JP2002253336A - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

化粧用コンパクト容器

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JP2002253336A
JP2002253336A JP2001053818A JP2001053818A JP2002253336A JP 2002253336 A JP2002253336 A JP 2002253336A JP 2001053818 A JP2001053818 A JP 2001053818A JP 2001053818 A JP2001053818 A JP 2001053818A JP 2002253336 A JP2002253336 A JP 2002253336A
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Kazuaki Nose
和明 野瀬
Kazuo Suzuki
一男 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用済の容器から鏡を容易に分離することがで
きるとともに、使用時には鏡が外れる等の不都合を生じ
る虞がなく確実に固定させておくことができ、また、そ
の構造も簡単で容易に製造することができ、低コストで
の製造が可能な化粧用コンパクト容器を提案する。 【解決手段】蓋体2の頂壁7中央部に穿設した窓孔8を
閉塞し且つ蓋体2表面を被覆してフィルム層3を固着
し、このフィルム層の窓孔部分に於ける押し込みにより
蓋体裏面に固着した鏡4の離脱を行う如く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧用コンパクト容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧用コンパクト容器として、例えば、
上面に化粧品を収納する化粧品収納凹部を備えた皿状の
容器本体と、該本体後部に後部を回動可能に連結して本
体上面を開閉可能に設けた蓋体とを、各前部で係脱可能
に構成してなるもの、或いは上面をパフ収納部に形成し
た中皿を、容器本体と蓋体との間に開閉可能に設けたも
のなど種々の形態のものが知られている。
【0003】これらの化粧用コンパクト容器は鏡を設け
ているのが一般的で、その固定面として蓋体裏面がごく
普通に挙げられる。これら容器に於ける鏡の固定は一般
に両面テープを使用して行う場合が多く、また、鏡周囲
の固定面に枠体を融着固定する等の方法が採用される場
合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の廃棄物処理事情
によれば、合成樹脂と金属或いは硝子等との分別処理が
要望されており、従来のコンパクト容器では、鏡を分離
することに考慮が払われておらず、裏面をピッタリ固定
した鏡をひきはがすのは極めて困難で、仮に外すことが
可能であっても時間,手間が掛かっている。特に、従来
容器に於ける鏡はその固定面に鏡とほぼ同形状の凹部を
形成し、その中に嵌合固定させている場合が多いため余
計取り外しが困難となる。また、周囲を融着したものに
あっては、枠体は容器体同様の肉厚のものであり、その
当接面をベタに融着しているので更に分離が困難とな
る。
【0005】本発明は上記した点に鑑みなされたもの
で、使用済の容器から鏡を容易に分離することができる
とともに、使用時には鏡が外れる等の不都合を生じる虞
がなく、確実に固定させておくことができ、また、その
構造も簡単で容易に製造することができ、低コストでの
製造が可能な化粧用コンパクト容器を提案するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の化粧用
コンパクト容器は、上記課題を解決するため、頂壁7中
央部に窓孔8を穿設した蓋体2と、窓孔8を閉塞し且つ
蓋体2表面を被覆して固着したフィルム層3と、蓋体2
裏面の窓孔8周囲部分に周縁部を固着した鏡4とを備
え、窓孔部分のフィルム層の押し込みにより鏡の離脱が
可能に構成したことを特徴とする化粧用コンパクト容器
として構成した。
【0007】また、請求項2発明の容器は、頂壁7中央
部に窓孔8を穿設するとともに、窓孔内に於いて周面を
窓孔周囲の頂壁7内周面に連結片11を介して連結した押
圧板12を設けてなる蓋体2と、押圧板12上面及び蓋体2
表面を被覆するとともに、押圧板上面及び蓋体表面に亘
