JPH09207558A - 冷温蔵庫を利用した建設機械用リアデフロスタ及びリアデフロスタ構成用アタッチメント - Google Patents
冷温蔵庫を利用した建設機械用リアデフロスタ及びリアデフロスタ構成用アタッチメントInfo
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- JPH09207558A JPH09207558A JP8044046A JP4404696A JPH09207558A JP H09207558 A JPH09207558 A JP H09207558A JP 8044046 A JP8044046 A JP 8044046A JP 4404696 A JP4404696 A JP 4404696A JP H09207558 A JPH09207558 A JP H09207558A
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- air
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/00507—Details, e.g. mounting arrangements, desaeration devices
- B60H1/00592—Add-on devices, e.g. heat/cooling boxes, compartment dividers, upgrade sets
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Passenger Equipment (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】建設用機械のキャビン内に、後方視界確保のた
めのリアデフロスタを余分なダクトの引回しを行うこと
なく、設置し、スペースの効率よい利用を図る。 【構成】建設用機械のキャビン21内の運転席22の後
方に設置される冷温蔵庫35のケーシング37内に小室
45を設け、エアコンユニット27からの温風或いは冷
風をこの小室に導く。ケーシング内には、冷温蔵室49
と、リアウインド26の近傍に位置する空気吹き出し口
としてのグリルに通じる通気路を形成し、切替えドア5
9により、小室に入った空気を冷温蔵室と通気路とのい
ずれかに導く。
めのリアデフロスタを余分なダクトの引回しを行うこと
なく、設置し、スペースの効率よい利用を図る。 【構成】建設用機械のキャビン21内の運転席22の後
方に設置される冷温蔵庫35のケーシング37内に小室
45を設け、エアコンユニット27からの温風或いは冷
風をこの小室に導く。ケーシング内には、冷温蔵室49
と、リアウインド26の近傍に位置する空気吹き出し口
としてのグリルに通じる通気路を形成し、切替えドア5
9により、小室に入った空気を冷温蔵室と通気路とのい
ずれかに導く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、建設機械用リア
デフロスタに関し、さらに詳細に言えば、車両用冷温蔵
庫を利用した、建設機械用リアデフロスタに関する。
デフロスタに関し、さらに詳細に言えば、車両用冷温蔵
庫を利用した、建設機械用リアデフロスタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設現場等でショベルカー、ホイ
ルローダ等に代表される建設機械が使用されているが、
作業の関係上、一人の運転手が長時間に渡ってその機械
を運転する場合が有り、そのために、運転手の便宜を図
り、車室即ちキャビンの中に小型の冷温蔵庫を設置して
いる場合が多い。そのような車両用冷温蔵庫の冷温熱源
として、その冷温蔵庫独自の冷温熱源を用意する場合も
あるが、その建設機械のエアコンを冷温熱源として利用
するようにしているものも多い。そのような冷温蔵庫
は、通常、作業の邪魔にならないように、キャビンのな
かで運転席の後方に置かれていることが多い。ところ
で、このような建設機械の運転手は、不測の事故を防止
するために十分周囲に注意を払う必要がある。運転席の
前方はフロントウインド、後方はリアウインドとなって
その視界を確保するようになっている。しかし、特に冬
季において、キャビンの内外の温度差に起因して、その
