JP3777969B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、特にキャブオーバ型トラック用のドア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両のドアを閉める際など、車室内の空気圧力が上昇したときに、車室内の空気を、車室内の適宜位置、例えばドアに設けられた換気孔から、ドアインナパネルとドアアウタパネルとの間の空間を通って、ドアインナパネルに設けた排気孔から外気に排出するようにした換気装置が、実用新案登録第2564095号公報(以下第1の既提案装置という)及び特開平7−61228号公開特許公報(以下第2の既提案装置という)等に開示されている。
上記第1の既提案装置における排気孔は、その公報における明細書添付図面の図1及び図5に符号16で示されているように、ドアインナパネルの下端面に設けられているため、ドアインナパネルの剛性を損なうことなく 確保することができる排気孔の開口面積は、実質的にドアの厚さに支配され、車室内容積を犠牲にしない範囲のドアの厚さでは、通常、十分な排気孔開口面積を確保することができない。
【0003】
また、上記第2の既提案装置における排気孔は、その公開公報における明細書添付図面の図3に符号31及び30に示されているように、ドアインナパネルの下端面及び後方周縁部に設けられているが、キャブオーバ型トラックのドアに適用する場合、インナパネルの後方周縁部に排気孔30を設けることは実際上極めて困難であり、結局インナパネル下端面の排気孔31に限られることとなるが、この場合、上記第1の既提案装置と同様に、排気孔の開口面積は実質的にドアの厚さに支配され、通常十分な開口面積を確保することは難しく、良好なドアの開閉フィーリング、特にドア閉鎖時に優れた操作フィーリングを得ることができない不具合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の車両用ドアにおける問題点を解決し、ドアの開閉時、特にドアを閉じる際に、車室内の空気を容易に外気に排出することができる十分な開口面積を有する排気孔を備えることにより、ドアの開閉フィーリングを効果的に改善することができる車両、特にキャブオーバ型トラックのキャブにおけるドア構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、キャブの乗降用ステップ上方に位置するドアインナパネルの下方周縁部に、ドアアウタパネルとの接合部から上方に行くに従がい車室内側に傾いた傾斜部を形成し、同傾斜部に、上下方向に延びた縦面と略車幅方向に屈曲した横面とを交互に連続して形成した複数の段部を設け、同段部の上記縦面にそれぞれ排気孔を開設したことを特徴とする車両用ドア構造を提案するものである。
本発明においては、上記傾斜部が、ドアインナパネルに装着され車室と外気とを区画するウェザストリップの外気側に形成されると共に、上記排気孔が車両前後方向に延在する長孔状の開口であることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態を、図1ないし図3を参照して説明する。先ず、図1はキャブオーバ型トラックのキャブ10(その概略側面形状を一点鎖線で示す)の左側のドア12を車室内方から視た側面図である。ドア12は、図2の部分的断面図に示されているように、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16とを備え、同ドアアウタパネル14及びドアインナパネル16は、夫々の前後両端縁及び下端縁をクリンチ加工により一体的に接合され、内部に窓ガラス18及び窓ガラス昇降装置、カーディオ用スピーカその他の部品、補機等を収容する空間20が形成され、同空間20は後述するようにドア12の開閉時に生起する車室内空気と外気との間の空気流路を形成する。
【0007】
なお、図1において、符号22はドアサッシュ、24はキャブ10のドア開口を限界する戸当り部に当接することによって水密接手を形成するウエザストリップ(図ではその中心線を二点鎖線で示す)、26は上記インナパネル16の車室に臨む部分に装着されたトリム28の適所に取付けられた換気グリルであって、同換気グリル26に隣接するインナパネル16に車室に連通する換気孔(図示せず)が設けられている。
【0008】
ドア12は、その前端部を上下のヒンジ50によってキャブ10のフロントピラーに枢着され、また同キャブ10の前端付近下方部分に、その底面が乗降用のステップ30を形成する凹所32(図2及び図3参照)が設けられ、ドア12の前端下方部分は上記凹所32の外側を部分的に覆いステップ30の上方部分まで延びている。図3に良く示されているように、ドア12のステップ30より上方に位置するドアアウタパネル14とドアインナパネル16との接合部34に隣接するドアインナパネル16の下方周縁部に、上方に行くに従がい車室36側に傾斜した傾斜部38が形成されている。同傾斜部38は、車室36のフロア36fに隣接して形成された戸当り部40に当接することによって車室36と外気即ち凹所32とを気水密に遮断するウエザストリップ24の下方部分(外気側)に形成されている。
【0009】
上記傾斜部38には、上下方向に延びた複数の縦面42と、略車幅方向に屈曲した横面44とを連続して形成した段部又は波状部46が、1個以上複数個(図示の場合は2個)設けられている。上記縦面42には、車両前後方向に延在した長孔状の排気孔48が設けられている。図示の実施形態では、2個の段部46の縦面42に何れも排気孔48が設けられているが、何れか一方の段部46の縦面42にのみ排気孔48を穿設しても良い。
【0010】
上記のように、段部46の複数の縦面42に長孔状の排気孔48を設けることによって、排気孔48の総開口面積を、ドア12の厚さ即ち車幅方向の寸度に制約されることなく十分に大きく設定することができる。また、排気孔48が複数の縦面42に設けられ、同縦面42が交互に車幅方向に屈曲した横面44により連結されて段部又は波状部46を形成しているので、十分な面剛性を確保することができる。
従って、ドア12の開閉時、特にドア12を閉じるときに、車室36内の空気が、換気グリル26からドアインナパネル16に設けた換気孔を通りドア12内の空間20を経て、広い総開口面積を有する排気孔42から外気、即ちステップ30を形成する凹所32に円滑に流出するので、閉扉時の操作フィーリングを従来より向上することができる。
【0011】
【発明の効果】
叙上のように、本発明に係る車両用ドア構造は、キャブの乗降用ステップ上方に位置するドアインナパネルの下方周縁部に、ドアアウタパネルとの接合部から上方に行くに従がい車室内側に傾いた傾斜部を形成し、同傾斜部に、上下方向に延びた縦面と略車幅方向に屈曲した横面とを交互に連続して形成した複数の段部を設け、同段部の上記縦面にそれぞれ排気孔を開設したことを特徴とし、ドアインナパネルの面剛性を確保しながら十分な開口面積を有する排気孔を設けることができ、ドアの開閉、特にドア閉時の操作フィーリングを従来よりも改善し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドア構造の概念的側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10…キャブ、12…ドア、14…ドアアウタパネル、16…ドアインナパネル、20…空間、26…換気グリル、30…ステップ、34…接合部、36…車室、38…傾斜部、42…縦面、44…横面、46…段部、48…排気孔。
Claims (2)
- キャブの乗降用ステップ上方に位置するドアインナパネルの下方周縁部に、ドアアウタパネルとの接合部から上方に行くに従がい車室内側に傾いた傾斜部を形成し、同傾斜部に、上下方向に延びた縦面と略車幅方向に屈曲した横面とを交互に連続して形成した複数の段部を設け、同段部の上記縦面にそれぞれ排気孔を開設したことを特徴とする車両用ドア構造。
- 請求項1において、上記傾斜部が、ドアインナパネルに装着され車室と外気とを区画するウェザストリップの外気側に形成されると共に、上記排気孔が車両前後方向に延在する長孔状の開口であることを特徴とする車両用ドア構造。
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