JP6125048B2 - 原子力発電所を冷却するための取水設備及びこのような設備を備える原子力発電所 - Google Patents

原子力発電所を冷却するための取水設備及びこのような設備を備える原子力発電所 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1つの熱交換器ベースの冷却回路のための取水設備に関し、この取水設備は、給水される取水槽であって上記冷却回路内に水を循環させるために発電所の少なくとも1つのポンプ場がこの取水槽から水を引き込む取水槽を備え、海、湖または河川のような水域内の水面下にある少なくとも1つの主水面下の取水口に接続された少なくとも1つの吸込トンネルをさらに備え、上記吸込トンネルは、取水槽に給水し、それにより、ポンプ場の動作に十分な取水槽内の水位を維持する。
熱交換器ベースの冷却回路は、主として、蒸気を液化させるために原子力発電所の原子炉の二次回路にあるタービン発電機に存在するこの蒸気を冷却するように設計されており、それにより、液体状態に戻された水は、二次回路の蒸気発生器に戻される。蒸気発生器は、一次回路と二次回路との間の熱交換によって、加圧一次回路から熱を引き込み、原子炉を冷却する。一次及び二次回路は、流体に関して閉じたシステムである一方で、熱交換器ベースの冷却回路は、開き、二次回路から完全に隔てられており、この二次回路は、順に、一次回路から完全に隔てられている。したがって、熱交換器に存在する水は、放射能を持っておらず、排水し、例えば回路に給水する水域に戻す。
上で定義したような取水設備、特に南ニューハンプシャー(USA)の海岸線近くに建設されかつ1990年に作動されたシーブルック原子力発電所は、公知である。設備は、3つの垂直吸込シャフトに接続された長さ数キロメートルの単一の吸込トンネルを備える。各吸込シャフトは、平均水位よりも下約15メートルの海底のすぐ上に開口しており、上記水面下の取水口のうちの1つを形成する上側部分を備える。
同様に、1985年6月17に発行された特許文献1から、取水設備が知られており、この取水設備は、地下吸込トンネルによって給水される取水槽を備え、トンネルは、海中の比較的浅い深さで水面下にある取水口に接続されている。取水口は、津波に先立って露出したままであることがある。
これら取水設備は、吸込トンネル内での危機的な崩壊のような明らかに起こりそうもない状況を取り扱うようには設計されておらず、この状況は、結果として、トンネルのほぼ完全な閉塞を引き起こすことがあり、その結果、取水槽への給水がほぼ完全に妨害され、発電所のポンプ場のバックアップ用ポンプへの給水が不十分となる危険性がある。バックアップ用ポンプは、主として、電力生産中に使用されるポンプ場のポンプ(生産ポンプ)を補完する補助ポンプであり、生産ポンプが停止したときに熱交換器ベースの冷却回路に流量を減らして供給するように設けられている。これらバックアップ用ポンプは、原子炉が長期または長期間にわたって停止したときに1以上の原子炉を冷却することを意図している。
2つの吸込トンネルがあっても、特に地震危険度が比較的高い領域において、取水槽へのひいてはポンプ場への給水をほぼ完全に断絶させる両吸込トンネル内の危機的な崩壊の可能性を無視できない。さらに、海の水面下にある取水口に接続したトンネルによって取水槽へ給水することは、海面の最高水温と比較して、取水槽内の最高水温を著しく低下させるという利点を有することがあり、この低温は、初期的に、平均海水面よりも下で取水口が配置されている深さに関連する。第1トンネル内での危機的な崩壊の場合に取水槽への給水が妨害される危険性を制限するために、第2吸込トンネルを追加して第1吸込トンネルを補完することは、第1取水口と少なくともほぼ同じ深さに新規の取水口を配置して取水槽内の水が著しく加熱されることを回避することを必要とする。
特開昭60−111089号公報
取水槽内の水を温めることは、実際には、結果として発電所の二次回路の効率ηを減少させない。効率は、冷熱源の温度Tf、すなわち熱交換器への入口における水温に依存し、効率は、
η=(Tc−Tf)/Tc
のように定義される。
Tcは熱源の温度、すなわち熱交換器に存在する水の温度である。したがって、効率ηは、冷熱源の温度Tfが減少するにしたがって増加する。
水中地形学に応じて、吸込トンネルの必要な長さは、一般的に、取水口を配置する深さと共に増大する。また、追加のトンネルを建設するコストに加え、トンネル内の危機的な崩壊の危険性は、同様に、一般的に、特に大地震の危険性がある領域において、トンネル長さと共に増大する。したがって、取水槽へのより安全な給水をもたらすための追加の吸込トンネルという解決法は、追加の取水口が深くないときに発電所の二次回路の効率が低くなるので、または、追加の取水口が深いときにコストかつ/もしくは安全性の観点から、完全には十分ではない。
本発明は、取水設備を提供することを目的としており、この取水設備では、取水槽に給水する吸込トンネルまたはトンネル内に危機的な崩壊があると、発電所のポンプ場の少なくともバックアップ用ポンプのために取水槽に給水し続け、この設備は、発電所の通常動作中、すなわち吸込トンネルまたはトンネルによって取水槽に通常の態様で給水されるときに発電所の二次回路の効率に悪影響を与えない。
そのために、本発明は、上記プリアンブルで規定したような取水設備に関し、少なくとも1つの上記吸込トンネルとは異なりかつ少なくとも1つの緊急貯水部から取水槽に給水できるさらなる水を供給するためのシステムをさらに備え、さらなる水を供給するための上記システムが、取水槽を上記緊急貯水部に接続する少なくとも1つの水管路と、上記水管路を閉鎖する閉塞デバイスと、を備え、取水槽内の水位が異常であると予め規定した態様で落ち込んだ場合に、閉塞デバイスが上記水管路を少なくとも部分的に開くことができ、それにより、少なくとも1つの上記吸込トンネルによる給水が不十分である場合に、取水槽には、さらなる水を供給するための上記システムによって給水されることを特徴とする。
これら取り決めを用いて、取水槽の水は、通常、通常の発電所動作中に、緊急貯水部からの水とは混合せず、したがって、発電所の二次回路の効率は、緊急貯水部があることによっては影響を受けない。緊急貯水部を使用することは、取水槽内の水位が異常であると予め規定した態様で落ち込んだ場合にのみ始動される。異常であると予め規定した水位の落ち込みは、通常、1以上の吸込トンネル内の危機的な崩壊に対応し、結果として、取水槽への給水に持続的な妨害または少なくとも重大な低減を招く。このような水位の落ち込みは、同様に、例えば津波が起こりがちな領域の海岸線に沿って発生することがあるように、比較的短期間にわたる水域の例外的な落ち込みに対応することがある。したがって、本発明は、時には津波の第一波に先立つ場合のようにまれに海が最低潮位よりも下に落ち込むことがある海岸線にある原子力発電所のための取水設備に適用されてもよい。
本発明の有利な実施形態にかかる取水設備によれば、上記水域は、1つの上記緊急貯水部を構成する。このように、さらなる水を供給するための上記システムによって取水槽に給水することは、無期限で、かつ、緊急貯水部内の水位を維持するためのポンプ手段の必要性なく、継続し得る。
本発明の他の好ましい実施形態にかかる取水設備において、以下の取り決めのうちの1以上を使用する、すなわち、上記水域が、海であり、さらなる水を供給するための上記システムが、取水槽と海と連通するチャネルの一部との間に配置されていること、さらなる水を供給するための上記システムが、上記水域内の水面下にある少なくとも1つのバックアップ用取水口に接続されたバックアップ用トンネルを備え、上記バックアップ用取水口が、1つの上記主取水口よりも少なくとも10メートル上方の高さに配置されていること、少なくとも1つの上記緊急貯水部が、少なくとも1つの上記吸込トンネルによって通常は水を取水槽に給水する際にほぼ変更されないままである水量を収容する予備槽を備えること、少なくとも1つの上記主取水口が、上記水域の平均基準水位に対してある深さに配置され、上記深さが、少なくとも一年の期間中、取水槽内に流入する水が上記水域の表面における最高水温よりも少なくとも4℃低い最高温度を有するように決定されていること、上記水管路を開くために、上記閉塞デバイスが、回動シャフト回りに回動できる閉塞部材を備えること、上記閉塞デバイスが、取水槽内の水位の落ち込みにしたがって、上記閉塞部材の回動が自律的に生じるように、構成されていること、上記閉塞部材の回動を始動デバイスによって作動させ、始動デバイスが、始動デバイスのための始動命令を発生させることが可能な制御システムに接続され、制御システムが、取水槽内の水位を測定するためのデバイスによって提供されるデータを受信する解析システムに関連付けられており、上記解析システムが、取水槽内の水位が異常であると予め規定した態様で落ち込んでいるか決定することが可能であること、上記始動デバイスが、始動デバイスがその機能を実行しない場合に、上記閉塞デバイスによって上記閉塞部材の回動を自律的に実行することを可能とするように構成されていること、上記閉塞部材が、緊急貯水部内の水位と取水槽内の水位との間の高差が所定の閾値を超えると、回動して上記水管路を開くこと、上記閉塞デバイスが、上記回動シャフトに対して閉塞部材とは反対側に配置された釣合錘手段を備え、上記釣合錘手段が、上記回動シャフトから一定距離に位置する主釣合錘部材を備え、上記主釣合錘部材が、上記閉塞部材の重量の80%と200%との間の重量を有すること、上記閉塞デバイスが、浮遊デバイスを備え、浮遊デバイスが、少なくとも1つの上記吸込トンネルによって通常に給水されるときに完全に水面下にあるように配置され、それにより、取水槽内の水位が所定の最低潮位よりも下に下落して所定の始動水位に達すると、少なくとも部分的に露出され、上記浮遊デバイスが、上記始動水位に達すると、上記閉塞部材を回動させるように構成されていること。
本発明は、同様に、本発明にかかる取水設備を備える原子力発電所に関し、取水槽は、ほぼ水密のカバーを形成するデバイスによって覆われており、少なくとも1つの較正開口部は、被覆デバイスにまたは被覆デバイス近傍に形成され、上記水域内の異常な上昇に起因して取水槽が溢れた場合に、取水槽の外側への限定的な水流を可能とし、流出トンネルに給水する少なくとも1つの排水シャフトをさらに備え、上記排水シャフトには、同様に、少なくとも1つの較正開口部を有する被覆デバイスが設けられ、排水シャフトが溢れた場合に、外側への限定的な水流を可能とする。
有利な実施形態にかかるこのような原子力発電所によれば、1つの上記緊急貯水部は、予備を備え、予備は、外側へ開口した頂部を有し、少なくとも1つの上記吸込トンネルによって取水槽に通常に給水するときにほぼ変化しないままである水量を収容し、少なくとも1つの上記較正開口部は、上記予備に導いて予備内の上記限定的な水流の収集を可能とする。
本発明の他の特徴及び利点は、図面を参照しながら、いくつかの非限定的で例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。
