JP6397636B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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Description
このようなコンパクト容器では、衝撃緩衝部材が容器本体から保持体に伝達する衝撃を分散させることによって、保持体内に収容されている化粧料が保持体から飛び出したり飛散したりすることが抑制されると考えられる。
本発明に係るコンパクト容器は、内容物が収容される保持体と、前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、前記収容凹部を開閉する蓋体と、を備えるコンパクト容器であって、前記収容凹部には、前記保持体を支持する支持部と、前記支持部及び前記容器本体間を連結し、かつ弾性変形可能に形成された連結部と、を備える介装部材が配設され、前記蓋体には、前記保持体を下方に押さえつつ、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部と、前記押さえ部の外周部分と前記蓋体とを接続する弾性変形可能な可動壁部と、が配設されていることを特徴としている。
しかも、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部が蓋体に配設されているため、コンパクト容器に加えられた衝撃力により保持体が上下方向に変位して、蓋体(天壁部)に接触した場合であっても、押さえ部によって衝撃力を緩和することができる。
その結果、保持体内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
この構成によれば、支持部と連結部との境界部分のうち、支持部の角部に位置する部分に窓孔が形成されているため、コンパクト容器に対角方向の衝撃力が加えられたときには、支持部が窓孔を拡開させつつ弾性変位することになる。これにより、例えば、コンパクト容器に対して角部から衝撃力が入力された場合であっても、容器本体を介して保持体に伝達される衝撃力を緩和することができる。
この構成によれば、収容凹部の周壁部に弾性支持突起が配設されているため、コンパクト容器に加えられた衝撃力により保持体が上下方向に直交する水平方向に変位して、収容凹部の周壁部に接触した場合であっても、弾性支持突起によって衝撃力を緩和することができる。
図1〜図4に示すように、本実施形態のコンパクト容器1は、例えば化粧料等の内容物を収容する携帯用の蓋付き容器であり、平面視矩形状の扁平容器である。このコンパクト容器1は、内容物が収容された保持体F及び塗布具Pをそれぞれ収容する容器本体2と、容器本体2にヒンジ部4を介して連結された開閉可能な蓋体3と、を備えている。また、コンパクト容器1のうち、ヒンジ部4の反対側の縁部に、蓋体3の容器本体2に対する閉状態を維持する係合部5が設けられている。
外装体6は、底壁部21と、底壁部21の外周縁から上方に向けて立設された周壁部22と、底壁部21から上方に向けて立設されるとともに、容器本体2内を左右方向で仕切る仕切壁23(図2参照)と、を備えている。
周壁部22は、平面視で矩形枠状に形成され、前側に位置する前壁部22aと、後側に位置する後壁部22bと、左右方向の両側に位置するとともに、前壁部22a及び後壁部22b間を接続する側壁部22c,22dと、を有している。前壁部22aにおいて、左右方向の中間部には、下方に向けて窪む凹状の切欠部24が形成されており、この切欠部24の内側に上述した係合部5が配設されている。
また、支持部35の底壁部35bにおいて、前後方向及び左右方向の中央部には、上方に向けて膨出する膨出部37が形成されている。この膨出部37は、平面視円形状に形成されるとともに、その頂面は平坦面とされている。なお、膨出部37のうち、底壁部35bと頂面との間に位置する部分は、上方に向かうに従い前後方向及び左右方向の中央部に向けて傾斜するテーパ部となっている。
これら弾性支持突起42a〜42dのうち、前壁部22a及び後壁部22bに形成された弾性支持突起42a,42bは、平面視でL字状とされ、第1収容凹部26における左右方向及び前後方向の中心を通り、上下方向に延びる軸線周りに180°回転対称となる位置に配設されている。図1、図4に示すように、弾性支持突起42a,42bは、支持部35の周壁部35aに前後方向で対向するとともに、その先端部が周壁部35aに近接または当接している。なお、弾性支持突起42a,42bの先端部には、周壁部35aに向けて突出する突出部43a,43bが形成されている。
天壁部53は、容器本体2の底壁部21と同様に左右方向を長手方向とする平面視矩形状とされ、閉状態において底壁部21に上下方向で対向している。また、天壁部53の下面のうち、第2収容凹部27と上下方向で対向する部分には、鏡体56(図2参照)が接合されている。
押さえ部61は、平面視外形が保持体Fの平面視外形と同等になっており、保持体Fを上方から覆っている。また、押さえ部61の外周部分は、保持体Fにおける周壁部40の上端縁に上方から近接または当接している。
ヒンジ軸壁部71は、容器本体2の後壁部22bに形成されたヒンジ凹部73内に収容されている。
