JPH02299951A - 自動車のエアバッグ配設構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、衝突時に助手席側乗員の胸部や顔などの上
体を拘束するエアバッグ装置を備えたような自動車のエ
アバッグ配設構造に関する。

（従来技術） 従来、上述例の自動車のエアバッグ配設構造としては、
例えば実開昭６３−１５２５７号公報に記載の構造があ
る。

すなわち、ダッシュアッパパネルと、このダッシュアッ
パパネルの下端より下方へ延設したグローブボックス締
付ブラケットとにそれぞれステーを介してエアバッグ装
置を固定し、以って該エアバッグ装置をインストルメン
トパネル内のグローブボックスの上部空間に位置させた
構造であるが、上述のダッシュアッパパネル、特にその
後半部は車両衝突時に比較的後方側へ変形しやすい構造
体である関係上、衝突時のエアバッグ装置の保持が不安
定となり、エアバッグ装置の後退位置ずれに起因して、
エアバッグによる拘束性が劣化する問題点を有していた
。

（発明の目的） この発明の第１発明は、車両衝突時の変形の少ない支持
部材にエアバッグユニットを支持することで、エアバッ
グユニット保持の安定化を図って、エアバッグによる乗
員拘束性能の向上を図ることができる自動車のエアバッ
グ配設構造の提供を目的とする。

この発明の第２発明は、上述の支持部材を上下の離間複
数構造とすることで、上述の第１発明の目的と併わせで
、エアバッグユニットの揺動を確実に防止して、エアバ
ッグによる乗員拘束性能のより−ＪＨの向上を図ること
ができる自動車のエアバッグ配設構造の提供を目的とす
る。

（発明の構成） この発明の第１発明は、衝突時の乗員の上体に発生する
荷重を緩和する助手席側のエアバッグユニットをインス
トルメントパネル内部に配設した自動車のエアバッグ配
設構造であって、上記エアバッグユニットを、一端がヒ
ンジピラーに取付けられ、他端がヒンジピラーもしくは
フロアパネルに取付けられる支持部材に支持させた自動
車のエアバッグ配設構造であることを特徴とする。

この発明の第２発明は、上記支持部材を上下に間隔を隔
てて複数配設された部材：こより構成し、これら複数の
支持部材に上記エアバッグユニットを支持させた自動車
のエアバッグ配設構造であることを特徴とする。

（発明の効果） この発明の第１発明によれば、エアバッグユニットは衝
突時に変形が少ない支持部材に支持されているので、車
両衝突時にダッシュアッパパネルが後退変形しても、上
述の支持部材の変形は少なく、この結果、エアバッグユ
ニット保持の安定化を図って、エアバッグによる乗員拘
束性能の向上を図ることができる効果がある。

この発明の第２発明によれば、上述の第１発明の効果と
併わせで、上下に間隔を隔てて複数配設した支持部材に
上述のエアバッグユニットを支持させたので、同ユニッ
トの支持強度が向上し、この結果、衝突荷重がエアバッ
グユニットに作用しても、このエアバッグユニットの揺
動等の挙動を確実に防止することができて、エアバッグ
による乗員拘束性能のより一層の向上を図ることができ
る効果がある。

（実施例） この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面は自動車のエアバッグ配設構造を示し、第１図にお
いて、エンジンルーム後端に位置するダツシュロアパネ
ル１の上端部に、ダッシュアッパパネル２を接合し、こ
のダッシュアッパパネル２上端と、カウルアッパパネル
３の後端とを接合すると共に、上述のダツシュロアパネ
ル１の上端延長部と対応するようにカウルアッパパネル
３前端下部とダッシュアッパパネル２前端上部との間に
カウルフロントパネル４を接合して、車幅方向に延びる
カウル閉断面５を備えたカウルボックス６を形成してい
る。

また、上述のカウルボックス６内の上部において、カウ
ルアッパパネル３とダッシュアッパパネル２との間には
、略水平で、かつ車幅方向に延びるレインフォースメン
ドアを接合して、これら三者２．３．７により閉断面８
を備えたガラス保持メンバ９を構成し、このガラス保持
メンバ９におけるカウルアッパパネル３の所定部に接着
剤１゜を用いてフロントウィンドがラス１１を支持させ
ている。

さらに、上述のダツシュロアパネル１後部位置でダッシ
ュアッパパネル２下部位置のインパネ内部空間には空気
調和装置としてのクーリングユニット１２を配設し、こ
のクーリングユニット１２からの空調風をベントド、ア
を介してトライバーズ側およびパラセンジャ側に送風す
るベントダクト１３と、クーリングユニット１２がらの
温風をデフドアを介してフロントウィンド、ガラス１１
に送風して、同ウィンドガラス１１のくもり止めを奏す
るデフロスタダクト１４とを設け、上述のベントダクト
１３をクーリングユニット１２の後端コーナ部上方に配
設すると共に、上述のデフロスタダクト１４をインスト
ルメントパネル１５のトップデツキ下面に配設している
。