海岸線近くにある原子力発電所を概略的に示す頂面図であって、取水設備にさらなる水を供給するシステムを備え付けるように改変され得る取水設備を備える、頂面図である。 図1に示す取水設備及び設計に考慮される様々な潮位を概略的に示す部分側面図である。 崩壊後の吸込トンネルの非常に劣化した動作状況にある図1の原子力発電所を概略的に示す頂面図であって、この状況が、発電所が通常動作し続けることを可能としない、頂面図である。 本発明にかかるさらなる水を供給するためのシステムを実施するために、図1の取水設備になされた改変を概略的に示す部分側面図であって、システムの閉塞デバイスが水管路を閉鎖する位置で示されている、部分側面図である。 図4のさらなる水を供給するためのシステムを示す図であって、閉塞デバイスが水管路を開く位置にあり、取水槽がチャネルと連通して配置されている、図である。 図4のさらなる水を供給するためのシステムを概略的に示す部分頂面図である。 図4のさらなる水を供給するためのシステムを概略的に示す部分頂面図であって、閉塞デバイスが図5の開位置にある、部分頂面図である。 図4の閉塞デバイスの一部を概略的に示す部分側面図である。 図8の閉塞デバイス及び釣合錘調整手段を概略的に示す部分側面図である。 図9の閉塞デバイスと同様の閉塞デバイスを概略的に示す部分側面図である。 本発明の別の実施形態にかかるさらなる水を供給するためのシステムを概略的に示す部分側面図であって、このシステムが図4のさらなる水を供給するためのシステムの代替として使用され得る、部分側面図である。 図11のさらなる水を供給するためのシステムを示す図であって、閉塞デバイスが水管路を完全に開く位置にある、図である。 図11の変形例にかかるさらなる水を供給するためのシステムを概略的に示す部分側面図であって、閉塞デバイスが水管路を閉鎖する位置にある、部分側面図である。 図13のさらなる水を供給するためのシステムを概略的に示すであって、閉塞デバイスが水管路を完全に開く位置にある、図である。 図11のさらなる水を供給するためのシステムと同様の別の変形例にかかるさらなる水を供給するためのシステムを別の実施形態にかかる閉塞デバイスと共に概略的に示す部分側面図である。 図15のさらなる水を供給するためのシステムを示す図であって、閉塞デバイスが水管路を完全に開く位置にある、図である。 原子力発電所のための本発明の別の実施形態にかかる取水設備を概略的に示す部分側面図であって、この取水設備が高潮を受け得、給水システムの閉塞デバイスが水管路を閉鎖する位置で示された、部分側面図である。 図17のさらなる水を供給するためのシステムを示す図であって、閉塞デバイスが水管路を完全に開く位置にあり、それにより、取水槽がバックアップ用トンネルを介して海に通じる、図である。 図17のさらなる水を供給するためのシステムを概略的に示す部分側面図であって、別の実施形態にかかる閉塞デバイスが備え付けられた、部分側面図である。 高潮を受け得る海岸線の近くにある原子力発電所のための本発明の別の実施形態にかかる取水設備を概略的に示す部分側面図であって、第1緊急貯水部が特に津波状況を取り扱うことを意図した予備である、部分側面図である。 発電所に隣接する海が津波の第一波に先立つ最低潮位よりも下まで落ち込む状況にある図20の取水設備を示す図であって、予備が生産ポンプへの給水を続けることを可能とする、図である。 発電所に隣接する海の水位が津波中にその最高点に達する状況にある図20の取水設備を示す図である。 吸込トンネルを通した取水槽への給水が崩壊に起因して阻害されている状況にある図20の取水設備を示す図であって、バックアップ用ポンプの動作を維持するために、取水槽にはバックアップ用トンネルによって間接的に給水される、図である。 図20の取水設備の一部を概略的に示す図であって、この取水設備には始動デバイスが備えられており、さらなる水を供給するためのシステムを封鎖する閉塞デバイスの開放を制御し、一方の始動デバイスが予備を充填することを可能とするように作動されるように示されている、図である。 図23の別の実施形態にかかる取水設備を概略的に示す図であって、吸込トンネルを通した取水槽への給水が阻害されている同じ状況にあり、取水槽にはバックアップ用トンネルによって直接的に給水される、図である。 一実施形態にかかる閉塞デバイスを概略的に示す前面図であって、制御可能な開口部のみを有し、図25の取水設備の給水システムで使用可能であり、閉塞デバイスが水管路を閉鎖する位置で示されている、前面図である。 図26の閉塞デバイスを示す図であって、水管路を開くように始動させた直後の水管路が閉塞されていない中間位置にある、図である。 図26の閉塞デバイスを概略的に示す部分側面図である。 水管路を閉塞していない中間位置にある図28の閉塞デバイスを示す図である。 図26の閉塞デバイスの改変部分を概略的に示す部分側面図であって、水管路を閉鎖する位置及び水管路を閉塞しない中間位置にある、部分側面図である。 図20の取水設備と同様の別の実施形態にかかる取水設備を概略的にかつ部分的に示す図であって、予備及び取水槽双方が被覆デバイスによって被覆されている、図である。 原子力発電所のための本発明の別の実施形態にかかる取水設備を概略的に示す部分側面図であって、原子力発電所が建設には適さない細長い土地によって水際から離間されており、緊急貯水部が河川のような補助水源から給水され得る予備である、部分側面図である。
図1、図2及び図3は、同一の取水設備を示しており、以下で共に説明される。取水設備は、海岸線にある原子力発電所1の部位に設置されており、チャネル6の底部分63に位置する取水槽2と、取水槽に給水する地下吸込トンネル3と、を備える。発電所ポンプ場10は、少なくとも1つの熱交換器ベースの冷却回路で使用するために取水槽2内へ水を汲み上げる。地下トンネル3は、それぞれがほぼ垂直な経路7によって形成された2つのシャフトを用いて取水槽2と連通しており、この経路は、図2に示すように、の底部2Bまで導く。
地下吸込トンネル3は、説明する目的で図1及び図3において視認可能となっているが、理解することは、トンネルが海底下に埋め込まれており、したがって海からは視認可能ではないことである。トンネル3は、海岸線から所定距離延在し、海底の下を通って海水面(フランスではMSL)下の所定深さに到達し、この深さは、取水槽内の水が越えない最高温度に基づいて予め規定されている。図1に示す実施形態において、吸込トンネル3は、平均海水面よりも下約40メートルの深さで海底の下にあり、互いに間隔をあけた2つの取水口51及び52に接続されている。
各取水口51及び52は、平均海水面Lより下方の深さHで海底の上方数メートルに位置し、図2に示すように、吸込トンネルに接続されたほぼ垂直な吸込シャフト8の上端部に位置する。水は、地下吸込トンネルでごくわずかしか熱を得ず、したがって、取水槽に到達する水は、取水口51または52で収集した水とほぼ同じ温度である。好ましくは、深さHは、取水槽2に達する水が水域5を構成する最高表面水温よりも少なくとも4℃低い少なくとも1年の期間中の最高温度を有するように決定される。
図1に示す例において、吸込トンネル3は、少なくとも半円を形成する湾曲セクション3Cを有するループを形成しており、それぞれがほぼ垂直な経路7を用いて取水槽2と連通する2つの端部を有する。取水口51及び52は、トンネルがポンプ場10のポンプ流量の関数である流量I及びIで流動する流れそれぞれにある水を吸い上げることを可能とする。原子炉ユニット1Aが例えば通常動作中に全出力で約70m/秒の水を必要とする場合、各流れの流量IまたはIは、約35m/秒の水である。トンネル3の内径並びに経路7及び吸込シャフト8の内径は、例えば約5メートルとなるように選択されており、これは、他方のアームが崩壊によって閉塞されている場合に影響を受けていないアームにおける実質的な損失水頭なく、トンネルの一方のアーム3Bまたは3D内の70m/秒の水の流量を補償する。
本発明にかかる取水設備において、吸込トンネル3は、ループを形成する必要がない、または、1つのみの吸込トンネル3は、発電所の取水槽2に供給する必要がない。任意の他の形状の吸込トンネルは、可能であり、取水槽2には、2以上の別個の吸込トンネルによって給水されてもよい。特に、1つの取水槽が発電所の複数の原子炉のための複数のポンプ場に割り当てられている場合、安全性の理由でまたは必要な流量を維持するために、取水槽は、隣り合って配設された2つのループ状の吸込トンネル3によって供給されるように決定されてもよい。さらに、公知の態様において、ポンプ場は、熱交換器13ベースの冷却回路11に存在する水を排水シャフト14に送るためのポンプR(図4参照)を備えており、この排水シャフトは、流出トンネル4まで導き、この流出トンネルは、取水口51及び52から所定距離にある水中口部41で終端する。流出トンネル4によって排水された水の流量Iは、通常、流量I及びIの和と等しい。
チャネル6は、取水部分60を備え、この取水部分は、海5と通じており、チャネルと海岸線5Bとの間にある堤防61によって海から保護されている。例えばダム壁の形態にある壁62は、チャネルの底部分63と取水部分60との間の分離を形成し、それにより、取水槽2からの水は、チャネルの取水部分の水と混じらない。このように、取水槽2からの水は、チャネル6の通常より温かい水によって加熱されない。壁62、トンネル及び吸込シャフトは、発電所のポンプ場に供給される水の最高温を下げるために、取水槽をチャネル6によって最初から形成しているすでに動作中の原子力発電所への改変の一部として構成されてもよい。
吸込トンネル3の両アームを損傷させるという起こりそうのない事象において、例えば、図3に概略的に示すように危機的な崩壊の被害に遭っているトンネルの領域55には、トンネルの内側横断面積における著しく局所的な狭窄があり得る。出願人が行った研究は、トンネルを横断する方向に移動し得る補強壁セグメントを有するトンネルを用いて、考えられる最も深刻な崩壊において、例えば少なくとも5m/秒でありポンプ場10にあるバックアップ用ポンプによって必要な緊急流量よりも大きい水の流量を可能とするのに、損傷した領域におけるトンネルの内側横断面積が十分なままであり得る、と仮定することを可能とする。約4m/秒の水の緊急流量は、通常、発電を停止させた原子炉ユニットのポンプ場における給水要求を賄うのに十分である。
それにもかかわらず、現在の研究の状況は、トンネルの内側横断面積が体系的に崩壊の全ての起こり得る場合に十分なままであり得るという確信について予言することを可能としない。トンネルの内側横断面積の深刻な狭窄の可能性を完全には無視できず、多かれ少なかれ取水槽2への給水を断絶させ、この断絶は、十分な水が吸込トンネルからバックアップ用ポンプに到達することが妨害されることを意味する。したがって、図3に示すような危機的な崩壊の場合は、原子炉の停止中でさえも、原子炉の冷却不足を招くことがある。これら理由のため、出願人は、さらなる水を供給するためのシステムを設計することを探求しており、このシステムは、取水槽を緊急貯水部に通じて配置することができ、上記システムは、吸込トンネルからの水流がバックアップ用ポンプに供給するには不十分になっても緊急貯水部から取水槽への給水が確実に始動されることを保証することを意図している。
