JP5424652B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、固形化粧料を充填した中皿を交換可能に収容するコンパクトケース等の化粧料容器に関するものである。
従来から、ファンデーションやアイシャドー等の固形化粧料を充填した中皿(レフィル容器)を収容して携帯する化粧料容器として、コンパクトケース等が用いられている。このコンパクトケースは、化粧料が充填された中皿と、上面に上記中皿を収容するための凹部(中皿収容凹部)が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体とから構成されている。
また、コンパクトケースのなかには、上記中皿を中皿収容凹部に交換可能に収容したものがある。例えば、図4のように、容器本体(図示せず)の上面開口に嵌合固定される中枠16に形成された中皿収容凹部16aの内部(凹部の壁面16b)に、左右一対の突条16c,16c’(係合部:ただし図4では右側の突条16c’は見えない)を設けるとともに、化粧料14が充填された中皿13の周側壁13aの外周面に、同じく左右一対の凹溝13b,13b’(被係合部:ただし図4では左側の凹溝13b’は見えない)を設け、この中皿13を上記中枠16の中皿収容凹部16aに押し込んで、各凹溝13b,13b’をそれぞれ対峙する各突条16c’,16cに係合させることにより、上記中皿13を着脱自在に保持する化粧料容器が開示されている(特許文献1を参照)。
なお、コンパクトケース等の中皿には、金属製の中皿(金皿)や樹脂製の中皿(樹脂皿)等が用いられるが、なかでも、軽量でかつ成形の自由度が大きいことから、中皿を交換可能に収納したコンパクトケースには、図5に示すような、周側壁3bの外周面に係合用の凹溝3c(被係合部)を有する樹脂製の中皿3が多用されるようになってきている。
ところで、上記コンパクトケース等、固形化粧料を充填した中皿を収容した化粧料容器では、これを床上等に落下させてしまうと、この落下時の衝撃によって、中皿内の固形化粧料がひび割れたり、損傷したりするため、化粧料容器の容器本体と固形化粧料を収容する中皿との間に、シート状や球状等、種々の形状の中実弾性部材を介在配置し、この弾性部材(緩衝材)で落下時の衝撃を和らげるようにした構成が多数提案されている(例えば、特許文献2,3等を参照)。
また、この落下時の衝撃を緩和する別の手段として、中皿を中枠により中皿収容凹部内に吊り下げる構成(特許文献4)や、上記容器本体の係合部と中皿の被係合部との係合により、この中皿の下面と中皿収容凹部の底面との間に隙間を開け、中皿を浮かせた状態で支持する構成(特許文献5)等が提案されている。
特開2005−270194号公報 特開2007−75542号公報 特開2007−29234号公報 特開2005−304850号公報 特開2008−93103号公報
しかしながら、上記のような、中実の弾性部材(緩衝材)により中皿を支受する化粧料容器は、容器落下時の衝撃が、弾性部材に吸収されると同時にその内部(中実部)を通って中皿にも伝達され、充分な緩衝効果を得ることができないという問題があった。しかも、上記緩衝材が中実であるため、撓み量が小さく、この点においても緩衝効果に劣る。
また、中皿を上記中皿収容凹部の底面との間に隙間を開けた状態で支受する化粧料容器は、容器上下方向(特に容器下方向)からの衝撃が中皿に伝達されず、充分な緩衝効果を得ることができるものの、それ以外の容器縦横方向、すなわち、容器の左右方向や容器前後方向、あるいは、最も衝撃が大きいとされる容器の角部方向から衝撃を受けた場合は、充分に衝撃荷重を吸収しきれないおそれがあり、その改善が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、様々な方向から容器に加わる衝撃を緩和することができ、しかも、内部に収容した中皿を容易に交