JP6991577B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃吸収性に優れ、しかも蓋を開いたときの見栄えにも優れた化粧料容器に関するものである。
従来、ファンデーションやアイカラー、リップカラー等を収容した、いわゆるコンパクトタイプの化粧料容器では、運搬時や陳列販売時、あるいは顧客の使用時に、誤って落としたり他の物に当てたりした場合に、その衝撃で内部の化粧料が割れたり砕けたりする等のトラブルが発生しやすい。そこで、そのようなトラブルが生じないように、容器の耐衝撃性を高めた構造のものが、各種提案されている。
例えば、図8に示すように、化粧料1を充填した中皿2が収容された容器本体3と、蓋体4とで構成されるコンパクトタイプの化粧料容器において、上記容器本体3の、中皿収容用凹部5の底面と、中皿2との間に、衝撃吸収用の緩衝シート6を設けたものが提案されている(特許文献1を参照)。
また、図9に示すように、化粧料1を充填した中皿2を、衝撃吸収用の薄肉中皿枠7に収容し、この薄肉中皿枠7を、容器本体3の中皿収容用凹部5内に、いわば宙吊りの形で収容するようにしたものも提案されている(特許文献2)。
特開2001-197927号公報 特開平9-191928号公報
しかしながら、図8に示す構造のものは、中皿収容用凹部5の底面と中皿2との間に挟まれた緩衝シート6が、中皿2に対して上下方向に衝撃吸収性能を果たすが、水平方向や斜め方向からの衝撃に対し、充分な衝撃吸収性能を発揮することができない。そこで、中皿収容用凹部5の垂直な側面と中皿2の垂直な側面との間にも緩衝シート6を挟み込むことも考えられるが、その場合、蓋体4を開くと、中皿2と中皿収容用凹部5との間の隙間から緩衝シート6の端面が見えて見栄えが悪くなるという問題がある。また、その隙間に化粧料1が落ち込んで溜まり、さらに見栄えが悪くなるおそれもある。
一方、図9に示す構造のものは、中皿2と中皿収容用凹部5の間の隙間が、上からみて、薄肉中皿枠7のフランジ部7aと、これを上から抑える中枠8とで隠されるため、見栄えが悪くなることはない。しかし、衝撃に対する緩衝作用が、薄肉中皿枠7の靱性に左右されるため、中皿2を保持するための保形性を考慮すれば、充分な衝撃吸収性能をもたせることができないという問題がある。
このように、従来の化粧料容器では、その衝撃吸収性能が充分ではなく、さらに高い性能の実現が強く求められている。特に、最近は、化粧料の種類が豊富になり、従来よりも衝撃に弱い組成の化粧料を収容することもあるため、上記化粧料容器の耐衝撃性を高めることが急務といえる。
そして、衝撃吸収用の緩衝シートを分厚くして緩衝作用を高めたり、中皿を保持する緩衝用の中皿枠の構造を工夫したりする提案もあるが、できるだけ化粧料容器が嵩高くならず、部品点数が増えたり構造が複雑になったりすることなく、シンプルで組み立てやすい構造のまま耐衝撃性を高めることが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、中皿に対する耐衝撃性に優れ、しかも構成が簡単で、蓋を開いたときの見栄えにも優れた化粧料容器の提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、上面に凹部を有する容器本体と、上記容器本体の凹部内に上から嵌入される中皿収容ケースと、上記中皿収容ケース内に上から嵌入される浅皿状の中皿と、同じく上記中皿収容ケース内に上から嵌入され上記中皿の下側に配置される底板と、上記容器本体を蓋する蓋体とを備えた化粧料容器であって、上記中皿収容ケースが、上記中皿を収容するための中皿用凹部と、上記中皿用凹部の周壁から水平方向外向きに延設され上記容器本体における凹部の開口縁部に重なるフランジ部と、上記中皿用凹部の底壁に形成される開口部とを備え、上記底板が、略板状のベース板と、その周縁部の少なくとも一部が上記ベース板から側方にはみ出す状態で上記ベース板の下面に接合される緩衝シートとを備え、上記底板の、上記ベース板の周縁部から側方にはみ出した緩衝シートの周縁部が上記中皿用凹部の周壁内周面に押し当てられた状態で、上記中皿収容ケースの開口部が上記底板によって塞がれているとともに、上記中皿用凹部の周壁外周面と、容器本体の凹部の周壁内周面との間に隙間が形成されている化粧料容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記ベース板の端面と上記中皿用凹部の周壁内周面との間に形成される隙間の幅寸法Rが、上記中皿用凹部の周壁外周面と容器本体の凹部の周壁内周面との間に形成される隙間の幅寸法Sと同じになるよう設定されている化粧料容器を第2の要旨とする。
