JP7114047B2 - 箱体 - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳み可能な箱体に関する。
従来、この種の箱体として、底面の外縁部から突出する1対の第1支持突部と1対の第2支持突部とに、1対の第1側壁と1対の第2側壁とが回動可能に支持されているものが知られている。その箱体は、1対の第1側壁が1対の第1支持突部の間に折り畳まれてから、1対の第2側壁が1対の第2支持突部の間に折り畳まれて折畳状態になり、その逆の操作を行って組立状態になる(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3167129号公報(図4,図5)
上記した従来の箱体に対し、組立状態にする際の作業性の向上が求められている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、四角形のベース壁の対向する1対の外縁部から1対の第1支持突部が突出して、それらに1対の第1側壁が回動可能に支持されると共に、前記ベース壁の残りの1対の外縁部から1対の第2支持突部が突出して、それらに1対の第2側壁が回動可能に支持され、前記1対の第1側壁及び前記1対の第2側壁が起立する組立状態と、前記1対の第1側壁が前記1対の第1支持突部の間に折り畳まれてから前記1対の第2側壁が前記1対の第2支持突部の間に折り畳まれる折畳状態とに変更可能な箱体であって、前記第1支持突部又は前記第2支持突部の少なくとも一方の支持突部の内面に形成されて、前記折畳状態で前記第1側壁又は前記第2側壁の先端部から水平方向に離れるように陥没し、前記第1側壁又は前記第2側壁の先端部との間に指を挿入可能な隙間を形成する内面凹部を備える箱体である。
請求項2の発明は、前記第1側壁又は前記第2側壁の先端面のうち前記内面凹部と水平方向で対向する位置に陥没した状態に形成されて、前記内面凹部との間に指を挿入可能な隙間を形成する先端凹部を備える請求項1に記載の箱体である。
請求項3の発明は、前記先端凹部は、前記第1側壁又は前記第2側壁を厚さ方向に貫通し、前記先端凹部の底面のうち前記先端凹部を有する前記第1側壁又は前記第2側壁の内面から離れた位置から突出する指掛け突部を備える請求項2に記載の箱体である。
請求項4の発明は、前記内面凹部の内面と前記内面凹部を有する前記支持突部の上面とが交差する角部にテーパー面を備える請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の箱体である。
請求項5の発明は、四角形のベース壁の対向する1対の外縁部から1対の第1支持突部が突出して、それらに1対の第1側壁が回動可能に支持されると共に、前記ベース壁の残りの1対の外縁部から1対の第2支持突部が突出して、それらに1対の第2側壁が回動可能に支持され、前記1対の第1側壁及び前記1対の第2側壁が起立する組立状態と、前記1対の第1側壁が前記1対の第1支持突部の間に折り畳まれてから前記1対の第2側壁が前記1対の第2支持突部の間に折り畳まれる折畳状態とに変更可能な箱体であって、前記第1支持突部又は前記第2支持突部の少なくとも一方の支持突部の内面に形成されて、前記折畳状態で前記第1側壁又は前記第2側壁の先端部との間に指を挿入可能な隙間を形成する内面凹部を備え、前記第1側壁又は前記第2側壁の少なくとも一方の側壁の先端部の内面には、先端から先端寄り位置に向かって外面から離れるように傾斜するガイド斜面が形成されている箱体である。
請求項6の発明は、前記折畳状態と前記組立状態と前記組立状態から1つの前記第1側壁のみが折り畳まれた状態とからなる3状態の全てで上面に重ねられる蓋体を備える請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の箱体である。
請求項1の箱体では、第1又は第2の支持突部の内面に形成された内面凹部により、折畳状態の第1又は第2の側壁の先端部と支持突部の内面との間に、指を挿入可能な隙間を従来より広くすることができ、箱体を組立状態にする際の作業性が向上する。
