JP4387080B2 - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧用コンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧用コンパクト容器として、例えば、上面に化粧品を収納する化粧品収納凹部を備えた皿状の容器本体と、該本体後部に後部を回動可能に連結して本体上面を開閉可能に設けた蓋体とを、各前部で係脱可能に構成してなるもの、或いは上面をパフ収納部に形成した中皿を、容器本体と蓋体との間に開閉可能に設けたものなど種々の形態のものが知られている。
【0003】
これらの化粧用コンパクト容器は鏡を設けているのが一般的で、その固定面として蓋体裏面がごく普通に挙げられる。これら容器に於ける鏡の固定は一般に両面テープを使用して行う場合が多く、また、鏡周囲の固定面に枠体を融着固定する等の方法が採用される場合もある。
【0004】
近年の廃棄物処理事情によれば、合成樹脂と金属或いは硝子等との分別処理が要望されており、従来のコンパクト容器では、鏡を分離することに考慮が払われておらず、裏面をピッタリ固定した鏡を引き剥がすのは極めて困難で、仮に外すことが可能であっても時間、手間がかかっている。特に、従来容器に於ける鏡はその固定面に鏡とほぼ同形状の凹部を形成し、その中に嵌合固定させている場合が多いため余計取り外しが困難となる。また、周囲を融着したものにあっては、枠体は容器体同様の肉厚のものであり、その当接面をベタに融着しているので更に分離が困難となる。
【0005】
この様な点を考慮して廃棄の際に比較的容易に鏡を分離できる容器が提案されている(特開平10−33256号)。
【0006】
ここに記載されている容器は、蓋体の裏面に凹設した凹部内に収納した鏡を係止部材により係止して構成している。係止部材は、蓋体に対して超音波等による溶着や接着剤による接着で固定したもので、鏡周縁部を押さえる枠状の押さえ部と、該押さえ部の後端部に断面L字状に一体的に垂下形成させた縦壁部とから構成している。縦壁部は蓋体の表面から連続的に垂下された外側壁部の内側に配設され、両者で軸受け部を構成している。
【0007】
また、縦壁部には貫通穴が形成されるとともに、外側壁部に窪み部を設け、コイン等を貫通穴から挿入して、その先端部を窪み部に差し込み、この差し込んだコインを梃とし用いて、貫通穴から突出した後端部を上方に押し上げる。このとき、窪み部が梃の支点として機能し、貫通穴の内面は梃の作用点として押圧され、蓋体及び係止部材にはこれら両者間を分離するような剪断力が入力され、係止部材が蓋体より引き剥がされて分離する如く構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこの様な鏡の容易な分離に加え、構造が簡単で安価に製造することができ、しかも鏡の着脱を可能として、使用上,製造上のメリットを増加させた優れたコンパクト容器を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、収納凹部4を有する容器本体2と、該本体上面を開閉可能に設けた蓋体3と、該蓋体裏面に突設した嵌合枠9内に固定部材10により固定した鏡板8とを備え、上記固定部材10は、嵌合枠9内周に凹凸係合手段Aにより抜け出しを防止して嵌合させた筒部11と、該筒部11外面より嵌合枠9下面に延設した外向きフランジ部12と、筒部内面より鏡板下面周縁部に延設した内向きフランジ部13とで構成し、上記嵌合枠9の所定位置に固定部材取り外し用の切欠部14を設けた。
【0010】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、収納凹部4を備えた容器本体2と、収納凹部4上を開閉可能に設けた中皿17と、中皿及び容器本体上面を開閉可能に設けた蓋体3と、中皿17裏面に突設した嵌合枠9内に固定部材10により固定した鏡板8とを備え、上記固定部材10は、嵌合枠9内周に抜け出しを防止して嵌合させた筒部11と、筒部内面より鏡板下面周縁部に延設した内向きフランジ部13とを備え、上記中皿底壁18の筒部11対応位置に、固定部材取り外し用の窓孔19を設けた。
【0011】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第2の手段に於いて、上記筒部11が、凹凸係合手段Aにより嵌合筒9内周に抜け出しを防止して嵌合させてなる筒部である如く構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示す如く、本発明化粧用コンパクト容器1は、容器本体2と、蓋体3とを備えている。容器本体2の上面には、内部に化粧品を収納する収納凹部4を備えている。蓋体3は、容器本体2上面を開閉可能に設けたもので、後部を容器本体2後部に回動可能に連結している。また、蓋体3前部より垂設したフック5を、容器本体2前部の係合突起6に離脱可能に係合させて閉蓋状態を維持できる如く構成している。また、前部には押釦7を設け、該押釦の押し込みによりフックと係合突部の係合を解除する如く構成している。
【0014】
蓋体3裏面には鏡板8を固定しており、蓋体3裏面より突設した嵌合枠9内に固定部材10によって固定している。鏡板8は、固定部材10の後述する筒部内に収納させ、その内向きフランジ部で係止できる形状であれば種々の形状が使用できるが、外周縁が筒部11内周面に沿った形状を一般に使用する。
【0015】
固定部材10は、嵌合枠9内周に凹凸係合手段Aにより抜け出しを防止して嵌合させた筒部11と、該筒部11外面より嵌合枠9下面に延設した外向きフランジ部12と、筒部11内面より鏡板8下面周縁部に延設した内向きフランジ部13とで構成しており、嵌合枠9の所定位置に固定部材取り外し用の切欠部14を設けている。
