JP2002337540A - 空調騒音の低減構造 - Google Patents
空調騒音の低減構造Info
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- JP2002337540A JP2002337540A JP2001144542A JP2001144542A JP2002337540A JP 2002337540 A JP2002337540 A JP 2002337540A JP 2001144542 A JP2001144542 A JP 2001144542A JP 2001144542 A JP2001144542 A JP 2001144542A JP 2002337540 A JP2002337540 A JP 2002337540A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、バス等の車両の空調装置に用いて
好適の、空調騒音の低減構造に関し、ファンモータ6の
騒音を大幅に低減できるようにする。 【解決手段】 ファンモータ6,エバポレータ5及びこ
れらを接続するダクト7を有するエバポレータユニット
2をそなえるとともに、エバポレータユニット2が隔壁
3を介して室内と区画された空間に配設された空調装置
の騒音を低減する構造であって、ダクト7の内側、及び
隔壁3に設けられた吸入口8とエバポレータ5との間に
それぞれ吸音材10を設け、吸入口8とエバポレータ5
との間に遮音壁11を設けるように構成する。
好適の、空調騒音の低減構造に関し、ファンモータ6の
騒音を大幅に低減できるようにする。 【解決手段】 ファンモータ6,エバポレータ5及びこ
れらを接続するダクト7を有するエバポレータユニット
2をそなえるとともに、エバポレータユニット2が隔壁
3を介して室内と区画された空間に配設された空調装置
の騒音を低減する構造であって、ダクト7の内側、及び
隔壁3に設けられた吸入口8とエバポレータ5との間に
それぞれ吸音材10を設け、吸入口8とエバポレータ5
との間に遮音壁11を設けるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス等の車両の空
調装置に用いて好適の、空調騒音の低減構造に関する。
調装置に用いて好適の、空調騒音の低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のバス用空調装置の全体構成
について図3を用いて説明すると、図示するように車両
15の後部にはエンジン16が搭載されており、このエ
ンジン16の近傍には、エンジン16により駆動される
コンプレッサ17が付設されている。また、車両15の
略中央側部にはコンデンサユニット18が配設され、車
両15の上方にはエバポレータユニット2が載置されて
いる。
について図3を用いて説明すると、図示するように車両
15の後部にはエンジン16が搭載されており、このエ
ンジン16の近傍には、エンジン16により駆動される
コンプレッサ17が付設されている。また、車両15の
略中央側部にはコンデンサユニット18が配設され、車
両15の上方にはエバポレータユニット2が載置されて
いる。
【0003】そして、コンプレッサ17が駆動される
と、コンプレッサ17により空調装置の冷媒が圧縮され
てコンデンサユニット18に送給され、この冷媒はコン
デンサユニット18を通る際に走行風やファンにより冷
却されて液化する。その後、冷媒はエバポレータユニッ
ト2に送給され、エバポレータユニット2で気化する。
そして、このときの気化熱により、エバポレータユニッ
ト2近傍の空気が冷却される。
と、コンプレッサ17により空調装置の冷媒が圧縮され
てコンデンサユニット18に送給され、この冷媒はコン
デンサユニット18を通る際に走行風やファンにより冷
却されて液化する。その後、冷媒はエバポレータユニッ
ト2に送給され、エバポレータユニット2で気化する。
そして、このときの気化熱により、エバポレータユニッ
ト2近傍の空気が冷却される。
【0004】ここで、上記エバポレータユニット2は、
図4に示すように、車室内の上方に設けられた天井クー
リングダクト1内に配設されている。天井クーリングダ
クト1は、車室4内の左右両側上端部に設けられおり、
図示するように、隔壁3により車室4と隔てられてい