り裏面を固着したフィルム層3と、蓋体2裏面の窓孔8
周囲部分に周縁部を固着した鏡4とを備え、窓孔部分の
フィルム層を介する押圧板の押し込みにより鏡の離脱が
可能に構成したことを特徴とする化粧用コンパクト容器
として構成した。
【0008】また、請求項3発明の容器は、上記フィル
ム層3が、予め蓋体2表面形状に成形したフィルム成形
体を蓋体2表面にインサート成形により固着してなる請
求項1又は2のいずれかに記載の化粧用コンパクト容器
として構成した。
【0009】また、請求項4発明の容器は、上記フィル
ム層3に装飾層を設けてなる請求項1又は2のいずれか
に記載の化粧用コンパクト容器として構成した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面を参照して説明する。
【0011】本発明の化粧用コンパクト容器は使用後に
鏡を簡単に取り外すことができるものであり、応用でき
る化粧用コンパクト容器の具体的形態は蓋体裏面に鏡を
固着した形態のものであれば種々採用でき、例えば、皿
状の容器本体と、該本体の後部に後部を回動可能に連結
して容器本体上面を開閉可能に設けた蓋体を備え、蓋体
裏面に鏡を備えたもの、或いは、上面をパフ収納部に形
成した中皿を容器本体と蓋体との間に開閉可能に設けた
もの等種々の形態に採用できる。尚、本発明容器の材質
は鏡と分別処理の必要があるものが対象で、基本的には
合成樹脂により形成したものを対象とするがこれに限ら
ない。
【0012】本請求項1発明の化粧用コンパクト容器1
は、例えば、図1に示す如く、蓋体2と、フィルム層3
と、鏡4とを備えている。
【0013】蓋体2は、頂壁中央部に窓孔を穿設したも
のであり、図示例に於いて蓋体2は、皿状の本体5後部
に後部を回動可能に枢着して本体上面を開閉可能に設け
たもので、周壁6上端縁より頂壁7を延設した伏皿状を
なし、頂壁7中央部に円形の窓孔8を穿設している。ま
た、窓孔8周囲の蓋体頂壁7裏面には鏡4を嵌合させる
ための嵌合凹部9を凹設している。窓孔8は、容器使用
後の廃棄の際にその部分のフィルム層3を押し込んで鏡
4を分離させるための空間であり、その形状は図示例の
如き円形状のものに限らず種々の形状を採用できる。但
し、上記した機能を発揮できる程度の大きさを有する。
【0014】フィルム層3は使用後窓孔を介して鏡を押
圧するためのもので、窓孔8を閉塞するとともに、蓋体
2表面を被覆して融着,接着等の適宜手段により固着し
たものである。フィルム層3は基本的に合成樹脂フィル
ムを使用でき、単層であっても積層のものであっても良
いが、その目的上比較的延伸性のあるものが好ましく使
用できる。また、合成樹脂フィルムと金属薄膜層との積
層フィルムであっても良い。フィルム層3の蓋体2への
固定手段は種々採用できるが、例えば、真空成形,真空
圧空成形等の公知の成形方法によりフィルムを蓋体2表
面にフィットする形状に成形し、該成形品をインサート
成形により蓋体2と一体化させるのが製造上有効であ
る。また、フィルム層3には必要に応じて印刷等により
色彩,模様,文字等の装飾層を付与することも可能であ
る。この装飾層を設ける構成は以下の発明に於いても同
様に採用できる。
【0015】鏡4は、蓋体2裏面の窓孔8周囲部分に周
縁部を固着させたもので、その固着方法としては種々採
用できるが、従来から使用されている両面テープを用い
てその周縁部上面を蓋体2裏面の所定位置に固着するこ
とができる。また、これに限らず接着材や粘着材により
固着することも可能である。図示例では、上記嵌合凹部
9内に固着させている。鏡4の形状も図示例の円形に限
らず種々の形状を採用できる。
【0016】上記の如く構成した化粧用コンパクト容器
1は、使用後廃棄の際には図2(a)の状態から、例えば
図4に示す如く、手で蓋体2を持ち、指10でその中央部
を押圧すれば、図2(b) にある如く、フィルム層3が延
びて鏡4上面を押圧し、固着部分を剥離させて簡単に鏡
4を取り外すことができる。
【0017】図5は本請求項2発明の一例を示すもの
で、本発明の化粧用コンパクト容器1は、同様に蓋体2
と、フィルム層3と、鏡4とを備えており、蓋体2は、
中央部に穿設した窓孔8内に於いて周面を窓孔8周囲の
頂壁7内周面に連結片11を介して連結した押圧板12を設
けている。この押圧板12は連結片11とともに蓋体2と一
体に形勢することができる。各連結片11は、押圧板12の
外周面に周方向複数設けており、フィルム層3を介して
押圧板12を押し込んだ際に変形したり或いは延伸したり