ウインドガラスが曇って視界を悪くすることがある。通
常、これら建設機械にもエアコンが装備されており、フ
ロントウインドについてはそのエアコンからの温風を導
き、曇り止めを行えるようになっている。しかしなが
ら、リアウインドの視界確保も同様に重要であり、特に
冬季の除雪作業に使用されることの多いホイールローダ
等ではリアウインドの視界確保は絶対に必要である。
ルローダ等に代表される建設機械が使用されているが、
作業の関係上、一人の運転手が長時間に渡ってその機械
を運転する場合が有り、そのために、運転手の便宜を図
り、車室即ちキャビンの中に小型の冷温蔵庫を設置して
いる場合が多い。そのような車両用冷温蔵庫の冷温熱源
として、その冷温蔵庫独自の冷温熱源を用意する場合も
あるが、その建設機械のエアコンを冷温熱源として利用
するようにしているものも多い。そのような冷温蔵庫
は、通常、作業の邪魔にならないように、キャビンのな
かで運転席の後方に置かれていることが多い。ところ
で、このような建設機械の運転手は、不測の事故を防止
するために十分周囲に注意を払う必要がある。運転席の
前方はフロントウインド、後方はリアウインドとなって
その視界を確保するようになっている。しかし、特に冬
季において、キャビンの内外の温度差に起因して、その
ウインドガラスが曇って視界を悪くすることがある。通
常、これら建設機械にもエアコンが装備されており、フ
ロントウインドについてはそのエアコンからの温風を導
き、曇り止めを行えるようになっている。しかしなが
ら、リアウインドの視界確保も同様に重要であり、特に
冬季の除雪作業に使用されることの多いホイールローダ
等ではリアウインドの視界確保は絶対に必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
建設機械では、リアウインドについてはデフロスタが用
意されていないか、用意されている場合でも、わざわざ
リアデフロスタを別途に設け、その為のダクトをエアコ
ンから接続している。図5はその一例を示すホイールロ
ーダのキャビンの構成を示す概略構成図であり、1はキ
ャビン、2は運転席、4はハンドル、5及び6はフロン
ト及びリアウインドである。7はこのホイールローダに
備えられたエアコンユニットであり、このユニットから
ダクト8を介して温風又は冷風を送り、足元吹き出し口
10或いは胸元吹き出し口から吹き出させ、キャビン1
内の暖房或いは冷房を行うとともに、必要ある場合に
は、フロントデフロスタ11からも空気を吹き出させ
て、フロントウインド5の曇り止めを行う。他方、運転
席の背後に設置された冷温蔵庫12へもダクト13を介
して温風或いは冷風を送り、冷温蔵庫12内に収納され
ている飲食物を適宜温め、或いは冷やしている。さら
に、もう一本のダクト14がリアウインドの近くまで引
き回され、その端部開口からリアウインドへ空気を吹き
付け、リアウインドのデフロスタとして使用している。
このように、このタイプの装置においては、その部品点
数が増加し、狭いキャビン内でのダクトの引回しにも制
限がある。
建設機械では、リアウインドについてはデフロスタが用
意されていないか、用意されている場合でも、わざわざ
リアデフロスタを別途に設け、その為のダクトをエアコ
ンから接続している。図5はその一例を示すホイールロ
ーダのキャビンの構成を示す概略構成図であり、1はキ
ャビン、2は運転席、4はハンドル、5及び6はフロン
ト及びリアウインドである。7はこのホイールローダに
備えられたエアコンユニットであり、このユニットから
ダクト8を介して温風又は冷風を送り、足元吹き出し口
10或いは胸元吹き出し口から吹き出させ、キャビン1
内の暖房或いは冷房を行うとともに、必要ある場合に
は、フロントデフロスタ11からも空気を吹き出させ
て、フロントウインド5の曇り止めを行う。他方、運転
席の背後に設置された冷温蔵庫12へもダクト13を介
して温風或いは冷風を送り、冷温蔵庫12内に収納され
ている飲食物を適宜温め、或いは冷やしている。さら
に、もう一本のダクト14がリアウインドの近くまで引
き回され、その端部開口からリアウインドへ空気を吹き
付け、リアウインドのデフロスタとして使用している。
このように、このタイプの装置においては、その部品点
数が増加し、狭いキャビン内でのダクトの引回しにも制
