JP7475776B2 - コンパクト容器 - Google Patents

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Description

本発明は、固形の化粧料等を内容物として収納するコンパクト容器に関する。
従来、例えばファンデーション等の固形の化粧料等を内容物として収納するコンパクト容器として、内容物の収納空間を区画形成する本体側周壁と底壁とを備えた容器本体と、蓋側周壁と天壁とを備え、容器本体に開閉自在に装着されて収納空間の開口を覆う蓋体と、を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-80284号公報
上記構成を有する従来のコンパクト容器において、天壁の上面と底壁の下面との間隔(厚み)を狭めて当該容器を薄型化するために、容器本体の底壁の肉厚や蓋体の天壁の肉厚を薄くすることが求められている。容器本体の底壁の肉厚や蓋体の天壁の肉厚を薄くすれば、コンパクト容器に使用される合成樹脂材料の量を減らして、環境負荷を低減することもできる。
しかし、上記従来のコンパクト容器では、容器本体及び蓋体を、それぞれ合成樹脂材料の射出成形により形成するようにしているので、成形技術上、底壁の肉厚や天壁の肉厚をさらに薄くすることは困難であり、そのため容器を十分に薄型化することができない、という問題点があった。
本発明は、このような問題を解決するために開発されたものであり、その目的は、より薄型化されたコンパクト容器を提供することにある。
本発明のコンパクト容器は、内容物の収納空間を区画形成する本体側周壁と底壁とを備えた容器本体と、蓋側周壁と天壁とを備え、前記容器本体に開閉自在に装着されて前記収納空間の開口を覆う蓋体と、を有するコンパクト容器であって、記蓋体が記蓋側周壁を構成する環状の第1枠体と、前記第1枠体に張った状態で固定されて前記第1枠体の一端側の開口を閉塞する柔軟な第1フィルムと、を有し、記天壁が、前記第1フィルムのみで構成された部分を有し、前記蓋体が、前記第1枠体と前記第1フィルムとが一体化されたインサート成形品であり、前記第1枠体の前記開口において前記第1フィルムの内側面に貼り付けられた鏡を有する、ことを特徴とする。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記天壁が、少なくとも前記収納空間の開口を覆う部分において前記第1フィルムのみで構成されているのが好ましい。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記第1枠体の内周面に、前記第1フィルムの内側面に沿って延びるフランジ部が一体に設けられ、前記鏡の周縁部が前記フランジ部の内側面に当接しているのが好ましい。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記フランジ部が、前記第1枠体の内周面に全周に亘って設けられているのが好ましい。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記鏡が、前記フランジ部と同じ厚みの両面テープにより前記第1フィルムの内側面に貼り付けられているのが好ましい。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記容器本体が、前記本体側周壁を構成する環状の第2枠体と、前記第2枠体に固定されて前記第2枠体の一端側の開口を閉塞する第2フィルムと、を有して構成されているのが好ましい。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記底壁が、少なくとも前記収納空間の底部分において前記第2フィルムのみで構成されているのが好ましい。
本発明のコンパクト容器は、上記構成において、前記収納空間が、内容物が充填されたレフィル容器を収納可能に構成されているのが好ましい。
本発明によれば、より薄型化されたコンパクト容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるコンパクト容器の断面図である。 図1に示すコンパクト容器の、後側部分を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示すコンパクト容器の、前側部分を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示す蓋体の、一部を切り欠いた状態の分解斜視図である。 変形例のコンパクト容器の断面図である。 図5に示す変形例のコンパクト容器の、後側部分を拡大して示す拡大断面図である。 図5に示す変形例のコンパクト容器の、前側部分を拡大して示す拡大断面図である。 