以下の説明において、水域5が潮流を受ける海であると想定される。理解することは、説明する実施形態が、水位に実質的な変動がない水域にも適していることである。経路7の各壁は、所定水位で取水槽2に終端しており、この水位は、十分に、最大潮汐計数(largest tidal coefficients)中に最低潮位L未満である(図2参照)。実際には、吸込トンネル3を通した取水槽への給水は、大気圧に起因する水位間で確立される平衡による影響を受ける。ポンプ場10のポンプ流量を考慮すると、吸込シャフト8及びトンネル3内の損失水頭は、結果として、取水槽内の水位Lを引き起こし、これは、取水口51及び52の上方で測定した海水位Lよりも下数センチメートルまたは数十センチメートルであり、当該水位Lは、波のうねりの頂点と底点との間で平均化される。この平均化した水位Lは、取水口の上方及びチャネル6内とほぼ同じであり、うねりに起因する水位の急速な変動を取り除く。海水位Lが最低潮位Lに達すると、取水槽内の水位Lは、経路7の口部7Eよりも上にある高さでなければならない水位L2Lに達し、取水槽がポンプ場10の生産ポンプによって徐々に空にされることを防止する。取水槽の高さは、最大潮汐計数中に海水位Lが最高潮位Lに達すると水が取水槽から溢れないようになっている。
取水槽2をチャネル6内で実施している図1に示す実施形態において、緊急貯水部は、好ましくは、チャネルの取水部分60によって形成されており、この取水部分は、海岸線の周囲の環境内でチャネルの外側において遭遇し得る波及び大うねりから大抵は保護される。図示しない濾過システムは、チャネルの入口に設けられてもよく、例えば、時々洗浄され得る格子を備え、チャネルの取水部分60内の水に漂流物や藻のような汚染物がないままとする。実際には、吸込トンネル3を通って到来する水にはこのような汚染物が含まれていないという事実に起因して、ポンプ場10のための濾過システム12(図2参照)は、有利には、特にこれらタイプの汚染物を取り扱う濾過・洗浄手段を省略してもよい。チャネルの取水部分60によって取水槽2に早急に給水されなければならない緊急状況では、あえて濾過システム12を汚染させたくはない。
図4及び図5から図7に示すように、さらなる水を供給するためのシステムを実施するために、閉鎖壁62を区分壁620で置換しており、この区分壁は、回動弁9の形態にある閉塞デバイスによって閉塞された開口部65を有する。弁9は、封止パネルの形態にある閉塞部材90を備えており、この封止パネルは、ほぼ平坦な、例えばほぼ矩形状であり、回動シャフト91回りで回動可能である。弁9は、回動シャフト91に対して封止パネル90とは反対側に配置された釣合錘手段をさらに備える。釣合錘手段は、回動シャフト91から一定の距離に位置する主釣合錘部材92を備える。釣合錘手段は、調整可能な補助釣合錘手段をさらに備えており、この補助釣合錘手段は、例えば、弁9に固定された2つのアーム93に移動可能に取り付けられた補助釣合錘を備える。このように、閉塞デバイス9の重心Gの位置は、図9を参照して後述するように、いくらか調整され得る。弁9は、封止パネル90の平面からある距離に位置しており、それにより、回動シャフト91に関して弁の重量によってかかるトルクは、海水位L取水槽内の水位Lよりも高くても弁を閉じたままとする力をもたらす。
熱交換器13ベースの冷却回路11に給水するポンプ場10の一定のポンプ流量を有するため、海の水位L取水槽内の水位Lとの間の高さの差Δhは、海水位によってほとんど変化しない。上述のように弁の重量によって付与される弁9の閉鎖力は、高さの差Δhに起因して、封止パネル90の2つの力間の水圧差によって必要とされる弁の開放力よりも大きくすることを目的としており、この差Δhは、全出力で対応する原子炉ユニットを用いた通常動作中にポンプ場のポンプ流量が考慮される。このように、取水槽2には通常のように吸込トンネル3によって給水されるが供給される限り、弁9は、図4及び図6に示すように閉じたままであり、それにより、取水槽の水は、チャネルの取水部分60によって形成された緊急貯水部の水とほとんど混合しない。取水槽の水温を著しくは上昇させない限り、水が取水部分60から取水槽2へ漏洩することが許容可能であるので、弁9は、完全な封止を形成する必要はない。
弁の重量によって弁9を閉じる力は、水位の所定の限界差ΔhVに対応するように意図されており、この限界差は、吸込トンネルまたはトンネル3を介した2への十分な給水を示す。すなわち、いったん高差Δhが限界差ΔhVを越えると限界差ΔhVによって結果的に生じる弁開放力が弁閉鎖力よりも強いように構成されており、弁は、限界差ΔhVに達すると開かれる。実際には、例えば回動シャフト91が軸受95に対して回動する場合に回動シャフトに関連付けられた軸受など、弁の回動素子の静止摩擦を同様に考慮しなければならない(図5及び図7参照)。
吸込トンネル3内の崩壊は、最強潮汐計数(strongest tidal coefficient)中に海水位Lが最低潮位Lと同等まで低い期間中には正確には発生しそうにない。その結果、トンネル内の崩壊後に限界高差ΔhVに到達すると、弁9は、徐々に開き、取水槽2内の水位Lは、図5に示す最低潮の場合に対応する限界位L2Vよりも依然として上にある。
さらに、弁9のサイズは、さらなる水を供給するためのシステムの所望の機能に応じて変化してもよい。望ましいことは、いったん弁9が開くと、海面での水温が例えば10℃から20℃などある値を越えない期間中に全能力で発電する原子炉ユニットのためのポンプ場10の通常動作を可能とするのに十分な流量で、水が弁9を通って移動することを可能とすることである。崩壊した吸込トンネルの修復は、トンネルの複数のアームにおける危機的な崩壊に関して、数か月または1年以上かかることがある。その後、原子力発電所による発電は、チャネル6を用いて取水槽2に給水することによって、動作期間の一部または全部、特に冬の間、継続され得る。発電に必要な最大流量に対応する寸法が大きい弁9の代替として、寸法が小さい弁9を設けてもよく、この弁は、区分壁620内に弁9に加えて設置された上昇仕切(raising gate)のような主仕切弁と平行に配置されている。図に示さない主仕切弁は、弁9を始動させた後に開くように制御されており、仕切弁の開放は、生産ポンプを再始動させるために必要とされる。
例えば一年中比較的暖かいままである海の近くに設置された原子力発電所の場合のように、別の構成にかかる原子力発電所において、全能力で発電するためのポンプ場10の通常動作は、チャネル6を通して水を取水槽まで供給しなければならない場合に、不可能であることがある。この場合、弁9は、ポンプ場10のバックアップ用ポンプに必要な水を確実に供給するために、通り抜ける十分な水が最小流量、例えば5m/秒を達成することを可能とする比較的小さい寸法を有してもよい。同様に想定してもよいことは、発電所による電力生産を低減させることとの関連で、弁9が生産ポンプに流量を減少させて供給するための十分な寸法を有することである。
取水槽2の寸法は、最強潮汐計数中に海水位Lが最低潮位Lに達する期間中に吸込トンネル3内の危機的な崩壊が発生する極端な例を考慮すべきである。吸込トンネルに接続された経路7からの給水を遮断する直前に、取水槽内の水位L2Lは、水位Lよりも下の高さにある。いったん給水が遮断されるまたはポンプ場10で消費される水に関して少なくとも不十分であると、取水槽内の水位の多かれ少なかれ急速な落ち込みは、発生し、図5に示すような限界位L2Vに達する。上述のように、その後、弁9は、回動して開かれる。なお、電力生産の停止及びポンプ場10の生産ポンプからバックアップ用ポンプへの切り替えを強制するため、水位及び/または弁9の回動を検出するためのシステムを有利には設けてもよい。
濾過システム12は、限界位L2Vよりも下に配置されており、ポンプ場10の取水口は、この水位よりも十分下に配置されており、取水槽内の水位が生産ポンプの停止段階中に落ち込み続けるので、これら取水口が露出されることを防止する。開放弁9を通る水の流量に応じて、多かれ少なかれ、遅くともいったん生産ポンプが完全に停止すると、急速に上昇して戻る。弁9の釣合錘手段のおかげで、閉塞デバイスの重心Gを回動シャフト91のレベルの上方に位置付けることにより、弁の重量によって回動シャフト91回りにかけられたトルクは、弁の開放を減少させる。その結果、弁は、動的平衡位置に開いたままであり、この動的平衡位置は、水の高差Δhがもう一度限界差ΔhVよりも低くなったときに維持される。
上述した弁9は、回動が自律的に生じる閉塞デバイスであり、回動を始動させるための外部デバイスを必要としない受動的な態様であることを意味する。随意で、弁9の回動は、例えば水位検出システムと関連付けられた制御システムに接続された始動デバイスによって作動されてもよい。始動デバイスは、例えば、回動シャフト91において弁に取り付けられたクランクに接続されたケーブルに作用し得、有利には、始動デバイスが機能しない場合に弁が自律的に回動することを可能とするように構成されてもよい。始動デバイスは、同様に、弁を始動させた後に、図5を参照して上述した動的平衡位置よりも広く開く位置に弁9を維持するように構成されてもよい。
図6及び図7に示すように、補助釣合錘94は、梁体94と梁体に平行な回動シャフト91との間の距離を調整する態様で、互いに平行なアーム93に垂直にスライド可能なように取り付けられた梁構造体によって形成され得る。また、チャネルの取水部分60から取水槽2を離間させる壁620内に水管路を形成する開口部65には、取水部分60側にある濾過及び/または安全格子が設けられてもよい。
有利には、主釣合錘部材92は、閉塞部材90の重量の80%から200%の重量がある。このように、図8に示すように、2つの部材からなる組立体の重心G1は、高さ範囲DG1内で回動シャフト91に比較的近接する。重心G1の位置を上昇させるために、主釣合錘92の重量を増大させてもよい、かつ/または、その重心位置を上昇させてもよい。この組立体に取り付けられた補助釣合錘手段は、図9に示すように、組立体全体の重心Gが回動シャフト91のレベルXの上方に位置するように配置されている。補助釣合錘94の位置をあるマージンDG2内で方向A1に調整することにより、補助釣合錘手段の重心G2を移動させ、ひいては、重心Gを回動シャフト91から多かれ少なかれさらに離間して移動させる。このため、試験または通常動作中に弁9が突然開く一方で吸込トンネルが機能している場合、例えば暴風雨が海岸線5Bを襲っている間、補助釣合錘94の位置は、上方に再評価された限界高差ΔhVに対応して再調整される。
主釣合錘部材92と補助釣合錘94に対応するデバイスとは、どの点から見ても単一片である組立体を形成してもよく、この組立体は、図10に示すように、組立体を閉塞部材に嵌め込むことによって閉塞部材90に固定される。
本発明にかかる取水設備のための別の実施形態にかかるさらなる水を供給するためのシステムを図11から図14に示す。上記実施形態と比較して、この実施形態は、閉塞デバイス9の寸法、特に閉塞部材90の寸法を低減することを可能とする。図11及び図12に示すように、取水槽2をチャネルの取水部分60から離間させる壁621内に水管路を形成する開口部65は、壁621の下側部分に配置されている。ほぼ平坦であり例えばほぼ矩形状である封止パネルは、弁9の閉塞部材90を形成する。封止パネル90の寸法は、開口部65の経路の横断面積よりもいくらか長く、上記横断面積は、約2mから3mなど比較的小さいことがあり、十分な水の経路のみがポンプ場10のバックアップ用ポンプに確実に供給できるようにする。上記実施形態に関して説明したように、同様に可能であることは、区分壁621内の弁9に加えて設置された、仕切弁としても知られている制御機器によって作動されるスライド仕切弁のような主仕切弁に平行に配置されることである。
