JP5947124B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパクトケース等の化粧料容器に関するものである。
従来、ファンデーションやアイシャドウ等の固形化粧料を充填した中皿(化粧皿)を収容して携帯する化粧料容器として、コンパクトケース等が用いられている。このコンパクトケースは、化粧料が充填された中皿と、上面に上記中皿を収容するための凹部(中皿収容凹部)が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体とから構成されている。
また、コンパクトケースのなかには、上記中皿を中皿収容凹部に交換可能に収容したものがある。例えば、図8のように、中皿収容凹部11aが設けられた中枠11を用いる場合、この中枠11は、容器本体(図示せず)の上面に設けられた凹部に嵌合固定される。この中枠11の中皿収容凹部11aの内部(凹部の壁面11b)には、左右一対の突条11c,11c’(係合部:ただし図8では右側の突条11c’は見えない)が設けられ、化粧料Fが充填された中皿12の周側壁12aの外周面には、同じく左右一対の凹溝12b,12b’(被係合部:ただし図8では左側の凹溝12b’は見えない)が設けられている。そして、上記中皿12をこの中枠11の中皿収容凹部11aの上部に押し込み、各凹溝12b,12b’に、対峙する各突条11c’,11cを係合させることにより、上記中皿12を、上記中皿収容凹部11a内に着脱自在に保持することができる。
ところで、上記コンパクトケース等、固形化粧料を充填した中皿を収容した化粧料容器では、これを床上等に落下させてしまうと、この落下時の衝撃によって、中皿内の固形化粧料がひび割れたり、損傷したりするため、化粧料容器の容器本体と固形化粧料を収容する中皿との間に、種々の緩衝機構(衝撃緩和手段あるいは衝撃吸収手段)を設け、この緩衝機構で落下時の衝撃を和らげるようにした構成が多数提案されている。
本出願人も、図9に示すような、容器本体20とその上面開口に嵌入した中枠21により形成された中皿収容用の凹部(22)内に、中空凸状に賦形された底面クッション部を有する底部23bと、同じく中空凸状に賦形された側面クッション部を有する側部23aと、この側部23aの内周面の所定位置に形成された中皿係合用の係合用凸部23cとを備える略カップ状の可撓性緩衝材23が配置された化粧料容器(コンパクトケース)を提案している(特許文献1を参照)。この化粧料容器によれば、上記カップ状の可撓性緩衝材23の内側に形成された中皿収容凹部24内に、化粧料が充填された中皿(図示省略)を嵌め入れ、この中皿の外周面に形成された被係合用の溝と、上記可撓性緩衝材23の係合用凸部23cとを係合させて、上記中皿をこの中皿収容凹部24内に収容・保持することにより、容器本体20から中皿に伝わる落下衝撃等を、効果的に吸収・緩和することができる。
特開2010−166977号公報
しかしながら、上記のような構成の化粧料容器をもってしても、依然として、その耐衝撃性(耐落下衝撃性能)は、化粧品メーカー等が要望するレベルに達していないのが現状である。そのため、化粧料容器の耐衝撃性の改善が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、容器の上下方向および側面方向のどちらの方向に対しても耐衝撃性に優れる化粧料容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、化粧料が充填される中皿と、上面に凹部を有する容器本体と、この容器本体の上記凹部内の上部に嵌入される額縁状の中枠と、上記中枠の下側に配置され中皿を収容するための中皿収容凹部を有する中皿トレーと、上記容器本体の上面を蓋する蓋体とを備え、上記額縁状の中枠の下面には、上記中枠の下側に配置される中皿トレーを側方からガイドするガイド板が下向きに突設されており、上記中皿トレーは、発泡樹脂製のシートからなり、