以下、本発明の一実施形態を図1〜図34に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態に係る箱体10は、上面が開口した直方体状をなし、下面が開口した扁平直方体状の蓋体70にて上面開口を閉塞されて展示台90として使用される。
図2に示すように、蓋体70は、水平かつ長方形の主平板71上に複数の角形突部28をマトリクス状に配列して備えると共に、その主平板71の外縁部から蓋側壁75を垂下して備えている。角形突部28は、主平板71を部分的に上方に膨出させてなり、平面形状が正方形でかつ上面は水平になっている。また、主平板71の外縁側に並べられた角形突部28の外側面は、蓋側壁75の外側面より均一に内側にずらされ、これにより、主平板71の上面のうち角形突部28群より外側部分には、枠状外縁面26が形成されている。また、蓋体70の平面形状は、縦横の比が2:1の長方形になっていて、角形突部28群の縦列同士の間、及び、角形突部28群の横列同士の間の蓋上面溝27は、蓋体70の平面形状の長手方向を8等分する7つの仕切位置と短手方向を4等分する3つの仕切位置とに配されている。
図3に示すように、主平板71の下面には、蓋下面リブ80が備えられている。蓋下面リブ80は、主平板71のうち蓋上面溝27の真裏から突出して全体が格子状をなし、蓋下面リブ80の下面は蓋側壁75と面一になっている。また、蓋体70を長手方向中央で2分割してなる2つの半蓋体70H,70Hの下面四隅には、回動規制突部29が突出形成されている。各回動規制突部29は、角筒状をなし、角形突部28の中央に配置されている。なお、図2に示すように、角形突部28の上面壁28Aの上面には、回動規制突部29の真裏となる位置を溝状に陥没させて突壁裏溝29Mが形成されている。
図1に示すように、箱体10の平面形状は、蓋体70の平面形状と同じ長方形で、その縦横の比は2:1になっている。また、箱体10は、その平面形状の長方形の長辺部分に配置された1対の第1側壁30,30と、短辺部分に配置された1対の第2側壁50,50と、それら第1側壁30,30及び第2側壁50,50の下端部を回動可能に支持する底部ベース11とから構成されている。
なお、底部ベース11、第1及び第2の側壁30,50、さらには、上記した蓋体70は、何れも樹脂の成形品になっている。
図4に示すように、底部ベース11は、箱体10の底に位置する長方形の底壁12を備え、その底壁12の外縁部の長辺部分から1対の第1支持突部13,13が上方に突出すると共に、底壁12の外縁部の短辺部分から1対の第2支持突部14,14が上方に突出した構造になっている。
図5に示すように、第1と第2の支持突部13,14は、共に下面開放の溝形構造になっている。具体的には、第1支持突部13は、底壁12の外縁部を上方に直角に曲げてなる第1内側壁13Aと、その第1内側壁13Aに外側から対向した第1外側壁13Bと、それらの上端部の間を連絡した第1上部連絡壁13Cとからなり、第2支持突部14も同様に、第2内側壁14Aと第2外側壁14Bと第2上部連絡壁14Cとからなる。そして、第1及び第2の内側壁13A,13A,14A,14Aから枠形構造のベース内側枠壁16が構成されると共に、第1及び第2の外側壁13B,13B,14B,14Bから枠形構造のベース外側枠壁15が構成されている。また、底部ベース11のうち第1と第2の支持突部13,14に囲まれた部分が本発明に係る側壁収納部11Sになっている。
図27に示すように、ベース外側枠壁15の下面15Cは、底壁12の下面より下方に位置し、そのベース外側枠壁15のうち底壁12より下方に突出した部分が下面嵌合突壁15Kになっている。また、図5に示すように、底壁12の下面には、底部ベース11の平面形状(箱体10の平面形状でもある)における短手方向の全長を2等分する位置と、長手方向の全長を4等分する位置とにぞれぞれ底板下面リブ12Lが突出形成されると共に、各底板下面リブ12Lの延長線上には、ベース内側枠壁16とベース外側枠壁15との間を連絡する仕切リブ15Mが備えられている。そして、仕切リブ15M及び底板下面リブ12Lの下面がベース外側枠壁15の下面15Cと面一になっている。
図5に示すように、底部ベース11の下面の外縁部のうち仕切リブ15Mによって仕切られた各部位の略中央には、ベース外側枠壁15とベース内側枠壁16との間を連絡する1対ずつの連絡リブ15Lが設けられている。また、ベース外側枠壁15とベース内側枠壁16との間は、第2支持突部14の第2内側壁14Aを延長してなる延長リブ15Nによっても連絡されている。これら連絡リブ15L及び延長リブ15Nの下面は、図6に示すように、底壁12の下面と面一になって、ベース外側枠壁15の下面15Cより上方に位置している。なお、図4に示すように、底壁12の上面には、底部ベース11の平面形状における短手方向の全長を4等分する位置と、長手方向の全長を8等分する位置とにぞれぞれ底板上面リブ12Mが突出形成され、これら底板上面リブ12M全体が格子状になっている。
