[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図28に基づいて説明する。図1に示した本実施形態の折畳コンテナ10は、平面形状が長方形の直方体状をなし、その長方形の1対の短辺部分に本発明に係る1対の第1側壁30,30Bが配置される一方、1対の長辺部分に本発明に係る1対の第2側壁70,70が配置されている。また、それら第1と第2の側壁30,30B,70,70の下端部は、折畳コンテナ10の底部を構成する下端ベース11に回動可能に連結されている。さらに、1対の第2側壁70,70の上端部には、上面蓋80,80が回動可能に連結されている。そして、図2に示すように、上面蓋80,80を第2側壁70の外面に重ねるように開いた状態にして、1対の第1側壁30,30Bを内側に倒してから、図3及び図4に示すように、1対の第2側壁70,70の一方と他方とを任意の順番で内側に倒すことで、折畳コンテナ10全体を折畳状態にすることができる。また、上記した折り畳み操作と逆の順序で第1と第2の側壁30,30B,70,70を回動して、折畳コンテナ10を組立状態にすることができる。
以下、折畳コンテナ10を構成する上記下端ベース11、第1側壁30等の各部品の詳細構造について述べる。まず、下端ベース11について説明する。図5に示すように、下端ベース11は、長方形の底壁15の外縁部における1対の長辺部分から1対の側壁支持突壁12,12が上方に突出した角溝構造になっている。各側壁支持突壁12の上面には、その長手方向の中央部と両端部とに第1上面凹部12Bと1対の第2上面凹部12C,12Cとが形成され、それら各第2上面凹部12Cと第1上面凹部12Bとの間がそれぞれ上面突部12Aになっている。また、各第2上面凹部12Cは、それぞれ側壁支持突壁12の長手方向の全体の例えば1/10程度を占め、側壁支持突壁12の長手方向の残り全体を、1対の上面突部12A,12Aと第1上面凹部12Bとで例えば概ね3等分した大きさになっている。
なお、隣り合った第1上面凹部12Bと上面突部12Aとの間、上面突部12Aと第2上面凹部12Cとの間が、鉛直面に対してわずかに傾斜した段差面になっている。また、下端ベース11の下面外縁部のうち上面突部12A,12Aの真下に位置した部分には、第2上面凹部12Cに対する上面突部12Aの突出量分だけ下端ベース11の下面を底上げして下面凹部15Dが形成され、折畳状態の折畳コンテナ10を積み上げた際に、下側の折畳コンテナ10の上面突部12Aが、上側の折畳コンテナ10における下面凹部15Dに凹凸係合するようになっている。
各側壁支持突壁12のうち第1上面凹部12Bを備えた部分には、その長手方向の中央にアーム受容部14が設けられ、側壁支持突壁12のうち上面突部12A,12Aを備えた部分には、その長手方向の両端寄り位置にアーム受容部14が設けられている。また、側壁支持突壁12のうち第2上面凹部12Cを備えた部分には、アーム受容部14は設けられていない。
図6に示すように、側壁支持突壁12のうちアーム受容部14が設けられた部分は、側壁支持突壁12の厚さ方向で対向した2枚の平板12G,12Hを図示しない縦リブで接合すると共に、平板12G,12Hの上縁間を支持上面壁12Jで接合した構造をなしている。そして、アーム受容部14は、側壁支持突壁12の上面と内側面とに開口して上下方向に延び、その上端寄り位置に段差面14Dを備えている。また、アーム受容部14のうち段差面14Dより下側は、上側より幅狭の受容本体部14Sになっていて、その受容本体部14Sに関しては、側壁支持突壁12のうち上面突部12Aを備えた部分に配置されたアーム受容部14も、第2上面凹部12Cを備えた部分に配置されたアーム受容部14も同じ構造になっている。具体的には、各受容本体部14Sは、内部が側面開口14B(側壁支持突壁12の内側面における開口)より広くなっている。また、受容本体部14S内の上端部には、側面開口14Bの両側開口縁に抜け止め突起14T,14T(図6には、一方の抜け止め突起14Tのみが示されている)が突出形成されている。それら抜け止め突起14Tは、下方に向かうに従って側面開口14Bの開口縁からの突出量が大きくなった略三角形になっている。
図5に示すように、アーム受容部14のうち段差面14Dより上側部分は、受容本体部14Sより両側に幅広になっている。そして、側壁支持突壁12のうち上面突部12Aを備えた部分のアーム受容部14は、図6に示すように、段差面14Dより上側部分に1対のL形係止部14F,14Fを有している。それらL形係止部14F,14Fは、段差面14Dより上側でアーム受容部14の幅方向で対向する1対の対向面から互いに接近する側に張り出し、途中で上方に直角に曲がってアーム受容部14の上端部まで延びた構造をなしている。また、L形係止部14F,14F同士の間隔は、受容本体部14Sの幅より僅かに大きくなっている。なお、側壁支持突壁12には、L形係止部14F,14Fと段差面14Dとに挟まれた四角形の領域を切除して矩形貫通孔14K,14Kが形成されている。一方、側壁支持突壁12のうち第1上面凹部12Bを備えた部分のアーム受容部14は、図5に示すように、上記したL形係止部14Fも矩形貫通孔14Kを有しない構造になっている。
側壁支持突壁12のうちアーム受容部14を備えた部分と、上面突部12Aに配置された1対のアーム受容部14,14の間は、前記した1対の平板12G,12Hを有する2枚板構造になっているが、それ以外の部分は2枚板構造部分の内側の平板12Gと支持上面壁12Jのみを備えて、平板12Gからリブ12Lが突出した構造になっている。また、リブ12Lは、図6に示すように水平に延びた複数の横リブ12Nと、複数の縦リブ12Mとが直交してなる格子構造をなしている。
側壁支持突壁12の長手方向の一端側の第2上面凹部12Cには、係合凹部16が形成されている。図6に示すように、係合凹部16は、平板12Gのうち第2上面凹部12Cの中央で1対の縦リブ12M,12Mと支持上面壁12Jと横リブ12Nとに囲まれた部分を外側に膨出させてなり、側壁支持突壁12の上面と内側面とに開放している。また、側壁支持突壁12の上面における係合凹部16の開口は、四角形になっていて側壁支持突壁12の内面側の縁部から側壁支持突壁12の板厚方向の中間位置に亘る範囲で開口している。さらに、係合凹部16内で対向した1対の内側面は、下方に向かって互いに接近するように傾斜している。
図5に示すように、第1上面凹部12Bには、その長手方向の両端寄位置にガイド凹部17,17が形成されている。図6に示すように、ガイド凹部17は、支持上面壁12Jの一部を段付き状に陥没させて、その底面を側壁支持突壁12の板厚方向で湾曲させた構造になっている。
