JPH06324190A - 原子力発電プラント取水設備 - Google Patents

原子力発電プラント取水設備

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JPH06324190A
JPH06324190A JP5279239A JP27923993A JPH06324190A JP H06324190 A JPH06324190 A JP H06324190A JP 5279239 A JP5279239 A JP 5279239A JP 27923993 A JP27923993 A JP 27923993A JP H06324190 A JPH06324190 A JP H06324190A
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JP
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seawater
power plant
emergency
nuclear power
pump
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JP5279239A
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Inventor
Kazuto Koyama
和人 小山
Nobukatsu Iwata
延功 岩田
Kanehiro Ochiai
兼寛 落合
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子力発電プラントにおける津波時の非常用
系海水ポンプの取水源確保について、プラント設備のレ
イアウトにできるだけ影響を与えない、経済的な対策を
提供する。 【構成】 取水用共用開渠2及び放水用共用開渠を、原
子力発電プラントの設置展開方向に平行に近接して設置
し、津波時における取水用共用開渠2の海水の流出を防
止するための堰6を、取水用共用開渠2における海水取
水口、すなわち取水用共用開渠2の海岸線に近接した位
置に設け、堰6の上端をポンプ建屋9内に設けられた常
用系海水ポンプにおける常用系海水ポンプ吸込口14よ
りも下位に設定し、非常用系海水ポンプ15における非
常用系海水ポンプ用吸込口17により吸引する海水の有
効水源エリア20を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電プラント取水
設備に係り、特に津波対策を有する、共用開渠取水方式
による原子力発電プラント取水設備に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術を、次の公知
例を引用して説明する。
【0003】まず、共用取水用開渠については、仏国グ
レブリン原子力発電所の場合が、例として挙げられる。
この原子力発電所では、複数基の原子力発電プラントの
展開方向に平行に、河川と連通させて設置された共用取
水用開渠に導水し、通常時及び原子炉停止時とも、熱交
換器の建屋内に設置された水中ポンプにより取水し、放
水路及び共用放水用開渠を通して上述の河川に放水する
構成となっている。
【0004】次に、津波時における非常用系海水ポンプ
の水源確保については、特開昭57−46197号公
報、特開昭60−111089号公報、及び特開平5−
19092号公報に、それぞれ開示されている。
【0005】すなわち、特開昭57−46197号公報
では、沖合深層取水口を津波の際の引き潮時における海
面の水位より低い位置に、海水ポンプを引き潮時の海面
の水位に相応する高さに、それぞれ設置し、取水路から
海水ポンプ室内に海水を取水することにより、津波の際
に非常用系海水ポンプによる海水の取水を可能にしたこ
とが述べられている。
【0006】また、特開昭60−111089号公報で
は、取水口から取水路を通して海水ポンプ室内に海水を
取水する構成において、海水ポンプ室と取水路との境界
部に水門を設け、津波の際の引き潮時における海水ポン
プ室の海水の水位低下を防止し、津波の際の引き潮時に
