JP2006321361A - ベント開口部構成部材及びこれを用いた車両用空調ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 後席用吹出口から吹き出される空気と前席用吹出口から吹き出される空気との温度差をなくす。そして、後席用吹出口から吹き出される空気温度の二層化を防止する。
【解決手段】 後席用ベント開口部19の入口43と前席用ベント開口部17、18の入口41とが車両幅方向に沿って配列されたものとする。この後席用ベント開口部19の入口43は車両前後方向に沿って延びたものとし、出口43は車両前後方向の後方に開口している。これにより、後席用ベント開口部19の入口41で取り込まれた空気は、車両前後方向の後方に向けて流れることで、後席用ベント開口部19内で混合される。そして、後席用ベント開口部19は、空調ユニット本体3とは別体のベント開口部構成部材33をケーシング10の開口部に装着することで形成される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、前席用ベント開口部と後席用ベント開口部とを備えた車両用の空調ユニットに関する。
この種の車両用空調ユニットにおいて、後席乗員の車内快適性を向上すべく、後席側にも温調された空気を吹出させるための後席用吹出口を供える一方で、車両の小型化に伴い、この車両に搭載される空調ユニットの車両前後方向に沿った幅の短縮の要請に対応して、既存の空気通路のうちベントモード切換ドアの下流側部位を、車両前後方向に沿って分割し、この分割された通路のうち車両後方側を後席用フェイス通路とするものは既に公知である(例えば、特許文献1を参照。)。尚、これら特許文献1のフェイス開口部、フェイス通路(フェイスダクト部)は、それぞれ本願のベント開口部、ベント通路と同義であり、これは下記の特許文献2においても同様である。
また、後席側にも温調された空気を吹出させるための後席用吹出口を供える車両用空調装置であって、当該車両用空調装置の体格を小さくする目的で、空気通路のフロントフェイス開口部より上流側で且つフェイス・フット切換ドアの回転領域内で先端に後席用吹出口を有するリア用フェイスダクト部を分岐し、このリア用フェイスダクト部に対し車両幅方向の両側にフットダクト部を配した構成のものは既に公知である(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2000−71748号公報 特開2004−243881号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用空調装置にあっては、既存の空気通路を後席用フェイス通路とフット通路とに車両前後に分割するため、これら通路の車両前後方向に沿った幅は相対的に小さいものとなり、且つセンターフェイス開口部又はサイドフェイス開口部と後席用フェイス開口部とが車両前後方向に沿って配置されているので、その分、温風通路とフット通路とを仕切るためのガイド壁を車両前方側に延設させる必要がある。このため、エアミックスチャンバの空域が車両前方側に寄ると共にその車両前後方向に沿った幅も相対的に小さくなるので、エアミックスが十分に行なわれず車両用空調装置の温調性能が低下すると共に、後席用フェイス通路及び後席用フット通路を通過する空気の通気抵抗が増し、送風量が減少するという不具合を有する。
また、特許文献1に記載の車両用空調装置にあっては、エアミックスドアの開度が0%より大きく100%未満である場合に、冷風通路からエアミックスチャンバに冷風が送られると共に温風通路から温風がエアミックスチャンバに送られて、エアミックスチャンバ内で冷風と温風とが混合されるところ、上述のように特にエアミックスチャンバ内での温風と冷風との混合が不十分であることから、車両前方側では冷風の混合率が高く、車両後方では冷風の混合率が高くなり、車両前後方向で混合空気に温度差が生ずる。
