JP3838701B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の蓋体から鏡を取り外すことのできるコンパクト容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファンデーション等の化粧料を収容して携帯するコンパクト容器としては、従来から、図4に示すようなタイプのものが汎用されている。このコンパクト容器は、上面に化粧皿(図示せず)を収容する凹部30aが形成された合成樹脂製の容器本体30の後端部に、同じく容器樹脂製の蓋体31がヒンジ連結されて構成されている。そして、上記蓋体31の下面には、化粧する際に顔を映すための鏡32が取り付けられている。なお、蓋体31の前端下面には、係合用突出片33が下向きに形成されており、この突出片33が、容器本体30の前端部の係合部34と係合することにより、蓋体31を閉じることができるようになっている。また、容器本体30の前端部には切欠部36が設けられており、この部分に、前後にわずかに回動する操作片35が取り付けられている。この操作片35を内側に押し込むことにより、上記突出片33と係合部34との係合が外れ、蓋体31が開くようになっている。
【0003】
このようなコンパクト容器では、通常、鏡32は、上記の例のように蓋体31の下面にそのまま、あるいは下面に浅い凹部を形成してその凹部内に、接着剤等で一体的に固定されている。これは、コンパクト容器を携帯する際に、振動や落下等の外力が加わっても、鏡32が外れて破損することがないよう考慮したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、年々増加する廃棄物の処理が社会問題化しており、ごみ排出量の抑制と資源リサイクル促進の必要性が高まっている。このため、ごみの種類によって、分別収集を義務づける自治体も増えている。また、製造業者にも、容器や包装物等のリサイクルが義務づけられる傾向になってきている。このような社会状況にあって、上記従来のコンパクト容器は、鏡32が蓋体31に接着剤等で一体的に固定されているため、使用しなくなったコンパクト容器を廃棄する際、ガラス廃棄物である鏡32と、合成樹脂廃棄物である容器本体30および蓋体31とを分離することができず、ごみの分別収集に供することができないという問題がある。また、鏡32が蓋体31に接着されたままで廃棄されると、その鏡32が割れて破片が散乱し、危険が生じるという問題もある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、コンパクト容器から鏡のみを取り外すことができ、ガラス廃棄物と合成樹脂廃棄物とに分けて廃棄することのできるコンパクト容器の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のコンパクト容器は、容器本体と、この容器本体の後端部にヒンジ連結される蓋体と、上記蓋体の下面に形成された凹部内に、環状の鏡枠を介して着脱自在に保持される鏡とを備えたコンパクト容器であって、上記蓋体凹部の内周面に、周方向に所定間隔で、複数の係合用突起が設けられ、上記鏡枠が、外周面に、上記蓋体凹部に形成された係合用突起と係合しうる複数の被係合片を有し、周壁下部に、内向きに張り出したフランジ部を有し、上記鏡枠のフランジ部上面と蓋体凹部底面との間に鏡を挟んだ状態で、上記鏡枠の被係合片と上記蓋体凹部の係合用突起との係合がなされ、上記蓋体凹部の内周面の、上記各係合用突起に対応する下側部分が、下方に向かって開くテーパ部に形成され、上記鏡枠の周壁下部に、外向きに張り出したフランジ部が形成されているという構成をとる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態を示したものである。このコンパクト容器は、鏡32の取り付け構造に特徴を有するもので、それ以外の構造は、図4に示す従来のコンパクト容器と同一であり、同一部分に同一符号を付している。
【0009】
このコンパクト容器の鏡32は、環状の鏡枠1を介して、蓋体31の下面に形成された凹部2内に、着脱自在に保持されるようになっている。より詳しく説明すると、上記蓋体31の凹部2は、平面視正方形状で、その内周面のうち、左右の向かい合う二面に、図2に示すように、一面に2個ずつ、周方向に一定の長さだけ延びる係合用突起3が設けられている(片方の面は見えない)。そして、各係合用突起3が形成された部分と蓋体31の下面31aとの間の部分は、図示のように切り欠かれてテーパ部4が形成されている。
【0010】
一方、鏡枠1は、上記蓋体31の凹部2内に嵌入できるよう、同じく平面視正方形状の環状に形成されており、その外周面のうち、上記蓋体31の係合用突起3と対峙する4個所に、上記係合用突起3と係合しうる被係合片5がそれぞれ設けられている。また、上記鏡枠1の周壁下部には、内側に張り出した内フランジ部6と、外側に張り出した外フランジ部7とが設けられている。なお、図2において、蓋体31の下面周縁部に形成された立ち上がり部は省略している。
【0011】
鏡32は、上記鏡枠1を介して、つぎのようにして蓋体31の凹部2内に取り付けられる。すなわち、まず鏡32を鏡枠1の内側に保持させる。このとき、鏡32の下縁部は、鏡枠1の内フランジ部6の上面に支受される。この状態で、鏡枠1を、矢印のように、蓋体31の凹部2内に嵌入し、被係合片5が、凹部2の係合用突起3を乗り越えて係合するようにする。この状態を、図1のA−A′断面図である図3に示す。このようにして、鏡32を、鏡枠1の内フランジ部6上面と、蓋体31の凹部2底面との間で挟持することができる。なお、上記鏡枠1の外フランジ部7とテーパ部4によって形成される隙間に爪や硬貨等を差し込み、外フランジ部7を手前に引き出すことにより、簡単に鏡枠1および鏡32を、凹部2から取り外すことができる。
