JP2015007416A - 揚水中継筐体と、これを用いる揚水システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 5000〜6000mの大水深からの揚水であっても大きな動力エネルギーやコストを払うことなく、海底資源を回収する揚水システムの構築である。具体的には、ライザー管内の液柱圧力を容易に下げ、更に管内流速調整も容易にできる技術を提供する。【解決手段】 海底から海上までの揚水システム中に、海上施設から水中に吊り下げられた揚水中継タンクであって、海底から該揚水中継タンクまでの揚水ステムと、該揚水中継タンクから海上までの揚水システムは其々異なる揚水システムにより構成され、海底から該揚水中継タンクまでの揚水システムは、ライザー管内の液柱圧力と該ライザー管外の圧力差を用いた揚水システムで、該揚水中継タンクと海上までの揚水システムは動力ポンプを用いる揚水システムであり、更には該揚水中継タンクに通気管を取り付け、該通気管は該揚水中継タンク内と海上の大気空間とに通気していることを特徴とする揚水中継タンクと、これを用いる揚水システムを提供する。【選択図】図4
Description
本発明は海底や湖底等の鉱物や泥等の水底資源を水上まで移送する揚水システムであって、更に詳しくは、水底から水上までの揚水ラインの途中で揚水を中継する揚水中継タンクと、その揚水中継タンクを用いる揚水システムに関する。
近年、マンガン団塊やレアアース泥等の海底資源が発見され、注目するようになった。しかし、これらの資源の多くは水深が約5000mmから6000mにあり、大水深からの引き揚げ技術が求められている。現在、良く知られている技術にエアリフト方式が有る。
特許文献1が示すように、エアリフト方式とは海底から海上につながる管、つまりライザー管の下部に圧縮空気を注入し、該ライザー管内の比重、つまり水、空気、個体の混相流の総合的な比重を、管外の水の比重よりも小さくし、管外圧力よりも管内の液柱圧力を小さくし、ライザー管の下端部に周りの圧力の大きな水が押し入る様にしている。
しかし、例えば水深が5000mでライザー管下部に注入された圧縮空気は、該ライザー管上端部では約500倍の体積になる。つまりライザー管上端部では水、空気、個体の混相流に於いて、空気の体積比が約90%以上になる場合もあり、エアリフト方式そのものが成り立たない場合もある。また、ライザー管上部では圧力が低下するため、下部から上昇する圧縮空気は急激に膨張し、高価なライザー管を損傷する。そこで特許文献1ではライザー管の上端部近くで脱気して空気の体積を小さくしたり、圧力を加えて空気膨張を抑えたりする技術を示している。
特許文献1のライザー管上部での脱気は空気流量を少なくするが、結果ライザー管内の比重を大きくし、液柱圧力を高めることになる。また途中で加圧し、空気の膨張を抑えても、これも管内圧力を高めることになり、ライザー管下端部での海水吸引力の低下になる。そもそも5000m程の深度の海中に圧縮空気を注入するエアリフト方式には500気圧以上の圧力空気が必要と成り、大きな動力エネルギーとコストを支払う問題が有る。
拠って、本発明が解決しようとする課題は、5000mから6000mの大水深からの揚水であっても大きな動力エネルギーやコストを払うことなく、海底資源を回収する揚水システムの構築である。具体的には、ライザー管内の液柱圧力を容易に下げ、更に管内流速調整も容易にできる技術の提供である。
請求項1の発明は、ムーンプール41付きの作業船4の、該ムーンプール41の下部開口に開閉可能な蓋5を設置し、該開口を閉じ、船外と異なる水域を船内のムーンプール41に設け、作業船4内外の二つの水域を連通管3で繋ぎ、該連通管3の上端部を該ムーンプール41の水域に設け、諒連通管3の下端部を船外の水域の水底に設け、該作業船上の動力ポンプPと該動力ポンプPに接続された揚水管6を用い該ムーンプール41内の水を汲み上げ、該ムーンプール41内の自由水面FSを船外の水面よりも下げ、該自由水面FSが下がることにより、該連通管3を通し、水底から水と共に海底資源等を汲み上げる揚水システムを構築する。