第1支持突部13は、両第2支持突部14,14の第2内側壁14A,14Aの間を連絡するように延び、その第1支持突部13の長手方向の中央部には、第1支持突部13の一部を第2支持突部14と同じ高さまで上方に突出させて中央突部17が形成されている。また、第1支持突部13のうち中央突部17を除く全体は、第2支持突部14より低い均一な高さになっていて、その上面13Jと内側面13Eとが交差する角部全体には、面取斜面13Dが形成されている。また、第1支持突部13のうち中央突部17の両隣と、各第2支持突部14,14寄りの両端寄り位置とには、第1側壁30を回動可能に支持するためのヒンジ凹部19が設けられている。
図7に示すように、ヒンジ凹部19は、第1支持突部13の上面13Jにおける外側面13F寄り位置から内側面13Eの上下方向の中間位置に亘って開口している。また、ヒンジ凹部19の開口の一部は、上面13Jで両側方に段付き状に広げられてピン導入孔19H,19Hになっている。
各ヒンジ凹部19の内部のうち第1支持突部13の内側面13Eから最も離れた奥面には、第1支持突部13の第1外側壁13Bが配置され、ヒンジ凹部19の最下部は、第1内側壁13Aにおけるヒンジ凹部19の下端開口縁と第1外側壁13B側の奥面との間を連絡する凹部底壁19Aにて閉塞されている。また、ヒンジ凹部19の両内側面は、ヒンジ凹部19の開口の両側縁部と第1外側壁13B側の奥面及び凹部底壁19Aの上面との間を連絡する凹部側壁19B(図7には、一方の凹部側壁19Bのみが示されている)にて閉塞されている。そして、各凹部側壁19Bには、各ピン導入孔19Hの下方位置を各溝状に陥没させてピン係合溝19Jが形成されている。また、ピン係合溝19Jの上端部には、そのピン係合溝19J内の1対の対向面から互いに接近するように突出した1対の係止突起19C,19Cが設けられている。それら両係止突起19C,19Cには、下端部に略水平な係止面19D,19Dが備えられると共に、上端部に上方に向かって互いに離間するように傾斜した導入斜面19E,19Eが備えられている。
図4に示すように、中央突部17は、前述の底板上面リブ12Mによって格子状に仕切られた升目の1.5倍程度の長さで第1支持突部13の長手方向に延びている。また、図7に示すように、中央突部17のうち第1支持突部13の長手方向を向いた両側端面17T,17Tは、第1支持突部13の上面13Jから直角に起立している。さらに、中央突部17の内側面17Eは、その上縁部のみが第1支持突部13の内側面13Eと面一になっている。そして、中央突部17の内側面17Eには、その上縁部を除く全体を、第1支持突部13の内側面13Eより内側にずらすように膨出させて内側面膨出部18が形成されている。また、内側面膨出部18の上端部には、上方に向かって徐々に外側に向かうように傾斜した面取斜面18Dが形成されている。さらに、中央突部17の上部にも、上面17Jと内側面17Eとが交差する角部全体に面取斜面17Dが形成されている。
図8に示すように、中央突部17の外側面17Fは、第1支持突部13全体の外側面13Fと面一になっている。また、中央突部17の外側面17Fのうち上端寄り位置には、水平段差面20が形成されている。そして、中央突部17のうち水平段差面20より上側部分が、蓋体70に内側に受容され得る支持上面突部22になっている。また、中央突部17の長手方向の中央には、支持上面突部22を2分割するようにリブ受容溝23が形成されている。
図9に示すように、第2支持突部14は、底部ベース11の平面形状における短手方向の全体に亘って延び、第2支持突部14の側端面14T,14Tは、両第1支持突部13,13の外側面13F,13Fと面一になっている。第2支持突部14の上端部には、上面14Jと内側面14Eとが交差する角部全体に、面取斜面14Dが形成されている。また、第2支持突部14の長手方向の両端寄り位置には、それぞれ前記第1支持突部13のヒンジ凹部19と同じ構造の1対のヒンジ凹部19,19が設けられている。なお、これら第2支持突部14のヒンジ凹部19,19は、第1支持突部13のヒンジ凹部19より高い位置に配置されている。
図10に示すように、第2支持突部14の外側面14F及び側端面14T,14Tの上端寄り位置には、中央突部17の水平段差面20と同じ水平段差面20が形成され、第2支持突部14のうち水平段差面20より上側部分も上記した支持上面突部22になっている。そして、中央突部17の水平段差面20と第2支持突部14の水平段差面20とが面一になり、かつ、第2支持突部14における支持上面突部22の両側部の外側面21と中央突部17の支持上面突部22の外側面21(図8参照)とが面一になっている。
