JP6270545B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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Description
このようなコンパクト容器では、衝撃緩衝部材が容器本体から保持体に伝達する衝撃を分散させることによって、保持体内に収容されている内容物が保持体から飛び出したり飛散したりすることが抑制されると考えられる。
本発明に係るコンパクト容器は、内容物が収容される保持体と、前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、を備えるコンパクト容器であって、前記収容凹部の底面には、上方に向けて突出し、かつ前記保持体の底面を支持する弾性支持板が前記容器本体と一体に形成され、前記弾性支持板は、前記収容凹部の底面に沿って延び、かつその全長に亘って前記収容凹部の底面と対向する支持部を備えていることを特徴とする。
しかも、弾性支持板が容器本体と一体に形成されているので、弾性支持板を別部品で設ける場合に比べて、部品点数や組立工数の増大を抑制できる。
さらに、弾性支持板が、収容凹部の底面に沿って延びる支持部を備えているので、支持部により保持体を安定して支持させることが可能になる。また、支持部が、その全長に亘って収容凹部の底面と対向しているため、収容凹部の底面のうち、支持部と対向する位置には貫通孔が形成されていないことになる。したがって、仮に衝撃等によって保持体から内容物が飛散したとしても、内容物が容器本体の外部に漏れるのを抑制して、収容凹部の内部に留めることができる。
この構成によれば、容器本体に加えられた衝撃力が、収容凹部の内周面を介して保持体に伝達されるのを抑制できるので、内容物の割れや飛散を確実に抑制できる。
図1〜図3に示すように、本実施形態のコンパクト容器1は、例えば化粧料等の内容物を収容する携帯用の蓋付き容器であり、平面視矩形状の扁平容器である。このコンパクト容器1は、内容物が収容された保持体F及び塗布具Pをそれぞれ収容する容器本体2と、容器本体2にヒンジ部4を介して連結された開閉可能な蓋体3(図2参照)と、を備えている。また、コンパクト容器1のうち、ヒンジ部4の反対側の縁部に、蓋体3の容器本体2に対する閉状態を維持する係合部5が設けられている。
周壁部22は、平面視で矩形枠状に形成され、前側に位置する前壁部22aと、後側に位置する後壁部22bと、左右方向の両側に位置するとともに、前壁部22a及び後壁部22b間を接続する側壁部22c,22dと、を有している。前壁部22aにおいて、左右方向の中間部には、下方に向けて窪む凹状の切欠部24(図1参照)が形成されており、この切欠部24の内側に上述した係合部5が配設されている。
天壁部33は、容器本体2の底壁部21と同様に左右方向を長手方向とする平面視矩形状とされ、閉状態において底壁部21に上下方向で対向している。また、天壁部33の下面には、鏡体36が接合されている。
周壁部34は、平面視で矩形枠状に形成され、上述した容器本体2の周壁部22と同様に、前壁部34a、後壁部34b、並びにこれら前壁部34a及び後壁部34b間を接続する側壁部34c,34dを有している。
ヒンジ軸壁部41は、容器本体2の後壁部22bに形成されたヒンジ凹部43内に収容されている。
軸部42は、左右方向に沿って延びるとともに、後壁部22bにおけるヒンジ凹部43に対して左右方向の両側に位置する部分と、ヒンジ軸壁部41における左右方向の外側端部と、をそれぞれ連結している。これにより、容器本体2に対して蓋体3が回動可能に支持されている。
そして、ガイド壁部54の上端部には、第1爪部56が前方に向けて突設されている。また、ガイド壁部54の下端部には、前後方向に沿って延在するガイド穴部57(図3参照)が形成されている。
支持部73は、底壁部21との間に隙間をあけた状態で、底壁部21(第1収容凹部26の底面)と平行に延びる帯状とされ、軸線O側とは反対側に向けて開口するC字状を呈ししている。本実施形態において、弾性支持板71は、その全長に亘って底壁部21と上下方向で対向しており、底壁部21のうち、弾性支持板71の下方に位置する部分には成形時の貫通孔等、容器本体2の内外を連通する連通部は配設されていない。
さらに、弾性支持板71が、底壁部21に沿って延びる支持部73を備えているので、支持部73により保持体Fを安定して支持させることが可能になる。また、支持部73が、その全長に亘って底壁部21と対向しているため、底壁部21のうち、支持部73と対向する位置には貫通孔が形成されていないことになる。したがって、仮に衝撃等によって保持体Fから内容物が飛散したとしても、内容物が容器本体2の外部に漏れるのを抑制して、第1収容凹部26の内部に留めることができる。
具体的に、実施例1では、上述した弾性支持板71を有する構成とした。
一方、比較例1では、弾性支持板71を有さない構成、すなわち保持体Fの底壁部75を容器本体2(第1収容凹部26)の底壁部21に直接固定する構成とした。
また、比較例2では、保持体Fの底壁部75と容器本体2(第1収容凹部26)の底壁部21との間に、エラストマー等の弾性変形可能な軟材質からなる板材を全面に亘って介在させる構成とした。
・落下方法:水平落下(容器本体2の底壁部21からコンパクト容器1を落下させた。)
・落下高さ:1回目を40cmに設定するとともに、落下回数が10回ごとに10cmずつ増加させた。
そして、本試験では、実施例1及び各比較例において、上述した試験条件に基づく落下試験を複数(例えば、3つ)のサンプルに対して行い、内容物が割れた時点での落下回数を各サンプルごとで記録した。なお、本試験において、保持体F内に収容される内容物は、化粧料等のドライタイプの内容物である。
実施例1においては、上述したようにコンパクト容器1に加わった衝撃力に応じて、弾性支持板71が弾性変形(特に上下方向)することで、衝撃力を吸収できたものと考えられる。
