JP2571549Y2 - キャブの換気装置 - Google Patents

キャブの換気装置

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JP2571549Y2
JP2571549Y2 JP1992067644U JP6764492U JP2571549Y2 JP 2571549 Y2 JP2571549 Y2 JP 2571549Y2 JP 1992067644 U JP1992067644 U JP 1992067644U JP 6764492 U JP6764492 U JP 6764492U JP 2571549 Y2 JP2571549 Y2 JP 2571549Y2
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hole
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哲基 木村
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトラックや特装車等の車
両のキャブに設けられた換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の換気装置として、本出願人は、
キャブのサイドドアのインナパネルの下側部に車外に連
通する排気孔を設け、この排気孔を介して車室内外を連
通する通気孔をドアのインナパネルの車室内側に設け、
通気孔に車室内側からアウタパネルに向ってエキストラ
クタグリルを挿着し、このグリルに形成された開口部を
開閉可能にワンウエイフラップの上縁をグリルとインナ
パネルとの間に挟み込むように構成した自動車用換気装
置を出願した(実開昭57−79006)。この装置で
は、サイドドアの閉止時に圧力上昇した車室内のエアが
ワンウエイフラップを押し開き、このエアが開口部及び
排気孔から車室外に抜け、ドアはスムーズに閉まる。ま
た、車室内のエアコン用のブロア等を作動させたとき、
又は車両の走行中におけるサイドドアの外面が負圧にな
ったときには、車室内のエアが上記ドアの閉止時と同様
にこの換気装置から抜ける。更に車室外から排気孔に向
って風が吹付けられたときには、フラップがグリルの開
口部を閉塞するので、風による外気が車室内に侵入しな
いようになっている。
【0003】しかし、上記装置では、サイドドアの閉止
時のように急激に圧力上昇した車室内のエアが瞬時に通
過するのに十分な流通面積を確保できないので、圧力上
昇したエアが車室内に残り、サイドドアがスムーズに閉
まらないことがあった。またワンウエイフラップのみに
より外気の侵入を阻止する換気装置が乗員に近接して設
けられているため、寒冷地では乗員の足下が冷やされる
問題点があった。
【0004】これらの点を解消するために、キャブのバ
ックウインドウガラスの下部のバックパネルを2枚のパ
ネルにより筒状に形成するとともにこの2枚のうち内側
のパネルに通気孔を設け、この筒状にした部分の端部を
センタピラーの空洞部に連通させ、センタピラーに空洞
部と外部とを連通させる排出孔を設けた貨物自動車運転
席の換気装置が開示されている(実開昭60−1517
16)。この改善された装置では、乗員から離れたバッ
クパネルに通気孔を設けたので、寒冷地でも乗員が冷や
されることはない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記改善した
装置では、空洞部が長くなるので、排出される車室内の
エアの流通抵抗が大きくなって有効孔面積が小さくな
り、ドアの閉止時のエアがこの装置から瞬時に抜けず、
ドアがスムーズに閉まらない恐れがあった。また上記サ
イドドアに設けられた換気装置及び上記改善した装置で
は、比較的多くの部品及び機械加工を追加しなければな
らず、コストを押上げる不具合があった。
【0006】本考案の目的は、僅かな部品及び機械加工
の追加で、ドアをスムーズに閉止することができ、寒冷
地において乗員が冷やされることのないキャブの換気装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本願考案は、バックパネル11の略中央に車室内
側に間隔をあけてキャブロック装置22用の補強パネル
13を接合することにより空洞部14が形成されたキャ
ブの改良である。その特徴ある構成は、空洞部14を形
成する補強パネル13に設けられた通気孔13bと、通
気孔13bより下方の空洞部14を形成するバックパネ
ル11に設けられた排気孔11bと、バックパネル11
及び補強パネル13の車室内側を間隔をあけて覆いかつ
略中央に吸気口19aが形成されたトリム19と、トリ
ム19に吸気口19aを開閉可能に取付けられ車室内の
エアを吸気口19a、通気孔13b、空洞部14及び排
気孔11bを通って排出可能にかつ車室外のエアを排気
孔11b、空洞部14通気孔13b及び吸気口19a
