JP2013204991A - 海水供給設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】海水ポンプを冷却できる海水供給設備を提供すること。
【解決手段】この海水供給設備1は、海水を取り込む取水路2と、取水路2から海水を汲み上げる海水ポンプ3とを備える。また、海水供給設備1は、海水ポンプ3を収容するポンプ室10を備える。また、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する給気通路61および排気通路62を有する。また、ポンプ室10内にある排気通路62の入口部621が、ポンプ室10内にある給気通路61の出口部612よりも高い位置にある。また、ポンプ室10内にある給気通路61の出口部612は、海水ポンプ3の発熱部近傍に設置されている。また、ポンプ室10内にある排気通路62の出口部622が、ポンプ室10内にある給気通路61の入口部611よりも高い位置にある。
【選択図】図2

Description

この発明は、海水供給設備に関し、さらに詳しくは、海水ポンプを冷却できる海水供給設備に関する。
原子力発電プラントなどのプラントは、震災発生時などの非常時にて海水を冷却水として供給するために、海水供給設備を備えている。かかる海水供給設備は、海水を取り込む取水路と、この取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを有している。
近年では、津波による海水ポンプの破損を抑制し、また、テロリスト等による海水ポンプの破壊活動を抑止するために、海水供給設備を堅牢化すべき要請がある。ここで、海水供給設備を堅牢化した場合には、海水ポンプの冷却についても考慮すべき必要がある。
特開2001−116880号公報
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、海水ポンプを冷却できる海水供給設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる海水供給設備は、海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、前記海水ポンプを収容するポンプ室を備え、且つ、前記ポンプ室が、前記ポンプ室の内外を連通する給気通路および排気通路を有すると共に、前記ポンプ室内にある前記排気通路の入口部が、前記ポンプ室内にある前記給気通路の出口部よりも高い位置にあることを特徴とする。
この発明にかかる海水供給設備では、排気通路の入口部が給気通路の出口部よりも高い位置にあるので、海水ポンプの稼働により生じた高温の空気が排気通路を通って外部に流出し、また、低温の外気が給気通路を通ってポンプ室内に導入される。これにより、ポンプ室内の空気と外気との温度差により、ポンプ室内の空気が自然循環して、海水ポンプが冷却される利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる海水供給設備を示す構成図である。 図2は、図1に記載した海水供給設備のポンプ室の冷却構造を示す説明図である。 図3は、図2に記載したポンプ室の冷却構造の変形例1を示す説明図である。 図4は、図2に記載したポンプ室の冷却構造の変形例2を示す説明図である。 図5は、図2に記載したポンプ室の冷却構造の変形例3を示す説明図である。 図6は、図1に記載した海水供給設備のポンプ室の開閉装置を示す説明図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[プラントの海水供給設備]
図1は、この発明の実施の形態にかかる海水供給設備を示す構成図である。同図は、海岸部に設置された海水供給設備1を模式的に示している。
この海水供給設備1は、海水をプラント(図示省略)に供給する設備であり、特に、原子力発電プラントに海水を供給する設備として用いられる。例えば、原子力発電プラントでは、海水が海水管を介して原子炉補機冷却海水設備に供給され原子炉冷却に必要な設備の冷却水として用いられている。また、震災発生時などの非常時にて海水を冷却水として供給するためのラインが設置されている。