上述のクーリングユニット１２の後方位置には、グロー
ブトレイ１６とグローブリッド１７と、グローブポケッ
ト１８とを備えたグローブボックス１９を配設している
。

上述のグローブリッド１７はグローブリッドアウタパネ
ル２０とグローブリッドインナパネル２Ｉとを有し、グ
ローブリッドアウタパネル２０の内面には第に一ブロテ
クタ２２を配設している。

また、上述のグローブリッド１７の開閉端部上方で、か
つインパネコア２３の内側には、助手席側から見て略門
形状の第２ニープロテクタ２４を配設する一方、上述の
インパネコア２３の表面にはダッンユトリムなどの内装
材２５を配設している。

上述の略門形状の第２ニープロテクタ２４はその端部を
略Ｕ字状のニープロテクタ支持ブラケット（図示せず）
によりステアリング支持メンバ２６に支持させている。

上述のステアリング支持メンバ２６は第２図に示すよう
に車幅方向に延びて、このステアリング支持メンバ２６
の両端をブラケット２７．２７（但し図面では一方のみ
を示す）を介してヒンジピラーに連結すると共に、この
ステアリング支持メンバ２６の中央部とフロアトンネル
部２８との間には、上下方向に延びる補強部材２９．２
９を張架している。

七ころで、上述の第２ニープロテクタ２４の衝突時にお
ける仮想侵入軌跡αよりも車体上方側で、かつインスト
ルメントパネル１５の内部にはフロントマウント方式の
エアバッグユニット３０を配設し、このエアバッグユニ
ット３０と第２ニープロテクタ２４．！：を車体上下方
向に並設している。

上述のエアバッグユニット３０は、衝突状態をセンサで
検出して、イグナイタ（１ｇｎ１ｔｅ＋　）に引火し、
インフレータ（１ｎｌｌａｌｏ＋、ガス発生器）に内蔵
させた化学物質に着火し、この化学物質から発生するガ
スをフィルタを通過させてエアバッグ３１内に入れて、
インストルメントパネル１５と路面−状に形成したユニ
ットカバー３２．３２を開き、上述のエアバッグ３１を
第１図に仮想線で示す如く展開させることで、乗員の上
体に発生する荷重を緩和する。

上述のエアバッグユニット３０はボルト、ナツト３３を
用いてエアバッグユニット取付はケース３４に取付けて
いる。

このエアバッグユニット取付はケース３４は略角筒状の
ケースで、このケース３４の底面３４ａにおける車幅方
向の複数箇所にはウェルドボルト３５・・・を設けてい
る。

そして、上述のステアリング支持メンバ２６の所定箇所
に接合した複数の支持ブラケット３６を設け、この支持
ブラケット３６の立上がり部のウェルドボルト孔３７に
上述の底面下部のウェルドボルト３５を挿入した後に、
ナツト３８・・・を螺合することで、エアバッグユニッ
ト取付はケース３４の底面下部を、ヒンジピラーに張架
された上述のステアリング支持メンバ２６に支持させて
いる。

このように車体剛性の強い部材すなわちステアリング支
持メンバ２６に上述の取付はケース３４を支持させて、
このケース３４に取付けた上述のエアバッグユニット３
０は、エアバッグ３１がパラセンジャ（助手席乗員）の
上体前面に向けて展開されるように若干斜め上方に指向
した状態で取付けられている。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

車両の衝突開始時点から約２０ｍ５が経過すると、エア
バッグユニット３０内のインフレークが作動して、化学
物質から発生するガスをフィルタを介してエアバッグ３
１内に流入させるので、エアバッグ３１はユニットカバ
ー３２．３２を押し開いて展開し、衝突開始時点から約
５０ｍ５で上述のエアバッグ３１は第３図に示す如くフ
ル展開する。

一方、ダツシュロアパネル１、ダッシュアッパパネル２
の下半部は衝突開始時点から約４０ｍ５が経過した時点
で第１図に仮想線で示す如く後退を開始し、また乗員の
膝とニープロテクタ２２゜２４とは衝突開始時点から約
５０ｍ５が経過した時点で接触する。

