JP3071015B2 - 自動車のエアバッグ構造 - Google Patents
自動車のエアバッグ構造Info
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- JP3071015B2 JP3071015B2 JP3335065A JP33506591A JP3071015B2 JP 3071015 B2 JP3071015 B2 JP 3071015B2 JP 3335065 A JP3335065 A JP 3335065A JP 33506591 A JP33506591 A JP 33506591A JP 3071015 B2 JP3071015 B2 JP 3071015B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体に比較的
大なる衝撃が加えられたとき、車体のインスツルメント
パネル部に設けられた格納部に収縮状態とされて格納さ
れた状態から車室内に膨張する状態とされて、車室内の
乗員を保護するエアバッグの構造に関する。
大なる衝撃が加えられたとき、車体のインスツルメント
パネル部に設けられた格納部に収縮状態とされて格納さ
れた状態から車室内に膨張する状態とされて、車室内の
乗員を保護するエアバッグの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車にあっては、平常時においては車
体における車室形成部に設けられた格納部に収縮状態と
されて格納されるエアバッグを装備し、車体にその外部
から比較的大なる衝撃が加えられたとき、収縮状態にあ
るエアバッグに格納部から車室内へと急遽膨張する状態
をとらせ、その膨張状態とされたエアバッグにより衝撃
力を吸収するとともに車室内の乗員を拘束するようにし
て、乗員に及ぼされる衝撃を緩和し、乗員の保護を図る
ようになすことが提案されている。
体における車室形成部に設けられた格納部に収縮状態と
されて格納されるエアバッグを装備し、車体にその外部
から比較的大なる衝撃が加えられたとき、収縮状態にあ
るエアバッグに格納部から車室内へと急遽膨張する状態
をとらせ、その膨張状態とされたエアバッグにより衝撃
力を吸収するとともに車室内の乗員を拘束するようにし
て、乗員に及ぼされる衝撃を緩和し、乗員の保護を図る
ようになすことが提案されている。
【0003】このような自動車に装備されるエアバッグ
は、車室内における前方側の位置に配される運転席及び
助手席に着座する乗員の保護を図るものとされることが
多く、一般に、運転席に着座する乗員の保護を目的とす
るものにあっては、ステアリングホイールの中央部に形
成された格納部に、収縮状態をとって格納され、また、
助手席に着座する乗員の保護を目的とするものにあって
は、例えば、実開平2-5370号公報にも示される如くに、
車体の車室形成部に設けられたインスツルメントパネル
部における助手席の前方となる部分に形成された格納部
に、収縮状態をとって格納される。そして、ステアリン
グホイールの中央部あるいはインスツルメントパネル部
における助手席の前方となる部分に形成された格納部に
収縮状態をとって格納されたエアバッグは、それに伴っ
て格納部に配されたインフレータ(バッグ膨張装置)の
作動により車室内に膨張せしめられる。
は、車室内における前方側の位置に配される運転席及び
助手席に着座する乗員の保護を図るものとされることが
多く、一般に、運転席に着座する乗員の保護を目的とす
るものにあっては、ステアリングホイールの中央部に形
成された格納部に、収縮状態をとって格納され、また、
助手席に着座する乗員の保護を目的とするものにあって
は、例えば、実開平2-5370号公報にも示される如くに、
車体の車室形成部に設けられたインスツルメントパネル
部における助手席の前方となる部分に形成された格納部
に、収縮状態をとって格納される。そして、ステアリン
グホイールの中央部あるいはインスツルメントパネル部
における助手席の前方となる部分に形成された格納部に
収縮状態をとって格納されたエアバッグは、それに伴っ
て格納部に配されたインフレータ(バッグ膨張装置)の
作動により車室内に膨張せしめられる。
【0004】エアバッグが格納部から車室内に膨張せし
められるにあたっては、その拡張方向が、通常、乗員の
胸部から頭部にかけての保護が特に確実に行われるよう
にすべく設定される。また、一般に、インスツルメント
パネル部における助手席の前方となる部分に形成された
格納部から助手席に着座した乗員までの距離は、ステア
リングホイールの中央部に形成された格納部から助手席
に着座した乗員までの距離より大とされるので、インス
ツルメントパネル部における助手席の前方となる部分に
形成された格納部に格納されるエアバッグは、ステアリ
ングホイールの中央部に形成された格納部に格納される
エアバッグに比して、膨張容積が大なるものとされる。
められるにあたっては、その拡張方向が、通常、乗員の
胸部から頭部にかけての保護が特に確実に行われるよう
にすべく設定される。また、一般に、インスツルメント
パネル部における助手席の前方となる部分に形成された
格納部から助手席に着座した乗員までの距離は、ステア
リングホイールの中央部に形成された格納部から助手席
に着座した乗員までの距離より大とされるので、インス
ツルメントパネル部における助手席の前方となる部分に
形成された格納部に格納されるエアバッグは、ステアリ
ングホイールの中央部に形成された格納部に格納される
エアバッグに比して、膨張容積が大なるものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くにして自動
車に装備されるエアバッグは、その膨張が要求される際
において、収縮された状態から、車体に加えられた衝撃
力を吸収するとともに車室内の乗員を拘束する膨張状態
に迅速に移行して、乗員の保護を確実に行うものとされ
ることが望まれる。従って、例えば、インスツルメント
パネル部における助手席の前方となる部分に形成された
格納部に格納される、比較的大なる膨張容積を有するも
のとされるエアバッグにあっては、格納部から車室内の
助手席に着座した乗員の胸部から頭部に向けて膨張せし
められて、助手席に着座する乗員を確実に保護する膨張
状態とされるに要される時間の短縮化が図られることが
必要とされる。
車に装備されるエアバッグは、その膨張が要求される際
において、収縮された状態から、車体に加えられた衝撃
力を吸収するとともに車室内の乗員を拘束する膨張状態