弁9の回動シャフト91は、封止パネル90の下縁部に取り付けられている。弁の回動素子は、例えば、軸受を備え、この軸受は、回動シャフト91に関連付けられ、取水槽の底部にある軸受取付具上で回転するように配置されている。圧縮空気潜函または中空水密柱体を設けてもよく、それぞれは、これらを空気で囲む軸受及び取付具を収容するために、回動シャフト91によって横断された壁を有する。軸受の代替として、回動シャフト91は、その長さに沿って例えばステンレス鋼からなる尾根部を有するバーによって形成されるように配置されてもよく、このバーは、半管体の内面、または、バーに平行な凹面を有しかつの底部において地面に取り付けられた同様の軸受素子、を当接して押圧する。軸受素子の凹面は、全体的に、チャネルの取水部分60に向けて方向付けられており、弁9が図12に示すように回動した後を含んで回動シャフト91が取水槽の方向に移動することを防止する。尾根部付回動シャフトを有するこのようなデバイスの静止摩擦は、極めて低くなり得、特に、デバイスの特別な維持管理を必要とすることなく長期間にわたって比較的安定し得る。
封止パネル90は、壁621内の開口部65内に設置されており、それにより、開口部を多かれ少なかれ液密の態様で封止し、封止パネルには、垂直方向に対していくらか傾斜して取り付けられている。パネル90の傾斜姿勢を維持する受面は、例えば、壁621の肩部622によって形成されている。パネル90の傾斜及び重量は、図11に示すように、パネルが吸込トンネルの通常動作状況中に所定位置のままとなるように予め規定されている。すなわち、パネル90は、海水位L取水槽内の水位Lとの間の高差Δhに起因するチャネル側のパネルの面にかかる差水圧にもかかわらず、通常状態の下で回動してはならないが、図12に示すように限界高差ΔhVに達した場合に回動して弁9を開かせなければならない。
弁9は、上述した主釣合錘部材92のような巨大な釣合錘部材である必要はない。実際には、いったんパネル90が回動し始めると、垂直方向に対するパネルの傾斜は、減少し、これは、回動シャフト91に対するパネルの重量によってかけられたトルクを低下させ、したがって、限界高差ΔhVによって引き起こされる開放力に対する弁の抵抗を減少させる。したがって、弁9は、パネル90が回転し始めると間違いなく完全に開く。
図13において、図11のさらなる水を供給するためのシステムにかかる変形例は、弁に調整可能な釣合錘手段を設けることからなり、この釣合錘手段は、例えば、釣合錘94を備え、この釣合錘は、図4及び図6を参照して上述した補助釣合錘手段94に類似した態様にあり、弁9に固定された2つの平行なアーム93に移動可能に取り付けられている。さらに、区分壁621内の開口部65の横断面積を最適化するため、床面は、釣合錘94の下方で窪んでおり、パネル90の傾斜姿勢を維持する受面は、回動シャフト91に近接して形成されている。比較的軽量の、例えばパネル90の重量の10%未満の重さがある釣合錘94は、弁の重心Gを調節する試験に十分であり得る。
図13に示すように、弁9は、2つの両トルクを受け、この両トルクは、回動シャフト91に対して両方向のトルクを意味する。弁の重量によってかけられたトルクは、弁の重心Gに付与した重量ベクトルと回動シャフト91の中心軸Cとの間の距離D1を重量に乗じた値F1に等しい。パネル90に付与された差水圧力によってかけられた代数トルクは、力ベクトルF2と中心軸Cとの間の距離D2をこの力に乗じた代数値F2に等しい。パネル90の角度、重心としてのうねり及び弁の重量は、水位の限界高差ΔhVに達した場合に、2つの両トルクが同じ絶対値を有するように予め規定されている。図14に示すように、限界高差ΔhVを若干超えると、これは、その回動シャフト91を有するデバイスの静止摩擦を克服し、パネル90を回動させ、弁9が開かせる。取水槽内の水位Lは、生産ポンプを完全に停止させない限り降下し、バックアップ用ポンプのみが作動しているときに上昇して戻る。
本発明にかかる取水設備のための図11のシステムと同様の別の実施形態にかかるさらなる水を供給するためのシステムを図15に示す。閉塞デバイス9の実施は、特に、封止パネル90が取水槽2とチャネルの取水部分60との間の弁9の唯一の封止素子ではない点で、上記実施形態とは特に異なる。実際には、ここでは、上述したような主釣合錘部材92は、パネル90のうち回動シャフト91から離間した側にある封止面S3を形成する。このように、封止面S3に付与された差水圧力F3に起因してかけられたトルクは、パネル90に付与された差水圧力F2によってかけられたトルクとは反対の回転方向で、弁の重量F1によってかけられたトルクに加えられる。
この弁9の実施は、特に巨大な釣合錘システムを必要とすることなく、比較的大きな限界高差ΔhVがあるまで、弁を閉じ続ける。実際には、弁をより大きな限界高差ΔhVに適合させるために、設計は、封止面S3の寸法を増大させて提供してもよい。また、図16に示すように、いったん弁9を開くと、弁は、開口部65の横断面積と実質的に等しい横断面積を有する水管路を露出させる。さらに、その重心Gの目的の位置に応じて、弁は、吸込トンネルの動作を復旧させた場合に、自律的に閉じるように構成されてもよい。随意に、濾過及び/または安全格子12’は、取水槽2側にある開口部65に設けられてもよい。
本発明にかかる取水設備に関するさらなる水を供給するためのシステムは、特に取水槽が緊急貯水部から所定距離にある場合に、バックアップ用トンネルを備えてもよい。これは、例えば、原子力発電所が陸地のうち建設が可能でないセクションによって海から離間されており、このため、取水槽へのチャネルの建設を回避するが上記陸地セクションの真下にバックアップ用トンネルの経路が可能である場合であり得る。また、これは、例えば、発電所が水位の異常な上昇を受けやすい水域に隣接して位置する場合であり得る。
図17において、本発明にかかる取水設備は、このような水域に隣接して位置するこのような原子力発電所に適合されてもよい。水位の異常な上昇は、例えば、津波または河川をうねらせる洪水の水によって引き起こされる高潮のような高波を意味すると理解される。図1に示す取水設備のような取水設備では、水位の異常な上昇に耐えるための必要な措置が比較的少ない。堤防61は、水域5が最高推定水位の高さL1Pに達する場合に、溢れることを防止するのに十分な高さでなければならない。また、堤防61は、発電所を完全に保護しなければならず、したがって、チャネルのような海への開口部に問題がない。説明を簡略化するため、以降、水域5は、海であるとみなされるが、理解することは、説明した設備が例えば河川のような発電所を冷却するのに適した任意の水域に関することである。
有利には、取水槽2を吸込トンネル3に接続する経路7の口部7Eは、取水槽の底部2Bよりも上の所定高さに位置しており、それにより、例えば津波が発生しやすい領域の海岸線に沿って発生することがあるように、最低潮位Lより低い海の例外的な落ち込みの場合において、ある水量は、取水槽内に予備として残存する。海水面の落ち込みの最も危機的な推定において、海水位Lは、ある期間にわたって経路7の口部7Eの水位より低いままであり、これは、数分続くことがあるこの期間中に、ポンプ場10への水が予備水量から供給されるのみであることを意味する。したがって、この水量は、原子炉による発電を停止させるためのかつポンプ場10の生産ポンプをバックアップ用ポンプに切り替えるための時間があるように構成されなければならず、バックアップ用ポンプへの給水が妨害される危険性がなくそのようにするように構成されなければならない。海が経路7内の水に関して経路の口部7Eの水位より上まで復帰するのに十分に上昇するまで、すなわちトンネル3が再び取水槽に供給するまで、予備水量からバックアップ用ポンプに供給することを可能としなければならない。第1概算として、推定されることは、例えば、1原子力ユニットのためのポンプ場について、約10000mの予備水量が、少なくとも15分程度続き、津波の第一波に先立つ海水位で可能性のある最も危機的な落ち込みを相殺するのに十分であることである。
海の異常な上昇中の、例えば津波の第一波の後の間の、制御不能な氾濫を回避するため、は、実質的に水密なカバー25を形成するデバイスによって覆われている。較正開口部26は、カバー25にまたはカバー近傍に、例えばとその外部環境との間にあるの側壁に、形成されてもよい。このように、2を完全に充填する場合には、較正開口部26は、から外部環境への水の限定的な流動Iを可能とする。流動Iは、例えば干潮の海内に排水される前に、取水槽2の区画21のカバーに形成された小型22へ導かれてもよい。
また、図1及び図4を参照して上述したように、原子力発電所1Aにおいて、熱交換器13ベースの冷却回路11から出る水は、流出トンネル4を介して海内へ排水するための排水シャフト14内に流れ出される。海の異常な上昇の場合において、排水シャフトの制御不能な氾濫を回避しなければならない。有利には、排水シャフト14には、同様に、少なくとも1つの較正開口部を有する被覆デバイスが設けられており、氾濫時に排水シャフトの外側への水の限定的な流動を可能とする。この措置は、本発明にかかる取水設備を備えかつ水域5の水位における異常な上昇を受ける可能性がある任意の原子力発電所に適用する。さらに、流出トンネル4を相対的に閉塞する可能性に抗するため、排水シャフト14には、有利には、シャフト内のある水圧を越えたときのみ外側へ開放する閉止弁または海へ導く補助流出経路と連通するように開くように制御された閉塞デバイスが設けられてもよい。流出トンネル4の閉塞時に、排水シャフト14内の水位は、ポンプR(図4)によって与えられた水に起因して上昇し、弁または閉塞デバイスは、補助流出経路によって水を排水するために、水位がシャフトの頂部に達する若干前に、始動されて開く。
カバー25における取水槽2の最大水圧は、カバー25に対して取水口51及び52の直上における最高海水位L1Pの関数である。取水槽2内の減圧は、較正開口部26を通した水の流動Iに応じて、多かれ少なかれ有意である。開口部26を分配し、空気が入ることを可能としかつ水が存在することを防止する弁でこれら開口部を置換することが可能である。この場合において、2、カバー25及び濾過システム12の構造は、さらなる圧力に耐えなければならない。
取水設備は、さらなる水を供給するためのシステムをさらに備え、このシステムは、図4を参照して上述したシステムと機能的に類似しており、海の水面下にある少なくとも1つのバックアップ用取水口15に接続されたバックアップ用トンネル30の形態にある水管路を有する。バックアップ用取水口15は、津波の第一波の到来前に発生し得る海の危機的かつ例外的な落ち込みの場合を除いて露出されないことを保証する所定深さで水面下になければならず、最強潮汐計数中に最低潮位Lより下に位置する。一般的に、バックアップ用取水口15を水位Lよりも下10メートルを超えて配置する必要はなく、この水位Lよりも下10メートル未満に配置することは、一般的に、漂流物または藻によって取水口が汚染されることを防止するのに十分である。主取水口51または52は、一般的に、最低潮位Lよりも下20メートルを超えて配置されており、それにより、主取水口が招く最高水温の減少は、有意である。したがって、バックアップ用取水口15は、通常、主取水口の上方少なくとも10メートルの高さHに位置する。