或いは破断して押圧板12の下方への移行を可能にするも
のである。従って、適宜の太さを選択すると良い。
【0018】フィルム層3は、図1の実施例のフィルム
層と同様の材質,形成方法を採用でき、押圧板12上面及
び蓋体2表面を被覆して押圧板上面及び蓋体表面に亘り
裏面を固着している。また、鏡4も図1の実施例と同様
に固着している。
【0019】この場合には、使用後図6(a) の状態から
蓋体2中央部に於ける窓孔部分のフィルム層3を押し込
むと、図6(b) の状態にある如く押圧板12が鏡4を押圧
してその固着部分を剥がし、蓋体2から分離させる。
尚、図示例では押圧板12と鏡4との間に隙間を設けてい
るが、隙間はなくても良い。
【0020】
【発明の効果】以上説明した如く本請求項1発明の化粧
用コンパクト容器は、既述構成としたことにより、使用
後廃棄の際には蓋体2中央部を押し込むという極めて簡
単な操作により容易に鏡4を取り外すことができ、しか
も使用時には通常の操作で鏡が外れることはなく、不都
合なく使用できるものである。また、鏡4押圧のためフ
ィルム層3を蓋体2とは別に設けているため、延伸性に
富んだ材質を選択でき、押圧時にフィルム層3が切れた
り、割れたりして鋭利な危険部分が現出する不都合を生
じることはない。更に構造もきわめて簡単で、容易にか
つ安価に製造できる利点を兼ね備えている。
【0021】請求項2発明の化粧用コンパクト容器は、
窓孔8内に於いて周面を連結片11を介して連結した押圧
板12を設けているので、フィルム層3の押圧力を直接的
に鏡4に伝達できるため更に容易に鏡を取り外すことが
できるとともに、使用時にはフィルム層を押圧板12が保
護してフィルム層3の外力による不用意なへこみ等をよ
り確実に防止できる利点を兼ね備えている。
【0022】また、請求項3発明の化粧用コンパクト容
器は、フィルム層3と蓋体2との固着性が良く、一体感
ができて外観をより良く表現できるとともに、窓孔8部
分のフィルム層3に弛み等が生じることがなく、外力に
対する強度をより向上させることができる利点を兼ね備
える。
【0023】また、請求項4発明の化粧用コンパクト容
器は、印刷の簡単なフィルム層3に装飾層を施すため、
美麗な外観をより簡単に得られる利点を兼ね備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部斜視図である。
【図2】同実施例の作用を説明する説明図である。
【図3】同実施例の鏡を外している状態の要部斜視図で
ある。
【図4】同実施例の鏡を外す際の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部斜視図である。
【図6】同実施例の作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…蓋体,3…フィルム層,4…鏡,7…頂壁,8…窓
孔,11…連結片,12…押圧板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頂壁7中央部に窓孔8を穿設した蓋体2
    と、窓孔8を閉塞し且つ蓋体2表面を被覆して固着した
    フィルム層3と、蓋体2裏面の窓孔8周囲部分に周縁部
    を固着した鏡4とを備え、窓孔部分のフィルム層の押し
    込みにより鏡の離脱が可能に構成したことを特徴とする
    化粧用コンパクト容器。
  2. 【請求項2】頂壁7中央部に窓孔8を穿設するととも
    に、窓孔内に於いて周面を窓孔周囲の頂壁7内周面に連
    結片11を介して連結した押圧板12を設けてなる蓋体2
    と、押圧板12上面及び蓋体2表面を被覆するとともに、
    押圧板上面及び蓋体表面に亘り裏面を固着したフィルム
    層3と、蓋体2裏面の窓孔8周囲部分に周縁部を固着し
    た鏡4とを備え、窓孔部分のフィルム層を介する押圧板
    の押し込みにより鏡の離脱が可能に構成したことを特徴
    とする化粧用コンパクト容器。
  3. 【請求項3】上記フィルム層3が、予め蓋体2表面形状
    に成形したフィルム成形体を蓋体2表面にインサート成
    形により固着してなる請求項1又は2のいずれかに記載
    の化粧用コンパクト容器。
  4. 【請求項4】上記フィルム層3に装飾層を設けてなる請
    求項1又は2のいずれかに記載の化粧用コンパクト容
    器。
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