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、上記緩衝シートが、少なくとも樹脂発泡層を備えたシートである化粧料容器を第3の要旨とし、そのなかでも、特に、上記緩衝シートが、ウレタン樹脂微細発泡層とポリエチレンテレフタレートフィルム層との積層シートである化粧料容器を第4の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記緩衝シートが、厚み0.8~3mmのシートである化粧料容器を第5の要旨とする。
すなわち、本発明の化粧料容器は、衝撃吸収用の中皿収容ケースを、上記中皿を収容するための中皿用凹部と、上記中皿用凹部の周壁から水平方向外向きに延設されるフランジ部と、上記中皿用凹部の底壁に形成される開口部とを備えた構成とし、上記開口部を塞ぐ底板を、別部材として組み合わせるようにしたものである。そして、上記底板は、略板状のベース板と、その周縁部の少なくとも一部が上記ベース板から側方にはみ出す状態で上記ベース板の下面に接合される緩衝シートとを備えており、上記底板の、上記ベース板の周縁部から側方にはみ出した緩衝シートの周縁部を上記中皿用凹部の周壁内周面に押し当てた状態で、上記中皿収容ケースの開口部を上記底板で塞ぐようになっている。
したがって、上記構成によれば、上記底板に設けられる緩衝シートによって、中皿に対する上下方向からの衝撃を効果的に吸収することができる。また、上記緩衝シートの、ベース板から側方にはみ出した部分が中皿用凹部の周壁内周面に押し当てられているとともに、中皿収容ケースの水平方向外向きに延びるフランジ部が、容器本体側の凹部の開口縁部に重なり、水平方向に自由にずれることができるようになっているため、上記緩衝シートに支受されたベース板の動きや中皿収容ケース自身の動きによって、中皿に対する側方からの衝撃を効果的に吸収することができる。そして、これらの衝撃吸収性能によって、斜め方向からの衝撃に対しても、優れた吸収性能を発揮することができる。
そして、上記構成は、容器本体の凹部内に中皿収容ケースを嵌入し、その中皿収容ケースの中皿用凹部内に、まず底板を嵌入し、その上に中皿を嵌入する、という簡単な手順で組み立てることができるため、作業効率がよく、製造コストの節減をも実現する。
しかも、得られる化粧料容器は、上下方向に、底板を介在させるスペースさえあれば、どの方向にも優れた衝撃吸収性能を発揮するため、化粧料容器全体が嵩張らず、コンパクトで見栄えのよい化粧料容器となる。また、容器本体の凹部の周囲は、中皿収容ケースのフランジ部で覆われていて衝撃吸収のための隙間が上から見えないため、蓋体を開いたときの見栄えもよい。
したがって、この構成によれば、従来、衝撃に弱くて用いることのできなかった組成の化粧料を充填した中皿を収容することができ、その中身である化粧料の損傷や剥離といったトラブルが発生しにくい、という優れた効果を奏する。
なお、本発明のなかでも、特に、上記ベース板の端面と上記中皿用凹部の周壁内周面との間に形成される隙間の幅寸法Rが、上記中皿用凹部の周壁外周面と容器本体の凹部の周壁内周面との間に形成される隙間の幅寸法Sと同じになるよう設定されているものは、緩衝シートによる水平方向に自由度が、容器本体の凹部内における中皿収容ケースの中皿用凹部の隙間によって確保されるため、より優れた衝撃吸収性能が得られ、好適である。
また、本発明のなかでも、特に、上記緩衝シートが、少なくとも樹脂発泡層を備えたシートであるものは、より優れた衝撃吸収性能を奏する。そして、そのなかでも、特に、上記緩衝シートが、ウレタン樹脂微細発泡層とポリエチレンテレフタレートフィルム層との積層シートであるものは、緩衝シート自身が、衝撃吸収性、低圧縮残留歪性、耐候性等にとりわけ優れていることから、より高品質の化粧料容器となり、好適である。