に迅速に移行して、乗員の保護を確実に行うものとされ
ることが望まれる。従って、例えば、インスツルメント
パネル部における助手席の前方となる部分に形成された
格納部に格納される、比較的大なる膨張容積を有するも
のとされるエアバッグにあっては、格納部から車室内の
助手席に着座した乗員の胸部から頭部に向けて膨張せし
められて、助手席に着座する乗員を確実に保護する膨張
状態とされるに要される時間の短縮化が図られることが
必要とされる。
【0006】しかしながら、インスツルメントパネル部
における助手席の前方となる部分に形成された格納部か
ら、車室内の助手席に着座した乗員の胸部から頭部に向
けて膨張せしめられるものとされるエアバッグは、その
格納部からの膨張が車室内における上方側において行わ
れることになり、従って、膨張容積が比較的大なるもの
とされたもとでは、膨張時に、車体の車室形成部におけ
る、フロントヘッダ部等の前部上方部分等に当接する事
態がまねかれて、助手席に着座する乗員を確実に保護す
る膨張状態をとるまでに要される時間の短縮化が有効に
図れないことになってしまう虞がある。
における助手席の前方となる部分に形成された格納部か
ら、車室内の助手席に着座した乗員の胸部から頭部に向
けて膨張せしめられるものとされるエアバッグは、その
格納部からの膨張が車室内における上方側において行わ
れることになり、従って、膨張容積が比較的大なるもの
とされたもとでは、膨張時に、車体の車室形成部におけ
る、フロントヘッダ部等の前部上方部分等に当接する事
態がまねかれて、助手席に着座する乗員を確実に保護す
る膨張状態をとるまでに要される時間の短縮化が有効に
図れないことになってしまう虞がある。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、自動車におけ
る車室内に着座した乗員からの距離が比較的大とされる
格納部に収縮状態をもって格納される、比較的大なる膨
張容積を有するものとされる場合においても、乗員を保
護すべく格納部から車室内に膨張せしめられるに際し
て、車室内の乗員を確実に保護する膨張状態を効率よく
迅速にとるものとされるエアバッグが得られることにな
る、自動車のエアバッグ構造を提供することを目的とす
る。
る車室内に着座した乗員からの距離が比較的大とされる
格納部に収縮状態をもって格納される、比較的大なる膨
張容積を有するものとされる場合においても、乗員を保
護すべく格納部から車室内に膨張せしめられるに際し
て、車室内の乗員を確実に保護する膨張状態を効率よく
迅速にとるものとされるエアバッグが得られることにな
る、自動車のエアバッグ構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動車のエアバッグ構造は、自動車の
インスツルメントパネル部における乗員の前方となる部
位に設けられた格納部に、収縮状態とされるとともにバ
ッグ膨張手段を伴って格納され、バッグ膨張手段の作動
により収縮状態から車室内に膨張する状態とされるエア
バッグ本体と、エアバッグ本体が膨張状態とされたもと
でそのエアバッグ本体の上方側部分となる部分及び下方
側部分となる部分の夫々の内面部を相互連結し、それに
よって、エアバッグ本体が膨張する状態とされるとき、
そのエアバッグ本体の車室上下方向への膨張を規制する
膨張規制手段と、エアバッグ本体が膨張状態とされたも
とでそのエアバッグ本体の上方側部分となる部分の内面
部における少なくとも1箇所と格納部とを連結し、それ
によって、エアバッグ本体が膨張する状態とされると
き、そのエアバッグ本体の車室上方側への偏倚を規制す
る偏倚規制手段とを備えて構成される。
く、本発明に係る自動車のエアバッグ構造は、自動車の
インスツルメントパネル部における乗員の前方となる部
位に設けられた格納部に、収縮状態とされるとともにバ
ッグ膨張手段を伴って格納され、バッグ膨張手段の作動
により収縮状態から車室内に膨張する状態とされるエア
バッグ本体と、エアバッグ本体が膨張状態とされたもと
でそのエアバッグ本体の上方側部分となる部分及び下方
側部分となる部分の夫々の内面部を相互連結し、それに
よって、エアバッグ本体が膨張する状態とされるとき、
そのエアバッグ本体の車室上下方向への膨張を規制する
膨張規制手段と、エアバッグ本体が膨張状態とされたも
とでそのエアバッグ本体の上方側部分となる部分の内面
部における少なくとも1箇所と格納部とを連結し、それ
によって、エアバッグ本体が膨張する状態とされると
き、そのエアバッグ本体の車室上方側への偏倚を規制す
る偏倚規制手段とを備えて構成される。
【0009】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る自動車の
エアバッグ構造においては、膨張規制手段及び偏倚規制
手段は、夫々、例えば、膨張状態とされたエアバッグ本
体内においてエアバッグ本体の上方側部分となる部分の
内面部及び下方側部分となる部分の内面部を相互に結ぶ
柔軟なストラップ部材、及び、膨張状態とされたエアバ
ッグ本体内においてエアバッグ本体の上方側部分となる
部分の内面部における少なくとも1箇所と格納部とを結
ぶ柔軟なストラップ部材とされ、エアバッグ本体が収縮
状態とされるにあたって別段の障害とはならないものと
される。そして、エアバッグ本体が膨張せしめられると
き、膨張規制手段によって、エアバッグ本体の車室上下
方向への膨張が規制されるとともに、偏倚規制手段によ
って、エアバッグ本体の車室上方側への偏倚が規制され
ることにより、エアバッグ本体が、車室内に着座した乗
員からの距離が比較的大とされる格納部に収縮状態をも
って格納される、比較的大なる膨張容積を有するものと
される場合においても、膨張せしめられる際に、車室形
成部における前部上方部分等に当接する事態が回避され
て、効率よく車室内に着座した乗員の胸部から頭部に向
けて膨張せしめられ、その結果、車室内の乗員を確実に
保護する膨張状態を迅速にとるものとされる。
エアバッグ構造においては、膨張規制手段及び偏倚規制
手段は、夫々、例えば、膨張状態とされたエアバッグ本
体内においてエアバッグ本体の上方側部分となる部分の
内面部及び下方側部分となる部分の内面部を相互に結ぶ
柔軟なストラップ部材、及び、膨張状態とされたエアバ
ッグ本体内においてエアバッグ本体の上方側部分となる
部分の内面部における少なくとも1箇所と格納部とを結
ぶ柔軟なストラップ部材とされ、エアバッグ本体が収縮
状態とされるにあたって別段の障害とはならないものと
される。そして、エアバッグ本体が膨張せしめられると
