JP6021139B2 - 折畳コンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、平面形状が四角形の底壁における1対の対向辺に配置された1対の第1側壁と、残り1対の対向辺に配置された1対の第2側壁とが下端部を中心に回動し、第1、第2の側壁の順に底壁の上に重ねられて折畳状態になる折畳コンテナに関する。
この種の折畳コンテナとして、例えば、図17(A)及び図17(B)に示すように、折畳状態にしたときに、一方の第2側壁2の上に他方の第2側壁2が重ねられる構造のもの(例えば、特許文献1参照)と、図18(A)〜図18(C)に示すように、1対の第2側壁2,2が、それらの先端同士を突き合わせた状態になるものとが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−280056号公報(図1〜図3) 特開2006−160316号公報(図1〜図4)
ところで、上記した従来の何れの折畳コンテナも、第2側壁2に上面蓋が取り付けられていない場合には、折畳状態から組立状態にする際に、第2側壁2の外面のリブ2L(図17参照)を把持して第2側壁2を容易に起立姿勢にすることができる。ところが、図18(C)に示すように、第2側壁2に上面蓋4が取り付けられていると、上面蓋4によって第2側壁2の外面のリブ2Lが覆い隠されて持ち手となる部分がなくなるため、第2側壁2の引き起こし作業に手間がかかる。また、上面蓋4の裏面にリブがある場合にそのリブを把持して引き上げると、上面蓋4が第2側壁2に対して自由に回動し得る不安定な状態になり、この場合も第2側壁2の引き起こし作業に手間がかかる。また、第2側壁2の側部に指を掛けて引き上げると、第2側壁2が横に傾いたり、捻れたりしてスムーズに回動しなくなるため、やはりこの場合も第2側壁2の引き起こし作業に手間がかかる。
さらには、図17に示した折畳コンテナでは、第2側壁2の先端と底壁3から起立した側壁支持突壁5との間が接近していてそれらの間に指を挿入することすらできず、図18に示した折畳コンテナにおいても、第2側壁2,2の先端同士の間が接近していてそれらの間に指を挿入することすらできない。また、仮に、第2側壁2の先方の隙間に指を挿入することができても、従来の折畳コンテナでは、ヒンジ部2Hに掛けた指が滑り、滑らないようにするためにヒンジ部2Hの下方に指を潜らせるには第2側壁2の先端を一度浮かせる必要があるので、やはり第2側壁2を引き起こす作業に手間がかかるという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、上面蓋を備えた折畳コンテナの組立作業を容易に行うことを可能にすることにある。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る折畳コンテナは、平面形状が四角形の底壁における1対の対向辺に配置された1対の第1側壁と、残り1対の対向辺に配置された1対の第2側壁とが下端部を中心に回動し、第1、第2の側壁の順に底壁の上に重ねられて折畳状態になる折畳コンテナであって、その上面開口を閉塞するための1対の上面蓋が1対の第2側壁の上面から突出したヒンジ部により1対の第2側壁に回動可能に連結され、各上面蓋が第2側壁の外側面に重ねられた全開状態で第2側壁が折り畳まれる折畳コンテナにおいて、ヒンジ部は、第2側壁の横方向の中央部を除いた位置に配置され、上面蓋には、全開状態になったときに第2側壁の外側面及びヒンジ部より外側に位置し、第2側壁の横方向の中央部の上面からヒンジ部より低く突出すると共にその突出量より大きい横幅を有し、さらにヒンジ部との間に隙間を有する蓋外縁中央突片が設けられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の折畳コンテナにおいて、蓋外縁中央突片は、上面蓋を閉じたときに第2側壁の内側又は、第2側壁の上面の内縁側に段付き状に陥没形成された陥没部に収まりかつ蓋外縁中央突片の上面と第2側壁の上面とが面一になるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の折畳コンテナにおいて、1対の第2側壁は、底壁の外縁部から起立した1対の側壁支持突壁の上で起立状態になると共に、折畳状態にしたときに1対の側壁支持突壁の間で、一方の第2側壁の上に他方の第2側壁が重ねられるように構成され、畳状態にしたときに蓋外縁中央突片と側壁支持突壁との間に、指を挿入可能な指挿入空間が形成されるようにしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の折畳コンテナにおいて、折畳状態にしたときに、1対の第2側壁が、それらの先端同士を突き合わせた状態になるように構成され、畳状態にしたときに両第2側壁の蓋外縁中央突片同士の間に、指を挿入可能な指挿入空間が形成されるようにしたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