JP5090141B2 - 容器および内容物入り容器 - Google Patents
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Description
この発明では、蓋本体の内部に内容物を計量筒部内に誘導する誘導部が設けられているので、この容器を蓋本体が鉛直方向下側に向くように傾けたときに、内容物を誘導部により計量筒部内に誘導させてこの計量筒部内に進入させ易くすることが可能になる。
その後、開閉蓋を前記回動軸線回りに回動させて前記第2開口部を開口したときに、計量筒部内に進入した内容物が露呈する。この際、前記規制部が設けられるとともに、計量筒部の先端縁に前記鍔部が設けられているので、開閉蓋は、鍔部が前記第2開口部を通過してその全体がこの第2開口部の外側に位置する前、つまり第2開口部を完全に開口させる前に、前記規制部によって前記回動軸線回りの回動が規制される。これにより、計量筒部内に進入した内容物を取り出す際に、第2開口部の少なくとも一部は鍔部で覆っておくことが可能になり、容器本体内の内容物が不意に第2開口部から脱落するのを防ぐことができる。
以上より、内容物を所望の量だけ取り出すことができる。
この場合、誘導部が前記誘導面を備えているので、容器を蓋本体が鉛直方向下側に向くように傾けて、内容物を計量筒部の開口周縁部に到達させたときに、この内容物を前記誘導面上を滑らせて引っ掛かりなくスムーズに計量筒部内に進入させることが可能になる。
この場合、誘導部が複数の前記誘導突起を備えているので、容器を蓋本体が鉛直方向下側に向くように傾けて、内容物を蓋本体内において計量筒部よりも前記延在方向の外側に位置する部分に到達させたときに、この内容物を前記誘導突起の先端縁上を滑らせて引っ掛かりなくスムーズに計量筒部に近づけることができる。
この場合、前記一方の表面部および他方の表面部それぞれの内面に、前記リブが突設されているので、これらの両表面部の強度を高めることが可能になるとともに、例えば落下時等に作用した衝撃力を前記リブが撓むことで吸収することもできる。
また例えば、内容物が板状の錠剤とされて、前記一方の表面部および他方の表面部それぞれの内面に形成された各リブ同士の、容器本体の厚さ方向における間隔が、板状に形成された内容物の厚さよりもわずかに大きくなっている場合には、容器本体内で、内容物がその厚さ方向に積み重なったり、あるいは外周面が前記一方の表面部および他方の表面部それぞれの内面側で挟まれて引っ掛かったりするのを抑えることが可能になり、内容物を取り出すために容器を蓋本体が鉛直方向下側に向くように傾けたときに、この内容物を容器本体内でつまらせることなく、前記第2開口部側に向けて移動させることができる。
さらにこの場合、内容物を取り出すために容器を蓋本体が鉛直方向下側に向くように傾けて内容物を前記第2開口部側に向けて移動させる際に、この内容物の、前記一方の表面部および他方の表面部それぞれの内面側との接触面積を低減することが可能になり、この内容物に作用する摩擦力を抑えることも可能になる。
さらにこの場合において、例えば内容物の表裏面が厚さ方向の外側に向けて膨出した凸曲面状に形成されるとともに、前記延在方向で隣り合う各リブ同士の間隔が、内容物の外径よりも小さくなっている場合には、この内容物の表裏面における各中央部を、前記延在方向で隣り合うリブ同士でガイドすることが可能になる。したがって、内容物を取り出すために容器を蓋本体が鉛直方向下側に向くように傾けたときに、内容物を前記第2開口部側に向けて前記延在方向に直交する方向にほぼ真直ぐ整列させた状態で移動させることが可能になり、容器本体内で内容物がつまるのをより一層確実に防ぐことができる。
この場合、計量筒部内に仕切り板が設けられているので、計量された複数個の内容物を取り出すことが可能になり、この容器の取り扱い性を向上させることができる。
また、本発明の内容物入り容器は、容器の内部に内容物が収納された内容物入り容器であって、前記内容物は錠剤とされるとともに、前記容器は、本発明の容器であることを特徴とする。
なお、前記錠剤としては、例えば医薬品、食品あるいは医薬部外品等が挙げられ、その適用分野は特に限定されるものではない。