このような場合に、当該特許文献1に記載の車両用空調装置の構成では、センターフェイス開口部又はサイドフェイス開口部と後席用フェイス開口部とが車両前後方向に沿って配置されているので、後席用フェイス開口部から後席用フェイスダクト部を介して後席用吹出口から吹き出される空気は、センターフェイス開口部又はサイドフェイス開口部からダクトを介して前席用吹出口より吹き出される空気に対し比較的温度の高いものとなり、しかもこの空気も比較的温度が低い空気層と比較的温度が高い空気層とで二層化を生ずるおそれがあるという不都合を生ずる。
これに対し、特許文献2に記載の車両用空調装置は、後席用フェイスダクトとフットダクトとが車両幅方向に沿って並列されているので、これらのダクトの車両前後方向におけるダクト幅は確保されているが、反対に、車両後方側から見てフットダクトの車両幅方向の全幅及び後席用フェイスダクトの幅が小さくなるという不具合を生ずる。また、後席用フェイス開口部は前席用フェイス開口部よりも車両後方側に位置しているので、特許文献1と同様に、前席用フェイス開口部から送出される空気に対し後席用フェイス開口部から送出される空気の方が温度が高いという温度差や、後席用フェイス開口部から後席用フェイスダクトを通って後席用吹出口にて吹き出される空気の二層化を生ずるという不具合を有している。
そこで、本発明は、車両前後方向における省スペース化の要請に対応しながら、後席用吹出口から吹き出される空気と前席用吹出口から吹き出される空気との温度差をなくし、且つ後席用吹出口から吹き出される空気温度の二層化現象を防止することができるベント開口部構成部材及びこれを用いた車両用空調ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るベント開口部構成部材は、車両用空調ユニットのケーシング内に設けられた空気通路のベントドアの回転領域よりも下流側に配置され、前記空気通路と略同軸方向に出入口の双方が開口する前席用ベント開口部と、前席用ベント開口部の入口に対し車両幅方向にずれて入口が開口し、この入口は車両前後方向に沿って延びていると共に、前記前席用ベント開口部の軸方向と交差する方向で且つこの前席用ベント開口部のデフ開口部側とは反対側に出口が開口する後席用ベント開口部とを有することを特徴としている(請求項1)。前記後席用ベント開口部は、前記入口に対し所定の間隔を空けて対峙して配された上壁部と、外部との仕切りを形成すべく反出口側端から出口側に向って延出した側壁部と、前記前席用ベント開口部との仕切りを形成すべく前記側壁部に沿って延出した中壁部と、これら側壁部と中壁部とを連接する側壁部とで画成されている(請求項2)。
本発明に係る車両用空調ユニットは、ケーシング内に、空気導入口より吸い込んだ空気を各吹出用開口部まで送出するための空気通路が設けられ、この空気通路内に冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、エアミックスドア、吹出モード切換用の各ドア等の空調手段が収納されている車両用空調ユニットにおいて、前記空気通路はベントドアの回転領域よりも下流側に前席用ベント開口部と後席用ベント開口部とを有し、このうち前記前席用ベント開口部は、出入口の双方が前記空気通路と略同軸方向に開口し、前記後席用ベント開口部は、入口が前記前席用ベント開口部の入口に対し車両幅方向にずれて開口し、この入口は車両前後方向に沿って延びていると共に、出口が前記前席用ベント開口部の軸方向と交差する方向で且つこの前席用ベント開口部のデフ開口部側とは反対側に開口していることを特徴としている(請求項3)。この車両用空調ユニットは、左右独立温調型のものであっても、反対に左右独立温調型でないものであっても良い。