き、膨張規制手段によって、エアバッグ本体の車室上下
方向への膨張が規制されるとともに、偏倚規制手段によ
って、エアバッグ本体の車室上方側への偏倚が規制され
ることにより、エアバッグ本体が、車室内に着座した乗
員からの距離が比較的大とされる格納部に収縮状態をも
って格納される、比較的大なる膨張容積を有するものと
される場合においても、膨張せしめられる際に、車室形
成部における前部上方部分等に当接する事態が回避され
て、効率よく車室内に着座した乗員の胸部から頭部に向
けて膨張せしめられ、その結果、車室内の乗員を確実に
保護する膨張状態を迅速にとるものとされる。
【0010】
【実施例】図2は、本発明に係る自動車のエアバッグ構
造の一例が適用されたエアバッグ装置を装備した自動車
の車室を部分的に示す。
造の一例が適用されたエアバッグ装置を装備した自動車
の車室を部分的に示す。
【0011】図2に示される車室1を形成する自動車の
車体2における車室形成部は、フロアー部3,ルーフ部
4,ルーフ部4の前端部分を成すフロントヘッダー部4
A,フロント・ウインドシールド5、及び、ダッシュパ
ネル6に取り付けられたインスツルメントパネル部7等
を含むものとされており、インスツルメントパネル部7
が車室1の前端部を区画している。そして、インスツル
メントパネル部7には、メータクラスタ部8が設けら
れ、さらに、メータクラスタ部8の下部からステアリン
グホイール9が突出している。
車体2における車室形成部は、フロアー部3,ルーフ部
4,ルーフ部4の前端部分を成すフロントヘッダー部4
A,フロント・ウインドシールド5、及び、ダッシュパ
ネル6に取り付けられたインスツルメントパネル部7等
を含むものとされており、インスツルメントパネル部7
が車室1の前端部を区画している。そして、インスツル
メントパネル部7には、メータクラスタ部8が設けら
れ、さらに、メータクラスタ部8の下部からステアリン
グホイール9が突出している。
【0012】また、車室1内においては、各々がインス
ツルメントパネル部7から所定の離隔距離だけ離隔する
ものとされた運転席(図にあらわれない)及び助手席1
2が車幅方向に沿って配されている。そして、インスツ
ルメントパネル部7における助手席12の前方となる部
分には、助手席12に向かって開口する開口部15A
が、相互対向して配されて開閉可能とされた上方蓋部7
A及び下方蓋部7Bにより閉塞されて成るエアバッグ格
納部15が形成されている。インスツルメントパネル部
7に配された上方蓋部7A及び下方蓋部7Bは、各々の
対向端部が連結部材14を介して連結されており、連結
部材14は、比較的小なる引張力によって破断される溝
部が設けられたものとされている。
ツルメントパネル部7から所定の離隔距離だけ離隔する
ものとされた運転席(図にあらわれない)及び助手席1
2が車幅方向に沿って配されている。そして、インスツ
ルメントパネル部7における助手席12の前方となる部
分には、助手席12に向かって開口する開口部15A
が、相互対向して配されて開閉可能とされた上方蓋部7
A及び下方蓋部7Bにより閉塞されて成るエアバッグ格
納部15が形成されている。インスツルメントパネル部
7に配された上方蓋部7A及び下方蓋部7Bは、各々の
対向端部が連結部材14を介して連結されており、連結
部材14は、比較的小なる引張力によって破断される溝
部が設けられたものとされている。
【0013】エアバッグ格納部15は、ステアリングホ
イール9を支持する車幅方向に伸びる支持部材16に取
り付けられたブラケット17による支持を受けており、
その内部に、着火式のガス発生剤等を内蔵したインフレ
ータ18が配され、さらに、インフレータ18と開口部
15Aとの間において、本発明に係る自動車のエアバッ
グ構造の一例を形成するエアバッグ本体20が、その一
端部がインフレータ18に連結されて折り畳まれること
により収縮状態とされて格納されている。インフレータ
18は、車室1が設けられた自動車にその外部から比較
的大なる衝撃力が加えられたとき、ガス発生剤が着火せ
しめられて比較的多量の不活性ガスを迅速に発生し、そ
のガスをエアバッグ本体20の内部に供給する動作を行
うものとされている。それにより、車室1が設けられた
自動車にその外部から比較的大なる衝撃力が加えられた
ときには、エアバッグ格納部15に格納されたエアバッ
グ本体20が、収縮状態から膨張状態に急遽移行せしめ
られ、図1に示される如くに、エアバッグ格納部15か
らその開口部15Aを通じて車室1内に急激に膨張せし
められる。その際、膨張過程にあるエアバッグ本体20
は、エアバッグ格納部15における開口部15Aを閉塞
する連結部材14をその溝部において内部側から破断
し、さらに、上方蓋部7A及び下方蓋部7Bを夫々の上
端部及び下端部を回動軸部として外方に回動させる。
イール9を支持する車幅方向に伸びる支持部材16に取
り付けられたブラケット17による支持を受けており、
その内部に、着火式のガス発生剤等を内蔵したインフレ
ータ18が配され、さらに、インフレータ18と開口部
15Aとの間において、本発明に係る自動車のエアバッ
グ構造の一例を形成するエアバッグ本体20が、その一
端部がインフレータ18に連結されて折り畳まれること
により収縮状態とされて格納されている。インフレータ
18は、車室1が設けられた自動車にその外部から比較
的大なる衝撃力が加えられたとき、ガス発生剤が着火せ
しめられて比較的多量の不活性ガスを迅速に発生し、そ
のガスをエアバッグ本体20の内部に供給する動作を行
うものとされている。それにより、車室1が設けられた
自動車にその外部から比較的大なる衝撃力が加えられた
ときには、エアバッグ格納部15に格納されたエアバッ
グ本体20が、収縮状態から膨張状態に急遽移行せしめ
られ、図1に示される如くに、エアバッグ格納部15か
らその開口部15Aを通じて車室1内に急激に膨張せし
められる。その際、膨張過程にあるエアバッグ本体20
は、エアバッグ格納部15における開口部15Aを閉塞
する連結部材14をその溝部において内部側から破断
し、さらに、上方蓋部7A及び下方蓋部7Bを夫々の上
端部及び下端部を回動軸部として外方に回動させる。
【0014】エアバッグ本体20は、それが格納された
エアバッグ格納部15からの離隔距離が比較的大なるも
のとされた助手席12に着座する乗員に対しての、特に
その胸部から頭部にかけての保護を目的としたものとさ
れており、従って、インフレータ18が作動して膨張せ
しめられる際における膨張容積が比較的大なるものとさ