海水供給設備1は、取水路2と、海水ポンプ3とを備える。取水路2は、海水を取り込むための水路(海水プール)である。この取水路2は、陸地の地下に形成され、取水管21を海中に延出して配置される。海水ポンプ3は、取水路2から海水を吸い上げるポンプであり、ポンプ室10に収容される。例えば、図1の構成では、海水ポンプ3が、縦置き型の軸流ポンプであり、2台のポンプ3が、その吸水管31をポンプ室10の床下にある取水路2に挿入して配置されている。なお、海水供給設備1は、ポンプ室10の他に、ストレーナ(図示省略)を収容するストレーナ室11と、監視員のための管理室12とを備えている。また、海水ポンプ3は、上記した縦置き型のポンプに限らず、横置き型のポンプであっても良い(図示省略)。
ここで、取水路2は、引津波海水面の水位よりも低い位置に、その取水口22を有する(図1参照)。引津波海水面の水位は、所定規模の津波の引き潮時における海水面の水位を基準として規定される。例えば、原子力発電プラントでは、想定される最大規模の津波に対して、その引き潮時における海水面の水位が算出されて引津波海水面の水位が規定される。また、引津波海水面の水位が、原子力発電プラントの設計仕様や設置環境などに応じて、それぞれ個別に規定される。
この海水供給設備1では、海水が、取水管21を介して取水路2に流入して貯留される。そして、海水ポンプ3が、この海水を取水路2から吸い上げてプラントの海水管(図示省略)に供給する。このとき、取水路2の取水口22が引津波海水面の水位よりも低い位置にあるので、引き津波時にも、海水が取水口22から取水路2に適正に取り込まれて貯留される。これにより、震災等により津波が発生した場合にも、プラントに供給すべき海水を適正に確保できる。
[海水ポンプ室の堅牢化]
近年のプラントでは、震災発生時の津波やテロリスト対策として、海水ポンプを収容するポンプ室を堅牢化すべき要請がある。特に、原子力発電プラントでは、非常用冷却水としての海水を適正に確保して供給できることが要求される。
そこで、この海水供給設備1では、以下の構成により、ポンプ室10の堅牢化を実現している(図1参照)。
まず、上記のように、海水ポンプ3を収容するポンプ室10が設けられ、このポンプ室10により、海水ポンプ3の設置エリアが外部に対して区画される。例えば、図1の構成では、ポンプ室10が、コンクリート製の天井部、内壁部および床部を有し、このポンプ室10の下方に取水路2が形成されている。また、海水ポンプ3が、ポンプ室10の床部に固定設置されて、吸水管31を取水路2に挿入している。これにより、例えば、津波発生時にも、海水ポンプが津波に流されることなく海水を吸水できる。
また、ポンプ室10が、陸部の地中に埋設される。例えば、図1の構成では、ポンプ室10の大半が地中に埋設されて、天井部のみが地上に露出している。また、海水ポンプ3からプラントの海水管(図示省略)への給水ラインも、地中に埋設されている。これにより、ポンプ室10の耐震性および耐津波性が高められ、また、海水ポンプ3および給水ラインが保護されている。
なお、図1の構成では、上記のように、ポンプ室10の天井が地上に露出している。しかし、これに限らず、ポンプ室10の全体が地中に埋設されても良い(図示省略)。
また、海水供給設備1が、ポンプ室10を囲んで設置された防護壁4を有する。この防護壁4は、押津波海水面の水位よりも高い壁高さH1を有する。押津波海水面の水位は、所定規模の津波の押し潮時における海水面の水位を基準として規定される。例えば、原子力発電プラントでは、想定される最大規模の津波に対して、その押し潮時における海水面の水位(津波の高さ)が算出されて押津波海水面の水位が規定される。また、押津波海水面の水位が、原子力発電プラントの設計仕様や設置環境などに応じて、それぞれ個別に規定される。例えば、図1の構成では、防護壁4が、コンクリート製の堤防であり、ポンプ室10の地上に露出した部分の全周を囲んで配置されている。これにより、津波発生時には、ポンプ室10が漂流物や浸水から保護され、また、ポンプ室の破壊を目的としたテロ行為が予防されている。
なお、図1の構成では、上記のように、ポンプ室10の大半が地下に埋設されて、その地上に露出した部分を防護壁4が囲んで配置されている。しかし、これに限らず、ポンプ室10の大半が地上に露出する構成においても、防護壁4がポンプ室10を囲んで配置され得る。