を通って流入不能に設けられたワンウエイフラップ21
とを備えたところにある。
【0008】
【作用】ドアの閉止動作等により車室内の圧力が車室外
の圧力より上昇すると、車室内のエアはワンウエイフラ
ップ21を押し開いて通気孔13b、空洞部14及び排
気孔11bから瞬時に車室外に抜ける。また、車室外か
ら排気孔11bに向って吹付ける風等により車室外の圧
力が車室内の圧力より上昇すると、車室外のエアはワン
ウエイフラップ21により車室内に侵入することを阻止
される。
【0009】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図3に示すように、キャブオーバ型
トラックのキャブのバックパネル11の上部には大径の
角孔11aが形成され、この角孔11aにはバックウイ
ンドウガラス12が取付けられる(図3)。このガラス
12の下方かつ車幅方向の略中央のバックパネル11は
車室外に向って膨出する膨出部11dが形成され、この
膨出部11dを含むバックパネル11の略中央の車室内
側をバックパネル11から間隔をあけて覆うようにキャ
ブロック装置22用の補強パネル13がバックパネル1
1に接合される。補強パネル13の周縁はバックパネル
11に向って折曲げて形成され、折曲げられた周縁のう
ち両側縁及び下縁にはバックパネル11に溶着されるフ
ランジ部13aが形成され、バックパネル11と補強パ
ネル13の間には空洞部14が形成される。また空洞部
14内の略中央には2個の円錐台状の膨出部13c,1
3cが補強パネル13をプレス加工して設けられ、これ
らの膨出部13c,13cの頂面はバックパネル11に
当接する(図1及び図2)。 ガラス12の直下のバッ
クパネル11の車室内側にはセンタクロスメンバ17が
車幅方向に延びて設けられ、バックパネル11の下端の
車室内側にはロアクロスメンバ18が車幅方向に延びて
設けられる(図2)。センタクロスメンバ17は補強パ
ネル13の上部を間隔をあけて覆うようにその略中央部
下面に開口部17aが形成され、このメンバ17の上縁
はバックパネル11に溶着される(図2及び図3)。ま
たこのメンバ17の内部上面には補強パネル13の上縁
が溶着される(図1)。
【0010】本実施例の特徴ある構成は、空洞部14を
形成する補強パネル13に通気孔13bが設けられ、通
気孔13bより下方の空洞部14を形成するバックパネ
ル11に排気孔11bが設けられ、バックパネル11及
び補強パネル13の車室内側を間隔をあけて覆うトリム
19に吸気口19aが形成され、このトリム19にワン
ウエイフラップ21が吸気口19aを開閉可能に取付け
られたところにある(図1)。通気孔13bはこの例で
はセンタクロスメンバ17により覆われる補強パネル1
3の上部に形成された4個の孔であり、排気孔11bは
バックパネル11の膨出した部分の下方に形成された8
個の長孔である(図2)。これらの排気孔11bの上縁
にはそれぞれ雨滴の侵入防止のための庇11cがバック
パネル11から車室外に突設される。またトリム19は
バックパネル11及び補強パネル13の車室内側を覆う
ようにセンタクロスメンバ17からロアクロスメンバ1
8にかけて取付けられ、吸気口19aはトリム19の車
幅方向の略中央に形成される(図1)。吸気孔19aは
この例では8個の長孔である(図3)。ワンウエイフラ
ップ21はゴムにより形成され、取付部21aとこの取
付部21aの下縁に一体的に形成されたフラップ本体2
1bとを有する。このフラップ21はそのフラップ本体
21bがトリム19の補強パネル13に対向する面側か
ら吸気孔19aを覆うようにその取付部21aがトリム
19に取付けられ、フラップ本体21bは取付部21a
の下部を中心に回動して吸気孔19aを開閉可能になっ
ている(図1)。このワンウエイフラップ21により車
室内のエアが吸気口19a、通気孔13b、空洞部14
及び排気孔11bを通って排出可能に構成され、かつ車
室外のエアを排気孔11b、空洞部14、通気孔13b
及び吸気口19aを通って流入不能に構成される。
【0011】キャブロック装置22はチルトアップ可能
なキャブをチルトアップしないように固定する装置であ
り、バックパネル11の背面にボルト23及びナット2
4により取付けられたベース部材22aと、このベース
部材22aにシャフト22b及びレバー22cを介して
回動可能に取付けられたジョー22dとを有する。下端
が図示しないシャシフレームに固着されたリヤマウント
メンバ26はバックパネル11の背面に沿って立上が
り、その上端がキャブロック装置22に対向する。リヤ
マウントメンバ26の上面にはサポート27を介してピ
ン28が固着され、ジョー22dがこのピン28に係止
することによりキャブが固定されるようになっている。
29はキャブロック装置22を覆うカバーである(図
1)。
【0012】このように構成されたキャブの換気装置の
動作を説明する。サイドドア(図示せず)を閉止すると
きには、車室内のエアの圧力は急激に上昇するが、この