換することができる化粧料容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、底板と周側壁からなる凹部に化粧料が充填される中皿と、この中皿を収容するための中皿収容凹部が形成された容器本体と、上記容器本体を蓋する蓋体とを備える化粧料容器であって、上記容器本体の中皿収容凹部の内面に沿って、上記中皿収容凹部の底面との間に空洞を形成するよう容器上向きに賦形された中空凸状または上記中皿底板の下面との間に空洞を形成するよう容器下向きに賦形された中空凸状底面クッション部を有する底部と、上記中皿収容凹部の壁面との間に空洞を形成するよう容器内向きに賦形された中空凸状側面クッション部を有する側部と、この側面クッション部の頂部から内側に向けて突出するよう形成された中皿用の係合部とからなる略カップ状の可撓性緩衝材が取り付けられ、上記中皿用係合部が、この可撓性緩衝材の側部内周面の周方向等配の位置に複数形成されているとともに、上記中皿は、中皿底板の下面に接する上記上向き中空凸状の底面クッション部の頂部または中皿収容凹部の底面に接する上記下向き中空凸状の底面クッション部の頂部により、中皿収容凹部の底面から離間した状態で点状に支持され、この中皿の周側壁外周面の所定位置には、上記可撓性緩衝材の各中皿用係合部と係合する被係合部がそれぞれ形成され、これら互いに対峙する中皿用係合部と被係合部との係合により、上記中皿が、中皿収容凹部の壁面から離間した状態で、着脱自在にかつ容器が上方から衝撃を受けた場合でもこの中皿が中皿収容凹部内から飛び出すことのないように収容保持されている化粧料容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記可撓性緩衝材の中皿用係合部が、この可撓性緩衝材の周方向に沿って内周面から突出する突条であり、上記中皿の被係合部が、この中皿周側壁の外周面に設けられた周方向の凹溝である化粧料容器を第の要旨とする。
本発明は、固形化粧料を充填した中皿(レフィル容器)を備える化粧料容器において、この中皿を容器本体の落下衝撃等から保護する緩衝材として、内部空洞(凹状空間)が潰れることにより、そのエアークッション作用によって衝撃荷重を効果的に吸収することができる中空形状の凸部を、上記中皿底板に接する底部と中皿周側壁に接する側部の双方に備えるカップ状可撓性緩衝材を用いるとともに、このカップ状可撓性緩衝材の側部に、上記中皿を着脱自在に係合することのできる中皿支持構造を一体に付与することにより、所期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、本発明の化粧料容器では、その頂部で上記中皿の荷重を点状に分散して支持する容器上向きまたは容器下向き中空凸状の底面クッション部と、容器内向きに賦形された中空凸状の側面クッション部の頂部から内側に向けて突出するよう形成された中皿用係合部とを備える略カップ状の可撓性緩衝材が、容器本体の中皿収容凹部と中皿との間に介装され、上記中皿が、中皿収容凹部の底面および壁面から離間した状態で支受されている。そのため、化粧料容器の落下時に容器本体がその下方向から衝撃を受けた場合、上記底面クッション部の中空状凸部がその内部の空洞(凹状空間)を押し潰すように変形することにより、そのエアークッション作用によって衝撃荷重を効果的に吸収することができる。また、容器本体がその左右方向や前後方向あるいは本体角部方向から衝撃を受けた場合も、同様に、上記中皿用係合部の基部に位置する側面クッション部の中空状凸部がその内部の空洞を押し潰すように変形することによって、中皿に加わる衝撃荷重がすばやく吸収される。特に、上記中皿が、可撓性緩衝材の側部内周面の周方向等配の位置に形成された複数の中皿用係合部との係合によりしっかり保持されているため、容器が上方から衝撃を受けた場合でも、この中皿が中皿収容凹部内から飛び出すことがなく、好適である。