前記前席用ベント開口部は、センターベント開口部とサイドベント開口部とに車両幅方向に沿って並列するように分かれていることを特徴としている(請求項4)。この場合、センターベント開口部、サイドベント開口部及び後席用ベント開口部の配列の順番は特に限定されない。例えば、車両幅方向において、一方側からサイドベント開口部、センターベント開口部、後席用ベント開口部、センターベント開口部及びサイドベント開口部の順番、センターベント開口部、後席用ベント開口部、サイドベント開口部、後席用ベント開口部及びセンターベント開口部の順番、後席用ベント開口部、サイドベント開口部、センターベント開口部、サイドベント開口部及び後席用ベント開口部の順番、並びに、後席用ベント開口部、センターベント開口部、サイドベント開口部、センターベント開口部及び後席用ベント開口部の順番であっても良い。尚、左右独立温調型の車両用空調ユニットでは、中央にセンターベント開口部又はサイドベント開口部が位置する場合に、当該開口部に対し車両用前後方向に延びる仕切り板を設けるようにしても良い。
また、前記前席用ベント開口部と前記後席用ベント開口部とは、前記空気通路に対し前記ベントドアの回転領域よりも下流側にて開口した前記ケーシングの開口部に、請求項1又は請求項2に記載のベント開口部構成部材を装着することで構成されることを特徴としている(請求項5)。
更に、本発明に係る車両用空調ユニットは、前記ケーシングに前記後席用ベント開口部の出口と対峙した開口部が設けられていると共に、この開口部に後席用ベント通路の上流側端が連通されることを特徴としている(請求項6)。この後席用ベント通路は、フット通路の車両用前後方向の後側に配置されていると共に車両幅方向に沿った通路幅を確保し、更に、後席用ベント開口部が複数存在する場合には後席用ベント通路の下流側では一つの通路に合流する。
この発明によれば、後席用ベント開口部と前席用ベント開口部とが車両幅方向に並列され、後席用ベント通路はフット通路より車両後方向に配置されていても、車両幅方向に沿った通路幅を確保することができるため、車両前後方向の通路幅を相対的に薄くすることができるので、車両用空調ユニットの車両前後方向の幅に関し小型化を図ることができ、車両用空調ユニットの搭載容量の省スペース化の要請に応えることが可能である。
また、この発明によれば、後席用ベント開口部の入口と前席用ベント開口部の入口とが車両幅方向に沿って配列されているため、後席用ベント開口部の入口から取り込まれる空気の温度と前席用ベント開口部の入口から取り込まれる空気の温度とは、エアミックスドアの開度が0%より大きく100%未満となるミックスモードでも総合的に見て同じ温度とすることができるので、後席用ベント開口部の入口と前席用ベント開口部の入口とが車両前後方向に沿って配列されている場合に比べて、前席用ベント吹出口から吹き出される空気と後席用ベント吹出口から吹き出される空気との温度差も解消することが可能である。
更に、この発明によれば、エアミックスドアの開度が0%より大きく100%未満となるミックスモードにおいて、後席用ベント開口部の入口から温度が相対的に低い空気と温度が相対的に高い空気との、車両側方から見て二層化した空気を取り込む場合でも、後席用ベント開口部の入口はこれら二層化した空気の双方を取り込むべく車両前後方向に沿って延び、しかもこの後席用ベント開口部の入口から取り込まれた空気は、全て車両前後方向に沿って同じ方向に流れるため、後席用ベント開口部内を流れるに従い混合されるので、後席用ベント吹出口から吹き出される段階では、均一な温度のものとすることができる。
更にまた、この発明によれば、前席用ベント開口部の入口と後席用ベント開口部の入口とが、車両幅方向に沿って並列されているため、ヒータコアを通過してきた空気を案内する温風通路を形成するエアガイドを車両前後方向に沿って延出させる寸法を相対的に小さくすることができるので、前席用ベント開口部の出口から延びる前席用ベント通路の車両前後方向幅を犠牲にすることなく、後席用ベント通路の幅を得ることができ、前席用ベント通路及び後席用ベント通路の風量を十分に確保することが可能である。
特に請求項5に記載の発明によれば、前席用ベント開口部と後席用ベント開口部とはケーシングとは別体のベント開口部構成部材を装着することで行なうため、後席用ベント開口部の有無の選択に対してはこのベント開口部構成部材を装着するか否かで対応することが可能であるので、車両用空調ユニットのケーシングの汎用化を図ることができる。
以下、この発明の実施形態を図面により説明する。