また、海水供給設備1が、ポンプ室10への通路に設置された第一扉51と、防護壁4に設置された第二扉52と、第一扉51および第二扉52の開閉動作を制御する制御装置(図示省略)とを備える。また、制御装置が、第一扉51および第二扉52の双方が開状態となる動作を禁止する。すなわち、制御装置は、第一扉51および第二扉52の双方が閉となる状態、第一扉51が開となり第二扉52が閉となる状態、第一扉51が閉となり第二扉52が開となる状態のいずれか一つの状態に、第一扉51および第二扉52の開閉動作を制御する。例えば、図1の構成では、第二扉52が、防護壁4の陸側の壁面に配置され、防護壁4の外部から内部への唯一の通路となっている。また、第一扉51が、管理室12の入口に配置され、第一扉51から管理施設内(ポンプ室10、ストレーナ室11および管理室12)への唯一の通路となっている。また、第一扉51および第二扉52が、電磁式のドアロックを有し、管理室12に設置された制御装置(図示省略)により制御されている。これにより、第一扉51および第二扉52の双方が開状態となる事態が防止されて、管理施設内への外部からの侵入に時間を要するように構成されている。
[ポンプ室の冷却構造]
この海水供給設備1では、上記のように、海水ポンプ3がポンプ室10に収容される。一方で、海水ポンプ3の稼働時には、ポンプモータ(図示省略)の発熱によりポンプ室10の温度が上昇する。このため、海水供給設備1は、ポンプ室10を換気して冷却するために、以下の冷却構造を有している。
図2は、図1に記載した海水供給設備のポンプ室の冷却構造を示す説明図である。同図は、ポンプ室10の冷却構造を模式的に示している。
図2の構成では、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する給気通路61および排気通路62を有する。給気通路61は、外気をポンプ室10内に導入するための通路である。排気通路62は、ポンプ室10内の空気を室外に排出するための通路である。これらの給気通路61および排気通路62は、例えば、通気ダクトや通気配管などから構成される。また、ポンプ室10内にある給気通路61の出口部612は、海水ポンプ3の発熱部近傍に設置されている。具体的には、給気通路61の出口部612が、送風方向を海水ポンプ3の発熱部(ポンプモータ)に向けつつ、海水ポンプ3の発熱部に対して直風を当てることができる位置に配置されている。これにより、外気が冷たいままモータ(発熱部)に供給される。
また、ポンプ室10内にある排気通路62の入口部621が、ポンプ室10内にある給気通路61の出口部612よりも高い位置にある。また、ポンプ室10内にある排気通路62の出口部622が、ポンプ室10内にある給気通路61の入口部611よりも高い位置にある。これにより、排気された空気が、給気口611に戻らずに上昇するため、健全な冷却効果が確保される。
例えば、図2の構成では、ポンプ室10が、地中に埋設されている。また、給気通路61および排気通路62が、ポンプ室10の内外を連通する通風ダクトから構成されている。また、給気通路61が、ポンプ室10の天井部から上方に延出して地上に突出し、この地上突出部に開口部(外気の入口部611)を有している。また、給気通路61が、ポンプ室10の天井部から下方に延在して、海水ポンプ3の発熱部近傍に開口部(外気の出口部612)を有している。また、排気通路62が、ポンプ室10の天井部に開口部(空気の入口部621)を有している。また、排気通路62が、ポンプ室10の天井部から上方に延出して地上に突出し、この地上突出部に開口部(空気の出口部622)を有している。また、ポンプ室10外にある給気通路61の入口部611が、ポンプ室10外にある排気通路62の出口部622よりも低い位置に配置されている。また、この給気通路61および排気通路62の地上突出部が、コンクリート製かつ煙突状の補強材63に囲まれてそれぞれ補強されている。
図2の構成では、海水ポンプ3が稼働すると、ポンプモータの発熱により高温となった空気がポンプ室10内を上昇する。すると、排気通路62の入口部621が給気通路61の出口部612よりも高い位置にあるので、ポンプ室10内の空気が排気通路62を通って外部に流出する。一方で、低温の外気が、低い位置に出口部612を有する給気通路61を通ってポンプ室10内に導入される。これにより、ポンプ室10内の空気と外気との温度差により、ポンプ室10内の空気が自然循環して、海水ポンプ3が冷却される。
なお、図2の構成では、(a)海水ポンプ3の発熱部とポンプ室10外にある排気通路62の出口部622との高低差H2、あるいは、(b)給気通路61と排気通路62との流路断面積を調整することにより、ポンプ室10内への外気の供給量を調整できる。