さらに、上記カップ状可撓性緩衝材は、上記中空状凸部の内部に形成された空洞(凹状空間)のために、従来の中実の緩衝部材を用いた化粧料容器に比べ、衝撃吸収時の撓み量(変形許容量)が大きく、その緩衝効果が高いという利点を有する。したがって、本発明の化粧料容器は、外部からの衝撃が中皿に伝達されにくく、全ての方向からの衝撃に対し、上記中皿に充填された固形化粧料の割れ等を、効果的に防止することができる。
そして、上記可撓性緩衝材は略カップ状で、かつ、上記各クッション部が賦形によって他の部分と一体的に形成されているため、製作が簡単である。しかも、上記可撓性緩衝材の側部には、中皿側の被係合部と係合する容器本体側の中皿用係合部が、上記側面クッション部と一体に形成されていることから、追加の部品や余計な手間をかけることなく、上記中皿を中皿収容凹部内に容易に組み込むことが可能である。したがって、本発明の化粧料容器は、従来の化粧料容器と同等の生産性で、効率よく組み立てることができる。
なお、本発明の化粧料容器のカップ状可撓性緩衝材の中皿用係合部は、上述のように、容器本体の縦横・前後方向あるいは本体上下方向への変形許容量が大きいため、この化粧料容器がユーザーの手に渡った後も、上記中皿用係合部の基部に位置する側面クッション部の変形により、中皿の着脱・交換を、ユーザーが自身の手で簡単に行なうことが可能である。
また、本発明の化粧料容器は、上記可撓性緩衝材の中皿用係合部が、この可撓性緩衝材の側部内周面の周方向等配の位置に複数形成され、上記中皿の被係合部が、この中皿の周側壁外周面の周方向等配の位置に上記中皿用係合部と同数形成されて、これら各中皿用係合部および各被係合部が、互いに対峙する被係合部および中皿用係合部と係合するようになっているため、中皿が上記カップ状可撓性緩衝材の内部にしっかりと保持され、落下時の衝撃等によっても飛び出したり、外れたりすることがなく、好適である。しかも、これら中皿用係合部と被係合部の係合位置(すなわち、中皿の支持位置)が周方向等分の位置に分散していることから、容器の左右方向や前後方向あるいは容器の角部方向等、どのような方向から受けた衝撃にも対応することができる。なお、これら中皿用係合部と被係合部との係合は、その上下方向の動き(ずれ)により衝撃荷重を吸収することから、中皿の容器上下方向の衝撃を緩和する緩衝手段としても機能する。
さらに、本発明において、そのなかでも、特に、上記可撓性緩衝材の中皿用係合部が、この可撓性緩衝材の周方向に沿って内周面から突出する突条であり、上記中皿の被係合部が、この中皿周側壁の外周面に設けられた周方向の凹溝であるものは、従来から一般的に用いられている形状の中皿を、変更することなくそのまま使用することができるという利点を有する。したがって、本発明の適用による化粧料容器のコストアップを、最小限に抑えることができる。
(a)は本発明の実施形態における化粧料容器の構造を示す縦方向断面図であり、(b)はそのP部拡大図である。 本実施形態の化粧料容器から中皿を除いた状態を示す斜視図である。 本実施形態の化粧料容器に用いられる可撓性緩衝材の構造を示す斜視図である。 従来の化粧料容器の構成を示す説明図である。 化粧料容器に用いられている中皿の構造を示す斜視図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1(a)は、本実施形態における化粧料容器の構造を模式的に示す縦方向の断面図であり、図1(b)はそのP部拡大図である。また、図2は、この化粧料容器の蓋体2を開け、中皿3を取り出した状態を示す説明図であり、図3は、この化粧料容器に用いられている可撓性緩衝材7の外観斜視図である。なお、各図における可撓性緩衝材7は、その厚みを強調して図示している。また、ユーザーの操作を考慮して、蓋体2のラッチ側を容器の手前側、蓋体2のヒンジ側を奥側とし、化粧料容器(コンパクト)の手前−奥側方向を前後方向(y軸方向)、手前側から奥側に向かって容器の左右をそのまま左右方向(x軸方向)、容器の天地方向および蓋の開閉方向を上下方向(z軸方向)として説明する。