その内側中皿収容凹部形成されており、上記容器本体の凹部の底面には、上記中皿トレー載置用の凸部が上向きに突設されており記中皿トレーが、上記容器本体の凹部内に嵌入された額縁状の中枠の下面と、上記中皿トレー載置用の凸部との間に挟持されることによって、上記容器本体に対して隙間を空けた状態で保持されており、上記中皿収容凹部への中皿の着脱が、上記額縁状の中枠の中空部を通して行われるようになっている化粧料容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、上記容器本体の凹部内の中皿トレー載置用凸部が、上記中皿トレーの底面の周縁部に分散して当接するよう複数個設けられている化粧料容器を第2の要旨とする。
すなわち、本発明の化粧料容器では、中皿収容凹部を有する中皿トレーが、発泡樹脂製のシートを凹状に賦形することにより形成されている。また、この中皿トレーは、容器本体の凹部の底面に突設された凸部の上に載置され、額縁状の中枠の上記凹部内への嵌入によって、凹部内下部の凸部と上部の中枠との間に挟持され、上記容器本体に対して隙間を空けた状態で保持されている。しかも、上記中皿トレーは、上記中枠の下面から下向きに突設するガイド板によって側方からガイドされている。そのため、本発明の化粧料容器は、上記中皿トレーを、上記容器本体に対して上下(天地)方向にも横(水平)方向にも隙間を空けた状態(すなわち、容器本体の凹部の底面にも側面にも接触しない状態)で保持することができる。したがって、上記化粧料容器は、いかなる方向から衝撃や揺れ等を受けた場合でも、その振動と衝撃は、上記中皿トレーの中に収容保持されている中皿に直接伝わらず、この中皿トレーの弾性と撓みにより吸収・緩和される。
また、本発明の化粧料容器のなかでも、上記容器本体の凹部内の中皿トレー載置用凸部が、上記中皿トレーの底面の周縁部に分散して当接するよう複数個設けられているものは、上記中皿トレーの伸縮と撓みとを充分に利用して、上記容器本体から伝わる衝撃等を、より効果的に分散して吸収・緩和することができる。したがって、本発明の化粧料容器は、全ての方向からの振動や衝撃に対して、耐衝撃性が向上する。
本発明の第1実施形態の化粧料容器の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の化粧料容器の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の化粧料容器の構成を示す断面図である。 図3のP部拡大図である。 本発明の第2実施形態の化粧料容器の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の化粧料容器に用いられる中皿トレーの作製方法を説明する図であり、(a)は発泡樹脂製シートの展開図、(b),(c)は組み立て手順を説明する図である。 (a)〜(d)はいずれも、本発明の化粧料容器の容器本体の凹部内に形成される中皿トレー載置用の凸部の配置例を示す。 従来の化粧料容器の構成を説明する図である。 従来の化粧料容器の衝撃吸収構造を説明する図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態の化粧料容器の構造を模式的に示す縦方向の断面図であり、図2は、それに用いられている中皿,中枠,中皿トレー,容器本体の外観を示す分解斜視図である。なお、ユーザーの操作状態を考慮して、図1,2における上下方向を、そのまま化粧料容器の上下(天地)方向、図1における左右および紙面表裏方向を、化粧料容器の横(水平)方向として説明する。
本実施形態における化粧料容器は、パウダーファンデーション等の固形化粧料Fが中皿4に充填されたレフィルを、交換可能に収容することのできるコンパクトケースであり、図2に示すように、上面に開口する凹部(レフィル収容凹部1a)を有する容器本体1と、後記の中皿トレー3と、上記レフィル収容凹部1aを覆う中枠2と、固形化粧料Fが充填された中皿4と、上記容器本体1の上面開口を蓋する蓋体5(図示省略)とを備える。上記容器本体1と中皿4との間に配置される中皿トレー3は、底部3bと、この底部3bの周縁部から立設された側部3aとからなる浅皿状に形成されており、その内側に形成された中皿収容凹部3c内に、上記中皿4が収容・保持されるようになっている。
