JP2012184617A - 取水システム - Google Patents

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万由佳 川上
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Abstract

【課題】 地震による津波の発生時等に取水源の水位が変動して、取水源から冷却水を取り入れる取水槽の水位が低下し、取水源からポンプで冷却水を吸い上げることができなく低下した場合に、取水槽とは別系統の補助水槽から冷却対象に補助冷却水を供給することが可能な取水システムを提供する。
【解決手段】 取水源4から取り入れた冷却水5を貯留させておく取水槽6と、取水槽6から冷却水5を吸い上げて冷却対象2に供給する冷却水ポンプ22と、取水槽6とは別に設置されるとともに、冷却対象2に供給する補助冷却水17を貯留させておく補助水槽15と、補助水槽15と取水槽6との間を接続する補給水管18と、補給水管18の補助水槽15との接続部を開閉させる開閉バルブ19とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、取水システムに関し、特に、海等の水位が変動する取水源から冷却水を取り入れて取水槽に貯留させ、取水槽から冷却水ポンプで吸い上げて冷却対象に供給する取水システムに関する。
水位が変動する取水源から冷却水を取り入れて取水槽に貯留させ、取水槽から冷却水ポンプで吸い上げて冷却対象に供給する取水システムの一例として、原子力発電プラントの補機冷却系統の冷却媒体(例えば、純水)の冷却に必要な冷却水(海水)を取水源(海)から取水槽内に取り入れ、この冷却水(海水)を取水槽から補機冷却水ポンプで吸い上げて補機冷却系統に供給する取水システムが知られている。
このような取水システムにあっては、地震による津波の発生時等のように、海面の水位が大きく変動(低下)し、海面の水位に追従して取水槽内の水位が大きく変動(低下)した場合であっても、補機冷却系統を循環する冷却媒体を冷却し続ける必要があることから、海面の水位が通常時の水位に戻るまでの間、取水槽内に補機冷却系統の冷却に必要な量の海水を確保しておく必要がある。
このため、例えば、地震による津波の発生時等のように、水位が大きく変動(低下)する非常時を想定し、非常時の最大の水位低下よりも低い位置に補機冷却水ポンプの吸込口を設置することにより、非常時に水位が大きく低下した場合であっても、海面の水位が通常の水位に戻るまでの間、取水槽内に補機冷却系統の冷却媒体の冷却に必要な量の海水を確保している。
また、特許文献1に記載されているように、取水槽の取水口に堰を設け、堰の上端よりも下方の取水槽内の部分に、非常時に水位が大きく低下した場合であっても、海面の水位が通常の水位に戻るまでの間、取水槽内に補機冷却系統の冷却媒体の冷却に必要な量の海水を確保することも行われている。
特開昭60−111089号公報
しかし、補機冷却水ポンプの吸込口を、非常時の最大の水位低下よりも低い位置に設置する方法は、地下の深い位置に取水槽や、取水槽内に海水を取り入れる取水路を設置しなければならないため、工事が大掛かりとなり、建設費が高くつく。
また、特許文献1に記載の方法は、取水槽を下方に深く掘り下げ、堰の上端よりも下方の取水槽内の部分に、海面の水位が通常の水位に戻るまでの間、補機冷却系統の冷却に必要な量の海水を貯留させておく容積を確保しなければならないため、取水槽の大きさが制限されるような場所には適用することができない。また、取水槽の構造上、取水口に堰を設置できないこともあり、そのような場合には適用することができない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、工事が容易で、建設費を安く抑えることができるとともに、取水槽の大きさが制限されるような場所にも適用できる取水システムを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、水位が変動し得る取水源から冷却水を取水する取水システムであって、前記取水源から取り入れた冷却水を貯留させておく取水槽と、該取水槽から冷却水を吸い上げて冷却対象に供給する冷却水ポンプと、前記取水槽とは別に設置されるとともに、前記冷却対象に供給する補助冷却水を貯留させておく補助水槽と、該補助水槽と前記取水槽との間を接続する補給水管と、該補給水管の前記補助水槽との接続部を開閉させる開閉バルブとを備えていることを特徴とする。
本発明の取水システムによれば、取水槽の水位が冷却水ポンプの吸込口よりも上方に位置する場合には、冷却水ポンプによって取水槽から冷却水を吸い上げて冷却対象に供給する。また、取水源の水位が大きく変動して、冷却水ポンプの吸込口よりも低下した場合には、開閉バルブを開いて、補助水槽から補給水管を介して取水槽内に補助冷却水を補給することにより、この補助冷却水を冷却水ポンプで吸い上げて冷却対象に供給することができる。
従って、取水源の水位が大きく変動(低下)する場合であっても、冷却対象に補助冷却水を供給することができるので、取水源が海の場合に、地震による津波の発生時等のように、海面の水位が大きく変動し、取水槽から冷却水ポンプで海水を吸い上げることができなくなった場合であっても、冷却対象に補助水槽から補助冷却水を供給し、冷却対象を冷却し続けることができる。