図9に示すように、第2支持突部14には、支持上面突部22を4分割するように前記した中央突部17のリブ受容溝23と同じリブ受容溝23が3箇所に形成されている。それらリブ受容溝23は、第2支持突部14のうち長手全体を4等分する3つの仕切位置に配置されている。また、それら3つのリブ受容溝23のうち両端のリブ受容溝23,23は、第2支持突部14における両ヒンジ凹部19,19の幅方向の中央に位置している。
次に、第1側壁30について説明する。図11に示すように、第1側壁30は、全体が横長の長方形の主板壁31を有し、その主板壁31の下端部中央を長方形に切除して中央凹部30Aを備えた構造になっている。また、主板壁31の下縁部からは下縁補強リブ36が内側に突出し、主板壁31の上縁部からは上縁補強リブ37が内側に突出し、主板壁31の両側縁部からは第1側縁補強リブ32,32が内側に突出している。なお、これら下縁補強リブ36、上縁補強リブ37及び第1側縁補強リブ32の主板壁31からの突出量は、同じになっている。
下縁補強リブ36の下面には、底部ベース11の第1支持突部13における複数のヒンジ凹部19に対応した複数のヒンジ突部39が設けられている。図14に示すように、ヒンジ突部39は、下縁補強リブ36の下面から突出したピン支持突部39Cの両側面から回動ピン39S,39Sを相反する方向に突出させた構造になっている。そして、回動ピン39S,39Sが、図7に示したヒンジ凹部19のピン導入孔19H,19Hに押し込まれ、係止突起19C,19Cの間を押し広げるようにして通過し、ピン係合溝19J,19J内に抜け止めされている。より詳細には、図14に示すように、ピン支持突部39Cは、下縁補強リブ36の下面から突出して第1側壁30の横方向で対向した1対のピン支持突片39B,39Bを備え、それらピン支持突片39B,39Bのうち第1側壁30の起立状態でヒンジ凹部19内における第1外側壁13B側と凹部底壁19A側の位置した外縁部同士の間を連絡壁39Aで連絡した構造になっている。また、回動ピン39S,39Sは、円柱状になして各ピン支持突片39B,39Bの外面における下端寄り位置に配置され、同軸上に並んでいる。そして、これら回動ピン39S,39Sが上述したようにピン係合溝19J,19Jに係合することで、回動ピン39S,39Sを中心にして底部ベース11に対して第1側壁30が回動し、図16に示すように第1支持突部13上に起立した起立状態と、図27に示すように底壁12上に重ねられた折畳状態とに変更することができる。また、第1側壁30が起立状態になると、図15に示すように、中央凹部30Aに中央突部17が嵌合された状態になる。
なお、本実施形態の箱体10には、底部ベース11における第1支持突部13及び中央突部17の上端部内縁角部に面取斜面13D,17Dが形成されているので回動ピン39Sをピン係合溝19J内の略一定の位置に位置させた状態のまま、第1側壁30をスムーズに回動させることができる。
図11に示すように、下縁補強リブ36及び上縁補強リブ37の両端部は、共に第1側縁補強リブ32,32と交差してそれら第1側縁補強リブ32,32より更に両側方まで延びている。そして、第1側縁補強リブ32,32の両側方には、下縁補強リブ36及び上縁補強リブ37の先端部の間を連絡した第2側縁補強リブ33,33が第1側縁補強リブ32,32と平行に上下方向に延びている。
主板壁31の内面には、下縁補強リブ36と上縁補強リブ37との間の複数箇所で横方向に延びた複数の横リブ35が備えられている。また、横リブ35の一部である下記中央横リブ35Bを除き、主板壁31からの横リブ35の突出量は、主板壁31からの下縁補強リブ36等の突出量より小さくなっている。さらに、横リブ35は、下縁補強リブ36及び上縁補強リブ37と同様に、第1側縁補強リブ32,32と交差して更に両側方まで延びてそれらの先端が図12に示すように第2側縁補強リブ33,33に接続されている。
図11に示すように、複数の横リブ35のうち最も下方に位置した横リブ35(以下、適宜、「最下部の横リブ35」という)は、中央凹部30Aの上縁部の延長線上に配置され、その長手方向の中間部分は、主板壁31からの突出量が下縁補強リブ36等と同じ大きさの中央横リブ35Bになっている。その中央横リブ35Bは、中央凹部30Aの横幅より両側方に長く延び、中央横リブ35Bの中間部を部分的に低くして手差部35Cが形成されている。
図14に示すように、第1と第2の側縁補強リブ32,33は、上縁補強リブ37と交差して更に上方まで延びている。そして、上縁補強リブ37の上面の両端部に備えた後述のコーナー嵌合ブロック41のブロック上面壁41Aによって、第1と第2の側縁補強リブ32,33の上端部の間が連絡されている。また、第1と第2の側縁補強リブ32,33に左右方向から挟まれた領域のうち上縁補強リブ37と最下部の横リブ35とによって上下方向から挟まれた部分には、第1と第2の側縁補強リブ32,33の間を第1側壁30の内側面側から閉塞した溝底壁34が備えられ、これら溝底壁34と第1と第2の側縁補強リブ32,33とによって側部係合溝34Mが構成されている。