上記中皿トレー3は、弾性および可撓性を有する発泡樹脂製のシートを、凹状に賦形(成形)することにより形成されており、この中皿トレー3が、図1に示すように、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aに収容された状態において、レフィル収容凹部1a内に立設された中皿トレー載置用の凸部(トレー載置部1s)と上記中枠2の下面との間に挟持され、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aの側面1cや底面1bに接触することなく、これらに対して隙間(側面1cとの隙間S1,底面1bとの隙間S2)を空けた状態で支持されている。これが、本発明の化粧料容器の特徴である。
上記化粧料容器について詳しく説明すると、上記容器本体1は、樹脂製で、その上面に、後記の中皿4および中皿トレー3を収容するためのレフィル収容凹部1aが形成されている。このレフィル収容凹部1aは、図2のように、底面1bと側面1cとからなる凹状で、その側面1cに近い底面1bの縁部に、複数の三角柱状のトレー載置部1s(この例では、レフィル収容凹部1aの角部近傍に各1個ずつ)が立設されている。
また、上記レフィル収容凹部1aの側面1cには、後記の中枠2に設けられた係合部2bの凸状と係合する溝状の係合部1dが形成されている。なお、容器本体1の前端(手前)側には、蓋体5の前縁部に設けられたフック(図示省略)と係合するための凸部を有する切り欠き部1eが形成され、容器本体1の後端(奥)側には、上記蓋体5の後縁部とのヒンジ連結に用いる切り欠き部1fが形成されている。また、上記レフィル収容凹部1aの底面1bには、中皿4の取り出しに用いる棒等を挿通するための穴1hが設けられている。
上記容器本体1のレフィル収容凹部1aに収容される中皿トレー3は、厚み0.5〜4.0mm程度の発泡樹脂製シートを真空,圧空形成等することにより凹形状に賦形されたものであり、全体として、図2に示すような浅皿状である。上記中皿トレー3の側部3aは、底部3bの縁部を折り曲げて形成されており、その内側に中皿収容凹部3cが形成されている。なお、底部3bには、上記レフィル収容凹部1aの底面1bと同様、中皿4の取り出しに用いる棒等を挿通するための穴3hが設けられている。
そして、図1のように、この中皿トレー3は、その底部3bが上記レフィル収容凹部1a内のトレー載置部1sに当接するように載置され、上記側部3aの上端が後記する中枠2の下面で押さえ込まれることにより、側部3aと上記レフィル収容凹部1aの側面1cとの間に隙間S1を形成するとともに、底部3bと上記レフィル収容凹部1aの底面1bとの間に隙間S2を形成する。これにより、上記中皿トレー3の側部3aや底部3bは、外部からの揺動や衝撃等を受けた際も、上記レフィル収容凹部1aの側面1cや底面1bに接触することのないようになっている。
上記中皿トレー3を構成する発泡樹脂製シートとしては、ウレタン,ポリプロピレン(PP),ポリスチレン(PS),ポリエチレン(PE)等の樹脂を発泡させて形成したシートが用いられ、本実施形態では、発泡倍率が約2〜15倍程度(独立気泡)の比較的低発泡のPEシートが好適に用いられる。なお、この発泡樹脂製シート(PEシート)は、少なくとも上記中皿収容凹部3cの内面にあたる一方の表面が、PPフィルム等でラミネートされており、上記中皿4の接着・固定に用いられるホットメルト等の粘着剤が、発泡樹脂層に染み込んでしまわないようになっている。また、本実施形態で用いる発泡樹脂製シートの好ましい厚みは、上記ラミネートフィルムを含む全厚で、0.5〜4.0mm程度、さらに好ましくは1.5〜2.5mmである。中皿トレー3は、成形品であるため、賦形後の全ての部位が同じ厚みでなくても、差し支えない。