おける非常用系海水ポンプに必要な海水量を、ポンプ室
内に貯水する構成にしたことが述べられている。
【0007】更に、特開平5−19092号公報では、
海水ポンプにより海水を取水するための取水路内に、上
端が津波の引き潮時における海水の最低水位より高い水
門を設置し、津波の引き潮時に取水路内に取水路プール
を構成することが述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】津波時に非常用系海水
ポンプを用いる、従来の取水源確保対策では、津波時に
おける海水の最低水位に下端を合わせた取水管を設置す
ること、及び取水源を確保するために非常用系海水ポン
プ室を大規模化することなどが図られている。したがっ
て、このような場合には、物量が増大して工事費が増加
するほか、非常用系海水ポンプ室は、内部に海生物が付
着しやすく、保持管理が困難になる。
【0009】また、ポンプ室又は取水路を、非常用系海
水ポンプと常用系海水ポンプとで共用した場合、常用系
海水ポンプの取水量が、非常用系海水ポンプよりも30
倍近くになることから、非常用系海水ポンプのみを稼働
させるような非常事態の場合には、常用系海水ポンプに
よる、不要な海水の取水を防止する必要がある。
【0010】すなわち、非常用系海水ポンプ用の貯水量
を必要最小量にとどめ、ポンプ室の増大を抑制するため
には、常用系海水ポンプを迅速に停止させることが必要
となる。このため、ポンプトリップシーケンス関連設備
を設置することになるが、これには信頼性向上を図る必
要があり、これが設置費の増加する原因となる。
【0011】本発明の目的は、原子力発電プラントにお
ける津波時の非常用系海水ポンプの取水源確保につい
て、原子力発電プラント設備のレイアウトにできるだけ
影響を与えない、経済的な対策を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。
【0013】(1)海岸線から陸地に向けて掘設され、
かつ外海の海水が導入されている開渠に沿った同一敷地
内に、海岸線に近いほうから順次に設置してある多数基
の原子力発電プラントの冷却が、原子力発電プラントの
内部に設置した常用系海水ポンプ及び非常用系海水ポン
プのうちの少なくともいずれかの稼働により、開渠に導
入した海水を用いて行われる原子力発電プラントの取水
設備において、開渠に導入した海水の、津波の際の引き
潮時に外海への流出を塞ぎ止める堰を、開渠における海
岸線に近接した位置に設けること。
【0014】(2)(1)において、堰の上端の高度
を、常用系海水ポンプの取水管の下端よりも低く設定
し、かつ津波の際の引き潮が行われている間、開渠に導
入した海水の水面が堰の上端以下に低下したとき、非常
用系海水ポンプにより海水を吸引し続けることができる
長さに非常用系海水ポンプの取水管を設定すること。
【0015】(3)(2)において、津波の際の引き潮
が行われている間、堰を用いて開渠に導入した大量の海
水を塞ぎ止めることにより、非常用系海水ポンプによる
海水の吸引時における海水の水面の低下を小さく抑制
し、非常用系海水ポンプの取水管の長さを短縮するこ
と。
【0016】(4)(1)において、堰の上端の高度
を、常用系海水ポンプの取水管の下端よりも高く設定
し、津波の際の引き潮が行われている間、常用系海水ポ
ンプ及び非常用系海水ポンプのうちの少なくともいずれ
かの稼働により開渠に導入した海水を吸引し続けられる
ようにすること。
【0017】(5)(4)において、津波の際の引き潮
の開始時に常用系海水ポンプの運転を停止する手段を設
けること。
【0018】(6)海岸線から陸地に向けて掘設され、
かつ外海の海水が導入されている開渠に沿った同一敷地
内に、海岸線に近いほうから順次に設置してある多数基
の原子力発電プラントの冷却が、原子力発電プラントの
内部に設置した常用系海水ポンプ及び非常用系海水ポン
プのうちの少なくともいずれかの稼働により、開渠に導
入した海水を用いて行われる原子力発電プラントの取水
設備において、開渠に導入した海水の、津波の際の引き
潮時に外海への流出を塞ぎ止める水門を、開渠における
