JPH0954190A - 原子力発電所の取水設備 - Google Patents
原子力発電所の取水設備Info
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- JPH0954190A JPH0954190A JP7210527A JP21052795A JPH0954190A JP H0954190 A JPH0954190 A JP H0954190A JP 7210527 A JP7210527 A JP 7210527A JP 21052795 A JP21052795 A JP 21052795A JP H0954190 A JPH0954190 A JP H0954190A
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- Japan
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- curtain wall
- power plant
- facility
- opening
- water
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】津波による引潮時において再度水位が上昇する
までの間、非常用系に必要な水量を確保する。 【解決手段】原子力発電所の海水取水口となるスクリー
ン設備2の前面入江部3に静穏水域を作るためのカーテ
ンウォール4を設け、このカーテンウォール4に海底近
傍に開口部5を設け、スクリーン設備2とカーテンウォ
ール4の間の海域部に水中堰6を設ける。水中堰6は原
子炉補機冷却系海水ポンプの吸込必要水量を確保し得る
高さになっている。これにより津波による引潮時におい
て、再度水位が上昇するまでの間、非常用系に必要な水
量を水中堰6の入江部3に確保できる。
までの間、非常用系に必要な水量を確保する。 【解決手段】原子力発電所の海水取水口となるスクリー
ン設備2の前面入江部3に静穏水域を作るためのカーテ
ンウォール4を設け、このカーテンウォール4に海底近
傍に開口部5を設け、スクリーン設備2とカーテンウォ
ール4の間の海域部に水中堰6を設ける。水中堰6は原
子炉補機冷却系海水ポンプの吸込必要水量を確保し得る
高さになっている。これにより津波による引潮時におい
て、再度水位が上昇するまでの間、非常用系に必要な水
量を水中堰6の入江部3に確保できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常用水源を入江
部内に確保できるように構成した原子力発電所の取水設
備に関する。
部内に確保できるように構成した原子力発電所の取水設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来原子力発電所の海水取水口では近年
プラントの効率向上の狙いとして極力海水温度の低い海
部の深いところから取水方式として、沈設配管方式が採
用されている。取水設備のうち、取水口は波浪,漂砂,
水温,くらげ等を考慮し冷却水はなるべく季節的変化お
よび日変化が少なく低温かつ清浄であることが望ましい
ことの理由から、湾内深部から取水する傾向にある。
プラントの効率向上の狙いとして極力海水温度の低い海
部の深いところから取水方式として、沈設配管方式が採
用されている。取水設備のうち、取水口は波浪,漂砂,
水温,くらげ等を考慮し冷却水はなるべく季節的変化お
よび日変化が少なく低温かつ清浄であることが望ましい
ことの理由から、湾内深部から取水する傾向にある。
【0003】とりわけ、波浪の影響の少ない湾内でプラ
ント前面入江部に十分な水深が取れる場合は図6
(a),(b)に示したように入江部3にカーテンウォ
ール4による取水口が用いられている。
ント前面入江部に十分な水深が取れる場合は図6
(a),(b)に示したように入江部3にカーテンウォ
ール4による取水口が用いられている。
【0004】取水口の構造を図6(a),(b)により
説明すると、スクリーン設備2の前面入江部3に深部取
水口となるカーテンウォール4とともに海底近傍に開口
部5を設ける構成となっている。
説明すると、スクリーン設備2の前面入江部3に深部取
水口となるカーテンウォール4とともに海底近傍に開口
部5を設ける構成となっている。
【0005】なお、図6(a)は従来の原子力発電所の
取水設備を示す平面図で同(b)は同(a)のe−e矢
視方向の切断面図である。図6中、1aは原子力発電所
