JPH051624U - 自動車のニ−プロテクタ−構造 - Google Patents

自動車のニ−プロテクタ−構造

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JPH051624U
JPH051624U JP1955791U JP1955791U JPH051624U JP H051624 U JPH051624 U JP H051624U JP 1955791 U JP1955791 U JP 1955791U JP 1955791 U JP1955791 U JP 1955791U JP H051624 U JPH051624 U JP H051624U
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air conditioner
protector
knees
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Abstract

(57)【要約】 [目的]助手席乗員Sの両膝Nの前方に対応する,ダッ
シュパネル3とインストルメントパネル51との間の前
後方向のスペ―スが縮小されるよう配置したヒ―タユニ
ット18を利用してニ―プロテクタ―55が構成される
ようにすることにより、グロ―ブボックス分のインスト
ルメントパネル51のスリム化を図りつつ、車室内空間
の前後方向への拡大化を図る。 [構成]助手席乗員Sの両膝Nの前方にヒ―タユニット
18を配設するとともに、該ヒ―タユニット18の後面
にニ―プロテクタ―部材52を支持し、ヒ―タユニット
18及びニ―プロテクタ―部材52を、衝突時に前方へ
移動する助手席乗員Sの両膝Nがニ―プロテクタ―部材
52に衝突した際の衝突エネルギ―を緩和させるニ―プ
ロテクタ―55を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車において、その衝突時に前方へ移動する前席乗員の膝を保護 するためのニ―プロテクタ―の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種自動車のニ―プロテクタ―構造としては、例えば実開平2−98 053号公報に開示されるように、前席乗員の前方にインストルメントパネルを 配設するとともに、前席乗員の膝の前方に位置するインストルメントパネルにグ ロ―ブボックスを設け、該グロ―ブボックスの蓋を前席乗員の膝を保護するため のニ―プロテクタ―として構成している。この場合、ニ―プロテクタ―の前方に は、該ニ―プロテクタ―の周縁部とオ―バ―ラップする鋼製の枠体が設けられて おり、この枠体は、衝突時に前方へ移動する前席乗員の膝がニ―プロテクタ―に 衝突した際にニ―プロテクタ―の周縁部との当接により変形して、前席乗員の膝 に作用する衝突時の衝突エネルギ―を緩和させるエネルギ―吸収体として構成さ れている。
【0003】 また、このような自動車においては、少なくとも車室内空気と車室外空気との 切換えを行う切換えユニット、ク―ラユニット及びヒ―タユニットからなる空気 調和装置が設けられ、該空気調和装置を、エンジンル―ムと車室とを仕切るダッ シュパネルの直後方に位置する車室側に配置するようにしたものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近来の傾向とするところのエンジンの大型化に伴いエンジン全長が 増大して、ダッシュパネルを後方(車室側)に移動させることがある。
【0005】 このため、ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ ―ス内に空気調和装置が配置されつつグロ―ブボックスが設けられていると、ダ ッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ―スを確保する 上でダッシュパネルの後方への移動に伴ってインストルメントパネルも後方へ移 動することになり、車室内空間が前後方向へ縮小される。
