JP2008061673A - 化粧料容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】落下などの衝撃によって固形化粧料が割れを生じて飛散することを防止することが可能な化粧料容器の提供を目的とする。
【解決手段】容器本体2に形成された左収納凹部3bと、左収納凹部内方に取り外し可能に収納され、固形化粧料Pが充填される化粧料皿4と、化粧料皿を当該化粧料皿との間に隙間Sを隔てて囲繞しつつ、左収納凹部内に挿入される環状枠体5と、環状枠体と左収納凹部との間に設けられ、環状枠体を収納凹部に係脱自在に係合する係合部6と、環状枠体に一体的に設けられ、固形化粧料を化粧具で擦り取るべく化粧料皿の上部に形成された開口部4aを覆うための弾性を有する伸縮自在なメッシュ状のカバー7とを備えた。
【選択図】図2
【解決手段】容器本体2に形成された左収納凹部3bと、左収納凹部内方に取り外し可能に収納され、固形化粧料Pが充填される化粧料皿4と、化粧料皿を当該化粧料皿との間に隙間Sを隔てて囲繞しつつ、左収納凹部内に挿入される環状枠体5と、環状枠体と左収納凹部との間に設けられ、環状枠体を収納凹部に係脱自在に係合する係合部6と、環状枠体に一体的に設けられ、固形化粧料を化粧具で擦り取るべく化粧料皿の上部に形成された開口部4aを覆うための弾性を有する伸縮自在なメッシュ状のカバー7とを備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、落下などの衝撃によって固形化粧料が割れを生じて飛散することを防止することが可能な化粧料容器に関する。
粉末化粧料を収納した化粧料容器に、粉末化粧料のパフへの付着操作を良好にする目的で、伸縮性のネットを展張させて設けた「粉末化粧料容器の伸縮性ネットシフタ」が知られている(特許文献1参照)。
実開昭63−177406号公報
ファンデーションやブラッシャー等の固形化粧料の場合には、粉末化粧料の場合とは異なり、パフや筆などの化粧具を直接擦り付けることで適度な量の化粧料を取り出すことができるため、化粧料を覆うネットを設ける必要性はなかった。
他方、固形化粧料は、粉末化粧料とは異なり、化粧料容器の落下などで衝撃が加わると、化粧料に割れが生じて細片化して飛散するため、その後の使用に不都合が生じるという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、落下などの衝撃によって固形化粧料が割れを生じて飛散することを防止することが可能な化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明にかかる化粧料容器は、容器本体に形成された収納凹部と、該収納凹部内方に取り外し可能に収納され、固形化粧料が充填される化粧料皿と、該化粧料皿を当該化粧料皿との間に隙間を隔てて囲繞しつつ、上記収納凹部内に挿入される環状枠体と、該環状枠体と上記収納凹部との間に設けられ、該環状枠体を該収納凹部に係脱自在に係合する係合部と、上記環状枠体に一体的に設けられ、固形化粧料を化粧具で擦り取るべく上記化粧料皿の上部に形成された開口部を覆うための弾性を有する伸縮自在なメッシュ状のカバーとを備えたことを特徴とする。
前記環状枠体が、前記化粧料皿の前記開口部よりも下方位置で上下に分割された上部枠体と下部枠体とから構成され、前記カバーは、上記化粧料皿を前記収納凹部底面へ向かって押圧付勢するために、上記上部枠体と上記下部枠体との間に挟み込まれて上記開口部から下方へ引張されて設けられるとともに、上記収納凹部底面には、上記化粧料皿を弾性支持するクッション材が敷設されることを特徴とする。
前記化粧料皿の底面が、周縁で浅く中央で深い湾曲面で形成されることを特徴とする。
本発明にかかる化粧料容器にあっては、落下などの衝撃によって固形化粧料が割れを生じて飛散することを防止することができる。
以下に、本発明にかかる化粧料容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。第1実施形態にかかる化粧料容器1は基本的には、図1〜図3に示すように、容器本体2に形成された収納凹部3a,3bと、収納凹部3b内方に取り外し可能に収納され、固形化粧料Pが充填される化粧料皿4と、化粧料皿4を当該化粧料皿4との間に隙間Sを隔てて囲繞しつつ、収納凹部3b内に挿入される環状枠体5と、環状枠体5と収納凹部3bとの間に設けられ、環状枠体5を収納凹部3bに係脱自在に係合する係合部6と、環状枠体5に一体的に設けられ、固形化粧料Pを化粧具で擦り取るべく化粧料皿4の上部に形成された開口部4aを覆うための弾性を有する伸縮自在なメッシュ状のカバー7とを備えて構成される。