【0016】
図示例では、嵌合枠9の内周面下部に凹凸係合手段Aの一部を構成する係止突条15を周方向間隔をあけて複数突設し、筒部11の外周面上部に突設した凹凸係合手段Aの一部を構成する係合突条16に乗り越え係合させている。
【0017】
尚、凹凸係合手段は上記係止突条15と係合突条16とで構成したものに限らず、係合凹条と該凹条に嵌合する係合突条との組み合わせ、或いは係合凹条と該凹条に嵌合する複数の係合突起との組み合わせ等種々の形態を採用でき、要は強制的に筒部11を嵌合させた際に互いに嵌合或いは係合し合う部位を備えていれば良い。
【0018】
筒部11は嵌合枠9内周面形状に併せた筒状をなしている。また、嵌合枠9の外向きフランジ12は嵌合枠9を取り外す際に剛性体を引っかける役割を、また、内向きフランジ部13は鏡板8の抜け出し防止の役割をそれぞれ果たすものであるが、その外に両者の形状を種々選択することにより、例えば、縁部を装飾性のある形状に形成することにより、鏡板8の露出面の形状等が変化し、より装飾性を増加する役割を果たすものである。従って、これら形状或いは色等の形態の異なるフランジ部分を備えた嵌合枠9を複数取り揃えておけば、それらを交換することにより、趣の異なる容器を簡単に得られるものである。
【0019】
上記の如く構成した化粧用コンパクト容器に於いて、鏡板8を装着する際には、例えば、筒部11内に鏡板8を収納した固定部材10を、嵌合枠9に強制的に押し込んで嵌合させることで装着することができる。また、廃棄の際等には切欠部14部分にコインやドライバー等の剛性のある剛性体の一端を挿入して、外向きフランジ部12を支点として剛性体を回動させることにより固定部材10を嵌合枠9から取り外し、同時に鏡板8を取り外すことができ、合成樹脂により形成された他の部分と硝子製の鏡板8との分別処理を行えるものである。
【0020】
図3は本発明の他の実施例を示し、本実施例の化粧用コンパクト容器1は、容器本体2と、蓋体3と、中皿17とを備え、中皿17の下面に鏡板8を固定したものである。中皿17は、内部にパフ等の化粧具を収納するためのもので、容器本体2の収納凹部4上面を開閉可能に設けており、蓋体後部とともに後部を容器本体2後部に回動可能に連結している。尚、筒部11は嵌合枠9内周に接着,溶着等の固着手段を介して嵌合させることも可能である。
【0021】
鏡板8は、中皿17裏面に突設した嵌合枠9内に固定部材10により固定している。嵌合枠9は上記した切欠部14の存在がない他は上記図1の実施例に於ける嵌合枠9と同様であり、また、固定部材10も図1の実施例に於ける固定部材と同様構成のものを使用できる。
【0022】
本発明の場合には廃棄の際の鏡板8を分別処理する目的で、中皿底壁18の上記筒部11対応位置に、固定部材取り外し用の窓孔19を設けている。窓孔19は少なくとも筒部11上面が臨み、ドライバーやコイン等が挿入可能な大きさに開口させ、必要に応じて指が挿入可能な大きさに開口させても良い。
【0023】
この場合は、廃棄の際に窓孔19上方より筒部11或いは筒部11と鏡板8を押圧することにより容易に固定部材10及び鏡板8が嵌合枠9より外れる。
【0024】
尚、上記各部材の材質は特に限定しないが、主として合成樹脂を使用し、必要に応じて金属,エラストマー等を併用して製造することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の化粧用コンパクト容器は、既述構成としたことにより、廃棄の際に簡単な操作で鏡板を取り外すことができ、鏡板と、その他の部分の容易な分別処理が可能である。また、固定部材10は嵌合枠9に凹凸係合手段Aを介して抜け出しを防止して嵌合されているので、通常は嵌合枠9が外力により不用意に外れる等の虞がなく、一方、鏡板装着時には固定部材10を押し込むという簡単な操作で装着することができる。従って、必要に応じて鏡を着脱できる便利があり、また、同じ嵌合枠9内に嵌合係止させることができる形状の異なる固定部材10及び該固定部材に係止される鏡板を複数用意すれば、簡単に鏡形状の異なる複数の容器を得られる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の切欠部部分の要部拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…容器本体,3…蓋体,4…収納凹部,8…鏡板,9…嵌合枠,
10…固定部材,11…筒部,12…外向きフランジ部,13…内向きフランジ部,
14…切欠部,17…中皿,18…中皿底壁,19…窓孔,A…凹凸係合手段
Claims (1)
- 収納凹部4を備えた容器本体2と、収納凹部4上を開閉可能に設けた中皿17と、中皿及び容器本体上面を開閉可能に設けた蓋体3と、中皿17裏面に突設した嵌合枠9内に固定部材10により固定した鏡板8とを備え、上記固定部材10は、嵌合枠9内周に凹凸係合手段Aにより抜け出しを防止して嵌合させた筒部11と、筒部11内面より鏡板8下面周縁部に延設した内向きフランジ部13とを備え、上記中皿底壁18の筒部11対応位置に、固定部材取り外し用の窓孔19を設けてなることを特徴とする化粧用コンパクト容器。
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- 2002-01-29 JP JP2002020228A patent/JP4387080B2/ja not_active Expired - Fee Related
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