【0006】 一方、グロ―ブボックスを、例えばダッシュパネル上部の略中央に対応するイ ンストルメントパネルに設けて、前席乗員の膝の前方のグロ―ブボックスを廃止 してそのグロ―ブボックス分のインストルメントパネルのスリム化を図りつつ、 ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間のスペ―スに空気調和装置が配 置されるようにすると、前席乗員の膝の前方にグロ―ブボックスが位置していな いために、従来のものの如くグロ―ブボックスの蓋を利用したニ―プロテクタ― を構成することができない。
【0007】 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、前席乗 員の膝の前方に対応する,ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前 後方向のスペ―スが縮小されるよう空気調和装置を配置し、この空気調和装置を 利用してニ―プロテクタ―が構成されるようにすることにより、グロ―ブボック ス分のインストルメントパネルのスリム化を図りつつ、車室内空間の前後方向へ の拡大化を図ろうとするものである。
【0008】 また、ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ―ス がより効果的に縮小されるよう空気調和装置を配置して、車室内空間の前後方向 への拡大化をさらに図ることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る考案が講じた解決手段は、自動車の ニ―プロテクタ―構造として、前席乗員の膝の前方に空気調和装置を配設すると ともに、該空気調和装置を直後方より車室側から覆うインストルメントパネルを 配設する。そして、上記空気調和装置に、前席乗員の膝を保護するためのニ―プ ロテクタ―を支持せしめて、空気調和装置を、衝突時に前方へ移動する前席乗員 の膝がニ―プロテクタ―に衝突した際の衝突エネルギ―を緩和させるエネルギ― 吸収体として構成したものである。
【0010】 また、請求項2に係る考案が講じた解決手段は、上記請求項1記載の構成に加 え、空気調和装置を、少なくとも車室内空気と車室外空気との導入の切換えを行 う切換えユニット、ク―ラユニット及びヒ―タユニットからなる空気調和装置の うちの一部とし、この空気調和装置の一部を、エンジンル―ムと車室とを仕切る ダッシュパネルを隔てた車室側において該ダッシュパネル下部の略中央より車室 側に突出するエンジンを覆うためのエンジンカバ―を挟んだ左右の一側に配置す る構成としたものである。
【0011】
【作用】
上記の構成により、請求項1に係る考案では、衝突時に前方へ移動する前席乗 員の膝がインストルメントパネルを介してニ―プロテクタ―に衝突すると、その 前側においてニ―プロテクタを支持している空気調和装置により、前席乗員の膝 がニ―プロテクタ―に衝突した際の衝突エネルギ―を緩和させるようエネルギ― 吸収がなされることになり、前席乗員の膝の前方に対応する,ダッシュパネルと インストルメントパネルとの間のスペ―スに配置した空気調和装置のエネルギ― 吸収体としての機能を利用して、前席乗員の膝の前方に位置する空気調和装置に ニ―プロテクタ―が構成される。
【0012】 これにより、前席乗員の膝の前方に位置する,ダッシュパネルとインストルメ ントパネルとの間の前後方向のスペ―ス内には空気調和装置のみが配置されるこ とになり、ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ― ス内に空気調和装置を配置しつつグロ―ブボックスを設けたもののようにダッシ ュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ―スを確保する上で ダッシュパネルの後方への移動に伴ってインストルメントパネルを後方へ移動さ せる必要がなく、グロ―ブボックスは、例えばダッシュパネル上部の略中央に対 応するインストルメントパネルに設けられ、前席乗員の膝の前方のグロ―ブボッ クスを廃止してそのグロ―ブボックス分のインストルメントパネルのスリム化が 図れる。