請求項1の発明は、ムーンプール41内に閉じた水域21を設けているため、作業船4内外の二つの水域の落差は、動力ポンプPを作動して、該閉じた水域21の水を汲み上げても、該作業船4の喫水までである。つまり10m〜15m程の落差であるため、作り出される圧力差は1〜1.5気圧ほどである。そこで請求項2の発明は、作業船4から、連通管3を水底に向けて降ろし、次に概連通管3の上端部に該連通管3の外径よりも大きな内径を持つ延長管22の下端部と接続し、該連通管3の外部と該延長管22の内部との隙間に蓋を設けて塞ぎ、接合されて一体となった連通管3と延長管22を任意の深さまで水中に降ろして作業船4より支持し、該延長管22の上端部は大気に通じていて、次に該延長管22の内径よりも小さな外径を持つ揚水管6を、該延長管22内に挿入し、該連通管3の上端部近くまで降ろし、該延長管22内部に固定し、該延長管22と該揚水管6の間隙に環状空間を設け、該揚水管6の上部に動力ポンプPを取付け、該動力ポンプPを作動することにより、該環状空間内の自由水面FSが下がり、該自由水面FSが下がることにより、該連通管3を通し、水底から水と共に海底資源等を汲み上げる揚水システムを構築する。
請求項3及び4の発明は、海底から海上までの揚水システム中に、海上施設から水中に支持された連通管3と揚水管6と、この二つの管を接合する揚水中継筐体23であって、該連通管3の下端部は海底水域に通じ、該連通管3の上端部は該揚水中継筐体23に通じてあり、また該揚水管6の下端部は該揚水中継筐体23に通じ、該揚水管6は海上施設から支持されてあり、該揚水中継筐体23には通気管7を備え、該通気管7の一端は該揚水中継筐体23に通じ、もう一端は大気に通じて、該通気管7または該揚水中継筐23体内に自由水面を有することを特徴とする揚水中継筐体23を提供し、該揚水中継筐体23を用いたシステムを構築する。
更には、本発明で用いる動力ポンプは単数、又は複数の水上ポンプでも水中ポンプでも良い揚水システムを提供する。
尚、水底から該揚水中継筐体23までの揚水ステムと、該揚水中継筐体23から水上までの揚水システムに用いられる其々のライザー管は同じものでも良いが、本発明の明細書中では、液柱圧力差を利用する水底から揚水中継筐体23までのライザー管を、連通管3と呼び、動力ポンプPを利用する該揚水中継筐体23から海上までのライザー管を、揚水管6と呼び、便宜上其々を区別する。
本発明の揚水システム1は二つの異なる機能のライザー管を有する。つまり揚水中継筐体23から、例えば海水底までの連通管3と、該揚水中継筐体23から海上までの揚水管6である。例えば水深が5000mで、揚水中継筐体23を水深200mの位置に沈め、連通管3の下端部から揚水管6の上端部まで、海水が連通させている状態で、該連通管3下端部の吸水口を閉じて水底からの水の出入りを止め、該連通管3の上端部の排出口は、該揚水中継筐体23内で開放しておく。
ここで、動力ポンプPを作動すれば、該揚水中継筐体23内部と海上の大気空間を通気している通気管7が設置されているため、該動力ポンプPは該揚水中継筐体23内の水を、揚水管6を通り汲み上げることが出来る。該通気管7内の自由水位FSは、初めは海水面Wに位置しているが、下がり始め、やがて自由水位FSは該揚水中継筐体23内まで下がり、該揚水中継筐体23内の圧力は水深200mであっても大気圧に成る。尚、海水面も大気に開かれた自由水面であるが、本明細書内では閉じた水域と区別するため、海水面Wと閉じた水域の水面を自由水面FSとし、区別する。
前記のような環境で、揚水中継筐体23から海底までの連通管3内の圧力はどの深度に於いても、該連通管3外の圧力よりも20気圧低い。よって該連通管3下端部の吸水口を開放すれば海底5000mの500気圧の水は480気圧の連通管3下端部に押し入り、該連通管3の上端部から該揚水中継筐体23内へ揚水を排出する。勿論、本発明の実施の際は、連通管3下端部の吸水口を塞ぐ必要はない。更に申せば、海水面Wよりも低い水中の中に、異なる水域の自由水面FSを持ち、これらの異なる二つの水域が連通管で繋がっていれば、該連通管の両端の高低に関係なく、必ず高い水面の水域から、低い水面の水域へと水は流れる。