図13に示すように、第1側壁30の外側面側では、第2側縁補強リブ33の外向先端面33Cのうち最下部の横リブ35より上側部分が、主板壁31の外面より第1側壁30の内側面側に僅かにずらして配置されている。また、第2側縁補強リブ33の外向先端面33Cのうち上端寄り位置から上側部分は、さらに、第1側壁30の内側面側に僅かにずらして配置され、これに合わせて上縁補強リブ37のうち第1と第2の側縁補強リブ32,33に挟まれた部分の外側縁部も、第2側縁補強リブ33の上端部の外向先端面33Cと面一になる位置までずらされている。そして、第1側壁30の上端部において、第1及び第2の側縁補強リブ32,33と上縁補強リブ37とブロック上面壁41Aとに囲まれた部分がブロックサブ前面壁41Dによって第1側壁30の外側面側から閉塞されている。
また、第1側壁30のうち最下部の横リブ35より下方側には、主板壁31の一部を第1側縁補強リブ32より更に側方に延長して主板突壁31Dが形成され、その主板突壁31Dによって第1と第2の側縁補強リブ32,33の間が、第1側壁30の外側面側から閉塞されている。また、横リブ35群のうち最下部の横リブ35は、第2側縁補強リブ33と第1側縁補強リブ32とに挟まれた部位は、他の横リブ35の同じ部位に比べて外側に張り出していて主板突壁31Dの上縁部に接続されている。
図11に示すように、主板壁31の内面には、1対の第1側縁補強リブ32,32の間の複数箇所で上下方向に延びて下縁補強リブ36と上縁補強リブ37との間を連絡する複数の縦リブ38が備えられている。これら縦リブ38は、箱体10の平面形状の長手方向を8等分する7つの仕切位置のうち、中心の両隣となる2つの仕切位置と、両端の2つの仕切位置とに配置されている。その結果、これら縦リブ38は、図15に示すように、底部ベース11の長手方向に並んだ7つの底板上面リブ12Mのうち中心の底板上面リブ12Mの両隣の底板上面リブ12M1,12M1と、両端の底板上面リブ12M2,12M2(図15には、一方の底板上面リブ12M2のみが示されている)とに対応した配置になっている。
また、縦リブ38群のうち中央寄りの2つの縦リブ38,38に関しては、最下部の横リブ35より下側部分が、上側部分に比べて第1側壁30から大きく突出して基端強化リブ38B,38Bになっている。また、基端強化リブ38B,38Bの第1側壁30からの突出量は、下縁補強リブ36の突出量と同じになっている。これに対し、基端強化リブ38B以外の縦リブ38群の全体の第1側壁30からの突出量は、横リブ35の突出量と同じになっている。また、最下部の横リブ35のうち中央寄りの2つの縦リブ38,38に挟まれた範囲が、前記した中央横リブ35Bになっている。さらに、中央凹部30A内の両内側縁からは、基端強化リブ38B,38Bと同じ大きさの1対の基端強化リブ38C,38Cが内側に突出していて、それらの上端部が中央横リブ35Bに接続されている。
図12に示すように、第1側壁30における主板壁31の外面には、横リブ35、縦リブ38及び基端強化リブ38C(図11参照)の真裏になる位置を窪ませてリブ裏溝30Mが形成されている。このリブ裏溝30Mを形成したことで、第1側壁30の樹脂成形時の横リブ35等に起因したヒケによる歪みが目立たなくなる。
図11に示すように、上縁補強リブ37の上面には、その長手方向の両端部に1対のコーナー嵌合ブロック41,41が設けられると共に、それらコーナー嵌合ブロック41,41の間に複数(例えば、6つ)の嵌合ブロック40が設けられている。コーナー嵌合ブロック41及び嵌合ブロック40は、共に、第1側壁30の内側面側が開放した横長の箱形構造になっている。
具体的には、嵌合ブロック40は、上縁補強リブ37から起立して第1側壁30の横方向で互いに対向した1対の四角形のブロック側面壁40B,40Bにおける上縁部の間をブロック上面壁40Aにて閉塞すると共に、それらブロック側面壁40B,40Bにおける第1側壁30の外側面側の縁部の間をブロック前面壁40C(図12参照)にて閉塞した構造になっている。
また、図14に示すように、コーナー嵌合ブロック41は、その横方向の一端が第2側縁補強リブ33の上端部によって構成される一方、横方向の他端が嵌合ブロック40のブロック側面壁40Bと同形状のブロック側面壁41Bによって構成されている。また、コーナー嵌合ブロック41の上面は、嵌合ブロック40におけるブロック上面壁40Aの延長線上に配置されたブロック上面壁41Aによって構成され、そのブロック上面壁41Aは、上縁補強リブ37の端部の形状と同様に、第2側縁補強リブ33側が幅狭になっている。そして、このブロック上面壁41Aによってブロック側面壁41Bと第2側縁補強リブ33の上縁部の間が閉塞されている。また、ブロック上面壁41Aの長手方向の幅狭になる境界位置に第1側縁補強リブ32の上端部が接続されている。さらに、第1側壁30の外側面側では、第1側縁補強リブ32と第2側縁補強リブ33との間が、前述したようにブロックサブ前面壁41Dによって閉塞される一方、その反対側の第1側縁補強リブ32とブロック側面壁41Bとの間が、嵌合ブロック40におけるブロック前面壁40Cの延長線上に配置されたブロック前面壁41Cにて閉塞されている。