る。また、上記エバポレータユニット2は、冷媒を気化
させるエバポレータ5,車内の空気をエバポレータ5を
介して送風するためのシロッコ型ファンモータ6,これ
らエバポレータ5とファンモータ6との間を接続するダ
クト7等をそなえて構成されている。また、隔壁3に
は、空気を吸入するためのリターン口(吸入口)8と、
冷却された空気を吹き出す吹き出し口9とが設けられて
いる。
図4に示すように、車室内の上方に設けられた天井クー
リングダクト1内に配設されている。天井クーリングダ
クト1は、車室4内の左右両側上端部に設けられおり、
図示するように、隔壁3により車室4と隔てられてい
る。また、上記エバポレータユニット2は、冷媒を気化
させるエバポレータ5,車内の空気をエバポレータ5を
介して送風するためのシロッコ型ファンモータ6,これ
らエバポレータ5とファンモータ6との間を接続するダ
クト7等をそなえて構成されている。また、隔壁3に
は、空気を吸入するためのリターン口(吸入口)8と、
冷却された空気を吹き出す吹き出し口9とが設けられて
いる。
【0005】このような構成により、ファンモータ6が
作動すると車室4内の空気がリターン口8から吸い込ま
れて、この空気がエバポレータ5を通る際に冷媒の気化
熱により冷却される。そして、ダクト7及びファンモー
タ6を介して吹き出し口から車室内に冷気が送給されて
車室4内が冷却される。
作動すると車室4内の空気がリターン口8から吸い込ま
れて、この空気がエバポレータ5を通る際に冷媒の気化
熱により冷却される。そして、ダクト7及びファンモー
タ6を介して吹き出し口から車室内に冷気が送給されて
車室4内が冷却される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばバス
車両用の空調システム(空調装置)のように、非常に大
きな容積を冷却しなければならないような空調システム
では、容量の大きな強力なファンモータが必要となった
り、図3に示すように複数のファンモータ6が必要とな
る。また、バスではスペース的な制約があるため、ファ
ンモータ6からリターン口8まで十分な距離を確保する
のが困難である。
車両用の空調システム(空調装置)のように、非常に大
きな容積を冷却しなければならないような空調システム
では、容量の大きな強力なファンモータが必要となった
り、図3に示すように複数のファンモータ6が必要とな
る。また、バスではスペース的な制約があるため、ファ
ンモータ6からリターン口8まで十分な距離を確保する
のが困難である。
【0007】このような理由から、ファンモータ6の音
(主に、モータの作動音及びファンブレードの風切り
音)がダクト7で反射して大きな騒音となってリターン
口(吸入口)8から車室4内に拡散し、乗客に不快な思
いをさせるという課題があった。本発明は、このような
課題に鑑み創案されたもので、吸入口からのファンモー
タの騒音を極力低減できるようにした、空調騒音の低減
構造を提供することを目的とする。
(主に、モータの作動音及びファンブレードの風切り
音)がダクト7で反射して大きな騒音となってリターン
口(吸入口)8から車室4内に拡散し、乗客に不快な思
いをさせるという課題があった。本発明は、このような
課題に鑑み創案されたもので、吸入口からのファンモー
タの騒音を極力低減できるようにした、空調騒音の低減
構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空調騒音の低減
構造は、ファンモータとエバポレータと該ファンモータ
及び該エバポレータを接続するダクトとからなるエバポ
レータユニットをそなえるとともに、該エバポレータユ
ニットが隔壁を介して室内と区画された空間に配設され
た空調装置の騒音を低減する構造であって、該隔壁に設
けられた吸入口と該エバポレータとの間、及び該ダクト
の内側にそれぞれ該ファンモータからの作動音を吸収す
るための吸音材が配設され、該吸入口と該エバポレータ
との間に該ファンモータからの作動音を反射させるため
の遮音壁が設けられていることを特徴としている。
構造は、ファンモータとエバポレータと該ファンモータ
及び該エバポレータを接続するダクトとからなるエバポ
レータユニットをそなえるとともに、該エバポレータユ
ニットが隔壁を介して室内と区画された空間に配設され
た空調装置の騒音を低減する構造であって、該隔壁に設