つぎに、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aの上部に嵌入される中枠2は、図2に示すように、その中枠本体2aが、上記容器本体1の上面開口の縁部に沿った枠状で、その内側に、中皿4を上下に挿通することのできる大きな開口(中空部)が設けられている。また、この中枠本体2aの下面には、上記容器本体1の溝状の係合部1dと係合する凸部を有する係合部2bが形成されている。なお、上記中枠本体2aの下面から突出するガイド板2cは、レフィル収容凹部1a内に挿入されている中皿トレー3を、所定位置に案内して位置決めするためのものである。
そして、上記中枠2は、図1のように、レフィル収容凹部1aの上部に嵌入された時、上記凸部を有する係合部2bが、レフィル収容凹部1aの側面1cに形成された溝状の係合部1dに係合して、この容器本体1の上面開口の縁部とその近傍を覆った状態で固定されるとともに、その中枠本体2aの下面で、上記中皿トレー3の側部3aの上端を押さえ込んでこれを固定するようになっている。
また、上記中皿トレー3に収容される中皿4は、底板4bと周側壁4aとからなる凹状で、その凹部の中に、パウダーファンデーション等の固形化粧料Fが充填されている。なお、中皿4としては、樹脂製または金属製のどちらを用いてもよい。
そして、上記容器本体1の上面を蓋する蓋体5は、図1のようにこの容器本体1と同様の樹脂で形成された略板状で、その内面側(容器本体1側)には、鏡等が取り付けられている。この蓋体5は、ヒンジ連結部(図示省略)により、容器本体1の後端側(奥側)に開閉自在に取り付けられている。なお、蓋体5の形状や開閉構造は、容器本体1の構造やデザイン等により適宜変更される。
上記のような化粧料容器によれば、容器本体1の上面開口を覆う枠状の中枠2の内側に設けられた中空部を通して、化粧料Fが充填された中皿4を、中皿トレー3の中皿収容凹部3cに、着脱自在にかつ交換可能に収容・保持することができる。
また、上記化粧料容器は、中皿4が、上記中皿トレー3により、レフィル収容凹部1aの側面1cおよび底面1bに対して、それぞれ隙間S1および隙間S2を空けた状態で収容・保持されている。これにより、本実施形態の化粧料容器は、携行時等に外部からの衝撃等を受けても、その衝撃は、容器本体1から中皿4に直接伝達されることなく、トレー載置部1sに接触する中皿トレー3の底部3bの一部、もしくは、中枠本体2aに接触する中皿トレー3の側部3a上端、を通じてのみ伝達される。しかも、上記化粧料容器は、上記中皿トレー3が、弾性および可撓性を有する発泡樹脂製のシートから形成されているため、上記衝撃は、上記中皿トレー3の弾性および撓みにより、効果的に吸収・緩和される。したがって、本実施形態の化粧料容器は、容器本体1のどの方向から衝撃を受けた場合でも、上記中皿4に充填された固形化粧料Fの割れ等を防止することができる。
つぎに、本発明の第2実施形態の化粧料容器について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態の化粧料容器の構造を模式的に示す縦方向の断面図であり、図4は、図3のP部拡大図である。また、図5は、それに用いられている中皿,中枠,中皿トレー,容器本体の外観を示す分解斜視図である。なお、上記第1実施形態と同様の機能を有する構成部材には同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態における化粧料容器も、容器本体1と中皿4との間に、発泡樹脂製のシートからなる中皿トレー6が介在配置されており、この中皿トレー6が、図3,図4に示すように、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aに収容された状態において、レフィル収容凹部1a内に立設された中皿トレー載置用の凸部(L字柱状またはL型アングル状のトレー載置部1t)と中枠2の下面との間に挟持され、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aの側面1cや底面1bに接触することなく、これらに対して隙間(側面1cとの隙間S1,底面1bとの隙間S2)を空けた状態で支持されるようになっている。