の折畳コンテナにおいて、底壁の平面形状が長方形をなし、その長方形の1対の長辺部分から起立した1対の側壁支持突壁の上で1対の第2側壁が起立状態になると共に、各第2側壁の下部に備えた複数のヒンジアームが、各側壁支持突壁の内面に形成された縦溝に受容されて、それらヒンジアームの下端部を中心に各第2側壁が回動し、折畳状態になると1対の第2側壁が上下に重ねられて、下側の第2側壁における蓋外縁中央突片の少なくとも一部が、第1側壁同士の間の空間の上方に配置されると共に、上側の第2側壁における蓋外縁中央突片の少なくとも一部が、下側の第2側壁におけるヒンジアーム同士の間の空間の上方に配置されるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の折畳コンテナでは、第2側壁と上面蓋とを連結するヒンジ部が、第2側壁の横方向の中央部を除いた位置に配置され、上面蓋に備えた蓋外縁中央突片が、上面蓋の全開状態で第2側壁の横方向の中央部における上面から突出するので、従来のように第2側壁の先端を浮かせることなく容易に蓋外縁中央突片に指を掛けることができる。そして、蓋外縁中央突片に指を掛けた状態で第2側壁を引き起こせば、第2側壁が捻れる等の従来の問題が生じることなく、容易かつスムーズに第2側壁を折畳状態から起立状態に変更することができる。即ち、本発明によれば、上面蓋を備えた折畳コンテナの組立作業が容易になる。
[請求項2の発明]
請求項2の折畳コンテナでは、蓋外縁中央突片が、上面蓋を閉じたときに第2側壁の内側又は、第2側壁の上面の陥没部に収まりかつ蓋外縁中央突片の上面と第2側壁の上面とが面一になるので、上面蓋を閉じた状態で蓋外縁中央突片が異物に引っ掛かったり、折畳コンテナ同士の積み上げの妨げになることがなくなる。
[請求項3の発明]
請求項3の折畳コンテナでは、折畳状態にしたときに1対の第2側壁が1対の側壁支持突壁の間に折り畳まれ、側壁支持突壁と第2側壁のヒンジ部との間に指を挿入する隙間がない場合でも、側壁支持突壁と蓋外縁中央突片との間には、指を挿入可能な指挿入空間が形成されるので、蓋外縁中央突片に指を掛けて第2側壁を容易に折畳状態から起立状態に変更することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の折畳コンテナでは、折畳状態にしたときに、1対の第2側壁が、それらの先端同士を突き合わせた状態になり、両第2側壁の突き合わされたヒンジ部同士の間に指を挿入する隙間がない場合でも、両第2側壁の蓋外縁中央突片同士の間には、指を挿入可能な指挿入空間が形成されるので、蓋外縁中央突片に指を掛けて第2側壁を容易に折畳状態から起立状態に変更することができる。
本発明の一実施形態に係る折畳コンテナの斜視図 上面扉を開き、一方の第1側壁を畳んだ状態の折畳コンテナの斜視図 両第1側壁を畳み、一方の第2側壁を畳んだ状態の折畳コンテナの斜視図 折畳状態の折畳コンテナの斜視図 下端ベースの斜視図 下端ベースの一端部の斜視図 第2側壁の内面側斜視図 第2側壁の外面側斜視図 上面扉の外面側斜視図 上面扉の内面側斜視図 側面扉を水平姿勢になるまで開いた折畳コンテナの斜視図 側面扉を垂下姿勢になるまで開いた折畳コンテナの斜視図 折畳状態の折畳コンテナの一部破断斜視図 両第1側壁を畳み、一方の第2側壁を畳んだ状態の折畳コンテナの一部破断斜視図 組立状態の折畳コンテナの一部破断斜視図 組立状態の折畳コンテナの一部破断斜視図 従来の折畳コンテナの斜視図 従来の折畳コンテナの斜視図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1に示した本実施形態の折畳コンテナ10は、平面形状が長方形の直方体状をなし、その長方形の1対の短辺部分に本発明に係る1対の第1側壁30,30Bが配置される一方、1対の長辺部分に本発明に係る1対の第2側壁70,70が配置されている。また、それら第1と第2の側壁30,30B,70,70の下端部は、折畳コンテナ10の底部を構成する下端ベース11に回動可能に連結されている。さらに、1対の第2側壁70,70の上端部には、折畳コンテナ10の上面開口10K(図2参照)を開閉するための上面蓋80,80が回動可能に連結されている。そして、図2に示すように、上面蓋80,80を第2側壁70の外面に重ねるように開いた全開状態にして、1対の第1側壁30,30Bを内側に倒してから、図3及び図4に示すように、1対の第2側壁70,70の一方と他方とを任意の順番で内側に倒すことで、折畳コンテナ10全体を折畳状態にすることができる。また、上記した折り畳み操作と逆の順序で第1と第2の側壁30,30B,70,70を回動して、折畳コンテナ10を組立状態にすることができる。