ところで、上述のエアバッグユニット３０は衝突時に変
形の少ないステアリング支持メンバ２６に支持させたの
で、車両衝突時にダツシュロアパネル１、ダッシュアッ
パパネル２の下半部が第１図に仮想線で示す如く後退変
形しても、上述のステアリング支持メンバ２６の変形は
少なく、この結果、エアバッグユニット保持の安定化を
図って、エアバッグ３１による乗員の上体拘束性能の向
上を図ることができる効果がある。

また、衝突時のインストルメントパネル１５の変形によ
ってもエアバッグユニット３０の位置ずれが生じ得ず安
定化が図れ、エアバッグ３１による乗員拘束性能の向上
が図れる。

なお、上述のエアバッグ３１は乗員の上体に発生する荷
重を緩和した後に収縮する。

第４図はエアバッグ配設構造の他の実施例を示し、左右
のヒンジピラー間に張架したステアリング支持メンバ２
６の下方位置において、助手席側のヒンジピラーと補強
部材２９の突部２９ａとの間にサブメンバ３９を平行に
離間張架し、第５図にも示す如く、上側のステアリング
支持メンバ２６に支持ブラケット３６を介してエアバッ
グユニット取付はケース３４の底面上部を、また下側の
サブメンバ３９に支持ブラケット４０を介してエアバッ
グユニット取付はケース３４の下面部をそれぞれ支持さ
せている。

このように、上下に間隔を隔てて複数配設したメンバ２
６．３９に上述のエアバッグユニット３０を支持させる
と、同ユニット３０の支持強度が向上するので、衝突荷
重がエアバッグユニット３０に作用しても、このエアバ
ッグユニット３０の揺動等の挙動を確実に防止して、エ
アバッグユニット３０の衝突時における配設位置が安定
するので、エアバッグ３１による乗員拘束性能のより一
層の向上を図ることができる効果がある。

なお、その他の点については先の実施例と同様であるか
ら、第４図、第５図において前回と同一の部分には同一
番号および同一符号を付して、その詳しい説明を省略す
る。

第６図乃至第８図はエアバッグ配設構造のさらに他の実
施例を示し、第６図に示す如く２本のメインメンバ４１
．４１を沿設し、これら２本のメインメンバ４１，４１
にブラケット４２を介してエアバッグユニット３０のエ
アバッグユニット取付はケース３４底而上部を支持させ
ると共に、上述のサブメンバ３９にブラケット４０を介
してエアバッグユニット取付はケース３４下面部を支持
させてもよい。

また、第７図に示す如く２本のサブメンバ３９゜３９を
沿設し、これら２本のサブメンバ３９，３９にブラケッ
ト４３を介してエアバッグユニット取付はケース３４下
面部を支持させると共に、１本のメインメンバ４１にブ
ラケット４４を介してエアバッグユニット取付はケース
３４底面上部を支持させてもよい。

さらに、第８図に示す如く２本のメインメンバ４１．４
１および２本のサブメンバ３９．３９をそれぞれ沿設し
、これら各２本のメンバ４１．４１群、３９．３９群に
ブラケット４２．４３を介してエアバッグユニット取付
はケース３４の底面上部および下面部をそれぞれ支持さ
せてもよい。

ここで、上述の第６図乃至第８図のメインメンバ４１は
両端が左右のヒンジピラー間に接合された直線状のメン
バと、一端がヒンジピラーに接合され、他端がフロアパ
ネルに接合された略し字状のメンバと、両端が左右のヒ
ンジピラー間に接合され、この略中央部とフロアトンネ
ル部とに接合される略Ｔ字状のメンバとを適宜組合わせ
て構成する。

また、上述のサブメンバ３９は、両端が左右のヒンジピ
ラー間に接合された直線状のメンバと一端がヒンジピラ
ーに接合され、他端がフロアパネルに接合された略し字
状のメンバと、両端がフロアパネルに接合され、車室側
から見て門形のメンバと、両端が左右のヒンジピラー間
に接合され、この中央部とフロアトンネル部とに接合さ
れる略Ｔ字状のメンバと一端が前述の補強部材２９に接
合され、他端がヒンジピラー、フロアパネルのうちの何
れかに接合されたメンバとを適宜組合わせて構成する。

このように支持部材としてのメインメンバ４１、サブメ
ンバ３９を複数対単一、単一対複数、複数対複数の上下
離間構造とし、これらの支持部材に上述のエアバッグユ
ニット取付はケース３４を支持させると、車両衝突時に
おけるエアバッグユニット３０のさらに良好な挙動防止
を図ることができる効果がある。

第９図乃至第１２図はエアバック配設構造のさらに他の
実施例を示し、上述のステアリング支持メンバ２６に車
幅方向へ離間させた２つのチャンネル状のブラケット５
０．５０を溶接固定し、これら２つのブラケット５０．
５０の取付面５０ａ。