軸部72は、左右方向に沿って延びるとともに、後壁部22bにおけるヒンジ凹部73に対して左右方向の両側に位置する部分と、ヒンジ軸壁部71における左右方向の外側端部と、をそれぞれ連結している。これにより、容器本体2に対して蓋体3が回動自在に支持されている。
そして、ガイド壁部84の上端部には、第1爪部86が前方に向けて突設されている。また、ガイド壁部84の下端部には、前後方向に沿って延在するガイド穴部87が形成されている。
しかも、本実施形態では、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部61が蓋体3側に配設されているため、コンパクト容器1に加えられた衝撃力により保持体Fが上下方向に変位して、蓋体3(天壁部53)に接触した場合であっても、押さえ部61によって衝撃力を緩和することができる。
その結果、保持体F内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
さらに、第1収容凹部26の周壁部に弾性支持突起42a〜42dが配設されているため、コンパクト容器1に加えられた衝撃力により保持体Fが前後方向や左右方向に変位して、第1収容凹部26の周壁部に接触した場合であっても、弾性支持突起42a〜42dによって衝撃力を緩和することができる。
しかも、膨出部37を介して保持体Fを押さえ部61に向けて当接させることで、蓋体3の閉状態において、コンパクト容器1内で保持体Fをがたつきなく安定して保持できる。これによっても、第1介装部材32及び押さえ部61より、保持体Fに伝達される衝撃力がより緩和され易くなる。
さらに、上述した実施形態では、内装体7として、枠体31を介して第1介装部材32及び第2介装部材33が一体に形成された場合について説明したが、これに限らず、少なくとも第1介装部材32のみを有していれば構わない。
さらに、保持体F内に収容される内容物は、化粧料に限られない。
また、上述した実施形態では、支持部35は、保持体Fを支持できる形状であれば、底壁部35bを有さない構成であれば構わない。
但し、本実施形態のように、底壁部35bを有する構成を採用することで、コンパクト容器1に衝撃力が加えられた際に、支持部35から保持体Fが脱落するのを防止できる点で好ましい。
2…容器本体
3…蓋体
26…第1収容凹部(収容凹部)
32…第1介装部材(介装部材)
35…支持部
36…連結部
39…窓孔
42a〜42d…弾性支持突起
61…押さえ部
F…保持体
Claims (3)
- 内容物が収容される保持体と、
前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、
前記収容凹部を開閉する蓋体と、を備えるコンパクト容器であって、
前記収容凹部には、前記保持体を支持する支持部と、前記支持部及び前記容器本体間を連結し、かつ弾性変形可能に形成された連結部と、を備える介装部材が配設され、
前記蓋体には、
前記保持体を下方に押さえつつ、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部と、
前記押さえ部の外周部分と前記蓋体とを接続する弾性変形可能な可動壁部と、が配設されていることを特徴とするコンパクト容器。
- 前記保持体及び前記支持部はそれぞれ、上下方向から見た平面視で角部を有する矩形状を呈する筒状とされ、
前記支持部と前記連結部との境界部分のうち、前記支持部の前記角部に位置する部分には、前記支持部を貫通する窓孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンパクト容器。 - 前記収容凹部の周壁部には、前記支持部に向けて突出し、前記支持部を支持する弾性支持突起が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコンパクト容器。
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JP2014039665A JP6397636B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | コンパクト容器 |
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JP2014039665A JP6397636B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | コンパクト容器 |
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JP2015163157A JP2015163157A (ja) | 2015-09-10 |
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Family Applications (1)
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JP2014039665A Active JP6397636B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | コンパクト容器 |
Country Status (1)
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