JP2002356109A - 車両空調用冷却ユニット - Google Patents

車両空調用冷却ユニット

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JP2002356109A JP2001164657A JP2001164657A JP2002356109A JP 2002356109 A JP2002356109 A JP 2002356109A JP 2001164657 A JP2001164657 A JP 2001164657A JP 2001164657 A JP2001164657 A JP 2001164657A JP 2002356109 A JP2002356109 A JP 2002356109A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下方側流路内に設けた送風機の吹出方向が接
続ダクト内への流入方向と略同じ流れ方向となるように
することで通風系の圧力損失の低減を可能とした車両空
調用冷却ユニットを実現する。 【解決手段】 蒸発器13の空気下流側を上方側流路と
下方側流路に分割する隔壁部材17、この上方側流路内
より2階の車室内に導く2階用吹出ダクト2に送風する
第1送風機22、および下方側流路内より1階の車室内
に導く1階用吹出ダクト3に送風する第2送風機25と
を備える空調ユニット1であって、第2送風機25は、
第2送風機25と1階用吹出ダクト3との間には接続ダ
クト27が設けられ、第2送風機25の吹出方向が接続
ダクト27内の流入方向と略同じ流れ方向となるように
第2送風機25の吹出口と接続ダクト27の入口部とが
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却用熱交換器の
空気下流側に所定間隔を介して、配置された複数の送風
機を有する車両空調用冷却ユニットに関するもので、特
に車室内に吹き出す吹出ダクトへ滑らかに送風可能の流
路構造の改良であり、例えば2階建てバスの車両用空調
装置に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、バス車両の最後部に配設されるバ
ルクヘッド部に空調ユニットを配設し、この空調ユニッ
ト内に配設された冷却用熱交換器(冷凍サイクルの蒸発
器)により空気を冷却し、この冷却された冷風を遠心送
風機にて送出するタイプの空調装置が、例えば特開平8
−244438号公報に記載されたものがあり知られて
いる。
【0003】この公報では、広い面積を有する冷却用熱
交換器の空気下流側に形成される空間に、冷却用熱交換
器の空気下流側に対向する空気開口を有する対向壁部材
を設置するとともに、この対向壁部材の空気下流側を上
下に分割する隔壁部材を設け、上方側流路および下方側
流路内に各々第1および第2空気チャンバーを形成し、
この第1、第2空気チャンバー内に小型の遠心送風機を
上記空気開口を通して空気を吸入し、第1、第2空気チ
ャンバー内に吹き出すように多数個設置し、この第1、
第2空気チャンバーに、空調対象部、つまり、2階建て
バスの一階または二階の車室内に空気を導く吹出ダクト
を接続する構成となっている。
【0004】なお、一階の車室内に吹き出すための吹出
ダクトは、第2空気チャンバーと接続ダクトを介して接
続され、かつ冷却用熱交換器の水平方向の中央部に位置
するように配設されており、第2空気チャンバー内に設
置する遠心送風機の吹出口は吹出ダクトの方向に向くよ
うに設置されているものである。これにより、第1、第
2空気チャンバー内に吹き出された空気が吹出ダクトを
介して空調対象部に吹き出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報によれば、下方側流路内の第2空気チャンバー内に設
置される遠心送風機の吹出方向は、上述した水平方向の
中央部に位置する吹出ダクトの方向に向けるために、そ
れぞれの遠心送風機の吹出口を斜め下方の中央よりに向
けるように配置されているため、各吹出口より吹き出さ
れた空気が接続ダクト内の内壁面に衝突した後に吹出ダ
クトの入口部に導かれている。その結果、この衝突によ
り圧力損失が増加するため遠心送風機の性能低下を招く
とともに、送風機の動力損失が増加する不具合を招いて
いる。
【0006】また、上記接続ダクトの形状について詳し
くは記載がないが、例えば接続ダクトの入口部の通風面
積と吹出ダクトの入口部の通風面積とが異なるときに、
この通風面積が急縮小となるとさらに圧力損失が増加し
上述の不具合を招いている。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みて