本実施形態における化粧料容器は、パウダーファンデーション等の固形化粧料4が内部に充填された中皿(レフィル)3を、交換可能に収容することのできるコンパクトケースであり、中皿収容凹部11を有する容器本体1と、この容器本体1に装着されて化粧用具収容凹部6aと仕切り壁6bおよび上記中皿収容凹部11用の開口を形成する中枠6と、上記容器本体1の上面を開閉自在に蓋する蓋体2と、上記化粧料4が充填された中皿3と、蓋体2の裏面に固定された鏡5等を主体として構成されている。
また、上記中皿3(図5参照)は、底板3aおよび周側壁3bからなる略カップ状の樹脂皿であり、その周側壁3bの外周面には、後述する可撓性緩衝材7の係合部(突条7c,7c’)と係合する被係合部(凹溝3c)が一周にわたって設けられており、その内周面には、内部に充填される固形化粧料4の抜けを防止するための凹溝3d,3dが形成されている。なお、略方形状の上記中皿3の長径および短径は、中皿収容凹部11の上部開口の長径(x軸方向)および短径(y軸方向)より若干小さく形成されており、この中皿3は、中皿収容凹部11の内面(底面11aおよび側面11b)に沿って取り付けられた可撓性緩衝材7を介して、上記中皿収容凹部11内に収容保持されている。
上記可撓性緩衝材7は、図3に示すように、底部7aおよび側部7bと仕切り壁部7b’とからなる略カップ状で、上記仕切り壁部7b’の内側面とこれに対向する側部7bの内側面(内周面)の一部には、上記中皿3の凹溝3cと係合する突条7c,7c’が設けられている。また、上記可撓性緩衝材7の底部7aには、平面視円形状で、かつ、その断面が円弧状に浮き上がった凸状(中空形状)の多数の底面凸部7d,7d,・・・からなる底面クッション部が形成されており、その側部7bには、その上下(z軸)方向に沿って、断面が容器内側方向に向かって円弧状に浮き上がった凸条(中空形状)の側面凸部7e,7e,・・・が、周方向に等間隔で多数形成されており、上記仕切り壁部7b’を除く側部7b全面が側面クッション部を構成している。
なお、これら中空形状の底面凸部7dおよび側面凸部7eは、プレス成形や型成形等を用いて、可撓性緩衝材7全体の成形と同時に一体に成形(賦形)されており、中皿収容凹部11内に配設されたときには、中皿収容凹部11の底面11aおよび側面11bとの間に、エアークッションとなる空洞(凹状空間)S1およびS2を多数形成する(図1参照)。
そして、上記可撓性緩衝材7は、図1のように、容器本体1の中皿収容凹部11内に嵌入され、その底部7aの下面のうち、上記各底面凸部7d以外の、浮き上がっていない部分を用いて、上記中皿収容凹部11の底面11aに予め塗工されたホットメルト接着剤等(図示せず)により、上記底面11aに接着固定されている。また、上記中皿3が可撓性緩衝材7内に挿入された際には、この可撓性緩衝材側の突条7c,7c’が上記中皿3の凹溝3cに嵌まり込み、中皿3を所定位置で弾力的に支受する。
なお、可撓性緩衝材7の仕切り壁部7b’と、中枠6における仕切り壁6bの中央部分とは、この可撓性緩衝材7の側部7bや仕切り壁6bの前後方向両端部に比べて低く形成されており、上記中皿収容凹部11に嵌入された中皿3の周側壁3bの一部を露出させることによって、この中皿3の着脱や交換を容易にしている。
上記の構成によれば、化粧料容器が、外部からの衝撃、例えば落下時の衝撃を受けても、その衝撃が、容器本体1から直接中皿3に伝達されることがない。すなわち、上記可撓性緩衝材7の底面クッション部が、多数の中空状底面凸部7dにより上記中皿3を浮き上がらせて支受しているため、衝撃吸収時の撓み量(変形許容量)が大きく、容器下方向から受けた衝撃荷重は、これら各底面凸部7dの下側の空洞S1が押し潰されて変形することにより、すばやく、かつ、確実に吸収・緩和することができる。
