JP6270545B2 - コンパクト容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
この種のコンパクト容器としては、化粧料等の内容物が収容される保持体と、保持体が収容される収容凹部が形成された容器本体と、保持体と容器本体との間に配設された衝撃緩衝部材と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなコンパクト容器では、衝撃緩衝部材が容器本体から保持体に伝達する衝撃を分散させることによって、保持体内に収容されている内容物が保持体から飛び出したり飛散したりすることが抑制されると考えられる。
特開2012−075565号公報
しかしながら、上述した従来のコンパクト容器では、落下等によりコンパクト容器に対して衝撃が直接加わると、衝撃は分散されるものの、その衝撃が保持体に伝達されることで、保持体が容器本体から外れるおそれがある。また、内容物として、ドライタイプの化粧料を採用した場合には、内容物が割れたり飛散したりするおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、衝撃が内容物に伝達しにくいコンパクト容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るコンパクト容器は、内容物が収容される保持体と、前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、を備えるコンパクト容器であって、前記収容凹部の底面には、上方に向けて突出し、かつ前記保持体の底面を支持する弾性支持板が前記容器本体と一体に形成され、前記弾性支持板は、前記収容凹部の底面に沿って延び、かつその全長に亘って前記収容凹部の底面と対向する支持部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、保持体の底面を支持する弾性支持板が収容凹部の底面に形成されているので、落下等によってコンパクト容器に衝撃力が加えられたときには、弾性支持板に衝撃力が伝達されることで、弾性支持板が弾性変形する。これにより、保持体が弾性支持板とともに変位することで、容器本体を介して保持体に伝達される衝撃力を緩和することができる。その結果、保持体内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
しかも、弾性支持板が容器本体と一体に形成されているので、弾性支持板を別部品で設ける場合に比べて、部品点数や組立工数の増大を抑制できる。
さらに、弾性支持板が、収容凹部の底面に沿って延びる支持部を備えているので、支持部により保持体を安定して支持させることが可能になる。また、支持部が、その全長に亘って収容凹部の底面と対向しているため、収容凹部の底面のうち、支持部と対向する位置には貫通孔が形成されていないことになる。したがって、仮に衝撃等によって保持体から内容物が飛散したとしても、内容物が容器本体の外部に漏れるのを抑制して、収容凹部の内部に留めることができる。
また、前記保持体の外周面と、前記収容凹部の内周面と、の間には、隙間が設けられていてもよい。
この構成によれば、容器本体に加えられた衝撃力が、収容凹部の内周面を介して保持体に伝達されるのを抑制できるので、内容物の割れや飛散を確実に抑制できる。
本発明に係るコンパクト容器によれば、容器本体を介して保持体に伝達される衝撃力を緩和することができるので、保持体内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
実施形態におけるコンパクト容器の平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 実施形態の他の構成におけるコンパクト容器の平面図である。 図1のA−A線に相当する断面図である。 図1のB−B線に相当する断面図である。 実施形態の他の構成におけるコンパクト容器の平面図である。 図1のA−A線に相当する断面図である。 図1のB−B線に相当する断面図である。 実施形態の他の構成におけるコンパクト容器の平面図である。 図1のA−A線に相当する断面図である。 図1のB−B線に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のコンパクト容器1は、例えば化粧料等の内容物を収容する携帯用の蓋付き容器であり、平面視矩形状の扁平容器である。このコンパクト容器1は、内容物が収容された保持体F及び塗布具Pをそれぞれ収容する容器本体2と、容器本体2にヒンジ部4を介して連結された開閉可能な蓋体3(図2参照)と、を備えている。また、コンパクト容器1のうち、ヒンジ部4の反対側の縁部に、蓋体3の容器本体2に対する閉状態を維持する係合部5が設けられている。