けられた吸入口と該エバポレータとの間、及び該ダクト
の内側にそれぞれ該ファンモータからの作動音を吸収す
るための吸音材が配設され、該吸入口と該エバポレータ
との間に該ファンモータからの作動音を反射させるため
の遮音壁が設けられていることを特徴としている。
【0009】したがって、ファンモータから発生した騒
音はダクトの内側及びエバポレータと吸入口との間に配
設された吸音材により吸収されるとともに、吸入口とエ
バポレータとの間では遮音壁により反射して、室内への
騒音の進入及び拡散が極力抑制される。
音はダクトの内側及びエバポレータと吸入口との間に配
設された吸音材により吸収されるとともに、吸入口とエ
バポレータとの間では遮音壁により反射して、室内への
騒音の進入及び拡散が極力抑制される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態に係る空調騒音の低減構造について説明すると、
図1はその要部構成を示す模式的な断面図である。さ
て、本実施形態においても、空調システムの全体構成は
図3を用いて説明した従来のものと同様に構成されてい
る。すなわち、図1に示すように、バスの車室内の上方
には天井クーリングダクト1が設けられており、この天
井クーリングダクト1内にエバポレータユニット2が配
設されている。また、天井クーリングダクト1は車室4
内の左右両側上端部に設けられており、図示するよう
に、隔壁3により車室4と隔てられている。
施形態に係る空調騒音の低減構造について説明すると、
図1はその要部構成を示す模式的な断面図である。さ
て、本実施形態においても、空調システムの全体構成は
図3を用いて説明した従来のものと同様に構成されてい
る。すなわち、図1に示すように、バスの車室内の上方
には天井クーリングダクト1が設けられており、この天
井クーリングダクト1内にエバポレータユニット2が配
設されている。また、天井クーリングダクト1は車室4
内の左右両側上端部に設けられており、図示するよう
に、隔壁3により車室4と隔てられている。
【0011】エバポレータユニット2についても、やは
り従来のものと同様に、エバポレータ5,シロッコ型フ
ァンモータ6及びエバポレータ5とファンモータ6との
間を接続するダクト7等をそなえて構成されている。ま
た、隔壁3には、空気を吸入するためのリターン口(吸
入口)8と、冷却された空気を車室4内に放出する吹き
出し口9とがそれぞれ設けられている。
り従来のものと同様に、エバポレータ5,シロッコ型フ
ァンモータ6及びエバポレータ5とファンモータ6との
間を接続するダクト7等をそなえて構成されている。ま
た、隔壁3には、空気を吸入するためのリターン口(吸
入口)8と、冷却された空気を車室4内に放出する吹き
出し口9とがそれぞれ設けられている。
【0012】次に、本実施形態に係る空調騒音の低減構
造の要部構成について説明すると、図1に示すように、
本実施形態ではダクト7の内部やリターン口8の近傍に
は吸音材10が貼り付けられている。これは、ファンモ
ータ6からの騒音は主に高周波音(高周波数)であっ
て、吸音されやすく屈折しにくいという特性に着目した
ものであり、このような吸音材10を設けることでファ
ンモータ6の騒音低減が図られている。
造の要部構成について説明すると、図1に示すように、
本実施形態ではダクト7の内部やリターン口8の近傍に
は吸音材10が貼り付けられている。これは、ファンモ
ータ6からの騒音は主に高周波音(高周波数)であっ
て、吸音されやすく屈折しにくいという特性に着目した
ものであり、このような吸音材10を設けることでファ
ンモータ6の騒音低減が図られている。
【0013】ここで、吸音材10は、ダクト7の内側で
あってファンモータ6の騒音が反射する個所、即ち、ダ
クト7の屈曲部に設けられており、ダクト7の天板7a
で反射していた騒音をこの吸音材10で吸収して騒音を
低減するようになっている。また、図示するように、吸
音材10はエバポレータ5とリターン口8との間の天井
12及び隔壁3の内側にもそれぞれ設けられており、エ
バポレータ5を透過してきたファン騒音をリターン口8
までの間で効果的に低減するようになっている。
あってファンモータ6の騒音が反射する個所、即ち、ダ
クト7の屈曲部に設けられており、ダクト7の天板7a
で反射していた騒音をこの吸音材10で吸収して騒音を