また、化粧料容器が容器上方向から衝撃を受けた場合は、容器本体1側の係合部(可撓性緩衝材7側の突条7c,7c’)と中皿3側の被係合部(凹溝3c)とがしっかり係合していることから、これら各突条7c,7c’に繋がる可撓性緩衝材7の側部7b(側面凸部7e)と仕切り壁部7b’の変形によって、この衝撃荷重が吸収・緩和され、上記中皿3が中皿収容凹部11から飛び出すことがない。
そして、上記底面クッション部と同様、上記可撓性緩衝材7の側面クッション部が、多数の中空状側面凸部7eにより上記中皿3を中皿収容凹部11の側面11bから離間して支受していることから、容器本体がその縦横方向あるいは本体角部方向から衝撃を受けた場合も、その衝撃荷重は、これら各側面凸部7eの外側の空洞S2が押し潰されて変形することにより、すばやく、かつ、確実に吸収・緩和することができる。
したがって、本実施形態における化粧料容器は、様々な方向から容器に加わる衝撃が中皿3に伝達されにくく、優れた緩衝効果を奏する。また、底部クッション部および側部クッション部の相乗効果により、特に落下衝撃が大きいとされる、本体角部方向からの衝撃に対し、上記中皿3に充填された固形化粧料4の割れ等を防止することができる。
また、上記可撓性緩衝材7は、全体が略カップ状で、そのクッション部(底面凸部7d,側面凸部7e等)および係合部(突条7c等)をプレス成形や型成形によって一体的に形成することができる。さらに、製造が簡単なだけでなく、これを、接着剤や両面テープ等を利用して、上記中皿収容凹部11の底面11aに簡単かつ安定的に固定することができ、しかも、可撓性緩衝材7に保持された中皿3の着脱や交換が容易であるという利点も備える。
なお、上記の実施形態においては、底面・側面クッション部および係合部を有する可撓性緩衝材7の一形状例を示したが、可撓性緩衝材7に形成された底面クッション部の凸部7dの形状および配置は、上記の例に限らず、上記中皿収容凹部11の底面11aまたは上記中皿3の底板3aの下面との間に空洞(部分的な閉空間)をつくることのできる形状であれば、どのような形状であってもよい。また、側面クッション部の凸部7eの形状および配置も、同様に、上記中皿収容凹部11の側面11bまたは上記中皿3の周側壁3bの外周面との間に空洞(部分的な閉空間)をつくることのできる形状であれば、どのような形状であってもよい。
例えば、凸部7dおよび凸部7eの断面形状が、上記半球状のものの他、台形状になるもの、四角状になるもの、あるいはその頂部に穴が空いているもの等があげられる。また、各クッション部を構成する凸部7dおよび凸部7eが、多数分布形成されたものである必要はなく、例えば、底面クッション部を適宜配置された凸条から形成してもよく、側面クッション部を周方向等配に配置された凸部から形成してもよい。もちろん、各クッション部を種々の形状・配置の凸部および凸条の組み合わせとしてもよく、その全体に凸状が連続する波型としてもよい。
また、上記の例において、可撓性緩衝材7は、一定の弾力性と衝撃に対して容易に変形する柔軟性を備えていることが重要で、そのためには、硬度(ショアA硬度)が、5〜70°であることが好ましく、なかでも10〜60°の範囲内に設定されていることが特に好適である。そして、上記可撓性緩衝材7の肉厚は、0.25〜2.0mmの範囲内に設定されることが好ましく、突出したクッション部(凸部7dおよび凸部7e)の突出量(荷重がかかっていない状態での高さ)は、1.5〜3.0mmの範囲内に設定されることが好ましい。このような可撓性緩衝材7を構成する材料としては、可撓性を有する材料、例えばシリコンゴム,エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPDM),ウレタンゴム等の各種のゴムや、シリコン樹脂等の各種の合成樹脂材料、各種のエラストマー材料が用いられる。