これに加え、請求項2の箱体では、第1又は第2の側壁の先端部に形成された先端凹部により、側壁の先端部と支持突部の内面との間の隙間をより一層広くすることができ、箱体を組立状態にする際の作業性がより一層向上する。
さらには、請求項3の箱体では、先端凹部の底面から突出する指掛け突部により先端凹部に指が掛かり易くなり作業性が向上する。
請求項5の箱体では、第1又は第2の側壁の先端部に形成されるガイド斜面に沿ってスムーズに側壁の下側に指を滑り込ませることができ、箱体を組立状態にする際の作業性が向上する。
発明の一実施形態の箱体の斜視図 蓋体が外された箱本体の斜視図 ベース部の上面側の斜視図 ベース部の下面側の斜視図 ベース部のコーナー部の拡大斜視図 第1側壁の内面側の斜視図 第1側壁の外面側の拡大斜視図 一方の第1側壁が折り畳まれた状態の箱本体の斜視図 第2側壁の内面側の拡大斜視図 両第1側壁が折り畳まれた状態の斜視図 蓋体の下面側の斜視図 組立状態の箱体の一部破断の斜視図 組立状態の箱体の一部破断の平断面図 折畳状態の箱本体の斜視図 折畳状態の箱体の斜視図 折畳状態の箱本体の側断面図 一方の第1側壁が折り畳まれた状態の箱本体の斜視図 複数の箱体を組み合わせた展示台の斜視図
以下、発明の一実施形態を図1~図18に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の箱体10は、例えば平面形状が正方形の直方体状をなし、箱本体10Hと蓋体50とに分離可能になっている。
図2に示すように、箱本体10Hは、ベース部11に1対の第1側壁20と1対の第2側壁30とを回動可能に連結してなる。図3に示すように、ベース部11は、正方形のベース壁12の対向する1対の外縁部から1対の第1支持突部13が起立しかつ残りの1対の外縁部から1対の第2支持突部14が起立した構造をなしている。また、第1支持突部13は、両端部を除く全体が第2支持突部14より低く、両端部は第2支持突部14と同じ高さになっている。換言すれば、第2支持突部14の両端部は、第1支持突部13側に直角曲げされている。
図4に示すように、第1及び第2の支持突部13,14は、下面開放の中空構造をなしている。そして、第1及び第2の支持突部13,14の内面側を構成する内面壁13A,14Aはベース壁12から立ち上がり、外面側を構成する外面壁13B,14Bは、ベース壁12より下方に突出している。また、ベース壁12の下面には、その下面を縦横に4等分する位置に下面リブ16が設けられて格子状になっている。そして、下面リブ16の下面と外面壁13B,14Bの下面とが面一になっている。
各下面リブ16の端部からは、第1及び第2の支持突部13,14の内側上面まで内部リブ16Aが延びている。また、内面壁13A,14A同士の角部と、外面壁13B,14B同士の角部との間はコーナーリブ16Bにて連絡されている。ベース壁12の縦横の中央の下面リブ16には、それら下面リブ16の両端部を角筒状に形成してなる角筒部16Cが備えられている。
図3に示すように、第1及び第2の各支持突部13,14の横方向の両端寄り位置には、ヒンジ凹部17が備えられている。図5に示すように、ヒンジ凹部17は、第1及び第2の各支持突部13,14の内側面と上面とに開口する内側面開口17Aと上面開口17Bとを有し、内側面開口17Aより内部及び上面開口17Bが広くなっている。また、ヒンジ凹部17内には、内側面開口17Aの両側上部に、1対の係止突起17Cが備えられている。
第1支持突部13には、上面壁13Cの内縁部分が面取りされて傾斜面13Tが形成されている。第2支持突部14の上面壁14Cからは、外縁部を除く全体から段付き状に上面突部15が突出している。その上面突部15は、ヒンジ凹部17と、長手方向の中央に備えた上面溝15A(図3参照)とによって分断されている。また、上面突部15の両端部には、第1支持突部13側に向かって下る傾斜面14Tが形成されている。