れているとともに、その膨張が車室1内に配された助手
席12の上方部分に向かうものとされている。斯かるエ
アバッグ本体20の内部には、後述される膨張規制手段
及び偏倚規制手段が設けられており、これらエアバッグ
本体20と膨張規制手段及び偏倚規制手段とにより、本
発明に係る自動車のエアバッグ構造の一例が構成され
る。そして、エアバッグ本体20は、インフレータ18
の作動によってエアバッグ格納部15からその開口部1
5Aを通じて車室1内に配された助手席12の上部に向
けて急激に膨張せしめられるにあたり、膨張規制手段及
び偏倚規制手段の夫々による規制を受けるものとされて
いる。
エアバッグ格納部15からの離隔距離が比較的大なるも
のとされた助手席12に着座する乗員に対しての、特に
その胸部から頭部にかけての保護を目的としたものとさ
れており、従って、インフレータ18が作動して膨張せ
しめられる際における膨張容積が比較的大なるものとさ
れているとともに、その膨張が車室1内に配された助手
席12の上方部分に向かうものとされている。斯かるエ
アバッグ本体20の内部には、後述される膨張規制手段
及び偏倚規制手段が設けられており、これらエアバッグ
本体20と膨張規制手段及び偏倚規制手段とにより、本
発明に係る自動車のエアバッグ構造の一例が構成され
る。そして、エアバッグ本体20は、インフレータ18
の作動によってエアバッグ格納部15からその開口部1
5Aを通じて車室1内に配された助手席12の上部に向
けて急激に膨張せしめられるにあたり、膨張規制手段及
び偏倚規制手段の夫々による規制を受けるものとされて
いる。
【0015】エアバッグ本体20の膨張状態をあらわす
図1に示される如く、エアバッグ本体20の内部には、
柔軟で強靱な素材により形成された3対のストラップ部
材21,22及び23が配されている。そして、図3に
示される如く、エアバッグ本体20のそれが膨張状態と
されたもとで上方側部分となる部分20A、及び、エア
バッグ本体20のそれが膨張状態とされたもとで下方側
部分となる部分20Bの夫々における、相互に対向する
2箇所の左方内面部が1対のストラップ部材21の一方
によって相互連結されているとともに、部分20A及び
部分20Bの夫々における、相互に対向する2箇所の右
方内面部が1対のストラップ部材21の他方によって相
互連結されている。
図1に示される如く、エアバッグ本体20の内部には、
柔軟で強靱な素材により形成された3対のストラップ部
材21,22及び23が配されている。そして、図3に
示される如く、エアバッグ本体20のそれが膨張状態と
されたもとで上方側部分となる部分20A、及び、エア
バッグ本体20のそれが膨張状態とされたもとで下方側
部分となる部分20Bの夫々における、相互に対向する
2箇所の左方内面部が1対のストラップ部材21の一方
によって相互連結されているとともに、部分20A及び
部分20Bの夫々における、相互に対向する2箇所の右
方内面部が1対のストラップ部材21の他方によって相
互連結されている。
【0016】また、エアバッグ本体20のそれが膨張状
態とされたもとで上方側部分となる部分20Aにおける
左方内面部とエアバッグ格納部15における開口部15
Aを形成する左端縁部分の上部とが、1対のストラップ
部材22の一方によって連結されているとともに、部分
20Aにおける右方内面部とエアバッグ格納部15にお
ける開口部15Aを形成する右端縁部分の上部とが、1
対のストラップ部材22の他方によって連結されてい
る。さらに、エアバッグ本体20のそれが膨張状態とさ
れたもとで上方側部分となる部分20Aにおける左方内
面部とエアバッグ格納部15における開口部15Aを形
成する左端縁部分の下部とが、1対のストラップ部材2
3の一方によって連結されているとともに、部分20A
における右方内面部とエアバッグ格納部15における開
口部15Aを形成する右端縁部分の下部とが、1対のス
トラップ部材23の他方によって連結されている。
態とされたもとで上方側部分となる部分20Aにおける
左方内面部とエアバッグ格納部15における開口部15
Aを形成する左端縁部分の上部とが、1対のストラップ
部材22の一方によって連結されているとともに、部分
20Aにおける右方内面部とエアバッグ格納部15にお
ける開口部15Aを形成する右端縁部分の上部とが、1
対のストラップ部材22の他方によって連結されてい
る。さらに、エアバッグ本体20のそれが膨張状態とさ
れたもとで上方側部分となる部分20Aにおける左方内
面部とエアバッグ格納部15における開口部15Aを形
成する左端縁部分の下部とが、1対のストラップ部材2
3の一方によって連結されているとともに、部分20A
における右方内面部とエアバッグ格納部15における開
口部15Aを形成する右端縁部分の下部とが、1対のス
トラップ部材23の他方によって連結されている。
【0017】このような3対のストラップ部材21,2
2及び23のうち、1対のストラッップ部材21は、エ
アバッグ本体20に設けられた膨張規制手段を構成し、
また、1対のストラップ部材22及び1対のストラップ
部材23は、エアバッグ本体20に設けられた偏倚規制
手段を構成するものとされている。なお、3対のストラ
ップ部材21,22及び23の夫々は、柔軟な素材によ
り形成されているので、エアバッグ本体20が、エアバ
ッグ格納部15に格納されるべく、折り畳まれて収縮状
態とされるにあたって、なんら障害とはならない。
2及び23のうち、1対のストラッップ部材21は、エ
アバッグ本体20に設けられた膨張規制手段を構成し、
また、1対のストラップ部材22及び1対のストラップ
部材23は、エアバッグ本体20に設けられた偏倚規制
手段を構成するものとされている。なお、3対のストラ
ップ部材21,22及び23の夫々は、柔軟な素材によ
り形成されているので、エアバッグ本体20が、エアバ
ッグ格納部15に格納されるべく、折り畳まれて収縮状
態とされるにあたって、なんら障害とはならない。
【0018】そして、エアバッグ本体20は、インフレ
ータ18の作動により、エアバッグ格納部15内におけ
る収縮状態からエアバッグ格納部15における開口部1
5Aを通じて車室1内に配された助手席12の上方部分
に向けて膨張する状態に移行せしめられるにあたり、車
室1の上下方向への膨張が、部分20Aにおける内面部
と部分20Bにおける内面部とを相互連結して上下方向
に伸びる1対のストラップ部材21によって規制される
とともに、車室1の上方側への偏倚が、部分20Aにお
ける内面部とエアバッグ格納部15における開口部15