なお、本実施形態では、コンパクト容器1の厚さ方向において、蓋体3側を上側とし、容器本体2側を下側とする。また、上下方向に直交する方向において、ヒンジ部4側を後側とし、係合部5側を前側とする。また、上下方向、及び前後方向に直交する水平方向を左右方向とする。
容器本体2は、上方に向けて開口する箱型とされている。具体的に、容器本体2は、底壁部21と、底壁部21の外周縁から上方に向けて立設された周壁部22と、底壁部21から上方に向けて立設されるとともに、容器本体2内を左右方向で仕切る仕切壁23と、を備えている。
底壁部21は、左右方向を長手方向とする平面視矩形状とされている。
周壁部22は、平面視で矩形枠状に形成され、前側に位置する前壁部22aと、後側に位置する後壁部22bと、左右方向の両側に位置するとともに、前壁部22a及び後壁部22b間を接続する側壁部22c,22dと、を有している。前壁部22aにおいて、左右方向の中間部には、下方に向けて窪む凹状の切欠部24(図1参照)が形成されており、この切欠部24の内側に上述した係合部5が配設されている。
仕切壁23は、底壁部21における左右方向の中央部において、前後方向に沿って延設されている。そして、容器本体2内のうち、仕切壁23に対して左右方向の一方側には保持体Fを収容する第1収容凹部(収容凹部)26が画成され、仕切壁23に対して左右方向の他方側には塗布具Pを収容する第2収容凹部27が画成されている。
図2、図3に示すように、蓋体3は、容器本体2を上方から覆う蓋本体31と、蓋本体31の上面に配設された被覆体32と、を有している。蓋本体31は、天壁部33と、天壁部33の外縁から下方に向けて延設された周壁部34と、を備えている。
天壁部33は、容器本体2の底壁部21と同様に左右方向を長手方向とする平面視矩形状とされ、閉状態において底壁部21に上下方向で対向している。また、天壁部33の下面には、鏡体36が接合されている。
周壁部34は、平面視で矩形枠状に形成され、上述した容器本体2の周壁部22と同様に、前壁部34a、後壁部34b、並びにこれら前壁部34a及び後壁部34b間を接続する側壁部34c,34dを有している。
図1、図3に示すように、ヒンジ部4は、蓋本体31の後壁部34bに形成されたヒンジ軸壁部41と、容器本体2の後壁部22b及びヒンジ軸壁部41間を連結する軸部42と、を備えている。
ヒンジ軸壁部41は、容器本体2の後壁部22bに形成されたヒンジ凹部43内に収容されている。
軸部42は、左右方向に沿って延びるとともに、後壁部22bにおけるヒンジ凹部43に対して左右方向の両側に位置する部分と、ヒンジ軸壁部41における左右方向の外側端部と、をそれぞれ連結している。これにより、容器本体2に対して蓋体3が回動可能に支持されている。
係合部5は、コンパクト容器1における前端部の左右方向中央部において、切欠部24の内側に配設されている。具体的に、係合部5は、容器本体2に設けられた第1フック51と、蓋体3に設けられ、第1フック51と係合可能な第2フック52(図3参照)と、第1及び第2フック51,52の係合を解除するための操作部材53と、を有している。
第1フック51は、容器本体2の切欠部24内に配設されたガイド壁部54を有している。ガイド壁部54は、その前面が容器本体2の前面よりも後方に配置されるとともに、上方に向かうに従い後方に向けて傾斜する傾斜面55とされている。
そして、ガイド壁部54の上端部には、第1爪部56が前方に向けて突設されている。また、ガイド壁部54の下端部には、前後方向に沿って延在するガイド穴部57(図3参照)が形成されている。
図3に示すように、第2フック52は、前壁部34aから下方に向けて延設された縦壁部61を有している。縦壁部61は、蓋体3の閉状態において、平面視で第1フック51と重なる位置に配置されている。また、縦壁部61の下端部には、蓋体3の閉状態において、容器本体2の切欠部24内に挿通され、第1フック51の第1爪部56に係合可能な第2爪部62が後方に向けて突設されている。
操作部材53は、切欠部24の内側において容器本体2に支持されている。具体的に、操作部材53は、前後方向の位置が容器本体2の前壁部22a及び蓋体3の前壁部34aと同等の位置に配置された押圧壁部63と、押圧壁部63から後方に向けて突設された突起部64と、押圧壁部63の下端部に形成され、第1フック51のガイド穴部57内に挿入されたベース部65と、を有している。なお、操作部材53に第1爪部56を形成し、かつ突起部64、及び上述したガイド壁部54の傾斜面55に代えて、ガイド壁部54と操作部材53との間に例えば筒状の弾性体を介在させる構成にしても構わない。