限がある。
【0004】本願発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、同じキャビン内に設置されている冷温蔵庫を利用
することにより上記課題を解決し、狭いスペースを効率
よく利用できる、建設機械用のリアデフロスタを提供す
ることを目的とする。
あり、同じキャビン内に設置されている冷温蔵庫を利用
することにより上記課題を解決し、狭いスペースを効率
よく利用できる、建設機械用のリアデフロスタを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、リアデフロスタを構成するために、建設機
械のリアウインドを備えた車室内において、運転席の後
部に設置された、ケーシングを備えた冷温蔵庫を利用す
る。この冷温蔵庫には、この建設機械に備えられた冷温
熱源から温風或いは冷風がダクトを介して導かれる。そ
して、この冷温蔵庫のケーシングにはリアウインドの近
傍に位置する空気吹き出し口を設け、このリアデフロス
タは更に、冷温蔵庫内へ導入された空気を、必要に応じ
てこの空気吹き出し口から吹き出し可能とする手段を備
えている。
に本発明は、リアデフロスタを構成するために、建設機
械のリアウインドを備えた車室内において、運転席の後
部に設置された、ケーシングを備えた冷温蔵庫を利用す
る。この冷温蔵庫には、この建設機械に備えられた冷温
熱源から温風或いは冷風がダクトを介して導かれる。そ
して、この冷温蔵庫のケーシングにはリアウインドの近
傍に位置する空気吹き出し口を設け、このリアデフロス
タは更に、冷温蔵庫内へ導入された空気を、必要に応じ
てこの空気吹き出し口から吹き出し可能とする手段を備
えている。
【0006】本発明は更に、建設機械の車室内に設置さ
れ、ケーシングと、該ケーシング内に形成される冷温蔵
室と、そのケーシングに形成された吸入口と排気口とを
備えた冷温蔵庫に取り付けられてリアデフロスタを構成
するアタッチメントを提供し、その冷温蔵庫は、この建
設用機械に備えられた冷温熱源からダクトを介して温風
或いは冷風を導かれるようになっているおり、アタッチ
メントは、前記車室のリアウインドの近傍に位置するこ
ととなる空気吹き出し口と、該空気吹き出し口に通じる
通気路と、前記ダクトから導かれる空気を必要に応じて
前記通気路に導入することを可能とする通気路導入手段
とを備えている。
れ、ケーシングと、該ケーシング内に形成される冷温蔵
室と、そのケーシングに形成された吸入口と排気口とを
備えた冷温蔵庫に取り付けられてリアデフロスタを構成
するアタッチメントを提供し、その冷温蔵庫は、この建
設用機械に備えられた冷温熱源からダクトを介して温風
或いは冷風を導かれるようになっているおり、アタッチ
メントは、前記車室のリアウインドの近傍に位置するこ
ととなる空気吹き出し口と、該空気吹き出し口に通じる
通気路と、前記ダクトから導かれる空気を必要に応じて
前記通気路に導入することを可能とする通気路導入手段
とを備えている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の具体
的な実施の形態を説明する。図1は、本願発明の一実施
の形態に係るリアウインドデフロスタを備えた、建設機
械、例えばホイールローダの車室をしめす概略構成図で
ある。
的な実施の形態を説明する。図1は、本願発明の一実施
の形態に係るリアウインドデフロスタを備えた、建設機
械、例えばホイールローダの車室をしめす概略構成図で
ある。
【0008】図において、21は車室即ちキャビン、2
2は運転席、24はハンドル、25及び26はフロント
及びリアウインドである。27はこのホイールローダに
備えられたエアコンユニットであり、このユニットから
ダクト28を介して温風又は冷風を送り、足元吹き出し
口30或いは胸元吹き出し口29から吹き出させ、キャ
ビン21内の暖房或いは冷房を行うとともに、必要ある
場合には、フロントデフロスタ31からも空気を吹き出
させて、フロントウインド25の曇り止めを行う。他
方、運転席の背後に設置された冷温蔵庫35へもダクト
33を介して温風或いは冷風を送り、冷温蔵庫35内に
収納されている飲食物を適宜温め、或いは冷やしてい
る。符号36は開閉蓋である。また、符号39は、冷温
蔵庫35のケーシング37に、リアウインド26の近傍