図5に示すように、下端ベース11の長手方向のうち係合凹部16が配置されていない側の底壁15の外縁部からは、側壁支持突壁12の略1/4の高さの側壁支持突壁18が突出し、その側壁支持突壁18の両端部が側壁支持突壁12,12の内面に接続されている。また、側壁支持突壁12,12のうち側壁支持突壁18が設けられた側の側縁部からは、内側に向かってサイド係止壁19,19が張り出し、それらサイド係止壁19,19の下端部が側壁支持突壁18と一体になっている。さらに、側壁支持突壁18の長手方向の複数箇所には、上記した受容本体部14Sと同じ構造のアーム受容部18Aが設けられている。
図6に示すように、下端ベース11のうち係合凹部16が配置された側には、底壁15の端部を段付き状に陥没させてヒンジ用底壁陥没部20が形成されている。また、底壁15のうち両端部を除いた底壁本体15Hの上面15S(以下、適宜、単に「底壁15の上面15S」という)は、全体が平坦面になっている。ヒンジ用底壁陥没部20のうち底壁15の上面15Sとの間の段差面20Dには、その左右方向の両端部には、1対のサイド段差突部22(図6では、一方のサイド段差突部22のみが示されている)が形成されると共に、段差面20Dのうち1対のサイド段差突部22,22と隣り合わせになる2箇所と、中央寄り位置の2箇所の計4箇所には、回動係合部23が形成されている。各サイド段差突部22は、側壁支持突壁12の内面と一体になった板状をなし、サイド段差突部22の上面は底壁15の上面15Sと面一になっている。
回動係合部23は、段差面20Dから突出した係止突部23A及び補強突部23Bを上下に並べた構造になっている。係止突部23Aは、補強突部23Bより大きく段差面20Dから突出し、係止突部23Aの下面は、段差面20Dと直交した平坦面になっている。また、係止突部23Aのうち段差面20Dから離れた側の上側先端角部は、面取りされて傾斜している。一方、補強突部23Bは、係止突部23Aの下面からヒンジ用底壁陥没部20の底面まで延びた平坦面を有し、その平坦面は、下方に向かうに従って段差面20Dに徐々に接近するように傾斜している。
ヒンジ用底壁陥没部20の底面には、1対の底面突部24,24が突出形成されている。底面突部24は、ヒンジ用底壁陥没部20の底壁の一部を上方に膨出させてなり、ヒンジ用底壁陥没部20の左右方向においては、端部の回動係合部23と中央寄り位置の回動係合部23との間における端部寄りに配置されている。また、底面突部24は、ヒンジ用底壁陥没部20の左右方向に延びた略直方体状になっていて、底面突部24のうち段差面20D側を向いた面は、回動係合部23の先端より段差面20Dから離れた位置に配置されると共に、上方に向かうに従って段差面20Dから僅かに離れるように傾斜している。一方、底面突部24のうち段差面20Dと反対側の面は、ヒンジ用底壁陥没部20のうち段差面20Dから離れた先端より僅かに内側に配置され、ヒンジ用底壁陥没部20の底面から直立している。また、底面突部24の上面は、底壁15の上面15Sより低く、底面突部24の上面のうち段差面20Dから離れた側の縁部が、所謂、「R面取り」されて湾曲している。
なお、ヒンジ用底壁陥没部20の底面のうち段差面20Dから離れた縁部における両端部からは、係止突片21,21が突出していて、各係止突片21の一側部が側壁支持突壁12に繋がっている。
次に、第2側壁70について説明する。以下、特記しない限り、第2側壁70の上下方向、上端部、下端部等は、第2側壁70が起立姿勢である場合における第2側壁70の上下方向、上端部、下端部等を指すものとする。後述する第1側壁30,30Bにおいても同様である。図8に示すように、第2側壁70は、全体が横長の略長方形をなし、その長方形の大部分を占める平板状の主板部70Hに、その主板部70Hの一部を外側に膨出させてなる角溝形補強部77と主板部70Hの外面から突出した側壁外面リブ79とを備えて補強した構造になっている。また、第2側壁70の下縁部には、前記した側壁支持突壁12の上面突部12A,第1上面凹部12B,第2上面凹部12Cとは凹凸が逆になるように下面凹部70A,第1下面突部70B,第2下面突部70Cが形成され、さらには、第2側壁70の下端部から、前記したアーム受容部14(図5参照)に対応した複数のヒンジアーム71が鉛直下方に真っ直ぐ延びている。
詳細には、角溝形補強部77は、図7に示すように、第2側壁70の内面側から見ると角溝状になっていて、第2側壁70のうち各下面凹部70Aと第1下面突部70B及び第2下面突部70Cとの各境界部分から第2側壁70の上端部に亘って延びた複数の縦長角溝形補強部77Aと、左右方向の両端の1対の縦長角溝形補強部77A,77Aの間において第2側壁70の下縁部と上端寄り位置とで、横方向に延びた1対の横長角溝形補強部77B,77Bとからなる。なお、第2側壁70の下縁部に沿って延びた横長角溝形補強部77Bの上面は一直線状に延びているが、下面は下面凹部70A,70Aを備えた部分だけ上方に凹んでいる。また、第2側壁70の内面のうち各角溝形補強部77の内部には、それらの長手方向に沿った複数位置に、第2側壁70を横切る複数の溝内補強リブ77Cが備えられている。
図8に示すように、側壁外面リブ79は、第2側壁70の上縁部と両側縁部とに沿って形成されると共に、第2側壁70のうち各第2下面突部70Cの上方領域を含む複数箇所に点在している。
第2側壁70の左右方向の一端側の第2下面突部70Cには、補助回動規制突部76が設けられている。補助回動規制突部76は、主板部70Hの一部を下方に延長した台形状の突片の外面縁部にリブを突出形成してなる。また、補助回動規制突部76は、側壁外面リブ79のうち第2下面突部70Cの長手方向の中央に配置された縦リブ79Mと縦長角溝形補強部77Aとの間に配置されると共に、第2側壁70の下面の幅方向においては、第2側壁70の内面側の縁部から第2側壁70の板厚方向の中間位置に亘る範囲に配置されている。なお、第2側壁70の他端側の第2下面突部70Cの下面は、補助回動規制突部76を有さず、平坦になっている。また、第1下面突部70Bの下面における横方向の両端部には、1対のガイド突部75,75が設けられ、後述するように第2側壁70を下端ベース11に連結した状態で第2側壁70を回動するときにガイド突部75,75が下端ベース11のガイド凹部17,17の内面に摺接するようになっている。
図7に示すように、第2側壁70のうち横方向の両側縁からは内側に回動規制突片72,72が張り出している。各回動規制突片72には、四角形の係合孔72A,72Aが貫通形成され、回動規制突片72の内面における係合孔72Aの開口縁からは枠形補強突部72Bが突出している。また、第2側壁70のうち補助回動規制突部76側の側縁の回動規制突片72は、第2側壁70の上端部から上下方向の中央位置まで延びているのに対し、その反対側の側縁の回動規制突片72は、短くなっていて第2側壁70の上端部から上下方向の略1/3の位置まで延び、係合孔72Aの数も1つ少ない。また、第2側壁70のうち補助回動規制突部76側の側縁と反対側の側縁の下端寄り位置からは、枠形補強突部72Bと同じ構造の門形突片72Kが内側に張り出している。
