JP2003219910A - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

化粧用コンパクト容器

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JP2003219910A
JP2003219910A JP2002020228A JP2002020228A JP2003219910A JP 2003219910 A JP2003219910 A JP 2003219910A JP 2002020228 A JP2002020228 A JP 2002020228A JP 2002020228 A JP2002020228 A JP 2002020228A JP 2003219910 A JP2003219910 A JP 2003219910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廃棄の際に鏡板の容易な分離を行えて分別処理
を確実に行えるとともに、構造が簡単で安価に製造する
ことができ、しかも鏡板の着脱が可能で、使用上,製造
上のメリットを増加させた優れたコンパクト容器を提案
する。 【解決手段】容器本体2と蓋体3との間に開閉可能に中
皿17を設け、中皿17裏面に突設した嵌合枠9内に固定部
材10により鏡板8を固定した。また、固定部材は、嵌合
枠内周に凹凸係合手段Aにより抜け出しを防止して嵌合
させた筒部を有し、中皿底壁18の筒部対応位置に固定部
材取り外し用の窓孔19を穿設して、例えば上方よりコイ
ン等の剛性体により押圧して簡単に取り外しができる如
く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧用コンパクト容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧用コンパクト容器として、例えば、
上面に化粧品を収納する化粧品収納凹部を備えた皿状の
容器本体と、該本体後部に後部を回動可能に連結して本
体上面を開閉可能に設けた蓋体とを、各前部で係脱可能
に構成してなるもの、或いは上面をパフ収納部に形成し
た中皿を、容器本体と蓋体との間に開閉可能に設けたも
のなど種々の形態のものが知られている。
【0003】これらの化粧用コンパクト容器は鏡を設け
ているのが一般的で、その固定面として蓋体裏面がごく
普通に挙げられる。これら容器に於ける鏡の固定は一般
に両面テープを使用して行う場合が多く、また、鏡周囲
の固定面に枠体を融着固定する等の方法が採用される場
合もある。
【0004】近年の廃棄物処理事情によれば、合成樹脂
と金属或いは硝子等との分別処理が要望されており、従
来のコンパクト容器では、鏡を分離することに考慮が払
われておらず、裏面をピッタリ固定した鏡を引き剥がす
のは極めて困難で、仮に外すことが可能であっても時
間、手間がかかっている。特に、従来容器に於ける鏡は
その固定面に鏡とほぼ同形状の凹部を形成し、その中に
嵌合固定させている場合が多いため余計取り外しが困難
となる。また、周囲を融着したものにあっては、枠体は
容器体同様の肉厚のものであり、その当接面をベタに融
着しているので更に分離が困難となる。
【0005】この様な点を考慮して廃棄の際に比較的容
易に鏡を分離できる容器が提案されている(特開平10
−33256号)。
【0006】ここに記載されている容器は、蓋体の裏面
に凹設した凹部内に収納した鏡を係止部材により係止し
て構成している。係止部材は、蓋体に対して超音波等に
よる溶着や接着剤による接着で固定したもので、鏡周縁
部を押さえる枠状の押さえ部と、該押さえ部の後端部に
断面L字状に一体的に垂下形成させた縦壁部とから構成
している。縦壁部は蓋体の表面から連続的に垂下された
外側壁部の内側に配設され、両者で軸受け部を構成して
いる。
【0007】また、縦壁部には貫通穴が形成されるとと
もに、外側壁部に窪み部を設け、コイン等を貫通穴から
挿入して、その先端部を窪み部に差し込み、この差し込
んだコインを梃とし用いて、貫通穴から突出した後端部
を上方に押し上げる。このとき、窪み部が梃の支点とし
て機能し、貫通穴の内面は梃の作用点として押圧され、
蓋体及び係止部材にはこれら両者間を分離するような剪
断力が入力され、係止部材が蓋体より引き剥がされて分
離する如く構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な鏡の
容易な分離に加え、構造が簡単で安価に製造することが
でき、しかも鏡の着脱を可能として、使用上,製造上の
メリットを増加させた優れたコンパクト容器を提案する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明のコンパ
クト容器は、上記課題を解決するため、収納凹部4を有
する容器本体2と、該本体上面を開閉可能に設けた蓋体
3と、該蓋体裏面に突設した嵌合枠9内に固定部材10に
