JPS6211198A - 原子力発電プラントの海水取水設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は津波発生時においても海洋より取水を行なう原
子力発電プラントの海水取水設備に係り、特に、コスト
低減を図った原子力発電プラントの海水取水設備に関す
る。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

第４図は従来の原子力発電プラントの海水取水ｉｉＱ　
ｍ　ｋ−８３ける非常用海水ポンプ周りの構成を示して
おり、非常用海水ポンプ１を基礎２上に据付けている。

原子力発電プラントで使用する非常用海水ポンプ１は、
津波が発生した場合にも海水取水機能を満足しなければ
ならないので、津波が発生して海面が最高海水位３に上
昇した場合においても、非常用海水ポンプ１が海水に水
没しないように、基礎２を最高海水位３より上方に設け
ている。

また、津波が発生した場合の最低海水位６において、非
常用海水ポンプ１がキャビテーションの発生がなく、ま
た、空気の吸込みもなく安全に運転できるように、非常
用海水ポンプ１の揚水管９の吸込口１ａを上記最低海水
位６の下方に開口させている。

なお、第４図中、符号４は海洋の平均満潮位、符号５は
平均干潮位、符号７は吐出配管をそれぞれ示している。

このように、原子力発電プラントの非常用海水ポンプ１
は津波が発生した場合の潮位において機能を満足しなけ
ればならないため、図示しない常用海水ポンプよりも大
きな潮位の変化に対応できるように設計されており、基
礎２から非常用海水ポンプ１の揚水管９の吸込口１ａで
ある吸込ベルマウスまでの寸法が、例えば約１０ｍを超
える長大なものになる場合が多い。このため、非常用海
水ポンプ１の揚水管９の全長が図示しない常用海水ポン
プのものに比較して長大になり、例えば４割から５割程
度コスト高となついた。

また、非常用海水ポンプ１は常用海水ポンプに比較して
３倍強度の地震に耐える耐震条件を満足しなければなら
ないため、揚水管９が長大になることは、耐震上不利に
なっていた。

〔発明の目的〕

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、）千波に
よる非常用海水ポンプの水没を防止すると共に、非常用
海水ポンプの揚水管の全長を縮小してコスト低減および
耐震性の向上を図った原子力発電プラントの海水取水設
備を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、非常用海水ポンプの据付レベルを平均満潮位
に下げれば揚水管の長さを縮小できる点に着目してなさ
れたものであり、非常用海水ポンプの揚水管の吸込口を
津波発生時の海洋の最低海水位より下方にて開口させる
原子力発電プラントの海水取水設備において、津波発生
時の海洋の最高海水位より下方に設けた基礎上に、上記
非常用海水ポンプを配設すると共に、この非常用海水ポ
ンプの外周を囲繞して上記最高海水位よりも高い全高を
有する防波壁を立設した。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例について第１図ないし第３図を参
照して説明する。なお、第１図ないし第３図中、第４図
で示すものと同一部分には同一符号を付して、その重複
した部分の説明は省略する。

第１図は本発明の一実施例の要部を一部断面で示してお
り、基礎１０を海洋Ｓの平均満潮位４より上方で、かつ
津波発生時における海洋Ｓの最高海水位３より下方に構
築している。この基礎１０上に非常用海水ポンプ１１を
立設し、その揚水管１２のベルマウス状の吸込口１３を
、津波発生時におＧノる海洋Ｓの最低海水位６の下方に
て開口させている。

上記基礎１０上には非常用海水ポンプ１１の外周を囲繞
する防波壁１４を立設している。この防波壁１４は津波
発生時における最高海水位３よりも十分に高い全高を有
するように構築されており、津波により潮位が最高海水
位３に達した場合に防潮し、非常用海水ポンプ１１の水
没の防止を図っている。また、防波壁１４の内側の基礎
１０には雨水等の排水を海洋Ｓに排出する排水管１５を
複数本配設している。これら排水管１５には逆止弁１６
をそれぞれ設けて、海洋Ｓからの海水の逆流を防止して
いる。そして、各排水管１５には第２図に示すようにオ
リフィス１７を横方向に穿設してもよい。これらオリフ
ィス１７は通常の雨水Ｍに対しては十分な排水能力を有
すると共に、津波に基く潮位上昇による逆流に対しては
、非常用向水ポンプ１１を水没させないような逆流ｍと
なるように津波周期等を考慮して選定されている。