第2側壁70の長手方向の両端寄り位置には、前記した上縁側の横長角溝形補強部77Bの延長線上に弾性係合片73,73が設けられている。弾性係合片73は、第2側壁70の主板部70Hに「コ」字状のスリットを形成して、第2側壁70の一部を水平方向に延びた片持ち梁状に切り離してなる。また、弾性係合片73の先端部分からは、折畳コンテナ10の内側に向けて係合突部73Tが突出している。係合突部73Tは、回動規制突片72に向かうに従って徐々に第2側壁70の内面から迫り出し、回動規制突片72と対向する平坦面を備えた三角形になっている。
第2側壁70の上端部には、その長手方向における両端部寄り位置(より具体的には、1対の下面凹部70A,70Aの上方位置)には、例えば4つずつの蓋支持部74が突出形成されている。そして、各蓋支持部74群のうち中央で隣り合った1対の蓋支持部74,74同士の対向面にヒンジ軸74Jが形成されている。また、各蓋支持部74には、第2側壁70の内面側に開放した係合溝74Mが形成されて、それら係合溝74Mの端部が、各蓋支持部74群のうち両端部で隣り合った蓋支持部74,74の互いの対向面にも開放している。
図7に示すように、第2側壁70の上面は、蓋支持部74が形成されている部分を除く全体が、外面側より内面側が陥没した段付き構造になっていて、第2側壁70の上面のうち外面側が上段上面78Bをなす一方、内面側が下段上面78Aになっている。
図8に示すように、各ヒンジアーム71は、前記したアーム受容部14の形状に対応して上端寄り位置より下側が段付き状に幅が狭くなっている。そのヒンジアーム71の幅狭部71Aは、アーム受容部14の受容本体部14Sと略同じ幅をなしている。また、ヒンジアーム71は、主板部70Hと面一のアーム板部71Hの外面に複数のアームリブ71Lを突出形成してなり、一部のアームリブ71Lは、幅狭部71Aにおけるアーム板部71Hの両側縁部とそれら両側縁部の間の中央部とに沿って上下方向に延びて第2側壁70の下面に繋がっている。さらに、幅狭部71Aの下端部における両側面から、回動中心突起71T,71Tが両側方に突出している。また、第1下面突部70Bに配置されたヒンジアーム71においては、ヒンジアーム71の幅広部71Bにおけるアーム板部71Hの外縁部全体からアームリブ71Lが突出している。一方、下面凹部70Aに配置されたヒンジアーム71においては、ヒンジアーム71の幅広部71Bにおけるアーム板部71Hの下側略半分の外縁部からアームリブ71Lが突出すると共に、幅広部71Bの上下方向の中間位置に横に延びたアームリブ71Lが備えられて、それらヒンジアーム71から角筒状の1対の起立係合凸部71M,71Mが構成されている。
そして、各ヒンジアーム71における回動中心突起71T,71Tが、下端ベース11の各アーム受容部14における抜け止め突起14T,14T(図6参照)の下方に上下動可能に収容されて回動中心突起71T,71Tを中心に第2側壁70が回動し、第2側壁70が起立姿勢になると、図1に示すように、側壁支持突壁12の1対の上面突部12A,12Aが第2側壁70の1対の下面凹部70A,70A内に収まり、第2側壁70の1対の第2下面突部70C,70Cが側壁支持突壁12の1対の第2上面凹部12C,12C内に収まり、さらに、第2側壁70の第1下面突部70Bが側壁支持突壁12の第1上面凹部12B内に収まる。この状態で、図示しないがヒンジアーム71の起立係合凸部71M群がアーム受容部14におけるL形係止部14F群の下面に係合して、第2側壁70の上下動が規制される。また、図12に示すように、第2側壁70の補助回動規制突部76が側壁支持突壁12の係合凹部16に凹凸係合する。さらに、第2側壁70の左右方向における両側縁部の縦リブ79Mとその隣の縦リブ79Mとその隣の縦長角溝形補強部77Aの一側壁とが、それぞれ下端ベース11の縦リブ12Mと同一直線状に並ぶ。
次に、1対の上面蓋80,80について説明する。以下、特記しない限り、上面蓋80の上下方向、上面、下面等は、上面蓋80を閉じた状態にした場合における上面蓋80の上下方向、上端部、下端部等を指すものとする。図9に示すように、各上面蓋80は、全体が略長方形の主体板80Hを備えて、その主体板80Hを下面リブ80L(図10参照)等で補強すると共に、主体板80Hの外縁部の一方の長辺から複数の扉先端突部83を突出させた構造になっている。また、主体板80Hの他方の長辺の両端寄り位置には、3つずつのヒンジ係合突部81群が設けられている。ヒンジ係合突部81群は、共に上面蓋80の上面より上方に向かって突出している。また、各ヒンジ係合突部81群のうち中央のヒンジ係合突部81には、上方に開放した係合溝81Mが形成され、残り2つのヒンジ係合突部81,81の両側面には、ヒンジ軸81Jが形成されている。さらに、図1に示すように、第2側壁70の各蓋支持部74群のうち隣り合った蓋支持部74,74の間に各ヒンジ係合突部81が配置されて、係合溝81Mとヒンジ軸74J(図7参照)、及び、ヒンジ軸81Jと係合溝74M(図7参照)が回動可能に係合している。そして、上面蓋80は、第2側壁70の上端部から内側に水平に張り出した閉止状態から第2側壁70の外面に重ねられた全開状態とに変更することができるようになっている。
図9に示すように、上面蓋80のうち回動中心側の外縁部のうちヒンジ係合突部81群とヒンジ係合突部81群との間に挟まれた部分には、主体板80Hを外側に延長して蓋外縁中央突片86が形成されると共に、上面蓋80のうち回動中心側の外縁部のうち両ヒンジ係合突部81群より端部側には、主体板80Hを外側に延長して蓋外縁側部突片87,87が形成されている。また、これら蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の先端は、ヒンジ係合突部81群より内側に引っ込んでいる。そして、図26に示すように、上面蓋80を第2側壁70の外面に重ねた全開状態にすると、蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87が第2側壁70の上段上面78Bより上方に突出する。この全開状態における蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の第2側壁70の上段上面78Bから上方への突出量は、上段上面78Bから蓋支持部74及びヒンジ係合突部81の突出量より小さくなっている。これにより、第2側壁70を折り畳むと、図25に示すように、蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の各先端と、側壁支持突壁12の内面との間に指を挿入可能な指挿入空間が形成される。そして、折畳コンテナ10を組み立てる際には、蓋外縁中央突片86に指先を掛けて第2側壁70を容易に引き起こせば、第2側壁70を折畳姿勢から起立姿勢へと容易に変更することができる。また、図27に示すように、上面蓋80を閉じると、第2側壁70の下段上面78A上に蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87が重ねられ、蓋外縁中央突片86及び蓋外縁側部突片87の上面を含む上面蓋80全体の上面が上段上面78Bと略面一になる。