海岸線に近接した位置に設けること。
【0019】(7)(6)において、水門の上端の高度
を、常用系海水ポンプの取水管の下端よりも低く設定
し、かつ津波の際の引き潮が行われている間、開渠に導
入した海水の水面が水門の上端以下に低下したとき、非
常用系海水ポンプにより海水を吸引し続けることができ
る長さに非常用系海水ポンプの取水管を設定すること。 (8)(7)において、津波の際の引き潮が行われてい
る間、水門を用いて開渠に導入した大量の海水を塞ぎ止
めることにより、非常用系海水ポンプによる海水の吸引
時における海水の水面の低下を小さく抑制し、非常用系
海水ポンプの取水管の長さを短縮すること。
【0020】(9)(6)において、水門の上端の高度
を、常用系海水ポンプの取水管の下端よりも高く設定
し、津波の際の引き潮が行われている間、常用系海水ポ
ンプ及び非常用系海水ポンプのうちの少なくともいずれ
かの稼働により開渠に導入した海水を吸引し続けられる
ようにすること。
【0021】(10)(9)において、津波の際の引き
潮の開始時に常用系海水ポンプの運転を停止する手段を
設けること。
【0022】
【作用】本発明では、開渠における海岸線に近接した位
置に、津波の際の引き潮時に開渠に導入した海水の外海
への流出を塞ぎ止める堰又は水門を設置してあるので、
地震等における原子炉の停止時において、常用系海水ポ
ンプ及び非常用系海水ポンプのうちの少なくともいずれ
かが稼働して原子炉を冷却するための必要海水量を確保
することができる。
【0023】また、堰又は水門の各上端の高度を、常用
系海水ポンプの取水管の下端よりも低く設定し、かつ津
波の際の引き潮が行われている間、海水の水面が堰の上
端以下に低下しても、非常用系海水ポンプが海水を吸引
し続けるようにしてあるので、常用系海水ポンプによる
不必要な海水の吸引を排除することができる。
【0024】また、津波の際の引き潮時において、堰又
は水門を用いて開渠に導入した大量の海水を塞ぎ止める
ようにしてあるので、非常用系海水ポンプによる海水の
吸引時における海水の水面の低下を小さく抑制でき、非
常用系海水ポンプの取水管の長さを大幅に短縮すること
ができる。
【0025】また、堰又は水門の上端の高度を、常用系
海水ポンプの取水管の下端よりも高く設定し、津波の際
の引き潮が行われている間、常用系海水ポンプ及び非常
用系海水ポンプのうちの少なくともいずれかの稼働によ
り、海水を吸引し続けられるようにしてあり、津波の際
の引き潮の開始当初、常用系海水ポンプの稼働を停止で
きるようにしてあるので、不要な海水の取水を防止する
ことができる。
【0026】更に、このように常用系海水ポンプの稼働
を停止する場合、本発明では、開渠内に大量の海水を塞
ぎ止めるようにしてあるので、万一、その稼働の停止が
遅れても、海水の水位の低下が微小にとどまるため、そ
の後の常用系海水ポンプの稼働により吸引する必要海水
量に影響を及ぼすことはない。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を、図1〜図5を用いて説明
する。図1は第1実施例の原子力発電プラント取水設備
の平面図、図2は第1実施例の説明図、図3は第2実施
例の説明図、図4は第3実施例の原子力発電プラント取
水設備の平面図、図5は第3実施例の説明図である。
【0028】まず、第1実施例について説明する。図1
は、多数基設置している原子力発電プラント、共用取水
用開渠、共用放水用開渠、及び津波の際の引き潮時に取
水用共用開渠内の海水が外海へ流出するのを防止するた
めに設置した堰などの間の相対位置関係を平面的に示し
たものである。
【0029】取水用共用開渠2は、ポンプ建屋9、ター
ビン建屋11及び原子炉建屋12を主要構成とする原子
力発電プラント1の設置の展開方向に平行に、原子力発
電プラント1に近接して海岸線5よりも内陸側に形成し
てある。
【0030】取水用共用開渠2は外海4に連通し、ポン
プ建屋9内に設置した常用系ポンプ(図示せず)によ
り、取水用共用開渠2内の海水は、取水口7からポンプ
建屋9内に導水され、更に海水配管10によりタービン
建屋11内の復水器(図示せず)に移送され、海水が復水