また、本発明のなかでも、特に、上記緩衝シートが、厚み0.8~3mmのシートであるものは、化粧料容器全体が嵩張ることなく良好な衝撃吸収性を備えたものとなるため、より好適である。
本発明の一実施の形態を示す分解斜視図である。 (a)は上記実施の形態の、蓋体を閉じた状態を示す平面図、(b)は(a)のA-A′断面図である。 図2(a)のB-B′断面の拡大図である。 (a)は上記実施の形態における容器本体の平面図、(b)は(a)のC-C′断面図、(c)は(a)のD-D′断面図である。 (a)は上記実施の形態における中皿収容ケースの平面図、(b)は(a)のE-E′断面図、(c)は(a)のF-F′断面図である。 (a)は上記実施の形態における底板に用いられるベース板の平面図、(b)は(a)のG-G′断面図、(c)は(a)のH-H′断面図である。 (a)は上記底板に用いられる緩衝シートの平面図、(b)~(d)は、いずれも上記緩衝シートの変形例を示す平面図である。 従来の化粧料容器の一例を示す縦断面図である。 従来の化粧料容器の他の例を示し、蓋体を開いた状態の縦断面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の化粧料容器の一実施の形態を示す分解斜視図である。また、図2(a)は、上記実施の形態である化粧料容器の蓋体を閉じた状態を示す平面図、図2(b)は図2(a)のA-A′断面図、図3は図2(a)のB-B′断面図である。
これらの図からわかるように、この化粧料容器は、容器本体10と、この容器本体10の凹部11内に上から嵌入される中皿収容ケース20と、さらにこの中皿収容ケース20の上から嵌入される浅皿状の中皿30と、同じく上記中皿収容ケース20内に上から嵌入され上記中皿30の下側に配置される底板40と、上記容器本体10の上面を蓋する蓋体50とを備えている。そして、上記中皿30の内側には、化粧料31が充填されており、中皿30の上面には、図2(b)および図3に示すように、化粧パフ70が載置されるようになっている。
なお、上記容器本体10と蓋体50(図1に戻る)とは、互いの後端部においてヒンジ連結されており、互いの前端部に設けられたフックピース60とフック61とを係合させることによって閉じ合わされるようになっている。そして、上記フックピース60を奥側に軽く押し込むことにより、上記係合が外れて蓋体50が上に押し上げられ、蓋体50が開くようになっている。51は鏡である。
より詳しく説明すると、上記容器本体10は、その平面図である図4(a)と、図4(a)のC-C′断面図である図4(b)と、図4(a)のD-D′断面図である図4(c)に示すように、その上面に、容器本体10の周縁部と底部とを枠状に残した形で、中皿収容ケース20(図1、図3を参照)を上から嵌入するための凹部11が設けられている。そして、上記凹部11の開口縁部には、後述する中皿収容ケース20のフランジ部22を載置するための段差部12が設けられている。
上記凹部11の底壁11aには、ヒンジ側の位置に、左右方向に延びるスリット13が設けられている。これは、中皿収容ケース20および底板40を介して凹部11内に嵌入される中皿30(図1、図3を参照)を、容器本体10の裏面側からコイン等で押し上げて取り出すことを考慮したものである。また、上記凹部11の底壁11aの中央部分[図4(a)において斜線で示す領域部分]は、周縁部よりもごくわずかに盛り上がっており、この厚肉部分14に、底板40を固定するための粘着剤層(図示せず)が設けられるようになっている。
つぎに、上記凹部11内に嵌入される中皿収容ケース20は、その平面図である図5(a)と、図5(a)のE-E′断面図である図5(b)と、図5(a)のF-F′断面図である図5(c)に示すように、中皿30(図1、図3を参照)を収容するための中皿用凹部21と、上記中皿用凹部21の周壁から水平方向外向きに延設されるフランジ部22とを備えている。
上記中皿用凹部21は、中皿30の外形に沿う浅皿状で、その底壁21aに、容器本体11の厚肉部分14よりも大きな開口部23が設けられている。