上面蓋80のうち回動中心から離れた先端部には、前述した複数の扉先端突部83が備えられると共に、それら各扉先端突部83の隣が扉先端凹部84になっている。また、各扉先端凹部84における奥行き方向の中間部より奥側には裏側支持壁85が設けられ、それら各裏側支持壁85は、上面蓋80全体の上面より陥没した位置に配置されている。そして、図1に示すように、1対の上面蓋80,80を閉じると、一方の上面蓋80の扉先端凹部84に他方の上面蓋80の扉先端突部83が収まりかつ、一方の上面蓋80の裏側支持壁85の上に他方の上面蓋80の扉先端突部83が重なる。
図10に示すように、下面リブ80Lは、上面蓋80の長手方向の両端部の外縁部及びヒンジ係合突部81群を備えた側の外縁部より内側に位置した部分から突出していて、上面蓋80を閉じると、図27に示すように、下面リブ80Lが折畳コンテナ10の上面開口の内側に嵌合される。また、上面蓋80の長手方向の両端部の外縁部と、ヒンジ係合突部81群を備えた側の外縁部と、各扉先端突部83の外縁部とに沿って下面リブ80Lより低い下面突条80Tが形成されている。さらに、上面蓋80の長手方向の両端部の外縁部からは、それぞれ下方に向かって側壁係止突部89が突出している。なお、扉先端突部83の突出方向の中間位置を横切るように扉先端突部83の下面突条80Tの2箇所には、切り欠き部83Aが形成され、図9に示すように裏側支持壁85の上面に備えた上面突条85Tが切り欠き部83Aに受容されるようになっている。また、図10に示すように、上面蓋80のうち下面リブ80Lに囲まれた部分には、上面蓋80の一部を上面側から陥没させかつ下面側に膨出させて長方形の補強用膨出部88が形成されている。
次に、第1側壁30,30Bについて説明する。これら第1側壁30,30Bは、互いに構造が異なる。まず、下端ベース11のうちヒンジ用底壁陥没部20を備えた側の端部に取り付けられる第1側壁30について説明する。図11に示すように、第1側壁30は、折畳コンテナ10から荷物を出し入れするための側壁開口30Wを備え、その側壁開口30Wが側面扉40によって開閉される構造になっている。ここで、以下説明する第1側壁30の構成部品(第1側壁本体30H、側面扉40等)に関しては、側壁開口30Wを貫通する方向を、「前後方向」といい、その前後方向のうち折畳コンテナ10の内側に向かう側を「後側」、その反対側、即ち、折畳コンテナ10の外側に向かう側を「前側」ということとする。
図13に示すように、第1側壁30は、内側が前記した側壁開口30Wとなった枠状の第1側壁本体30Hを備えている。第1側壁本体30Hの枠の四辺を構成する部位のうち底辺を構成する底辺構成壁38は、それ以外の各辺を構成する部位に比べて第1側壁本体30Hの前後方向で幅広になって第1側壁本体30H全体の後面から後方に突出している。そして、底辺構成壁38のうち第1側壁本体30H全体の後面から後方に突出した部分が本発明に係るヒンジ用側壁突部35になっている。
図14に示すように、ヒンジ用側壁突部35の後端面全体は半円弧状になっている。また、ヒンジ用側壁突部35の両側面は、第1側壁本体30H全体の両側面より底辺構成壁38の長手方向の中央側に引っ込んだ1対の側部平坦面35B,35Bになっていて、それら側部平坦面35Bの下端部には、突部係止部36が設けられている。また、ヒンジ用側壁突部35の長手方向の中間の2位置には、1対の突部受容部35A,35Aが形成されている。各突部受容部35Aは、底辺構成壁38の前後方向の後端から中間位置に亘って形成されて、上方と後方とに開放し、それら各突部受容部35Aの下端部にも、前記した突部係止部36が設けられている。その突部係止部36は、図22に示すように、突部受容部35Aにおいては、その突部受容部35Aの内側面の下縁部に沿って前後方向に延びた横辺部36Bの後端部から縦辺部36Aが上方に突出した形状になっていて、この突部係止部36によって突部受容部35Aの内側面同士の下端部間が連絡されている。また、図14に示すように、側部平坦面35Bでは、突部係止部36がその側部平坦面35Bから側方に突出している。
図15に示すように、底辺構成壁38の下面には、前記した1対の底面突部24,24(図6参照)と嵌合可能な1対の下面係合凹部38A,38Aが形成されている。また、底辺構成壁38のうち各下面係合凹部38Aより後側部分は、それぞれ底辺構成壁38Jになっている。それら各底辺構成壁38Jには、下面係合凹部38Aと平行になって横方向に延びた溝部38Dが設けられて、その溝部38Dの内部を長手方向で仕切るように複数の内部リブ38Cが備えられている。さらに、それら内部リブ38Cの下端部が、底辺構成壁38の後端部の円弧面と連続した円弧面になっている。なお、図13に示すように、底辺構成壁38の前面における長手方向の両端部には、四角形の前面サイド凹部38E,38Eが形成されている。
図23(A)に示すように、第1側壁本体30Hは、底壁15上に寝かせた状態にして底辺構成壁38の後端部を、ヒンジ用底壁陥没部20の上方から段差面20Dと底面突部24との間に押し込んで下端ベース11に組み付けられる。すると、図21に示すように、第1側壁本体30Hの各突部係止部36が下端ベース11の各回動係合部23における係止突部23Aの下面に係止可能な状態になる。また、下端ベース11のサイド段差突部22は、第1側壁本体30H全体の両側面と側部平坦面35B,35Bにおける突部係止部36の側面との段差(図15参照)による隙間に収まる。この状態で第1側壁本体30Hの上端側を引き上げると、各底辺構成壁38Jが、底面突部24の後面、ヒンジ用底壁陥没部20の上面及び段差面20Dに摺接してそれら各底辺構成壁38Jを中心に第1側壁本体30Hが回動する。そして、図23(B)及び図24に示すように、第1側壁本体30Hが起立姿勢になると、下端ベース11の底面突部24,24が第1側壁本体30Hの下面係合凹部38A,38Aに受容されると共に、図22に示すように、各突部係止部36が各係止突部23Aの下面に係止した状態になる。加えて、底辺構成壁38の前面サイド凹部38E,38Eに下端ベース11の係止突片21,21が収まる。そして、図18に示すように、第1側壁本体30Hが起立状態になると、ヒンジ用側壁突部35を含む底辺構成壁38の上面全体が底壁15の上面15Sとが面一になる。
このように、本実施形態では、底面突部24及びヒンジ用底壁陥没部20の段差面20Dと、係止突部23Aと突部係止部36とによって本発明に係る「第1側壁回動連結機構」が構成されて、ヒンジ用側壁突部35を底壁15に回動可能に連結している。ここで、「第1側壁回動連結機構」の別の例として、後述の第2実施形態のように、図31に示したヒンジ用側壁突部35を長手方向の中間部で分断し、そこに図30に示したヒンジ用底壁陥没部20の支持突部20Eを嵌合して、その支持突部20Eの両側面に備えた係止突部23Aと、ヒンジ用側壁突部35の分断部分の内側面に備えた突部係止部36とを係止させる構造も考えられる。しかしながら、本実施形態の構成では、ヒンジ用側壁突部35に備えた突部受容部35Aは、係止突部23Aを受容するためにヒンジ用側壁突部35の上面と先端面とに開放しているが、突部受容部35Aの下面は突部係止部36により閉塞された構造になっているので、ヒンジ用側壁突部35の長手方向の中間部が完全に分断せれることはなく、第1側壁の下端部の強度を高くすることができる。