の原子炉建屋、1bはタービン建屋、1cはサービス建
屋、1dは放射性廃棄物処理建屋を示している。
取水設備を示す平面図で同(b)は同(a)のe−e矢
視方向の切断面図である。図6中、1aは原子力発電所
の原子炉建屋、1bはタービン建屋、1cはサービス建
屋、1dは放射性廃棄物処理建屋を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来湾内でのカーテン
ウォール4等による深部からの取水方式は、比較的波浪
の影響の少ない場合に用いられる方式である。しかしな
がら、地震時等により発生する津波による引潮時に非常
用水源を確保するために大きな取水槽を設ける必要があ
り、その物量も膨大なものとなっている。また、一時的
に原子炉補機冷却系に必要な冷却水が不足するため、非
常用系設備の停止等のトラブルが発生するなどの課題が
ある。
ウォール4等による深部からの取水方式は、比較的波浪
の影響の少ない場合に用いられる方式である。しかしな
がら、地震時等により発生する津波による引潮時に非常
用水源を確保するために大きな取水槽を設ける必要があ
り、その物量も膨大なものとなっている。また、一時的
に原子炉補機冷却系に必要な冷却水が不足するため、非
常用系設備の停止等のトラブルが発生するなどの課題が
ある。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、津波による引潮時において、再び水位が上昇
するまでの間、非常用系、例えば原子炉補機冷却系に必
要な取水(冷却水)量を簡単な構成で確保することが可
能でかつ湾の深部からの取水を行うことができる原子力
発電プラントの取水設備を提供することにある。
たもので、津波による引潮時において、再び水位が上昇
するまでの間、非常用系、例えば原子炉補機冷却系に必
要な取水(冷却水)量を簡単な構成で確保することが可
能でかつ湾の深部からの取水を行うことができる原子力
発電プラントの取水設備を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、開
口部を有するカーテンウォールと、このカーテンウォー
ルの下流側入江部に設けたスクリーン設備とからなり、
前記スクリーン設備を海水取水口とし、前記開口部から
入江部およびスクリーン設備を通して原子力発電所に海
水を取り入れる原子力発電所の取水設備において、前記
スクリーン設備の上流側入江部に水中堰を設けるととも
に、前記水中堰の上流側にカーテンウォールおよび開口
部を設けてなることを特徴とする。
口部を有するカーテンウォールと、このカーテンウォー
ルの下流側入江部に設けたスクリーン設備とからなり、
前記スクリーン設備を海水取水口とし、前記開口部から
入江部およびスクリーン設備を通して原子力発電所に海
水を取り入れる原子力発電所の取水設備において、前記
スクリーン設備の上流側入江部に水中堰を設けるととも
に、前記水中堰の上流側にカーテンウォールおよび開口
部を設けてなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2は、開口部を有するカー
テンウォールと、このカーテンウォールの下流側入江部
に設けたスクリーン設備とからなり、前記スクリーン設
備を海水取水口とし、前記開口部から入江部およびスク
リーン設備を通して原子力発電所に海水を取り入れる原
子力発電所の取水設備において、前記スクリーン設備の
前面入江部に前記開口部を有するカーテンウォールを設
けるとともに、このカーテンウォールと開口部の上流側
に水中堰を設けてなることを特徴とする。
テンウォールと、このカーテンウォールの下流側入江部
に設けたスクリーン設備とからなり、前記スクリーン設
備を海水取水口とし、前記開口部から入江部およびスク
リーン設備を通して原子力発電所に海水を取り入れる原
子力発電所の取水設備において、前記スクリーン設備の
前面入江部に前記開口部を有するカーテンウォールを設
けるとともに、このカーテンウォールと開口部の上流側
に水中堰を設けてなることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3は、開口部を有するカー
テンウォールと、このカーテンウォールの下流側入江部
に設けたスクリーン設備とからなり、前記スクリーン設
備を海水取水口とし、前記開口部から入江部およびスク
リーン設備を通して原子力発電所に海水を取り入れる原