５０ａに、エアバッグユニット５１のケース５２前面四
周に形成したフランジ５３を取付けている。

すなわち、断面がコ字状の上述のブラケット５０．５０
に第１２図に示す如くボルト挿通孔５４゜５４を穿設し
、ダツシュロアパネル１（前回参照）側からこれらのボ
ルト挿通孔５４，５４にボルト５５．５５を挿通固定す
ると共に、これらのボルト５５．５５に対して上述のフ
ランジ５３のボルト孔を装着した後に、乗員側からナツ
ト５６，５６を上述のボルト５５．５５に螺合すること
により、２つのブラケット５０．５０に上述のケース５
２を取付けている。

なお、上述のエアバッグユニット５１のケース５２内に
はエアバッグ３１およびインフレーク５７等を配設して
いる。

このように、取付は部を乗員側に向けた構成とすること
により、乗員側から上述のナツト５６゜５６を取外して
、エアバッグユニット５１のサービスを行なうことがで
き１、この結果、サービス性の向上を図ることができる
効果がある。

加えて、上述のケース５２におけるフランジ５３背而を
チャンネル形状の２つのブラケット５０゜５０に取付け
ているので、同ケース５２の支持剛性を大幅に向上させ
ることができる効果がある。

なお、その他の点については、先の実施例とほぼ同様の
作用・効果を奏するので、その詳しい説明を省略する。

第１３図はエアバッグ配設構造のさらに他の実施例を示
し、下部に円弧状のフランジ５８ａを有する下部ブラケ
ット５８と、上部にフラット形状のフランジ５９ａを有
する上部ブラケット５９とを設け、上述のステアリング
支持メンバ２６に下部ブラケット５８のフランジ５８ａ
を溶接固定すると共に、この下部ブラケット５８の上部
に上部ブラケット５９を接合し、さらに、この上部ブラ
ケット５９のフランジ５９ａに複数のボルト６０、ナツ
ト６１を用いて上述のエアバッグユニット５１のケース
５２を取付けている。

このように構成すると、グローボックスを開いた後、こ
の開口部から作業者が手を入れてボルト６０、ナツト６
１を除去し、上述のケース５２を乗員側に取外してサー
ビスを行なうことができるので、サービス性の向上を図
ることができる効果がある。

なお、その他の点については、先の実施例とほぼ同様の
作用・効果を奏するので、第１３図において第１０図と
同一の部分には同一番号を付して、その詳しい説明を省
略する。

この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の支持部材は、実施例のステアリング支持メン
バ２６、 サブメンバ３９およびメインメンバ４１に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
もではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、 第１図は自動車のエアバッグ配設構造を示す断面図、 第２図は第１図の部分斜視図、 第３図はエアバッグ展開時の説明図、 第４図は自動車のエアバッグ配設構造の他の実施例を示
す部分斜視図、 第５図は第４図の部分側面図、 第６図はエアバッグユニット支持構造の他の実施例を示
す部分側面図、 第７図はエアバッグユニット支持構造の他の実施例を示
す部分側面図、 第８図はエアバッグユニット支持構造の他の実施例を示
す部分側面図、 第９図はエアパック配設構造のさらに他の実施例を示す
斜視図、 第１０図は第９図の側面図、 第１１図は第９図の部分平面図、 第１２図はブラケットの形状を示す斜視図、第１３図は
エアバッグ配設構造のさらに他の実施例を示す側面図で
ある。 １５・・・インストルメントパネル ２６・・・ステアリング支持メンバ ３０．５１・・・エアバッグユニット ３１・・・エアバッグ ３９・・・サブメンバ　　　４１・・・メインメンバ第
２図 第４図 第５図　　　　　　　　第６図 第７図　　　　　　　　　第８図　・ 第９図 ２６・・・ステアリング、２Ｊテメンハ。 ５１・・・工？ノでジグユニシト 第樽図 団・・・エアバシグユニット 第１１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）衝突時の乗員の上体に発生する荷重を緩和する助
   手席側のエアバッグユニットをイン ストルメントパネル内部に配設した自動車 のエアバッグ配設構造であって、 上記エアバッグユニットを、一端がヒンジ ピラーに取付けられ、他端がヒンジピラー もしくはフロアパネルに取付けられる支持 部材に支持させた 自動車のエアバッグ配設構造。
2. （２）上記支持部材は上下に間隔を隔てて複数配設され
   、これら複数の支持部材に上記エア バッグユニットを支持させた 特許請求の範囲第１項記載の 自動車のエアバッグ配設構造。