また、本実施形態の中皿トレー6は、図6(a)に示すような所定の形状に打ち抜かれた発泡樹脂製シートを、図6(b),(c)のように、その各辺の縁部(側部6aに相当)を矢印X,Y方向に折り曲げることにより凹状に形成されている。なお、図6(a)において見える発泡樹脂製シートの上面は、先に述べたように、フィルム等でラミネートされており、中皿4の接着に用いられるホットメルト等の粘着剤が、発泡樹脂層に染み込まないようになっている(図4のフィルム6d参照)。
さらに、図6(a)における各縁部との境界(図中の点線部分)には、発泡樹脂製シートの裏面側〔発泡樹脂層側であり、図6(a)においては紙面の裏側〕から、「発泡樹脂層は切断するがフィルム6dは切断しない程度」の切り込みが形成されており、上記各縁部の折り曲げが容易なようになっている。そして、上記のようにして形成された中皿トレー6は、レフィル収容凹部1a内に配置された場合、図3,図4のように、折り曲げ形成された中皿トレー6の側部6aの下側端面が、上記レフィル収容凹部1a内に立設されたL字柱状のトレー載置部1tの上面に当接して支持され、この側部6aの上側端面が、中枠2の下面で押さえ込まれるようにして、挟持される。
なお、この実施形態においては、中枠2の中枠本体2aの下面に突設された係合部2dが、図5のように、中皿トレー6に対するガイド板を兼用する大形のものとなっている(図2の第1実施形態の係合部2bおよびガイド板2cを参照)。それ以外は、前記第1実施形態と同様である。
以上の構成によっても、本実施形態の化粧料容器は、携行時等に外部からの衝撃等を受けても、その衝撃は、容器本体1から中皿4に直接伝達されることなく、トレー載置部1tおよび中枠本体2aに接触する中皿トレー6の側部6aを通じてのみ伝達される。したがって、この第2実施形態の化粧料容器も、上記衝撃は中皿トレー6の弾性および撓みにより効果的に吸収・緩和され、前記第1実施形態の化粧料容器と同様の効果を奏する。しかも、上記化粧料容器は、上記L字柱状のトレー載置部1tにより、レフィル収容凹部1a内における中皿トレー6の位置決めを行い易いという利点がある。
つぎに、上記容器本体1のレフィル収容凹部1a内に立設されるトレー載置部(1s,1t)の配置について説明する。図7(a)〜図7(d)はいずれも、本発明の化粧料容器に使用される容器本体1の形状例を示す平面図である。なお、上記図7(a)〜図7(d)においては、中皿トレー(3,6)を仮想線(二点鎖線)で表すとともに、上記レフィル収容凹部1aに対応して設けられる中枠(2)の図示を省略している。また、図7(a)は、上記第1実施形態(図1,図2)に相当する容器本体1であり、図7(b)は、上記第2実施形態(図3〜図5)に相当する容器本体1である。
まず、図7(a)の容器本体1では、前記図2の容器本体1と同様、レフィル収容凹部1a内の各トレー載置部1s(この例では4個)が、レフィル収容凹部1aの角部近傍に分散して配設されている。これら各トレー載置部1sは、二点鎖線で示す中皿トレー3の底部3bの角部(四隅)に対応する位置に配置されており、この底部3bを均等に支持するようになっている。このように、各トレー載置部1sをそれぞれ離れた位置に形成し、これらの間を充分に長くとることにより、上記中皿トレー3の撓みを利用して、衝撃等の荷重を効果的に吸収・緩和することができる。なお、上記各トレー載置部1sの形状は、上記三角柱状以外にも、円柱状や多角柱状、あるいは、円錐状,角錐状,半球状等としてもよい。また、配設する位置も、周方向に分散して中皿トレー3を均等に支持できる配置であれば、中皿トレー3の底部3bの形状に応じて適宜変更することができる。