そして、上記可撓性緩衝材7と中皿収容凹部11の底面11aとの接着には、上記の例のようにホットメルト接着剤を用いる以外に、UV硬化型接着剤や、両面テープ等を用いることもできる。なお、上記中枠6が容器本体1にしっかりと装着され、可撓性緩衝材7が飛び出す心配がないのであれば、上記可撓性緩衝材7を接着固定しなくても差し支えない。
また、容器本体1側の係合部と中皿3側の被係合部の形状,配置や組み合わせも、上記例のような突条7c,7c’と凹溝3cの組み合わせに限定されるものではなく、互いに嵌め合い、係合することのできる形状・配置であれば、どのような構成でもよい。例えば、半球状等の突起・凸部と凹状の穴・孔の組み合わせ等を、互いに対向する可撓性緩衝材側部7bの内周面と中皿周側壁3bの外周面の全周にわたって、それぞれ形成する構成や、逆に、容器本体1(可撓性緩衝材7)側に凹部を設け、中皿3側に凸部を設ける等の構成としてもよい。
さらに、上記の例は、中皿3として樹脂皿を用いているが、本発明は、中皿3として金皿を用いる場合にも適用することができる。ただし、金皿の場合も、その周側壁の外周面に、上記可撓性緩衝材7の係合部と係合する被係合部(例えば凹溝等)を予め形成しておく必要がある。
なお、中皿3の形状も、丸状,四角状等、どのような形状でもよく、本発明は、複数の中皿3をパレット様に配設したコンパクトケース等にも適用できうることは、いうまでもない。
本発明の化粧料容器は、ファンデーション,アイカラー,チーク等の固形化粧料を充填した中皿(レフィル容器)を交換可能に内部に収容するコンパクトケース等、ユーザーが携帯して使用する化粧料容器に適する。
1 容器本体
2 蓋体
3 中皿
3a 底板
3b 周側壁
3c 凹溝
4 化粧料
7 可撓性緩衝材
7a 底部
7b 側部
7c 突条
7d 底面凸部
7e 側面凸部
11 中皿収容凹部
11a 底面
11b 側面
S1,S2 空洞

Claims (2)

  1. 底板と周側壁からなる凹部に化粧料が充填される中皿と、この中皿を収容するための中皿収容凹部が形成された容器本体と、上記容器本体を蓋する蓋体とを備える化粧料容器であって、上記容器本体の中皿収容凹部の内面に沿って、上記中皿収容凹部の底面との間に空洞を形成するよう容器上向きに賦形された中空凸状または上記中皿底板の下面との間に空洞を形成するよう容器下向きに賦形された中空凸状底面クッション部を有する底部と、上記中皿収容凹部の壁面との間に空洞を形成するよう容器内向きに賦形された中空凸状側面クッション部を有する側部と、この側面クッション部の頂部から内側に向けて突出するよう形成された中皿用の係合部とからなる略カップ状の可撓性緩衝材が取り付けられ、上記中皿用係合部が、この可撓性緩衝材の側部内周面の周方向等配の位置に複数形成されているとともに、上記中皿は、中皿底板の下面に接する上記上向き中空凸状の底面クッション部の頂部または中皿収容凹部の底面に接する上記下向き中空凸状の底面クッション部の頂部により、中皿収容凹部の底面から離間した状態で点状に支持され、この中皿の周側壁外周面の所定位置には、上記可撓性緩衝材の各中皿用係合部と係合する被係合部がそれぞれ形成され、これら互いに対峙する中皿用係合部と被係合部との係合により、上記中皿が、中皿収容凹部の壁面から離間した状態で、着脱自在にかつ容器が上方から衝撃を受けた場合でもこの中皿が中皿収容凹部内から飛び出すことのないように収容保持されていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 上記可撓性緩衝材の中皿用係合部が、この可撓性緩衝材の周方向に沿って内周面から突出する突条であり、上記中皿の被係合部が、この中皿周側壁の外周面に設けられた周方向の凹溝である請求項1記載の化粧料容器。
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