図5に示す変形例の蓋体の、一部を切り欠いた状態の分解斜視図である。 (a)は、図1に示すコンパクト容器において、鏡に過度な荷重が加えられた状態を示す説明図であり、(b)は、図5に示す変形例のコンパクト容器において、鏡に過度な荷重が加えられた状態を示す説明図である。 他の変形例のコンパクト容器の断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施の形態に係るコンパクト容器1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書においては、「上」は、後述する蓋体20が閉じた状態において後述する容器本体10に対して蓋体20が位置する側であり、「下」はその反対側である。また、「前」は、蓋体20が閉じた状態において後述するヒンジ軸24に対して後述する係合解除部材33が位置する側であり、「後」はその反対側である。さらに、幅方向は、上下方向及び前後方向に垂直な方向である。
図1~図3に示すように、コンパクト容器1は、容器本体10と蓋体20とを有している。
容器本体10は、本体側周壁11と底壁12とを備えた矩形皿状に形成されている。容器本体10は、本体側周壁11と底壁12とで区画形成された収納空間13を備えており、収納空間13に、例えば固形のファンデーション等の化粧料を内容物として収納することができる。
本実施の形態では、収納空間13は、内容物が充填されたレフィル容器14を収納可能に構成されている。すなわち、本実施の形態では、内容物は、レフィル容器14に充填され、レフィル容器14とともに収納空間13に収納される構成となっている。
収納空間13に、内容物ないしレフィル容器14への衝撃を吸収するための衝撃吸収部を設けた構成とすることもできる。
本実施の形態では、収納空間13は、隔壁15によって幅方向に並ぶ2つの空間に分割された構成となっており、レフィル容器14とは別の空間に、例えばパフ等の、内容物を塗布対象に塗布するための塗布具16を収納することができるようになっている。なお、収納空間13は、隔壁15が設けられない構成としてもよい。この場合、収納空間13に収納されたレフィル容器14の上側に塗布具16を収納する構成とすることができる。
容器本体10は、レフィル容器14を用いることなく、収納空間13に内容物を収納する構成としてもよい。
蓋体20は、蓋側周壁21と天壁22とを備えた矩形蓋状に形成され、容器本体10に開閉自在に装着されている。蓋体20は収納空間13の開口を覆っており、容器本体10に対して開かれると収納空間13の開口を外部に開放する。
本実施の形態では、蓋体20の蓋側周壁21の後側部分(図1において右側部分)には連結部23が一体に設けられており、蓋体20は連結部23においてヒンジ軸24により容器本体10の後側部分に回動自在に連結されている。ヒンジ軸24は、容器本体10ないし蓋体20の後側部分の一辺に沿って延びている。これにより、蓋体20は、容器本体10に対してヒンジ軸24を中心として回動することで、容器本体10の収納空間13を開閉することができる。蓋体20の開閉方向は上下方向である。
コンパクト容器1は、蓋体20を閉状態に保持するためのフック機構30を有している。図3に示すように、フック機構30は、容器本体10の、本体側周壁11の前側部分に一体に設けられた係止突起31と、蓋体20の、天壁22の前側部分に一体に設けられたフック部32とを有している。蓋体20が閉状態のときには、フック部32が係止突起31に下側からアンダーカット係合しており、これにより蓋体20は閉状態に保持される。一方、フック部32が係止突起31に対して上方に移動して互いの係合が解除されると、蓋体20は開くことが可能な状態となる。
図3に示すように、容器本体10の前側部分には、その一部を外部に露出させて係合解除部材33が装着されている。係合解除部材33は、容器内方に向けた押込み方向に押込み操作されることで、フック部32の係止突起31への係合を解除することができる。
本実施の形態では、係合解除部材33は、合成樹脂材料による一体成型品となっており、操作部33a、スライド壁33b、係止爪33c及び押上げ片33dを有している。
操作部33aは前後方向に垂直な壁状となっており、その前面は外部に露出している。スライド壁33bは容器内方に向けて延びる板状となっており、操作部33aの下端に一体に連なっている。容器本体10は、本体側周壁11の下端部分から前方に突出する支持壁17を備えており、係合解除部材33は、スライド壁33bが支持壁17に摺動自在に支持されることで、前後方向に移動自在となっている。係止爪33cはスライド壁33bの下面に設けられており、支持壁17の上面に設けられた溝部17aに配置されて係合解除部材33を容器本体10に対して抜け止め保持するようになっている。押上げ片33dは、操作部33aから後方に向けて突出しており、操作部33aに対して上下方向に揺動自在となっている。押上げ片33dに対応して、容器本体10の本体側周壁11の前面には、後方側ほど上方に位置するように傾斜した傾斜壁18が一体に設けられている。