子力発電所の取水設備において、前記スクリーン設備の
前面入江部に前記水中堰と一体となる一体型カーテンウ
ォールを設け、この一体型と前記水中堰との間にラビリ
ンス部を形成させてなることを特徴とする。
テンウォールと、このカーテンウォールの下流側入江部
に設けたスクリーン設備とからなり、前記スクリーン設
備を海水取水口とし、前記開口部から入江部およびスク
リーン設備を通して原子力発電所に海水を取り入れる原
子力発電所の取水設備において、前記スクリーン設備の
前面入江部に前記水中堰と一体となる一体型カーテンウ
ォールを設け、この一体型と前記水中堰との間にラビリ
ンス部を形成させてなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4は、開口部を有するカー
テンウォールと、このカーテンウォールの下流側入江部
に設けたスクリーン設備とからなり、前記スクリーン設
備を海水取水口とし、前記開口部から入江部およびスク
リーン設備を通して原子力発電所に海水を取り入れる原
子力発電所の取水設備において、前記スクリーン設備の
前面入江部に前記カーテンウォールと開口部を設け、こ
のカーテンウォールに原子力発電所の通常運転時および
検査時等には前記開口部を閉状態に維持し、非常時には
閉状態となる逆止弁を設けたことを特徴とする。
テンウォールと、このカーテンウォールの下流側入江部
に設けたスクリーン設備とからなり、前記スクリーン設
備を海水取水口とし、前記開口部から入江部およびスク
リーン設備を通して原子力発電所に海水を取り入れる原
子力発電所の取水設備において、前記スクリーン設備の
前面入江部に前記カーテンウォールと開口部を設け、こ
のカーテンウォールに原子力発電所の通常運転時および
検査時等には前記開口部を閉状態に維持し、非常時には
閉状態となる逆止弁を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)および図2に
より本発明の請求項1に係る原子力発電プラントの取水
設備の第1の実施例を説明する。なお、図1(a)は本
実施例に係る取水設備の平面図、(b)は(a)のa−
a断面図、図2は海水ポンプおよび水中堰まわりを示す
概略的縦断面図である。
より本発明の請求項1に係る原子力発電プラントの取水
設備の第1の実施例を説明する。なお、図1(a)は本
実施例に係る取水設備の平面図、(b)は(a)のa−
a断面図、図2は海水ポンプおよび水中堰まわりを示す
概略的縦断面図である。
【0013】図1(a)において、符号1は原子力発電
所を示しており、この原子力発電所1は原子炉建屋1
a,タービン建屋1b,サービス建屋1cおよび放射性
廃棄物処理建屋1dが設置されている。
所を示しており、この原子力発電所1は原子炉建屋1
a,タービン建屋1b,サービス建屋1cおよび放射性
廃棄物処理建屋1dが設置されている。
【0014】原子力発電所1は原子炉補機冷却系ポンプ
と循環水ポンプを有しており、冷却水として海水を使用
する。この海水を海洋湾に設置したカーテンウォール4
の開口部5を通して入江部3下流側に設けたスクリーン
設備2を海水取水口として原子力発電所1に海水が取り
入れられる。本実施例が図6に示した従来例と異なる点
はスクリーン設備2の前面(上流側)入江部3に水中堰
6を設けるとともに、水中堰6の上流側にカーテンウォ
ール4と開口部5を設けている。
と循環水ポンプを有しており、冷却水として海水を使用
する。この海水を海洋湾に設置したカーテンウォール4
の開口部5を通して入江部3下流側に設けたスクリーン
設備2を海水取水口として原子力発電所1に海水が取り
入れられる。本実施例が図6に示した従来例と異なる点
はスクリーン設備2の前面(上流側)入江部3に水中堰
6を設けるとともに、水中堰6の上流側にカーテンウォ
ール4と開口部5を設けている。
【0015】ここで、水中堰6は原子炉補機冷却系海水
ポンプの吸込口より上部に、この海水ポンプ必要吸込水
頭と津波の半周期に対応した期間の海水ポンプの吸込必
要水量を確保できる高さで、かつこの水中堰6は干潮位
よりもその天端を下に取水口前面海域に設けられる。
ポンプの吸込口より上部に、この海水ポンプ必要吸込水
頭と津波の半周期に対応した期間の海水ポンプの吸込必
要水量を確保できる高さで、かつこの水中堰6は干潮位
よりもその天端を下に取水口前面海域に設けられる。
【0016】また、カーテンウォール4は水中堰6が設
置される位置の外洋側にこの水中堰6とほぼ平行でかつ