第３図は積雪地域に立地する原子力発電プラントの海水
取水設備に好適な本発明の他の実施例を示しており、本
実施例が上述の実施例と相違する主要な点は、防波壁１
４上に屋根部材の上屋１８を架設して、非常用海水ポン
プ１１の上方を覆うことにより雪害より保護することに
ある。

このために、非常用海水ポンプ１１が屋内設置になるの
で、その屋内に空気調和１１１９を欧付けて屋内を冷房
可能に構成している。また、防波壁１４上部には外気を
吸込む吸気口２０と屋内空気を屋外に排出する排気口２
１とを、津波発生時の最高海水位３よりも十分に上方に
て開口させており、いわゆる外気強制吸気方式を空調方
式に採用している。但し、これについては強制排気方式
または冷凍機方式としてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、非常用海水ポンプの揚水
管の吸込口を津波発生時の海洋の最低海水位より下方に
て開口させる原子力発電プラントの海水取水設備におい
て、津波発生時の海洋の最高海水位より下方に設けた基
礎上に、上記非常用海水ポンプを配設すると共に、この
非常用海水ポンプの外周を囲繞して上記最高海水位より
も高い全高を有する防波壁を立設した。

したがって、本発明によれば、津波が発生した場合の最
高海水位より低い位置に非常用海水ポンプを据付けるこ
とができる。これにより、従来のような最高海水位より
高い位置に非常用海水ポンプを据付ける必要がなく、非
常用海水ポンプの揚水管の全長を短くすることが可能で
あり、耐震性の向上および非常用海水ポンプのコスｉ・
低減を図ることができる。

一例として、ある原子ノｊ発電所の海水位を以下に示す
が、平均満潮位を基準に非常用海水ポンプ据付レベルを
下げれば、非常用海水ポンプ楊水菅長さは約１２７７２
から８７７１に低減できる。

最高海水位：基準レベル＋５ｍ 平均満潮位：基準レベル＋０．９ｍ 平均干潮位二基準レベルー１．０ｍ 最低海水位：基準レベル−４，０ｍ なお、従来例では基礎のレベルが海洋の最高海水位より
高いためにコスト高であり、防波壁を含む本発明による
基礎の建設費は従来例とほぼ同様である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の非常用海水ポンプ周りの一
部断面図、第２図は本発明の他の実施例の要部の一部断
面図、第３図は本発明のさらに他の実施例の要部の一部
断面図、第４図は従来例の一部断面図である。 １．１１・・・非常用海水ポンプ、２．１０・・・基礎
、３・・・最高海水位、４・・・平均満潮位、５・・・
平均干潮位、６・・・最低海水位、７・・・吐出配管、
９．１２・・・揚水管、１３・・・吸込口、１４・・・
防波壁、１５・・・排水管、１８・・・上屋、１９・・
・空気調和機。 代理人弁理士　　則　近　憲　佑 同　　　　　　　　三　　俣　　弘　　文茶　ｌ　圓

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、非常用海水ポンプの揚水管の吸込口を津波発生時の
   海洋の最低海水位より下方にて開口させる原子力発電プ
   ラントの海水取水設備において、津波発生時の海洋の最
   高海水位より下方に設けた基礎上に、上記非常用海水ポ
   ンプを配設すると共に、この非常用海水ポンプの外周を
   囲繞して上記最高海水位よりも高い全高を有する防波壁
   を立設したことを特徴とする原子力発電プラントの海水
   取水設備。 ２、基礎は、防波壁の内側にて留まる雨水等排水を海洋
   に排出する排水管を有する特許請求の範囲第１項に記載
   の原子力発電プラントの海水取水設備。 ３、防波壁は、非常用海水ポンプの上方を覆う上屋を架
   設している特許請求の範囲第１項に記載の原子力発電プ
   ラントの海水取水設備。 ４、排水管は、海水の逆流を防止する逆止弁を有する特
   許請求の範囲第２項に記載の原子力発電プラントの海水
   取水設備。