また、上記フランジ部22は、容器本体10の凹部11の開口縁部に設けられた段差部12(図4参照)に沿う形状になっており、上記中皿用凹部21を容器本体10の凹部11内に嵌入した状態において、中皿用凹部21の周壁外周面と容器本体10の凹部11の周壁内周面との間に隙間が形成され、上記フランジ部22が上記段差部12に重なって載置されるようになっている(図3参照)。
そして、上記中皿収容ケース20内に上から嵌入され、中皿30の下側に配置される底板40は、その平面図である図6(a)と、図6(a)のG-G′断面図である図6(b)と、図6(a)のH-H′断面図である図6(c)に示すように、略板状のベース板41と、上記ベース板41の下面に接合される緩衝シート42とを備えている。
上記ベース板41は、上記中皿収容ケース20(図5参照)の中皿用凹部21内に収まる輪郭形状になっており、厳密には、上記輪郭形状が、中皿用凹部21の底壁21aの輪郭形状よりも一回り小さく設定されることが好ましい。また、上記ベース板41の下面に接合される緩衝シート42の輪郭形状は、上記中皿用凹部21の底壁21aの輪郭形状よりも一回り大きく設定されることが好ましい。
したがって、上記底板40を中皿収容ケース20内に嵌入すると、上記底板40の、ベース板41の周縁部から側方にはみ出した緩衝シート42の周縁部が、中皿収容ケース20の中皿用凹部21の周壁内周面に押し当てられた状態で、上記底板40によって、中皿用凹部21の開口部23が塞がれるようになっている。
なお、上記底板40には、容器本体10のスリット13と上下に重なる配置で、ベース板41と緩衝シート42を貫通するスリット43が設けられている(図3を参照)。したがって、このスリット13、43を利用して、容器本体10の裏面側からコイン等で中皿30を押し上げて取り出せるようになっている。
また、上記ベース板41の中央部には、平面視正方形状の浅い凹部41aが設けられており、この凹部41a内に、鎖線で示すように、マグネットシート44が貼付されるようになっている。上記中皿収容ケース20の中皿用凹部21内に収容される中皿30の下面には、薄い鉄板(図示せず)が貼付されており、上記マグネットシート44の磁力によって、上記中皿30が底板40に固定されるようになっている。
ここで、上記容器本体10、中皿収容ケース20、底板40に用いられるベース板41の材質は、特に限定されるものではなく、目的とする形状に賦形できる樹脂材料であればどのようなものであっても差し支えないが、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル-スチレン(AS)樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)等を用いることが、成形性、耐久性、軽量性の点で好ましい。また、その成形方法についても、特に限定するものではないが、例えば、射出成形を用いることが好適である。ちなみに、この例では、これらの部材を、ABS樹脂の射出成形品によって形成している。
また、中皿30も、樹脂製であっても金属製であってもよいが、この例では、アルミニウム製の金皿を用い、その下面に鉄板を貼付して、マグネットシート44によってベース板41に固定するようになっている。なお、中皿30として樹脂皿を用いる場合は、中皿30と、中皿収容ケース20の中皿用凹部21とを、適宜の係合手段によって着脱自在に係合する。
一方、上記底板40に用いられる緩衝シート42は、衝撃吸収のためにクッション性を備えたものが好適であり、例えば、ウレタン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン等の樹脂を発泡させて形成した樹脂発泡シートであることが好ましい。また、樹脂発泡シート単独品ではなく、樹脂発泡シートと樹脂フィルムを積層したものが、繰り返し耐久性等に優れ、とりわけ好適である。なかでも、ウレタン樹脂微細発泡シートとポリエチレンテレフタレートフィルムとを積層したものが、とりわけ衝撃吸収性、低圧縮残留歪性、耐候性等に優れており、好適である。このような緩衝シート42の市販品としては、例えば、PORON SR-S-40P(ロジャースイノアック社製)があげられる。