Aを形成する左右端縁部分の上部とを連結する1対のス
トラップ部材22、及び、部分20Aにおける内面部と
エアバッグ格納部15における開口部15Aを形成する
左右端縁部分の下部とを連結する1対のストラップ部材
23によって規制され、さらに、膨張時に伴われる回転
も1対のストラップ部材22及び1対のストラップ部材
23によって規制されるものとされる。
ータ18の作動により、エアバッグ格納部15内におけ
る収縮状態からエアバッグ格納部15における開口部1
5Aを通じて車室1内に配された助手席12の上方部分
に向けて膨張する状態に移行せしめられるにあたり、車
室1の上下方向への膨張が、部分20Aにおける内面部
と部分20Bにおける内面部とを相互連結して上下方向
に伸びる1対のストラップ部材21によって規制される
とともに、車室1の上方側への偏倚が、部分20Aにお
ける内面部とエアバッグ格納部15における開口部15
Aを形成する左右端縁部分の上部とを連結する1対のス
トラップ部材22、及び、部分20Aにおける内面部と
エアバッグ格納部15における開口部15Aを形成する
左右端縁部分の下部とを連結する1対のストラップ部材
23によって規制され、さらに、膨張時に伴われる回転
も1対のストラップ部材22及び1対のストラップ部材
23によって規制されるものとされる。
【0019】その結果、エアバッグ本体20は、インフ
レータ18が作動せしめられて、エアバッグ格納部15
からその開口部15Aを通じて車室1内に配された助手
席12の上方部分に向けて膨張せしめられるとき、図1
において二点鎖線により示される如くに、車室1の上下
方向に必要以上に膨張すること、及び、車室形成部にお
けるルーフ部4の前端部分を成すフロントヘッダー部4
A等に当接することが防止されて、図1において実線に
より示される如くに、効率よく助手席12に着座した乗
員(M)の胸部から頭部に向けて膨張せしめられ、その
結果、乗員(M)を確実に保護する膨張状態を迅速にと
るものとされる。
レータ18が作動せしめられて、エアバッグ格納部15
からその開口部15Aを通じて車室1内に配された助手
席12の上方部分に向けて膨張せしめられるとき、図1
において二点鎖線により示される如くに、車室1の上下
方向に必要以上に膨張すること、及び、車室形成部にお
けるルーフ部4の前端部分を成すフロントヘッダー部4
A等に当接することが防止されて、図1において実線に
より示される如くに、効率よく助手席12に着座した乗
員(M)の胸部から頭部に向けて膨張せしめられ、その
結果、乗員(M)を確実に保護する膨張状態を迅速にと
るものとされる。
【0020】図4及び図5は、本発明に係る自動車のエ
アバッグ構造の他の例が適用されたエアバッグ装置を示
し、斯かる図4及び図5に示されるエアバッグ装置は、
図1及び図3に示されるエアバッグ装置と同様に、図1
及び図2に示される車室1の如くの車室を有する自動車
に装備され、エアバッグ格納部15からの離隔距離が比
較的大なるものとされる車室内の助手席に着座する乗員
に対しての、特にその胸部から頭部にかけての保護を目
的としたものとされる。図4及び図5において、図1及
び図3に示される各部と同様のものとされる部分には、
図1及び図3と共通の符号が付されて示されており、そ
れらについての重複説明は省略される。
アバッグ構造の他の例が適用されたエアバッグ装置を示
し、斯かる図4及び図5に示されるエアバッグ装置は、
図1及び図3に示されるエアバッグ装置と同様に、図1
及び図2に示される車室1の如くの車室を有する自動車
に装備され、エアバッグ格納部15からの離隔距離が比
較的大なるものとされる車室内の助手席に着座する乗員
に対しての、特にその胸部から頭部にかけての保護を目
的としたものとされる。図4及び図5において、図1及
び図3に示される各部と同様のものとされる部分には、
図1及び図3と共通の符号が付されて示されており、そ
れらについての重複説明は省略される。
【0021】図4及び図5に示されるエアバッグ装置に
おいては、インフレータ18の作動により膨張せしめら
れるエアバッグ本体30が備えられており、エアバッグ
本体30の内部には、柔軟で強靱な素材により形成され
た2対のストラップ部材31及び32が配されている。
そして、エアバッグ本体30のそれが膨張状態とされた
もとで上方側部分となる部分30A、及び、エアバッグ
本体30のそれが膨張状態とされたもとで下方側部分と
なる部分30Bの夫々における、相互に対向する2箇所
の左方内面部が1対のストラップ部材31の一方によっ
て相互連結されているとともに、部分30A及び部分3
0Bの夫々における、相互に対向する2箇所の右方内面
部が1対のストラップ部材31の他方によって相互連結
されている。
おいては、インフレータ18の作動により膨張せしめら
れるエアバッグ本体30が備えられており、エアバッグ
本体30の内部には、柔軟で強靱な素材により形成され
た2対のストラップ部材31及び32が配されている。
そして、エアバッグ本体30のそれが膨張状態とされた
もとで上方側部分となる部分30A、及び、エアバッグ
本体30のそれが膨張状態とされたもとで下方側部分と
なる部分30Bの夫々における、相互に対向する2箇所
の左方内面部が1対のストラップ部材31の一方によっ
て相互連結されているとともに、部分30A及び部分3
0Bの夫々における、相互に対向する2箇所の右方内面
部が1対のストラップ部材31の他方によって相互連結
されている。
【0022】また、エアバッグ本体30のそれが膨張状
態とされたもとで上方側部分となる部分30Aにおける
左方内面部とエアバッグ格納部15における開口部15
Aを形成する左端縁部分の中央部とが、1対のストラッ
プ部材32の一方によって連結されているとともに、部
分30Aにおける右方内面部とエアバッグ格納部15に
おける開口部15Aを形成する右端縁部分の中央部と
が、1対のストラップ部材32の他方によって連結され
ている。
態とされたもとで上方側部分となる部分30Aにおける
左方内面部とエアバッグ格納部15における開口部15
Aを形成する左端縁部分の中央部とが、1対のストラッ
プ部材32の一方によって連結されているとともに、部
分30Aにおける右方内面部とエアバッグ格納部15に
おける開口部15Aを形成する右端縁部分の中央部と
が、1対のストラップ部材32の他方によって連結され
ている。
【0023】このような2対のストラップ部材31及び
32のうち、1対のストラッップ部材31は、エアバッ
グ本体30に設けられた膨張規制手段を構成し、また、