図1から図4に示される本発明に係る空調ユニット1は、例えば普通自動車等の車両に搭載されるもので、図1に示されるように、ブロアユニット部2と空調ユニット本体3とで基本的に構成されており、このブロワユニット部2と空調ユニット本体3とは図示しないファイヤーウォールに沿って車両幅方向にオフセットで並設されており、後述する空気取入口4を介して連通されている。
このうち、ブロアユニット部2は、例えば助手席の足元に位置するインストルメントパネルの奥側に配置されているもので、図1に示されるように、内気導入口5Bと外気導入口5Aとが適宜開口され、この内気導入口5Bから導入する空気と外気導入口5Aから導入する空気とを適宜選択するための内外気切換ドア(図示せず)が収納された上側ケーシング2Aと、送風機(図示せず)が収納された下側ケーシング2Bとで構成されている。送風機は、例えば、遠心式多翼ファン(シロッコファン)と称されるファンと、このファンを駆動するモータとから構成されている。尚、下側ケーシング2Bはスクロール形状をなしている。
これに対し、空調ユニット本体3は、車両の幅方向の中央に位置するセンターコンソールの奥側に配置されるもので、図2に示されるように、内部に空気通路11が形成されたケーシング10内に、前記送風機から当該空調ユニット本体3の上流側に開口した空気取入口4を介して送られてきた空気を冷却するエバポレータ等の冷却用熱交換器7、この冷却用熱交換器7で冷却された空気を再加熱するヒータコア等の加熱用熱交換器8、及び冷却用熱交換器7と加熱用熱交換器8との間に配置されて加熱用熱交換器8に送られる空気とバイパスする空気との割合を調整するエアミックスドア9を前記空気通路11に沿って配置するように収納している。
冷却用熱交換器7は、空気通路11内において導入される全ての空気が通過するように立設されており、例えばコルゲート状のフィンとチューブとを交互に複数段積層して形成されチューブの長手方向端にタンクを有するもので、図示しない他の空調機器と図1に示す配管12、12等を介して適宜接合されて冷凍サイクルを構成している。
また、空調ユニット本体3は、ケーシング10内に、前記加熱用熱交換器8に対し下流側となる車両の前後方向の後側にて、前記空気通路11の一部として当該加熱用熱交換器8で再加熱された空気が通過する温風通路13が形成されていると共に、冷却用熱交換器7の下流側からエアミックスドア9の回転軸に対しやや斜め上方にかけて前記空気通路11の一部として冷風通路14が形成されている。加熱用熱交換器8は、例えばコルゲート状のフィンとチューブとを交互に複数段積層して形成されチューブの長手方向端にタンクを有するものである。エアミックスドア9は、この実施形態ではフラッグ式或いは片持ち式と称されるものが用いられており、当該エアミックスドア9は、加熱用熱交換器8の頂部側に配置された回転軸と、この回転軸から径方向の一方側に延びるドア本体とで構成されている。
空気通路11は、温風通路13と冷風通路14とが合流するエアミックスチャンバ15を有すると共に、このエアミックスチャンバ15の下流側において、図1及び図2に示されるように、デフ開口部16と後に詳述する前席用センターベント開口部17、前席サイドベント開口部18、及び後席用ベント開口部19とがケーシング10の上面に開口している。また、加熱用熱交換器9の下流側にエアガイド21が形成されており、このエアガイド壁21は、前記温風通路13とフット通路22とを車両前後にて仕切る仕切りとしての役割と、温調空気をケーシング10の下面に適宜開口している、前席用フット開口部23、24及び後席用フット開口部25に案内する役割を果たしている。
そして、空気通路11のエアミックスドア9及びエアガイド21の上端部よりも車両上方となるエアミックスチャンバ15領域においてベントドア27が揺動可能に配置されている。このベントドア27は、ベント開口部17乃至19に向う空気量とフット開口部23乃至25に向う空気量とを調整するためのもので、ベント開口部17乃至19に向う空気量が0となる位置から、フット吹出用開口部23乃至25に向う空気量が0となる位置までの範囲で回動する。ベントドア27は、この実施形態では、回転軸とこの回転軸から径方向の一方側に延びるドア本体とで構成された、フラッグ式或いは片持ち式と称されるものが用いられているが、必ずしもこれに限定されず、ロータリー型のものでも良い。