なされたもので、下方側流路内に設けた送風機の吹出方
向が接続ダクト内への流入方向と略同じ流れ方向となる
ようにすることで通風系の圧力損失の低減を可能とした
車両空調用冷却ユニットを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用
する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気を冷
却する冷却用熱交換器(13)と、この冷却用熱交換器
(13)の空気下流側を上方側流路と下方側流路に分割
する隔壁部材(17)、上方側流路内に配設され、この
上方側流路より車両の第1空間に導く第1吹出ダクト
(2)に送風する第1送風機(22)、および下方側流
路内に配設され、この下方側流路より車両の第2空間に
導く第2吹出ダクト(3)に送風する第2送風機(2
5)とを備える車両空調用冷却ユニットであって、第2
送風機(25)と第2吹出ダクト(3)との間には接続
ダクト(27)が設けられ、第2送風機(25)の吹出
方向が接続ダクト(27)内の流入方向と略同じ流れ方
向となるように第2送風機(25)の吹出部と接続ダク
ト(27)の入口部とが接続されることを特徴としてい
る。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、冷却用熱
交換器(13)を通過した冷風を下方側流路内から吸入
し、接続ダクト(27)内の流入方向と略同じ流れ方向
となるように接続ダクト(27)の入口部に送風するよ
うに第2送風機(25)が配設されることにより、接続
ダクト(27)の入口部での第2送風機(25)の吹出
部からの吹き出し空気の圧力損失を著しく低減でき送風
能力の向上を図るとともに、送風機の動力損失の低減も
できる。
【0010】請求項2に記載の発明では、空気を冷却す
る冷却用熱交換器(13)と、この冷却用熱交換器(1
3)の空気下流側を上方側流路と下方側流路に分割する
隔壁部材(17)、上方側流路内に配設され、この上方
側流路より車両の第1空間に導く第1吹出ダクト(2)
に送風する第1送風機(22)、および下方側流路内に
配設され、この下方側流路より車両の第2空間に導く第
2吹出ダクト(3)に送風する第2送風機(25)とを
備える車両空調用冷却ユニットであって、第2送風機
(25)は、複数の送風手段(25)を有し、複数の送
風手段(25)の各々と第2吹出ダクト(3)との間に
は個別に接続ダクト(27)が設けられ、各送風手段
(25)の吹出方向が各接続ダクト(27)内への流入
方向と略同じ流れ方向となるように、各送風手段(2
5)の吹出部と各接続ダクト(27)の入口部とが接続
されることを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、また、第
2送風機(25)を複数個有するときであっても、各送
風手段(25)の各吹出部が各接続ダクト(27)内へ
の流入方向と略同じ流れ方向となるように配設されるこ
とにより、各接続ダクト(27)の入口部での各送風手
段(25)の各吹出部からの吹き出し空気の圧力損失を
著しく低減でき送風能力の向上を図るとともに、送風機
の動力損失の低減もできる。
【0012】また、一個あたりの送風能力の向上によ
り、例えば複数個有していた各送風手段(25)の使用
個数のうち1個分削減することで部品コストの低減が図
れる。
【0013】請求項3に記載の発明では、第1吹出ダク
ト(2)が2階にある第1空間に配置されるとともに、
第2吹出ダクト(3)が1階にある第2空間の天井中央
部に配置された2階建てバスに適用され、各送風手段
(25)は、各接続ダクト(27)を介して第2吹出ダ
クト(3)へ送風し、第2空間に導くようにしたことを
特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、例えば車
両の最後部に配設されるバルクヘッド部に空調用冷却ユ
ニットが配設される2階建てバスにおいては、1階の天
井中央部に第2吹出ダクト(3)が配設されているた
め、各送風手段(25)が各接続ダクト(27)を介し
て第2吹出ダクト(3)へ送風し第2空間に導くように
したことにより、請求項2に述べた効果を奏するととも
に、各接続ダクト(27)への入口部に各送風手段(2
5)からの吹出空気が導かれるため、この部分での衝突
による空気流の乱れが低減することで騒音が低下し快適
性が向上する。
【0015】請求項4に記載の発明では、冷却用熱交換
器(13)は、水平方向の寸法が大きい横長形状に形成
されており、第2送風機(25)が隔壁部材(17)の
水平方向に少なくとも3個以上並列に配置されているこ
とを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、横長形状