また、図2の構成では、ポンプ室10が、複数の入口部611および複数の出口部622を有することが好ましい(図示省略)。これにより、海風および陸風による入口部611および出口部622の全閉塞を防止できる。
また、図2の構成では、ポンプ室10の本体が密閉構造を有し、且つ、ポンプ室10外にある給気通路61の入口部611と排気通路62の出口部622とが津波発生時にて浸水しない位置(例えば、押津波海水面よりも高い位置)にあることが重要となる(図示省略)。例えば、給気通路61および排気通路62の地上突出部を押津波海水面よりも高い位置まで突出させることにより、給気通路61および排気通路62への海水の流入を抑制できる。これにより、津波発生時におけるポンプ室10への浸水が抑制され、また、ポンプ室10の冷却機能が適正に確保される。
図3は、図2に記載したポンプ室の冷却構造の変形例1を示す説明図である。
図3の構成では、ポンプ室10が、空気をポンプ室10に供給する第一ファン71と、空気をポンプ室10から排出する第二ファン72とを有する。
例えば、図3の構成では、ポンプ室10が、地中に埋設されている。また、海水供給設備1が、ポンプ室10の外部に空調機器室70を備え、この空調機器室70内に、2台の第一ファン71および2台の第二ファン72を収容している。この空調機器室70は、防護壁4に囲まれた敷地内にある建屋に設けられても良いし、ポンプ室10と同様に、地中に埋設されても良い。また、第一ファン71が、外気を取り込むためのダクト711と、ポンプ室10に外気を送るためのダクト712とを有している。また、外気を取り込むためのダクト711上に、海風の塩分などを除去するためのエアフィルタ(図示省略)が設置されている。また、第二ファン72が、ポンプ室10内の空気を取り込むためのダクト721と、外部に空気を排出するためのダクト722とを有している。
図3の構成では、第一ファン71および第二ファン72が稼動することにより、ポンプ室10内に低温の外気が供給され、また、ポンプ室10内の高温の空気が外部に排出される。これにより、ポンプ室10内の空気が循環して、海水ポンプ3が冷却される。
なお、図3の構成では、第一ファン71および第二ファン72が空調機器室70に恒設されている。しかし、例えば、海水供給設備1が震災発生時などの非常時にのみ使用される場合には、第一ファン71および第二ファン72が後付けされて設置されても良い。また、かかる場合には、第一ファン71および第二ファン72のいずれか一方のみが設置されても良い。かかる構成としても、ポンプ室10内の空気を循環させ得る。
また、図3の構成において、第一ファン71のダクト711、712上に、空気を冷却するための冷却装置(図示省略)が配置されても良い。これにより、第一ファン71からポンプ室10に供給される空気を冷却できるので、海水ポンプ3を効果的に冷却できる。かかる冷却装置としては、例えば、海水を循環させて空気を冷却する冷却コイルが想定される。
また、図3の構成では、ポンプ室10の本体が密閉構造を有し、且つ、第一ファン71および第二ファン72が津波発生時にて浸水しない位置(例えば、押津波海水面よりも高い位置)にあることが好ましい(図示省略)。これにより、津波発生時におけるポンプ室10への浸水が抑制され、また、ポンプ室10の冷却機能が適正に確保される。加えて、空調機器室70が想定津波高さ以上に設置されていれば、第一ファン71および第二ファン72等の異常時に、運転員等が空調機器室70に寄付き、第一ファン71および第二ファン72等を修復することも可能となる。
図4および図5は、図2に記載したポンプ室の冷却構造の変形例2、3を示す説明図である。これらの図において、図4は、仮設ファン83が用いられる場合を有し、図5は、恒設ファン84が用いられる場合を示している。
図4の構成では、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する通気口81、82と、通気口81、82を開閉する開閉部811、821と、ポンプ室10の換気に用いられる仮設ファン83とを有する。
例えば、図4の構成では、ポンプ室10が、地上に設置されたポンプ建屋から構成されている。また、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する複数の通気口81、82を有している。また、これらの通気口81、82が、開閉扉(開閉部811、821)をそれぞれ有している。