に位置するように設けられた空気吹き出し口としてのグ
リルである。
2は運転席、24はハンドル、25及び26はフロント
及びリアウインドである。27はこのホイールローダに
備えられたエアコンユニットであり、このユニットから
ダクト28を介して温風又は冷風を送り、足元吹き出し
口30或いは胸元吹き出し口29から吹き出させ、キャ
ビン21内の暖房或いは冷房を行うとともに、必要ある
場合には、フロントデフロスタ31からも空気を吹き出
させて、フロントウインド25の曇り止めを行う。他
方、運転席の背後に設置された冷温蔵庫35へもダクト
33を介して温風或いは冷風を送り、冷温蔵庫35内に
収納されている飲食物を適宜温め、或いは冷やしてい
る。符号36は開閉蓋である。また、符号39は、冷温
蔵庫35のケーシング37に、リアウインド26の近傍
に位置するように設けられた空気吹き出し口としてのグ
リルである。
【0009】図2は、図1に示された冷温蔵庫35の斜
視図である。ダクト33は、冷温蔵庫35のケーシング
37の一側部に取り付けられた取付け口或いはパイプ4
1に取り付けられ、冷温蔵庫35内部へエアコンユニッ
ト27からの温風又は冷風を送り込む用になっている。
符号42は、固定用金具である。
視図である。ダクト33は、冷温蔵庫35のケーシング
37の一側部に取り付けられた取付け口或いはパイプ4
1に取り付けられ、冷温蔵庫35内部へエアコンユニッ
ト27からの温風又は冷風を送り込む用になっている。
符号42は、固定用金具である。
【0010】グリル39は、通常の車のエアコンの空気
吹き出し口に取り付けられるグリルと同種のものであ
り、複数枚のブレード40を備え、そのブレード40の
傾きは、ここから吹き出される空気が、リアウインド2
6に都合良く当たるようになっている。なお、このブレ
ード40は、その傾きを変更可能に構成しておき、それ
により、吹き出される空気の方向を変えられるようにし
ておくと好都合であり、更には、部分的に重なりあい、
この吹き出し口を閉じる状態も取り得るようにしておい
ても良い。また、このグリル39は、円形状にして回転
可能に構成し、それにより風向きの変更を可能としても
よい。いずれにしても、このグリル39の形状、ケーシ
ング37への取り付け方、取付け位置等は特定のものに
限定されず、そこから吹き出される空気がリアウインド
に当たるような位置を採り得る構成になっていればよ
い。また、ブレード40の開閉方法も特に限定されな
い。
吹き出し口に取り付けられるグリルと同種のものであ
り、複数枚のブレード40を備え、そのブレード40の
傾きは、ここから吹き出される空気が、リアウインド2
6に都合良く当たるようになっている。なお、このブレ
ード40は、その傾きを変更可能に構成しておき、それ
により、吹き出される空気の方向を変えられるようにし
ておくと好都合であり、更には、部分的に重なりあい、
この吹き出し口を閉じる状態も取り得るようにしておい
ても良い。また、このグリル39は、円形状にして回転
可能に構成し、それにより風向きの変更を可能としても
よい。いずれにしても、このグリル39の形状、ケーシ
ング37への取り付け方、取付け位置等は特定のものに
限定されず、そこから吹き出される空気がリアウインド
に当たるような位置を採り得る構成になっていればよ
い。また、ブレード40の開閉方法も特に限定されな
い。
【0011】図3は、図2における3−3線に沿って取
られた断面図である。ケーシング37内において小室4
5が区画形成され、この小室45に前述の取付けパイプ
41を介してダクト33が通じている。小室45は、仕
切り板47で冷温蔵庫35の冷温蔵室49から仕切られ
ており、仕切り板47には通気口51が設けられてい
る。符号55は、グリル39へ通じる通気路であり、冷
温蔵室49からは仕切り板47で仕切られ、小室45に
は、もう一枚の仕切り板53に形成された通気口57を
介して連通可能に成っている。
られた断面図である。ケーシング37内において小室4
5が区画形成され、この小室45に前述の取付けパイプ
41を介してダクト33が通じている。小室45は、仕
切り板47で冷温蔵庫35の冷温蔵室49から仕切られ
ており、仕切り板47には通気口51が設けられてい
る。符号55は、グリル39へ通じる通気路であり、冷