の冷却用熱交換器(13)に3個以上の第2送風機(2
5)を配置されることにより、例えば一個あたりの最大
出力を抑え個数を増やすなどして全体の送風機から発生
する騒音、振動を効果的に低減できる。
【0017】請求項5に記載の発明では、少なくとも3
個以上の第2送風機(25)が水平方向に直線状に配置
され、かつ第2吹出ダクト(3)が少なくとも3個以上
の第2送風機(25)の水平方向中央部に位置するよう
に配置されており、各接続ダクト(27)は、一端が第
2吹出ダクト(3)の入口部に接続され、他端がそれぞ
れの第2送風機(25)の吹出部に接続されるととも
に、第2送風機(25)から吹き出す空気を取り入れ、
第2吹出ダクト(3)に導くための通風通路内の形状が
流線状に形成されていることを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、3個以上
の第2送風機(25)、それぞれの吹出部を各接続ダク
ト(27)に接続され、かつ第2吹出ダクト(3)に導
くための通風通路内の形状が流線状に形成されているこ
とにより、各送風機(25)の吹出部から吹き出す空気
が第2吹出ダクト(3)に導くまでに、相互に衝突、干
渉がなく円滑に流れ、より一層の圧力損失低減および騒
音低減が図れるとともに、従来の下方側流路内に吹き出
していたときと比べて、上記吹出部から吹き出される空
気が下方側流路内に洩れないため、空調用冷却ユニット
からの騒音低減が図れる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を2階建てバス車両
用空調装置に適用した一実施形態を図1ないし図6に基
づいて説明する。まず、図6はバス車両の全体の概要を
示すもので、1はバス車両の最後部のバルクヘッド部に
配設された空調ユニット1で、2はこの空調ユニット1
で空調された空気をバス車両の第1空間である2階の車
室内天井部に導く2階用吹出ダクトであり、2階の車室
内天井部の左右両側に配設され、バス車両前後方向に長
く延びている。
【0021】3は空調ユニット1により空調された空気
をバス車両の第2空間である1階の車室内天井部に導く
1階用吹出ダクトであり、1階の車室内天井部の中央部
に配設され(図2参照)、バス車両前後方向に長く延び
ている。上記2階用および1階用吹出ダクト2、3に
は、それぞれ図示しない多数の吹出口が設けられてお
り、各吹出口から各座席に向け空調風が吹き出される。
【0022】4は後述する凝縮器冷却用外気を取り入れ
る外気取り入れ口で、バス車両の側面から外気を取り入
れるようになっている。5は凝縮器冷却後の空気(温
風)を排出する凝縮器空気排出口で、バス車両後面から
空気を排出するようになっている。6は凝縮器用送風機
で、多数個(本実施形態では5個)の並列配置された軸
流ファンが用いられている。なお、凝縮器空気排出口5
は図6に明示されていないが、バス車両後面の幅方向の
略全長にわたって、多数個の凝縮器用送風機6に対向し
て形成されている。
【0023】図1ないし図5は本発明の要部をなす空調
ユニット1部分を示しており、10は空調ユニット1の
外郭を形成する本体ケースであり、図1および図2に示
すように、車両幅方向に長い横長の略直方体状に形成さ
れている。この本体ケース10は鉄板等の金属板で構成
され、上下方向に2つの部分に断熱して区画されてお
り、上部の区画にて冷却ユニット11を形成し、そして
下部の区画にて凝縮ユニット12を形成している。
【0024】上部の冷却ユニット11内の車両前方側に
は、車両幅方向に長く延びた横長の冷却用熱交換器であ
る蒸発器13が配置されている。この蒸発器13は図示
しない車両走行用エンジンにより駆動される圧縮機によ
り冷媒が循環する冷凍サイクルに設けられ、冷媒の蒸発
潜熱により送風空気を冷却するものである。
【0025】そして、冷却ユニット11の車室側端面の
左右両側には、図2に示すように、縦長の第1内気吸入
口14、14が設けられている。また、1階用吹出ダク
ト3は、図2に示すように、縦長の第1内気吸入口1
4、14に挟まれた、冷却ユニット11の幅方向中央位
置に配置されており、この1階用吹出ダクト3の上側に
第2内気吸入口15が設けられている。
【0026】従って、これらの第1、第2内気吸入口1
4、14、15から車室内空気(内気)が冷却ユニット
11内に吸入され、蒸発器13に流入するようになって
いる。そして、蒸発器13の空気下流側(車両後方側)
流路は、水平方向に延びる隔壁部材17により上方側流
路18と下方側流路19とに分割されている。この上方
側流路18内には、所定間隔を介して蒸発器13と対向
するように上下方向に延びるとともに、幅方向に横断し