【0013】 また、請求項2に係る考案では、少なくとも車室内空気と車室外空気との導入 の切換えを行う切換えユニット、ク―ラユニット及びヒ―タユニットからなる空 気調和装置のうちの一部が、エンジンル―ムと車室とを仕切るダッシュパネルを 隔てた車室側において該ダッシュパネル下部の略中央より車室側に突出するエン ジンを覆うためのエンジンカバ―を挟んだ左右の一側に配置されているので、前 席乗員の膝の前方に位置する,ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間 の前後方向のスペ―ス内には空気調和装置の一部のみが配置されることになり、 ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ―スは空気調 和装置の一部のみが配置される程度確保するだけでよく、ダッシュパネルの後方 への移動に伴ってインストルメントパネルを後方へ移動させずともインストルメ ントパネルを前方へ移動させることも可能となり、インストルメントパネルのス リム化がより効果的に図れる。
【0014】
【考案の効果】
以上の如く、請求項1の考案における自動車のニ―プロテクタ―構造によれば 、前席乗員の膝の前方に空気調和装置のエネルギ―吸収体としての機能を利用し たニ―プロテクタ―が構成されることになり、前席乗員の膝の前方に位置する, ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向のスペ―ス内に空気 調和装置のみを配置して、前席乗員の膝の前方のグロ―ブボックスを廃止したグ ロ―ブボックス分のインストルメントパネルのスリム化を図りつつ、車室内空間 の前後方向への拡大化を図ることができる。
【0015】 また、請求項2の考案における自動車のニ―プロテクタ―構造によれば、前席 乗員の膝の前方に位置する,ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の 前後方向のスペ―ス内に空気調和装置の一部のみを配置したことにより、ダッシ ュパネルの後方への移動に伴ってインストルメントパネルを後方へ移動させずと も、ダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方向に空気調和装置 の一部のみのスペ―スを確保してインストルメントパネルを前方へ移動させるこ とも可能となり、インストルメントパネルのスリム化をより効果的に図りつつ、 車室内空間の前後方向への拡大化をさらに図ることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】 図7および図8は本考案の実施例に係るニ―プロテクタ―構造を用いた1ボッ クスタイプの自動車の前部を示し、1はエンジンル―ム、2は車室であって、エ ンジンル―ム1と車室2とは、車幅方向に延びるダッシュパネル3により仕切ら れている。上記エンジンル―ム1の略中央部には、図示しないクランク軸が車体 前後方向に延びるエンジン4が搭載されている。上記エンジン4の後部は車室2 側に突出しており、その突出するエンジン4後部との干渉を回避する上で、上記 ダッシュパネル3下部の中央位置には、車室2側に膨出する膨出部3aが形成さ れていると共に、該膨出部3aには、エンジン4後部を車室2側より覆うエンジ ンカバ―5が設けられている。
【0018】 また、図4ないし図6にも示すように、上記エンジン4の左側方には、空気調 和装置11が設けられている。該空気調和装置11は、ケ―シング10内にシロ ッコファン12が収納されたブロアユニット13と、該ブロアユニット13のケ ―シング10の吸込口13aに一端開口15a(下流端)が連結され、内部に車 室内空気又は車室外空気の導入を適宜切換える切換えダンパ14を備えた切換え ユニットとしてのインテ―クボックス15と、上記ブロアユニット13のケ―シ ング10の噴出口13bに一端開口16a(上流端)が連結され、内部に蒸発器 20が収納されたク―ラユニット16と、該ク―ラユニット16の他端開口16 b(下流端)に一端開口18a(上流端)が連結され、内部に凝縮器17が収納 されたヒ―タユニット18(空気調和装置)とからなる。上記インテ―クボック ス15には、上流端が車室2内に開口する第1他端開口15b(上流端)と、上 流端が車室2外に開口する車室外空気取入通路(図示せず)の下流端に連結され る第2他端開口15c(上流端)とが設けられている。さらに、上記空気調和装 置11は、そのうちのヒ―タユニット18が、上記ダッシュパネル3を隔てた車 室2側において上記エンジンカバ―5を挟んで左右に対向するエンジンカバ―一 側つまり助手席側(図では左側)に配置されている一方、残りのブロアユニット 13、インテ―クボックス15及びク―ラユニット16がダッシュパネル3を隔 てたエンジンル―ム1側に配置されている。