一方、比較例においては、第1収容凹部26の底壁部21と保持体Fの底壁部75とが全面に亘って固定されているため、衝撃力が保持体Fに伝達されやすく、内容物の早期の割れに繋がったものと考えられる。
具体的に、実施例2では、上述した弾性支持板71を有し、かつ隙間Kを1mmに設定した。
一方、比較例3では、保持体Fの底壁部75を第1収容凹部26の底壁部21に直接固定し、かつ隙間Kを実施例2と同様の1mmに設定した。なお、本試験の試験条件は、上述した試験と同条件である。
これは、実施例2では、上述したようにコンパクト容器1に加わった衝撃力に応じて、弾性支持板71が弾性変形した場合に、上下方向に加えて隙間K内(前後方向及び左右方向)で保持体Fが弾性支持板71とともに積極的に変位することで、衝撃力が緩和されたものと考えられる。また、隙間Kを設けることで、第1収容凹部26の内面を介して保持体Fに衝撃力が伝達されるのを抑制できるので、内容物の割れを確実に抑制できたものと考えられる。
一方、比較例3では、第1収容凹部26の底壁部21と保持体Fの底壁部75とが全面に亘って固定されているため、隙間Kを設けたことによる衝撃吸収の効果の大幅な上昇は見られなかった。
・落下方法:横落下(容器本体2の周壁部22からコンパクト容器1を落下させる。)
・落下高さ:20cm
なお、上述した落下方法では、落下回数1回ごとに周壁部22の向きを変えて行った。すなわち、前壁部22a,後壁部22b,側壁部22c,22dの4方向それぞれから1回ずつコンパクト容器1を落下させ、合計4回のサイクルを繰り返し行った。
比較例4は、上述した比較例3と同様の構成であって、保持体Fの底壁部75を第1収容凹部26の底壁部21に直接固定し、かつ隙間Kを実施例3と同様の1mmに設定した。
比較例5は、保持体Fの底壁部75と容器本体2の底壁部21との間に、軟材質からなる板材を全面に亘って介在させ、かつ隙間Kを実施例3と同様の1mmに設定した。
また、上述した実施形態では、容器本体2に保持体F及び塗布具Pを収容する構成について説明したが、少なくとも保持体Fが収容可能であれば構わない。
さらに、保持体F内に収容される内容物は、化粧料に限られない。
例えば、図4〜図6に示すコンパクト容器100において、弾性支持板171a,171bは、第1収容凹部26の軸線O(図4参照)を挟んで前後方向の両側に2つ配設されている。具体的に、弾性支持板171a,171bは、左右方向における向きが互いに逆向きに配設されており、底壁部21のうち軸線Oを通る軸線周りに180°回転対称となっている。具体的に、各弾性支持板171a,171bのうち、一方の弾性支持板171aは、上方に向けて突出する脚部172aと、脚部172aの上端縁から左右方向の一方側に向けて片持ち状に延設された支持部173aと、を有している。また、他方の弾性支持板171bは、上方に向けて突出する脚部172bと、脚部172bの上端縁から左右方向の他方側に向けて片持ち状に延設された支持部173bと、を有している。
そして、各弾性支持板171a,171bにおいて、支持部173a,173b上に上述した保持体Fの底壁部75が固定されている。
そして、各弾性支持板271a〜271cにおいて、支持部273上に上述した保持体Fの底壁部75が固定されている。
そして、各弾性支持板371において、支持部373上に上述した保持体Fの底壁部75が固定されている。
2…容器本体
21…底壁部
26…第1収容凹部(収容凹部)
71,171,271,371…弾性支持板
73,173,273,373…支持部
F…保持体
K…隙間
Claims (2)
- 内容物が収容される保持体と、
前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、を備えるコンパクト容器であって、
前記収容凹部の底面には、上方に向けて突出し、かつ前記保持体の底面を支持する弾性支持板が前記容器本体と一体に形成され、
前記弾性支持板は、前記収容凹部の底面に沿って延び、かつその全長に亘って前記収容凹部の底面と対向する支持部を備えていることを特徴とするコンパクト容器。 - 前記保持体の外周面と、前記収容凹部の内周面と、の間には、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンパクト容器。
Priority Applications (1)
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JP2014039664A JP6270545B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | コンパクト容器 |
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JP2014039664A JP6270545B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | コンパクト容器 |
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Family Applications (1)
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JP2014039664A Active JP6270545B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | コンパクト容器 |
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- 2014-02-28 JP JP2014039664A patent/JP6270545B2/ja active Active
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