図5に示すように、第1支持突部13のうちヒンジ凹部17,17の間には、内面凹部19が形成されている。内面凹部19は、第1支持突部13の内面壁13Aにおける両ヒンジ凹部17寄りの2位置の間を、外面壁13B側に円弧状に膨出させてなる。なお、第1支持突部13内では、内面壁13Aのうち内面凹部19によって最も外面壁13Bに接近した部分とその外面壁13Bとの間が前述の内部リブ16Aにて連絡されている(図4参照)。なお、内面凹部19のうち第1支持突部13の上面壁13Cにおける縁部には、前述の傾斜面13Tと略同一の幅のテーパー面19Tが形成されている。なお、テーパー面19Tは、R面取りされて上下方向で丸みを帯びた斜面であってもよいし、本実施形態のようにC面取りされて上下方向で丸みを帯びていない斜面であってもよい。
図6に示すように、第1側壁20は、例えば、僅かに縦長の四角形をなし、その内面から複数の横リブ21と複数の縦リブ22とが突出している。また、第1側壁20の外縁部に位置する横リブ21と縦リブ22とにより、第1側壁20の上面、下面及び両側面が構成されている。
具体的には、横リブ21及び縦リブ22は、4つずつ備えられて、それらのうち2つずつが第1側壁20の外縁部に配置され、残りの2つがそれぞれ第1側壁20の外縁寄り位置に配置されている。また、第1側壁20の内面側のうち横リブ21及び縦リブ22の立ち上がり部分の近傍が段付き状に厚肉化されて帯状肉厚部20Aになっている。さらに、第1側壁20の上下方向の略中央には、横リブ21を有さずに、帯状肉厚部20Aのみが形成されている。そして、第1側壁20の外面のうち帯状肉厚部20Aの真裏となる位置に、図2に示した装飾用の外面溝20Mが形成されている。なお、第1側壁20のうち下端寄り位置で水平に延びる外面溝20Mは、他の外面溝20Mに比べて幅広になっている。
図6に示すように、第1側壁20の下面の両端寄り位置からは、1対のヒンジ突部18が垂下し、それらヒンジ突部18から両側方に係止突起18Cが突出している。そして、係止突起18Cが第1支持突部13のヒンジ凹部17内の係止突起17Cの下側に回転可能に受容されている。これにより、第1側壁20が第1支持突部13上で起立した起立姿勢(図2参照)と、ベース壁12上に寝かされた折畳姿勢(図10参照)との間で回動する。また、第1側壁20が起立姿勢になると、前述した幅広の外面溝20Mは、第2支持突部14の上面と略同じ高さに配置される。
図8に示すように、第1側壁20の下側の2つの横リブ21には、凹部43が形成されている。それら凹部43は、横リブ21のうち第1側壁20の起立姿勢で前述の内面凹部19の真上位置となる部分を、内面凹部19に対応した円弧状に切除してなる。
図6に示すように、第1側壁20の側面においては、起立姿勢で第2支持突部14より上方に位置する部分の内縁部から側面突壁23が側方に張り出している。図7に示すように、側面突壁23の先端縁からは、第1側壁20の外側に向かって突条24が突出し、その突条24から複数の係合片24Aが延設されている。また、側面突壁23の上端寄り位置には、第1側壁20の内側と側方とに開口するフード形状の係合凹部24Bが形成されている。
図8に示すように、第2側壁30は、例えば僅かに横長の四角形をなしている。そして、第2側壁30の下面に備えた第1側壁20と同様の1対のヒンジ突部18,18が、第2支持突部14のヒンジ凹部17に回転可能に係合している。これにより、第2側壁30が第2支持突部14上で起立した起立姿勢(図8参照)と、ベース壁12上に寝かされた折畳姿勢(図14参照)との間で回動する。
第2側壁30の内面からは第1側壁20と同様に複数の横リブ21と複数の縦リブ22とが突出している。そして、上端と下端の横リブ21によって第2側壁30の上面及び下面が形成されている。また、第2側壁30には、両側部が第1側壁20側に直角曲げされて横リブ21及び縦リブ22より第1側壁20側に張り出す1対の側部突壁31が備えられ、それら側部突壁31によって第2側壁30の両側面が構成されている。