低減するようになっている。また、図示するように、吸
音材10はエバポレータ5とリターン口8との間の天井
12及び隔壁3の内側にもそれぞれ設けられており、エ
バポレータ5を透過してきたファン騒音をリターン口8
までの間で効果的に低減するようになっている。
【0014】上記の吸音材10は、本実施形態では厚さ
10mm程度のものが適用されているが吸音材10の材
質や取り付け手法に関しては何ら限定されるものではな
い。また、厚さに関しても上記の数値は一例に過ぎず、
何ら限定されるものではない。一方、図示するように、
エバポレータ5とリターン口8との間には、遮音壁11
が設けられている。本実施形態においては、上記遮音壁
11は、天井12に固定され下方に突出した第1の遮音
壁11aと、隔壁3に固定され上方に突出した第2の遮
音壁11bとから構成され、これらの遮音壁11により
エバポレータ5を通過してきた音をダクト7側に反射さ
せて、車室4内に進入する騒音を低減するようになって
いる。
10mm程度のものが適用されているが吸音材10の材
質や取り付け手法に関しては何ら限定されるものではな
い。また、厚さに関しても上記の数値は一例に過ぎず、
何ら限定されるものではない。一方、図示するように、
エバポレータ5とリターン口8との間には、遮音壁11
が設けられている。本実施形態においては、上記遮音壁
11は、天井12に固定され下方に突出した第1の遮音
壁11aと、隔壁3に固定され上方に突出した第2の遮
音壁11bとから構成され、これらの遮音壁11により
エバポレータ5を通過してきた音をダクト7側に反射さ
せて、車室4内に進入する騒音を低減するようになって
いる。
【0015】ここで、ダクト7からの騒音を確実に低減
するべく、天井12に固定された第1の遮音壁11aは
エバポレータ5側に、隔壁3に固定された第2の遮音壁
11bはリターン口8側にそれぞれ配設されている。こ
れは、仮に上述とは反対に、第1及び第2の遮音壁11
a,11bを配設した場合には、図2に示すように、エ
バポレータ5を出た騒音が、2つの遮音壁11a,11
bの間から車室4内に進入して、乗客の耳に直接届くこ
とが考えられるからである。
するべく、天井12に固定された第1の遮音壁11aは
エバポレータ5側に、隔壁3に固定された第2の遮音壁
11bはリターン口8側にそれぞれ配設されている。こ
れは、仮に上述とは反対に、第1及び第2の遮音壁11
a,11bを配設した場合には、図2に示すように、エ
バポレータ5を出た騒音が、2つの遮音壁11a,11
bの間から車室4内に進入して、乗客の耳に直接届くこ
とが考えられるからである。
【0016】そこで、図1に示すように、エバポレータ
5側には、天井12に固定されて下方に突出する遮音壁
11aを設けるとともに、リターン口8側には隔壁3に
固定されて上方に突出する遮音壁11bを設けて、効果
的にファンモータ6からの騒音を反射して騒音低減を図
っているのである。なお、本実施形態では、第1の遮音
壁11aの下端の高さ位置と第2の遮音壁11bの上端
の高さ位置とが略一致するように設定されている。これ
は、リターン口8からの空気の吸い込みの効率を考慮し
たためであるが、2つの遮音壁11a,11bの水平方
向距離に応じて、第1の遮音壁11aの下端位置と第2
の遮音壁11bの上端位置とがオーバラップするように
してもよい。この場合には、2つの遮音壁11a,11
bの水平方向距離が大きくなるほどオーバラップ代を大
きく設定できるほか、オーバラップ代を大きくするほ
ど、騒音低減効果も大きくすることができる。
5側には、天井12に固定されて下方に突出する遮音壁
11aを設けるとともに、リターン口8側には隔壁3に
固定されて上方に突出する遮音壁11bを設けて、効果
的にファンモータ6からの騒音を反射して騒音低減を図
っているのである。なお、本実施形態では、第1の遮音
壁11aの下端の高さ位置と第2の遮音壁11bの上端
の高さ位置とが略一致するように設定されている。これ
は、リターン口8からの空気の吸い込みの効率を考慮し
たためであるが、2つの遮音壁11a,11bの水平方
向距離に応じて、第1の遮音壁11aの下端位置と第2
の遮音壁11bの上端位置とがオーバラップするように
してもよい。この場合には、2つの遮音壁11a,11
bの水平方向距離が大きくなるほどオーバラップ代を大