つぎに、図7(b)に示す容器本体1は、前記図5の容器本体1と同様、レフィル収容凹部1a内の各トレー載置部1t(この例では4個)が、レフィル収容凹部1aの角部近傍に分散して配設されている。これら各トレー載置部1tは、二点鎖線で示す中皿トレー6の底部6bの角部(四隅)に対応する位置に配置されており、先にも述べたように、折り曲げ形成された中皿トレー6の側部6aの下側端面を、均等に支持するようになっている。このように、各トレー載置部1tの間を充分に長くとることにより、上記中皿トレー6の撓みを利用して、衝撃等の荷重を効果的に吸収・緩和することができる。
なお、これら各トレー載置部1tの形状および配置も、周方向に分散して中皿トレー6を均等に支持できる配置であれば、中皿トレー6の形状に応じて適宜変更することができる。例えば、図7(c)に示すように、各辺の中央部付近に別のトレー載置部1tを設けてもよい。また、図7(d)のように、円形の中皿(図示省略)を収容・保持する、平面視円形状の中皿トレー3’と容器本体1’とを用いた場合も同様、レフィル収容凹部1’a内の各トレー載置部1’t(この例では4個)は、レフィル収容凹部1’aの周方向等配となるように配設される。勿論、これらのトレー載置部1t,1’tも、上記L字柱状やアングル状,リブ状以外にも、円柱状や多角柱状、あるいは、円錐状,角錐状,半球状等としてもよい。
いずれの化粧料容器においても、上記容器本体(1,1’)のトレー載置部(1s,1t,1’t)は、上記中皿トレーの底面を周方向に均等に支持可能なように、このトレー底面の周縁部に対応する位置に分散して設けることが望ましい。上記トレー載置部(1s,1t,1’t)の厚み(底面1bからの高さ)は、上記中皿トレーの底部(3b,3’b,6b)とレフィル収容凹部1aの底面1bとの間の間隔(設計距離)に応じて設定され、好ましくは上記底部(3b,3’b,6b)と底面1bの隙間(S2)が0.5〜5.0mm程度、さらに好ましくは隙間(S2)が1.0〜2.0mm程度になるように設定される。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例では、実際のコンパクトケースに、固形化粧料が充填された中皿を収容した「実施例1」,「実施例2」,「比較例1」のサンプルを準備し、エンドユーザーが使用する状態で落下試験(落下衝撃試験)を行った。
[供試品]
〈実施例1〉厚み2mmのPEシート(5倍発泡)を圧空成形により凹状に賦形した中皿トレー(3)を用いて、レフィル収容凹部の底面の角部近傍(4個所)に立設された三角柱状凸部(トレー載置部1s)により、この中皿トレー(3)を、レフィル収容凹部の底面との間に1.0mmの隙間(S2)が形成されるように支持した化粧料容器を準備した(第1実施形態を参照)。
〈実施例2〉厚み2mmのPEシート(5倍発泡)を折り曲げにより凹状に形成した中皿トレー(6)を用いて、レフィル収容凹部の底面の角部近傍(4個所)に立設されたL字柱状凸部(トレー載置部1t)により、この中皿トレー(6)を、レフィル収容凹部の底面との間に1.5mmの隙間(S2)が形成されるように支持した化粧料容器を準備した(第2実施形態を参照)。
〈比較例1〉図8に示すような、中皿と、容器本体の中皿収容凹部との間に緩衝材等が配置されていないコンパクトケース(従来品)を準備した。
[試験に使用したコンパクトケース]
・容器本体−ファンデーションパクト
・レフィル(中皿)−樹脂製,ファンデーション充填品
・中皿トレー−PE樹脂製シート(発泡層:5倍発泡,0.04mm厚OPPフィルムラミネート)、全厚2.0mm (実施例1,2にのみ使用)
[落下衝撃試験]
試験は、化粧料充填済みの中皿を中皿収容凹部内にセットした状態で、供試品のコンパクトケースを、平坦なPVC板の上に、下記試験1〜試験4の条件で落下させた。