デフ開口部16は、当該デフ開口部16の開口部周縁に揺動可能に配置されたデフドア28により適宜選択開閉され、フット開口部23乃至25は、ベントドア27によりフット通路22の上流側が開放されていても、フット通路22内に配されたフットドア29により適宜選択開閉される。デフドア28及びフットドア29は、この実施形態では、バタフライ型のものが用いられている。
以上の構成において、送風機にてブロアユニット部2内に取り込まれた空気は、空気取入口4を介して空調ユニット本体3に送られて、冷却用熱交換器8の上流側に至り、この冷却用熱交換器8を通過する際に冷却され、エアミックスドア9の開度に応じて加熱用熱交換器8を通過する空気とバイパスする空気との割合が調整され、エアミックスドア9の風下側となるエアミックスチャンバ15において適宜混合された後に吹出モードに応じて開放されたデフ開口部16、ベント開口部17乃至19、フット開口部23乃至25のいずれかを介して各吹出口から吹き出される。
ところで、ベント開口部17乃至19は、ケーシング10に対しデフ開口部16の車両前後方向の後側に車両幅方向に沿って延びる一連の開口部32を設けると共に、この開口部32から図1(A)に示されるベント開口部構成部材33を装着することで形成される。
このベント開口部構成部材33は、ベントドア27の回転領域よりも下流側に配置されて成るもので、上壁部34と、この上壁部34の周縁から延出して開口部32への装着時に当該開口部32の周縁上面に突当するフランジ35と、この上壁部34から下方に向け且つ車両前後方向に沿って延びる側壁部36、36及び側壁部36、36間に配されてこの側壁部36に沿って延びる中壁部37、37と、前記上壁部34から下方に向け且つ車両幅方向に沿って延びる側壁部38、38とを有すると共に、この実施形態では、車両幅方向の中央側に仕切り壁部39により車両幅に沿って分割された前席用サイドベント開口部18、18と、この前席用サイドベント開口部18、18に対し車両幅方向で且つ外側に沿ってずれた後席用ベント開口部19、19とを備えている。
すなわち、前席用サイドベント開口部18、18は、上壁部34と反対側には壁部を有さず、上壁部34に開口を設けることで、図1(B)、図2(A)、及び図3に示されるように、中壁部37、側壁部38及び仕切り壁部39により側周が画成されることで、入口41から前席用サイドベント開口部18内に流入した空気はそのまま前席用サイドベント開口部18内を上方に向けて直線状に流れて出口42から流出する。
これに対し、後席用ベント開口部19、19は、上壁部34、側壁部36、中壁部37及びデフ開口部側の側壁部38とで周囲が画成されていると共に、上壁部34と反対側には壁部を有さず、側壁部38、38のうち反デフ開口部側の側壁部38に開口を設けることで、図1(B)、図2(B)及び図3に示されるように、前席用サイドベント開口部18の入口41と同軸方向で且つ車両幅方向にずれて入口43が開口し、この入口43は車両前後方向に沿って両側壁38側端まで延びたものとなっている。そして、この後席用ベント開口部19、19は、前席用サイドベント開口部18の軸方向と交差する方向で且つこの前席用ベント開口部18の反デフ開口部側に出口44が開口したものとなっている。これにより、ベント開口部構成部材33の車両前後方向と略同じ長さの入口43から流入した空気は、上方への流れを上壁部34で妨げられて、側壁部36、中壁部37及び上壁部34で囲まれた略断面逆U字状の後席用ベント開口部19内を車両前後方向に流れて出口44から流出する。
前席用センターベント開口部17は、ベント開口部構成部材33の開口部32への装着で生ずる、開口部32の車両幅方向の両側とベント開口部構成部材33との間の残余空間にて形成される。また、仕切り壁部39は、左右独立温調型の空調ユニット本体3に対応して形成されたもので、左右独立温調型でない空調ユニット本体3の場合には仕切り壁部がなくても良い。
