JPH0712103Y2 - 自動車のエアボックス構造 - Google Patents

自動車のエアボックス構造

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JPH0712103Y2
JPH0712103Y2 JP1989071698U JP7169889U JPH0712103Y2 JP H0712103 Y2 JPH0712103 Y2 JP H0712103Y2 JP 1989071698 U JP1989071698 U JP 1989071698U JP 7169889 U JP7169889 U JP 7169889U JP H0712103 Y2 JPH0712103 Y2 JP H0712103Y2
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JP
Japan
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air
air box
box
reinforcing member
hood
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JP1989071698U
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英樹 中筋
勝雄 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は自動車のエアボックス構造に関する。
<従来の技術> 従来の自動車のエアボックス構造としては、例えば第3
図〜第5図に示すようなものがある(実開昭61-196110
号公報参照)。
1がエアボックスで、縦面部(後壁部)2及び底面部3
を有するダッシュアッパパネル4と、フードリッジ(側
壁部)5及びカウルトップフロントパネル6とで区画形
成されている。そして、ダッシュアッパパネル4の縦面
部2の車室内側には概略断面コ字状のレインフォース7
が接合してあり、その底面部には空気調和装置へ空気A
を導入するためのフランジエアインテーク8を開口形成
してある。このフランジエアインテーク8にはブロワユ
ニット9が接続されており、エアボックス1内の空気A
を強制的に導入できるようになっている。また縦面部2
とフードリッジ5とで形成される角部C付近における縦
面部2には空気導入口10を形成してあり、エアボックス
1の空気を前記フランジエアインテーク8内へ導けるよ
うになっている。
そしてこのエアボックス1は開断面構造となっているの
で、上方の開口11から空気Aをエアボックス1内に導入
できるようになっている。また、フードリッジ5の下方
には排水口12を形成してあり、エアボックス1に侵入し
た雨水などをエアボックス1外へ排出できるようになっ
ている。更に、前記ダッシュアッパパネル4の縦面部2
の上方には段部13を形成してあり、この段部13の端末に
形成されたフランジ14にてウインドシールドガラス15の
下端を保持している。
そして、このようなエアボックス1の左右両側の角部C
には金属板製のブレース16を設けてある。具体的には、
前記段部13と、フードリッジ5の上部フランジ17、カウ
ルトップフロントパネル6の上部フランジ18へ、ブレー
ス16を接合したものである。このブレース16はエアボッ
クス1の全体剛性を向上させる役割をすると共に、エン
ジンルームを覆うフードの支持台の役目もしている。す
なわち、ブレース16の上面には、フードリッジ5の上部
フランジ17相当位置にフードヒンジ取付部位Hが設定さ
れており、このフードヒンジ取付部位Hへフードヒンジ
(図示せず)を固定してフードを上開き自在に支持でき
るようになっている。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、このような従来の技術にあっては、エア
ボックス1上方の開口11から空気Aをエアボックス1内
に導入し、そして導入した空気を更に縦面部2の空気導
入口10からフランジエアインテーク8へ導くため、降雪
時にフードとエアボックス1との間が雪Sで塞がれたり
した場合には、フランジエアインテーク8からエアボッ
クス1内の空気Aを強制的に吸引しつづけていることか
らエアボックス1内空間が負圧状態となる。そうする
と、排水口12からも空気が勢いよくエアボックス1内へ
導入され、排水口12近辺及びエアボックス1の底部など
にあった水が空気と共に空気導入口10からフランジエア
インテーク8へ導入されてしまうおそれがあった。
また、ブレース16の上面にフードヒンジ取付部位Hを設
定していたが、ブレース16及びフードリッジ5の上部フ
ランジ17の剛性があまり高くないため、この上部フラン
ジ17の裏側へ更に補強用の裏当材を接合したりする必要
があった。
この考案はこのような従来の技術に着目してなされたも
のであり、エアボックス内の水が空気導入口へ入らず且
つフードヒンジの支持剛性が高い自動車のエアボックス
構造を提供せんとするものである。
<課題を解決するための手段> この考案に係る自動車のエアボックス構造は、上記の目
的を達成するため、エアボックスの空気導入口付きの後
壁部とそれに連設される側壁部とで形成される左右両側
の角部へ、該角部に相応する形状で且つ前記空気導入口
を囲んだ状態で前記後壁部と側壁部へ架設接合されてボ
ックス断面を形成する上下一対の水平部と該水平部の前
縁同士を連結する空気取入口付きの垂直部とからなるフ
ードヒンジ支持台兼用の補強部材を、取付けたものであ
る。
<作用> 補強部材の上下の水平部のうち、下側水平部がエアボッ
クスの後壁部へ形成した空気導入口に対して、水の「防
護壁」或いは「返し部」となるので、エアボックス底部
の水はこの下側水平部を乗り越えないと空気導入口内へ