器を冷却している。
【0031】復水器冷却後の海水は放出するが、この海
水は、放水路8を通り、取水用共用開渠2に隣接して原
子力発電プラント1とは反対側に位置している放水用共
用開渠3を通して、外海4に放出している。
【0032】また、原子炉停止時には、ポンプ建屋9内
に設置している、後述の非常用系海水ポンプを含む安全
系の設備が稼働し、原子炉停止時の冷却用淡水を、淡水
配管13を通して原子炉建屋12内の設備に供給できる
ようにしてある。
【0033】上記のような原子力発電プラント1の取水
設備において、本実施例は、取水用共用開渠2における
取水口、すなわち海岸線5に近接した位置に堰6を設置
した場合である。
【0034】すなわち、堰6の設置により、津波の際の
引き潮時において、外海4の水位低下に伴う、海水流出
による取水用共用開渠2内の水源喪失を防止し、取水用
共用開渠2内の海水を非常用取水源として利用できるよ
うにしてある。
【0035】図2には、本実施例の堰と常用系・非常用
系各海水ポンプとについての高さ方向の相対位置関係を
示している。
【0036】堰6の上端の高さを、通常設計水位19よ
り下方で、かつ常用系海水ポンプ用吸込口14よりも低
位に設定し、津波の際の引き潮時に取水用共用開渠2内
にとどまる海水の最高水位に、常用系海水ポンプ用吸込
口14が到達できないようにしてある。そして、津波の
際の引き潮時において、原子炉を安全に停止させるに必
要とされる、非常用系海水ポンプ15の取水源を確実に
確保できるようにしてある。
【0037】すなわち、有効水源エリア20は、津波の
際の引き潮の時間に相当する津波半周期における非常用
系海水ポンプ15の必要取水量に基づき設定されるエリ
アであるが、有効水源エリア20の下限高さよりも低位
に、ポンプの吸い込み機能上必要とされるポンプの没水
深さを考慮し、非常用系海水ポンプ用吸込口17を設定
している。
【0038】津波の際の滿ち潮時には、海水は堰6を乗
り越えて、取水用共用開渠2に流入し、津波の発生して
いる間、このサイクルを繰り返すので、非常用系海水ポ
ンプ15の取水源を確保することができる。
【0039】なお、従来の場合は、堰を取水用共用開渠
から海水ポンプまでの取水路上に設置し、堰から海水ポ
ンプまでの取水路を非常用系海水ポンプ取水源としてい
るので、複数基設置している原子力発電プラントのそれ
ぞれに堰を設ける必要があった。本実施例の場合は、そ
れに比べて工事箇所が少なく、低い工事費で済むという
利点を有している。
【0040】また、本実施例の場合は、堰6を取水用共
用開渠2における海岸線5(図1参照)に近接した位置
に設置してあり、取水用共用開渠2内の海水量が非常に
多い。したがって、津波の際の引き潮時、非常用系海水
ポンプ15により、原子炉を安全に停止させるに必要と
される海水を取水した場合、この取水による海水の水位
の低下は著しく小さい。
【0041】すなわち、有効水源エリア20の上下方向
の幅は小さいことから、非常用系海水ポンプ設置床18
に設置している非常用系海水ポンプ15と非常用系海水
ポンプ用吸込口17とを連結する非常用系海水ポンプ用
吸込配管16の長さを、有効水源エリア20の上下方向
の幅の小さくなる分だけ、従来よりも大幅に短縮するこ
とができる。
【0042】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例が上述の実施例と比べて異なる点は、図3
に示すように、本実施例では、常用系海水ポンプ用吸込
口14が堰6の上端よりも低位に位置し、堰6により取
水用共用開渠2内に貯水された海水の水位を測定するた
めの水位計21を非常用系海水ポンプ設置床18に設置
していることである。
【0043】すなわち、本実施例は、常用系海水ポンプ
用吸込口14を堰6の上端よりも低位に設定し、津波の
際の引き潮時において、取水用共用開渠2内からの海水
の取水を、常用系海水ポンプ用吸込口14と非常用系海
水ポンプ用吸込口17とからできるようにしてある。
【0044】したがって、本実施例では、原子炉の安全
停止時に不要となる系統からの無用な取水による非常用