1対のストラップ部材32は、エアバッグ本体30に設
けられた偏倚規制手段を構成しており、これらエアバッ
グ本体30と膨張規制手段及び偏倚規制手段とにより、
本発明に係る自動車のエアバッグ構造の他の例が構成さ
れる。そして、エアバッグ本体30は、インフレータ1
8の作動により、エアバッグ格納部15内における収縮
状態からエアバッグ格納部15における開口部15Aを
通じて車室内に配された助手席の上方部分に向けて膨張
する状態に移行せしめられるにあたり、車室の上下方向
への膨張が、部分30Aにおける内面部と部分30Bに
おける内面部とを相互連結して上下方向に伸びる1対の
ストラップ部材31によって規制されるとともに、車室
の上方側への偏倚が、部分30Aにおける内面部とエア
バッグ格納部15における開口部15Aを形成する左右
端縁部分の中央部とを連結する1対のストラップ部材3
2によって規制される。
32のうち、1対のストラッップ部材31は、エアバッ
グ本体30に設けられた膨張規制手段を構成し、また、
1対のストラップ部材32は、エアバッグ本体30に設
けられた偏倚規制手段を構成しており、これらエアバッ
グ本体30と膨張規制手段及び偏倚規制手段とにより、
本発明に係る自動車のエアバッグ構造の他の例が構成さ
れる。そして、エアバッグ本体30は、インフレータ1
8の作動により、エアバッグ格納部15内における収縮
状態からエアバッグ格納部15における開口部15Aを
通じて車室内に配された助手席の上方部分に向けて膨張
する状態に移行せしめられるにあたり、車室の上下方向
への膨張が、部分30Aにおける内面部と部分30Bに
おける内面部とを相互連結して上下方向に伸びる1対の
ストラップ部材31によって規制されるとともに、車室
の上方側への偏倚が、部分30Aにおける内面部とエア
バッグ格納部15における開口部15Aを形成する左右
端縁部分の中央部とを連結する1対のストラップ部材3
2によって規制される。
【0024】その結果、エアバッグ本体30は、インフ
レータ18が作動せしめられて、エアバッグ格納部15
からその開口部15Aを通じて車室内に配された助手席
の上方部分に向けて膨張せしめられるとき、車室の上下
方向に必要以上に膨張すること、及び、車室形成部にお
けるルーフ部の前端部分を成すフロントヘッダー部等に
当接することが防止されて、効率よく助手席に着座した
乗員の胸部から頭部に向けて膨張せしめられ、その結
果、乗員を確実に保護する膨張状態を迅速にとるものと
される。
レータ18が作動せしめられて、エアバッグ格納部15
からその開口部15Aを通じて車室内に配された助手席
の上方部分に向けて膨張せしめられるとき、車室の上下
方向に必要以上に膨張すること、及び、車室形成部にお
けるルーフ部の前端部分を成すフロントヘッダー部等に
当接することが防止されて、効率よく助手席に着座した
乗員の胸部から頭部に向けて膨張せしめられ、その結
果、乗員を確実に保護する膨張状態を迅速にとるものと
される。
【0025】図6及び図7は、本発明に係る自動車のエ
アバッグ構造のさらに他の例が適用されたエアバッグ装
置を示し、斯かる図6及び図7に示されるエアバッグ装
置も、図1及び図3に示されるエアバッグ装置と同様
に、図1及び図2に示される車室1の如くの車室を有す
る自動車に装備され、エアバッグ格納部15からの離隔
距離が比較的大なるものとされる車室内の助手席に着座
する乗員に対しての、特にその胸部から頭部にかけての
保護を目的としたものとされる。図6及び図7におい
て、図1及び図3に示される各部と同様のものとされる
部分には、図1及び図3と共通の符号が付されて示され
ており、それらについての重複説明は省略される。
アバッグ構造のさらに他の例が適用されたエアバッグ装
置を示し、斯かる図6及び図7に示されるエアバッグ装
置も、図1及び図3に示されるエアバッグ装置と同様
に、図1及び図2に示される車室1の如くの車室を有す
る自動車に装備され、エアバッグ格納部15からの離隔
距離が比較的大なるものとされる車室内の助手席に着座
する乗員に対しての、特にその胸部から頭部にかけての
保護を目的としたものとされる。図6及び図7におい
て、図1及び図3に示される各部と同様のものとされる
部分には、図1及び図3と共通の符号が付されて示され
ており、それらについての重複説明は省略される。
【0026】図6及び図7に示されるエアバッグ装置に
おいては、インフレータ18の作動により膨張せしめら
れるエアバッグ本体40が備えられており、エアバッグ
本体40の内部には、柔軟で強靱な素材により形成され
た5対のストラップ部材41,42,43,44及び4
5が配されている。そして、エアバッグ本体40のそれ
が膨張状態とされたもとで上方側部分となる部分40
A、及び、エアバッグ本体40のそれが膨張状態とされ
たもとで下方側部分となる部分40Bの夫々における、
相互に対向する2箇所の左方内面部が1対のストラップ
部材41の一方によって相互連結されているとともに、
部分40A及び部分40Bの夫々における、相互に対向
する2箇所の右方内面部が1対のストラップ部材41の
他方によって相互連結されている。
おいては、インフレータ18の作動により膨張せしめら
れるエアバッグ本体40が備えられており、エアバッグ
本体40の内部には、柔軟で強靱な素材により形成され
た5対のストラップ部材41,42,43,44及び4
5が配されている。そして、エアバッグ本体40のそれ
が膨張状態とされたもとで上方側部分となる部分40
A、及び、エアバッグ本体40のそれが膨張状態とされ
たもとで下方側部分となる部分40Bの夫々における、
相互に対向する2箇所の左方内面部が1対のストラップ
部材41の一方によって相互連結されているとともに、
部分40A及び部分40Bの夫々における、相互に対向
する2箇所の右方内面部が1対のストラップ部材41の
他方によって相互連結されている。
【0027】また、エアバッグ本体40のそれが膨張状
態とされたもとで上方側部分となる部分40Aにおける
列を成す4箇所の左方内面部の各々とエアバッグ格納部
15における開口部15Aを形成する左端縁部分の中央
部とが、夫々、1対のストラップ部材42の一方,1対
のストラップ部材43の一方,1対のストラップ部材4
4の一方、及び、1対のストラップ部材45の一方によ
って連結されているとともに、部分40Aにおける列を
成す4箇所の右方内面部の各々とエアバッグ格納部15
における開口部15Aを形成する右端縁部分の中央部と
が、夫々、1対のストラップ部材42の他方,1対のス
トラップ部材43の他方,1対のストラップ部材44の