これらの部材を、例えばつぎのようにして組み立てることにより、化粧料容器を得ることができる。すなわち、まず、容器本体10において、凹部11の厚肉部分14に、両面テープ等を利用して粘着剤層を形成する。つぎに、上記凹部11内に、上から中皿収容ケース20を嵌入し、凹部11の段差部12に中皿収容ケース20のフランジ部22を重ねて保持する。
この状態において、上記中皿収容ケース20の中皿用凹部21の周壁外周面と、容器本体10の凹部11の周壁内周面との間には、隙間があくよう設定されている。ちなみに、この例では、どの部分においても水平方向に1mm以上の隙間があくよう設定されている。
一方、ベース板41の下面に緩衝シート42を接合し、ベース板41の上面の凹部41aにマグネットシート44を貼付して、底板40を準備する。そして、この底板40を、緩衝シート42を下にして、上記中皿収容ケース20の中皿用凹部21内に嵌入して、中皿用凹部21の開口部23を塞ぐとともに、前述の厚肉部分14に設けた粘着剤層に貼り付けて固定する。
この状態において、上記底板40の、ベース板41の周縁部から側方にはみ出した緩衝シート42の周縁部は、中皿収容ケース20の中皿用凹部21の周壁内周面に押し当てられており、ベース板41は、上記緩衝シート42によって、弾力的に支受されている。
つぎに、上記中皿収容ケース20の中皿用凹部21内に、化粧料31が充填された中皿30を、上から嵌入する。上記中皿30は、中皿収容ケース20の底に配置される底板40のマグネットシート44によって固定された状態で、中皿用凹部21内に収まる。
そして、上記中皿収容ケース20および底板40を介して中皿30が収容された容器本体10に、常法にしたがって蓋体50をヒンジ連結させることにより、目的とする化粧料容器を得ることができる。
上記化粧料容器によれば、上記底板40に設けられる緩衝シート42によって、中皿30に対する上下方向からの衝撃を効果的に吸収することができる。また、上記緩衝シート42の、ベース板41から側方にはみ出した部分が中皿収容ケース20の中皿用凹部21の周壁内周面に押し当てられているとともに、中皿収容ケース20のフランジ部22が、容器本体10側の凹部11の開口縁部(段差部12)に重なり、水平方向に自由にずれることができるようになっているため、中皿30に対する側方からの衝撃を効果的に吸収することができる。そして、上記緩衝シート42に支受されたベース板41の動きや中皿収容ケース20自身の動きによって、斜め方向からの衝撃をも、効果的に吸収することができる。
しかも、上記化粧料容器は、容器本体10の凹部11内に中皿収容ケース20を嵌入し、その中皿収容ケース20の中皿用凹部21内に、まず底板40を嵌入し、その上に中皿30を嵌入する、という簡単な手順で組み立てることができるため、作業効率がよく、製造コストを低減することができる。
さらに、上記化粧料容器は、上下方向に、底板40を介在させるスペースさえあれば、どの方向にも優れた衝撃吸収性能を発揮するため、化粧料容器全体が嵩張らず、コンパクトで見栄えのよい化粧料容器となる。また、容器本体10の凹部11の周囲は、中皿収容ケース20のフランジ部22で覆われており、衝撃吸収のための隙間が上から見えないため、蓋体50を開いたときの見栄えもよい。
そして、上記化粧料容器によれば、従来、衝撃に弱くて用いることのできなかった組成の化粧料31を充填した中皿30を収容することができるという利点を有する。
なお、本発明において、上記中皿収容ケース20の中皿用凹部21の周壁外周面と、容器本体10の凹部11の周壁内周面との間に、ある程度隙間を設けることが、優れた衝撃吸収性能を得る上で重要である。上記の例では、この隙間の幅寸法S(水平方向の幅寸法、図3を参照)がどの部分においても1mm以上となるよう設定したが、上記幅寸法Sは、例えば0.2~3mm、なかでも、0.5~2mmに設定することが好適である。すなわち、上記幅寸法Sが大きすぎると化粧料容器が水平後方に嵩張ったものとなり好ましくない。また、上記幅寸法Sが小さすぎると、容器本体10に対する中皿収容ケース20の自由度が小さくなるため、衝撃吸収性能が不充分になるおそれがあり、やはり好ましくない。