水源の減少を防止するため、水位計21を用いて水位の
低下を検知し、常用系海水ポンプを停止している。これ
により、取水用共用開渠2内に貯水された海水は、非常
用系海水ポンプ15の取水用として確保することが可能
となる。
【0045】なお、常用系海水ポンプの停止が、万一遅
れた場合でも、取水用共用開渠2内に貯水される海水が
膨大な量であることから、従来の場合に比べて、常用系
海水ポンプによる取水に対する余裕度は著しく大きく、
したがって安全性で優れたものになっている。
【0046】更に、本発明の第3実施例について説明す
る。本発明が前述の第1実施例と比べて異なる点は、取
水用共用開渠2における海岸線5に近接した位置に、図
4及び図5に示すように、堰6(図1及び図2参照)の
替わりに、水門22を設置したことである。
【0047】水門22は、堰6とほぼ同様の機能を有し
ている。異なる点は、堰6は固設されているのに対し、
水門22は常時は解放され、原子炉停止時に閉鎖される
ことである。
【0048】すなわち、津波の際の引潮時に取水用共用
開渠2内の海水の水位が低下した場合、その水位の低下
を水位計21を用いて検知することにより、水門ガイド
柱23をガイドとして水門22を落下させ、水門22に
よる取水用共用開渠2の閉鎖を行っている。なお、本実
施例では、落下した水門22の上端を、堰6の上端と一
致するようにしてある。
【0049】また、水門22の上端の高さを、常用系海
水ポンプ用吸込口14より低位に設定し、津波の際の引
き潮時において水門22により堰止めされた取水用共用
開渠2の海水の最高水位に、常用系海水ポンプ用吸込口
14が到達しないようにしてある。すなわち、津波の際
の引き潮時において、原子炉を安全に停止させるに必要
とされる非常用系海水ポンプ取水源を確実に確保できる
ようにしてあるので、堰6を用いた第1実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0050】なお、上記の各実施例のほか、第3実施例
の水門22の上端の高さを、第2実施例の堰6と同様に
することにより、第2実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、同一敷地内に設置して
いる多数基の原子力発電プラントの取水設備について、
津波対策のための信頼性の高い設備を、容易に、かつ安
価に構築することができる。また、非常用系海水ポンプ
用吸込配管の長さを大幅に短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の原子力発電プラント取水
設備の平面図である。
【図2】本発明の第1実施例の説明図である。
【図3】本発明の第2実施例の説明図である。
【図4】本発明の第3実施例の原子力発電プラント取水
設備の平面図である。
【図5】本発明の第3実施例の説明図である。
【符号の説明】
1…原子力発電プラント、2…取水用共用開渠、3…放
水用共用開渠、4…外海、5…海岸線、6…堰、7…取
水口、8…放水路、9…ポンプ建屋、10…海水配管、
11…タービン建屋、12…原子炉建屋、13…淡水配
管、14…常用系海水ポンプ用吸込口、15…非常用系
海水ポンプ、16…非常用系海水ポンプ用吸込配管、1
7…非常用系海水ポンプ用吸込口、18…非常用系海水
ポンプ設置床、19…通常設計水位、20…有効水源エ
リア、21…水位計、22…水門、23…水門ガイド
柱。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海岸線から陸地に向けて掘設され、かつ
    外海の海水が導入されている開渠に沿った同一敷地内
    に、前記海岸線に近いほうから順次に設置してある多数
    基の原子力発電プラントの冷却が、前記原子力発電プラ
    ントの内部に設置した常用系海水ポンプ及び非常用系海
    水ポンプのうちの少なくともいずれかの稼働により、前
    記開渠に導入した海水を用いて行われる原子力発電プラ
    ント取水設備において、前記開渠に導入した海水の、津
    波の際の引き潮時に前記外海への流出を塞ぎ止める堰