また、本発明において、前記補給水管の前記取水槽との接続部には、前記取水槽内の冷却水が前記補助水槽側へ逆流するのを防止するフラップゲートが設けられていることとしてもよい。
本発明の取水システムによれば、取水槽内の冷却水又は補助冷却水が補助水槽側に逆流するのを防止できる。
また、本発明において、前記取水源の水位変動を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知信号に基づいて、前記開閉バルブの作動を制御することとしてもよい。
本発明の取水システムによれば、取水源の水位変動を検知手段で検知し、検知手段の検知信号に基づいて開閉バルブの作動を制御することができるので、最適なタイミングで開閉バルブを作動させて、最適な量の補助冷却水を補助水槽から取水槽に補給することができる。
さらに、本発明は、水位が変動し得る取水源から冷却水を取水する取水システムであって、前記取水源から取り入れた冷却水を貯留させておく取水槽と、該取水槽とは別に設置されるとともに、前記冷却対象に供給する補助冷却水を貯留させておく補助水槽と、前記取水槽又は前記補助水槽から冷却水又は補助冷却水を吸い上げて前記冷却対象に供給する冷却水ポンプと、該冷却水ポンプを前記取水槽又は前記補助水槽に接続する切換バルブとを備えていることを特徴とする。
本発明の取水システムによれば、取水槽の水位が冷却水ポンプの吸込口よりも上方に位置する場合には、冷却水ポンプを切換バルブを介して取水槽に接続し、冷却水ポンプで取水槽から冷却水を吸い上げることにより、冷却対象に冷却水を供給することができる。また、取水源の水位が大きく変動し、取水槽の水位が冷却水ポンプの吸込口よりも低下した場合には、冷却水ポンプを切換バルブを介して補助水槽に接続し、冷却水ポンプで補助水槽から補助冷却水を吸い上げることにより、冷却対象に補助冷却水を供給することができる。
従って、取水源の水位が大きく変動(低下)する場合であっても、冷却対象の冷却に必要な量の補助冷却水を供給することができるので、取水源が海の場合に、地震による津波の発生時等のように、海面の水位が大きく変動して、取水槽から冷却水ポンプで海水を吸い上げることが困難になった場合であっても、冷却対象に補助水槽から補助冷却水を供給し、冷却対象を冷却し続けることができる。
また、本発明において、前記取水源の水位変動を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知信号に基づいて、前記切換バルブの作動を制御することとしてもよい。
本発明の取水システムによれば、取水源の水位変動を検知手段で検知し、検知手段の検知信号に基づいて切換バルブの作動を制御することができるので、最適なタイミングで切換バルブを作動させて、最適な量の補助冷却水を補助水槽から冷却対象に補給することができる。
以上、説明したように、本発明の取水システムによれば、取水源の水位が大きく変動(低下)して、取水槽の水位が冷却水ポンプの吸込口よりも低下し、取水槽から冷却水ポンプで冷却水を吸い上げることができなった場合に、補助水槽に切り換えて、補助水槽内の補助冷却水を冷却対象に供給することができる。この場合、補助水槽は、取水槽とは別に設置されているので、取水槽や補助水槽を地下の深い位置に設置する必要はなく、工事が大掛かりになるようなことはなく、建設費を安く抑えることができる。また、補助水槽は、取水槽とは別に設置されているので、補助水槽の設置場所が制限されるようなことはなく、適用可能な範囲を広げることができる。
本発明による取水システムの第1の実施の形態を示した概略図であって、取水源の水位が通常時の状態を示した概略図である。 図1の取水源の水位が非常時の状態を示した概略図である。 海面の水位変動のデータを示した説明図である。 本発明による取水システムの第2の実施の形態を示した概略図である。 本発明による取水システムの第3の実施の形態を示した概略図である。 本発明による取水システムの第4の実施の形態を示した概略図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2には、本発明による取水システムの第1の実施の形態が示されている。本実施の形態の取水システム1は、水位が変動し得る取水源から冷却水を取水槽内に取り入れ、取水槽内から冷却水ポンプで吸い上げて冷却対象に供給するのに適用されるものであって、本実施の形態においては、原子力発電プラントの補機冷却系統に供給する冷却水(海水)を取水源(海)から取り入れるのに適用している。
原子力発電プラントは、図1及び図2に示すように、原子炉補機(熱交換器等)を冷却するための冷却媒体3(例えば、純水)を循環させる補機冷却系統2を備え、この補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却するための冷却水5としての海水を取水源4としての海から取り入れており、この冷却水5を取水源4から取り入れ、補機冷却系統2に供給するのに本実施の形態の取水システム1を適用している。
本実施の形態の取水システム1は、補機冷却系統2に供給する冷却水5(以下、海水5とする。)を貯留させておく取水槽6と、取水源4(以下、海4とする。)から海水5を取水槽6に取り入れる取水路12と、取水槽6から海水5を吸い上げて補機冷却系統2に供給する冷却水ポンプとしての補機冷却水ポンプ22と、取水槽6へ補給する補助冷却水17を貯留させておく補助水槽15と、補助水槽15と取水槽6とを接続する補給水管18と、補助水槽15と補給水管18との接続部を開閉する開閉バルブ19とから構成されている。