バックアップ用トンネル30は、堤防61の下方を通過し、水平経路35を備え、この水平経路は、取水槽2の壁を横断し、垂直平坦面を形成する端部35Bにおいて内に開口する。自律回動弁の形態にある閉塞デバイス9は、図4を参照して上述した回動弁と実質的に同様であってもよく、取水槽2に、例えば物体または作業者が取水槽の主チャンバ2A内に吸い込まれる危険性なく弁への維持管理アクセスを提供するの区画2Bに、設置されている。区画2Bとチャンバ2Aとの間に設けられた開口部21には、安全格子が備え付けられてもよい。弁9の閉位置において、弁の閉塞部材を形成する平坦な封止パネル90は、バックアップ用トンネル30の端部35Bに当接して着座されており、このため、水管路を閉じる。
図18に示すように、吸込トンネルから到来する水のポンプ場10への供給が不十分である場合において、取水槽2内の水位Lは、海水位Lの水位Lとの間の所定の限界差ΔhVを越えるまで落ち込み、これにより、弁9は、回動させられ、したがって、水管路を開く。バックアップ用トンネル30を通って海から到来する水は、の区画2B内に、その後、開口部21を通っての主チャンバ2A内に入る。
理解することは、図17のさらなる水を供給するためのシステムにかかる閉塞デバイスが、巨大な釣合錘手段を有する弁9に限定されないことである。例えば、図11、図13または図15を参照して上述したような弁デバイス9は、替わりに、経路35が適切に構成された状態で、取水槽の区画2Bに設けられてもよい。
図19に示すように、別の実施形態にかかる閉塞デバイスによれば、回動弁デバイス16は、浮遊デバイス96を備えており、この浮遊デバイスは、吸込トンネル3による通常の給水中に水の中に完全に沈められるように構成されている。浮遊デバイス96の容積は、バックアップ用トンネル30側の封止パネル90の面にかかる差水圧に起因して弁の開放力に釣り合せることによって、完全に水面下にある浮揚体のにかかる浮力が通常の給水中に弁16を閉塞したままとするのに十分であるように、予め規定されている。浮揚体96は、高潮の場合に取水槽2内の高水圧に耐えるように構成された構造を有する。
ポンプ場10への給水が不十分である場合において、吸込タンク2内の水位Lが最低潮の水位L2Lよりも十分下に下落して所定の始動水位L2Vに達する場合、浮揚体96は、自ら少なくとも部分的に浮き上がるように設計されており、それにより、浮揚体にかかる浮力の減少は、弁16ひいては閉塞部材90を回動させる。有利には、浮遊デバイス96の容積及び重量は、水位の限界差ΔhVを超えた場合に、水圧差に起因する弁開放力が回動シャフト91に対する浮遊デバイスのトルクに起因する弁閉塞力よりも大きいように、予め規定されている。このため、いったん海水位Lが最強潮汐計数中に最低潮位Lよりも十分に上方にあると、弁16は、水位の所定の限界差ΔhVを超えるとすぐに回動し始めて水管路を開く。
その浮遊デバイス96を有するこのような弁16の有意な利点は、取水槽内の水位Lが始動水位L2Vよりも下に落ち込んだ後に、弁が自律的に回動することが確かであることにある。有機物に起因して経路の端部35に対する回動シャフト91のいくらかの固着またはパネル90のいくらかの付着を仮定しても、水位Lの始動水位L2Vより下方への落ち込みは、弁開放力が必然的に回動を防止する静的力を克服するのに十分な強さになる点まで、浮揚体96を露出させる。例えば、図19に示すような水位Lにおいて、弁16が閉じたままとなり得ず、図示のように回動して開くことがわかる。理解することは、浮遊デバイスを有するこのような弁が図4のシステムのようなさらなる水を供給するためのシステムにおける弁9の替わりに閉塞デバイスとして使用されてもよいことである。
デバイスの可能性のある欠点は、どの程度弁が回動し得るかに対する制限にあり、この制限は、海面の水温が冷たいままである期間中にポンプ場10の生産ポンプを再始動する場合に、バックアップ用トンネル30を通した水の十分な流動を可能としないことがある。この場合において、1つの解決法は、バックアップ用トンネル30及び経路35に十分な横断面積を設けること、及び、水の流動がポンプ場のバックアップ用ポンプに供給するのに確かに十分となることを単純に可能とするように構成され得る弁16と平行な大きな横断面積について適した制御可能な弁を有すること、である。また、回動シャフト91は、図11に示す実施形態に関連して上述したように、その長さに沿う支持尾根部を有するバーによって形成されてもよく、このバーは、特別な維持管理を必要とすることなくシャフトの著しい固着を防止する。
さらに、高水位が津波に起因する場合に、及び、津波に先立って有意な地震を発電所で感じない場合に、望ましいことは、発電所の原子炉ユニットを停止させないこと、したがって、高水位中にポンプ場の生産ポンプを停止させないこと、である。図17及び図18を参照して上述した取水設備のような取水設備は、このような動作を可能とする。しかしながら、上述のように、数分続き得るこの期間中に、生産ポンプへの給水は、その後、経路7の口部7Eよりも下にある取水槽2に収容された貯水から単独で発生できなければならない。第1概算として、推定されることは、例えば、原子炉ユニットのポンプ場について、約100000mの予備水量が、少なくとも15分程度続き、津波の第一波に先行する海水位で可能性のある最も危機的な落ち込みを克服するのに必要であることである。例えば、2の底部2Bと経路7の口部7Eとの間で少なくとも5メートルの高さを用いると、このような予備水量を確保するために、約2ヘクタールのの表面積を必要とする。
経路7の口部7Eの水位よりも下にある特に大型の予備容積の場合について、図17に示す取水槽のような取水槽を形成することの欠点がある。第1に、津波または高潮の場合に水を収容するために、例えば約2バールの内の水圧に抗するカバーを形成する屋根をが有するので、このような屋根を実行して1ヘクタール以上の面積を覆うことは、著しい建設コストを伴う。これは、複数の原子炉ユニットに供給する複数のポンプ場によって取水槽2を強制させている場合にはなおさら当てはまり、の屋根の表面積が取水設備全体としての建設コストを著しく増加させる。さらに、最大限の発電をしている原子炉ユニットに供給している場合には、ポンプ場のポンプ流量が例えば約70m/秒であるので、2つの原子炉ユニットによって共有されかつ満潮平均で測定して約500000mを収容する取水槽を完全に再充填するために、約140m/秒の流量ではほとんど1時間かかる。外気温度に依存して、特に日陰で外気温度が30℃を超える場合には、内に流入する水は、水が吸込トンネル内に存在するときとポンプ場にはいるときとの間で約1℃以上暖かくなることがある。したがって、もっと容積が小さい取水槽と比較して、施設の効率における相対的な減少は、一年のある時期中に発生し得る。
これら可能性のある欠点を克服するため、本発明の実施形態にかかる取水設備は、予備に緊急貯水部を設立することを目的としており、この予備は、ほぼ変更されないままの水量を収容しつつ水が吸込トンネルまたはトンネルによって通常供給される。
このような実施形態の一例を図20に示す。予備タンク20は、ダム壁80によって取水槽2から隔てられており、このダム壁には、さらなる水を供給するためのシステムのための水管路を形成する開口部85が設けられている。水管路85は、壁80のうち図面の平面に対応する垂直面にある円弧または他の連続的な湾曲を形成する湾曲側面において取水槽2内に開口している。図面においてその閉位置で示す閉塞デバイス17は、支持構造に関連付けられた封止パネル90’の形態にある閉塞部材を備え、このパネルは、壁80の湾曲側面にほぼ相補的な形状からなる外面を有する。支持構造を有するパネル90’は、水平回動シャフト91’に接続されており、この水平回動シャフトは、回動して閉塞デバイス17を図21に示すような水管路85を開く位置に至らせる。回動シャフト91’は、壁80の湾曲側面を形成する湾曲の中心軸を形成する直線とほぼ一致してもよい。閉塞デバイス17の最も広い回動角度が90°未満であり、ここでは45°未満であるので、回動シャフト91は、尾根部を有するバーによって形成されるように配置されてもよく、このバーは、同じ直線に位置合わせされており、両側を向いて凹状取付面を当接して押圧し、このため、潤滑を必要としない水面下にある回動シャフトを回動させる。
外側封止パネル90’は、閉塞デバイス17が閉位置にあるときに壁80の湾曲側面と面一になるように配置されており、水管路85を閉鎖したときに限定的な流動の水が予備20から取水槽2まで漏れることを可能とする小さい間隙のみを残す。しかしながら、封止パネル90’と壁80の湾曲側面との間の間隙は、パネルが壁に当たる危険性を十分に防止し、間隙の厚さは、例えばパネルの支持構造の熱膨張によって変動できる。間隙が薄すぎると、パネルと壁とが引っ掛かり始める接触を可能とすることがあり、閉塞デバイス17が開くことを阻む。
閉塞デバイス17は、回動シャフト91’に対して閉塞部材90’の反対側に配置された釣合錘手段を備える。釣合錘手段は、パネル90’の支持構造に強固に接続された支持構造を有する主釣合錘部材97を備える。閉塞デバイス17は、内の水位が所定の始動水位L2Vに達するとすぐに閉塞デバイスの閉位置から回動し始めるように設計されており、この始動水位において、主釣合錘部材97の多くの部分は、水から浮上する。主釣合錘部材97は、好ましくは、閉塞部材90’の重量の80%から200%の間の重量がある。例えば、重量が閉塞部材の重量の200%に近づくことにより、回動シャフト91’及び主釣合錘部材97を互いに近接して配置することが可能となり、これにより、閉塞デバイス17の全体サイズを減少させ、さらに、より広い回動角度、ひいては取水槽内の水位の所定の減少のためにデバイスをより広く開くことが可能となる。また、釣合錘手段は、主釣合錘の支持構造に移動可能に取り付けられた補助釣合錘を備えてもよい。さらに、取水槽の床の表面積を減少させ、これにより、の被覆デバイス25を形成する屋根の表面積を減少させるために、トンネル3を取水槽2に接続する2つの7の2つの口部7E間に少なくとも1つの閉塞デバイス17を設置することが可能である。
予備20の床は、取水槽2よりもずっと大きな面積にわたって延在し、その頂部は、外部に開口している。予備20は、防水屋根を必要としないが、太陽光に対する保護システム、例えば防水布などはあり得るままである。予備20内の水位Lは、取水槽の被覆デバイス25の下方で、比較的一定のままである。例えば、取水槽と予備との間で両方向に水を循環させるポンプを設けてもよく、閉塞デバイス17を通した取水槽内への連続的な水の漏洩を補償する、または、逆に、大雨中に取水槽内に排水する。予備20内の水量は、吸込トンネルまたはトンネルによって取水槽に通常給水される限り、ほぼ変更されないままである。取水槽が2つの原子炉ユニットに給水する原子力発電所について、例えば約100000mの水を収容する予備20は、海水位で想定される最も危機的な落ち込みを克服するのに十分と思われる。