そして、ケーシング10の後席用ベント開口部19の出口44と対峙する部位に通孔(図示せず)が開口していると共に、この通孔に後席用ベント通路46が装着されている。後席用ベント通路46は、この実施形態では、ケーシング10とは別体で、ケーシング10のフット通路22に沿って下方に向って延びると共に下方にて一つに合流し、この合流部位に後席用に温調空気を送出するための開口部47が開口している。
以上の構成によれば、後席用ベント開口部19と前席用センターベント開口部17、前席用サイドベント開口部18とが車両幅方向に沿って並列されており、後席用ベント通路19はフット通路22より車両後方向に配置されていても、後席用ベント開口部19は、車両幅方向に沿った通路幅を確保することができるため、車両前後方向の通路幅を相対的に薄くすることができるので、空調ユニット本体3の車両前後方向の幅に関し小型化を図ることができ、車両用空調ユニット1の搭載容量の省スペース化の要請に応えることが可能である。
そして、後席用ベント開口部19の入口43と前席用サイドベント開口部18の入口41、並びに前席用センターベント開口部17の入口とが車両幅方向に沿って配列されているため、後席用ベント開口部19の入口43から取り込まれる空気の温度と前席用サイドベント開口部18の入口41及び前席用センターベント開口部17の入口から取り込まれる空気の温度とは、エアミックスドアの開度が0%より大きく100%未満となるミックスモードでも総合的に見て同じ温度とすることができるので、前席用センターベント吹出口及び前席用サイドベント吹出口から吹き出される空気と後席用ベント吹出口から吹き出される空気との温度差も解消することが可能である。
しかも、エアミックスドアの開度が0%より大きく100%未満となるミックスモードにおいて、図4に示されるように、温風通路13を通過してきた温風と冷風通路14を通過してきた冷風とがエアミックスチャンバ15にて完全には混合されずに、後席用ベント開口部19の入口43から温度が相対的に低い空気と温度が相対的に高い空気との、車両側方から見て二層化した空気を取り込む場合でも、後席用ベント開口部19の入口43はこれら二層化した空気の双方を取り込むべく車両前後方向に沿って延び、しかもこの後席用ベント開口部19の入口43から取り込まれた空気は、全て車両前後方向に沿って同じ方向に流れるため、後席用ベント開口部19内を流れるに従い混合されるので、後席用ベント開口部19内にて適宜混合されて均一な温度となって後席用ベント吹出口から吹き出される。
最後に、この実施形態では、車両幅方向の両端側に前席用センターベント開口部17、17、このセンターベント開口部17より内側に後席用ベント通路19、19、そして、中央に前席用サイドベント開口部18、18を配したものとして説明したが、前席用センターベント開口部17、前席用サイドベント開口部18及び後席用ベント開口部19の配列の順番は特に限定されない。例えば、車両幅方向において、車両幅方向の両端側に前サイドベント開口部18、18、このサイドベント開口部18より内側に前席用センターベント開口部17、17を配し、この前席用センターベント開口部17、17間となる中央に単一の後席用ベント開口部19を配置したものとしても良い。また、車両幅方向の両端側に後席用ベント開口部19、19この後席用ベント開口部19より内側に前席用センターベント開口部17、17、前席用センターベント開口部17、17間となる中央に単一の又は仕切り壁部39により分割された前席用サイドベント開口部18を配置したものとしても良い。そして、これらの配置変更は、ベント開口部構成部材33について、上壁部34に形成する開口の位置や側壁部38に形成される開口の位置を変更等することで簡易に対応することができる。