また、本発明において、上記底板40における緩衝シート42の厚みや、ベース板41から側方にはみ出すはみ出し代も、充分な衝撃吸収性能を得る上で重要である。これらの値が、緩衝シート42の材質にもよるが、通常、その厚みは、0.5~5mm、なかでも0.8~3mmに設定することが好適である(上記の例では1mm)。また、上記はみ出し代は、通常0.5~5mm、なかでも0.8~2.0mmに設定することが好適である(上記の例では1.5mm)。これらの寸法が大きすぎても小さすぎても、充分な衝撃吸収性能が得られにくくなるおそれがあり好ましくない。
そして、上記底板40の緩衝シート42は、上記の例では、図7(a)に示すように、ベース板41(図7において、その輪郭形状を鎖線で示す)よりも一回り大きいものを用い、ベース板41の周縁部の全周にわたって側方にはみ出すよう設定したが、必ずしも全周にわたって緩衝シート42が側方にはみ出す形状でなくてもよい。例えば図7(b)に示すように、前後に分かれた2片の緩衝シート42を用いてよいし、図7(c)に示すように、左右に分かれた2片の緩衝シート42を用いてもよい。あるいは、図7(d)に示すように、四隅が欠けた形状の緩衝シート42を用いてもよい。
さらに、上記底板40の、緩衝シート42と組み合わせられるベース板41の厚みも、特に限定するものではないが、通常1~3mmに設定することが好ましく、特に、上記の例のように、その上面に凹部41aを設けてその内側にマグネットシート44を貼付する場合は、1.5~3mmに設定することが好ましい(上記の例では1.7mm)。すなわち、上記ベース板41が厚すぎると、化粧料容器が厚み方向に嵩張るものとなり好ましくない。また、薄すぎると強度が低く、経時的に欠けや割れが生じるおそれがあり好ましくない。
また、本発明において、上記底板40を中皿収容ケース20の中皿用凹部21内に嵌入した状態におけるベース板41の端面と上記中皿用凹部21の周壁内周面との間に設けられる隙間の幅寸法R(水平方向の幅寸法、図3を参照)も、上記緩衝シート42のはみ出し部分による衝撃吸収性能を効果的に発現させる上で重要である。この幅寸法Rも、前記幅寸法Sと同様の理由から、例えば0.2~3mm、なかでも、0.5~2mmに設定することが好適である。そして、衝撃を受けたときの中皿30の動きを考慮すれば、上記幅寸法Rと幅寸法Sとは、同じ寸法に設定することが好ましい。なお、上記「同じ寸法」とは、両者の寸法が厳密に同一である必要はなく、両者の寸法の差異が±0.5mm内である場合を含む趣旨である。
なお、上記の例では、容器本体10の凹部11内に、厚肉部分14を設けてこの部分に粘着剤層を形成するようにしたが、上記厚肉部分14は必ずしも必要はない。ただし、厚肉部分14があることによって、凹部11内において、弾性を有する粘着剤層が周縁部から区切られるため、この粘着剤層によって固定される中皿収容ケース20内の底板40の自由度が高くなる。したがって、中皿30に対する衝撃吸収性能がより大きくなり、好適である。
また、上記の例では、中皿収容ケース20において、中皿用凹部21の周壁の全周にわたってフランジ部22を延設したが、上記フランジ部22は、必ずしも全周にわたって設ける必要はない。すなわち、全体としてバランスよく容器本体10側の段差部12と重なっていれば、見栄えがよく、衝撃に応じて中皿収容ケース20を自由にずらせることができるため、差し支えない。
さらに、上記の例では、容器本体10の裏面側からコイン等を利用して中皿30を押し上げて外すことができるように、スリット13、43を設けているが、スリット13、43の形状は、特に限定するものではなく、例えば、軸体で押し上げることができるように、小さな丸形状のものとしてもよい。また、場合によっては、このようなスリット13、43を設けなくても差し支えない。
また、上記の例は、本発明を、平面視略矩形状の化粧料容器に適用した例であるが、化粧料容器全体の平面視形状は、矩形状に限らず、その機能やデザインに応じて、円形であったり楕円形であったり、任意の形状に設定することができる。そして、その全体の平面視角形状に合わせて、中皿収容ケース20や底板40の平面視形状を、適宜の形に設定することができる。
つぎに、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