図4の構成では、海水ポンプ3の稼働時(通常運転時あるいは事故時)には、ポンプ室10の壁を介して外部への放熱が行われて、ポンプ室10内が冷却されている(図4(a)参照)。また、作業員がポンプ室10に立ち入るときには、開閉部811、821が開放され、仮設ファン83が搬入されて通気口82に設置される(図4(b)参照)。そして、仮設ファン83を駆動することにより、ポンプ室10の換気を行い、ポンプ室10の温度を下げる。その後に、作業員がポンプ室10に立ち入って検査および作業を行う。
なお、図4の構成では、作業員の立ち入り時にて、仮設ファン83が一時的に設置されて使用されている。しかし、これに限らず、図5に示すように、ポンプ室10が恒設ファン84を有しても良い。
[ポンプ室の開閉装置]
図6は、図1に記載した海水供給設備のポンプ室の開閉装置を示す説明図である。同図は、ポンプ室10の天井部に設置された開閉装置91を示している。
図6の構成では、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する通気口92と、この通気口92を開閉する開閉装置91とを有する。
例えば、図6の構成では、図1に示すように、海水ポンプ3がポンプ室10に収容される。また、ポンプ室10が、地中に埋設されて天井部を地上に突出させている。また、ポンプ室10の本体が密閉構造を有することにより、津波発生時におけるポンプ室10への浸水が抑制されている。一方で、海水ポンプ3の稼働時には、ポンプモータ(図示省略)の発熱によりポンプ室10の温度が上昇する。このため、ポンプ室10が換気用の開閉装置91を天井部に有している。
また、開閉装置91が、開閉式屋根であり、ポンプ室10の天井部を変位させて通気口92を開閉できる。具体的には、開閉装置91が、ポンプ室10の天井部を構成する屋根911と、この屋根911を鉛直下方から支持する支持脚912と、この支持脚912を水平方向から支持するバンパー913と、支持脚912を鉛直方向に進退変位させるエアジャッキ914と、このエアジャッキ914を支持する台座部915とから構成されている。また、管理室12の制御装置(図示省略)がエアジャッキ914へのエア供給をON/OFFしてエアジャッキ914を膨張/収縮させることにより、支持脚912が鉛直方向に進退変位して、屋根911が開閉される。
図6の構成では、ポンプ室10の密閉時には、開閉装置91が閉状態にあり、通気口92が塞がれる(図6(a)参照)。具体的には、エアジャッキ914のエアが抜かれて屋根911が下降し、屋根911とポンプ室10の側壁との間の通気口92が封止される。これにより、ポンプ室10内への浸水が抑制される。例えば、潮位計(図示省略)による測定値(海水水位)が所定値以上の場合、津波警報が発令された場合、海水ポンプ3の停止時などに、開閉装置91を閉状態としてポンプ室10が密閉される。
一方、ポンプ室10の換気時には、開閉装置91が開状態にあり、通気口92があいてポンプ室10の内外が連通する(図6(b)参照)。具体的には、エアジャッキ914にエアが供給されて屋根911が上昇し、屋根911とポンプ室10の側壁との間に通気口92が形成される。これにより、通気口92を介してポンプ室10の換気が行われる。例えば、海水ポンプ3の稼働時にて、開閉装置91を開状態として、ポンプ室10の換気および冷却が行われる。
なお、図6の構成では、上記のように、開閉装置91が、開閉式屋根であり、ポンプ室10の天井部に設置されている。かかる構成では、ポンプ室10の排熱効果が高く、また、ポンプ室10が地中に埋設されて天井部を地上に突出させる構成において、開閉装置91を容易に設置できる点で好ましい。しかし、これに限らず、開閉装置91が、例えば、ポンプ室10の側壁に配置されても良い(図示省略)。
[効果]
以上説明したように、この海水供給設備1は、海水を取り込む取水路2と、取水路2から海水を汲み上げる海水ポンプ3とを備える(図1参照)。また、海水供給設備1は、海水ポンプ3を収容するポンプ室10を備える。また、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する給気通路61および排気通路62を有する(図2参照)。また、ポンプ室10内にある給気通路61の出口部612は、海水ポンプ3の発熱部近傍に設置されている。