ここで、図1〜図3に示すように、容器本体2の底壁部21のうち、第1収容凹部26内に位置する部分には、上方に向けて突出し、かつ保持体Fを支持する複数の弾性支持板71が容器本体2と一体に形成されている。各弾性支持板71は、平面視において、第1収容凹部26の前後方向及び左右方向における中心を通り、上下方向に延びる軸線O側とは反対側(第1収容凹部26の対向する角部)に向けて開口するC字状とされている。また、各弾性支持板71は、底壁部21のうち、軸線O周りに180°回転対称となる位置に配設されている。
具体的に、各弾性支持板71は、図2に示す前後方向から見た断面視において、上方に向かうに従い軸線O側に向けて傾斜する一対の脚部72と、これら脚部72間を架け渡す支持部73と、を有している。
支持部73は、底壁部21との間に隙間をあけた状態で、底壁部21(第1収容凹部26の底面)と平行に延びる帯状とされ、軸線O側とは反対側に向けて開口するC字状を呈ししている。本実施形態において、弾性支持板71は、その全長に亘って底壁部21と上下方向で対向しており、底壁部21のうち、弾性支持板71の下方に位置する部分には成形時の貫通孔等、容器本体2の内外を連通する連通部は配設されていない。
また、上述した保持体Fは、上方に向けて開口する矩形の皿状を呈し、その底壁部75が支持部73上に固定された状態で、第1収容凹部26内に収容されている。保持体Fは、例えば金属等により形成され、上述した底壁部75と、底壁部75の外周縁から上方に向けて立設された周壁部76と、を有している。なお、本実施形態において、保持体Fの底壁部75は、接着剤等を介して支持部73に固定されている。但し、支持部73上に保持体Fが支持される構成であれば、その支持方法は適宜設計変更が可能である。
底壁部75は、平面視外形が第1収容凹部26の平面視外形よりも小さくなっている。これにより、保持体Fにおける周壁部76の外周面と、第1収容凹部26の内周面(周壁部76及び仕切壁23の内周面)と、の間には、弾性支持板71の弾性変形に追従して保持体Fが変位可能な隙間Kが形成されている。なお、周壁部76の上端縁は、仕切壁23の上端縁とほぼ同等の高さに位置している。
本実施形態によれば、落下等によってコンパクト容器1に衝撃力が加えられたときには、容器本体2の底壁部21を介して弾性支持板71に衝撃力が伝達されることで、弾性支持板71が弾性変形する。これにより、弾性支持板71に固定された保持体Fが、弾性支持板71とともに変位することで、容器本体2を介して保持体Fに伝達される衝撃力を緩和することができる。その結果、保持体F内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
しかも、弾性支持板71が容器本体2と一体に形成されているので、弾性支持板71を別部品で設ける場合に比べて、部品点数や組立工数の増大を抑制できる。
さらに、弾性支持板71が、底壁部21に沿って延びる支持部73を備えているので、支持部73により保持体Fを安定して支持させることが可能になる。また、支持部73が、その全長に亘って底壁部21と対向しているため、底壁部21のうち、支持部73と対向する位置には貫通孔が形成されていないことになる。したがって、仮に衝撃等によって保持体Fから内容物が飛散したとしても、内容物が容器本体2の外部に漏れるのを抑制して、第1収容凹部26の内部に留めることができる。
しかも、本実施形態では、保持体Fにおける周壁部76の外周面と、第1収容凹部26の内周面と、の間に隙間Kが形成されているため、容器本体2に加えられた衝撃力が、第1収容凹部26の内周面を介して保持体Fに伝達されるのを抑制できる。その結果、内容物の割れや飛散を確実に抑制できる。
ここで、本願発明者は、本実施形態のコンパクト容器1において、衝撃吸収の効果を検証するために、落下試験を行った。なお、以下では、上述した実施形態と対応する構成については、同一の符号を付して説明する。
本試験では、まず実施例1として、弾性支持板71での衝撃吸収の効果を検証した。
具体的に、実施例1では、上述した弾性支持板71を有する構成とした。
一方、比較例1では、弾性支持板71を有さない構成、すなわち保持体Fの底壁部75を容器本体2(第1収容凹部26)の底壁部21に直接固定する構成とした。
また、比較例2では、保持体Fの底壁部75と容器本体2(第1収容凹部26)の底壁部21との間に、エラストマー等の弾性変形可能な軟材質からなる板材を全面に亘って介在させる構成とした。