係合解除部材33が初期位置から押込み方向に押し込まれると、押上げ片33dが、傾斜壁18に沿って上方に移動してフック機構30のフック部32を上方に押し上げて係止突起31から離脱させる。このように、蓋体20が閉じられた状態において、係合解除部材33を初期位置から押込み方向に押し込むことにより、押上げ片33dによりフック部32を係止突起31から離脱させて、蓋体20を開くことが可能な状態とすることができる。
図1に示すように、蓋体20は、蓋側周壁21を構成する環状の第1枠体40と、第1枠体40に固定されて第1枠体40の一端側の開口を閉塞する第1フィルム41とを有し、天壁22が、第1フィルム41のみで構成された部分を有するものとなっている。
より具体的には、図1、図4に示すように、第1枠体40は、前後左右の4つの辺部分を備えて蓋側周壁21を構成する周壁部分40aと、周壁部分40aの上縁の全周部分から内向きに延びて天壁22の一部を構成する平らな縁壁部分40bとを有する環状の形態を有しており、縁壁部分40bの内側は開口40cとなっている。開口40cは、容器本体10の収納空間13の開口よりも大きくなっており、平面視において、収納空間13の開口の全体が開口40cの範囲内に位置している。
なお、縁壁部分40bの前側部分の幅方向中央部にフック部32が一体に設けられ、周壁部分40aの後側部分の下端に連結部23が一体に設けられている。
第1枠体40は、合成樹脂材料の射出成形により、周壁部分40a、縁壁部分40b、フック部32及び連結部23が一体に形成された、合成樹脂製の射出成形品となっている。
第1フィルム41は、第1枠体40の縁壁部分40bの厚みよりも厚みが薄い合成樹脂製の柔軟なフィルムで構成されている。第1フィルム41は、第1枠40の開口40cを覆うとともに第1枠体40の縁壁部分40bの上側を向く表面全体を覆った状態で、縁壁部分40bの上側を向く表面全体に固定されている。第1枠体40に固定された第1フィルム41は、開口40cの部分において張った状態となって縁壁部分40bと略平行な平面状となっている。
なお、本実施の形態では、第1フィルム41は、縁壁部分40bと開口40cとを覆うとともに外周縁部分が周壁部分40aに達して周壁部分40aの表面の一部をも覆う構成とされているが、第1枠体40に固定されて開口40cの全体を覆っていれば、縁壁部分40bの一部や周壁部分40aを覆わない構成としてもよい。
上記のように、本実施の形態のコンパクト容器1では、蓋体20は、環状の第1枠体40に第1フィルム41が固定されることで、天壁22の、縁壁部分40bよりも内側の開口40cの部分が第1フィルム41のみで構成されたものとなっている。特に、本実施の形態では、蓋体20は、天壁22が、少なくとも収納空間13の開口を覆う部分において第1フィルム41のみで構成されたものとなっている。したがって、蓋体20を、蓋側周壁21と天壁22の全体を射出成形により形成した構成とした場合に比べて、天壁22の大部分において当該天壁22の厚みを薄くすることができ、これにより、コンパクト容器1を薄型化することができる。また、天壁22の大部分においてその肉厚を薄くすることができるので、コンパクト容器1に使用される合成樹脂材料の量を減らして、コンパクト容器1を軽量化することができるとともに、環境負荷を低減することができる。
また、天壁22を、少なくとも収納空間13の開口を覆う部分において第1フィルム41のみで構成されるようにしたので、天壁22の、容器本体10に対して上下に重複する大部分における肉厚を薄くすることができる。これにより、コンパクト容器1を、より効果的に薄型化することができるとともに、コンパクト容器1に使用される合成樹脂材料の量をより減らして、コンパクト容器1をさらに軽量化することができるとともに、環境負荷をさらに低減することができる。
蓋体20は、第1枠体40と第1フィルム41とが一体化されたインサート成形品とするのが好ましい。本実施の形態では、蓋体20は、第1枠体40を射出成形する際に、第1フィルム41をインサートとして成形型の内部に配置することで、成形後の第1枠体40に第1フィルム41が一体的に固定されたインサート成形品となっている。
このように、蓋体20を、第1枠体40と第1フィルム41とが一体化されたインサート成形品とすることで、第1枠体40に第1フィルム41が固定された蓋体20を、容易且つ精度よく製造することができる。