予備20内の水位L取水槽2内の水位Lとの間の高さの差は、特に干潮において著しいことがあり、例えば、大洋に関して一年の最低潮において約10メートルに達することがある。その結果、その最高点においてバールのオーダーにある差水圧は、予備20と取水槽2との間に閉塞部材90’を形成する封止パネルにかけられる。さらに、封止パネル90’によって閉鎖される水管路85は、ポンプ場の生産ポンプが動作し続けることを可能とする例えば約70m/秒の水の流量を可能とするため、に十分な横断面積を有していなければならず、この横断面積は、封止パネル90’に関して比較的大きな表面積を必要とする。封止パネル90’への差水圧によって生じる力は、結果として、ベクトルF2で図20に示す力を生じさせ、このベクトルは、水管路85を閉塞する封止パネルの幾何学的中心にまたは幾何学的中心近傍にかけられる。この力ベクトルF2は、壁80の湾曲側の曲率中心軸に垂直に向けられ、この曲率中心軸は、回動シャフト91’と一致するように設計されてもよく、それにより、力ベクトルは、封止デバイス17にトルクを発生させない。有利には、壁80の湾曲側の曲率中心軸は、回動シャフト91’のいくらか上方に位置してもよく、それにより、この中心軸に垂直に向けられた力ベクトルF2は、閉塞デバイス17にトルクを発生させ、デバイスが回動して開くことを補助する。この後者の措置は、閉塞デバイス17が閉位置にあるときに必要な浮力に関して主釣合錘部材の容積が十分なままである限り、主釣合錘部材97に必要な重量を低減するのに関心を呼ぶことがある。
図20に示す実施形態において、さらなる水を供給するためのシステムは、取水槽2と水域5からなる第2緊急貯水部との間の間接的な連通を提供してもよく、この水域は、この例において、海である。吸込トンネルまたはトンネルによる取水槽への給水が持続時間に不十分となる場合に、特に、吸込トンネルまたはトンネル内の危機的な崩壊の場合に、持続的な解決法は、いったん予備20内の水量が大幅に減少すると取水槽へ給水するために実行されなければならない。海の近くと仮定すると、有利なことは、図17を参照して上述したように、海の水面下にある少なくとも1つのバックアップ用取水口15に接続されたバックアップ用トンネル30の形態にある水管路を設けることである。理解することは、第2緊急貯水部に関して信頼性がありかつ永続的な水源の可能性を提供する河川または湖のような水源の近くに発電所が位置する場合、このような水源と予備20との間にある給水のための連結は、バックアップ用トンネル30からなる解決法よりも好ましいことがあることである。例えば、海から水を汲み上げることによってある水位で維持された海水の小型の人工湖は、予備20よりも若干上方の高さにおいて、原子力発電所の現場にまたは現場近くに設けられてもよく、予備に接続されるまたは弁によって閉鎖されるパイプを通して取水槽に直接接続されている。
予備20を被覆デバイスによって閉鎖しないと仮定すると、バックアップ用トンネル30によって形成された水管路を封止する閉塞デバイスは、予備がその後溢れて発電所を浸水させる危険性があるので、高潮の場合に海水が予備の中に入ることを可能としてはならない。したがって、図17に示すデバイス9のような封止デバイスは、予備20には適していない。また、取水槽2内の水位が予め以上と定義された態様で落ち込んだ場合、有利なことは、海水位の状態を検出し、海が異常に後退することによって取水槽内の低減した水位が引き起こされたか判断することである。海水位が著しく変化していない場合、危機的な崩壊が吸込トンネルまたはトンネル内で発生したと結論付け、ポンプ場の生産ポンプを停止させ、バックアップ用ポンプに切り替え得る。予備20内の水量は、通常、少なくとも2時間にわたってバックアップ用ポンプに給水するのに十分である。これがバックアップ用トンネル30を閉塞している閉塞デバイスを開くための時間をもたらすので、例えば仕切弁のような非自律制御弁の形態にある閉塞デバイスは、可能である。自律弁とは異なり、このような閉塞デバイスは、受動的な安全機構を設けず、いったん弁が開くと、高潮の場合に弁を閉じることができなければならない。
デバイス17と同様の自律閉塞デバイスは、バックアップ用トンネル30を閉鎖するために使用されてもよい。あるいは、回動浮遊デバイス18は、釣合錘を必要とせずに採用されてもよい。図20に示す閉塞デバイス18は、回動シャフト91’回りに回動する湾曲封止パネル90’を備え、この回動シャフトは、パネルの湾曲面の曲率中心軸を形成する直線と一致するように配置され得る。浮揚体98は、封止パネルの支持構造に取り付けられており、浮揚体が完全に水面下にある限り、構造を上方に押し上げる。浮揚体が水面よりも上に浮上したときに始動される回動を調整するために、小型の調整釣合錘をデバイスに加えてもよい。
図21に示すように、津波の第一波に先立つ海水位の危機的な落ち込み中に、海は、数分の期間にわたって、最低潮位Lよりも下に引き下がる。取水槽2内の水位Lは、まず、水位が海水位Lとの平衡を確立しようとする経路7に向けて水が逆流するので、非常に急速に落ち込む。閉塞デバイス17の主釣合錘部材97の大部分が急速に露出することにより、この部材にかかる浮力が大きく減少し、閉鎖デバイスのほぼ完全な開放を引き起こし、予備20が限定的ではあるがこれら生産ポンプを停止していない場合に生産ポンプには十分なように設計された流量を、取水槽2に給水する。閉塞デバイス17は、水位Lが経路7の口部7Eよりも若干下の高さで安定するように配置されており、それにより、経路7を通して予備から失う水が可能な限り少なくなる。留意することは、水位Lが若干上昇して戻る場合に、閉塞デバイス17が回動して水管路85をいくらか閉塞し、これにより、水位Lが図21に示すように安定し得るように流動を低減する。さらに、有利なことは、取水槽内の減少した水位が海の異常な引き下げによって引き起こされたか確認するために、海水位の状態を検出することである。この場合において、かつ津波に先立って著しい地震を発電所で感じない場合、生産ポンプを停止させる必要はなく、吸込トンネルまたはトンネルを介して取水槽に水を戻すまで、これら生産ポンプには、予備によって給水し続けてもよい。そうであっても、発電所を設計する際に、取水槽内の水位が異常に低い場合に、生産ポンプを体系的に停止するようにしてもよく、このため、予備内の必要な容積、ひいてはの建設コストを限定する。
津波の第一波が到来すると、図22に示すように、海は、取水槽の被覆デバイス25よりも数メートル上方に位置する水位L1Pに到達し得る。取水槽内の水は、上昇し、閉塞デバイス17を閉じる。いったん取水槽内の水がカバー25に達すると、限定的な水流Iは、較正開口部26を通して外部環境に出ることを可能とされる。この流量Iは、水位Lの最大容量よりも依然としてはるかに下方にある予備20に導かれ得る。バックアップ用トンネル30を閉塞する閉塞デバイス18は、差水圧が回動シャフト91’に向けられた力ベクトルF2を結果として生ずるので、その閉塞部材90’にかけられた差水圧によっては回動を引き起こされない。原子力発電所の動作は、海がその通常水位まで戻るのに必要な期間、例えば約30分の間、この高潮状況において継続され得る。
図23では、危機的な崩壊が少なくとも1つの崩壊領域55で吸込トンネルまたはトンネル内に発生したことがわかる。取水槽2内の水位Lは、落ち込み、閉塞デバイス17を開かせ、予備20を取水槽内に著しく排水させてほぼ同じ水位Lを達成する。この水移送期間中に、ポンプ場の生産ポンプを停止してバックアップ用ポンプに切り替える。閉塞デバイス18の浮揚体は、水面よりも上に部分的に露出され、閉塞デバイスを部分的に開き、このため、バックアップ用トンネル30を介して予備20に給水する。水位Lが過度に落ち込むと平衡を修復するまで閉塞デバイス18が開くので、閉塞デバイス18を部分的に開くことにより、ポンプ場の水消費を自律的に調整する。
図24に示すように、閉塞デバイス17または18を回動させて開くこと、及び、同様に閉じることは、例えば少なくとも1つの水位検出システムに関連付けられた制御システムに接続された始動デバイス70によって選択的に作動されてもよい。始動デバイス70は、クレーンにあってもよいウインチを備えてもよく、このウインチは、閉塞デバイスの構造に接続されたケーブル71を作動させる。このような始動デバイスは、ウインチを作動させていない場合に閉塞デバイスを自律的に回動させることを可能とするという利点を有する。図24に示す例において、いったん吸込トンネル3を修復して取水槽2に通常のように給水すると、海が満潮にある間、バックアップ用トンネル30を介して予備を充填するために、始動デバイスを作動させて、閉塞デバイス18を開かせる。図23を参照して吸込トンネル3内の危機的な崩壊の状況を考慮すると、留意することは、バックアップ用トンネル30と取水槽2との間の水の流量を増加させて生産ポンプを再始動させることを可能とすることが望ましい場合に、図24に示すように始動デバイス70を設置することにより、閉塞デバイス17及び18を完全に開き続けることを可能とする。
また、設計段階中に、閉塞デバイス18をその閉位置で固定するための、または、閉塞デバイス18を取り除いてバックアップ用トンネル30によって形成された水管路を封止するための、手段を設けてもよい。いったん補強した吸込トンネルを通して原子力発電所に給水する原子力発電所の動作により十分な経験を得ると、わかることは、吸込トンネル内の危機的な崩壊がバックアップ用ポンプへの給水に影響を与える点まで水の流量を低減できないことであり、バックアップ用トンネルによって設けられた水管路を一時的にまたは確実に閉塞することを判断し得る。このような計画において、図20の設備に類似した本発明にかかる新規の取水設備の建設中にバックアップ用トンネルなく行うことは、依然として可能であり得る。この場合において海に近いことにより、必要な場合に予備20に給水するための緊急解決法を提供することが可能となる。
図25には、本発明の別の実施形態にかかる取水設備が示されており、この取水設備は、図23を参照して上述した実施形態と同様である。これらは、取水槽2が海の水面下にある少なくとも1つのバックアップ用取水口15に接続されたバックアップ用トンネル31によって直接給水される点で、異なる。図25に図示する目的で、バックアップ用トンネル31は、予備20を通過し、予備20を取水槽2から隔てるダム壁80の面を横切る水平パイプ36で終端するように示されている。水平パイプ36は、閉塞デバイス17に関連付けられた水管路85から多かれ少なかれ離間した水管路86を形成する。好ましいことは、予備20を横切らないバックアップ用トンネル31を有することである。さらに、図24を参照して上述したように、閉塞デバイス17は、始動デバイス70と関連付けられてもよく、この始動デバイスは、例えば、ケーブル71に作用するウインチを備える。始動デバイス70は、ここでは、複数の水位検出システムと関連付けられた制御システム50に接続されており、これら水位検出システムは、水センサ28を用いて、取水槽2内の水位が異常であると予め規定した態様まで落ち込んだか初期的に検出し、水位の変化速度の測定は、異常な落ち込みを判断するためのパラメータとなり得る。
バックアップ用トンネル31によって形成された水管路86を閉鎖するため、バックアップ用トンネルを介して海と連通するように配置できなければならない閉じた取水槽の構造と同じであるので、図17及び図19を参照して上述した閉塞デバイス9及び16のうちの一方または他方のような自律閉鎖デバイスを使用してもよい。このような閉塞デバイス9または16を用いて、デバイスを開放することは、閉鎖デバイス17の開放を始動させるための所定の水位L2Vよりも高い水位Lに関して始動するように配置されており、取水槽と予備との間で水管路85を閉塞し、それにより、特に、海の異常な引き下げがある場合を除いて、予備内の水を使用しない。