隣り合った嵌合ブロック40,40同士の間及び嵌合ブロック40とコーナー嵌合ブロック41との間には、それぞれ分割溝24が形成されている。これら複数の分割溝24は、箱体10の平面形状を縦方向で8等分する7つの仕切位置に配置され、その結果、図15に示すように、底板上面リブ12Mのうち底部ベース11の長手方向に並んだ7つの底板上面リブ12Mに対応した配置になっている。
図13に示すように、嵌合ブロック40及びコーナー嵌合ブロック41のブロック前面壁40C,41Cは、主板壁31の外面より内側よりにずらされ、これにより、上縁補強リブ37の上面のうち嵌合ブロック40及びコーナー嵌合ブロック41より外側に、段差水平面25が形成されている。この段差水平面25は、前述した底部ベース11における水平段差面20と、略同一の奥行きを有している。また、段差水平面25と分割溝24の底面とは面一になっている。
次に、第2側壁50について説明する。図17に示すように、第2側壁50は、全体が横長の長方形の主板壁51を有し、その主板壁51の両側部を底部ベース11側に直角に曲げて1対の側部突壁54,54を備えた構造になっている。また、主板壁51の下縁部からは下縁補強リブ52が内側に突出し、主板壁51の上縁部からは上縁補強リブ53が内側に突出している。なお、これら下縁補強リブ52及び上縁補強リブ53の主板壁51からの突出量は、同じになっていて、主板壁51からの側部突壁54の突出量より小さくなっている。
下縁補強リブ52の下面には、前述した第1側壁30のヒンジ突部39と同じ構造の1対のヒンジ突部39が、底部ベース11の第2支持突部14における1対のヒンジ凹部19に対応した位置に設けられている。そして、各ヒンジ突部39の回動ピン39S,39Sが第2支持突部14の各ヒンジ凹部19におけるピン係合溝19J,19Jに係合することで、回動ピン39S,39Sを中心にして底部ベース11に対して第2側壁50が回動し、図16に示すように第2支持突部14上に起立した起立状態と、図28に示すように第1側壁30,30の上に重ねられた折畳状態とに変更することができる。
なお、本実施形態の箱体10には、底部ベース11における第2支持突部14の上端部内縁角部に面取斜面14Dが形成されているので回動ピン39Sをピン係合溝19J内の略一定の位置に位置させた状態のまま、第2側壁50をスムーズに回動させることができる。
上縁補強リブ53の上面には、その長手方向に複数(例えば、4つ)の嵌合ブロック56が並べて設けられている。各嵌合ブロック56は、第1側壁30の各嵌合ブロック40と同一構造でかつ同じ大きさになっている。即ち、各嵌合ブロック56は、上縁補強リブ53から起立した1対のブロック側面壁56B,56Bの間の上面側と外面側とをブロック上面壁56Aとブロック前面壁56Cとで閉塞してなり、第2側壁50の内側面側が開放した横長の箱形構造になっている。また、隣り合った嵌合ブロック56,56の間には、第1側壁30の隣り合った嵌合ブロック40,40同士の間の分割溝24と同一の分割溝24がそれぞれ形成され、それら複数の分割溝24は、箱体10の平面形状の短手方向を4等分する3つの仕切位置に配置されている。
図18に示すように、嵌合ブロック56のブロック前面壁56Cは、主板壁51の外面より内側よりにずらされ、上縁補強リブ53の上面のうち嵌合ブロック56より外側には、第1側壁30の段差水平面25と同一の段差水平面25が形成されている。また、側部突壁54の上方には、側部突壁54側に配置された各嵌合ブロック56における一方のブロック側面壁56Bを延設されたコーナー突片57が備えられている。これらコーナー突片57とブロック側面壁56Bの外面は面一になっていて、側部突壁54の外面より内側よりにずらされている。これにより、側部突壁54上にも段差水平面25が形成され、その側部突壁54上の段差水平面25と上縁補強リブ53上の段差水平面25とが面一になって繋がっている。
また、コーナー突片57は、第1側壁30におけるコーナー嵌合ブロック41のブロックサブ前面壁41Dに重なり、コーナー突片57の外面とコーナー嵌合ブロック41におけるブロック前面壁41Cの外面とが面一になると共に、嵌合ブロック40,56群及びコーナー嵌合ブロック41の全ての上面が面一になる。そして、コーナー嵌合ブロック41における一方のブロック側面壁41Bの外面からコーナー突片57を有した嵌合ブロック56におけるブロック前面壁56Cの外面までの距離L1が、各嵌合ブロック40,56の横方向の全長と同じになる。