この場合、インテ―クボックス15 の切換えダンパ14の切換えにより、車室2内からの第1他端開口15bを介し た空気、又は車室2外の第2他端開口15cを介した空気が一端開口15aを介 してブロアユニット13の吸込側13aにシロッコファン12の吸込力により吸 込まれ、その噴出側13bよりク―ラユニット16を介してヒ―タユニット18 へと順に空気が供給された後、ク―ラユニット16及びヒ―タユニット18によ りエアミックスされて、後述する第1他端開口18b〜第4他端開口18eを介 して車室2内に適宜空調風として供給されるようにしている。
【0019】 そして、上記エンジンカバ―他側つまり運転席側(図では右側)には、一端が 運転席側の車体側壁に取付けられ且つ他端がエンジンカバ―5の上面に取付けら れたステアリング支持メンバ31が設けられ、該ステアリング支持メンバ31の 略中央部にはステアリングシャフト(図示せず)を介してステアリングホイ―ル 32が支持されている。そして、上記ダッシュパネル3には、上記車室2側のヒ ―タユニット18の一端開口18aと、エンジンル―ム1側のク―ラユニット1 6の他端開口16bとの間を流れる空気がダッシュパネル3を貫通して流通する ような第1貫通孔33が設けられている。また、上記第1貫通孔33の左側方に 位置するダッシュパネル3には、上記車室2内の空気をインテ―クボックス15 の第1他端開口15bに導く第2貫通孔34が設けられている。さらに、上記ヒ ―タユニット18の上下左右には、剛性強度の高い車体部材(図示せず)に取付 けるためのフランジ部35,…が外方に突出して設けられている。一方、上記ク ―ラユニット16の上下左右には、エンジン4及び剛性強度の高い車体部材など に取付けるためのフランジ部36(図では一箇所のみ示す)が外方に突出して設 けられている。
【0020】 また、上記ヒ―タユニット18には、車室2内上部における助手席のデフォッ ガ位置に開口する助手席デフォッガ用ダクト41の一端(上流端)を連結するた めの第1他端開口18bと、車室2内下部における助手席のヒ―タ位置に開口す る助手席ヒ―タ用ダクト42の一端を連結するための第2他端開口18cと、車 室2内中央部におけるベンチレ―ション位置に開口するベンチレ―ション用ダク ト43の一端を連結するための第3他端開口18dと、空気調和装置11からの 空調風が運転席のデフォッガ位置側及びヒ―タ位置側に適宜導かれるよう,上記 ステアリング支持メンバ31との干渉を回避しつつエンジンカバ―5の上方を迂 回して配置された運転席デフォッガ/ヒ―タ用ダクト44の一端を連結するため の第4他端開口18eとが設けられている。また、上記運転席デフォッガ/ヒ― タ用ダクト44の他端には、この他端を運転席のデフォッガ位置側又は運転席の ヒ―タ位置側に開口させる分岐部としての分岐ダクト45の一端開口45aが連 結されている。上記分岐ダクト45には、車室2内上部における運転席のデフォ ッガ位置に開口する運転席デフォッガ用ダクト46の一端を連結するための第1 他端開口45bと、車室2内下部における運転席のヒ―タ位置に開口する運転席 ヒ―タ用ダクト47の一端を連結するための第2他端開口45cとが設けられて いる。そして、上記運転席デフォッガ/ヒ―タ用ダクト44は、その他端の分岐 ダクト45によって運転席のデフォッガ位置側及びヒ―タ位置側にそれぞれ分岐 させた単一ダクト48として構成されている。この場合、分岐ダクト45内には 、助手席のデフォッガ位置又は助手席のヒ―タ位置との切換え操作を行う切換ダ ンパ(図示せず)が設けられている。
【0021】 そして、図1ないし図3に示すように、上記ヒ―タユニット18は、助手席乗 員Sの両膝Nの前方に配置されていると共に、ヒ―タユニット18の直後方に設 けられたインストルメントパネル51により車室2側から覆われている。また、 上記ヒ―タユニット18の後面には、前席乗員の膝を保護するための金属板状の ニ―プロテクタ―部材52が取付けられている。該ニ―プロテクタ―部材52は 、ヒ―タユニット18の後面における車幅方向の寸法よりも長く形成されていて 、助手席乗員Sの両膝Nの開き加減に対応できるようにしている。