また、図9に示すように、第2側壁30の横方向の両端部には、上下方向に延びかつ横リブ21を挟んで第2側壁30の内面と対向するサイド補強壁35が備えられている。そのサイド補強壁35の一方の側部は側部突壁31の内面と直交し、サイド補強壁35の他方の側部から第1側壁20から離れる側へとコーナー壁34が屈曲している。
第2側壁30の両側部における上下方向の複数位置には、側部突壁31とサイド補強壁35とに跨がってボックス部32が形成されている。それらボックス部32は、第2側壁30の横方向の中央に向かう側が開口していて、図2に示すように、第1側壁20と第2側壁30とを起立姿勢にしたときに、第1側壁20の係合片24A(図7参照)がボックス部32内に係合する。
サイド補強壁35の上端寄り位置には、係止突起33が形成されている。係止突起33は、平面形状が台形状をなしている。そして、第1側壁20と第2側壁30とを起立姿勢にしたときに、第1側壁20の係合凹部24Bと第2側壁30の係止突起33とが係合する。
図1に示すように、第2側壁30の上部の横方向中央には、持ち手部36が形成されている。持ち手部36は、第2側壁30の一部を横長の袋状に内側に膨出させてなる。また、図9に示すように、持ち手部36の裏側の膨出部36Bと第2側壁30の上面を構成する横リブ21との間は、複数の連絡補強リブ36Lにて連絡されている。
図2に示すように、第1及び第2の側壁20,30(以下、第1側壁20と第2側壁30とを区別しない場合には、単に「側壁20,30」という)の上面からは蓋嵌合突部25が突出している。図7に示すように、蓋嵌合突部25は、外面側が開口するフード形状をなしている。具体的には、蓋嵌合突部25は、側壁20,30の上面の内縁部から起立する上面突壁25Bと、その上面突壁25Bの上縁部及び側縁部から側壁20,30の上面の外縁寄り位置まで張り出す上縁リブ25C及び側縁リブ25Dとからなる。また、蓋嵌合突部25のうち側壁20,30の外面溝20Mの延長位置は分断されて上面溝25Aになっている。
図7に示すように、蓋嵌合突部25のうち第1側壁20の横方向の端部に位置する部分には、コーナー補強部28が形成されている。そのコーナー補強部28は、前述の側面突壁23から突条24を蓋嵌合突部25の上面と面一となる位置まで延ばし、その突条24と蓋嵌合突部25の側縁リブ25Dの先端縁とを図13に示すように傾斜壁28Aで連絡し、さらに、蓋嵌合突部25の上縁リブ25Cを傾斜壁28Aまで延長してなる。
図9に示すように、蓋嵌合突部25のうち第2側壁30の横方向の端部に位置する部分にも、コーナー補強部29が形成されている。そのコーナー補強部29は、図13に示すように、蓋嵌合突部25の側縁リブ25Dの先端縁から第2側壁30の側方に張り出すコーナー壁29Aを側部突壁31(図9参照)に沿うように直角曲げすると共に、図9に示すように蓋嵌合突部25の上縁リブ25Cをコーナー壁29Aまで延長してなる。
図2に示すように、第1側壁20の横方向の中央においては、蓋嵌合突部25を切除して先端凹部40が設けられている。図8に示すように、先端凹部40は、例えば、内面凹部19及び横リブ21の凹部43より僅かに小さい横幅をなしている。また、先端凹部40側を向いた蓋嵌合突部25の側面は傾斜している。さらに、第1側壁20の上面のうち先端凹部40が設けられた部分には、指掛け突部26が形成されている。図7に示すように、指掛け突部26は、断面四角形の突条形状をなし、第1側壁20の上面における外縁寄り位置において第1側壁20の横方向に延びている。また、指掛け突部26の外面は、蓋嵌合突部25の外面と面一になっている。さらに、指掛け突部26は、第1側壁20の横方向の中央に形成された上面溝25Aにて分断されている。