温蔵室49からは仕切り板47で仕切られ、小室45に
は、もう一枚の仕切り板53に形成された通気口57を
介して連通可能に成っている。
【0012】符号59は、小室45内に設けられた切替
えドアであり、仕切り板47と仕切り板53とが連接す
る隅部に立てられた軸61の周りに回動可能になってお
り、図示しない適宜手段により、回動させられ、図中実
線で示した第1の位置と、2点鎖線で示した第2の位置
とを取り、それぞれの位置で保持されるようになってい
る。従って、実線で示される第1の位置に切替えドア5
9がある場合には、ダクト33から入った空気は冷温蔵
室49には入らず、通気口57、通気路55を通ってグ
リル39から吹き出され、リアウインド26に当たり、
リアウインド26の曇り止めを行う。一方、切替えドア
59が図中の2点鎖線で示される第2の位置にあると、
ダクト33からの空気は、通気口51を通って冷温蔵室
49に入る。図示してないが、冷温蔵室49に入った空
気が抜け出るための排気口が、冷温蔵室49内での冷温
蔵効率を考慮して、ケーシングの最適の位置に形成され
ている。
えドアであり、仕切り板47と仕切り板53とが連接す
る隅部に立てられた軸61の周りに回動可能になってお
り、図示しない適宜手段により、回動させられ、図中実
線で示した第1の位置と、2点鎖線で示した第2の位置
とを取り、それぞれの位置で保持されるようになってい
る。従って、実線で示される第1の位置に切替えドア5
9がある場合には、ダクト33から入った空気は冷温蔵
室49には入らず、通気口57、通気路55を通ってグ
リル39から吹き出され、リアウインド26に当たり、
リアウインド26の曇り止めを行う。一方、切替えドア
59が図中の2点鎖線で示される第2の位置にあると、
ダクト33からの空気は、通気口51を通って冷温蔵室
49に入る。図示してないが、冷温蔵室49に入った空
気が抜け出るための排気口が、冷温蔵室49内での冷温
蔵効率を考慮して、ケーシングの最適の位置に形成され
ている。
【0013】なお、上述の説明においては、冷温蔵庫の
ケーシングにグリルを取付け、ケーシング内にこのグリ
ルに通じる通気を形成した。即ち、この実施の形態にお
いては、冷温蔵庫そのものにリアデフロスタを構成する
部材を最初から一体的に設けて構成している。しかしな
がら、上に説明した各構成部分のうち、小室45、通気
路55、グリル39、切替えドア59等の部分を備えた
アタッチメントを別体で提供し、そのアタッチメント
を、既存の冷温蔵庫に気密に取付けるようにしてもよ
い。その際、その既存の冷温蔵庫の元々のダクト接続口
は、図中の通気口51であり、そのダクトを一旦外し
て、このアタッチメントのダクト取付け口に取り付けら
れ、切替えドアは、もともとの冷温蔵庫に形成されてい
たダクト接続口即ち図中の通気口51と、通気路55に
通じる通気口57とを切り換えて、ダクトとの間の連通
を切り換えるように構成する。
ケーシングにグリルを取付け、ケーシング内にこのグリ
ルに通じる通気を形成した。即ち、この実施の形態にお
いては、冷温蔵庫そのものにリアデフロスタを構成する
部材を最初から一体的に設けて構成している。しかしな
がら、上に説明した各構成部分のうち、小室45、通気
路55、グリル39、切替えドア59等の部分を備えた
アタッチメントを別体で提供し、そのアタッチメント
を、既存の冷温蔵庫に気密に取付けるようにしてもよ
い。その際、その既存の冷温蔵庫の元々のダクト接続口
は、図中の通気口51であり、そのダクトを一旦外し
て、このアタッチメントのダクト取付け口に取り付けら
れ、切替えドアは、もともとの冷温蔵庫に形成されてい
たダクト接続口即ち図中の通気口51と、通気路55に
通じる通気口57とを切り換えて、ダクトとの間の連通
を切り換えるように構成する。
【0014】図4は、他の実施の形態を示す、要部のみ
を示す切り欠き断面図である。この実施形態において
も、前述の第1の実施の形態と同様のグリルが形成され
ている(図示せず)。そしてこの実施形態では、ダクト
33からの空気は、取付け口74を介して、冷温蔵庫7
1のケーシング73内に形成された冷温蔵室75に直接
導入されるようになっている。
を示す切り欠き断面図である。この実施形態において
も、前述の第1の実施の形態と同様のグリルが形成され
ている(図示せず)。そしてこの実施形態では、ダクト