図13に示すように、底辺構成壁38の上面と前面との交差部分は、所謂、R面取りされて円弧面38Zになっている。また、底辺構成壁38のうち前記した1対の突部受容部35A,35Aの前方位置には、1対の扉ヒンジ用凹部37,37が形成されている。各扉ヒンジ用凹部37は、底辺構成壁38の前端部から前後方向の中間位置に亘って形成され、突部受容部35Aより底辺構成壁38の左右方向で大きくなっていて、底辺構成壁38の上方と前方とに開放している。また、各扉ヒンジ用凹部37の両内側面のうち後部下側の角部には、回動支持孔37A,37Aがそれぞれ貫通形成されている。
底辺構成壁38の上面のうち扉ヒンジ用凹部37,37と隣り合わせの後側には、横長の溝形状をなした係止溝32,32が陥没形成されている。各係止溝32は、扉ヒンジ用凹部37より底辺構成壁38の左右方向に長く延び、その長手方向の中央部分は突部受容部35Aによって分断されている。また、図20(B)に示すように、係止溝32における前側内面32Aと後側内面32Bは、上方に向かって互いに離れるように傾斜している。
図13に示すように、第1側壁30の両側辺部分を構成する側辺構成壁39,39は、その上下方向の中間部がクランク状の屈曲し、それら屈曲部分より上側部分全体が、側壁開口30Wに内側に迫り出した側辺上側構成部39A,39Aになっている。また、側辺構成壁39,39のうちクランク状に屈曲してなる段差部分は、下方に向かって徐々に外側に傾斜した中間傾斜部39B,39Bになっている。さらに、各側辺上側構成部39Aの後端部からは、側壁開口30Wの内側と外側とにストッパ壁33が張り出している。なお、側壁開口30Wの内側の四隅角部には、それら各角部を斜めに横切るようにコーナー補強壁39Cが設けられている。
図13に示すように、ストッパ壁33のうち側辺上側構成部39Aより内側に張り出した部分の前面には、上下の両端部にリブと側辺上側構成部39Aの内面とに囲まれた1対の係合筒部39G,39Gが設けられている。また、上側の係合筒部39Gの前端下面から下方に閉止突起34が突出している。その閉止突起34の前面は、下方に向かって後方に傾斜した傾斜面になっている。一方、閉止突起34の後面は、ストッパ壁33と平行な鉛直面になっている。
一方、ストッパ壁33のうち側辺上側構成部39Aより外側に張り出した部分の前面には、複数の第1側壁連結突部31が上下に並べて設けられている。また、ストッパ壁33のうち側辺上側構成部39Aより外側に張り出した部分における後面の上端寄り位置には、係止凹部33Aが陥没形成されている。そして、図12に示すように、第1側壁本体30Hを起立姿勢にすると、第1側壁連結突部31群が第2側壁70における複数の係合孔72Aに凹凸係合し、係止凹部33Aに第2側壁70の弾性係合片73における係合突部73T(図2参照)が係止する。また、図13に示すように、第1側壁本体30Hの上面と前面との交差部分の2箇所には、上面と前面とに開放した係合凹部30K,30Kが形成されている。そして、図12に示すように、上面蓋80,80を閉じたときに、各上面蓋80の側壁係止突部89が係合凹部30Kにそれぞれ凹凸係合する。
次に、側面扉40について説明する。図13に示すように、側面扉40は、第1側壁本体30Hの側壁開口30Wの内側に、丁度、嵌合される形状をなしている。即ち、側面扉40は、上下方向の中間位置より上側が下側より幅狭になっていて、側面扉40の両側部における上下方向の中間位置には傾斜面40B,40Bが備えられ、四隅にも傾斜面40C,40Cが備えられている。詳細には、側面扉40は、両側縁部の上端部を除く外縁部全体に角溝形補強部47を備え、側面扉40のうち角溝形補強部47に囲まれた部分は平板部40Gになっている。それら角溝形補強部47は、平板部40Gの外縁部を前方に向けて角溝状に膨出した構造をなし、その内部には複数の溝内リブ47M(図14参照)が備えられている。また、側面扉40の下縁部の角溝形補強部47では、その前面と下面との交差部分は、所謂、R面取りされて円弧面40Zになっている。さらに、側面扉40の両側縁部における上端寄り位置で、角溝形補強部47における幅方向外側の溝構成壁47Aが内側に傾斜するように折れ曲がって角溝形補強部47における幅方向内側の溝構成壁47Bに接続され、これにより上記した傾斜面40B,40Bが構成されている。そして、側面扉40の両側部の角溝形補強部47,47における幅方向内側の溝構成壁47B,47Bを傾斜面40B,40Bより上方に延長して帯状側壁47D,47Dが形成され、それら帯状側壁47D,47Dが側面扉40の上縁部の角溝形補強部47に接続されている。
各帯状側壁47D及び各上側角部の傾斜面40Cに亘る前縁部からは、側方に側方突壁44A,44Aが張り出している。そして、図14に示すように、各側方突壁44Aの後面における上下の両端位置から後方に向けて突入突起44K,44Kが突出している。また、側方突壁44Aのうち突入突起44K,44Kに挟まれた部分には、次述する閉止部材43を前方から視認するための切り欠き部44Bが形成されている。さらに、下側角部の各傾斜面40Cの前縁部からは、図13に示すように、側面扉40の各側部の角溝形補強部47の一部から縁設されたカバー突起44Eが側方に突出している。
図13に示すように、側面扉40の前面には、帯状側壁47D,47Dの下端部の間を連絡する中間横リブ44Cが備えられると共に、傾斜面40Cの両端寄り位置には、側面扉40の上縁部の角溝形補強部47と中間横リブ44Cとの間を連絡する上下連絡壁44D,44Dが備えられている。そして、上下連絡壁44D,44Dの間に、横長で扁平な直方体状の閉止解除操作部材43Hが上下動可能に収容され、閉止解除操作部材43Hから両側方に突出した閉止部材43,43が、両上下連絡壁44D,44Dと、両帯状側壁47D,47Dとに貫通形成された縦長の貫通孔47E,47Eを通して両帯状側壁47D,47Dより側方に突出している。また、閉止解除操作部材43Hのうち平板部40Gとの対向面には、図示しない弾性部材が備えられ、その弾性部材によって閉止解除操作部材43Hが上下の可動範囲における上端側に付勢されている。また、閉止部材43は、三角柱状になっていて、後側に2つの傾斜面を備え、前側に鉛直方向と平行な鉛直面を備えている。そして、側面扉40で第1側壁本体30Hの側壁開口30Wを閉じると、その過程で、閉止部材43の傾斜面が第1側壁本体30Hにおける閉止突起34に摺接して下方に下がり、側面扉40が側壁開口30Wを完全に閉じると閉止部材43が可動範囲の上端位置に復帰して閉止突起34に係止する。これにより、側面扉40が側壁開口30Wを閉じた状態に保持される。また、側面扉40を閉じた状態では、側面扉40の各突入突起44Kが、第1側壁本体30Hの係合筒部39G内に凹凸嵌合する。一方、側面扉40を開くには、閉止解除操作部材43Hの前面中央に備えた指掛部43Aに指を掛けて押し下げることで閉止部材43の閉止突起34に対する係止を解除して、側面扉40を手前に引けばよい。