図17に示すように、側部突壁54の内面には、その先端縁に沿って複数(例えば、3つ)の係合突部62が設けられ、それら隣り合った係合突部62,62同士の間が突部分割溝62Mになっている。各係合突部62は、縦長の箱形構造になって、その一面が上記した嵌合ブロック56と同じ方向を向いて開放している。具体的には、係合突部62は、側部突壁54の内面から起立して上下方向で対向する1対の突部側面壁62B,62Bの先端間を突部先端壁62Aで閉塞すると共に、それら突部側面壁62B,62Bの間の主板壁51側を突部前面壁62Cで閉塞してなる。また、複数の係合突部62のうち最下部の係合突部62は、他の係合突部62に比べて上下方向に短くなっている。さらに、各係合突部62のうち突部側面壁62Bと突部先端壁62Aとが交差する角部は、最下部の係合突部62における下端部を除き、全て傾斜面を備えるように面取りされている。また、図19に示すように、突部先端壁62Aと突部前面壁62Cとが交差する角部も、全て傾斜面を有するように面取りされている。なお、係合突部62群は、下縁補強リブ52の先端より側部突壁54の先端側に離れて配置されている。
図17に示すように、主板壁51の内面には、1対の縦リブ58,58と1対の横リブ55,55とが突出形成されている。これら1対の縦リブ58,58は、箱体10の平面形状における短手方向を4等分する3つの仕切位置のうち中央以外の2つの仕切位置に配置されている。その結果、図15に示すように、底部ベース11の短手方向に並んだ3つの底板上面リブ12Mのうち中心の底板上面リブ12Mの両隣の底板上面リブ12M3に対応した配置になっている。これら縦リブ58は、上下方向に延び、下縁補強リブ52と上縁補強リブ53との間を連絡している。また、縦リブ58の主板壁51からの突出量は、下縁補強リブ52及び上縁補強リブ53の突出量より小さくなっている。
また、1対の横リブ55,55は、第2側壁50の上下方向のうち突部分割溝62M,62Mと同じ高さとなる位置に配置されて水平方向に延び、1対の側部突壁54,54の間を連絡している。そして、横リブ55の両端部には、係合突部62側に突出したサイド突部60,60が設けられている(図17には、横リブ55の一端側のサイド突部60のみが示されている)。
図19に示すように、サイド突部60には、係合突部62の突部先端壁62Aより第2側壁50の横方向の中央寄り位置から立ち上がり、側部突壁54寄り位置に向かうに従って徐々に係合突部62側に迫り出した傾斜ガイド面60Aと、サイド突部60における側部突壁54寄り位置から側部突壁54まで主板壁51と平行に延びた突出平坦面60Bとが備えられている。また、サイド突部60の突出平坦面60Bは、第2側壁50の内外方向において下縁補強リブ52の先端と同じ位置に配置され、係合突部62の突部前面壁62Cより主板壁51側に離れて配置されている。なお、図17に示すように、横リブ55のうちサイド突部60以外の部分の主板壁51からの突出量は、縦リブ58の突出量と同じになっている。
上縁補強リブ53の先端部のうち両端寄り位置には、1対の側壁係止部59,59が設けられている。図19に示すように、各側壁係止部59は、上縁補強リブ53の一部を突出させてなり、側壁係止部59全体がサイド突部60の突出平坦面60Bより主板壁51から離れる側に配置されている。また、側壁係止部59は、第2側壁50の横方向の中央寄りに傾斜ガイド面60Aと同様に傾斜したガイド斜面59Aを有する一方、その反対側に上縁補強リブ53の先端面と直交した係合面59Bを有し、さらに、ガイド斜面59Aと係合面59Bとの間が主板壁51と平行な先端面59Cになっている。そして、係合面59Bが係合突部62の突部先端壁62Aより僅かに第2側壁50の横方向の中央寄りに位置している。また、本実施形態では、第1側壁30における第2側縁補強リブ33の上端部が側壁係止部59との係合相手としての側壁係止部33K(図21参照)になっている。
図18に示すように、第2側壁50における主板壁51の外面には、第1側壁30と同様に、横リブ55及び縦リブ58の真裏となる位置を溝状に窪ませてリブ裏溝50Mが形成されている。なお、第2側壁50の外面における上端部中央には、主板壁51の一部を内側に膨出させて主板壁51の外面に開口した袋状の手差部50Hが形成されている。