なお、蓋体20は、第1フィルム41がインサート成形によって第1枠体40に固定される構成に限らず、例えば、接着、溶着(融着)等の他の手段で、第1枠体40に固定された構成とすることもできる。
図1~図4に示すように、蓋体20は、第1枠体40の開口40cにおいて第1フィルム41の内側面(蓋体20が閉じた状態において容器内方を向く下面)に貼り付けられた鏡50を有している。鏡50は、開口40cよりも一回り小さい矩形の板状となっており、鏡50よりも僅かに小さい両面テープ51を用いて第1フィルム41の内側面に貼り付けられている。鏡50の厚みと両面テープ51の厚みとの合計の厚みは、第1枠体40の縁壁部分40bの厚みと同程度となっており、鏡50の下面は縁壁部分40bの下面と同一面状に配置されている。鏡50は、蓋体20を開いたときに外部に露出し、使用者は、内容物を使用しながら鏡50を見ることができる。
このように、本実施の形態のコンパクト容器1では、蓋体20に鏡50を設けた構成としても、鏡50を、第1枠体40の開口40cにおいて第1フィルム41の内側面に貼り付けた構成とすることで、天壁22の内側面から容器内方への鏡50の突出量を低減して、蓋体20の厚みを低減することができる。したがって、コンパクト容器1を、鏡50を有するとともに薄型化されたものとすることができる。
図5~図8に変形例として示すように、蓋体20に鏡50を設けた構成とした場合には、第1枠体40の縁壁部分40bの内周面に、第1フィルム41の内側面に沿って延びるフランジ部42を一体に設け、鏡50の周縁部をフランジ部42の内側面に当接させた構成とすることができる。
本実施の形態では、フランジ部42は、縁壁部分40bよりも薄くなっており、第1枠体40の縁壁部分40bの4つの各辺のそれぞれから縁壁部分40bの上面に沿って内方に突出するように縁壁部分40bの内周面に全周に亘って設けられている。これにより、鏡50の周縁部は、その全周に亘ってフランジ部42の内側面に当接している。
図9(a)に示すように、蓋体20を、第1枠体40にフランジ部42が設けられない構成とした場合、鏡50に第1フィルム41の側に向けた押付け力が加えられると、第1フィルム41は、その剛性が低いために撓みを生じ、これにより鏡50が縁壁部分40bに対して上方に位置ずれを生じ、その角部で第1フィルム41を破損する虞がある、という問題が生じることになる。これに対し、図9(b)に示すように、蓋体20を、第1枠体40にフランジ部42を設け、鏡50の周縁部をフランジ部42の内側面に当接させた構成とした場合には、鏡50に第1フィルム41の側に向けた押付け力が加えられても、当該荷重をフランジ部42により支持して、鏡50の角部によって第1フィルム41が破損することを防止することができる。特に、第1枠体40の縁壁部分40bの内周面に全周に亘ってフランジ部42を設けた構成とした場合には、鏡50の周縁部が、その全周に亘ってフランジ部42により支持されるようにして、鏡50の角部によって第1フィルム41が破損することを、より確実に防止することができる。
上記変形例において、フランジ部42を、第1枠体40の縁壁部分40bの内周面に全周に亘って設けるようにしているが、例えば、縁壁部分40bの4つの各辺のそれぞれに、互いに分離した個別のフランジ部42を設けるなど、その構成ないし配置、形状等は種々変更可能である。
上記変形例の構成においては、鏡50を第1フィルム41の内側面に貼り付けるための両面テープ51として、フランジ部42と同じ厚みのものを用いるのが好ましい。これにより、両面テープ51によって第1フィルム41の内側面に貼り付けられた鏡50の周縁部を、両面テープ51を撓ませることなく、フランジ部42の内側面に当接させることができる。したがって、フランジ部42により鏡50の周縁部を確実に支持させることができるとともに、第1フィルム41が鏡50から引っ張り力を加えられて撓みを生じることを防止することができる。
図1~図3に示すように、本実施の形態のコンパクト容器1では、容器本体10も、本体側周壁11を構成する枠体と、枠体に固定されて枠体の一端側の開口を閉塞するフィルムとを有して底壁12がフィルムのみで構成された部分を有するものとされている。
より具体的には、容器本体10は、本体側周壁11を構成する環状の第2枠体60と、第2枠体60に固定されて第2枠体60の一端側の開口を閉塞する第2フィルム61とを有し、底壁12が、第2フィルム61のみで構成された部分を有する構成となっている。
第2枠体60は、前後左右の4つの辺部分を備えて本体側周壁11を構成する周壁部分60aと、周壁部分60aの外側に嵌合固定された外側部材60bとを有しており、周壁部分60aの内側は開口60cとなっている。開口60cは、容器本体10の収納空間13の底部分に対応している。