以下、折畳コンテナ10を構成する上記下端ベース11、第1側壁30等の各部品の詳細構造について述べる。まず、下端ベース11について説明する。図5に示すように、下端ベース11は、長方形の底壁15の外縁部における1対の長辺部分から1対の側壁支持突壁12,12が上方に突出した角溝構造になっている。各側壁支持突壁12の上面には、その長手方向の中央部と両端部とに第1上面凹部12Bと1対の第2上面凹部12C,12Cとが形成され、それら各第2上面凹部12Cと第1上面凹部12Bとの間がそれぞれ上面突部12Aになっている。また、各第2上面凹部12Cは、それぞれ側壁支持突壁12の長手方向の全体の例えば1/10程度を占め、側壁支持突壁12の長手方向の残り全体を、1対の上面突部12A,12Aと第1上面凹部12Bとで例えば概ね3等分した大きさになっている。
なお、隣り合った第1上面凹部12Bと上面突部12Aとの間、上面突部12Aと第2上面凹部12Cとの間が、鉛直面に対してわずかに傾斜した段差面になっている。また、下端ベース11の下面外縁部のうち上面突部12A,12Aの真下に位置した部分には、第2上面凹部12Cに対する上面突部12Aの突出量分だけ下端ベース11の下面を底上げして下面凹部15Dが形成され、折畳状態の折畳コンテナ10を積み上げた際に、下側の折畳コンテナ10の上面突部12Aが、上側の折畳コンテナ10における下面凹部15Dに凹凸係合するようになっている。
各側壁支持突壁12のうち第1上面凹部12Bを備えた部分には、その長手方向の中央にアーム受容部14が設けられ、側壁支持突壁12のうち上面突部12A,12Aを備えた部分には、その長手方向の両端寄り位置にアーム受容部14が設けられている。また、側壁支持突壁12のうち第2上面凹部12Cを備えた部分には、アーム受容部14は設けられていない。
図6に示すように、側壁支持突壁12のうちアーム受容部14が設けられた部分は、側壁支持突壁12の厚さ方向で対向した2枚の平板12G,12Hを図示しない縦リブで接合すると共に、平板12G,12Hの上縁間を支持上面壁12Jで接合した構造をなしている。そして、アーム受容部14は、側壁支持突壁12の上面と内側面とに開口して上下方向に延び、その上端寄り位置に段差面14Dを備えている。また、アーム受容部14のうち段差面14Dより下側は、上側より幅狭の受容本体部14Sになっていて、その受容本体部14Sに関しては、側壁支持突壁12のうち上面突部12Aを備えた部分に配置されたアーム受容部14も、第2上面凹部12Cを備えた部分に配置されたアーム受容部14も同じ構造になっている。具体的には、各受容本体部14Sは、内部が側面開口14B(側壁支持突壁12の内側面における開口)より広くなっている。また、受容本体部14S内の上端部には、側面開口14Bの両側開口縁に抜け止め突起14T,14T(図6には、一方の抜け止め突起14Tのみが示されている)が突出形成されている。それら抜け止め突起14Tは、下方に向かうに従って側面開口14Bの開口縁からの突出量が大きくなった略三角形になっている。
図5に示すように、アーム受容部14のうち段差面14Dより上側部分は、受容本体部14Sより両側に幅広になっている。そして、側壁支持突壁12のうち上面突部12Aを備えた部分のアーム受容部14は、図6に示すように、段差面14Dより上側部分に1対のL形係止部14F,14Fを有している。それらL形係止部14F,14Fは、段差面14Dより上側でアーム受容部14の幅方向で対向する1対の対向面から互いに接近する側に張り出し、途中で上方に直角に曲がってアーム受容部14の上端部まで延びた構造をなしている。また、L形係止部14F,14F同士の間隔は、受容本体部14Sの幅より僅かに大きくなっている。なお、側壁支持突壁12には、L形係止部14F,14Fと段差面14Dとに挟まれた四角形の領域を切除して矩形貫通孔14K,14Kが形成されている。一方、側壁支持突壁12のうち第1上面凹部12Bを備えた部分のアーム受容部14は、図5に示すように、上記したL形係止部14Fも矩形貫通孔14Kを有しない構造になっている。
側壁支持突壁12のうちアーム受容部14を備えた部分と、上面突部12Aに配置された1対のアーム受容部14,14の間は、前記した1対の平板12G,12Hを有する2枚板構造になっているが、それ以外の部分は2枚板構造部分の内側の平板12Gと支持上面壁12Jのみを備えて、平板12Gからリブ12Lが突出した構造になっている。また、リブ12Lは、図6に示すように水平に延びた複数の横リブ12Nと、複数の縦リブ12Mとが直交してなる格子構造をなしている。
側壁支持突壁12の長手方向の一端側の第2上面凹部12Cには、係合凹部16が形成されている。図6に示すように、係合凹部16は、平板12Gのうち第2上面凹部12Cの中央で1対の縦リブ12M,12Mと支持上面壁12Jと横リブ12Nとに囲まれた部分を外側に膨出させてなり、側壁支持突壁12の上面と内側面とに開放している。また、側壁支持突壁12の上面における係合凹部16の開口は、四角形になっていて側壁支持突壁12の内面側の縁部から側壁支持突壁12の板厚方向の中間位置に亘る範囲で開口している。さらに、係合凹部16内で対向した1対の内側面は、下方に向かって互いに接近するように傾斜している。