より固定した鏡板8とを備え、上記固定部材10は、嵌合
枠9内周に凹凸係合手段Aにより抜け出しを防止して嵌
合させた筒部11と、該筒部11外面より嵌合枠9下面に延
設した外向きフランジ部12と、筒部内面より鏡板下面周
縁部に延設した内向きフランジ部13とで構成し、上記嵌
合枠9の所定位置に固定部材取り外し用の切欠部14を設
けてなることを特徴とする化粧用コンパクト容器として
構成した。
【0010】また、請求項2発明のコンパクト容器は、
収納凹部4を備えた容器本体2と、収納凹部4上を開閉
可能に設けた中皿17と、中皿及び容器本体上面を開閉可
能に設けた蓋体3と、中皿17裏面に突設した嵌合枠9内
に固定部材10により固定した鏡板8とを備え、上記固定
部材10は、嵌合枠9内周に抜け出しを防止して嵌合させ
た筒部11と、筒部内面より鏡板下面周縁部に延設した内
向きフランジ部13とを備え、上記中皿底壁18の筒部11対
応位置に、固定部材取り外し用の窓孔19を設けてなるこ
とを特徴とする化粧用コンパクト容器として構成した。
【0011】また、請求項3発明のコンパクト容器は、
上記筒部11が、凹凸係合手段Aにより嵌合筒9内周に抜
け出しを防止して嵌合させてなる筒部である請求項2記
載の化粧用コンパクト容器として構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1に示す如く、本発明化粧用コンパクト
容器1は、容器本体2と、蓋体3とを備えている。容器
本体2の上面には、内部に化粧品を収納する収納凹部4
を備えている。蓋体3は、容器本体2上面を開閉可能に
設けたもので、後部を容器本体2後部に回動可能に連結
している。また、蓋体3前部より垂設したフック5を、
容器本体2前部の係合突起6に離脱可能に係合させて閉
蓋状態を維持できる如く構成している。また、前部には
押釦7を設け、該押釦の押し込みによりフックと係合突
部の係合を解除する如く構成している。
【0014】蓋体3裏面には鏡板8を固定しており、蓋
体3裏面より突設した嵌合枠9内に固定部材10によって
固定している。鏡板8は、固定部材10の後述する筒部内
に収納させ、その内向きフランジ部で係止できる形状で
あれば種々の形状が使用できるが、外周縁が筒部11内周
面に沿った形状を一般に使用する。
【0015】固定部材10は、嵌合枠9内周に凹凸係合手
段Aにより抜け出しを防止して嵌合させた筒部11と、該
筒部11外面より嵌合枠9下面に延設した外向きフランジ
部12と、筒部11内面より鏡板8下面周縁部に延設した内
向きフランジ部13とで構成しており、嵌合枠9の所定位
置に固定部材取り外し用の切欠部14を設けている。
【0016】図示例では、嵌合枠9の内周面下部に凹凸
係合手段Aの一部を構成する係止突条15を周方向間隔を
あけて複数突設し、筒部11の外周面上部に突設した凹凸
係合手段Aの一部を構成する係合突条16に乗り越え係合
させている。
【0017】尚、凹凸係合手段は上記係止突条15と係合
突条16とで構成したものに限らず、係合凹条と該凹条に
嵌合する係合突条との組み合わせ、或いは係合凹条と該
凹条に嵌合する複数の係合突起との組み合わせ等種々の
形態を採用でき、要は強制的に筒部11を嵌合させた際に
互いに嵌合或いは係合し合う部位を備えていれば良い。
【0018】筒部11は嵌合枠9内周面形状に併せた筒状
をなしている。また、嵌合枠9の外向きフランジ12は嵌
合枠9を取り外す際に剛性体を引っかける役割を、ま
た、内向きフランジ部13は鏡板8の抜け出し防止の役割
をそれぞれ果たすものであるが、その外に両者の形状を
種々選択することにより、例えば、縁部を装飾性のある
形状に形成することにより、鏡板8の露出面の形状等が
変化し、より装飾性を増加する役割を果たすものであ
る。従って、これら形状或いは色等の形態の異なるフラ
ンジ部分を備えた嵌合枠9を複数取り揃えておけば、そ
れらを交換することにより、趣の異なる容器を簡単に得
られるものである。
【0019】上記の如く構成した化粧用コンパクト容器
に於いて、鏡板8を装着する際には、例えば、筒部11内
に鏡板8を収納した固定部材10を、嵌合枠9に強制的に
押し込んで嵌合させることで装着することができる。ま
た、廃棄の際等には切欠部14部分にコインやドライバー
等の剛性のある剛性体の一端を挿入して、外向きフラン
ジ部12を支点として剛性体を回動させることにより固定
部材10を嵌合枠9から取り外し、同時に鏡板8を取り外
すことができ、合成樹脂により形成された他の部分と硝
子製の鏡板8との分別処理を行えるものである。
【0020】図3は本発明の他の実施例を示し、本実施
例の化粧用コンパクト容器1は、容器本体2と、蓋体3
と、中皿17とを備え、中皿17の下面に鏡板8を固定した
ものである。中皿17は、内部にパフ等の化粧具を収納す
るためのもので、容器本体2の収納凹部4上面を開閉可
能に設けており、蓋体後部とともに後部を容器本体2後
部に回動可能に連結している。尚、筒部11は嵌合枠9内
周に接着,溶着等の固着手段を介して嵌合させることも