なお、周壁部分60aの前側部分の幅方向中央部に係止突起31及び傾斜壁18が一体に設けられ、外側部材60bの前側部分の下端に支持壁17が一体に設けられている。
周壁部分60aと外側部材60bとは、それぞれ合成樹脂材料の射出成形により形成されている。
第2フィルム61は、第1フィルム41と同様に、第2枠体60の周壁部分60aないし外側部材60bの厚みよりも厚みが薄い合成樹脂製の柔軟なフィルムで構成されている。第2フィルム61は、第2枠60の開口60cを覆うとともに第2枠体60の外側部材60bの下側を向く表面全体を覆った状態で、外側部材60bの下側を向く表面全体に固定されている。第2枠体60に固定された第2フィルム61は、開口60cの部分において張った状態となって外側部材60bと略平行な平面状となっている。
なお、本実施の形態では、第2フィルム61は、外側部材60bと開口60cとを覆うとともに外周縁部分が外側部材60bの側面に達して当該側面の一部をも覆う構成とされているが、第2枠体60に固定されて開口60cの全体を覆っていれば、外側部材60bの一部や外側部材60bの側壁を覆わない構成としてもよい。
上記のように、本実施の形態のコンパクト容器1では、容器本体10は、環状の第2枠体60に第2フィルム61が固定されることで、底壁12の開口40cに対応する部分が第2フィルム61のみで構成されたものとなっている。特に、本実施の形態では、容器本体10は、底壁12が、少なくとも収納空間13の底部分において第2フィルム61のみで構成されたものとなっている。したがって、容器本体10を、本体側周壁11と底壁12の全体を射出成形により形成した構成とした場合に比べて、底壁12の大部分において当該底壁12の厚みを薄くすることができ、これにより、コンパクト容器1を薄型化することができる。また、底壁12の大部分においてその肉厚を薄くすることができるので、コンパクト容器1に使用される合成樹脂材料の量を減らして、コンパクト容器1を軽量化することができるとともに、環境負荷を低減することができる。
また、底壁12を、少なくとも収納空間13の底部分において第2フィルム61のみで構成されるようにしたので、底壁12の、容器本体10を効果的に薄くすることができる。これにより、コンパクト容器1を、より効果的に薄型化することができるとともに、コンパクト容器1に使用される合成樹脂材料の量をより減らして、コンパクト容器1をさらに軽量化することができるとともに、環境負荷をさらに低減することができる。
本実施の形態では、内容物をレフィル容器14に充填した状態で容器本体10の収納空間13に収納する構成としており、収納空間13に収納されたレフィル容器14の底部分と収納空間13の底部分を構成する第2フィルム61との間には若干の隙間が設けられている。このような構成により、容器本体10の収納空間13の底部分を第2フィルム61のみで構成されるようにしても、収納空間13への内容物の収納時や、内容物の使用時等において、レフィル容器14や内容物に加えられる荷重が第2フィルム61に伝達されることを防止して、第2フィルム61の破損を抑制することができる。また、第2フィルム61は薄肉で柔軟に伸縮が可能であるので、第2フィルム61を底壁12の外側から強制的に容器内方に向けて押し込むことで、レフィル容器14を収納空間13から容易に取り外すことができる。
容器本体10も、第2枠体60と第2フィルム61とが一体化されたインサート成形品とするのが好ましい。本実施の形態では、容器本体10は、外側部材60bと第2フィルム61とが一体化されたインサート成形品とされ、当該インサート成形品に周壁部分60aが嵌合固定により組み合わされた構成となっている。すなわち、外側部材60bを射出成形する際に、第2フィルム61をインサートとして成形型の内部に配置することで、成形後の外側部材60bに第2フィルム61が一体的に固定されたインサート成形品が形成され、これに別途射出成形により形成された周壁部分60aが嵌合固定により組み合わされて容器本体10が構成される。
このように、容器本体10の一部をインサート成形品とすることで、容器本体10を、容易且つ精度よく製造することができる。
なお、容器本体10は、第2フィルム61がインサート成形によって外側部材60bに固定される構成に限らず、例えば、接着、溶着(融着)等の他の手段で、外側部材60bに固定された構成とすることもできる。