図5に示すように、第1上面凹部12Bには、その長手方向の両端寄位置にガイド凹部17,17が形成されている。図6に示すように、ガイド凹部17は、支持上面壁12Jの一部を段付き状に陥没させて、その底面を側壁支持突壁12の板厚方向で湾曲させた構造になっている。
図5に示すように、下端ベース11の長手方向のうち係合凹部16が配置されていない側の底壁15の外縁部からは、側壁支持突壁12の略1/4の高さの側壁支持突壁18が突出し、その側壁支持突壁18の両端部が側壁支持突壁12,12の内面に接続されている。また、側壁支持突壁12,12のうち側壁支持突壁18が設けられた側の側縁部からは、内側に向かってサイド係止壁19,19が張り出し、それらサイド係止壁19,19の下端部が側壁支持突壁18と一体になっている。さらに、側壁支持突壁18の長手方向の複数箇所には、上記した受容本体部14Sと同じ構造のアーム受容部18Aが設けられている。
図6に示すように、下端ベース11のうち係合凹部16が配置された側には、底壁15の端部を段付き状に陥没させてヒンジ用底壁陥没部20が形成されている。ヒンジ用底壁陥没部20のうち底壁本体15Hの上面15Sとの間の段差面20Dには、その長手方向の複数位置に係止突部23が突出形成されている。また、ヒンジ用底壁陥没部20の底面には、左右方向の両端より位置に1対の底面突部24,24が突出形成されている。底面突部24は、ヒンジ用底壁陥没部20の底壁の一部を直方体状に膨出させた構造になっている。
次に、第1側壁30,30Bについて説明する。以下、特記しない限り、第1側壁30,30Bの上下方向、上端部、下端部等は、第1側壁30,30Bが起立姿勢である場合における第1側壁30,30Bの上下方向、上端部、下端部等を指すものとする。後述する第2側壁70においても同様である。
1対の第1側壁30,30Bは、互いに構造が異なる。まず、下端ベース11のうちヒンジ用底壁陥没部20を備えた側の端部に取り付けられる第1側壁30について説明する。図11に示すように、第1側壁30は、折畳コンテナ10から荷物を出し入れするための側壁開口30Wを備えた枠状の第1側壁本体30Hに、側壁開口30Wを開閉するための側面扉40を組み付けた構造になっている。
第1側壁本体30Hの底辺を構成する底辺構成壁38の一部は、第1側壁本体30H全体より折畳コンテナ10の内側に突出したヒンジ用側壁突部35になってる。そして、そのヒンジ用側壁突部35には、上記した下端ベース11の複数の係止突部23(図6参照)を受容するための複数の突部受容部35Aが形成されている。また、底辺構成壁38の下面には、図2に示すように、底面突部24,24と凹凸嵌合する1対の下面係合凹部38A,38Aが陥没形成されている。そして、底面突部24と段差面20Dとの間にヒンジ用側壁突部35の一部が挟まれ、係止突部23(図6参照)と上記した突部受容部35Aの下端部に備えた図示しない突部係止部との係合によってヒンジ用側壁突部35の上方への移動が規制されて、第1側壁本体30Hの下端部が下端ベース11に回動可能に連結されている。
図1に示すように、第1側壁本体30Hの底辺構成壁38には、外面と上面とに開放した1対の扉ヒンジ用凹部37,37が形成され、これらに対応させて側面扉40の下縁部には、下面と外面とに開放した1対の扉ヒンジ用凹部41,41が形成されている。また、各扉ヒンジ用凹部37,41の両内側面には、図示しない軸支孔が形成されている。そして、上下で並んだ扉ヒンジ用凹部37,41の連通空間に回動中継部材50が収容されて、その回動中継部材50の上端部に備えた図示しない第1回動シャフトの両端部が扉ヒンジ用凹部41の軸支孔に挿通される一方、回動中継部材50の下端部に備えた図示しない第2回動シャフトの両端部が扉ヒンジ用凹部37の軸支孔に挿通されている。これにより、図12に示すように、側面扉40を下端ベース11の下方に垂れた垂下姿勢になるまで開くことができる。
図1に示すように、側面扉40の上端部には、閉止解除操作部材43Hが上下動可能に取り付けられ、図示しない弾性部材によって閉止解除操作部材43Hが上方に付勢されている。また、閉止解除操作部材43Hから両側方に閉止部材43,43が突出していて、図11に示した第1側壁本体30Hの閉止突起34,34に係止することで側面扉40を閉止状態に保持することができる。そして、閉止解除操作部材43Hに備えた指掛部43Aに指をかけて押し下げ、側面扉40を開くことができる。
第1側壁本体30Hの両側縁部における上端部には、複数の第1側壁連結突部31(図11参照)が突出形成されている。そして、後述する第2側壁70の複数の係合孔72A(図7参照)にこれら第1側壁連結突部31が凹凸係合する。また、第1側壁本体30Hの上縁部には1対の係合凹部30K,30Kが形成され、後述する上面蓋80の側壁係止突部89,89がこれら係合凹部30K,30Kに凹凸係合する。