可能である。
【0021】鏡板8は、中皿17裏面に突設した嵌合枠9
内に固定部材10により固定している。嵌合枠9は上記し
た切欠部14の存在がない他は上記図1の実施例に於ける
嵌合枠9と同様であり、また、固定部材10も図1の実施
例に於ける固定部材と同様構成のものを使用できる。
【0022】本発明の場合には廃棄の際の鏡板8を分別
処理する目的で、中皿底壁18の上記筒部11対応位置に、
固定部材取り外し用の窓孔19を設けている。窓孔19は少
なくとも筒部11上面が臨み、ドライバーやコイン等が挿
入可能な大きさに開口させ、必要に応じて指が挿入可能
な大きさに開口させても良い。
【0023】この場合は、廃棄の際に窓孔19上方より筒
部11或いは筒部11と鏡板8を押圧することにより容易に
固定部材10及び鏡板8が嵌合枠9より外れる。
【0024】尚、上記各部材の材質は特に限定しない
が、主として合成樹脂を使用し、必要に応じて金属,エ
ラストマー等を併用して製造することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明した如く、本請求項1発明の化
粧用コンパクト容器は、既述構成としたことにより、廃
棄の際に簡単な操作で鏡板を取り外すことができ、鏡板
と、その他の部分の容易な分別処理が可能である。ま
た、固定部材10は嵌合枠9に凹凸係合手段Aを介して抜
け出しを防止して嵌合されているので、通常は嵌合枠9
が外力により不用意に外れる等の虞がなく、一方、鏡板
装着時には固定部材10を押し込むという簡単な操作で装
着することができる。従って、必要に応じて鏡を着脱で
きる便利があり、また、同じ嵌合枠9内に嵌合係止させ
ることができる形状の異なる固定部材10及び該固定部材
に係止される鏡板を複数用意すれば、簡単に鏡形状の異
なる複数の容器を得られる利点もある。
【0026】また、請求項2発明の化粧用コンパクト容
器は、同様に鏡板とその他の部分の容易な分別処理が可
能である。
【0027】また、請求項3発明の化粧用コンパクト容
器は、同様に必要に応じて鏡を着脱できる便利があり、
簡単に鏡形状の異なる複数の容器を得られる利点も兼ね
備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の切欠部部分の要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…容器本体,3…蓋体,4…収納凹部,8…鏡板,9
…嵌合枠,10…固定部材,11…筒部,12…外向きフラン
ジ部,13…内向きフランジ部,14…切欠部,17…中皿,
18…中皿底壁,19…窓孔,A…凹凸係合手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納凹部4を有する容器本体2と、該本体
    上面を開閉可能に設けた蓋体3と、該蓋体裏面に突設し
    た嵌合枠9内に固定部材10により固定した鏡板8とを備
    え、上記固定部材10は、嵌合枠9内周に凹凸係合手段A
    により抜け出しを防止して嵌合させた筒部11と、該筒部
    11外面より嵌合枠9下面に延設した外向きフランジ部12
    と、筒部内面より鏡板下面周縁部に延設した内向きフラ
    ンジ部13とで構成し、上記嵌合枠9の所定位置に固定部
    材取り外し用の切欠部14を設けてなることを特徴とする
    化粧用コンパクト容器。
  2. 【請求項2】収納凹部4を備えた容器本体2と、収納凹
    部4上を開閉可能に設けた中皿17と、中皿及び容器本体
    上面を開閉可能に設けた蓋体3と、中皿17裏面に突設し
    た嵌合枠9内に固定部材10により固定した鏡板8とを備
    え、上記固定部材10は、嵌合枠9内周に抜け出しを防止
    して嵌合させた筒部11と、筒部内面より鏡板下面周縁部
    に延設した内向きフランジ部13とを備え、上記中皿底壁
    18の筒部11対応位置に、固定部材取り外し用の窓孔19を
    設けてなることを特徴とする化粧用コンパクト容器。
  3. 【請求項3】上記筒部11が、凹凸係合手段Aにより嵌合
    筒9内周に抜け出しを防止して嵌合させてなる筒部であ
    る請求項2記載の化粧用コンパクト容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296046A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd 蓋付き高気密容器
KR20180003320U (ko) * 2017-05-17 2018-11-27 주식회사 엘지생활건강 화장품 용기
JP2021104112A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社吉野工業所 コンパクト容器

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