容器本体2は合成樹脂材で形成され、その後端部には、ヒンジピン8を介して、鏡9を備えた合成樹脂製の蓋体10が開閉自在に連結される。蓋体10の前端部に形成されたフック片11が容器本体2の前端部の凹所12内に形成されたフック突起13に係脱自在に係合され、これにより容器本体2は蓋体10で閉じられる。容器本体2内には、左右方向中央に形成された仕切り壁14で左右一対の収納凹部3a,3bが形成される。右収納凹部3aには、パフなどの化粧具が収納される。右収納凹部3aの底面にはこれを貫通して換気口15が形成される。
左収納凹部3bには、合成樹脂製の化粧料皿4が収納される。化粧料皿4は、底部4bと、この底部4bの周縁から立ち上げて環状に形成された周壁部4cとから、上部に開口部4aが形成された浅底の中空筒体状に形成される。この化粧料皿4内部には、開口部4aから化粧料Pが充填される。化粧料Pとしては、粉末化粧料とは異なり、衝撃等が加わると細片化し得る硬く脆い性質を有する固形化粧料を対象とする。化粧料皿4内に充填された固形化粧料Pは、化粧料皿4の開口部4aを介してこれに擦り付けられるパフや筆などの化粧具に付着される。この化粧料皿4は、左収納凹部3bから取り外し可能に、左収納凹部3bの内径寸法よりも小さな外径寸法で形成される。
環状枠体5は合成樹脂材で形成され、化粧料皿4と左収納凹部3bとの間に配置される。環状枠体5は、化粧料皿4との間にそれらの径方向に隙間Sを隔てて当該化粧料皿4を囲繞しつつ、左収納凹部3bに挿入されるように、その内径寸法は化粧料皿4の外径寸法よりも大きく形成され、またその外径寸法は左収納凹部3bの内径寸法よりも僅かに小さく形成される。また、環状枠体5の高さ寸法は、容器本体2の上端面とほぼ同一であって、かつ化粧料皿4の上端面よりも僅かに低く形成される。換言すれば、化粧料皿4の上端面位置は、容器本体2および環状枠体5の上端面位置よりも僅かに高くなるように設定される。
環状枠体5と左収納凹部3bとの間には、環状枠体5を左収納凹部3bに係脱自在に係合する係合部6が設けられる。この係合部6は、左収納凹部3bの仕切り壁14およびこの仕切り壁14と向かい合う周壁面に突出形成された係合突起6aと、これら係合突起6aに対応させて環状枠体5に窪ませて形成された係合凹部6bとから構成される。また仕切り壁14には、これを下方へ窪ませて、環状枠体5の取り外し操作のための凹み部16が形成される。そして凹み部に手指を挿入して環状枠体5を左方向へ押圧操作することで、仕切り壁14における係合突起6aと係合凹部6bとの係合が離脱され、これにより環状枠体5と左収納凹部3bとの係合状態を解除することができるようになっている。
環状枠体5には、その上端面から内方にわたってカバー7が設けられる。このカバー7は、環状枠体5の上端面に、インサート成形により一体的に、あるいは接着剤などによって取り付けられる。カバー7は、伸縮自在なメッシュ状の素材で形成される。詳細には、極細繊維を伸び縮みするように網目状に編んだ布状材が採用される。具体的には、女性用ストッキングに用いられる薄手の合成繊維素材が好ましい。このような素材は、引き延ばした状態から解放すると、縮んで元の状態に復原する弾性的性質を有する。カバー7は、適度なテンションを加えた引張状態で環状枠体5に固定される。またカバー7は、左収納凹部3bに収納された化粧料皿4上に被せるようにして当該左収納凹部3bに環状枠体5が挿入されると、化粧料皿4の開口部4aを覆いつつ、化粧料皿4上端面に当接してさらに引き延ばされ、この引き延ばし状態で化粧料皿4を左収納凹部3b内に上方から押さえ付けるように構成される。
第1実施形態にかかる化粧料容器の作用について説明すると、化粧料皿4を装着するに際しては、当該化粧料皿4を左収納凹部3bに挿入し、その後、環状枠体5を左収納凹部3bに挿入する。環状枠体5の挿入操作により、係合部6が係合し、これにより環状枠体5が容器本体2に固定されるとともに、化粧料皿4は、伸縮自在なカバー7で押圧されて、左収納凹部3bの底面に押し付けられて固定される。この際、環状枠体5と化粧料皿4との間には、それらの周方向に隙間Sが形成される。環状枠体5に化粧料皿4を装着した状態で、左収納凹部3bに装着するようにしても良い。