次に、第1側壁30Bについて説明する。第1側壁30Bは、図2に一部が示されており、側壁開口30W及び側面扉40を有さず、全体が四角形の平板構造をなしている。また、第1側壁30Bの下面には、後述する第2側壁70のヒンジアーム71(図8参照)の幅狭部と同様の形状の図示しない複数のヒンジアームが設けられている。そして、後述するヒンジアーム71とアーム受容部14との係合のように、第1側壁30Bの複数のヒンジアームが下端ベース11のアーム受容部18A(図5参照)に係合し、これにより、第1側壁30Bが起立姿勢と折畳姿勢との間で回動するようになっている。また、第1側壁30Bの両側縁部には、上端部と下端部とに前記した第1側壁連結突部31(図11参照)が形成されている。そして、第1側壁30Bを起立姿勢にすると、第1側壁連結突部31群が後述する第2側壁70の係合孔72Aと門形突片72K(図7参照)の内側とに凹凸係合する。さらに、第1側壁30Bの上縁部にも、前記した係合凹部30K,30Kが形成されている。
次に、第2側壁70について説明する。図8に示すように、第2側壁70は、全体が横長の略長方形をなし、その長方形の大部分を占める平板状の主板部70Hに、その主板部70Hの一部を外側に膨出させてなる角溝形補強部77と主板部70Hの外面から突出した側壁外面リブ79とを備えて補強した構造になっている。また、第2側壁70の下縁部には、前記した側壁支持突壁12の上面突部12A,第1上面凹部12B,第2上面凹部12Cとは凹凸が逆になるように下面凹部70A,第1下面突部70B,第2下面突部70Cが形成され、さらには、第2側壁70の下端部から、前記したアーム受容部14(図5参照)に対応した複数のヒンジアーム71が鉛直下方に真っ直ぐ延びている。
詳細には、角溝形補強部77は、図7に示すように、第2側壁70の内面側から見ると角溝状になっていて、第2側壁70のうち各下面凹部70Aと第1下面突部70B及び第2下面突部70Cとの各境界部分から第2側壁70の上端部に亘って延びた複数の縦長角溝形補強部77Aと、左右方向の両端の1対の縦長角溝形補強部77A,77Aの間において第2側壁70の下縁部と上端寄り位置とで、横方向に延びた1対の横長角溝形補強部77B,77Bとからなる。なお、第2側壁70の下縁部に沿って延びた横長角溝形補強部77Bの上面は一直線状に延びているが、下面は下面凹部70A,70Aを備えた部分だけ上方に凹んでいる。また、第2側壁70の内面のうち各角溝形補強部77の内部には、それらの長手方向に沿った複数位置に、第2側壁70を横切る複数の溝内補強リブ77Cが備えられている。
図8に示すように、側壁外面リブ79は、第2側壁70の上縁部と両側縁部とに沿って形成されると共に、第2側壁70のうち各第2下面突部70Cの上方領域を含む複数箇所に点在している。
第2側壁70の左右方向の一端側の第2下面突部70Cには、補助回動規制突部76が設けられている。補助回動規制突部76は、主板部70Hの一部を下方に延長した台形状の突片の外面縁部にリブを突出形成してなる。また、補助回動規制突部76は、側壁外面リブ79のうち第2下面突部70Cの長手方向の中央に配置された縦リブ79Mと縦長角溝形補強部77Aとの間に配置されると共に、第2側壁70の下面の幅方向においては、第2側壁70の内面側の縁部から第2側壁70の板厚方向の中間位置に亘る範囲に配置されている。なお、第2側壁70の他端側の第2下面突部70Cの下面は、補助回動規制突部76を有さず、平坦になっている。また、第1下面突部70Bの下面における横方向の両端部には、1対のガイド突部75,75が設けられ、後述するように第2側壁70を下端ベース11に連結した状態で第2側壁70を回動するときにガイド突部75,75が下端ベース11のガイド凹部17,17の内面に摺接するようになっている。
図7に示すように、第2側壁70のうち横方向の両側縁からは内側に回動規制突片72,72が張り出している。各回動規制突片72には、四角形の係合孔72A,72Aが貫通形成され、回動規制突片72の内面における係合孔72Aの開口縁からは枠形補強突部72Bが突出している。また、第2側壁70のうち補助回動規制突部76側の側縁の回動規制突片72は、第2側壁70の上端部から上下方向の中央位置まで延びているのに対し、その反対側の側縁の回動規制突片72は、短くなっていて第2側壁70の上端部から上下方向の略1/3の位置まで延び、係合孔72Aの数も1つ少ない。また、第2側壁70のうち補助回動規制突部76側の側縁と反対側の側縁の下端寄り位置からは、枠形補強突部72Bと同じ構造の門形突片72Kが内側に張り出している。
第2側壁70の長手方向の両端寄り位置には、前記した上縁側の横長角溝形補強部77Bの延長線上に弾性係合片73,73が設けられている。弾性係合片73は、第2側壁70の主板部70Hに「コ」字状のスリットを形成して、第2側壁70の一部を水平方向に延びた片持ち梁状に切り離してなる。また、弾性係合片73の先端部分からは、折畳コンテナ10の内側に向けて係合突部73Tが突出している。係合突部73Tは、回動規制突片72に向かうに従って徐々に第2側壁70の内面から迫り出し、回動規制突片72と対向する平坦面を備えた三角形になっている。そして、係合突部73Tが第1側壁30,30Bの内面側縁部に係止することで、第1側壁30,30Bが起立状態に保持される。