    を、前記開渠における前記海岸線に近接した位置に設け
    たことを特徴とする原子力発電プラント取水設備。
  2. 【請求項2】 前記堰の上端の高度を、前記常用系海水
    ポンプの取水管の下端よりも低く設定し、かつ前記津波
    の際の引き潮が行われている間、前記開渠に導入した海
    水の水面が前記堰の上端以下に低下したとき、前記非常
    用系海水ポンプにより前記海水を吸引し続けることがで
    きる長さに前記非常用系海水ポンプの取水管を設定した
    請求項1記載の原子力発電プラント取水設備。
  3. 【請求項3】 前記津波の際の引き潮が行われている
    間、前記堰を用いて前記開渠に導入した大量の海水を塞
    ぎ止めることにより、前記非常用系海水ポンプによる前
    記海水の吸引時における前記海水の水面の低下を小さく
    抑制し、前記非常用系海水ポンプの取水管の長さを短縮
    した請求項2記載の原子力発電プラント取水設備。
  4. 【請求項4】 前記堰の上端の高度を、前記常用系海水
    ポンプの取水管の下端よりも高く設定し、前記津波の際
    の引き潮が行われている間、前記常用系海水ポンプ及び
    前記非常用系海水ポンプのうちの少なくともいずれかの
    稼働により前記開渠に導入した海水を吸引し続けられる
    ようにしてある請求項1記載の原子力発電プラント取水
    設備。
  5. 【請求項5】 前記津波の際の引き潮の開始時に前記常
    用系海水ポンプの運転を停止する手段を設けてある請求
    項4記載の原子力発電プラントの取水設備。
  6. 【請求項6】 海岸線から陸地に向けて掘設され、かつ
    外海の海水が導入されている開渠に沿った同一敷地内
    に、前記海岸線に近いほうから順次に設置してある多数
    基の原子力発電プラントの冷却が、前記原子力発電プラ
    ントの内部に設置した常用系海水ポンプ及び非常用系海
    水ポンプのうちの少なくともいずれかの稼働により、前
    記開渠に導入した海水を用いて行われる原子力発電プラ
    ントの取水設備において、前記開渠に導入した海水の、
    津波の際の引き潮時に前記外海への流出を塞ぎ止める水
    門を、前記開渠における前記海岸線に近接した位置に設
    けたことを特徴とする原子力発電プラント取水設備。
  7. 【請求項7】 前記水門の上端の高度を、前記常用系海
    水ポンプの取水管の下端よりも低く設定し、かつ前記津
    波の際の引き潮が行われている間、前記開渠に導入した
    海水の水面が前記水門の上端以下に低下したとき、前記
    非常用系海水ポンプにより前記海水を吸引し続けること
    ができる長さに前記非常用系海水ポンプの取水管を設定
    した請求項6記載の原子力発電プラント取水設備。
  8. 【請求項8】 前記津波の際の引き潮が行われている
    間、前記水門を用いて前記開渠に導入した大量の海水を
    塞ぎ止めることにより、前記非常用系海水ポンプによる
    前記海水の吸引時における前記海水の水面の低下を小さ
    く抑制し、前記非常用系海水ポンプの取水管の長さを短
    縮した請求項7記載の原子力発電プラント取水設備。
  9. 【請求項9】 前記水門の上端の高度を、前記常用系海
    水ポンプの取水管の下端よりも高く設定し、前記津波の
    際の引き潮が行われている間、前記常用系海水ポンプ及
    び前記非常用系海水ポンプのうちの少なくともいずれか
    の稼働により前記開渠に導入した海水を吸引し続けられ
    るようにしてある請求項6記載の原子力発電プラント取
    水設備。
  10. 【請求項10】 前記津波の際の引き潮の開始時に前記
    常用系海水ポンプの運転を停止する手段を設けてある請
    求項9記載の原子力発電プラント取水設備。
JP5279239A 1993-03-17 1993-11-09 原子力発電プラント取水設備 Pending JPH06324190A (ja)

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