33からの空気は、取付け口74を介して、冷温蔵庫7
1のケーシング73内に形成された冷温蔵室75に直接
導入されるようになっている。
【0015】このケーシング73内には、仕切り板79
で冷温蔵室75から仕切られた小室77が形成され、そ
の仕切り板79には冷温蔵室75から小室77へ通じる
通気口81が形成されている。83は前述のグリルに通
じる通気路であり、冷温蔵室75から仕切り板79によ
り、小室77からは仕切り板85により隔てられ、仕切
り板85には、小室77と通気路83との間を連通する
通気口87が形成されている。
で冷温蔵室75から仕切られた小室77が形成され、そ
の仕切り板79には冷温蔵室75から小室77へ通じる
通気口81が形成されている。83は前述のグリルに通
じる通気路であり、冷温蔵室75から仕切り板79によ
り、小室77からは仕切り板85により隔てられ、仕切
り板85には、小室77と通気路83との間を連通する
通気口87が形成されている。
【0016】符号89は、ケーシング73に形成された
排気口である。そして、小室77の中には、通気口87
と排気口89の一方を閉じて他方を閉じ、小室77の内
部を、通気路83と外部とのいずれかに切り換えて連通
する切替えドア91が、軸93の周りに回動可能に設け
られている。すなわち、この実施の形態においては、ダ
クトから入った空気は必ず冷温蔵室に入り、冷温蔵室を
出たところで、そのまま外部へ排気されるか、グリルへ
導かれるか、必要に応じて切り換えられるようになって
いる。
排気口である。そして、小室77の中には、通気口87
と排気口89の一方を閉じて他方を閉じ、小室77の内
部を、通気路83と外部とのいずれかに切り換えて連通
する切替えドア91が、軸93の周りに回動可能に設け
られている。すなわち、この実施の形態においては、ダ
クトから入った空気は必ず冷温蔵室に入り、冷温蔵室を
出たところで、そのまま外部へ排気されるか、グリルへ
導かれるか、必要に応じて切り換えられるようになって
いる。
【0017】第1の実施形態に関連して説明したのと同
様に、この実施の形態においても、小室77、通気路8
3、グリル39、切替えドア91等の構成部分を備えた
アタッチメントを別体として構成し、そのアタッチメン
トを既存の冷温蔵庫に取り付けるようにしてもよい。そ
の場合、図5の通気口81が既存の冷温蔵庫の排気口と
なる。
様に、この実施の形態においても、小室77、通気路8
3、グリル39、切替えドア91等の構成部分を備えた
アタッチメントを別体として構成し、そのアタッチメン
トを既存の冷温蔵庫に取り付けるようにしてもよい。そ
の場合、図5の通気口81が既存の冷温蔵庫の排気口と
なる。
【0018】さらに他の実施の形態においては、最も簡
便な方法で本発明のリアデフロスタを構成することが出
来る。即ち、この実施の形態においては、既存の冷温蔵
庫に上に述べたアタッチメントを取り付けるのではな
く、既存の冷温蔵庫のケーシングの適所に、冷温蔵庫の
内部に通じる吹き出し口を追加加工で明け、そこに開閉
式のグリルを取り付ける。必要に応じてこのグリルを開
くことにより、冷温蔵庫内へ導入された空気を吹き出し
口から吹き出し、リアデフロスタとして機能させるよう
にできる。なおこの場合、冷温蔵庫として使用している
時の排気口にも開閉式のグリルを取り付けると、好都合
である。デフロスタとして使用するときにこちら側のグ
リルを閉じると、デフロスタ用のグリルのみから空気が
吹き出されて、デフロスタとしての効率が高まる。
便な方法で本発明のリアデフロスタを構成することが出
来る。即ち、この実施の形態においては、既存の冷温蔵
庫に上に述べたアタッチメントを取り付けるのではな
く、既存の冷温蔵庫のケーシングの適所に、冷温蔵庫の
内部に通じる吹き出し口を追加加工で明け、そこに開閉
式のグリルを取り付ける。必要に応じてこのグリルを開
くことにより、冷温蔵庫内へ導入された空気を吹き出し
口から吹き出し、リアデフロスタとして機能させるよう
にできる。なおこの場合、冷温蔵庫として使用している
時の排気口にも開閉式のグリルを取り付けると、好都合
である。デフロスタとして使用するときにこちら側のグ
リルを閉じると、デフロスタ用のグリルのみから空気が