さらに、本発明の内容物入り容器は、前記内容物は錠剤とされ、前記容器は請求項4記載の容器とされるとともに、前記錠剤の外径は前記リブの幅よりも大きくなっていることを特徴とする。
この場合、錠剤を容器内でスムーズに移動させることが可能になる。
この容器10は扁平な直方体状に形成されて平面視長方形状となっている。ここで、容器本体11も扁平な直方体状に形成されて平面視長方形状となっており、この長方形状をなす長辺および短辺それぞれの延在方向は、容器10における前記長方形状をなす長辺および短辺それぞれの延在方向と一致している。以下、これらの長辺の延在方向を長手方向Aといい、短辺の延在方向を短手方向Bという。
開閉蓋25は、第2開口部23を閉塞した状態で容器10における前記長手方向Aの一方の端面の一部を構成する第2天壁部25aと、第2天壁部25aの外周縁にその全周にわたって前記長手方向Aに沿って容器本体11の内側に向けて延設されて前記嵌合筒部24に離脱可能に嵌合される第2周壁部25bと、を備えている。これらの第2天壁部25aおよび第2周壁部25bの平面視形状は、前記短手方向Bに長い長方形状に形成されるとともに、前記短手方向Bの両端縁はこの方向Bの外側に向けて凸の曲線状となっている。
ヒンジ部26は、開閉蓋25における第2周壁部25bの開放端側の外面と、これに前記長手方向Aで近接する蓋本体20の第1周壁部22の外面と、を連結している。なお、図示の例では、ヒンジ部26は、前記短手方向Bに間隔をあけて一対設けられている。
この誘導部は、開閉蓋25における第2天壁部25aの内面に前記長手方向Aに沿って容器本体11の内側に向けて延設された傾斜壁部32と、蓋本体20における第1天壁部21の内面に前記長手方向Aに沿って容器本体11の内側に向けて延設された誘導突起33と、を備えている。
なお、図示の例では、内容物Wは板状の錠剤とされ、その表裏面が厚さ方向の外側に向けて膨出した凸曲面状に形成されている。また、錠剤としては、例えば医薬品、食品あるいは医薬部外品等が挙げられ、その適用分野は特に限定されるものではない。
その後、開閉蓋25を前記回動軸線L回りに回動させて第2開口部23を開口したときに、計量筒部27内に進入した内容物Wが露呈する。この際、規制部29が設けられるとともに、計量筒部27の先端縁27aに鍔部28が設けられているので、開閉蓋25は、鍔部28が第2開口部23を通過してその全体がこの第2開口部23の外側に位置する前、つまり第2開口部23を完全に開口させる前に、規制部29によって前記回動軸線L回りの回動が規制される。これにより、計量筒部27内に進入した内容物Wを取り出す際に、第2開口部23の少なくとも一部は鍔部28で覆っておくことが可能になり、容器本体11内の内容物Wが不意に第2開口部23から脱落するのを防ぐことができる。
以上より、内容物Wを所望の量だけ取り出すことができる。
さらに、本実施形態では、内容物Wが板状の錠剤とされて、一方の表面部13および他方の表面部14それぞれの内面に形成された各リブ15同士の、容器本体11の厚さ方向における間隔が、板状に形成された内容物Wの厚さよりもわずかに大きくなっているので、容器本体11内で、内容物Wがその厚さ方向に積み重なったり、あるいは外周面が一方の表面部13および他方の表面部14それぞれの内面側で挟まれて引っ掛かったりするのを抑えることが可能になり、内容物Wを取り出すために容器10を蓋本体20が鉛直方向下側に向くように傾けたときに、この内容物Wを容器本体11内でつまらせることなく、第2開口部23側に向けて移動させることができる。
さらにまた、内容物Wを取り出すために容器10を蓋本体20が鉛直方向下側に向くように傾けて内容物Wを第2開口部23側に向けて移動させる際に、この内容物Wの、一方の表面部13および他方の表面部14それぞれの内面側との接触面積を低減することが可能になり、この内容物Wに作用する摩擦力を抑えることも可能になる。
例えば、前記実施形態では、容器本体11を構成する一方の表面部13および他方の表面部14それぞれの内面にリブ15を設けたが、このリブ15は設けなくてもよいし、一方の表面部13または他方の表面部14のみに設けてもよい。
また、計量筒部27内に複数の仕切り板30を設けたが、1つだけ設けてもよいし、全く設けなくてもよい。