満潮位よりも高いレベルに上端面を有し、かつ海底面近
くの位置の海中部分が開口部5となるように設けられ
る。
置される位置の外洋側にこの水中堰6とほぼ平行でかつ
満潮位よりも高いレベルに上端面を有し、かつ海底面近
くの位置の海中部分が開口部5となるように設けられ
る。
【0017】しかして、スクリーン設備2の前面(上流
側)の入江部3に設置されたカーテンウォール4の開口
部5により、通常時に湾の深部からの冷却水の取水が行
え、地震等の非常時に発生した津波による引潮に対して
は水中堰6により、通常海水位に戻るまで一時的な原子
炉補機冷却系海水ポンプ10の非常用水源を確保すること
ができる。
側)の入江部3に設置されたカーテンウォール4の開口
部5により、通常時に湾の深部からの冷却水の取水が行
え、地震等の非常時に発生した津波による引潮に対して
は水中堰6により、通常海水位に戻るまで一時的な原子
炉補機冷却系海水ポンプ10の非常用水源を確保すること
ができる。
【0018】この時、水中堰6の上端は最低潮位の干潮
位7より下方で、原子炉補機冷却系海水ポンプ10の取水
可能水位より上のレベルで非常用水源水位8を確保でき
るレベルとなる。カーテンウォール4の開口部5は原子
力発電所の通常時の取水に十分でかつ近傍での輸送船等
の通過にも影響しない流速となる開口サイズとなる。な
お、図2中符号9は海水ポンプピット、11は取水路を示
している。
位7より下方で、原子炉補機冷却系海水ポンプ10の取水
可能水位より上のレベルで非常用水源水位8を確保でき
るレベルとなる。カーテンウォール4の開口部5は原子
力発電所の通常時の取水に十分でかつ近傍での輸送船等
の通過にも影響しない流速となる開口サイズとなる。な
お、図2中符号9は海水ポンプピット、11は取水路を示
している。
【0019】本実施例によれば、通常時に深部からの取
水により原子力発電所の効率を図ることができ、また非
常時に取水(冷却水)水源の確保により原子炉補機冷却
系への影響がなくなる。
水により原子力発電所の効率を図ることができ、また非
常時に取水(冷却水)水源の確保により原子炉補機冷却
系への影響がなくなる。
【0020】つぎに図3(a),(b)により本発明の
請求項2に係る第2の実施例を説明する。図3(a),
(b)において図1(a),(b)と同一部分には同一
符号を付して重複する部分の説明は省略する。
請求項2に係る第2の実施例を説明する。図3(a),
(b)において図1(a),(b)と同一部分には同一
符号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0021】本実施例が第1の実施例と異なる点はスク
リーン設備2の前面入江部3にカーテンウォール4と開
口部5を設けるとともにこのカーテンウォール4と開口
部5の上流側に水中堰6を設けたことにある。
リーン設備2の前面入江部3にカーテンウォール4と開
口部5を設けるとともにこのカーテンウォール4と開口
部5の上流側に水中堰6を設けたことにある。
【0022】このカーテンウォール4は水中堰6とほぼ
平行でかつ満潮位よりも高いレベルに上端面を有しかつ
海底面近くの位置の海中部分が開口部5となる。本実施
例の作用効果は第1の実施例と同様のため、その説明は
省略する。
平行でかつ満潮位よりも高いレベルに上端面を有しかつ
海底面近くの位置の海中部分が開口部5となる。本実施
例の作用効果は第1の実施例と同様のため、その説明は
省略する。
【0023】つぎに図4(a),(b)により本発明の
請求項3に係る第3の実施例を説明する。図4(a),
(b)において図1(a),(b)と同一部分には同一
符号を付して重複する部分の説明は省略する。
請求項3に係る第3の実施例を説明する。図4(a),
(b)において図1(a),(b)と同一部分には同一
符号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0024】本実施例が第1の実施例と異なる点は原子
力発電所1のスクリーン設備2の前面入江部3に水中堰
6と一体となる逆L字状一体型カーテンウォール4aを
設け、この一体型カーテンウォール4aと水中堰6との
間にラビリンス部12を形成させたことにある。
力発電所1のスクリーン設備2の前面入江部3に水中堰
6と一体となる逆L字状一体型カーテンウォール4aを
設け、この一体型カーテンウォール4aと水中堰6との
間にラビリンス部12を形成させたことにある。
【0025】逆L字状一体型カーテンウォール4aは水