【0012】
このように、このコンパクト容器は、鏡32を、従来のように接着剤等を用いて蓋体31に貼着して一体的に固定するのではなく、鏡枠1と蓋体31との簡単な係合によって保持しているにすぎないため、容易に外すことができる。しかも、容易に外すことができるにもかかわらず、鏡32が鏡枠1を介して蓋体31の凹部2内に保持された状態では、鏡枠1のみを引き出す強い力がかからない限り、鏡枠1は外れないため、コンパクト容器携帯時に鏡32が脱落するようなことはない。
【0013】
したがって、このコンパクト容器を廃棄する場合には、蓋体31を開き、すでに述べたように、鏡枠1と蓋体31の凹部2との間の隙間に爪や硬貨等を差し込み、鏡枠1の外フランジ部7を手前に引き出して鏡枠1および鏡32を凹部2から取り外すようにする。これにより、合成樹脂製の容器本体30,蓋体31と、鏡枠1と、ガラス製の鏡とに分けることができるのであり、それぞれを、ごみの分別収集に供することができる。そして、鏡32は、他のガラス廃棄物とともに慎重に回収されるため、破損等の危険を招くことがない。
【0014】
なお、上記鏡枠1(被係合片5も含む)が、容器本体30および蓋体31と同一の合成樹脂で形成されている場合には、その廃棄時に、再び蓋体31の凹部2内に鏡枠1を嵌入し係合した状態にしておくと、両者をばらばらにしておくよりも空間的無駄が生じず、好ましい。もちろん、鏡枠1の材質が容器本体30等と異なる場合であって分別収集されるものである場合には、それぞれを分けて廃棄する。
【0015】
また、蓋体31の凹部2に設けられる係合用突起3の数および配置は、上記の例に限らず、適宜に設定される。ただし、鏡枠1をバランスよく保持するために、複数の係合用突起3を均等に配置することが好適である。鏡枠1に設けられる被係合片5についても同様である。そして、上記係合用突起3の大きさは、蓋体31および鏡32の大きさや設ける個数等にもよるが、通常、幅W1 が0.2〜1.0mm、高さT1 が0.2〜0.8mm、長さL1 が5.0〜10mmに設定することが好適である。また、上記被係合片5の大きさは、通常、幅W2 が0.2〜1.0mm、高さT2 が0.2〜0.8mm、長さL2 が5.0〜10mmとなるよう設定することが好適である。
【0016】
さらに、鏡枠1に設けられる内フランジ部6の張り出し部分の幅W3 (図3参照)は、鏡32の大きさ等にもよるが、通常、0.5〜2mmに設定することが好適である。そして、上記内フランジ部6の厚みは、0.5〜1.5mmに設定することが好適である。
【0017】
また、鏡枠1に設けられる外フランジ部7および蓋体31のテーパ部4は、凹部2内に嵌入された鏡枠1を取り外しやすいよう配慮したものである。
【0018】
なお、本発明のコンパクト容器は、図1のタイプのものに限らず、容器本体30と蓋体31とがヒンジ連結により開閉するものであれば、どのような構成のものであっても差し支えはない。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明のコンパクト容器は、鏡が、鏡枠と蓋体との簡単な係合によって保持されているにすぎないため、容易に外すことができる。しかも、容易に外すことができるにもかかわらず、鏡が鏡枠を介して蓋体の凹部内に保持された状態では、鏡枠のみを引き出す強い力がかからない限り、鏡枠は外れないため、コンパクト容器携帯時に衝撃を受けても鏡が脱落するようなことはない。したがって、このコンパクト容器は、使用時には一体であっても、廃棄時には、簡単に、ガラス製の鏡と合成樹脂製の他の部分とに分けることができ、それぞれを、ごみの分別収集に供することができるという利点を有する。そして、分別された鏡は、他のガラス廃棄物とともに慎重に回収されるため、破損等の危険を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 上記実施例の要部の分解斜視図である。
【図3】 図1のA−A′断面図である。
【図4】 従来のコンパクト容器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 鏡枠
2 凹部
3 係合用突起
5 被係合片
6 内フランジ部
30 容器本体
31 蓋体
32 鏡
Claims (1)
- 容器本体と、この容器本体の後端部にヒンジ連結される蓋体と、上記蓋体の下面に形成された凹部内に、環状の鏡枠を介して着脱自在に保持される鏡とを備えたコンパクト容器であって、上記蓋体凹部の内周面に、周方向に所定間隔で、複数の係合用突起が設けられ、上記鏡枠が、外周面に、上記蓋体凹部に形成された係合用突起と係合しうる複数の被係合片を有し、周壁下部に、内向きに張り出したフランジ部を有し、上記鏡枠のフランジ部上面と蓋体凹部底面との間に鏡を挟んだ状態で、上記鏡枠の被係合片と上記蓋体凹部の係合用突起との係合がなされ、上記蓋体凹部の内周面の、上記各係合用突起に対応する下側部分が、下方に向かって開くテーパ部に形成され、上記鏡枠の周壁下部に、外向きに張り出したフランジ部が形成されていることを特徴とするコンパクト容器。
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JPH1033258A JPH1033258A (ja) | 1998-02-10 |
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- 1996-07-30 JP JP20027296A patent/JP3838701B2/ja not_active Expired - Fee Related
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