第2側壁70の上端部には、その長手方向における両端部寄り位置(より具体的には、1対の下面凹部70A,70Aの上方位置)には、例えば4つずつの蓋支持部74が突出形成されている。そして、各蓋支持部74群のうち中央で隣り合った1対の蓋支持部74,74同士の対向面にヒンジ軸74Jが形成されている。また、各蓋支持部74には、第2側壁70の内面側に開放した係合溝74Mが形成されて、それら係合溝74Mの端部が、各蓋支持部74群のうち両端部で隣り合った蓋支持部74,74の互いの対向面にも開放している。
図7に示すように、第2側壁70の上面は、蓋支持部74が形成されている部分を除く全体が、外面側より内面側が陥没した段付き構造になっていて、第2側壁70の上面のうち外面側が上段上面78Bをなす一方、内面側が下段上面78Aになっていて、その上段上面78Bより下段上面78A側が本発明に係る陥没部78Cになっている。
図8に示すように、各ヒンジアーム71は、前記したアーム受容部14の形状に対応して上端寄り位置より下側が段付き状に幅が狭くなっている。そのヒンジアーム71の幅狭部71Aは、アーム受容部14の受容本体部14Sと略同じ幅をなしている。また、ヒンジアーム71は、主板部70Hと面一のアーム板部71Hの外面に複数のアームリブ71Lを突出形成してなり、一部のアームリブ71Lは、幅狭部71Aにおけるアーム板部71Hの両側縁部とそれら両側縁部の間の中央部とに沿って上下方向に延びて第2側壁70の下面に繋がっている。さらに、幅狭部71Aの下端部における両側面から、回動中心突起71T,71Tが両側方に突出している。また、第1下面突部70Bに配置されたヒンジアーム71においては、ヒンジアーム71の幅広部71Bにおけるアーム板部71Hの外縁部全体からアームリブ71Lが突出している。一方、下面凹部70Aに配置されたヒンジアーム71においては、ヒンジアーム71の幅広部71Bにおけるアーム板部71Hの下側略半分の外縁部からアームリブ71Lが突出すると共に、幅広部71Bの上下方向の中間位置に横に延びたアームリブ71Lが備えられて、それらヒンジアーム71から角筒状の1対の起立係合凸部71M,71Mが構成されている。
そして、各ヒンジアーム71における回動中心突起71T,71Tが、下端ベース11の各アーム受容部14における抜け止め突起14T,14T(図6参照)の下方に上下動可能に収容されて回動中心突起71T,71Tを中心に第2側壁70が回動し、第2側壁70が起立姿勢になると、図1に示すように、側壁支持突壁12の1対の上面突部12A,12Aが第2側壁70の1対の下面凹部70A,70A内に収まり、第2側壁70の1対の第2下面突部70C,70Cが側壁支持突壁12の1対の第2上面凹部12C,12C内に収まり、さらに、第2側壁70の第1下面突部70Bが側壁支持突壁12の第1上面凹部12B内に収まる。この状態で、図示しないがヒンジアーム71の起立係合凸部71M群がアーム受容部14におけるL形係止部14F群の下面に係合して、第2側壁70の上下動が規制される。また、図16に示すように、第2側壁70の補助回動規制突部76が側壁支持突壁12の係合凹部16に凹凸係合する。さらに、第2側壁70の左右方向における両側縁部の縦リブ79Mとその隣の縦リブ79Mとその隣の縦長角溝形補強部77Aの一側壁とが、それぞれ下端ベース11の縦リブ12Mと同一直線状に並ぶ。
次に、1対の上面蓋80,80について説明する。以下、特記しない限り、上面蓋80の上下方向、上面、下面等は、上面蓋80を閉じた状態にした場合における上面蓋80の上下方向、上端部、下端部等を指すものとする。図9に示すように、各上面蓋80は、全体が略長方形の主体板80Hを備えて、その主体板80Hを下面リブ80L(図10参照)等で補強すると共に、主体板80Hの外縁部の一方の長辺から複数の扉先端突部83を突出させた構造になっている。また、主体板80Hの他方の長辺の両端寄り位置には、3つずつのヒンジ係合突部81群が設けられている。ヒンジ係合突部81群は、共に上面蓋80の上面より上方に向かって突出している。また、各ヒンジ係合突部81群のうち中央のヒンジ係合突部81には、上方に開放した係合溝81Mが形成され、残り2つのヒンジ係合突部81,81の両側面には、ヒンジ軸81Jが形成されている。また、図1に示すように、第2側壁70の各蓋支持部74群のうち隣り合った蓋支持部74,74の間に各ヒンジ係合突部81が配置されて、係合溝81Mとヒンジ軸74J(図7参照)、及び、ヒンジ軸81Jと係合溝74M(図7参照)が回動可能に係合し、これらヒンジ係合突部81と蓋支持部74とによって本発明に係るヒンジ部10Hが構成されている。また、上記構成により本実施形態の折畳コンテナ10では、ヒンジ部10Hが、各第2側壁70の横方向の中央部を除いた位置(両端寄りの2位置)に配置された構造になっている。そして、上面蓋80は、第2側壁70の上端部から内側に水平に張り出した閉止状態から第2側壁70の外面に重ねられた全開状態とに変更することができる。