しかしながら、デバイス9または16のような自律閉塞デバイスは、必須ではなく、特に、始動デバイスによってのみ開かれる閉塞デバイス19を使用することを想定してもよい。閉塞デバイス19のように自律性がなくても、必ずしも設備の安全性を危険にさらさず、特に、閉塞デバイスに割り当てた始動デバイスに冗長性があることがある。また、図25の設備にある閉塞デバイス19は、好ましくは、吸込トンネルまたはトンネル3内に危機的な崩壊が生じたときにのみ開くように設計されており、取水槽内の水位Lが閉塞デバイス17の開放を始動させるための所定の水位L2Vに達する前に開くことが意図されている。その結果、閉塞デバイス19を開くことに不良がある場合には、取水槽内の水位Lは、所定の水位L2Vまで落ち込み続け、閉塞デバイス17の開放を自動的に、または関連する始動デバイス70によって、始動させ、このため、予備から取水槽に給水する。予備20内の水量は、通常、少なくとも2時間にわたるバックアップ操作のためにポンプに給水するのに十分であり、閉塞デバイス19の開放するための制御を修復するための時間をもたらす。
吸込トンネルまたはトンネル3内の危機的な崩壊の場合にのみ閉塞デバイス19を開くことを保証するため、取水槽の水位Lの急速な落ち込みが海の引き下げに起因しないという確実性を判断できる必要がある。これを達成するため、制御システム50は、吸込タンクの水位の減少を検出するためのシステム及び海水位の減少を検出するためのシステムに関連付けられてもよい。各検出システムは、例えば水位を測定するために様々な高さにある水センサ28を備えており、データ29を制御システム50に関連付けられた解析システムに送信する。解析システムは、吸込タンク2内の水位が異常であると予め規定された態様で落ち込んでいるか、及び、海水位が異常に落ち込んでいないか、判断することを意図する。両状態が正である場合、吸込トンネルまたはトンネルが危機的な崩壊を被っていることがほぼ確かである。そして、制御システム50は、始動命令59を始動デバイス70に送信し、例えばケーブル71を引っ張って閉塞デバイス19を閉じたままとしているロックシステムをロック解除することによって、閉塞デバイス19の開放を始動させる。始動命令59は、同様に、ポンプ場の生産ポンプからバックアップ用ポンプに切り替えることを始めてもよい。図25に示すように、いったん閉塞デバイス19を開くと、バックアップ用トンネル31は、取水槽に給水し、水位Lは、上昇して海水位Lを多かれ少なかれ安定させる。留意することは、バックアップ用トンネル31によって形成された水管路86が、図25に示すよりも低くてもよく、例えば水管路85と同じ態様で予備の底部に位置してもよいことである。
図26並びに図27、図28及び図29は、同じ閉塞デバイス19の様々な位置を示しており、共に説明する。図示の閉塞デバイス19は、例示的な実施形態にかかる非自律閉鎖デバイスであり、図25の取水設備の給水システムにおいて使用され得る。図26及び図28において、閉塞デバイス19は、その閉位置で示されている。デバイスは、ほぼ平坦な封止パネルの形態にある閉塞部材90を備えており、この封止パネルは、回動シャフト91回りで回動可能である。パネル90は、ダム壁80の面に形成された水管路86を閉鎖する。閉位置は、壁80に固定されたブラケット82とブラケット82間に挿入されたロックバー72とを備えるロックシステムと、パネル90の自由端部分と、によって維持される。ロックバー72は、少なくとも1つのケーブル71に接続されており、このケーブルは、上述した始動デバイス70によって引っ張られ得る。ローラ73は、ロックバー72のいずれか一方側に設けられてもよく、デバイスをロック解除するときにバーの移動を容易にする。
図27及び図29に示すように、ケーブル71を作動させることにより、ロックバー72を上方に引っ張り、それにより、封止パネル90が予備20側のパネルの面にかかる差水圧の影響を受けて回動することをもはや防止しない。パネル90は、バックアップ用トンネルによって形成された水管路86を完全には閉塞しないために、少なくとも90°回動するように設計されている。図30に示すように、封止パネル90の回動シャフト91は、その長さに沿って尾根部を有するバー99によって形成されて配置されてもよく、例えば、尾根部は、楕円状外形を有しており、バー99は、バー99に平行かつ壁80に固定された取付部材81の凹面を当接して押圧する。バー99の上記尾根部の及び取付部材81の凹面の輪郭は、過度の引っ掛かりまたは摩擦なくパネルが少なくとも90°回動することを可能とするように形付けられている。
図31において、図20の取水設備と同様の別の実施形態にかかる取水設備は、非自律閉塞デバイス19、すなわち始動デバイスによってのみ開かれるデバイスのみ使用する。制御システム50は、閉塞デバイス19それぞれの開放を個別に制御するように構成されており、水の存在を検出するセンサ28を用いて取水槽2内の及び予備20内の水位減少を検出するためのシステムに関連付けられている。閉塞デバイス19は、変更できないまでに開いてもよく、これは、そのまま、いったん開くと特別な動作を実行することなく閉塞部材90を閉じることができない上述したデバイス19に関する場合を意味する。閉塞デバイス19を変更可能に開くことも可能であり、これは、そのまま、例えば、バタフライ弁または仕切弁の場合である。
取水槽内の水位Lに異常な落ち込みがある場合、取水槽2と予備20との間にある第1閉塞デバイス19は、開くように始動される一方、バックアップ用トンネル30を閉塞する第2閉塞デバイス19は、閉じたままである。始動命令59は、同様に、ポンプ場の生産ポンプからバックアップ用ポンプへの切り替えを引き起こす。第1閉塞デバイス19によって開かれている水管路の横断面積は、十分小さくなるように意図されており、これにより、予備20内の水位Lは、急速には落ち込みすぎないが、例えば5m/秒から15m/秒の十分な流動を可能としなければならず、それにより、生産ポンプを停止させつつ、取水槽2の水位Lは、取水槽を吸込トンネル3に接続する経路7の口部E7よりもわずかだけ下にあるままである。貯蔵20内の水量は、水位Lの異常な落ち込みが海の引き下げに起因する場合に、海がその最低潮位Lに戻るまでバックアップ用ポンプへの給水を保証しかつ予備20内の水位が第2閉塞デバイス19を始動させる水位Lより上にあるままであるのに十分となるように意図されている。予備20は、特に非可逆的に開く閉塞デバイス19の場合に、少なくとも1つの較正開口部27が設けられた被覆デバイス25’によって覆われており、津波の場合に、予備が発電所を溢れさせて浸水させることを防止する。
吸込トンネルまたはトンネル3内の危機的な崩壊に起因して水位Lに異常な落ち込みがある場合、予備20内の水位は、第2閉塞デバイス19を始動させる水位Lに達するまで、比較的ゆっくりと下がり、予備20内の落ち込み水位を検出するためのシステムは、始動命令59を発して第2閉塞デバイスを開く。予防措置として、いったんトンネル3内に危機的な崩壊があることが確かであると、水位Lに達する前に第2閉塞デバイスに命令を出して開くことが可能である。その後、予備には、バックアップ用トンネル30によって給水される。取水槽2の水位L及び予備20の水位Lは、ほぼ海水位Lまで上昇して戻る。そして、別の津波事象の場合においても、安全モードで原子力発電所のポンプ場を動作させることを保証する。
上記実施形態の代替例として、バックアップ用トンネル30を取水槽2に直接接続することも可能である。バックアップ用トンネル30に関連付けられた第2閉塞デバイス19の開口部は、その後、いったん吸込トンネルまたはトンネル3を多かれ少なかれ閉塞することが確かであると、命令される。また、例えば弁デバイス9に替えて図17を参照して上述した給水システムなど、図26から図30を参照して上述した閉塞デバイス19のような非自律閉塞デバイスは、予備のない給水システムの自律閉塞デバイスに替えて使用されてもよい。この場合において、閉塞デバイス19をいくつかの点で開かなければならない場合、いったん吸込トンネルまたはトンネル3が動作可能となって生産ポンプ再始動させる前にデバイスを閉位置に戻し、バックアップ用トンネル30から到来する水によって吸込トンネルから到来する水が加熱されることを避けなければならない。
本発明にかかる取水設備は、建設に適さない陸地によってまたは内陸方向で平均海水面よりも下まで降下する砂丘もしくは他の凹凸の幅広のストリップによって海から隔てて原子力発電所を備え付けることを意図してもよい。理解することは、の床が平均海水面よりも下にかつ潮流を有する水域に関する最低潮よりも下にあるように設備の取水槽を形付けなければならないことである。建設の適合性及び/または海岸に沿う陸地の地形学に応じて、海岸から例えば最大約5キロメートル離れた位置に原子力発電所を建設することは、このような長さのトンネルを有する設備に関する吸込トンネルの増加した建設コストを考慮して、可能である。
海岸線が津波のような例外的な高潮を受け得る場合、図17から図31を参照して上述した設備の取水設備のような取水設備を有する原子力発電所は、海岸線から離間して設置してもよく、吸込トンネルそれぞれ及びバックアップ用トンネルそれぞれをそれに応じて長くする。このような高潮の危険性がない他の場合において、図17を参照して上述したような取水設備であって取水槽のための被覆デバイスがない取水設備を使用してもよい。
取水設備の建設コスト及び維持管理に関する問題のため、地震活動領域における安全性の問題のため、有利には、例えば河川または湖のような補助水源がある限り、海岸線から所定距離に設立されたこのような発電所のためのバックアップ用トンネルを分布させる。このような場合において、緊急貯水部を設けてもよく、この緊急貯水部は、上述したさらなる水を供給するためのシステムによって設備の取水槽に給水し得る予備を備える。
図32に示すように、本発明のこのような実施形態にかかる取水設備は、建設に適さない細長い土地Zによって海岸線から隔てられた原子力発電所を意図しており、予備20を備えており、この予備は、2つのを隔てる壁80に形成された水管路86を介して取水槽2と連通するように配置され得る。ここで、水管路86は、取水槽の水位の減少を検出するためのシステムと関連付けられた非自律閉塞デバイス19によって閉鎖されている。あるいは、自律閉塞デバイスは、上述した受動作動式の閉塞デバイス9、16、17及び18のうちの1つとして使用されてもよい。閉塞デバイスのタイプにかかわらず、デバイスは、取水槽の水位Lに異常な落ち込みがあるときに、少なくとも水位Lが所定の始動水位L2Vよりも下の最低潮位L2Lよりも下に落ち込んだときに、開かなければならない。
図示の実施形態において、水センサ28は、水位の変化速度を測定する。水位が潮位における最高の既知の通常変化速度よりも大きい所定の閾値を超える速度で落ち込む場合、この事象は、吸込トンネルまたはトンネル3の閉塞または障害または海の異常な引き下げを示す異常状態の特徴である。いったん異常状態を検出すると、制御システム50は、始動命令59を図示しない始動デバイスに送信し、閉塞デバイス19の開放を作動させる。制御システム50は、同様に、原子炉ユニットまたは取水槽2に関連付けられたユニットによる電力生産の停止と、ポンプ場10の通常の生産ポンプからバックアップ用ポンプへの切り替えと、を制御する。