本実施形態の箱体10の構成に関する説明は以上である。次に、箱体10の作用効果について説明する。箱体10は、後述するように折り畳んだり組み立てたりすることができる。そして、図29に示すように、組立状態の箱体10に蓋体70を装着することも、図31に示すように、折畳状態の箱体10に蓋体70を装着することもできる。具体的には、折畳状態の箱体10に対しては、底部ベース11の上端部の支持上面突部22群の外側に蓋体70の蓋側壁75を嵌合させて箱体10に蓋体70を装着することができる。その際、蓋体70の蓋下面リブ80が底部ベース11のリブ受容溝23に受容される。また、折畳状態の箱体10と蓋体70とを組み合わせてなる展示台90の全高は、組立状態の箱体10と蓋体70とを組み合わせてなる展示台90の全高の、丁度、1/3倍の高さになる。
一方、図1に示すように組立状態にされた箱体10に対しては、嵌合ブロック40,56群及びコーナー嵌合ブロック41群から構成された枠形嵌合壁10Kの外側に蓋体70の蓋側壁75を嵌合させて、箱体10に蓋体70を装着することができる(図30参照)。すると、図29に示すように、枠形嵌合壁10Kの内側に回動規制突部29群が受容されて、第1と第2の側壁30,50の内側への回動が規制される。より詳細には、本実施形態では、回動規制突部29を、蓋体70の下面を長手方向で2分割してなる1対の正方形領域のそれぞれの四隅に配置したので、短辺側の第2側壁50における横方向の両端部に回動規制突部29を対向配置することができると共に、長辺側の第1側壁30に関してはその横方向の両端部に加え、中央にも1対の回動規制突部29,29を対向配置することができる。これにより、第1と第2の側壁30,50の不用意な回動を効果的に防ぐことができると共に、長辺側の第1側壁30に関しては、横方向の中央部分が内側に撓み変形することも防ぐことができる。
また、図32に示すように、2つの箱体10,10をそれらの長辺部分を隣り合わせにして全体の平面形状が正方形になるように配置し、それら2つの箱体10,10とは縦横が逆になった1つの蓋体70で、2つの箱体10,10の半面ずつを覆い、両枠形嵌合壁10K,10Kの半分ずつを1つの蓋体70の内側に嵌合することもできる。そして、これと同様に、2つの箱体10,10の残りの半面ずつを他の蓋体70で覆い、図33に示すように、2つの箱体10,10に跨って2つの蓋体70,70を嵌合させて、展示台90,90同士を連結することもできる。
また、このように2つの箱体10,10に跨って2つの蓋体70,70を嵌合させた場合と、蓋体70と箱体10との縦横を同じにして嵌合させた場合(図30参照)とで、各箱体10における回動規制突部29群の配置は同じになる。これにより、2つの箱体10,10に跨って2つの蓋体70,70を嵌合させた場合も回動規制突部29群によって、第1と第2の側壁30,50の内側への回動を防ぐことができると共に、長辺側の第1側壁30の中央部分の撓み変形を防ぐこともできる。
さらに、図1に示すように、枠形嵌合壁10Kには、その各短辺部分のうち箱体10の平面形状の短手方向をN等分(具体的には、4等分)する仕切位置と、枠形嵌合壁10Kの各長辺部分のうち箱体10の平面形状の長手方向を2N等分(具体的には、8等分)する仕切位置とに分割溝24が形成されているので、任意の分割溝24に蓋体70の蓋側壁75を受容させて、箱体10の短手方向の全長のN分の1(例えば、4分の1)ずつ単位で、蓋体70を箱体10に対して縦横に移動して位置決めすることができる。
さらに、蓋体70を2枚重ねたときに、下側の蓋体70の角形突部28群の外側に上側の蓋体70を嵌合させることができるので、図34に示すように、蓋体70を複数重ねて展示台90として使用することもできる。また、蓋上面嵌合突部28Kには、分割溝24及び蓋下面リブ80と同様の仕切位置に配置された蓋上面溝27が形成されているので、蓋体70,70同士を重ねるときも、箱体10の上に蓋体70を重ねる場合と同様に、上記した蓋体70の全長のN分の1ずつ単位で、上側の蓋体70を下側の蓋体70に対して縦横に移動して位置決めすることができる。
また、図27に示すように、箱体10の下面外縁部からは下面嵌合突壁15Kが突出していて、その下面嵌合突壁15Kの内側に蓋体70の蓋上面嵌合突部28Kを嵌合することもできる。そして、蓋体70の上に箱体10を重ねるときも、上記した箱体10の全長のN分の1ずつ単位で、箱体10をその下側の蓋体70に対して縦横に移動して位置決めすることができる。
さて、箱体10の折り畳み操作及び組み立て操作は、以下にようにして行うことができる。図1に示すように、組立状態になった箱体10を折り畳むには、図23に示すように、まずは、何れか一方の第1側壁30を内側に倒し、図24に示すように、第1及び第2の支持突部13,14に囲まれた側壁収納部11S内に折り畳む。次いで、図25及び図26に示すように、他方の第1側壁30を内側に倒して、一方の第1側壁30の上に重ねる。
すると、図27に示すように、先に折り畳まれた第1側壁30に関しては、回動ピン39Sがピン係合溝19Jの下端部まで移動してピン支持突部39Cがヒンジ凹部19の凹部底壁19Aに当接することで、第1側壁30の回動中心側の基端部が底壁12より上方に離間した位置に保持される一方、回動中心から離れた側の先端部が底壁12に当接する。即ち、先に折り畳まれた第1側壁30は、先端部が基端部より下方に位置した先端下がりの傾斜姿勢で折畳状態になる。