すなわち、各比較例では、第1収容凹部26の底壁部21に保持体Fを直接または間接で固定する点で異なるものの、何れの比較例においても保持体Fの底壁部75を全面に亘って第1収容凹部26の底壁部21に固定する点で、上述した実施例1と相違している。なお、本試験では、弾性支持板71がもたらす衝撃吸収の効果を検証するために、実施例1及び各比較例において、保持体Fの外周面と第1収容凹部26の内周面との隙間Kはなくした状態(保持体Fの外周面と第1収容凹部26の内周面とを密接させた状態)としている。
次に、本試験の試験条件について説明する。
・落下方法:水平落下(容器本体2の底壁部21からコンパクト容器1を落下させた。)
・落下高さ:1回目を40cmに設定するとともに、落下回数が10回ごとに10cmずつ増加させた。
そして、本試験では、実施例1及び各比較例において、上述した試験条件に基づく落下試験を複数(例えば、3つ)のサンプルに対して行い、内容物が割れた時点での落下回数を各サンプルごとで記録した。なお、本試験において、保持体F内に収容される内容物は、化粧料等のドライタイプの内容物である。
本試験において、落下回数の平均は、比較例1で9回、比較例2で11回、実施例1で15回という結果が得られた。また、実施例1の各サンプルのうち最少の落下回数は、比較例2の各サンプルのうち最大の落下回数と同じ13回であった。
実施例1においては、上述したようにコンパクト容器1に加わった衝撃力に応じて、弾性支持板71が弾性変形(特に上下方向)することで、衝撃力を吸収できたものと考えられる。
一方、比較例においては、第1収容凹部26の底壁部21と保持体Fの底壁部75とが全面に亘って固定されているため、衝撃力が保持体Fに伝達されやすく、内容物の早期の割れに繋がったものと考えられる。
次に、本願発明者は、実施例2として、保持体Fの外周面と、第1収容凹部26の内周面と、の間の隙間Kの有無による衝撃吸収の効果を検証した。
具体的に、実施例2では、上述した弾性支持板71を有し、かつ隙間Kを1mmに設定した。
一方、比較例3では、保持体Fの底壁部75を第1収容凹部26の底壁部21に直接固定し、かつ隙間Kを実施例2と同様の1mmに設定した。なお、本試験の試験条件は、上述した試験と同条件である。
本試験において、落下回数の平均は、比較例3で12.0回、実施例2で29.7回という結果が得られた。このように、実施例2においては、上述した実施例1に比べて落下回数が2倍程度に増加するという結果が得られた。
これは、実施例2では、上述したようにコンパクト容器1に加わった衝撃力に応じて、弾性支持板71が弾性変形した場合に、上下方向に加えて隙間K内(前後方向及び左右方向)で保持体Fが弾性支持板71とともに積極的に変位することで、衝撃力が緩和されたものと考えられる。また、隙間Kを設けることで、第1収容凹部26の内面を介して保持体Fに衝撃力が伝達されるのを抑制できるので、内容物の割れを確実に抑制できたものと考えられる。
一方、比較例3では、第1収容凹部26の底壁部21と保持体Fの底壁部75とが全面に亘って固定されているため、隙間Kを設けたことによる衝撃吸収の効果の大幅な上昇は見られなかった。
次に、本願発明者は、実施例3として、試験条件を以下の通り変更して衝撃吸収の効果を検証した。
・落下方法:横落下(容器本体2の周壁部22からコンパクト容器1を落下させる。)
・落下高さ:20cm
なお、上述した落下方法では、落下回数1回ごとに周壁部22の向きを変えて行った。すなわち、前壁部22a,後壁部22b,側壁部22c,22dの4方向それぞれから1回ずつコンパクト容器1を落下させ、合計4回のサイクルを繰り返し行った。
実施例3は、上述した実施例2と同様の構成であって、上述した弾性支持板71を有し、かつ隙間Kを1mmに設定した。
比較例4は、上述した比較例3と同様の構成であって、保持体Fの底壁部75を第1収容凹部26の底壁部21に直接固定し、かつ隙間Kを実施例3と同様の1mmに設定した。
比較例5は、保持体Fの底壁部75と容器本体2の底壁部21との間に、軟材質からなる板材を全面に亘って介在させ、かつ隙間Kを実施例3と同様の1mmに設定した。
本試験において、落下回数の平均は、比較例4で12.3回、比較例5で13.0回、実施例3で22.0回という結果が得られた。具体的に、比較例5は、各サンプル全てで落下回数が13回であった。また、実施例3では、各サンプルのうち、最少の落下回数は19回(4サイクル+3回(3/4サイクル))、最大の落下回数23回(5サイクル+3回(3/4サイクル))となり、全てのサンプルにおいて比較例5を上回る結果となった。