図9に示すように、第2側壁30の横方向の中央においては、蓋嵌合突部25の内面に指先ガイド部41が形成されている。指先ガイド部41は、第2側壁30の横方向の中央において、蓋嵌合突部25の上面突壁25Bを外側に傾斜させて形成されるガイド斜面41Aと、ガイド斜面41Aの横方向の両端部を内側に傾斜させてなる1対のサブガイド斜面41Bとを備えている。また、指先ガイド部41は、第2側壁30の横方向の中央に形成された上面溝25Aにて分断されている。なお、ガイド斜面41A及びサブガイド斜面41Bは、R面取りされて上下方向で丸みを帯びた斜面であってもよいし、本実施形態のようにC面取りされて上下方向で丸みを帯びていない斜面であってもよい。
図11に示すように、蓋体50は、正方形の天板51の下面の外縁部から蓋側壁52が垂下すると共に、天板51の下面のうち蓋側壁52の内側部分から複数の下面リブ53と複数の角筒54とが垂下した構造をなしている。複数の下面リブ53は、天板51の下面を縦横にそれぞれ4等分する位置に配置されている。また、蓋体50の縦横の各中央の下面リブ53の下面は、長手方向の両端部と中間部が蓋側壁52の下面と面一で、それら以外の部分の下面は蓋側壁52の下面より上方に位置している。また、蓋体50の中央以外の下面リブ53の下面は、長手方向の両端部のみが蓋側壁52の下面と面一で、それら以外の部分の下面は蓋側壁52の下面より上方に位置している。
蓋体50の縦横の各中央の下面リブ53の両端部には、厚肉部53Aが設けられ、それら厚肉部53Aより中央寄り位置にはリブ直交部53Bが設けられている。それら厚肉部53A及びリブ直交部53Bの下面は、共に蓋側壁52の下面と面一になっている。具体的には、厚肉部53Aは、下面リブ53を部分的に厚肉に形成してなり、リブ直交部53Bは、下面リブ53から両側方に突条53Cを突出させてなる。また、両突条53Cの先端間の間隔は、厚肉部53Aの厚さより大きく、ベース部11の下面リブ16の一部である角筒部16Cの幅と略同一になっている。
角筒54は、天板51のコーナー寄り位置に配置され、蓋側壁52のコーナー部に角筒54のコーナー部が対向している。また、角筒54のうち蓋側壁52に対向する2面には、上下方向に延びる突条54Aが形成されている。なお、角筒54の下面は、蓋側壁52の下面より上方に位置している。また、天板51の裏面のうち下面リブ53及び角筒54の立ち上がり部分の近傍が段付き状に厚肉化されて帯状肉厚部50Aになっている。
図1に示すように、蓋体50の上面には、下面リブ53の真裏となる位置に上面溝50Mが形成され、その上面溝50Mの底面と蓋体50の上面の外縁部とが面一になっている。また、角筒54の真裏となる位置には、矩形溝54Mが形成されている。なお、蓋体50の上面溝50Mは、ベース部11及び側壁20,30の前述の上面溝15A,25Aより幅広になっている。また、上面溝15A,25Aの溝幅は略同一になっている。
本実施形態の箱体10の構成に関する説明は以上である。次ぎに、この箱体10の作用効果について説明する。図1に示した組立状態の箱体10を折畳状態にするには、箱本体10Hから蓋体50を外し、図10に示すように、1対の第1側壁20をベース壁12上に重ねるように折り畳む。
次いで、図14に示すように、1対の第2側壁30を第1側壁20の上に重ねるように折り畳む。そして、図15に示すように1対の第2支持突部14の上面に蓋体50を載置する。すると、蓋体50の蓋側壁52の内側に第2支持突部14の上面突部15(図3参照)が嵌合しかつ、上面突部15の上面溝15A(図3参照)に蓋体50の下面リブ53の厚肉部53Aが嵌合する。以上により、箱体10が折畳状態になる。
折畳状態の箱体10を組立状態にするには、上記操作とは逆の操作を行う。その際に、第2側壁30を起こすために、第2支持突部14と第2側壁30の先端部に片手の指先を掛ける操作が行われ得る。これに対し、本実施形態の箱体10では、図16に示すように、第2側壁30の先端部に指先ガイド部41を備えたことで、第2側壁30の先端部とその下方の第2側壁30又は第1側壁20との間に隙間が形成されているので、指先を第2側壁30の先端部の下方に容易に潜り込ませて第2側壁30を簡単に起こすことができる。しかも、指先ガイド部41にはガイド斜面41Aが形成されているので、そのガイド斜面41Aに沿ってスムーズに指先を潜り込ませることができる。