中堰6と一体となる取水口前面海域に海底面に直接自立
する壁式構造物で、かつ満潮位よりも高いレベルに上端
面を有し、一体型カーテンウォール4aの外洋側の海底
面よりも高い位置の海中部分に開口部5を有している。
そして、取水口側に原子炉補機冷却系海水ポンプの吸込
口すり上部にポンプ必要吸込水頭と津波の半周期に対応
した期間の必要量を確保し得る高さに上端面を有するラ
ビリンス部12が形成されている。
中堰6と一体となる取水口前面海域に海底面に直接自立
する壁式構造物で、かつ満潮位よりも高いレベルに上端
面を有し、一体型カーテンウォール4aの外洋側の海底
面よりも高い位置の海中部分に開口部5を有している。
そして、取水口側に原子炉補機冷却系海水ポンプの吸込
口すり上部にポンプ必要吸込水頭と津波の半周期に対応
した期間の必要量を確保し得る高さに上端面を有するラ
ビリンス部12が形成されている。
【0026】本実施例によればスクリーン設備2の前面
(上流側)入江部3に水中堰6と一体型カーテンウォー
ル4aにより通常時深部からの冷却水の取水が行え、非
常時(地震時等)に発生した津波による引潮時に対して
は水中堰6と一体型のカーテンウォール4aにより通常
時海水位に戻るまでの一時的な非常用の取水水源の確保
を行うことを可能とする。
(上流側)入江部3に水中堰6と一体型カーテンウォー
ル4aにより通常時深部からの冷却水の取水が行え、非
常時(地震時等)に発生した津波による引潮時に対して
は水中堰6と一体型のカーテンウォール4aにより通常
時海水位に戻るまでの一時的な非常用の取水水源の確保
を行うことを可能とする。
【0027】この場合、水中堰6と一体型のカーテンウ
ォール4aにより形成するラビリンス部12は通常時の運
転に必要な取水量を十分確保でき、カーテンウォール4
aの外洋側近傍において輸送船等の通過に対しても影響
のない取水流速となる形状(開口)となる。なお、その
他の本実施例の作用効果は第1の実施例と同様なので、
その説明は省略する。
ォール4aにより形成するラビリンス部12は通常時の運
転に必要な取水量を十分確保でき、カーテンウォール4
aの外洋側近傍において輸送船等の通過に対しても影響
のない取水流速となる形状(開口)となる。なお、その
他の本実施例の作用効果は第1の実施例と同様なので、
その説明は省略する。
【0028】つぎに図5(a),(b)により本発明の
請求項4に係る第4の実施例を説明する。図5(a),
(b)において図1(a),(b)と同一部分には同一
符号を付して重複する部分の説明は省略する。
請求項4に係る第4の実施例を説明する。図5(a),
(b)において図1(a),(b)と同一部分には同一
符号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0029】本実施例が第1の実施例と異なる点は原子
力発電所1のスクリーン設備2の前面入江部3に設けた
カーテンウォール4に逆止弁13を設けて、開口部5を地
震時等に閉状態にできるようにしたことにある。
力発電所1のスクリーン設備2の前面入江部3に設けた
カーテンウォール4に逆止弁13を設けて、開口部5を地
震時等に閉状態にできるようにしたことにある。
【0030】本実施例によれば原子力発電所の通常運転
時または定期検査時の状態では常に開状態を維持して逆
止弁13により深部からの冷却水の取水を行うことができ
る。また、地震等の自然事象の発生による津波発生によ
り循環水ポンプが停止した状態では開口部5が閉状態と
なる逆止弁13によりカーテンウォール4自体が水中堰と
なることで、一時的な非常時の取水水源を確保すること
ができる。
時または定期検査時の状態では常に開状態を維持して逆
止弁13により深部からの冷却水の取水を行うことができ
る。また、地震等の自然事象の発生による津波発生によ
り循環水ポンプが停止した状態では開口部5が閉状態と
なる逆止弁13によりカーテンウォール4自体が水中堰と
なることで、一時的な非常時の取水水源を確保すること
ができる。
【0031】この場合、逆止弁13の開による開口部5は
通常時プラント運転に必要な取水量を十分確保でき、か
つカーテンウォール4の外洋側近傍において輸送船等の
通過に対しても影響のない取水流速となる形状となるも
のである。なお、その他の作用効果は第1の実施例と同
様である。
通常時プラント運転に必要な取水量を十分確保でき、か
つカーテンウォール4の外洋側近傍において輸送船等の