もし仮に該揚水中継筐体23に、一端が海上の大気に解放された通気管7が無ければ、該揚水中継筐体23内は自由水面を持たない閉じた水域で、従来技術と同じ、海底3から海上の作業船2まで一つのライザー管システムであり、該動力ポンプPの容量は、複数台の水中ポンプを用いても、500気圧以上の揚水能力がないと、海底の水を汲み上げる事は出来ないし、ライザー管も高耐圧管でなければならなく、システム全体の費用が膨大になり、作動させるための消費エネルギーも当然、膨大なものに成る。
しかし、本発明の揚水システムに拠れば、二つの異なるライザー管システムが該揚水中継筐体23で中継され、更に該揚水中継筐体23は一端が海上の大気空間に解放されている通気管7を備えている。それ故、動力ポンプPは浅い水深に位置する揚水中継筐体23内の水、又は延長管22と揚水管6との間隙の環状空間内の水を汲み上げるだけで独立しており、該揚水中継筐体23よりも上部システムが作動すれば、該揚水中継筐体5よりも下部システムは自動的に作動する。消費エネルギーは少なく、管内の揚水速度の調整も、また動力機の維持管理も容易である。しかもシステム全体の費用も少なく済む。
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明が基づいているサイフォンの原理を説明する。サイフォンの原理は、連通管で繋がった二つの異なる水域が有り、この二つの水域の水面の高さが異なる場合、水面の高い水域から水面の低い水域へ、該連通管を通り水は流れる。尚、これら二つの水域は、大気に通じる自由水面を持たなければならない。
図1は海1から深層水を汲み取る仕組みを説明している。図1aは海1と陸上の貯水槽2の二つの異なる水域が有り、この二つの水域は一本の連通管3で繋がっている事を示してある。これら二つの水域の水面(W、FS)は同じ高さである。この場合、この二つの水域の水の流通はない。図1bは陸上の貯水槽2内の水を動力ポンプPで汲み出し、貯水槽2の水面FSが、海の水面Wよりも低くなったことを示している。この時、水面の高い海1から、水面の低い陸上の貯水槽2へ、連通管3を通し、水は流れる。該連通管3の両端口の高低差に関係なく、該動力ポンプPが貯水槽2の水を汲み出すだけで、海の水深の深い領域の水を汲み出すことが出来ている。つまり、該動力ポンプPのエネルギーは陸上の貯水槽2内の閉じた水域の水を汲み取るだけで、海1の深い水域の水を、連通管を通じ、貯水槽2へ押し上げるのはサイフォンの原理である。本発明はこの異なる二つの揚水システムを利用するものである。
図2を使い説明する。作業船4のムーンプール41を通し、連通管3を連結しながら予定する海底へ引き下ろし、該連通管3の下端部が目的水域に到達すると、該作業船4のムーンプール41の下部開放口に蓋5を設け該ムーンプール41の解放口を閉じ、該連通管3の上端部を該蓋5に固定する。該作業船4のムーンプール41の下部開放口を蓋5で塞いだため、船外の水域から切り離された水域21が作業船4内に出来る。該閉じた水域21と海底の水域は連通管3で連通されている。船上の動力ポンプPと連結された揚水管6の下端部を該閉じた水域21の下部に取り付ける。動力ポンプPを作動させていない状態では、作業船4内外の両水域の水面W、FSは同じ位置にあり、図1aと同じ状況下で、両水域間の水の流通はない。
しかし、図3aで示すように、作動ポンプPを作動させ、揚水管6から水が汲み出されると、閉じた水域21内の水面FSは低下し、海水面Wと位置の落差が生じ、この落差分だけ、海底域から連通管3を通り、該閉じた水域21内に水は送られ、揚水管6を通り船上へと移送される。この状況は図1bと同じである。
図3は作業船4内の閉じた水域21内の自由水位FSと、海1の水位Wとの差を示している。図3aの作業船4内の閉じた水域21の動力ポンプPを作動させ、該閉じた水域21内の水を汲み上げ、該閉じた水域21内の水位FSを、海面Wよりも下げることにより、該連通管3内の液柱圧力を下げ、どの深度においてでも該連通管3の内外の圧力差は、海面Wと閉じた水域21内の自由水位FSとの差だけ、連通管3の内部圧力が低くなり、該連通管3の下端部開口から水を吸引し、該連通管の上端部開口から噴き出す。この二つの水位W、FSの差が、例えば10mであれば約1気圧の差が生じる。