て対向壁板16aが配置されている。この対向壁板16
aは鉄板等の金属板で構成されている。
【0027】そして、上方側流路18において対向壁板
16aより空気下流側に空気チャンバー20が区画形成
されている。また、上方側流路18に位置する対向壁板
16aは、図3に示すように、車両幅方向の中央部が蒸
発器13より最も遠く離れるようした階段状の形状に形
成されており、そしてこの対向壁板16aには、多数
個、本実施形態では、6個の送風手段である第1送風機
22が設置されている。この第1送風機22の設置形態
について、より詳細に述べると、対向壁板16aには第
1送風機22の設置個数と同数の空気開口23が設けら
れており、この空気開口23にそれぞれ各第1送風機2
2のケーシング22aの吸入口22bが連通するように
して、各第1送風機22のケーシング22aが対向壁板
16aにネジ止め等の手段により固定されている。
【0028】ここで、各第1送風機22は上方側の空気
チャンバー20内に収納されるように配置されている。
各第1送風機22は、図1に示すように、遠心式多翼フ
ァン(シロッコファン)22cをスクロール状のケーシ
ング22a内に収納し、このファン22cを回転軸22
dを介してモータ22eにより駆動する構成となってい
る。前記上方側の空気チャンバー20の天井部の左右両
側には、吹出空気口24、24が設けられ、この吹出空
気口24、24に前記した2階用吹出ダクト2、2の入
口部が接続されている。
【0029】そして、6個の第1送風機22のスクロー
ル状のケーシング22aから空気チャンバー20内に空
気を吹き出す吹出口22fの方向は、上記吹出空気口2
4、24に円滑に空気を流すように設定されている。す
なわち、左側の3個の第1送風機22は、図5に示すよ
うに、左側の吹出空気口24に吹出口22fが向くよう
に配置され、右側の3個の第1送風機22は、図5に示
すように、右側の吹出空気口24に吹出口22fが向く
ように配置されている。
【0030】一方、隔壁部材17により分割された下方
側流路19内には、図4に示すように、車両幅方向に直
線状に延びるように多数個、本実施形態では5個の送風
手段である第2送風機25が設置されている。この第2
送風機25は、図1に示すように、遠心式多翼ファン
(シロッコファン)25cをスクロール状のケーシング
25a内に収納し、このファン25cを回転軸(図示せ
ず)を介してモータ25eにより駆動する構成となって
おり、各第2送風機25のケーシング25aが隔壁部材
17にネジ止め等の手段により固定されている。
【0031】また、各第2送風機25は、図1、図4お
よび図5に示すように、それぞれの吹出口25fが接続
ダクト27に接続されている。この接続ダクト27は、
一端が複数の吹出口25fに接続され、蒸発器13の下
方側を通って、本体ケース10の車両前方側に向かって
設置されており、他端が吹出空気口28に連通するよう
に形成されている。この接続ダクト27は、ポリプロピ
レンなどの樹脂材を用いて真空成形加工またはブロー成
形加工などの加工により、通風通路内の形状が流線状に
形成され、複数の入口部から送り込まれた空気をスムー
スに受け入れ吹出空気口28に導くまで円滑に送風され
るようになっている。
【0032】また、吹出空気口28は、本体ケース10
の車両前方側端面において車両幅方向の中央部に位置す
るように設けられており、この吹出空気口28には、上
述した1階用吹出ダクト3の入口部が接続される。ここ
で、上記5個の第2送風機25のスクロール状のケーシ
ング25aから吹出空気口28に空気を吹き出す吹出口
25fの吹出方向は、上記中央部の吹出空気口28に円
滑に空気を流すように設定されている。すなわち、各第
2送風機25の吹出口25fが、接続ダクト27内の流
入方向と略同じ流れ方向となるように、図1に示すよう
に、左斜め下方に向けて接続ダクト27の入口部と接続
されるように配設されている。
【0033】なお、図1において、29は凝縮器で、図
示しない圧縮機から吐出された冷媒ガスを第3送風機6
により送風される外気と熱交換して冷却し、凝縮させる
ものである。6aは第3送風機6の駆動用モータであ
る。図2において、30は1階の車室内最後部の座席で
あり、31はバス車両最後部のバルクヘッド部を示す。
【0034】以上の構成による空調ユニット1の作動に
ついて説明する。冷凍サイクルの圧縮機が車両走行用エ
ンジンにより駆動され、圧縮機が作動すると、冷凍サイ
クルの蒸発器13および凝縮器29に冷媒が循環し、蒸
発器13で冷媒の蒸発が行われ、凝縮器29で冷媒の凝
縮が行われる。
【0035】また、各送風機22、25、6の駆動用モ
ータ22e、25e、6aに通電することより、各送風