侵入できなくなる。従って、エアボックス内が負圧状態
となり、排水口から水が逆流等しても空気導入口へ入り
づらくなる。
また、この補強部材はエアボックスの左右両角部へ取付
けられることにより全体がボックス構造となり、エアボ
ックスの後壁部及び側壁部を補強することになると同時
に補強部材自身の剛性も十分高まるので、この補強部材
の上側水平部にフードヒンジ取付部位を設定すれば、こ
の補強部材自体が剛性の高いフードヒンジ用の支持台と
なる。尚、補強部材の垂直部には空気取入口があるの
で、エアボックス内の空気を空気導入口へ導入すること
は従来通り何ら支障なく行なえる。
<実施例> 以下この考案の好適な一実施例を第1図及び第2図に基
づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符
号を付し、重複する説明は省略する。
19が補強部材であり、左右両側におけるエアボックス20
の角部Cに取付けられている。また、フードリッジ23に
は縦面部2に設けた空気導入口10より若干小サイズの補
助空気導入口24が形成してある。そして前期補強部材19
は角部Cの形状に相応する形状、すなわち直角三角形状
の水平部21、22を上下一対備えている。この上下水平部
21、22の直角をはさむ二辺には接合代としてのフランジ
25を各々形成してあり、縦面部2の空気導入口10及びフ
ードリッジ23の補助空気導入口24をそれぞれ上下ではさ
んだ状態で、縦面部2及びフードリッジ23へそれぞれ溶
接にて接合されている。また各水平部21、22はその斜辺
に相当する前縁26部分で、空気取入口27を有する垂直部
28により一体的に連結されている。このようにして、角
部Cに取付けられた補強部材21は全体がボックス構造を
呈することとなり、前記空気導入口10及び補助空気導入
口24はそれぞれ補強部材19内に位置する。そして、この
補強部材19の上側水平部21の上面にはフードヒンジ取付
部位Hを設定してあり、補強部材19がフードヒンジの支
持台兼用となっている。
次に作用を説明する。例えば、雪が降ってエアボックス
20上方の開口29が塞がれても、補助空気導入口24を形成
してあるので、ここから空気Aをエアボックス20内へ導
入することができる。また、それでもまだエアボックス
20への空気の導入量が少なく、かりにエアボックス20内
が負圧状態となり、排水口30から水が逆流するような状
態となっても、補強部材19の上下水平部21、22うち、下
側水平部22が空気導入口10に対して水の「防護壁」或い
は「返し部」となり、水はこの下側水平部22を乗り越え
ないと空気導入口10内へ侵入できなくなるので、その分
エアボックス20内の水が空気導入口10内へ入りづらくな
る。尚、空気Aの導入だけは垂直部28に形成した空気取
入口27から従来通り何ら支障なく行なえる。
また、この補強部材19はエアボックス20の左右両角部C
へ取付けられることにより前述の如くボックス構造とな
るので、この補強部材19が縦面部2及びフードリッジ23
を補強すると同時に補強部材19自身の剛性も十分高まる
ので、この補強部材19の上側水平部21に設定したフード
ヒンジ取付部位Hにて、フードヒンジを確実且つ強固に
支持することができる。
<考案の効果> この考案に係る自動車のエアボックス構造は以上説明し
てきた如き内容のものであって、例えばエアボックス内
が負圧状態となり、排水口から水が逆流したりするよう
な場合でも、補強部材の下側水平部がエアボックス後壁
部の空気導入口に対して水の「防護壁」或いは「返し
部」となり、水はこの下側水平部を乗り越えないと空気
導入口内へ侵入できなくなるので、その分エアボックス
内の水が空気導入口内へ入りづらくなるという効果があ
る。
また、角部に配された補強部材はボックス構造となって
高い剛性が得られるので、この補強部材上にフードヒン
ジ取付部位を設定すれば、補強部材がフードヒンジの支
持台兼用となり、フードヒンジを確実且つ強固に支持で
きるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る自動車のエアボック
ス構造を示す斜視図、 第2図は第1図中矢示II-II線に沿う断面図、 第3図は従来の自動車のエアボックス構造を示す斜視
図、 第4図は第3図中矢示IV-IV線に沿う断面図、 第5図は第3図中矢示V-V線に沿う断面図である。 1、20……エアボックス 2……縦面部(後壁部) 5、23……フードリッジ 10……空気導入口 19……補強部材 21……上側水平部 22……下側水平部 26……前縁 27……空気取入口 28……垂直部 A……空気 C……角部 H……フードヒンジ取付部位

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアボックスの空気導入口付きの後壁部と
    それに連設される側壁部とで形成される左右両側の角部
    へ、該角部に相応する形状で且つ前記空気導入口を囲ん
    だ状態で前記後壁部と側壁部へ架設接合されてボックス
    断面を形成する上下一対の水平部と該水平部の前縁同士
    を連結する空気取入口付きの垂直部とからなるフードヒ
    ンジ支持台兼用の補強部材を、取付けたことを特徴とす
    る自動車のエアボックス構造。
JP1989071698U 1989-06-21 1989-06-21 自動車のエアボックス構造 Expired - Lifetime JPH0712103Y2 (ja)

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JPH0310911U JPH0310911U (ja) 1991-02-01
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