実施例3のように、横落下においても、上述したようにコンパクト容器1に加わった衝撃力に応じて、弾性支持板71が弾性変形した場合に、隙間K内で保持体Fが積極的に弾性変位することで、衝撃力が緩和されたものと考えられる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、保持体Fや容器本体2を平面視で矩形状に形成した場合について説明したが、これに限らず、他の形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、容器本体2に保持体F及び塗布具Pを収容する構成について説明したが、少なくとも保持体Fが収容可能であれば構わない。
さらに、保持体F内に収容される内容物は、化粧料に限られない。
また、上述した実施形態では、容器本体2の底壁部21全体に連通部が形成されていない構成について説明したが、少なくとも弾性支持板71(支持部73)と対向する部分に連通部が形成されていなければ構わない。
また、弾性支持板の形状や個数、レイアウト等は、適宜設計変更が可能である。
例えば、図4〜図6に示すコンパクト容器100において、弾性支持板171a,171bは、第1収容凹部26の軸線O(図4参照)を挟んで前後方向の両側に2つ配設されている。具体的に、弾性支持板171a,171bは、左右方向における向きが互いに逆向きに配設されており、底壁部21のうち軸線Oを通る軸線周りに180°回転対称となっている。具体的に、各弾性支持板171a,171bのうち、一方の弾性支持板171aは、上方に向けて突出する脚部172aと、脚部172aの上端縁から左右方向の一方側に向けて片持ち状に延設された支持部173aと、を有している。また、他方の弾性支持板171bは、上方に向けて突出する脚部172bと、脚部172bの上端縁から左右方向の他方側に向けて片持ち状に延設された支持部173bと、を有している。
そして、各弾性支持板171a,171bにおいて、支持部173a,173b上に上述した保持体Fの底壁部75が固定されている。
また、図7〜図9に示すコンパクト容器200において、複数(例えば、3つ)の弾性支持板271a〜271cが、前後方向に間隔をあけて左右方向に千鳥状に配設されている。具体的に、各弾性支持板271a〜271cは、上方に向けて突出するとともに、前後方向で対向する一対の脚部272と、各脚部272の上端縁に形成されるとともに、各脚部272の互いに対向する向きとは反対側に向けて延びる支持部273と、を有している。そして、各弾性支持板271a〜271cのうち、前後方向の両端に位置する弾性支持板271a,271cは、軸線Oに対して左右方向の一方側であって、前後方向で重なる位置に配置されている。一方、各弾性支持板271a〜271cのうち、前後方向の中央部に位置する弾性支持板271bは、軸線O(図8参照)に対して左右方向の他方側であって、両端に位置する弾性支持板271a,271cとは前後方向で重ならない位置に配設されている。
そして、各弾性支持板271a〜271cにおいて、支持部273上に上述した保持体Fの底壁部75が固定されている。
さらに、図10〜図12に示すコンパクト容器300において、複数の(例えば、2つ)の弾性支持板371は、平面視において左右方向の外側に向けて開口するC字状を呈し、底壁部21のうち軸線O(図11参照)を通る軸線周りに180°回転対称となる位置に配設されている。具体的に、各弾性支持板371は、上方に向かうに従い左右方向の内側に向けて延びる一対の脚部372と、これら脚部372間を架け渡す支持部373と、を有している。
そして、各弾性支持板371において、支持部373上に上述した保持体Fの底壁部75が固定されている。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,100,200,300…コンパクト容器
2…容器本体
21…底壁部
26…第1収容凹部(収容凹部)
71,171,271,371…弾性支持板
73,173,273,373…支持部
F…保持体
K…隙間

Claims (2)

  1. 内容物が収容される保持体と、
    前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、を備えるコンパクト容器であって、
    前記収容凹部の底面には、上方に向けて突出し、かつ前記保持体の底面を支持する弾性支持板が前記容器本体と一体に形成され、
    前記弾性支持板は、前記収容凹部の底面に沿って延び、かつその全長に亘って前記収容凹部の底面と対向する支持部を備えていることを特徴とするコンパクト容器。
  2. 前記保持体の外周面と、前記収容凹部の内周面と、の間には、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンパクト容器。
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