吹き出されて、デフロスタとしての効率が高まる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
建設機械の作業安全確保の上で是非とも必要であるリア
デフロスタを、冷温蔵庫と簡素化した形で一体にして設
けることが可能となり、狭いキャビン内で余計なダクト
の引回しを行う必要もなくなり、スペースの効率的利用
が図れ、さらに従来のように別途に設けていた場合に比
して部品点数を削減することも可能となる。さらに、既
存の冷温蔵庫にアタッチメントとして取り付けてリアデ
フロスタを構成することも可能となり、きわめて好都合
である。
建設機械の作業安全確保の上で是非とも必要であるリア
デフロスタを、冷温蔵庫と簡素化した形で一体にして設
けることが可能となり、狭いキャビン内で余計なダクト
の引回しを行う必要もなくなり、スペースの効率的利用
が図れ、さらに従来のように別途に設けていた場合に比
して部品点数を削減することも可能となる。さらに、既
存の冷温蔵庫にアタッチメントとして取り付けてリアデ
フロスタを構成することも可能となり、きわめて好都合
である。
【図1】本願発明の一実施の形態にかかるリアデフロス
タを備えた建設機械のキャビンを示す概略構成図であ
る。
タを備えた建設機械のキャビンを示す概略構成図であ
る。
【図2】図1の実施の形態で使用した、冷温蔵庫と一体
化したリアデフロスタの斜視図である。
化したリアデフロスタの斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿って取られた断面図であ
る。
る。
【図4】第2の実施の形態を示す、要部切り欠き断面図
である。
である。
【図5】従来の形式のリアデフロスタを備えた建設機械
のキャビンを示す概略構成図である。
のキャビンを示す概略構成図である。
21 キャビン 26 リアウインド 27 エアコンユニット 33 ダクト 35 冷温蔵庫 37 ケーシング 39 グリル 45 小室 49 冷温蔵室 51 通気口 55 通気路 57 通気口 59 切替えドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25D 23/12 F25D 23/12 L
Claims (6)
- 【請求項1】 建設用機械の、リアウインドを備えた車
室内において、運転席の後部に設置された、ケーシング
を備えた冷温蔵庫と、前記建設用機械に備えられた冷温
熱源から前記冷温蔵庫内へ温風或いは冷風を導くダクト
と、前記冷温蔵庫の前記ケーシングに、前記リアウイン
ドの近傍に位置して備えられた空気吹き出し口と、前記
冷温蔵庫内へ導入された空気を、必要に応じて前記空気
吹き出し口から吹き出し可能とする手段とを備えた、冷
温蔵庫を利用した建設機械用リアデフロスタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の建設機械用リアデフロ
スタにおいて、前記冷温蔵庫は冷温蔵室を備え、前記リ
アデフロスタは更に前記冷温蔵室から仕切られて且つ前
記空気吹き出し口に通じる通気路と、前記ダクトから導
入された空気を、前記冷温蔵室と前記通気路とへ切り換
えて導入可能な切替え手段を備えていることを特徴とす
る、建設機械用リアデフロスタ。 - 【請求項3】 請求項1に記載の建設機械用リアデフロ
スタにおいて、前記冷温蔵庫は前記ダクトに通じる吸気
口と排気口とを備えた冷温蔵室を備え、前記リアデフロ
スタは更に前記冷温蔵室から仕切られて且つ前記空気吹
き出し口に通じる通気路と、前記冷温蔵庫の外部に通じ
る排出口と、前記冷温蔵室の前記排気口から排気される
空気を、前記通気路もしくは前記排出口へ、切り換えて
導くことのできる切替え手段を備えていることを特徴と
する、建設機械用リアデフロスタ。 - 【請求項4】 建設機械の車室内に設置され、ケーシン
グと、該ケーシング内に形成される冷温蔵室と、前記ケ
ーシングに形成された吸入口と排気口とを備え、前記建
設機械に備えられた冷温熱源からダクトを介して温風或
いは冷風を導かれるようになっている冷温蔵庫に取り付
けられて、前記建設機械用のリアデフロスタを構成する
アタッチメントにおいて、空気吹き出し口と、該空気吹
き出し口に通じる通気路と、前記ダクトから導かれる空
気を必要に応じて前記通気路に導入することを可能とす
る通気路導入手段とを備えたことを特徴とする、建設機