[落下条件]
試験1.水平落下(容器底面を下にして水平状態のまま底側から落下)落下距離40cm
試験2.背面落下(容器底面を上にして水平状態のまま蓋側から落下)落下距離20cm
試験3.側面(縦)落下(フック側の容器手前面またはヒンジ側の容器奥側面を下にしてそのまま落下)落下距離20cm
試験4.側面(横)落下(向かって左右側の容器側面のいずれかを下にしてそのまま落下)落下距離20cm
なお、落下は、同じサンプルで連続して20回行い、その1回ごとに、内部の化粧料に「ひび割れ」や「欠け」等の損傷が生じていないか、蓋を開けて確認した。落下回数が20回に到達しても化粧料に損傷が生じていないものは、それ以上の試験を行っていない。また、中皿は、一方向の連続落下試験ごとに、化粧料の損傷の有無に関わらず、新品に交換している。
[評価]
今回の落下衝撃試験においては、連続落下の(社内)評価基準を、「10回落下しても化粧料に損傷がないこと」と設定し、10回をクリアしたものを「適」、9回以下のものを「不適」で評価している。上記試験の結果を、下記に列記する。
〈実施例1〉
試 験 項 目 回 数 評 価
試験1.水 平 落 下 20回 適
試験2.背 面 落 下 20回 適
試験3.側面(縦)落下 20回 適
試験4.側面(横)落下 20回 適
〈実施例2〉
試 験 項 目 回 数 評 価
試験1.水 平 落 下 20回 適
試験2.背 面 落 下 20回 適
試験3.側面(縦)落下 20回 適
試験4.側面(横)落下 20回 適
〈比較例1〉
試 験 項 目 回 数 評 価
試験1.水 平 落 下 5回 不適
試験2.背 面 落 下 20回 適
試験3.側面(縦)落下 3回 不適
試験4.側面(横)落下 4回 不適
[試験結果]
上記試験結果より、中皿トレーを介して中皿(レフィル)を保持した本発明の化粧料容器(実施例1,実施例2)は、どの方向への落下に対しても、設定した評価基準を上回る落下回数を記録した。これに対して、中皿トレーを使用しない従来品(比較例1)は、試験2の背面落下以外、設定した評価基準をクリアできず、特に、縦,横への側面方向への落下により化粧料が損傷し易い傾向がみられた。
本発明の化粧料容器は、ファンデーション,アイシャドウ,チーク等の固形化粧料を充填した中皿(レフィル)を内部に収容するコンパクトケース等、ユーザーが携帯して使用する化粧料容器に適する。
1 容器本体
1a レフィル収容凹部
1b 底面
1c 側面
1s,1t トレー載置部
2 中枠
3 中皿トレー
3a 側部
3c 底部
3c 中皿収容凹部
4 中皿

Claims (2)

  1. 化粧料が充填される中皿と、上面に凹部を有する容器本体と、この容器本体の上記凹部内の上部に嵌入される額縁状の中枠と、上記中枠の下側に配置され中皿を収容するための中皿収容凹部を有する中皿トレーと、上記容器本体の上面を蓋する蓋体とを備え、
    上記額縁状の中枠の下面には、上記中枠の下側に配置される中皿トレーを側方からガイドするガイド板が下向きに突設されており、
    上記中皿トレーは、発泡樹脂製のシートからなり、その内側中皿収容凹部形成されており
    上記容器本体の凹部の底面には、上記中皿トレー載置用の凸部が上向きに突設されており
    記中皿トレーが、上記容器本体の凹部内に嵌入された額縁状の中枠の下面と、上記中皿トレー載置用の凸部との間に挟持されることによって、上記容器本体に対して隙間を空けた状態で保持されており、上記中皿収容凹部への中皿の着脱が、上記額縁状の中枠の中空部を通して行われるようになっていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 上記容器本体の凹部内の中皿トレー載置用凸部が、上記中皿トレーの底面の周縁部に分散して当接するよう複数個設けられている請求項1記載の化粧料容器。
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