また、ポンプ室10内にある排気通路62の入口部621が、ポンプ室10内にある給気通路61の出口部612よりも高い位置にある。また、ポンプ室10内にある排気通路62の出口部622が、ポンプ室10内にある給気通路61の入口部611よりも高い位置にある。
かかる構成では、排気通路62の入口部621が給気通路61の出口部612よりも高い位置にあるので、海水ポンプ3の稼働により生じた高温の空気が排気通路62を通って外部に流出し、また、低温の外気が給気通路61を通ってポンプ室10内に導入される。すると、ポンプ室10内の空気と外気との温度差により、ポンプ室10内の空気が自然循環する。これにより、海水ポンプ3が冷却される利点がある。また、空気の自然循環により海水ポンプ3を冷却できるので、例えば、安全系の動的機器の設置が不要となる利点がある。
また、この海水供給設備1は、ポンプ室10が、外気をポンプ室10に供給する第一ファン71と、ポンプ室10内の空気を排出する第二ファン72とを有する(図3参照)。
かかる構成では、第一ファン71および第二ファン72が稼動することにより、ポンプ室10内に低温の外気が供給され、また、ポンプ室10内の高温の空気が外部に排出される。これにより、ポンプ室10内の空気が循環して、海水ポンプ3が冷却される利点がある。
また、この海水供給設備1は、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する通気口81、82と、この通気口81、82を開閉する開閉部811、821と、ポンプ室10の換気に用いられる仮設あるいは恒設のファン83、84とを有する(図4及び図5参照)。
かかる構成では、海水ポンプ3の稼働時(通常運転時あるいは事故時)には、ポンプ室10の壁を介して外部への放熱が行われて、ポンプ室10内が冷却される(図4(a)および図5(a)参照)。また、作業員がポンプ室10に立ち入るときには、開閉部811、821が開放され、ファン83、84が駆動されて、ポンプ室10の換気が行われる(図4(b)および図5(b)参照)。これらにより、ポンプ室10および海水ポンプ3を冷却できる利点がある。
また、この海水供給設備1は、ポンプ室10が、ポンプ室10の内外を連通する通気口92と、この通気口92を開閉する開閉装置91とを有する(図6参照)。
かかる構成では、ポンプ室10の密閉時には、開閉装置91が閉状態にあり、通気口92が塞がれる(図6(a)参照)。これにより、ポンプ室10内への浸水が抑制される。一方、ポンプ室10の換気時には、開閉装置91が開状態にあり、通気口92があいてポンプ室10の内外が連通する(図6(b)参照)。これにより、通気口92を介してポンプ室10の換気が行われる。これにより、ポンプ室10の水密化および換気を実現できる利点がある。
また、この海水供給設備1では、開閉装置91が、通気口92を塞ぐ開閉体(屋根911)と、この開閉体を駆動するエアジャッキ914とを有する(図6参照)。これにより、開閉装置91を簡易に構成できる利点がある。
また、この海水供給設備1は、海水を取り込む取水路2と、取水路2から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える(図1参照)。また、取水路2が、所定規模の津波の引き潮時における海水面の水位を基準として規定された引津波海水面の水位よりも低い位置に、取水口22を有する。
かかる構成では、取水路2の取水口22が引津波海水面の水位よりも低い位置にあるので、引き津波時にも、海水が取水口22から取水路2に適正に取り込まれて貯留される。これにより、震災等により津波が発生した場合にも、プラントに供給すべき海水を適正に確保できる利点がある。例えば、取水口が引津波海水面の水位よりも高い位置にあると、引き津波時の短時間であっても、取水路の海水が海水ポンプにより吸い上げられて枯渇するおそれがあり、好ましくない。
また、この海水供給設備1は、海水ポンプ3を収容するポンプ室10と、このポンプ室10を囲む防護壁4とを備える(図1参照)。また、防護壁4が、所定規模の津波の押し潮時における海水面の水位を基準として規定された押津波海水面の水位よりも高い壁高さH1を有する。
かかる構成では、これにより、ポンプ室10を囲む防護壁4が配置されることにより、津波発生時にてポンプ室10が漂流物や浸水から保護され、また、ポンプ室の破壊を目的としたテロ行為が予防される利点がある。