さらに、回動軸線Lが延在する方向を前記短手方向Bに一致させたが、例えば前記長手方向Aに一致させてもよい。
さらにまた、容器10の平面視形状を長方形状としたが、これに限らず適宜変更してもよい。
また、ヒンジ部26を一対設けたが、一つだけ設けてもよい。
さらに、前記実施形態では、内容物Wを計量筒部27内に誘導する誘導部として、傾斜壁部32および誘導突起33を示したが、これらのうちのいずれか一方のみを採用してもよいし、あるいは適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、規制部29を蓋本体20に設けたが、容器本体11に設けてもよい。
11 容器本体
12 第1開口部
13 一方の表面部
14 他方の表面部
15 リブ
20 蓋本体
23 第2開口部
25 開閉蓋
26 ヒンジ部
27 計量筒部
27a 計量筒部の先端縁
28 鍔部
29 規制部
30 仕切り板
32 傾斜壁部(誘導部)
32a 傾斜壁部の先端縁(誘導面)
33 誘導突起(誘導部)
A 長手方向(延在方向に直交する方向)
B 短手方向(回動軸線が延在する延在方向)
L 回動軸線
W 内容物
Claims (7)
- 側面部に第1開口部が形成された扁平な容器本体と、前記第1開口部に嵌合された蓋本体と、が備えられ、
前記蓋本体には、前記容器本体内に連通する第2開口部が形成されるとともに、この第2開口部を開閉する開閉蓋と、この開閉蓋を、前記容器本体の平面視における外周縁に沿って延在する回動軸線回りに回動可能に支持するヒンジ部と、が備えられ、
前記開閉蓋の内面には第2開口部内に向けて計量筒部が突設されるとともに、前記蓋本体の内部に、内容物を前記計量筒部内に誘導する誘導部が設けられ、
前記計量筒部の先端縁においてこの容器の厚さ方向に沿ってヒンジ部側に位置する部分には、前記容器本体内に向けて鍔部が突設され、
前記容器本体または蓋本体には、前記第2開口部を開口したときに前記鍔部によりこの第2開口部の少なくとも一部を覆わせて、前記容器本体内の内容物の前記第2開口部を通した脱落を防止するように、前記開閉蓋の回動量を規制する規制部が設けられていることを特徴とする容器。 - 請求項1記載の容器であって、
前記誘導部は、計量筒部内において前記回動軸線が延在する延在方向の端部に設けられ、かつ該延在方向に沿って計量筒部の外側から内側に向かうに従い漸次、前記開閉蓋の内面側に向けて延びる誘導面を備えていることを特徴とする容器。 - 請求項1または2に記載の容器であって、
前記誘導部は、蓋本体の内面において前記第2開口部よりも前記回動軸線が延在する延在方向の外側に位置する部分に、前記容器本体の内側に向けて突設された誘導突起を備え、
この誘導突起は、前記延在方向に間隔をあけて複数設けられるとともに、これらの誘導突起の容器本体の内側に向けた各突出長さは、前記第2開口部に近づくに従い漸次短くなっていることを特徴とする容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の容器であって、
前記容器本体を構成する一方の表面部および他方の表面部それぞれの内面には、前記回動軸線が延在する延在方向に直交する方向に延びるリブが、前記延在方向に間隔をあけて複数突設されていることを特徴とする容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の容器であって、
前記計量筒部内には、この計量筒部内を前記回動軸線が延在する延在方向に沿って複数に仕切る仕切り板が設けられていることを特徴とする容器。 - 容器の内部に内容物が収納された内容物入り容器であって、
前記内容物は錠剤とされるとともに、前記容器は、請求項1から5のいずれか1項に記載の容器であることを特徴とする内容物入り容器。 - 容器の内部に内容物が収納された内容物入り容器であって、
前記内容物は錠剤とされ、前記容器は請求項4記載の容器とされるとともに、前記錠剤の外径は前記リブの幅よりも大きくなっていることを特徴とする内容物入り容器。
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