これに対し、後に折り畳まれた第1側壁30に関しては、先に折り畳まれた第1側壁30に当接することで回動ピン39Sがピン係合溝19Jの上端寄り位置に保持される。そして、後に折り畳まれた第1側壁30は、先端上がりの傾斜姿勢で折畳状態になって、先に折り畳まれた第1側壁30を上方に平行移動した位置に配置される。また、上側の第1側壁30の一部は、第1支持突部13より上方に突出した状態になる。
次いで、1対の第2側壁50,50を内側に倒すようにして折り畳む。すると、図28に示すように、各第2側壁50が中央突部17と第2支持突部14との間に収まり、各第2側壁50の側部突壁54,54における先端面がそれぞれ第1支持突部13,13の上面13J,13Jに当接し、箱体10全体が折畳状態になる。この折畳状態で、第1側壁30のうち第1支持突部13より上方に突出した部分は、各第2側壁50における側部突壁54,54の間に収まる。また、第2側壁50における主板壁51の外面は、底部ベース11の水平段差面20と略同等位置に配置される。
折畳状態の箱体10を組立状態にするには、上記した操作と逆の操作を行う。即ち、図25に示すように、両第2側壁50,50を起立状態にしてから、2枚重ねになって折り畳まれている1対の第1側壁30,30を上から順番に回動して起こす。上側の第1側壁30を起こすには、例えばその第1側壁30のうち底部ベース11の第1支持突部13より上方に突出している部分(例えば、嵌合ブロック40等)に手を掛けて起こせばよい。これに対し、下側の第1側壁30の先端部分と第1支持突部13の内側面13Eとの間には僅かな隙間しかないので、そこに手を差し込むことが困難である(図27参照)。
しかしながら、その第1側壁30は、先端下がりの傾斜姿勢で折り畳まれて基端側が底壁12から浮き、図24に示すように、中央凹部30Aの縁部と底壁12との間に指を挿入可能な指挿入隙間Yが形成されるので、中央凹部30Aを通して底壁12と第1側壁30との間に指を挿入することができる。また、その中央凹部30Aの縁部に形成された中央横リブ35Bには、その中央部を部分的に低くして手差部35Cが形成されているので、これにより底壁12と第1側壁30との間が広くなり、そこに容易に指を挿入することができる。その上、中央横リブ35Bのうち手差部35Cを形成したことで主板壁31からの突出量が小さくなった部分に指を引っ掛けることができ、容易に、第1側壁30を先端上がりの傾斜姿勢になるまで起こすことができる。
そして、その第1側壁30の嵌合ブロック40を第1支持突部13より高い位置に持ち上げてから、嵌合ブロック40に手を掛けてさらに第1側壁30を起こせばよい。すると、図20に示すように、第2側壁50の係合突部62群が第1と第2の側縁補強リブ32,33の間に嵌合されると共に(図22参照)、第1と第2の側縁補強リブ32,33の間の横リブ35が、係合突部62,62同士の間の突部分割溝62M内に受容される。
また、第1側壁30が起立状態になる直前には、第2側壁50における側壁係止部59(図19参照)のガイド斜面59Aに第1側壁30の側壁係止部33K(第2側縁補強リブ33の上端部)が摺接し、第2側壁50における側壁係止部59と係合突部62との間の壁部(例えば、側部突壁54等)を僅かに弾性変形させる。そして、第1側壁30が起立状態になると、第1側壁30の側壁係止部33Kが第2側壁50の側壁係止部59を通過して第2側壁50の一部の弾性変形した部分が弾性復帰し、図21に示すように、第2側壁50の側壁係止部59の係合面59Bが第1側壁30の側壁係止部33Kに係合して、第1側壁30が起立状態に係止される。これにより箱体10全体が組立状態になる。
上記したように本実施形態の箱体10の構成によれば、1対の第1側壁30,30のうち先に折り畳まれた一方の第1側壁30が先端下がりの傾斜姿勢になって、その第1側壁30における中央凹部30Aの縁部と底壁12との間に指を挿入可能な指挿入隙間Y(図24参照)が形成されるので、その指挿入隙間Yに指を挿入して容易に第1側壁30を起立状態にすることができ、箱体10の組み立て作業を容易に行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、蓋体70を嵌合して展示台90として使用される箱体10に本発明を適用した例を示したが、蓋体を嵌合せずに、上下を逆にして底部ベースを第1及び第2の側壁の上方に配置した状態で展示台として使用される箱体や、収納箱として使用される箱体に本発明を適用してもよい。
(2)前記実施形態では、第1側壁30のうち中央凹部30Aの奥側縁部に沿って横リブ(中央横リブ35B)が突出形成されていたが、第1側壁のうち中央凹部の奥側縁部を平坦にしてもよい。