使用に際しては、蓋体10を開放し、カバー7の上から化粧具を押し付ける。化粧具を押し付けると、伸縮性を有するカバー7が引き延ばされて化粧料皿4内方へ撓み、これにより化粧料皿4内の固形化粧料Pを化粧具に付着させることができる。また、交換などのために化粧料皿4を取り外す際には、凹み部16に手指を入れて環状枠体5を左収納凹部3bから取り外し、その後容器本体2をさかさまにするなどすれば、化粧料皿4を容器本体2から取り外すことができる。
他方、落下などにより容器本体2に衝撃が加わった際には、化粧料皿4の上下方向に作用する衝撃は伸縮性を有するカバー7によって柔らかく受け止めることができ、また左右方向に作用する衝撃は隙間Sによって緩衝することができて、これにより固形化粧料Pが割れを生じて飛散することを防止することができる。特に、環状枠体5の上端面位置よりも化粧料皿4の上端面位置を高く設定して、常にカバー7の伸縮作用を化粧料皿4に作用させるようにしたので、化粧料皿4と環状枠体5との間に衝撃吸収用の隙間Sを設定しても、常時、化粧料皿4を左収納凹部3b内に安定的に保持できるとともに、衝撃発生時には遊びなく化粧料皿4に作用する衝撃を吸収することができて、適切な衝撃吸収作用を確保することができる。また、仮に強い衝撃を受けて固形化粧料Pに割れが生じても、この割れによって生じた細片をカバー7で化粧料皿4内に閉じ込めておくことができ、化粧料皿4外方への飛散を防止することができる。そしてまた、このような細片化した固形化粧料Pであっても、カバー7上から化粧具を擦り付けることで、化粧具に付着させることができ、割れで生じた細片状の固形化粧料Pも無駄なく使用することができる。
図4〜図6には、本発明にかかる化粧料容器1の第2実施形態が示されている。第2実施形態にあっては、環状枠体5が、化粧料皿4の開口部4aよりも下方位置で上下に分割された上部枠体5aと下部枠体5bとから構成され、カバー7は、化粧料皿4を左収納凹部3b底面へ向かって押圧付勢するために、上部枠体5aと下部枠体5bとの間に挟み込まれて開口部4aから下方へ引張されて設けられるとともに、左収納凹部3b底面には、化粧料皿4を弾性支持するクッション材17が敷設される。
第2実施形態にあっては、第1実施形態の環状枠体5を、化粧料皿4の開口部4aよりも下方位置で上下に分割した形態の、上部枠体5aおよび下部枠体5bを備えて構成される。これら上部枠体5aと下部枠体5bとは、下部枠体5bの内側位置に立設した壁部5cに、上部枠体5aの外側位置に垂下させた壁部5dを重ね合わせる形態で一体化され、これにより一体的な環状枠体5として構成される。カバー7は、これら上部枠体5aと下部枠体5bとの間に、これら枠体5a,5bの成形時に、インサート成形などによって挟み込んで設けられる。
すなわち、カバー7は、環状枠体5の高さ方向中間部に張り渡されることとなり、これにより、環状枠体5を化粧料皿4に上方から被せると、カバー7は化粧料皿4上端面によって押し上げられつつ強く引き延ばされて、開口部4aから下方へ向かって強く引張され、第1実施形態に比べて化粧料皿4を左収納凹部3b底面へ向かって強く押圧付勢する。また、左収納凹部3bの底面には、ゴム、あるいはウレタンや発泡材などの合成樹脂材で形成され、化粧料皿4を弾性支持するシート状のクッション材17が設けられる。また第2実施形態にあっては、化粧料皿4の底面は、周縁で浅く中央で深い湾曲面4dで形成される。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態にあっては、環状枠体5を、化粧料皿4の開口部4aよりも下方位置で上下に分割された上部枠体5aと下部枠体5bとから構成し、カバー7を、これら上部枠体5aと下部枠体5bとの間に挟み込むことで、開口部4aから下方へ強く引張して設けるようにしたことにより、化粧料皿4を左収納凹部3b底面へ向かって強く押圧付勢することができ、そしてこれに合わせて、左収納凹部3b底面にクッション材17を設けたので、化粧料皿4の上下方向の衝撃をさらに効果的に吸収させることができ、衝撃作用による固形化粧料Pの割れを適切に防止することができる。