きく設定できるほか、オーバラップ代を大きくするほ
ど、騒音低減効果も大きくすることができる。
【0017】本発明の一実施形態に係る空調騒音の低減
構造は、上述のように構成されているので、ファンモー
タ6が作動すると、図1の矢印A,B,Cに示すよう
に、リターン口8及びエバポレータ5を介して空気がダ
クト7内に吸い込まれ、ファンモータ6から吹き出し口
9を介して車室4内に送風される。ここで、空気がエバ
ポレータ5を通る際に気化熱により冷却されて、車室4
内に冷気が供給される。
構造は、上述のように構成されているので、ファンモー
タ6が作動すると、図1の矢印A,B,Cに示すよう
に、リターン口8及びエバポレータ5を介して空気がダ
クト7内に吸い込まれ、ファンモータ6から吹き出し口
9を介して車室4内に送風される。ここで、空気がエバ
ポレータ5を通る際に気化熱により冷却されて、車室4
内に冷気が供給される。
【0018】一方、ファンモータ6から発生する騒音
は、主にダクト7内を通ってエバポレータ5に達し(矢
印D)、また、一部はファンモータ6から吹き出し口9
を介して車室4内に達する(矢印E)。ここで、ダクト
7内の天板7aでエバポレータ5側に反射していた騒音
は、ダクト天板7aの内側に張られた吸音材10により
吸収されるとともに、エバポレータ5よりも外側では、
天井12及び隔壁3の内側にそれぞれ張られた吸音材1
0により吸収され、これにより車室4内に達する音響エ
ネルギが低減される。また、エバポレータ5よりも外側
に漏れる騒音は、第1及び第2遮音壁11a,11bに
よりそれぞれ反射されて、リターン口8から聞こえる騒
音が低減される。
は、主にダクト7内を通ってエバポレータ5に達し(矢
印D)、また、一部はファンモータ6から吹き出し口9
を介して車室4内に達する(矢印E)。ここで、ダクト
7内の天板7aでエバポレータ5側に反射していた騒音
は、ダクト天板7aの内側に張られた吸音材10により
吸収されるとともに、エバポレータ5よりも外側では、
天井12及び隔壁3の内側にそれぞれ張られた吸音材1
0により吸収され、これにより車室4内に達する音響エ
ネルギが低減される。また、エバポレータ5よりも外側
に漏れる騒音は、第1及び第2遮音壁11a,11bに
よりそれぞれ反射されて、リターン口8から聞こえる騒
音が低減される。
【0019】そして、上述のように吸音材10と遮音壁
11とを組み合わせて用いることにより、吸音材10と
遮音壁11との相互作用により大幅な騒音低減を図るこ
とができ、乗員,乗客にとって快適な空調システムを提
供することができる。具体的には、吸音材10及び遮音
壁11をともに設けなかった場合の音圧が約70dBで
あったのに対して、本実施形態では67dBにまで略半
減することができた。
11とを組み合わせて用いることにより、吸音材10と
遮音壁11との相互作用により大幅な騒音低減を図るこ
とができ、乗員,乗客にとって快適な空調システムを提
供することができる。具体的には、吸音材10及び遮音
壁11をともに設けなかった場合の音圧が約70dBで
あったのに対して、本実施形態では67dBにまで略半
減することができた。
【0020】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変形が可能である。例えば、上記の遮音壁11のエバ
ポレータ5側の面に吸音材10を貼り付けても良く、こ
のように構成することにより、ファンモータ6の作動音
のさらなる低減を図ることができる。また、上述の実施
形態では、遮音壁11を2つ設けた場合について説明し
たが、遮音壁11の数はこれに限定されるものではな
く、エバポレータ5からリターン口8までの距離に応じ
て遮音壁11の数を適宜変更してもよい。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変形が可能である。例えば、上記の遮音壁11のエバ
ポレータ5側の面に吸音材10を貼り付けても良く、こ
のように構成することにより、ファンモータ6の作動音
のさらなる低減を図ることができる。また、上述の実施
形態では、遮音壁11を2つ設けた場合について説明し
たが、遮音壁11の数はこれに限定されるものではな
く、エバポレータ5からリターン口8までの距離に応じ
て遮音壁11の数を適宜変更してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の空調騒音