取水槽6は、内部に所定量の海水5を貯留させておく空間を有するものであって、円形断面、矩形断面等の適宜な断面形状に形成されている。取水槽6は、底面7が通常の海面の水位変動における最低水位よりも下方に位置するように、海岸の地盤28の内部に設置されている。
取水槽6の底部の側面と海4との間には、海水5を取水槽6の内部に取り入れるための円形断面、矩形断面等の適宜な断面形状の取水路12が設置され、この取水路12を介して海4から海水5が自然流入によって取水槽6の内部に取り入れられる。
取水路12は、その内面の最低位置13が取水槽6の底面7と同一高さとなるように、海4と取水槽6との間に略水平に設置されている。
なお、本実施の形態においては、取水槽6内の水位は、海面の水位に追従して変動するように構成されている。
また、本実施の形態において、非常時とは、例えば、地震による津波の発生時のように、通常時よりも海面の水位変動が大きく、この変動に伴って取水槽6の水位が大きく低下して、取水槽6内の水位が後述する補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも低下し、補機冷却水ポンプ22で取水槽6内から海水5を吸い上げることが困難になる場合を意味するものとする。
取水槽6の上部には、床版8によって取水槽6の内部から区画されたポンプ室9が設けられ、このポンプ室9内に補機冷却水ポンプ22が設置されている。補機冷却水ポンプ22の吸込口23は、床版8を上下方向に貫通する吸込管24を介して下方に延出され、取水槽6の底部に開口されている。この場合、補機冷却水ポンプ22の吸込口23は、通常時の取水槽6内の水位の変動における最低水位よりも下方に位置するように、取水槽6内の底部における開口位置が設定されている。また、補機冷却水ポンプ22吐出口25は、吐出管26を介して補機冷却系統2に接続されている。補機冷却水ポンプ22を作動させることにより、取水槽6内から吸込管24を介して海水5が吸い上げられ、この吸い上げられた海水5が吐出管26を介して補機冷却系統2に供給される。
補助水槽15は、内部に所定量の補助冷却水17を貯留させておく空間を有するものであって、円形断面、矩形断面等の適宜な断面形状に形成されている。補助水槽15は、底面16が取水槽6の底面7よりも上方に位置するように、取水槽6から離れた地盤28の内部に取水槽6とは別に設置されている。なお、補助水槽15は、地盤28の上部に設置してもよい。
補助水槽15は、非常時に、補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却するのに必要な量の補助冷却水17を貯留させておくことが可能な容積に形成されている。
具体的には、海面の水位が大きく変動し、海面の水位に追従して取水槽6内の水位が大きく変動し、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも低下し、補機冷却水ポンプ22で取水槽6内から海水5を吸い上げることができなくなってから、海面の水位が通常時の水位に戻り、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも上昇し、補機冷却水ポンプ22で取水槽6内から海水5を吸い上げることができるようになるまでの間、補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却するのに必要な量の補助冷却水17を貯留させておくことが可能な容積に形成されている。
補助水槽15内に貯留される補助冷却水17は、補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却できるものであれば特に制限はなく、例えば、海水、河川水、湖水、水道水等を使用することができる。補助水槽15内には、海、河川、湖、水道等から給水ポンプ27により、海水、河川水、湖水、水道水等が供給される。
補助水槽15の底部側面と取水槽6の上部側面との間には補給水管18が水平に設置され、この補給水管18を介して補助水槽15と取水槽6とが相互に接続され、この補給水管18を介して補助水槽15内の冷却水17が取水槽6内に補給される。
補給水管18の補助水槽15との接続部には、当該接続部を開閉させる開閉バルブ19が設けられ、この開閉バルブ19を開くことにより、補助水槽15内の補助冷却水17が補給水管18を介して取水槽6内に補給され、この開閉バルブ19を閉じることにより、補助水槽15から取水槽6への補助冷却水17の補給が停止される。
補給水管18の取水槽6との接続部には、フラップゲート21が設けられ、このフラップゲート21により、補助水槽15から取水槽6への補助冷却水17の流れが許容され、取水槽6から補助水槽15への海水5の逆流が規制される。なお、フラップゲート21は、必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設ければよい。