上面蓋80のうち回動中心から離れた先端部には、前述した複数の扉先端突部83が備えられると共に、それら各扉先端突部83の隣が扉先端凹部84になっている。また、各扉先端凹部84における奥行き方向の中間部より奥側には裏側支持壁85が設けられ、それら各裏側支持壁85は、上面蓋80全体の上面より陥没した位置に配置されている。そして、図1に示すように、1対の上面蓋80,80を閉じると、一方の上面蓋80の扉先端凹部84に他方の上面蓋80の扉先端突部83が収まりかつ、一方の上面蓋80の裏側支持壁85の上に他方の上面蓋80の扉先端突部83が重なる。
図10に示すように、下面リブ80Lは、上面蓋80の長手方向の両端部の外縁部及びヒンジ係合突部81群を備えた側の外縁部より内側に位置した部分から突出していて、上面蓋80を閉じると、図15に示すように、下面リブ80Lが折畳コンテナ10の上面開口の内側に嵌合される。また、上面蓋80の長手方向の両端部の外縁部と、ヒンジ係合突部81群を備えた側の外縁部と、各扉先端突部83の外縁部とに沿って下面リブ80Lより低い下面突条80Tが形成されている。さらに、上面蓋80の長手方向の両端部の外縁部からは、それぞれ下方に向かって側壁係止突部89が突出している。なお、扉先端突部83の突出方向の中間位置を横切るように扉先端突部83の下面突条80Tの2箇所には、切り欠き部83Aが形成され、図9に示すように裏側支持壁85の上面に備えた上面突条85Tが切り欠き部83Aに受容されるようになっている。また、図10に示すように、上面蓋80のうち下面リブ80Lに囲まれた部分には、上面蓋80の一部を上面側から陥没させかつ下面側に膨出させて長方形の補強用膨出部88が形成されている。
図9に示すように、上面蓋80のうち回動中心側の外縁部のうちヒンジ係合突部81群同士の間に挟まれた中央部には、主体板80Hを外側に延長して蓋外縁中央突片86が形成されると共に、上面蓋80のうち回動中心側の外縁部のうち両ヒンジ係合突部81群より端部側には、主体板80Hを外側に延長して蓋外縁側部突片87,87が形成されている。また、これら蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の先端は、ヒンジ係合突部81群より内側に引っ込んでいる。そして、図14に示すように、上面蓋80を第2側壁70の外面に重ねた全開状態にすると、蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87が第2側壁70の上段上面78Bより上方に突出する。この全開状態における蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の第2側壁70の上段上面78Bから上方への突出量は、上段上面78Bからヒンジ部10Hの突出量より小さくなっている。これにより、第2側壁70を折り畳むと、図13に示すように、ヒンジ部10Hの各先端と、側壁支持突壁12の内面との間に指を挿入可能な指挿入空間Rが形成される。また、図15に示すように、上面蓋80を閉じると、第2側壁70の下段上面78A上に蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87が重ねられ、蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の上面を含む上面蓋80全体の上面が上段上面78Bと略面一になる。
本実施形態の折畳コンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、この折畳コンテナ10の作用効果について説明する。折畳コンテナ10を折り畳む場合には、図2に示すように、上面蓋80,80を開いて第2側壁70,70の外面に重ねた全開状態とし、第1側壁30,30Bの上端部を折畳コンテナ10の内側に向けて叩く。すると、その衝撃により係合突部73Tと第1側壁30との係合が解除され、第1側壁30,30Bが内側に倒れ、底壁15の上面15Sに重ねられる。そして、図3に示すように、一方の第2側壁70を内側に倒して第1側壁30,30Bの上に重ねてから、他方の第2側壁70を内側に倒して一方の第2側壁70の上に重ねて、図4に示すように、折畳コンテナ10全体を折畳状態にすることができる。