図1(A)は、この発明が用いられる空調ユニットの一例を示す斜め上方から見た斜視図であり、図1(B)はベント開口部構成部材の斜視図である。 図2は、同上の空調ユニットのうちの空調ユニット本体の断面図であり、図2(A)は、図1(A)のI−I線断面の概略図であり、図2(B)は、図1(A)のII−II線断面の概略図である。 図3は、図1(B)のベント開口部構成部材を装着した際の前席用ベント開口部の出入口を通過する空気及び後席用ベント開口部の入口から入った空気が出口から出る流れを示す概略図である。 図4は、図1(B)のベント開口部構成部材を装着した際の空気通路内及び後席用ベント開口部から後席用ベント通路を通る空気の流れを示す、図1(A)のIII −III 線断面の概略図である。
符号の説明
1 空調ユニット
7 冷却用熱交換器
8 加熱用熱交換器
9 エアミックスドア
10 ケーシング
11 空気通路
15 エアミックスチャンバ
17 前席用センターベント開口部(前席用ベント開口部)
18 前席用サイドベント開口部(前席用ベント開口部)
19 後席用ベント開口部
21 エアガイド
22 フット通路
27 ベントドア
33 ベント開口部構成部材
34 上壁部
36 側壁部
37 中壁部
38 側壁部
41 前席用ベント開口部の入口
42 前席用ベント開口部の出口
43 後席用ベント開口部の入口
44 後席用ベント開口部の出口
46 後席用ベント通路

Claims (6)

  1. 車両用空調ユニットのケーシング内に設けられた空気通路のベントドアの回転領域よりも下流側に配置され、
    前記空気通路と略同軸方向に出入口の双方が開口する前席用ベント開口部と、
    前席用ベント開口部の入口に対し車両幅方向にずれて入口が開口し、この入口は車両前後方向に沿って延びていると共に、前記前席用ベント開口部の軸方向と交差する方向で且つこの前席用ベント開口部のデフ開口部側とは反対側に出口が開口する後席用ベント開口部とを有することを特徴とするベント開口部構成部材。
  2. 前記後席用ベント開口部は、前記入口に対し所定の間隔を空けて対峙して配された上壁部と、外部との仕切りを形成すべく反出口側端から出口側に向って延出した側壁部と、前記前席用ベント開口部との仕切りを形成すべく前記側壁部に沿って延出した中壁部と、これら側壁部と中壁部とを連接する側壁部とで画成されていることを特徴とする請求項1に記載のベント開口部構成部材。
  3. ケーシング内に、空気導入口より吸い込んだ空気を各吹出用開口部まで送出するための空気通路が設けられ、この空気通路内に冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、エアミックスドア、吹出モード切換用の各ドア等の空調手段が収納されている車両用空調ユニットにおいて、
    前記空気通路はベントドアの回転領域よりも下流側に前席用ベント開口部と後席用ベント開口部とを有し、このうち前記前席用ベント開口部は、出入口の双方が前記空気通路と略同軸方向に開口し、前記後席用ベント開口部は、入口が前記前席用ベント開口部の入口に対し車両幅方向にずれて開口し、この入口は車両前後方向に沿って延びていると共に、出口が前記前席用ベント開口部の軸方向と交差する方向で且つこの前席用ベント開口部のデフ開口部側とは反対側に開口していることを特徴とする車両用空調ユニット。
  4. 前記前席用ベント開口部は、センターベント開口部とサイドベント開口部とに、車両幅方向に沿って並列するように分かれていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用空調ユニット。
  5. 前記前席用ベント開口部と前記後席用ベント開口部とは、前記空気通路に対し前記ベントドアの回転領域よりも下流側にて開口した前記ケーシングの開口部に、請求項1又は請求項2に記載のベント開口部構成部材を装着することで構成されることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用空調ユニット。
  6. 前記ケーシングに前記後席用ベント開口部の出口と対峙した開口部が設けられていると共に、この開口部に後席用ベント通路の上流側端が連通されることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
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