械用リアデフロスタ構成用アタッチメント。 - 【請求項5】 請求項4に記載のアタッチメントにおい
て、前記アタッチメントは更に前記ダクトに接続可能な
流入口を備え、前記通気路導入手段は、前記流入口から
流入した空気を、前記冷温蔵庫の前記吸入口と前記通気
路とのいずれかへ切り換えて導くことの出来る切替え手
段を備えていることを特徴とする、建設機械用リアデフ
ロスタ構成用アタッチメント。 - 【請求項6】 請求項4に記載のアタッチメントにおい
て、前記アタッチメントは更に前記空気吹き出し口とは
別の空気流出口を備え、前記通気路導入手段は、前記冷
温蔵庫の前記排気口から排気された空気を、前記空気流
出口と前記通気路とのいずれかへ切り換えて導くことの
出来る切替え手段とを備えていることを特徴とする、建
設機械用リアデフロスタ構成用アタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8044046A JPH09207558A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 冷温蔵庫を利用した建設機械用リアデフロスタ及びリアデフロスタ構成用アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8044046A JPH09207558A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 冷温蔵庫を利用した建設機械用リアデフロスタ及びリアデフロスタ構成用アタッチメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09207558A true JPH09207558A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12680680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8044046A Pending JPH09207558A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 冷温蔵庫を利用した建設機械用リアデフロスタ及びリアデフロスタ構成用アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09207558A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003326949A (ja) * | 2002-05-14 | 2003-11-19 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械における空調装置 |
JP2005297614A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd | 建設機械の運転室内に於ける冷却保温装置 |
CN106696810A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-05-24 | 天津商业大学 | 一种冷藏车 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP8044046A patent/JPH09207558A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003326949A (ja) * | 2002-05-14 | 2003-11-19 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械における空調装置 |
JP2005297614A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd | 建設機械の運転室内に於ける冷却保温装置 |
CN106696810A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-05-24 | 天津商业大学 | 一种冷藏车 |
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