上記のように構成した本実施の形態の取水システム1は、通常時には、図1に示すように、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも上方に位置しているので、海4から取水路12を介して自然流入によって取水槽6内に取り入れた海水5を、補機冷却水ポンプ22で取水槽6から吸い上げて補機冷却系統2に供給することにより、補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却することができる。
また、地震による津波の発生時等の非常時に海4の水位が低下して、図2に示すように、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも下方まで低下すると、補機冷却水ポンプ22で取水槽6内の海水5を吸い上げることができなくなる。このため、開閉バルブ19を開いて、補給水槽15から取水槽6内に補助冷却水17を補給し、この補助冷却水17を補機冷却水ポンプ22で取水槽6内から吸い上げて補機冷却系統2に供給することにより、補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却することができる。
この場合、取水槽6内の水位は、海面の水位に追従して変動することになるので、取得した海面の水位変動データに基づいて、開閉バルブ19の開閉のタイミング及び開閉時間を制御することにより、最適なタイミングで開閉バルブ19を開閉させ、最適な量の冷却水17を補助水槽15から取水槽6内に補給する。
具体的には、図3に示すように、地震による津波発生時の海面の水位変動のデータを取得し、この水位変動のデータから取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも低下する時(補機冷却水ポンプ22で海水を吸い上げることができなくなる時)、を求め、それに基づいて開閉バルブ19を開くように制御する。
また、上記の水位変動のデータから、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも低下している時間(補機冷却水ポンプ22で海水を吸い上げることができない時間、図1のA、B、C、D)を求め、この時間に基づいて補機冷却系統2の冷却に不足する補助冷却水17の量を求め、この求めた量の補助冷却水17が補助水槽15から取水槽6内に補給されるように、開閉バルブ19の開いている時間を制御する。
なお、海面の水位変動(取水槽6の水位変動)は、例えば、水位センサ等の検知手段により検知し、検知手段からの検知信号に基づいて開閉バルブ19の開閉のタイミング、開閉時間を制御する。
上記のように、海面の水位変動のデータに基づいて、開閉バルブ19の開閉のタイミング及び開閉時間を制御することにより、地震による津波の発生時等の非常時に、最適のタイミングで開閉バルブ19を開いて、補助水槽15から取水槽6へ補助冷却水17を補給できるとともに、最適の量の補助冷却水17を補助水槽15から取水槽6へ補給することができる。
上記のように構成した本実施の形態の取水システム2にあっては、地震による津波の発生時等の非常時に、海面の水位変動に追従して取水槽6内の水位が変動し、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも低下して、補機冷却水ポンプ22で取水槽6内の海水を吸い上げることができなくなった場合に、開閉バルブ19を開いて、補助水槽15から補給水管18を介して取水槽6内に補助冷却水17を補給することができ、この補給した補助冷却水17を補機冷却水ポンプ22で吸い上げて補機冷却系統2に供給し、補機冷却系統2を循環する冷却媒体3を冷却し続けることができる。
この場合、海面の水位(取水槽6の水位)を検知手段により検知し、検知手段の検知信号に基づいて開閉バルブ19の開閉のタイミング、及び開閉時間を制御することにより、最適のタイミングで補助水槽15から取水槽6へ補助冷却水17を補給できるとともに、最適な量の補助冷却水17を補助水槽15から取水槽6へ補給することができる。
また、補助水槽15を取水槽6とは別に設置しているので、地下の深い位置に取水槽6、取水路12、及び補助水槽15を設ける必要はなく、工事に要する手間を削減することができ、建設費を安く抑えることができる。
さらに、補助水槽15を取水槽6とは別に設置しているので、取水槽6の大きさが制限されるような場所にも適用することができ、適用可能な範囲を広げることができる。
なお、前記第1実施の形態においては、補助水槽15を取水槽6から離れた位置に設置し、補助水槽15と取水槽6との間を補給水管18を介して接続したが、補助水槽15を取水槽6に隣接して設置してもよい。その場合には、取水槽6と補助水槽15とを連通孔を介して直接に接続することができるので、補給水管18が不要となる。
図4には、本発明による取水システム1の第2の実施の形態が示されている。本実施の形態の取水システム1は、取水路12の取水槽6との接続部に、取水口14の下半分を閉塞するように所定の高さの堰10を設置したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
本実施の形態の取水システム1にあっては、堰10の上端よりも下方の取水槽6の部分に補機冷却水ポンプ22の吸込口23が開口するように、吸込口23の位置が設定されている。また、本実施の形態においては、非常時に、海面の水位が大きく変動して、堰10の上端よりも低下した場合に、開閉バルブ19を開いて補助水槽15から補給水管18を介して取水槽6内に補助冷却水17を補給することになる。