大水深の海底からスラリー等を吸い上げる場合、水深と、スラリーの比重などに拠るが、例えば連通管3内外の圧力差が5気圧必要な場合、海水面Wと作業船4の閉じた水域21の自由水位FSとの差を50mにしなければ成らない。図3bは、請求項2の発明で、連通管3内外の圧力差を大きく実施するため、作業船4の船底に延長管22を更に設け、二つの水位W、FSの差を大きく設けた。尚、図3bの延長管22は便宜上、大きく示されているが出来るだけ直径が小さい方が良い。例えば揚水管6の外径が300mmであれば、延長管22の内径は350mmでも良く、重要な点は、該延長管22と該揚水管6との間隙の環状空間内の水域が大気に通じる自由水面FSを維持している事である。
エアーリフト方式による揚水の仕組みは、ライザー管下部に圧縮空気を注入し、ライザー管内での空気体積を増やす事で液柱圧力を下げ、ライザー管内外に圧力差を設けることでライザー管下端部開口から水を吸引するのである。本発明の仕組みは図3bの点線円内で示すが、自由水面FSを延長管22内の下部で維持しているため、連通管3内の液柱圧力を下げている。つまり、延長管22内の水面は自由水面FSであり、その自由水面FSの位置が常に大気圧である。拠って連通管3上端部近くに自由水面FSを設けることで、該連通管3内の液柱圧力を下げているのである。拠って延長管22の内径は、揚水管6の外径より少しだけ広く、自由水面FSが出来る隙間が有ればよい。
揚水による、揚鉱や、揚泥は水と個体との二相流、又はスラリーで、目的物を海上に移送する場合、水だけの揚水よりも比重が大きくなり、それに見合った揚水エネルギーを要し、更なるライザー管内外の圧力差が必要になる。例えばマンガン団塊やレアアース泥等を採鉱するには、約5000mから6000mの大水深から採鉱しなければ成らず、約数気圧から数十気圧の落差を必要とする。つまり揚鉱・揚泥条件により、自由水面を水面下約数百mの深さまで下げなければならない。これに答える技術として、図3b、図4を使い説明する。図3bの延長管22をそのまま海底へ向けて延長し、該延長管22内に揚水管6を入れた二重管とし、更に深く自由水面FSを下げても良い。
該二重管を更に海底へ向けて延長する場合、設備に掛かるコストが増すことが考えられる。そこで図4の如く、水中に連通管3と揚水管6とを中継する筐体を設け、該揚水中継筐体23に通気管7を取り付け、該通気管7の一端は該中継筐体23内に通じ、もう一方の一端は大気に通じ、開放する。又該中継筐体23の中の連通管3上端開口と揚水管6下端開口との間には隙間を設ける。以上の様にすることで、自由水面FSを、揚水管6の下端開口より上位の任意の水位に設定することは容易になり、又コストも安くなる。図4の動力ポンプを作動することにより、自由水面FSを下げることが出来、自由水面FSが下がることで、海底からのスラリーを吸い上げることが出来る。(図5)
尚、図2から図5で図示されている動力ポンプは水上ポンプを示しているが、図示していない水中ポンプでも良く、併用しても良い。又通気管7に図示していない圧力センサーを取り付け、自由水面FSの位置を検出し、自由水面FSの位置や揚水速度を調整することも出来る。
本発明の揚水システムを使えば、例えば、揚水中継筐体23を水深約200mに沈めて、該揚水中継筐体23内に自由水位FSを定めれば、連通管3の内部の圧力は、どの深度でも、20気圧、該連通管3外部よりも低い。拠って、連通管3と揚水管6は高耐圧のライザー管の必要が無く、軽量でフレッキシブル・パイプでも良い。
本発明の揚水中継タンクと、これを用いた揚水システムは海底よりの揚水システムで説明してあるが、淡水湖等の湖底よりの揚水も可能である。
1 海
2 貯水槽
21 閉じた水域(ムーンプール内)
22 延長管
23 揚水中継筐体
3 連通管
4 作業船
41 ムーンプール
5 蓋(ムーンプル下部開口)
6 揚水管
7 通気管
P 動力ポンプ
W 海水面
FS 自由水位
2 貯水槽
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22 延長管
23 揚水中継筐体
3 連通管
4 作業船
41 ムーンプール
5 蓋(ムーンプル下部開口)
6 揚水管
7 通気管
P 動力ポンプ
W 海水面
FS 自由水位
Claims (5)