図10に変形例として示すように、容器本体10を構成する第2枠体60は、周壁部分60aと外側部材60bとが一体化された構成とすることもできる。この変形例においては、第2枠体60は、合成樹脂材料の射出成形により、周壁部分60aと外側部材60bとが一体化された構成を有している。そして、周壁部分60aと外側部材60bとが一体化された第2枠体60に第2フィルム61が固定されることで、容器本体10の底壁12に第2フィルム61のみで構成された部分が設けられている。この変形例においても、蓋体20として、図1ないし図5に記載のものと同様に、第1枠体40に第1フィルム41が固定されることで、天壁22に第1フィルム41のみで構成された部分が設けられた構成のものが用いられている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態において、コンパクト容器1は、容器本体10及び蓋体20の両方が、環状の枠体と、この枠体に固定されて枠体の一端側の開口を閉塞するフィルムとを有し、底壁12ないし天壁22が、フィルムのみで構成された部分を有する構成とされているが、容器本体10及び蓋体20の何れか一方のみが、当該構成を有するものとしてもよい。
また、前記実施の形態では、コンパクト容器1を矩形で平たい形状のものとしたが、これに限らず、その形状は種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態においては、コンパクト容器1を、内容物としてファンデーションを収納するものとしたが、これに限らず、内容物として種々のものを収納する用途に用いられるものとすることができる。
さらに、前記実施の形態においては、蓋体20に鏡50を設けた構成としているが、鏡50を設けない構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、蓋体20は、ヒンジ軸24により容器本体10に連結されて容器本体10に対してヒンジ軸24を中心として回動することで開閉する構成とされているが、これに限らず、例えば、容器本体10に対してスライド式に開閉するものや、容器本体10に上方から組付けられる構成とするなど、蓋体20の容器本体10に対する開閉構造は種々変更可能である。
さらに、フック機構30の構造、係合解除部材33及び傾斜壁18の構成も種々変更可能である。
1 コンパクト容器
10 容器本体
11 本体側周壁
12 底壁
13 収納空間
14 レフィル容器
15 隔壁
16 塗布具
17 支持壁
17a 溝部
18 傾斜壁
20 蓋体
21 蓋側周壁
22 天壁
23 連結部
24 ヒンジ軸
30 フック機構
31 係止突起
32 フック部
33 係合解除部材
33a 操作部
33b スライド壁
33c 係止爪
33d 押上げ片
40 第1枠体
40a 周壁部分
40b 縁壁部分
40c 開口
41 第1フィルム
42 フランジ部
50 鏡
51 両面テープ
60 第2枠体
60a 周壁部分
60b 外側部材
60c 開口
61 第2フィルム

Claims (8)

  1. 内容物の収納空間を区画形成する本体側周壁と底壁とを備えた容器本体と、
    蓋側周壁と天壁とを備え、前記容器本体に開閉自在に装着されて前記収納空間の開口を覆う蓋体と、を有するコンパクト容器であって、
    記蓋体が
    記蓋側周壁を構成する環状の第1枠体と、
    前記第1枠体に張った状態で固定されて前記第1枠体の一端側の開口を閉塞する柔軟な第1フィルムと、を有し、
    記天壁が、前記第1フィルムのみで構成された部分を有し
    前記蓋体が、前記第1枠体と前記第1フィルムとが一体化されたインサート成形品であり、
    前記第1枠体の前記開口において前記第1フィルムの内側面に貼り付けられた鏡を有する、ことを特徴とする、コンパクト容器。
  2. 前記天壁が、少なくとも前記収納空間の開口を覆う部分において前記第1フィルムのみで構成されている、請求項に記載のコンパクト容器。
  3. 前記第1枠体の内周面に、前記第1フィルムの内側面に沿って延びるフランジ部が一体に設けられ、前記鏡の周縁部が前記フランジ部の内側面に当接している、請求項1または2に記載のコンパクト容器。
  4. 前記フランジ部が、前記第1枠体の内周面に全周に亘って設けられている、請求項に記載のコンパクト容器。
  5. 前記鏡が、前記フランジ部と同じ厚みの両面テープにより前記第1フィルムの内側面に貼り付けられている、請求項またはに記載のコンパクト容器。
  6. 前記容器本体が、
    前記本体側周壁を構成する環状の第2枠体と、
    前記第2枠体に固定されて前記第2枠体の一端側の開口を閉塞する第2フィルムと、を有して構成されている、請求項1~の何れか1項に記載のコンパクト容器。
  7. 前記底壁が、少なくとも前記収納空間の底部分において前記第2フィルムのみで構成されている、請求項に記載のコンパクト容器。
  8. 前記収納空間が、内容物が充填されたレフィル容器を収納可能に構成されている、請求項1~の何れか1項に記載のコンパクト容器。
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