そして、本実施の形態の取水システム1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏する。
図5には、本発明による取水システムの第3の実施の形態が示されている。本実施の形態の取水システム1は、補助水槽15を補給水管18を介して補機冷却水ポンプ22の吸込管23に直接に接続し、補給水管18と吸込管24との接続部に切換バルブ20(例えば、三方弁)を設けたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
本実施の形態においては、非常時に、海面の水位が大きく変動して、取水槽6内の水位が補機冷却水ポンプ22の吸込口23よりも低下し、補機脚水ポンプ22で取水槽6内から海水5を吸い上げることができなくなった場合に、切換バルブ20を作動させて、補機冷却水ポンプ22を補給水管18を介して補助水槽15に接続することにより、補機補助水槽15内の補助冷却水17を補機冷却系統2に供給することができる。
そして、本実施の形態の取水システム1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏する。
図6には、本発明による取水システム1の第4の実施の形態が示されている。本実施の形態の取水システム1は、取水槽6の底部を掘り下げ、その部分に所定量の海水5を貯留させる釜場11を設けたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
本実施の形態の取水システムは、取水槽6の構造上、堰10を設置することができない場合や、取水路12の底面13が通常時の海面の水位変動における最低水位よりも上方に位置する場合等に有効なものである。
そして、本実施の形態の取水システムにあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏する。
なお、前記の説明においては、本発明による取水システム1を原子力発電プラントの補機冷却系統2を冷却対象として、取水源から冷却水としての海水を取水槽に取り入れ、この海水を補機冷却系統に供給する場合に適用したが、その他の各種の冷却対象に供給する冷却水の取水に本発明を適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏する。
また、前記の説明においては、取水源を海として、海から海水を取水する場合に本発明を適用したが、取水源を湖沼、河川等として、取水源から湖沼水、河川水等を取水する場合に本発明を適用してもよい。
1 取水システム
2 補機冷却系統
3 冷却媒体
4 取水源(海)
5 冷却水(海水)
6 取水槽
7 底面
8 床版
9 ポンプ室
10 堰
11 釜場
12 取水路
13 最低位置
14 取水口
15 補助水槽
16 底面
17 補助冷却水
18 補給水管
19 開閉バルブ
20 切換バルブ
21 フラップゲート
22 冷却水(補機冷却水ポンプ)
23 吸込口
24 吸込管
25 吐出口
26 吐出管
27 給水ポンプ
28 地盤

Claims (5)

  1. 水位が変動し得る取水源から冷却水を取水する取水システムであって、
    前記取水源から取り入れた冷却水を貯留させておく取水槽と、該取水槽から冷却水を吸い上げて冷却対象に供給する冷却水ポンプと、前記取水槽とは別に設置されるとともに、前記冷却対象に供給する補助冷却水を貯留させておく補助水槽と、該補助水槽と前記取水槽との間を接続する補給水管と、該補給水管の前記補助水槽との接続部を開閉させる開閉バルブとを備えていることを特徴とする取水システム。
  2. 前記補給水管の前記取水槽との接続部には、前記取水槽内の冷却水が前記補助水槽側へ逆流するのを防止するフラップゲートが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の取水システム。
  3. 前記取水源の水位変動を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知信号に基づいて、前記開閉バルブの作動を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の取水システム。
  4. 水位が変動し得る取水源から冷却水を取水する取水システムであって、
    前記取水源から取り入れた冷却水を貯留させておく取水槽と、該取水槽とは別に設置されるとともに、前記冷却対象に供給する補助冷却水を貯留させておく補助水槽と、前記取水槽又は前記補助水槽から冷却水又は補助冷却水を吸い上げて前記冷却対象に供給する冷却水ポンプと、該冷却水ポンプを前記取水槽又は前記補助水槽に接続する切換バルブとを備えていることを特徴とする取水システム。
  5. 前記取水源の水位変動を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知信号に基づいて、前記切換バルブの作動を制御することを特徴とする請求項4に記載の取水システム。
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