図32に示すような発電所による通常発電状況において、閉塞デバイス19は、水管路86を閉鎖し、このため、予備内の水の方が特に夏季において暖かい場合に取水槽内の水が予備内の水によって加熱されることを防止する。貯蔵20内の水位Lは、比較的一定で維持され、例えば最高潮位を超える高さでをほぼ完全に充填し、それにより、大雨の場合において、予備内の余水は、水位Lが低い取水槽2に溢れる。予備内の水量は、生産ポンプを停止した後の所定の緊急期間、例えば少なくとも4時間にわたってバックアップ用ポンプに供給するのに十分となることを意図している。
所定の緊急期間中に、設定した手順にしたがって、河川5’のような補助水源によって、予備にまたは直接取水槽に給水する措置を迅速にする。補助水源から引き込まれ得る平均流量は、バックアップ用ポンプのポンプ水流以上でなければならない。例えば、十分に取水して少なくとも5m/秒の水の平均流量を確保することは、ほとんどの原子力発電所において通常は十分であり、発電を停止した原子炉ユニットのポンプ場の必要性に合致する。
水は、補助ポンプ場10’を用いて、河川5’から引き込まれてもよく、この補助ポンプ場は、例えば予備20の縁部に位置し、地下導管によって河川5’に接続されている。補助ポンプ場10のポンプは、有利には、予備20においての充填水位に近接する水位Lを維持するために、閉塞デバイス19を開いた直後に始動される。このように、例えば補助ポンプ場10’内の障害など、長期にわたる問題が河川5’から水を引き込むことで生じても、発電所の職員は、適切な方策を取ってバックアップ用ポンプのための適切な給水を復旧させるための数時間の期間を有する。
1 原子力発電所、2 取水槽,吸込タンク,、3 地下吸込トンネル,吸込トンネル,地下トンネル,トンネル、5 水域,海,緊急貯水部、6 チャネル、9 閉塞デバイス,デバイス,回動弁,開放弁,弁,さらなる水を供給するためのシステム、10 ポンプ場、11 冷却回路、13 熱交換器、14 排水シャフト、15 バックアップ用取水口、16 閉塞デバイス,閉塞部材,回動弁デバイス,弁、17 閉塞デバイス,閉塞部材,閉鎖デバイス,封止デバイス,デバイス、18 閉塞デバイス,閉塞部材,回動浮遊デバイス、19 閉塞デバイス,非自律閉塞デバイス,デバイス、20 予備,予備タンク,貯蔵,緊急貯水部、25 カバー,被覆デバイス、26 較正開口部,開口部、28 デバイス,水センサ,センサ、29 データ、30,31 バックアップ用トンネル,水管路、50 制御システム、51,52 主取水口,取水口、59 始動命令、60 緊急貯水部,チャネルの一部,取水部分、65 水管路,開口部,さらなる水を供給するためのシステム、70 始動デバイス、71 始動デバイス,ケーブル、85,86 水管路,開口部、90 封止パネル,パネル,閉塞部材、90’ 湾曲封止パネル,外側封止パネル,封止パネル,パネル,閉塞部材、91,91’ 水平回動シャフト,回動シャフト、92 主釣合錘部材,主釣合錘、96 浮遊デバイス、97 主釣合錘部材,釣合錘手段,浮遊デバイス、98 回動シャフト,浮遊デバイス,浮揚体、620 区分壁,壁,さらなる水を供給するためのシステム

Claims (14)

  1. 原子力発電所(1)の少なくとも1つの熱交換器(13)ベースの冷却回路(11)のための取水設備であって、
    取水槽(2)であって、1つの前記冷却回路(11)内で水を循環させるために、前記発電所の少なくとも1つのポンプ場(10)が当該取水槽から水を引き込む、取水槽と、
    水域(5)の水面下にある少なくとも1つの主取水口(51、52)に接続された少なくとも1つの吸込トンネル(3)であって、当該吸込トンネル(3)が、前記取水槽(2)に給水し、それにより、少なくとも1つの前記ポンプ場(10)の動作に十分な前記取水槽(2)内の水位(L)を維持する、吸込トンネルと、
    を備え、
    少なくとも1つの前記吸込トンネル(3)とは異なり少なくとも1つの緊急貯水部(60、5、20)から前記取水槽(2)に給水できるさらなる水を供給するためのシステムをさらに備え、
    さらなる水を供給するための前記システムが、前記取水槽(2)を前記緊急貯水部(60、5、20)に接続する少なくとも1つの水管路(65、30、31、85、86)と、前記水管路を閉鎖する閉塞デバイス(9、16、17、18、19)と、を備え、
    前記取水槽(2)内の水位(L が異常であると予め規定した落ち込みにしたがって、前記閉塞デバイスが前記水管路を少なくとも部分的に自律的に開くことができ、それにより、少なくとも1つの前記吸込トンネル(3)による給水が不十分である場合に、前記取水槽(2)には、さらなる水を供給するための前記システムによって給水されることを特徴とする取水設備。
  2. 前記水域(5)が、1つの前記緊急貯水部を構成することを特徴とする請求項1に記載の取水設備。
  3. 前記水域(5)が、海であり、
    さらなる水を供給するための前記システム(620、65、9)が、前記取水槽(2)と前記海(5)と連通するチャネル(6)の一部(60)との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の取水設備。
  4. さらなる水を供給するための前記システムが、前記水域(5)の水面下にある少なくとも1つのバックアップ用取水口(15)に接続されたバックアップ用トンネル(30)を備え、
    前記バックアップ用取水口(15)が、最強潮汐計数中に最低潮位よりも下方10メートル未満に配置されており、
    前記主取水口(51)が、最低潮位よりも下方20メートルを超えて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の取水設備。
  5. 少なくとも1つの前記緊急貯水部が、少なくとも1つの前記吸込トンネル(3)によって通常は水を前記取水槽(2)に給水する際にほぼ変更されないままである水量を収容する予備槽(20)を備えることを特徴とする請求項1または4に記載の取水設備。
  6. 少なくとも1つの前記主取水口(51、52)が、前記水域(5)の平均基準水位(L)に対してある深さ(H)に配置され、
    前記深さ(H)が、少なくとも一年の期間中、取水槽(2)内に流入する水が前記水域(5)の表面における最高水温よりも少なくとも4℃低い最高温度を有するように決定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の取水設備。
  7. 前記水管路(65、30、31、85、86)を開くために、前記閉塞デバイス(9、16、17、18、19)が、回動シャフト(91、91’、98)回りに回動できる閉塞部材(90、90’)を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の取水設備。
  8. 前記閉塞部材(90、90’)の回動を始動デバイス(70、71)によって作動させ、前記始動デバイスが、当該始動デバイスのための始動命令(59)を発生させることが可能な制御システム(50)に接続され、
    前記制御システム(50)が、前記取水槽(2)内の前記水位(L)を測定するためのデバイス(28)によって提供されるデータ(29)を受信する解析システムに関連付けられており、
    前記解析システムが、前記取水槽(2)内の前記水位(L)が異常であると予め規定した態様で落ち込んでいるか決定することが可能であることを特徴とする請求項7に記載の取水設備。
  9. 前記閉塞部材(90、90’)の回動を始動デバイス(70、71)によって作動させ、前記始動デバイスが、当該始動デバイスのための始動命令(59)を発生させることが可能な制御システム(50)に接続され、
    前記制御システム(50)が、前記取水槽(2)内の前記水位(L2)を測定するためのデバイス(28)によって提供されるデータ(29)を受信する解析システムに関連付けられており、
    前記解析システムが、前記取水槽(2)内の前記水位(L2)が異常であると予め規定した態様で落ち込んでいるか決定することが可能であり、
    前記始動デバイス(70、71)が、当該始動デバイス(70、71)がその機能を実行しない場合に、前記閉塞デバイス(9、16、17、18)によって前記閉塞部材(90、90’)の回動を自律的に実行することを可能とするように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の取水設備。
  10. 前記閉塞部材(90)が、前記緊急貯水部(60、5、20)内の前記水位(L、L)と前記取水槽(2)内の前記水位(L)との間の高差(Δh)が所定の閾値(ΔhV)を超えると、回動して前記水管路(65、30、31、85)を開くことを特徴とする請求項7または9に記載の取水設備。
  11. 前記閉塞デバイス(9、17、18)が、前記回動シャフト(91、91’)に対して前記閉塞部材(90、90’)とは反対側に配置された釣合錘手段(92、93、94、97)を備え、
    前記釣合錘手段が、前記回動シャフト(91、91’)から一定距離に位置する主釣合錘部材(92、97)を備え、
    前記主釣合錘部材(92、97)が、前記閉塞部材(90、90’)の重量の80%と200%との間の重量を有することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の取水設備。
  12. 前記閉塞デバイス(16、17、18)が、浮遊デバイス(96、97、98)を備え、前記浮遊デバイスが、少なくとも1つの前記吸込トンネル(3)によって通常に給水されるときに完全に水面下にあるように配置され、それにより、前記取水槽(2)内の前記水位(L)が所定の最低潮位(L2L)よりも下に下落して所定の始動水位(L2V)に達すると、少なくとも部分的に露出され、
    前記浮遊デバイス(96、97、98)が、前記始動水位(L2V)に達すると、前記閉塞部材(90、90’)を回動させるように構成されていることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の取水設備。
  13. 請求項1に記載の取水設備を備える原子力発電所であって、
    前記取水槽(2)が、水密カバー(25)によって覆われており、
    少なくとも1つの較正開口部(26)が、前記水密カバー(25)にまたは前記水密カバー(25)近傍に形成され、前記水域(5)内の異常な上昇に起因して前記取水槽(2)が溢れた場合に、前記取水槽(2)の外側への限定的な水流(I)を可能とし、
    流出トンネル(4)に給水する少なくとも1つの排水シャフト(14)をさらに備え、
    前記排水シャフト(14)には、同様に、少なくとも1つの較正開口部を有する被覆デバイスが設けられ、当該排水シャフト(14)が溢れた場合に、外側への限定的な水流を可能とすることを特徴とする原子力発電所。
  14. 1つの前記緊急貯水部が、予備(20)を備え、前記予備が、外側へ開口した頂部を有し、少なくとも1つの前記吸込トンネル(3)によって前記取水槽(2)に通常に給水するときにほぼ変化しないままである水量を収容し、
    少なくとも1つの前記較正開口部(26)が、前記予備(20)に導いて前記予備内の前記限定的な水流の収集を可能とすることを特徴とする請求項13に記載の原子力発電所。
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