- 水底の鉱物や泥等の水底資源を水上まで移送する揚水システムに於いて、ムーンプール付きの作業船の、該ムーンプールの下部開口に開閉可能な蓋を設置し、該開口を閉じ、船外と異なる水域を船内のムーンプールに設け、作業船内外の二つの水域を連通管で繋ぎ、該連通管の上端部を該ムーンプール内の水域に設け、該連通管の下端部を船外の水域の水底に設け、該作業船上の動力ポンプと該動力ポンプに接続された揚水管を用い該ムーンプール内の水を汲み上げ、該ムーンプール内の自由水面を下げ、該自由水面が船外の水面より下がることにより、該連通管を通し、水底から水と共に水底資源等を汲み上げる揚水システム。
- 水底の鉱物や泥等の水底資源を水上まで移送する揚水システムに於いて、作業船から、連通管を水底に向けて降ろし、次に概連通管の上端部に該連通管の外径よりも大きな内径を持つ延長管の下端部と接続し、該連通管の外部と該延長管の内部との隙間に蓋を設けて塞ぎ、接合されて一体となった連通管と延長管を任意の深さまで水中に降ろして作業船より支持し、該延長管の上端部は大気に通じていて、
次に該延長管の内径よりも小さな外径を持つ揚水管を、該延長管内に挿入し、該連通管の上端部近くまで降ろし、該延長管内部に固定し、該延長管と該揚水管の間隙に環状空間を設け、該揚水管の上部に動力ポンプを取付け、該動力ポンプを作動することにより、該環状空間内の自由水面が下がり、該自由水面が下がることにより、該連通管を通し、水底から水と共に水底資源等を汲み上げる揚水システム。 - 水底の鉱物や泥等の水底資源を上まで移送する揚水システムに於いて、水底から水上までの揚水システム中に、水上施設から水中に支持された連通管と揚水管とを接合する揚水中継筐体であって、該連通管の下端部は水底水域に通じ、該連通管の上端部は該揚水中継筐体に通じてあり、また該揚水管の下端部は該揚水中継筐体に通じ、該揚水管は水上施設から支持されてあり、該揚水中継筐体には通気管を備え、該通気管の一端は該揚水中継筐体に通じ、もう一端は大気に通じて、該通気管または該揚水中継筐体内に自由水面を有することを特徴とする揚水中継筐体。
- 請求項3の揚水中継筐体を用いる揚水システム。
- 請求項1至4の揚水システムであって、動力ポンプは単数、又は複数の水上ポンプでも水中ポンプでも良い揚水システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013145884A JP2015007416A (ja) | 2013-06-24 | 2013-06-24 | 揚水中継筐体と、これを用いる揚水システム |
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ID=52337831
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JP (1) | JP2015007416A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107675744A (zh) * | 2017-09-06 | 2018-02-09 | 陈欢 | 清淤作业船 |
CN108372920A (zh) * | 2018-04-03 | 2018-08-07 | 中国科学院大气物理研究所 | 气象探测无人艇进水装置 |
JP2020033991A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 陽 凍田 | サイフォン原理による揚水式水圧発電方式と、揚水を共用と多目的活用で温度差発電と海洋産業利用の為の揚水式水圧発電構造体である。 |
CN113353743A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-09-07 | 深吉海洋科技(山东)有限公司 | 一种用船采吸深层海水的装置 |
-
2013
- 2013-06-24 JP JP2013145884A patent/JP2015007416A/ja active Pending
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