図13に示すように、側面扉40の下縁部の2箇所には、第1側壁本体30Hの扉ヒンジ用凹部37,37に対応させ1対の扉ヒンジ用凹部41,41が設けられている。各扉ヒンジ用凹部41は、図17に示すように、前方と下方とに開放していて、第1側壁本体30Hと側面扉40の扉ヒンジ用凹部37,41は、互いに前後の奥行きと左右方向の幅が同じになっている。また、各扉ヒンジ用凹部41の両内側面のうち後部上側の角部には、回動支持孔41A,41Aがそれぞれ貫通形成されている。
図1に示すように、第1側壁30の各扉ヒンジ用凹部37,37と側面扉40の各扉ヒンジ用凹部41,41が連通してなる空間には、回動中継部材50,50が収容されている。図16(A)に示すように回動中継部材50は、第1側壁30の横方向に平行に延びた第1と第2の回動シャフト51A,51Bを上下に並べて備え、それら第1と第2の回動シャフト51A,51Bの長手方向の中間部を連結板部53で連絡した構造になっている。また、その連結板部53の一端面53Xから第1と第2の回動シャフト51A,51Bの一端面51A1,51B1までの距離に比べて連結板部53の他端面53Yから第1と第2の回動シャフト51A,51Bの他端面51A2,51B2までの距離は、略2倍の大きさになっている。さらに、連結板部53の一端面53Xと前面との交差部分の中央には、薄肉状の可撓ヒンジ50Hを介してスライド規制板52が繋がっている。そして、図16(B)から図16(C)に示すように、スライド規制板52を回動させて連結板部53の前面に重ね合わせると、そのスライド規制板52のうち可撓ヒンジ50Hから離れた側の端面52Yから第1と第2の回動シャフト51A,51Bの他端面51A2,51B2までの距離が、連結板部53の一端面53Xから第1と第2の回動シャフト51A,51Bの一端面51A1,51B1までの距離とが略同一になるように構成されている。
スライド規制板52を連結板部53の前面に重ねた状態に保持するために、図16(A)に示すように、連結板部53のうち他端面53Y寄り位置には、矩形孔53Aが形成され、その矩形孔53Aのうち連結板部53の他端面53Y側の開口縁中央に形成された係止突起54が矩形孔53Aの前方に重なるように配置されている。一方、スライド規制板52には、係止突起54を受容可能な横長長方形の突部受容孔52Bが形成されると共に、矩形孔53Aに凹凸嵌合可能な矩形突部52Aを備えて、その矩形突部52Aによって突部受容孔52Bの略半分が覆われている。そして、スライド規制板52を回動して連結板部53の前面に押し付けると、係止突起54が矩形突部52Aに摺接して変形し、スライド規制板52が連結板部53の前面に重なったところで、図16(D)に示すように、係止突起54が突部受容孔52Bに収まりかつ矩形突部52Aの裏面側に係止する。これにより、スライド規制板52が連結板部53の前面に重ねられた状態に保持される。
また、スライド規制板52のうち可撓ヒンジ50H側の端部は、幅狭になっている一方、連結板部53の前面のうち可撓ヒンジ50H側の端部には、上下に1対の位置決め突部53T,53Tが形成されている。そして、スライド規制板52が連結板部53の前面に重ねられると、スライド規制板52の幅狭部分が位置決め突部53T,53Tの間に嵌合する。また、スライド規制板52のうち可撓ヒンジ50Hと反対側の端部には、突部受容孔52Bを挟んで矩形突部52Aと対向するように端部突部52Tが突出形成され、その端部突部52Tのうち矩形突部52Aと反対側の端面が上記したスライド規制板52の他端面52Yになっている。
回動中継部材50は、以下のようにして側面扉40及び第1側壁本体30Hに組み付けられている。即ち、図1に示すように、第1側壁本体30Hの側壁開口30Wに側面扉40を嵌めて扉ヒンジ用凹部37,41とを連通させた状態とし、図16(B)に示すように、連結板部53に対してスライド規制板52を直角曲げして、第1及び第2の回動シャフト51A,51Bのうち可撓ヒンジ50Hから離れた側の端部を1対の回動支持孔37A,41Aに挿入してから、扉ヒンジ用凹部37,41内で回動中継部材50を左右方向にスライドして、第1及び第2の回動シャフト51A,51Bのうち可撓ヒンジ50H側の端部を1対の回動支持孔37A,41Aに挿入する。そして、スライド規制板52を連結板部53の前面に押し付けて係止突起54を矩形突部52Aに係止し、スライド規制板52と連結板部53とを重ね合わせた状態にする。これにより、回動中継部材50が扉ヒンジ用凹部37,41内で左右方向にスライド不能になって抜け止めされ、側面扉40が第1側壁本体30Hに対して回動可能に連結された状態になる。
上記した構造により、側面扉40は、図17から図18の変化に示すように、第2回動シャフト51Bを中心にして、起立姿勢から水平姿勢になるまで回動する。そして、側面扉40が水平姿勢になると、側面扉40の後面が底壁15の上面15S及び第1側壁本体30Hにおける側壁開口30Wの下端内面(即ち、第1側壁本体30Hにおける底辺構成壁38の上面)と略面一になる。また、このとき、第1回動シャフト51Aは下端ベース11より前方に離れた位置に配置される。そして、その第1回動シャフト51Aを中心にして側面扉40を下方に回動させて、図18から図19の変化に示すように側面扉40を鉛直下方に垂下した垂下姿勢にすることができる。なお、本実施形態の折畳コンテナ10は、水平な床面等の上に載置した状態で、その床面に側面扉40が当接する位置まで側面扉40を回動させると、側面扉40が回動中心から離れるに従って僅かに下るように傾斜した状態になる。
図14に示すように、側面扉40の下面後端縁には、側面扉40を閉じたときに、第1側壁本体30Hの1対の係止溝32,32に凹凸係合する1対の係止突条42,42が備えられている。図20(A)に示すように、係止突条42の後面42Bは、側面扉40全体の後面と面一になっている。また、係止突条42の前面42Aは、係止突条42の先端に向かって後方に傾斜している。そして、側面扉40を閉じたときに、係止突条42の前面42Aが係止溝32の前側内面32Aに面当接又は隣接した状態になる。また、図20(B)に示すように、側面扉40を水平姿勢にすると、係止突条42が第1側壁本体30Hのうち底辺構成壁38の前面(図20(B)の符号38F)を超えて係止突条42の前面42Aが底辺構成壁38の円弧面38Zに隣接する。さらには、図20(C)に示すように、側面扉40を垂下姿勢にすると、回動中継部材50のうち第2回動シャフト51Bより第1回動シャフト51A側が若干下がって係止突条42の先端が第1側壁本体30Hにおける底辺構成壁38の上面及び底壁15の上面15Sと概ね同一面上に位置するようになっている。