さらに、上記 ヒ―タユニット18は、前側ヒ―タユニット53aと後側ヒ―タユニット53b とに前後2分割されていると共に、該前側ヒ―タユニット53aと後側ヒ―タユ ニット53bとの互いの分割面をオ―バラップさせて上下方向所定間隔置きのビ ス54,…により締結されている。そして、上記ヒ―タユニット18は、衝突時 に前方へ移動する前席乗員Sの両膝Nがインストルメントパネル51を介してニ ―プロテクタ―部材52に衝突した際の衝突エネルギ―により各ビス54を剪断 させて後側ヒ―タユニット53bを前側ヒ―タユニット53aに対してさらにオ ―バラップさせるよう前方へ移動させることにより、衝突時の衝突エネルギ―を 緩和させるエネルギ―吸収体として構成されていて、ニ―プロテクタ―部材52 と共にニ―プロテクタ―55を構成している。また、車室2内において特に必要 とされない装備品などを収納するグロ―ブボックス(図示せず)は、例えばダッ シュパネル上部の略中央に対応するインストルメントパネル51に設けられてい る。この場合、後側ヒ―タユニット53bを前側ヒ―タユニット53aに対して さらにオ―バラップさせるよう前方へ移動させる移動量は、衝突時に前方へ移動 する前席乗員Sの両膝Nの移動量を加味して余裕を持たせて設定される。
【0022】 したがって、上記実施例では、衝突時に前方へ移動する助手席乗員Sの両膝N がインストルメントパネル51を介してニ―プロテクタ―部材52に衝突すると 、その前側においてニ―プロテクタ―部材52を後面に支持しているヒ―タユニ ット18の各ビス54を剪断させて後側ヒ―タユニット53bを前側ヒ―タユニ ット53aに対してさらにオ―バラップさせるよう前方へ移動させることにより 、助手席乗員Sの両膝Nがニ―プロテクタ―部材52に衝突した際の衝突エネル ギ―を緩和させるようエネルギ―吸収がなされることになり、助手席乗員Sの両 膝Nの前方に対応する,ダッシュパネル3とインストルメントパネル51との間 のスペ―スに配置したヒ―タユニット18のエネルギ―吸収機能を利用して、助 手席乗員Sの両膝Nの前方に位置するヒ―タユニット18に、ニ―プロテクタ― 部材52と共にニ―プロテクタ―55が構成される。
【0023】 これにより、エンジンル―ム1と車室2とを仕切るダッシュパネル3を隔てた 車室2側において該ダッシュパネル3下部の略中央より車室2側に突出するエン ジンカバ―5を挟んだ助手席乗員Sの両膝Nの前方に位置する,ダッシュパネル 3とインストルメントパネル51との間の前後方向のスペ―ス内にはヒ―タユニ ット18のみが配置されることになり、ダッシュパネルとインストルメントパネ ルとの間の前後方向のスペ―ス内に空気調和装置を配置しつつグロ―ブボックス を設けたもののようにダッシュパネルとインストルメントパネルとの間の前後方 向のスペ―スを確保する上でダッシュパネルの後方への移動に伴ってインストル メントパネルを後方へ移動させる必要がない。このため、ダッシュパネル3上部 の略中央に対応するインストルメントパネル51に設けられた,助手席乗員Sの 両膝Nの前方のグロ―ブボックスの廃止によるグロ―ブボックス分のインストル メントパネル51のスリム化に加え、ダッシュパネル3とインストルメントパネ ル51との間に配置されたヒ―タユニット18の前後方向へのスペ―ス分のみの 確保による,ダッシュパネル3の後方への移動に伴ってインストルメントパネル 51を後方へ移動させずに前方へ移動させることも可能としたインストルメント パネル51の効果的なスリム化を図りつつ、車室2内空間の前後方向への拡大化 を図ることができる。
【0024】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包 含するものである。例えば、上記実施例では、ヒ―タユニット18の各ビス54 を剪断させて後側ヒ―タユニット53bを前側ヒ―タユニット53aに対してオ ―バラップするよう前方へ移動させることにより衝突エネルギ―を緩和させるニ ―プロテクタ―55を構成したが、図9及び図10に示すように、前側ヒ―タユ ニット53aと後側ヒ―タユニット53bとを一体形成し、前側ヒ―タユニット 53aの後端部側における左右側面に、後端部がニ―プロテクタ部材52の左右 側端部前面に対向する対向面61に形成された鋼製のフランジ片62,62を取 付ける。