エアはワンウエイフラップ21を押し開き、有効孔面積
が十分に大きく確保された吸気孔19a、開口部17
a、通気孔13b、空洞部14及び排気孔11bを通っ
て瞬時に車室外に抜けるので、サイドドアはスムーズに
閉まる。この例では通気孔13b及び排気孔11bは車
幅方向の略中央に設けられるため、左右いずれのサイド
ドアもスムーズに閉まる。また、図示しないエアコン用
のブロア等の作動による車室内の圧力上昇、或いはトラ
ックの走行による排気孔11bに面する車室外の圧力降
下が発生して、車室内の圧力が車室外の圧力より大きく
なると、この車室内のエアは上記ドアを閉止するときと
同様に車室外にスムーズに抜ける。更に、車室外から風
が排気孔11bに向って吹付けると、この風により外気
が排気孔11b、空洞部14、通気孔13b、開口部1
7a及び吸気孔19aを通って車室内に侵入しようとす
るが、フラップ21が吸気孔19aを覆ってその侵入を
阻止する。この結果、夏季における熱気や冬季における
冷気が車室内に侵入することはない。
【0013】なお、上記実施例ではキャブオーバ型トラ
ックを挙げたが、これに限らずキャブを有する車両であ
ればボンネット型トラックや特装車又はその他の車両で
もよい。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、空
洞部を形成する補強パネルに通気孔を設け、通気孔より
下方の空洞部を形成するバックパネルに排気孔を設け、
バックパネル及び補強パネルの車室内側を間隔をあけて
覆うトリムの略中央に吸気口を形成し、このトリムに吸
気口を開閉するワンウエイフラップを取付けたので、ド
アの閉止時の圧力上昇した車室内のエアが吸気口、通気
孔、空洞部及び排気孔を通って瞬時に車室外に抜ける。
この結果、ドアはスムーズに閉止する。また車室外のエ
アはワンウエイフラップにより遮られるので、排気孔、
空洞部、通気孔及び吸気口を通って車室内に流入するこ
とはない。また乗員から離れたバックパネルに換気装置
が設けられるので、従来のサイドドアに設けられた換気
装置のように寒冷地において乗員の足元が冷やされるこ
とはない。更にサイドドアに設けられた換気装置やバッ
クパネルを筒状に形成した換気装置比較して僅かな部
品及び機械加工の追加で済むので、コストを殆ど増大さ
せない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例キャブの換気装置を示す図3の
A−A線断面図。
【図2】トリムを取外しかつ部分的に破断した状態を示
すバックパネル及び補強パネルの要部斜視図。
【図3】バックパネルを覆うトリム及びバックウインド
ウガラスを車室内側から見た要部斜視図。
【符号の説明】
11 バックパネル 11b 排気孔 13 補強パネル 13b 通気孔 14 空洞部19 トリム 19a 吸気口 21 ワンウエイフラップ22 キャブロック装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックパネル(11)の略中央に車室内側に
    間隔をあけてキャブロック装置(22)用の補強パネル(13)
    を接合することにより空洞部(14)が形成されたキャブに
    おいて、 前記空洞部(14)を形成する前記補強パネル(13)に設けら
    れた通気孔(13b)と、 前記通気孔(13b)より下方の前記空洞部(14)を形成する
    前記バックパネル(11)に設けられた排気孔(11b)と、前記バックパネル(11)及び前記補強パネル(13)の車室内
    側を間隔をあけて覆いかつ略中央に吸気口(19a)が形成
    されたトリム(19)と、 前記トリム(19)に前記吸気口(19a)を開閉可能に取付け
    られ 前記車室内のエアを前記吸気口(19a)、前記通気孔
    (13b)、空洞部(14)及び排気孔(11b)を通って排出可能に
    かつ前記車室外のエアを前記排気孔(11b)、空洞部(1
    4)通気孔(13b)及び前記吸気口(19a)を通って流入不能
    に設けられたワンウエイフラップ(21)とを備えたことを
    特徴とするキャブの換気装置。
JP1992067644U 1992-09-02 1992-09-02 キャブの換気装置 Expired - Lifetime JP2571549Y2 (ja)

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JPH0625009U JPH0625009U (ja) 1994-04-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6052111U (ja) * 1983-09-20 1985-04-12 日産ディーゼル工業株式会社 車輛用ドラフタ
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