他方、及び、1対のストラップ部材45の他方によって
連結されている。
態とされたもとで上方側部分となる部分40Aにおける
列を成す4箇所の左方内面部の各々とエアバッグ格納部
15における開口部15Aを形成する左端縁部分の中央
部とが、夫々、1対のストラップ部材42の一方,1対
のストラップ部材43の一方,1対のストラップ部材4
4の一方、及び、1対のストラップ部材45の一方によ
って連結されているとともに、部分40Aにおける列を
成す4箇所の右方内面部の各々とエアバッグ格納部15
における開口部15Aを形成する右端縁部分の中央部と
が、夫々、1対のストラップ部材42の他方,1対のス
トラップ部材43の他方,1対のストラップ部材44の
他方、及び、1対のストラップ部材45の他方によって
連結されている。
【0028】このような5対のストラップ部材41〜4
5のうち、1対のストラッップ部材41は、エアバッグ
本体40に設けられた膨張規制手段を構成し、また、残
り4対のストラップ部材42〜45は、エアバッグ本体
40に設けられた偏倚規制手段を構成しており、これら
エアバッグ本体40と膨張規制手段及び偏倚規制手段と
により、本発明に係る自動車のエアバッグ構造のさらに
他の例が構成される。そして、エアバッグ本体40は、
インフレータ18の作動により、エアバッグ格納部15
内における収縮状態からエアバッグ格納部15における
開口部15Aを通じて車室内に配された助手席の上方部
分に向けて膨張する状態に移行せしめられるにあたり、
車室の上下方向への膨張が、部分40Aにおける内面部
と部分40Bにおける内面部とを相互連結して上下方向
に伸びる1対のストラップ部材41によって規制される
とともに、車室の上方側への偏倚が、部分40Aにおけ
る内面部とエアバッグ格納部15における開口部15A
を形成する左右端縁部分の中央部とを連結する4対のス
トラップ部材42〜45によって規制される。
5のうち、1対のストラッップ部材41は、エアバッグ
本体40に設けられた膨張規制手段を構成し、また、残
り4対のストラップ部材42〜45は、エアバッグ本体
40に設けられた偏倚規制手段を構成しており、これら
エアバッグ本体40と膨張規制手段及び偏倚規制手段と
により、本発明に係る自動車のエアバッグ構造のさらに
他の例が構成される。そして、エアバッグ本体40は、
インフレータ18の作動により、エアバッグ格納部15
内における収縮状態からエアバッグ格納部15における
開口部15Aを通じて車室内に配された助手席の上方部
分に向けて膨張する状態に移行せしめられるにあたり、
車室の上下方向への膨張が、部分40Aにおける内面部
と部分40Bにおける内面部とを相互連結して上下方向
に伸びる1対のストラップ部材41によって規制される
とともに、車室の上方側への偏倚が、部分40Aにおけ
る内面部とエアバッグ格納部15における開口部15A
を形成する左右端縁部分の中央部とを連結する4対のス
トラップ部材42〜45によって規制される。
【0029】その結果、エアバッグ本体40も、インフ
レータ18が作動せしめられて、エアバッグ格納部15
からその開口部15Aを通じて車室内に配された助手席
の上方部分に向けて膨張せしめられるとき、車室の上下
方向に必要以上に膨張すること、及び、車室形成部にお
けるルーフ部の前端部分を成すフロントヘッダー部等に
当接することが防止されて、効率よく助手席に着座した
乗員の胸部から頭部に向けて膨張せしめられ、その結
果、乗員を確実に保護する膨張状態を迅速にとるものと
される。
レータ18が作動せしめられて、エアバッグ格納部15
からその開口部15Aを通じて車室内に配された助手席
の上方部分に向けて膨張せしめられるとき、車室の上下
方向に必要以上に膨張すること、及び、車室形成部にお
けるルーフ部の前端部分を成すフロントヘッダー部等に
当接することが防止されて、効率よく助手席に着座した
乗員の胸部から頭部に向けて膨張せしめられ、その結
果、乗員を確実に保護する膨張状態を迅速にとるものと
される。
【0030】なお、上述の各例においては、膨張規制手
段が1対のストラップ部材21,31あるいは41によ
り構成されているが、本発明に係る自動車のエアバッグ
構造にあっては、膨張規制手段が2対以上のストラップ
部材により構成されるものとされてもよい。
段が1対のストラップ部材21,31あるいは41によ
り構成されているが、本発明に係る自動車のエアバッグ
構造にあっては、膨張規制手段が2対以上のストラップ
部材により構成されるものとされてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動車のエアバッグ構造によれば、エアバッグ本体
が格納部における収縮状態から車室内に膨張せしめられ
る状態とされるとき、例えば、柔軟で強靱な素材によっ
て形成される膨張規制手段によって、エアバッグ本体の
車室上下方向への膨張が規制されるとともに、例えば、
柔軟で強靱な素材によって形成される偏倚規制手段によ
って、エアバッグ本体の車室上方側への偏倚が規制され
るので、エアバッグ本体が、車室内に着座した乗員から
の距離が比較的大とされる格納部に収縮状態をもって格
納される、比較的大なる膨張容積を有するものとされる
場合においても、膨張せしめられる際に、車室形成部に
おける前部上方部分等に当接する事態が回避されて、効
率よく車室内に着座した乗員の胸部から頭部に向けて膨
張せしめられ、その結果、車室内の乗員を確実に保護す
る膨張状態を迅速にとるものとされる。
係る自動車のエアバッグ構造によれば、エアバッグ本体
が格納部における収縮状態から車室内に膨張せしめられ
る状態とされるとき、例えば、柔軟で強靱な素材によっ
て形成される膨張規制手段によって、エアバッグ本体の
車室上下方向への膨張が規制されるとともに、例えば、
柔軟で強靱な素材によって形成される偏倚規制手段によ
って、エアバッグ本体の車室上方側への偏倚が規制され
るので、エアバッグ本体が、車室内に着座した乗員から
の距離が比較的大とされる格納部に収縮状態をもって格
納される、比較的大なる膨張容積を有するものとされる
場合においても、膨張せしめられる際に、車室形成部に
おける前部上方部分等に当接する事態が回避されて、効
率よく車室内に着座した乗員の胸部から頭部に向けて膨
張せしめられ、その結果、車室内の乗員を確実に保護す
る膨張状態を迅速にとるものとされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のエアバッグ構造の一例が