通過に対しても影響のない取水流速となる形状となるも
のである。なお、その他の作用効果は第1の実施例と同
様である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、通常時にカーテンウォ
ール機能により深部からの海水取水を行うことができる
とともに、地震等の非常時に発生する津波による引潮に
対しても水中堰機能により原子炉補機冷却系に必要な非
常用冷却水源を確保することができる。また従来の取水
槽の物量が膨大であったのに対してその物量を著しく減
らすことができ、さらに原子力発電所を立地する整地面
外の海部になるため、その立地スペースの裕度が増え、
狭いサイトにも対応させることができる。
ール機能により深部からの海水取水を行うことができる
とともに、地震等の非常時に発生する津波による引潮に
対しても水中堰機能により原子炉補機冷却系に必要な非
常用冷却水源を確保することができる。また従来の取水
槽の物量が膨大であったのに対してその物量を著しく減
らすことができ、さらに原子力発電所を立地する整地面
外の海部になるため、その立地スペースの裕度が増え、
狭いサイトにも対応させることができる。
【図1】(a)は本発明に係る原子力発電所の取水設備
の第1の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
a−a矢視断面図。
の第1の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
a−a矢視断面図。
【図2】図1における海水ポンプおよび水中堰まわりを
一部切欠して示す断面図。
一部切欠して示す断面図。
【図3】(a)は本発明に係る原子力発電所の取水設備
の第2の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
b−b矢視断面図。
の第2の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
b−b矢視断面図。
【図4】(a)は本発明に係る原子力発電所の取水設備
の第3の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
c−c矢視断面図。
の第3の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
c−c矢視断面図。
【図5】(a)は本発明に係る原子力発電所の取水設備
の第4の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
d−d矢視断面図。
の第4の実施例を示す平面図、(b)は(a)における
d−d矢視断面図。
【図6】(a)は従来の原子力発電所の取水設備を示す
平面図、(b)は(a)のe−e矢視断面図。
平面図、(b)は(a)のe−e矢視断面図。
1…原子力発電所、1a…原子炉建屋、1b…タービン
建屋、1c…サービス建屋、1d…放射性廃棄物処理建
屋、2…スクリーン設備、3…入江部、4…カーテンウ
ォール、4a…一体型カーテンウォール、5…開口部、
6…水中堰、7…干潮位、8…非常用水源水位、9…ポ
ンプピット、10…原子炉補機冷却系海水ポンプ、11…取
水路、12…ラビリンス部、13…逆止弁。
建屋、1c…サービス建屋、1d…放射性廃棄物処理建
屋、2…スクリーン設備、3…入江部、4…カーテンウ
ォール、4a…一体型カーテンウォール、5…開口部、
6…水中堰、7…干潮位、8…非常用水源水位、9…ポ
ンプピット、10…原子炉補機冷却系海水ポンプ、11…取
水路、12…ラビリンス部、13…逆止弁。
Claims (4)
- 【請求項1】 開口部を有するカーテンウォールと、こ
のカーテンウォールの下流側入江部に設けたスクリーン
設備とからなり、前記スクリーン設備を海水取水口と
し、前記開口部から入江部およびスクリーン設備を通し
て原子力発電所に海水を取り入れる原子力発電所の取水
設備において、前記スクリーン設備の上流側入江部に水
中堰を設けるとともに、前記水中堰の上流側にカーテン
ウォールおよび開口部を設けてなることを特徴とする原
子力発電所の取水設備。 - 【請求項2】 開口部を有するカーテンウォールと、こ
のカーテンウォールの下流側入江部に設けたスクリーン
設備とからなり、前記スクリーン設備を海水取水口と
し、前記開口部から入江部およびスクリーン設備を通し
て原子力発電所に海水を取り入れる原子力発電所の取水
設備において、前記スクリーン設備の前面入江部に前記