また、固形化粧料Pが充填される化粧料皿4の底面を、周縁で浅く中央で深い湾曲面4dで形成したので、カバー7を押さえ付けつつ化粧料Pを擦り取る化粧具を底面全面の隅々にまでわたって容易に擦り付けることができ、化粧料Pを無駄なく付着させて取り出すことができる。このような第2実施形態にあっても、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏することはもちろんである。
1 化粧料容器
2 容器本体
3b 左収納凹部
4 化粧料皿
4a 開口部
4d 湾曲面
5 環状枠体
5a 上部枠体
5b 下部枠体
6 係合部
7 カバー
17 クッション材
P 固形化粧料
S 隙間
2 容器本体
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4a 開口部
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17 クッション材
P 固形化粧料
S 隙間
Claims (3)
- 容器本体に形成された収納凹部と、該収納凹部内方に取り外し可能に収納され、固形化粧料が充填される化粧料皿と、該化粧料皿を当該化粧料皿との間に隙間を隔てて囲繞しつつ、上記収納凹部内に挿入される環状枠体と、該環状枠体と上記収納凹部との間に設けられ、該環状枠体を該収納凹部に係脱自在に係合する係合部と、上記環状枠体に一体的に設けられ、固形化粧料を化粧具で擦り取るべく上記化粧料皿の上部に形成された開口部を覆うための弾性を有する伸縮自在なメッシュ状のカバーとを備えたことを特徴とする化粧料容器。
- 前記環状枠体が、前記化粧料皿の前記開口部よりも下方位置で上下に分割された上部枠体と下部枠体とから構成され、前記カバーは、上記化粧料皿を前記収納凹部底面へ向かって押圧付勢するために、上記上部枠体と上記下部枠体との間に挟み込まれて上記開口部から下方へ引張されて設けられるとともに、上記収納凹部底面には、上記化粧料皿を弾性支持するクッション材が敷設されることを特徴とする請求項1に記載の化粧料容器。
- 前記化粧料皿の底面が、周縁で浅く中央で深い湾曲面で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006239818A JP2008061673A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | 化粧料容器 |
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JP2008061673A true JP2008061673A (ja) | 2008-03-21 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013153971A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | コンパクト容器 |
JP2014008075A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-20 | Key Tranding Co Ltd | 化粧料容器 |
KR101782686B1 (ko) * | 2015-03-19 | 2017-09-27 | 주식회사 엘지생활건강 | 화장품 용기 |
JP2019520952A (ja) * | 2016-07-28 | 2019-07-25 | パムテク コリア カンパニー リミテッドPum−Tech Korea Co., Ltd | リングボタン部材が備えられて排出板がインサート射出されたコンパクト容器 |
JP2019195642A (ja) * | 2014-10-17 | 2019-11-14 | ロレアル | 気泡性材料を含むスクリーンを備える装置 |
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2006
- 2006-09-05 JP JP2006239818A patent/JP2008061673A/ja active Pending
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