適用されたエアバッグ装置を、それが装備された自動車
の車室と共に示す概略断面図である。
適用されたエアバッグ装置を、それが装備された自動車
の車室と共に示す概略断面図である。
【図2】本発明に係る自動車のエアバッグ構造の一例が
適用されたエアバッグ装置を装備した自動車の車室を部
分的に示す概略断面図である。
適用されたエアバッグ装置を装備した自動車の車室を部
分的に示す概略断面図である。
【図3】本発明に係る自動車のエアバッグ構造の一例が
適用されたエアバッグ装置を示す断面図である。
適用されたエアバッグ装置を示す断面図である。
【図4】本発明に係る自動車のエアバッグ構造の他の例
が適用されたエアバッグ装置を示す断面図である。
が適用されたエアバッグ装置を示す断面図である。
【図5】本発明に係る自動車のエアバッグ構造の他の例
が適用されたエアバッグ装置を示す断面図である。
が適用されたエアバッグ装置を示す断面図である。
【図6】本発明に係る自動車のエアバッグ構造のさらに
他の例が適用されたエアバッグ装置を示す断面図であ
る。
他の例が適用されたエアバッグ装置を示す断面図であ
る。
【図7】本発明に係る自動車のエアバッグ構造のさらに
他の例が適用されたエアバッグ装置を示す断面図であ
る。
他の例が適用されたエアバッグ装置を示す断面図であ
る。
1 車室 2 車体 7 インスツルメントパネル部 12 助手席 15 エアバッグ格納部 18 インフレータ 20,30,40 エアバッグ本体 21〜23,31,32,41〜45 ストラップ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 胡木 隆 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−87533(JP,A) 実開 昭51−77742(JP,U) 特表 平4−503489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32
Claims (1)
- 【請求項1】自動車のインスツルメントパネル部におけ
る乗員の前方となる部位に設けられた格納部に、収縮状
態とされるとともにバッグ膨張手段を伴って格納され、
上記バッグ膨張手段の作動により上記収縮状態から車室
内に膨張する状態とされるエアバッグ本体と、上記 エアバッグ本体が膨張状態とされたもとで該エアバ
ッグ本体の上方側部分となる部分及び下方側部分となる
部分の夫々の内面部を相互連結し、上記エアバッグ本体
が膨張する状態とされるとき該エアバッグ本体の車室上
下方向への膨張を規制する膨張規制手段と、 上記エアバッグ本体が膨張状態とされたもとで該エアバ
ッグ本体の上方側部分となる部分の内面部における少な
くとも1箇所と上記格納部とを連結し、上記エアバッグ
本体が膨張する状態とされるとき該エアバッグ本体の車
室上方側への偏倚を規制する偏倚規制手段と、 を備えて構成される自動車のエアバッグ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3335065A JP3071015B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 自動車のエアバッグ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3335065A JP3071015B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 自動車のエアバッグ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170041A JPH05170041A (ja) | 1993-07-09 |
JP3071015B2 true JP3071015B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=18284369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3335065A Expired - Fee Related JP3071015B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 自動車のエアバッグ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071015B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5570905A (en) * | 1995-03-28 | 1996-11-05 | Morton International, Inc. | Airbag tether attachment |
WO2000015472A1 (en) * | 1998-09-14 | 2000-03-23 | Sungwoo Corporation | Deploying direction controllable airbag structure |
JP5747799B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2015-07-15 | トヨタ自動車株式会社 | 助手席用エアバッグ装置 |
JP5998062B2 (ja) * | 2013-01-10 | 2016-09-28 | タカタ株式会社 | 助手席用エアバッグ及びそれを備えるエアバッグ装置、並びに車両構造 |
JP2016040155A (ja) * | 2014-08-12 | 2016-03-24 | 豊田合成株式会社 | 助手席用エアバッグ装置 |
EP3251900B1 (en) * | 2015-01-29 | 2019-07-17 | Autoliv Development AB | Air bag device |
JP6717178B2 (ja) * | 2016-12-07 | 2020-07-01 | 豊田合成株式会社 | 助手席用エアバッグ装置 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP3335065A patent/JP3071015B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05170041A (ja) | 1993-07-09 |
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