開口部を有するカーテンウォールを設けるとともに、こ
のカーテンウォールと開口部の上流側に水中堰を設けて
なることを特徴とする原子力発電所の取水設備。 - 【請求項3】 開口部を有するカーテンウォールと、こ
のカーテンウォールの下流側入江部に設けたスクリーン
設備とからなり、前記スクリーン設備を海水取水口と
し、前記開口部から入江部およびスクリーン設備を通し
て原子力発電所に海水を取り入れる原子力発電所の取水
設備において、前記スクリーン設備の前面入江部に前記
水中堰と一体となる一体型カーテンウォールを設け、こ
の一体型と前記水中堰との間にラビリンス部を形成させ
てなることを特徴とする原子力発電所の取水設備。 - 【請求項4】 開口部を有するカーテンウォールと、こ
のカーテンウォールの下流側入江部に設けたスクリーン
設備とからなり、前記スクリーン設備を海水取水口と
し、前記開口部から入江部およびスクリーン設備を通し
て原子力発電所に海水を取り入れる原子力発電所の取水
設備において、前記スクリーン設備の前面入江部に前記
カーテンウォールと開口部を設け、このカーテンウォー
ルに原子力発電所の通常運転時および検査時等には前記
開口部を閉状態に維持し、非常時には閉状態となる逆止
弁を設けたことを特徴とする原子力発電所の取水設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210527A JPH0954190A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 原子力発電所の取水設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210527A JPH0954190A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 原子力発電所の取水設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954190A true JPH0954190A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16590847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7210527A Pending JPH0954190A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 原子力発電所の取水設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0954190A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005289193A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Takayuki Nakamura | 浮体式カーテンウォール遮水板組立体 |
JP2010248745A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Kajima Corp | 水中構造物の施工方法 |
JP2014185460A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 貯水設備 |
JP2015038288A (ja) * | 2013-08-19 | 2015-02-26 | 四国電力株式会社 | 貯水槽、フラップゲートおよびゲート付堰 |
JP2016510404A (ja) * | 2013-01-25 | 2016-04-07 | エレクトリシテ・ドゥ・フランス | 原子力発電所を冷却するための取水設備及びこのような設備を備える原子力発電所 |
JP2017031706A (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 取水ピット |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP7210527A patent/JPH0954190A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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