次いで、第1側壁20を起こす。ここで、第2側壁30に関しては、上記した操作以外に第2側壁30を両側方から両手で挟んで起こすか、持ち手部36に指先を挿入して起こす操作も考えられる。しかしながら、第1側壁20は、そのような操作で起こすことができない。しかも、第1側壁20の先端部と第1支持突部13との間は、第2側壁30の先端部と第2支持突部14との間より狭くなっている。
これらに対し、図17に示すように、本実施形態の箱体10では、第1側壁20の先端部に先端凹部40が設けられると共に第1支持突部13の内面に内面凹部19が設けられたことで、第1側壁20の先端部と第1支持突部13と間に広い隙間が確保されている。これにより、指先を第1側壁20の先端部と第1支持突部13との間に差し込んで、第1側壁20を起こす作業を容易に行うことができる。しかも、第1側壁20のうち先端凹部40が形成されている部分には、指掛け突部26が備えられているので、第1側壁20の先端部に指先が掛け易い。
また、第1側壁20の横リブ21には、内面凹部19に対応した凹部43が形成されているので、図8及び図17に示すように、一方の第1側壁20を起立姿勢にした状態で、他方の第1側壁20を起こす際には、起立している第1側壁20の横リブ21に指先が突き当るような事態を防ぎ易い。
なお、第1側壁20を起立姿勢まで回動する際には、既に起立姿勢になっている第2側壁30の内面に第1側壁20の側部が隣接して移動する。このとき、第1側壁20の側部が第2側壁30の指先ガイド部41に入り込んだとしても、指先ガイド部41の横方向の両端部にはサブガイド斜面41Bが備えられているので、そのサブガイド斜面41Bの案内により第1側壁20の側部をスムーズに指先ガイド部41から抜き出せることができる。
第1及び第2の側壁20,30が起立姿勢になったら蓋体50を装着する。すると、蓋体50の天板51が、箱本体10Hの開口縁部を構成する蓋嵌合突部25の外側に嵌合され、先端凹部40及び指先ガイド部41が隠される。これにより、箱体10の美観が高くなる。なお、図12及び図13に示すように、蓋体50は、厚肉部53Aが上面溝25Aに収まることと、角筒54の突条54Aと蓋側壁52との間に蓋嵌合突部25が挟まることで、箱本体10Hに対して位置決めされる。
このように本実施形態の箱体10は、高い操作性を以て箱体10を容易に折畳状態、組立状態へと変更することできる。また、図18に示すように、箱体10は、1つの第1側壁20のみを折り畳み、残りの起立した第1側壁20及び第2側壁30に蓋体50を装着して一側面折畳状態にすることもできる。そして、図18に示すように、組立状態、折畳状態、一側面折畳状態の箱体10を複数組み合わせて、展示台又は展示ケースとして使用することができる。
なお、蓋体50の上に箱体10を載置すると角筒部16Cを含むベース部11の下面リブ16が蓋体50の上面溝50Mに収まる。また、複数の蓋体50を段積みした際には、リブ直交部53Bを含む上段側の蓋体50の下面リブ53が下段側の蓋体50の上面溝50Mに収まる。そして、それら角筒部16C及びリブ直交部53Bによって、蓋体50上に載置された箱体10又は蓋体50が位置決めされる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の箱体10は、展示用台又は展示用ケースとして使用されるものであったが、商品の搬送又は収納用の容器として使用されるものに、上記した内面凹部19や先端凹部40、指先ガイド部41等を設けてもよい。
(2)前記実施形態の箱体10は、蓋体50を有していたが、蓋体を有さず、上記した箱本体10Hそのもので箱体が構成されていてもよい。
(3)前記実施形態の箱体10は、平面形状が正方形であったが、長方形であってもよい。