折畳コンテナ10を折畳状態から組縦状態にするには、上記した折り畳み操作と逆の手順で行えばよい。ところが、折畳コンテナ10が折畳状態になると、図13に示すように、1対の第2側壁70,70が1対の側壁支持突壁12,12の間に収まって、側壁支持突壁12と第2側壁70のヒンジ部10Hとの間に指を挿入する隙間がなくなる。しかしながら、本実施形態の折畳コンテナ10では、第2側壁70と上面蓋80とを連結するヒンジ部10Hが、第2側壁70の横方向の中央部を除いた端部寄りの2位置に配置され、上面蓋80に備えた蓋外縁中央突片86が、第2側壁70の横方向の中央部における上面から突出し、さらに、その蓋外縁中央突片86と側壁支持突壁12との間には、指を挿入可能な指挿入空間Rが形成されるので、蓋外縁中央突片86に指を掛けて第2側壁70を引き起こすことができる。また、蓋外縁中央突片86は、第2側壁70の横方向の中央に配置されかつ上面蓋80の回動中心側に形成されているので、上面蓋80が第2側壁70に対して大きく回動する従来の問題や、第2側壁70が横に傾いたり捻れる従来の問題も生じることなく、容易かつスムーズに第2側壁70を折畳状態から起立状態に変更することができる。即ち、本実施形態によれば、上面蓋80を備えた折畳コンテナ10の組立作業が容易になる。しかも、蓋外縁中央突片86は、折畳コンテナ10を組立状態にして上面蓋80を閉じたときには、図15に示すように、第2側壁70の上面における内縁側に陥没部78Cに収まりかつ蓋外縁中央突片86の上面と第2側壁70の上面とが面一になるので、蓋外縁中央突片86が異物に引っ掛かったり、折畳コンテナ10同士の積み上げの妨げになることもない。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、折畳状態で一方の第2側壁70の上に他方の第2側壁70が重ねられる折畳コンテナ10に本発明を適用した例を示したが、折畳状態で、1対の第2側壁が、それらの先端同士を突き合わせた状態になる折畳コンテナの上面蓋に、上記した蓋外縁中央突片を設けてもよい。
(2)前記実施形態では、上面蓋80を閉じたときに蓋外縁中央突片86が第2側壁70に形成された陥没部78Cに収まる構成であったが、陥没部78Cを設けず、上面蓋80を閉じたときに蓋外縁中央突片86が第2側壁70の内側に収まる構成にしてもよい。
10 折畳コンテナ
10H ヒンジ部
12 側壁支持突壁
15 底壁
30,30B 第1側壁
70 第2側壁
78C 陥没部
80 上面蓋
86 蓋外縁中央突片
R 指挿入空間

Claims (5)

  1. 平面形状が四角形の底壁における1対の対向辺に配置された1対の第1側壁と、残り1対の対向辺に配置された1対の第2側壁とが下端部を中心に回動し、前記第1、第2の側壁の順に前記底壁の上に重ねられて折畳状態になる折畳コンテナであって、
    その上面開口を閉塞するための1対の上面蓋が前記1対の第2側壁の上面から突出したヒンジ部により前記1対の第2側壁に回動可能に連結され、各前記上面蓋が前記第2側壁の外側面に重ねられた全開状態で前記第2側壁が折り畳まれる折畳コンテナにおいて、
    前記ヒンジ部は、前記第2側壁の横方向の中央部を除いた位置に配置され、
    前記上面蓋には、前記全開状態になったときに前記第2側壁の外側面及び前記ヒンジ部より外側に位置し、前記第2側壁の横方向の中央部の上面から前記ヒンジ部より低く突出すると共にその突出量より大きい横幅を有し、さらに前記ヒンジ部との間に隙間を有する蓋外縁中央突片が設けられたことを特徴とする折畳コンテナ。
  2. 前記蓋外縁中央突片は、前記上面蓋を閉じたときに前記第2側壁の内側又は、前記第2側壁の上面の内縁側に段付き状に陥没形成された陥没部に収まりかつ前記蓋外縁中央突片の上面と前記第2側壁の上面とが面一になることを特徴とする請求項1に記載の折畳コンテナ。
  3. 前記1対の第2側壁は、前記底壁の外縁部から起立した1対の側壁支持突壁の上で起立状態になると共に、前記折畳状態にしたときに前記1対の側壁支持突壁の間で、一方の前記第2側壁の上に他方の前記第2側壁が重ねられるように構成され、
    前記折畳状態にしたときに前記蓋外縁中央突片と前記側壁支持突壁との間に、指を挿入可能な指挿入空間が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳コンテナ。
  4. 前記折畳状態にしたときに、前記1対の第2側壁が、それらの先端同士を突き合わせた状態になるように構成され、
    前記折畳状態にしたときに両前記第2側壁の前記蓋外縁中央突片同士の間に、指を挿入可能な指挿入空間が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳コンテナ。
  5. 前記底壁の平面形状が長方形をなし、その長方形の1対の長辺部分から起立した1対の側壁支持突壁の上で前記1対の第2側壁が起立状態になると共に、各前記第2側壁の下部に備えた複数のヒンジアームが、各前記側壁支持突壁の内面に形成された縦溝に受容されて、それらヒンジアームの下端部を中心に各前記第2側壁が回動し、
    前記折畳状態になると前記1対の第2側壁が上下に重ねられて、下側の前記第2側壁における前記蓋外縁中央突片の少なくとも一部が、前記第1側壁同士の間の空間の上方に配置されると共に、上側の前記第2側壁における前記蓋外縁中央突片の少なくとも一部が、下側の前記第2側壁における前記ヒンジアーム同士の間の空間の上方に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の折畳コンテナ。
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