また、この海水供給設備1は、ポンプ室10への通路に設置された第一扉51と、防護壁4に設置された第二扉52と、これらの第一扉51および第二扉52の開閉動作を制御する制御装置(図示省略)とを備える(図1参照)。また、制御装置が、第一扉51および第二扉52の双方が開状態となる動作を禁止する。これにより、第一扉51および第二扉52の双方が開状態となる事態が防止されて、管理施設内への外部からの侵入に時間を要するように構成できる利点がある。
また、この海水供給設備1は、海水ポンプ3を収容するポンプ室10を備える(図1参照)。また、ポンプ室10が地中に埋設される。これにより、ポンプ室10の耐震性が向上する利点がある。
1 海水供給設備、2 取水路、21 取水管、22 取水口、3 海水ポンプ、31 吸水管、4 防護壁、51 第一扉、52 第二扉、61 給気通路、611 入口部、612 出口部、62 排気通路、621 入口部、622 出口部、63 補強材、70 空調機器室、71 第一ファン、711、712 ダクト、72 第二ファン、721、722 ダクト、81、82 通気口、811、821 開閉部、83 仮設ファン、84 恒設ファン、91 開閉装置、911 屋根、912 支持脚、913 バンパー、914 エアジャッキ、915 台座部、92 通気口、10 ポンプ室、11 ストレーナ室、12 管理室

Claims (9)

  1. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記海水ポンプを収容するポンプ室を備え、且つ、
    前記ポンプ室が、前記ポンプ室の内外を連通する給気通路および排気通路を有すると共に、前記ポンプ室内にある前記給気通路の出口部が、前記海水ポンプの発熱部近傍に設置されていることを特徴とする海水供給設備。
  2. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記海水ポンプを収容するポンプ室を備え、且つ、
    前記ポンプ室が、外気を前記ポンプ室に供給する第一ファンと、前記ポンプ室内の空気を排出する第二ファンとを有することを特徴とする海水供給設備。
  3. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記海水ポンプを収容するポンプ室を備え、且つ、
    前記ポンプ室が、前記ポンプ室の内外を連通する通気口と、前記通気口を開閉する開閉部と、前記ポンプ室の換気に用いられる仮設あるいは恒設のファンとを有することを特徴とする海水供給設備。
  4. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記海水ポンプを収容するポンプ室を備え、且つ、
    前記ポンプ室が、前記ポンプ室の内外を連通する通気口と、前記通気口を開閉する開閉装置とを有することを特徴とする海水供給設備。
  5. 前記開閉装置が、前記通気口を塞ぐ開閉体と、前記開閉体を駆動するエアジャッキとを有する請求項4に記載の海水供給設備。
  6. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記取水路が、所定規模の津波の引き潮時における海水面の水位を基準として規定された引津波海水面の水位よりも低い位置に、取水口を有することを特徴とする海水供給設備。
  7. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記海水ポンプを収容するポンプ室と、前記ポンプ室を囲む防護壁とを備え、且つ、
    前記防護壁が、所定規模の津波の押し潮時における海水面の水位を基準として規定された押津波海水面の水位よりも高い壁高さを有することを特徴とする海水供給設備。
  8. 前記ポンプ室への通路に設置された第一扉と、前記防護壁に設置された第二扉と、前記第一扉および前記第二扉の開閉動作を制御する制御装置とを備え、且つ、
    前記制御装置が、前記第一扉および前記第二扉の双方が開状態となる動作を禁止する請求項7に記載の海水供給設備。
  9. 海水を取り込む取水路と、前記取水路から海水を汲み上げる海水ポンプとを備える海水供給設備であって、
    前記海水ポンプを収容するポンプ室を備え、且つ、前記ポンプ室が地中に埋設されることを特徴とする海水供給設備。
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