(4)前記実施形態の箱体10は、折畳状態にする際に先に折り畳まれる第1側壁20に先端凹部40が形成され、後に折り畳まれる第2側壁30に指先ガイド部41が形成されていたが、第1側壁20に指先ガイド部41を設ける一方、第2側壁30に先端凹部40を設けてよいし、第1側壁20と第2側壁30とに共に先端凹部40か指先ガイド部41を設けてもよし、さらには、第1側壁20又は第2側壁30の一方のみに、先端凹部40又は指先ガイド部41の一方のみを設けた構成としてもよい。
(5)また、第1側壁20又は第2側壁30に、先端凹部40と指先ガイド部41とを横並びにして設けてもよい。
(6)前記実施形態の箱体10において、一方の第1側壁20を折り畳まれた状態に保持する係止部を設け、箱体10を上述の一側面折畳状態にしかつ上下逆さにして展示用ケースとして使用してもよい。
10 箱体
12 ベース壁
13 第1支持突部
14 第2支持突部
19 内面凹部
20 第1側壁
26 指掛け突部
30 第2側壁
40 先端凹部
41 指先ガイド部
41A ガイド斜面
43 凹部
50 蓋体

Claims (6)

  1. 四角形のベース壁の対向する1対の外縁部から1対の第1支持突部が突出して、それらに1対の第1側壁が回動可能に支持されると共に、前記ベース壁の残りの1対の外縁部から1対の第2支持突部が突出して、それらに1対の第2側壁が回動可能に支持され、
    前記1対の第1側壁及び前記1対の第2側壁が起立する組立状態と、前記1対の第1側壁が前記1対の第1支持突部の間に折り畳まれてから前記1対の第2側壁が前記1対の第2支持突部の間に折り畳まれる折畳状態とに変更可能な箱体であって、
    前記第1支持突部又は前記第2支持突部の少なくとも一方の支持突部の内面に形成されて、前記折畳状態で前記第1側壁又は前記第2側壁の先端部から水平方向に離れるように陥没し、前記第1側壁又は前記第2側壁の先端部との間に指を挿入可能な隙間を形成する内面凹部を備える箱体。
  2. 前記第1側壁又は前記第2側壁の先端面のうち前記内面凹部と水平方向で対向する位置に陥没した状態に形成されて、前記内面凹部との間に指を挿入可能な隙間を形成する先端凹部を備える請求項1に記載の箱体。
  3. 前記先端凹部は、前記第1側壁又は前記第2側壁を厚さ方向に貫通し、前記先端凹部の底面のうち前記先端凹部を有する前記第1側壁又は前記第2側壁の内面から離れた位置から突出する指掛け突部を備える請求項2に記載の箱体。
  4. 前記内面凹部の内面と前記内面凹部を有する前記支持突部の上面とが交差する角部にテーパー面を備える請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の箱体。
  5. 四角形のベース壁の対向する1対の外縁部から1対の第1支持突部が突出して、それらに1対の第1側壁が回動可能に支持されると共に、前記ベース壁の残りの1対の外縁部から1対の第2支持突部が突出して、それらに1対の第2側壁が回動可能に支持され、
    前記1対の第1側壁及び前記1対の第2側壁が起立する組立状態と、前記1対の第1側壁が前記1対の第1支持突部の間に折り畳まれてから前記1対の第2側壁が前記1対の第2支持突部の間に折り畳まれる折畳状態とに変更可能な箱体であって、
    前記第1支持突部又は前記第2支持突部の少なくとも一方の支持突部の内面に形成されて、前記折畳状態で前記第1側壁又は前記第2側壁の先端部との間に指を挿入可能な隙間を形成する内面凹部を備え、
    前記第1側壁又は前記第2側壁の少なくとも一方の側壁の先端部の内面には、先端から先端寄り位置に向かって外面から離れるように傾斜するガイド斜面が形成されている箱体。
  6. 前記折畳状態と前記組立状態と前記組立状態から1つの前記第1側壁のみが折り畳まれた状態とからなる3状態の全てで上面に重ねられる蓋体を備える請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の箱体。
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