最後に、下端ベース11のうち側壁支持突壁18を備えた側の端部に取り付けられる第1側壁30Bについて説明する。第1側壁30Bは、図2に一部が示されており、側壁開口30W及び側面扉40を有さず、全体が四角形の平板構造をなしている。また、第1側壁30Bの下面にはヒンジアーム71の幅狭部と同様の形状の図示しない複数のヒンジアームが設けられている。そして、上述したヒンジアーム71とアーム受容部14との係合のように、第1側壁30Bの複数のヒンジアームが下端ベース11のアーム受容部18A(図5参照)に係合し、これにより、第1側壁30Bが第2側壁70と同様に起立姿勢と折畳姿勢との間で回動するようになっている。また、第1側壁30Bの外面における両側縁部の上端部には、上記した係止凹部33A及び第1側壁連結突部31(図14参照)が形成され、さらに、第1側壁30Bの外面における両側縁部の下端寄り位置にも第1側壁連結突部31(図14参照)が形成されている。そして、第1側壁30Bを起立姿勢にすると、第1側壁連結突部31群が第2側壁70の回動規制突片72における係合孔72Aと門形突片72Kの内部とに凹凸係合すると共に、係止凹部33Aに弾性係合片73の係合突部73Tが係止する。さらに、第1側壁30Bの上縁部には、前記した係合凹部30K,30K(図14参照)が形成され、それら係合凹部30K,30Kに上面蓋80の側壁係止突部89が凹凸係合する。
本実施形態の折畳コンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、この折畳コンテナ10の作用効果について説明する。折畳コンテナ10は組立状態で、例えば、上面蓋80,80を開いて折畳コンテナ10の上面側から荷物を収容することができる。また、折畳コンテナ10を複数積み上げた場合には、上側の折畳コンテナ10の蓋支持部74群が下側の折畳コンテナ10の下面凹部15Dに係合することで、上下の折畳コンテナ10,10同士が位置決めされる。そして、折畳コンテナ10の側面扉40を開くことで、折畳コンテナ10,10同士の積み上げ状態を維持したまま、任意の折畳コンテナ10から荷物を取り出すことができる。
側面扉40を開くには、閉止解除操作部材43Hを押し下げて閉止部材43と閉止突起34との係合を解除し、側面扉40を前に引く。すると、回動中継部材50の下端部の第2回動シャフト51Bを中心にしてその回動中継部材50と共に側面扉40が略水平姿勢となる位置まで回動する(図18参照)。このとき、回動中継部材50は、第1側壁本体30Hの扉ヒンジ用凹部37から前側に突出した状態になる。そして、その回動中継部材50に対して第1回動シャフト51Aを中心に側面扉40を下方に回動することで、図19に示すように、回動中継部材50のうち第1側壁本体30Hの外側に突出した部分から側面扉40を垂下させた状態にすることができる。これにより、上側の折畳コンテナ10の側面扉40を下側の折畳コンテナ10に干渉させずに、鉛直下方に垂下させることができ、側面扉40が邪魔にならずに、任意の折畳コンテナ10から荷物を容易に取り出すことができる。
また、側面扉40が回動中継部材50から鉛直下方に垂下した状態では、第1回動シャフト51Aが第2回動シャフト51Bより僅かに下方に位置し、図20(C)に示すように、側面扉40の下面(垂下姿勢の側面扉40の上面)に備えた係止突条42が、底辺構成壁38の上面及び底壁15の上面15Sの延長面と面一又はその延長面より下方に位置するので、荷物を引きずりながら、容易に折畳コンテナ10の側壁開口30Wから取り出すことができる。
側面扉40を閉じるには、側面扉40を第1側壁本体30Hの側壁開口30W内に押し込めばよい。すると、閉止部材43が閉止突起34を乗り越えるようにして閉止突起34の内側に係合し、側面扉40が閉止状態に保持される。また、側面扉40を閉じると、図20(A)に示すように、側面扉40の係止突条42が第1側壁本体30Hの係止溝32に凹凸係合する。これにより、側面扉40の内面に荷物が衝突しても、側面扉40の下端部が外側に移動するような事態の発生が防がれる。
また、折畳コンテナ10を折り畳む場合には、図2に示すように、上面蓋80,80を開いて第2側壁70,70の外面に重ねた状態とし、第1側壁30,30Bの上端部を折畳コンテナ10の内側に向けて叩く。すると、その衝撃により係合突部73Tと第1側壁30との係合が解除され、第1側壁30,30Bが内側に倒れる。ここで、本実施形態の折畳コンテナ10では、側面扉40を備えた第1側壁30の下端部から内側に突出したヒンジ用側壁突部35が底壁15のヒンジ用底壁陥没部20に受容され、ヒンジ用側壁突部35がヒンジ用底壁陥没部20内で底壁15に回動可能に連結されているので、第1側壁30を折畳コンテナ10が内側に回動したときには、図23(A)に示すように、ヒンジ用側壁突部35以外の第1側壁30の下端部がヒンジ用底壁陥没部20から離脱して、第1側壁30全体が底壁15の上に重ねられた状態になる。即ち、本実施形態の構成によれば、従来のように第2側壁70用の側壁支持突壁12と同様の側壁支持突壁を第1側壁30用に設けなくても、第1側壁30を底壁15の上面15Sに重ねて折り畳むことができる。そして、図4に示すように、第2側壁70,70を第1側壁30,30の上に折り畳んで、折畳コンテナ10全体を折畳状態にすることができる。
折畳状態の折畳コンテナ10を組立状態にするには、図2に示すように、第2側壁70,70を起立させてから第1側壁30,30Bを起立させる。すると、第1側壁30,30Bが弾性係合片73,73を弾性変形させて係合突部73T,73Tを通過する。そして、第1側壁30,30Bが、係合突部73T,73Tとの係合により内側への回動を規制されて起立状態に保持される。そして、第2側壁70,70の両端部の間にそれら第1側壁30,30Bが挟まれることで、各第2側壁70が内側への回動を規制されて起立状態に保持される。このとき、側面扉40を有しない第1側壁30Bでは、その両側縁部の上端側で係合孔72Aと第1側壁連結突部31とが係合し、両側縁部の下端側で門形突片72Kと第1側壁連結突部31とが係合することで、第2側壁70の側縁部の全体が第1側壁30Bに連結される。これに対し、側面扉40を有した第1側壁30では、両側縁部の上端側では係合孔72Aと第1側壁連結突部31とが係合するが、両側縁部の下端側には門形突片72K及び第1側壁連結突部31が設けられていないので、第2側壁70の側縁部の上端部のみが第1側壁30に連結された状態になる。そして、門形突片72Kと第1側壁連結突部31との結合の代わりに、第2側壁70の下面の補助回動規制突部76と、側壁支持突壁12の上面の係合凹部16とに係合し、第2側壁70の下端部が外側にずれることを規制した状態になる。