そして、衝突時に前方へ移動する助手席乗員Sの両膝Nがインストルメ ントパネル51を介してニ―プロテクタ―部材52に衝突すると、その前側にお いてニ―プロテクタ―部材52を後面に支持しているヒ―タユニット18の後側 ヒ―タユニット53bを破砕させながら、各フランジ片62を変形させてニ―プ ロテクタ―部材52を前方へ移動させることにより、助手席乗員Sの両膝Nがニ ―プロテクタ―部材52に衝突した際の衝突エネルギ―を緩和させるようエネル ギ―吸収がなされることになり、助手席乗員Sの両膝Nの前方に対応する,ダッ シュパネル3とインストルメントパネル51との間のスペ―スに配置したヒ―タ ユニット18の後側ヒ―タユニット53b及び各フランジ片62によるエネルギ ―吸収機能を利用して、助手席乗員Sの両膝Nの前方に位置するヒ―タユニット 18に、ニ―プロテクタ―部材52と共にニ―プロテクタ―55が構成されるよ うにしている。この場合、各フランジ片62の変形が円滑に行われるよう,各フ ランジ片62の変形部分を湾曲させたり、後側ヒ―タユニット53bの剛性強度 を低く設定したりしても良い。
【0025】 また、上記実施例では、ヒ―タユニット18の各ビス54を剪断させて後側ヒ ―タユニット53bを前側ヒ―タユニット53aに対してオ―バラップさせなが ら前方へ移動させるようにしたが、例えば後側ヒ―タユニット53bを前側ヒ― タユニット53aに対してさらにオ―バラップさせておき、そのオ―バラップ部 分に、各ビス54が剪断した際の後側ヒ―タユニット53bの前方への移動が円 滑に行われるよう,後側ヒ―タユニット53bの前方への移動軌跡に略一致した 長穴が形成されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニ―プロテクタ―を側方より視たインストルメ
ントパネルの断面図である。
【図2】ニ―プロテクタ―の横断面図である。
【図3】ニ―プロテクタの斜視図である。
【図4】ヒ―タユニットに取付けられるダクト類の分解
斜視図である。
【図5】ヒ―タユニットにダクト類を取付けた状態の斜
視図である。
【図6】ダッシュパネルを隔てた空気調和装置の分解斜
視図である。
【図7】空気調和装置付近で切断した車体前部の縦断平
面図である。
【図8】車室側より視たダッシュパネルの背面図であ
る。
【図9】変形例を示す図1相当図である。
【図10】変形例を示す図2相当図である。
【符号の説明】
1 エンジンル―ム 2 車室 3 ダッシュパネル 4 エンジン 5 エンジンカバ― 11 空気調和装置 18 ヒ―タユニット(空気調和装置の一部) 51 インストルメントパネル 55 ニ―プロテクタ― S 助手席乗員(前席乗員) N 膝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前席乗員の膝の前方に空気調和装置が配
    設されているとともに、該空気調和装置を直後方より車
    室側から覆うインストルメントパネルが配設されてお
    り、上記空気調和装置には、前席乗員の膝を保護するた
    めのニ―プロテクタ―が支持されていて、空気調和装置
    は、衝突時に前方へ移動する前席乗員の膝がニ―プロテ
    クタ―に衝突した際の衝突エネルギ―を緩和させるエネ
    ルギ―吸収体として構成されていることを特徴とする自
    動車のニ―プロテクタ―構造。
  2. 【請求項2】 空気調和装置は、少なくとも車室内空気
    と車室外空気との導入の切換えを行う切換えユニット、
    ク―ラユニット及びヒ―タユニットからなる空気調和装
    置のうちの一部であり、この空気調和装置の一部が、エ
    ンジンル―ムと車室とを仕切るダッシュパネルを隔てた
    車室側において該ダッシュパネル下部の略中央より車室
    側に突出するエンジンを覆うためのエンジンカバ―を挟
    んだ左右の一側に配置されている請求項1記載の自動車
    のニ―プロテクタ―構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003327060A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Mazda Motor Corp 車両のエンジンルーム内の配設構造
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