機22、25、6が作動する。そして、第1、第2送風
機22、25の作動により車室内空気が第1、第2内気
吸入口14、15から本体ケース10内に吸入され、蒸
発器13を通過し、ここで冷却され、冷風となる。
【0036】そして、この冷風は、隔壁部材17によっ
て2分割され、一方が蒸発器13通過後、曲がることな
く、ほぼ直進して圧力損失の少ない状態で、対向壁板1
6a、の空気開口23を通って各第1送風機22に吸入
される。この各第1送風機22において冷風は昇圧され
た後、空気チャンバー20内に流入する。そして、吹出
空気口24を通って2階用吹出ダクト2、2内に流入
し、この2階用吹出ダクト2、2に設けられた多数の吹
出口から冷風は2階の車室の天井部から2階の車室内へ
吹き出し、2階の車室を冷房する。
【0037】もう一方では、蒸発器13を通過した冷風
を各第2送風機25によって吸入され、昇圧された後、
接続ダクト27および吹出空気口28を通って1階用吹
出ダクト3内に流入し、この1階用吹出ダクト3に設け
られた多数の吹出口から冷風は1階の車室の天井部から
1階の車室内へ吹き出し1階の車室を冷房する。
【0038】また、凝縮ユニット12においては、第3
送風機6の作動により外気が取り入れ口4から流入して
凝縮器29を通過し、ここで冷媒ガスを冷却して凝縮さ
せる。凝縮器29を通過して温度上昇した外気は車両後
面の排出口5から外部へ排出される。車両側面の取り入
れ口4から流入する外気は、図示しない外気導入通路お
よびこの通路に設けられたダンパ機構より必要に応じて
蒸発器13の上流側に導入できるようになっているの
で、この外気導入により車室内の換気を必要に応じて実
施できる。
【0039】以上の一実施形態の空調ユニット1によれ
ば、蒸発器13を通過した冷風を下方側流路19内から
吸入し、接続ダクト27内の流入方向と略同じ流れ方向
となるように接続ダクト27の各入口部に送風するよう
に各第2送風機25が配設されることにより、接続ダク
ト27の各入口部での第2送風機25の吹出口25fか
らの吹き出し空気の圧力損失を著しく低減でき送風能力
の向上を図るとともに、送風機の動力損失の低減もでき
る。
【0040】また、一個あたりの送風能力の向上によ
り、例えば複数個有していた第2送風機25の使用個数
のうち1個分削減することで部品コストの低減が図れ
る。
【0041】また、複数の第2送風機25、それぞれの
吹出口25fを接続ダクト27に接続されることによ
り、各第2送風機25の吹出口25fから吹き出す空気
が相互に衝突、干渉がないので、より一層の圧力損失低
減を図れるとともに、吹出口25fから吹き出す空気が
下方側流路19内に洩れないため、空調ユニット1から
の騒音および振動低減が図れる。
【0042】また、接続ダクト27の通風通路内の形状
が流線状に形成されていることにより、各吹出口25f
から吹き出す空気が円滑に流れ、より一層の圧力損失低
減、騒音低減が図れる。
【0043】(他の実施形態)以上の一実施形態では、
接続ダクト27を樹脂材を用いて真空成形加工またはブ
ロー成形加工などの加工により流路が流線形状に形成さ
せたが、これに限らず、第2送風機25の吹出口25f
側に断面形状が矩形または矩形から円形に可変させたフ
レキシブルダクトを接続するとともに、吹出空気口28
側には、吹出空気口28に接続し、かつこれらの複数の
フレキシブルダクトの一端が吹出空気口28側に集合す
るように接続ダクトを形成させても良い。これにより、
第2送風機25の吹出口25fから吹き出される空気が
フレキシブルダクトの流れ方向に向かうようにフレキシ
ブルダクトの入口部と接続される。この結果、上記一実
施形態と同じ効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における空調ユニット1の
全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の空調ユニット1の設置形態を示す2階建
てバス車両後部の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態における第1送風機22の
搭載形態を示す図1のA−A断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における第2送風機25の
搭載形態を示す図1のB−B断面図である。
【図5】本発明の一実施形態における第1、第2送風機
22、25の搭載形態を示す図縦断面図である。
【図6】図1の空調ユニット1の設置形態を示す2階建
てバス車両全体の斜視図である。
【符号の説明】