また、両第1側壁30,30B及び第2側壁70,70が起立した状態で、上面蓋80,80を閉じると、上面蓋80,80の下面リブ80L(図10参照)が第1側壁30,30Bの上端内面に対向すると共に、図12に示すように、各上面蓋80の側壁係止突部89が第1側壁30,30Bの係合凹部30Kに係合し、これら各上面蓋80によっても各第1側壁30が内側及び外側への回動を規制されて起立状態に保持される。
上記したように本実施形態の構成によれば、折畳コンテナ10から第1側壁30用の従来の側壁支持突壁をなくすことができるので、側壁開口30Wを通して側方から荷物を出し入れする際に、側壁支持突壁が障害になることがなくなる。また、第1側壁30用の従来の側壁支持突壁をなくしたことで、底壁15の上面15Sから側壁開口30Wの下端内面までを面一に配置することができ、荷物を引きずりながら、容易に折畳コンテナ10に出し入れすることができる。しかも、本実施形態の折畳コンテナ10では、第1側壁30を起立状態に維持したままで、側方から荷物を出し入れすることができるので、第1側壁を外側に倒さなければ側方から荷物を出し入れすることができない従来の折畳コンテナに比べて強度が高くなる。また、折畳コンテナ10を複数積み上げ、第1側壁30に上方から負荷がかかった場合、第1側壁と側壁支持突壁とが共に外側に倒れる従来の折畳コンテナでは、それら第1側壁と側壁支持突壁との間が座屈する虞があったが、本実施形態の折畳コンテナ10では、第1側壁30に対する上方からの負荷が、側面扉40と第1側壁本体30Hとの回動連結部分や第1側壁本体30Hと底壁15との回動連結部分にかからないので、従来のような座屈の虞はなく、また、回動連結部分が破損するようなこともない。その上、ヒンジ用底壁陥没部20のうち段差面20Dから離れた位置に突出形成された底面突部24と、第1側壁30の下面に陥没形成された下面係合凹部38Aとが第1側壁30の起立姿勢で凹凸係合し、第1側壁30の下端部の全側方への移動を規制するので、第1側壁30と下端ベース11との連結強度が高くなり、第1側壁30の下端部が内側から荷物に押されたり、第1側壁30の下端部の外面に障害物が衝突したりしても、第1側壁30の下端部と底壁15との連結が外れるようなことがなくなる。また、第1側壁30と下端ベース11との連結強度が高くなるので、第1側壁30に貫通形成する側壁開口30W及び側面扉40の形状及び配置の自由度が高くなる。具体的には、例えば、第2側壁70のうち側面扉40を備えていない側の側縁部の下端寄り位置に備えた門形突片72K(図3参照)を、第2側壁70のうち側面扉40を備えている側の側縁部の下端寄り位置から排除して、側壁開口30W及び側面扉40の下側部分の横幅を大きくすることができる。このように、本実施形態の折畳コンテナ10によれば、荷物を側方から容易に出し入れ可能であると共に、従来より強度を高くすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態の折畳コンテナ10Vは、図29〜図35に示されている。以下、本実施形態の折畳コンテナ10Vにおける前記実施形態の折畳コンテナ10との相違点のうち本発明に係る主要部分に関してのみ説明する。この折畳コンテナ10Vは、全体が図29に示されていて、1対の第1側壁30V,30Vが同じ構造をなし、共に側壁開口30W及びその側壁開口30Wを開閉する側面扉40Vを有している。
図30に示すように、折畳コンテナ10Vの下端ベース11Vは、長手方向の両端部にヒンジ用底壁陥没部20,20を有している。また、ヒンジ用底壁陥没部20に設けられた1対の底面突部24V,24Vは、それらの裏側空間が下方のみならず段差面20Dと反対側の側方にも開放している。さらに、段差面20Dの左右方向の中間には、段差面20Dからヒンジ用底壁陥没部20の底面に亘って支持突部20Eが設けられている。
支持突部20Eは、全体が段差面20Dの横方向に延びた直方体形状をなし、その支持突部20Eの上面は底壁15の上面15Sと面一になっている。そして、支持突部20Eの長手方向の両端面には、段差面20D側の端部に回動係合部23が設けられ一方、段差面20Dから離れた側の端部に上下に延びた移動規制壁21Dが形成されている。
図31に示すように第1側壁本体30Uのヒンジ用側壁突部35には、その長手方向の中央部を切除して上記した支持突部20Eを受容するための中央凹部35Vが形成されている。また、中央凹部35Vの両内側面には、突部係止部36,36が備えられている。また、本実施形態の第1側壁本体30Uに備えた1対の下面係合凹部38G,38Gは、下方のみならず前方にも開放している。さらに、前記第1実施形態の第1側壁本体30Hが扉ヒンジ用凹部37を2つ備えていたのに対し、本実施形態の第1側壁本体30Uは、扉ヒンジ用凹部37を1つだけ備え、これに対応して側面扉40Vも扉ヒンジ用凹部41を1つだけ備えている。また、扉ヒンジ用凹部37,41の連通空間に収容される回動中継部材50Pは、スライド規制板52Vと中継部材本体50Vとの2部品に分かれている。そして、中継部材本体50Vの連結板部53Vにスライド規制板52Vを重ねると、中継部材本体50Vが有する1対の係止部53K,53Kにスライド規制板52Vが有する係止爪52K,52Kが係止し、スライド規制板52Vの両端部が連結板部53Vの両側方で第1と第2の回動シャフト51A,51Bの間に収まり、これにより扉ヒンジ用凹部37,41内で回動中継部材50Pの移動が規制されるようになっている。
本実施形態の折畳コンテナ10Vにおいても図32に示すように、底壁15の上に第1側壁30Vを重ねるように寝かせてヒンジ用側壁突部35を底面突部24Vと段差面20Dとの間に挟み、第1側壁30Vを起立姿勢にすると、図33に示すように、係止突部23Aに突部係止部36が係止して第1側壁30Vの上方への移動が規制された状態になる。また、この状態で、下面係合凹部38Gと底面突部24Vとが凹凸係合し、第1側壁30Vの下端部の前方と左右方向への移動が規制されると共に、段差面20Dとヒンジ用側壁突部35との当接によって第1側壁30Vの後方への移動も規制される。
また、本実施形態の折畳コンテナ10Vにおいても、図34に示すように、側面扉40Vを水平姿勢になるまで開くか、図35に示すように、側面扉40Vを垂下姿勢になるまで開いた状態にして、折畳コンテナ10Vから容易に荷物を取り出すことができるようになる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の実施形態の折畳コンテナ10,10Vでは、第1側壁30,30Vが下端ベース11,11Vに対して取り外し可能に連結されていたが、例えば、金属製のピンで第1側壁を下端ベースに対して取り外し不能に連結してもよい。
(2)前記第1及び第2の実施形態の折畳コンテナ10,10Vでは、第1側壁本体30H,30Uにおける底辺構成壁38の上面と底壁15の上面15Sとが面一になっていたが、底辺構成壁38の上面を底壁15の上面15Sより低い位置に配置してもよいし、底辺構成壁38の上面を底壁15の上面15Sより僅かに高い位置に配置することで、その段差に荷物が僅かに引っ掛って折畳コンテナ10からずれ落ちないようにしてもよい。