の低減構造によれば、ファンモータとエバポレータと該
ファンモータ及び該エバポレータを接続するダクトとか
らなるエバポレータユニットをそなえるとともに、該エ
バポレータユニットが隔壁を介して室内と区画された空
間に配設された空調装置の騒音を低減する構造であっ
て、該隔壁に設けられた吸入口と該エバポレータとの
間、及び該ダクトの内側にそれぞれ該ファンモータから
の騒音を吸収するための吸音材が配設され、該吸入口と
該エバポレータとの間に該ファンモータからの騒音を反
射させるための遮音壁が設けられているので、吸音材と
遮音壁との相互の作用によりファンモータの騒音を大幅
に低減することができ、快適な空調システムを提供する
ことができるという利点を有している。
の低減構造によれば、ファンモータとエバポレータと該
ファンモータ及び該エバポレータを接続するダクトとか
らなるエバポレータユニットをそなえるとともに、該エ
バポレータユニットが隔壁を介して室内と区画された空
間に配設された空調装置の騒音を低減する構造であっ
て、該隔壁に設けられた吸入口と該エバポレータとの
間、及び該ダクトの内側にそれぞれ該ファンモータから
の騒音を吸収するための吸音材が配設され、該吸入口と
該エバポレータとの間に該ファンモータからの騒音を反
射させるための遮音壁が設けられているので、吸音材と
遮音壁との相互の作用によりファンモータの騒音を大幅
に低減することができ、快適な空調システムを提供する
ことができるという利点を有している。
【図1】本発明の一実施形態に係る空調騒音の低減構造
の要部構成を示す模式的な断面図である。
の要部構成を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る空調騒音の低減構造
の遮音壁の作用について説明するための図である。
の遮音壁の作用について説明するための図である。
【図3】従来のバス用空調装置の全体構成を示す模式的
な斜視図である。
な斜視図である。
【図4】従来のバス用空調装置の模式的な断面図であっ
て、図3におけるA−A断面図である。
て、図3におけるA−A断面図である。
1 天井クーリングダクト 2 エバポレータユニット 3 隔壁 4 車室 5 エバポレータ 6 ファンモータ 7 ダクト 8 リターン口(吸入口) 9 吹き出し口 10 吸音材 11 遮音壁 11a,11b 第1,第2の遮音壁
Claims (1)
- 【請求項1】 ファンモータとエバポレータと該ファン
モータ及び該エバポレータを接続するダクトとからなる
エバポレータユニットをそなえるとともに、該エバポレ
ータユニットが隔壁を介して室内と区画された空間に配
設された空調装置の騒音を低減する構造であって、 該隔壁に設けられた吸入口と該エバポレータとの間、及
び該ダクトの内側にそれぞれ該ファンモータからの騒音
を吸収するための吸音材が配設され、 該吸入口と該エバポレータとの間に該ファンモータから
の騒音を反射させるための遮音壁が設けられていること
を特徴とする、空調騒音の低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144542A JP2002337540A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 空調騒音の低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144542A JP2002337540A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 空調騒音の低減構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002337540A true JP2002337540A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18990471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001144542A patent/JP2002337540A/ja active Pending
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