1…空調ユニット 2…2階用吹出ダクト(第1吹出ダクト) 3…1階用吹出ダクト(第2吹出ダクト) 13…蒸発器(冷却用熱交換器) 17…隔壁部材 22…第1送風機 25…第2送風機(送風手段) 27…接続ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 雅弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 斉藤 和廣 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BF01 BL02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を冷却する冷却用熱交換器(13)
    と、前記冷却用熱交換器(13)の空気下流側を上方側
    流路と下方側流路に分割する隔壁部材(17)、前記上
    方側流路内に配設され前記上方側流路より車両の第1空
    間に導く第1吹出ダクト(2)に送風する第1送風機
    (22)、および前記下方側流路内に配設され前記下方
    側流路より車両の第2空間に導く第2吹出ダクト(3)
    に送風する第2送風機(25)とを備える車両空調用冷
    却ユニットであって、 前記第2送風機(25)と前記第2吹出ダクト(3)と
    の間には接続ダクト(27)が設けられ、前記第2送風
    機(25)の吹出方向が前記接続ダクト(27)内の流
    入方向と略同じ流れ方向となるように前記第2送風機
    (25)の吹出部と前記接続ダクト(27)の入口部と
    が接続されることを特徴とする車両空調用冷却ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 空気を冷却する冷却用熱交換器(13)
    と、前記冷却用熱交換器(13)の空気下流側を上方側
    流路と下方側流路に分割する隔壁部材(17)、前記上
    方側流路内に配設され前記上方側流路より車両の第1空
    間に導く第1吹出ダクト(2)に送風する第1送風機
    (22)、および前記下方側流路内に配設され前記下方
    側流路より車両の第2空間に導く第2吹出ダクト(3)
    に送風する第2送風機(25)とを備える車両空調用冷
    却ユニットであって、 前記第2送風機(25)は、複数の送風手段(25)を
    有し、前記複数の送風手段(25)の各々と前記第2吹
    出ダクト(3)との間には個別に接続ダクト(27)が
    設けられ、前記各送風手段(25)の吹出方向が前記各
    接続ダクト(27)内への流入方向と略同じ流れ方向と
    なるように、前記各送風手段(25)の吹出部と前記各
    接続ダクト(27)の入口部とが接続されることを特徴
    とする車両空調用冷却ユニット。
  3. 【請求項3】 前記第1吹出ダクト(2)が2階にある
    前記第1空間に配置されるとともに、前記第2吹出ダク
    ト(3)が1階にある前記第2空間の天井中央部に配置
    された2階建てバスに適用され、前記各送風手段(2
    5)は、前記各接続ダクト(27)を介して前記第2吹
    出ダクト(3)へ送風し、前記第2空間に導くようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の車両空調用冷却ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 前記冷却用熱交換器(13)は、水平方
    向の寸法が大きい横長形状に形成されており、前記第2
    送風機(25)が前記隔壁部材(17)の水平方向に少
    なくとも3個以上並列に配置されていることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両
    空調用冷却ユニット。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも3個以上の第2送風機
    (25)が水平方向に直線状に配置され、かつ前記第2
    吹出ダクト(3)が前記少なくとも3個以上の第2送風
    機(25)の水平方向中央部に位置するように配置され
    ており、前記各接続ダクト(27)は、一端が前記第2
    吹出ダクト(3)の入口部に接続され、他端がそれぞれ
    の前記第2送風機(25)の吹出部に接続されるととも
    に、前記第2送風機(25)から吹き出す空気を取り入
    れ、前記第2吹出ダクト(3)に導くための通風通路内
    の形状が流線状に形成されていることを特徴とする請求
    項4に記載の車両空調用冷却ユニット。
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