まず、以下に示す実施例、比較例の構成となるコンパクトタイプの化粧料容器を準備した。なお、各化粧料容器の中皿には、同一種類の粉末固形化粧料(ファンデーション)を、それぞれ同一条件で充填して中皿収容ケースに収容した。
〔実施例1〕
上記実施の形態として例示した化粧料容器[図1~図6、図7(a)]に示す構成の化粧料容器を準備した。ただし、底板40の緩衝シート42は、ウレタン樹脂微細発泡シートとポリエチレンテレフタレートフィルムとを積層した厚み1mmの積層シート(PORON SR-S-40P、ロジャースイノアック社製)である。
〔実施例2〕
緩衝シート42として、厚み3mmのものを用いた。それ以外は実施例1と同様の構成の化粧料容器を準備した。
〔比較例1〕
基本的には実施例1の化粧料容器と同様の構成であって、緩衝シート42付の底板40は用いず、中皿30を中皿収容ケース20内に直接収容するタイプのものを準備した。
上記実施例1、2品、比較例1品について、以下のとおり落下衝撃試験を行い、その結果を、後記の表1に併せて示した。
〔落下衝撃試験〕
試験は、各試験品を、平坦なPタイル貼りコンクリートの上に、容器を垂直姿勢(ヒンジ連結部が下)で落下させることによって行い、その結果を、後記の評価基準に従って評価した。落下させる距離は、30cm、50cm、の2通りとした。
〈評価〉
落下試験は、新しいものを3個ずつ落下させて行い、下記の評価とした。
◎…3個とも変化なし。
〇…1~2個にごく小さなヒビが発生。
△…3個ともにごく小さなヒビが発生。
×…少なくとも1個に明らかなヒビや欠けが発生。
Figure 0006991577000001
上記の結果から、実施例1、2品は、ともに、衝撃吸収性に優れていることがわかる。これに対して、比較例1品は、化粧料の損傷が大きく、衝撃吸収性が低いことがわかる。
本発明は、衝撃吸収性に優れ、見栄えにも優れた化粧料容器に利用することができる。
10 容器本体
11 凹部
20 中皿収容ケース
21 中皿用凹部
22 フランジ部
23 開口部
30 中皿
40 底板
41 ベース板
42 緩衝シート
50 蓋体

Claims (5)

  1. 上面に凹部を有する容器本体と、上記容器本体の凹部内に上から嵌入される中皿収容ケースと、上記中皿収容ケース内に上から嵌入される浅皿状の中皿と、同じく上記中皿収容ケース内に上から嵌入され上記中皿の下側に配置される底板と、上記容器本体を蓋する蓋体とを備えた化粧料容器であって、
    上記中皿収容ケースが、上記中皿を収容するための中皿用凹部と、上記中皿用凹部の周壁から水平方向外向きに延設され上記容器本体における凹部の開口縁部に重なるフランジ部と、上記中皿用凹部の底壁に形成される開口部とを備え、
    上記底板が、略板状のベース板と、その周縁部の少なくとも一部が上記ベース板から側方にはみ出す状態で上記ベース板の下面に接合される緩衝シートとを備え、
    上記底板の、上記ベース板の周縁部から側方にはみ出した緩衝シートの周縁部が上記中皿用凹部の周壁内周面に押し当てられた状態で、上記中皿収容ケースの開口部が上記底板によって塞がれているとともに、上記中皿用凹部の周壁外周面と、容器本体の凹部の周壁内周面との間に隙間が形成されていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 上記ベース板の端面と上記中皿用凹部の周壁内周面との間に形成される隙間の幅寸法Rが、上記中皿用凹部の周壁外周面と容器本体の凹部の周壁内周面との間に形成される隙間の幅寸法Sと同じになるよう設定されている請求項1記載の化粧料容器。
  3. 上記緩衝シートが、少なくとも樹脂発泡層を備えたシートである請求項1または2記載の化粧料容器。
  4. 上記緩衝シートが、ウレタン樹脂微細発泡層とポリエチレンテレフタレートフィルム層との積層シートである請求項3記載の化粧料容器。
  5. 上記緩衝シートが、厚み0.8~3mmのシートである請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧料容器。
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