JP5947123B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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本発明は、コンパクトケース等の化粧料容器に関するものである。
従来、ファンデーションやアイシャドウ等の固形化粧料を充填した中皿(化粧皿)を収容して携帯する化粧料容器として、コンパクトケース等が用いられている。このコンパクトケースは、化粧料が充填された中皿と、上面に上記中皿を収容するための凹部(中皿収容凹部)が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体とから構成されている。
また、コンパクトケースのなかには、上記中皿を中皿収容凹部に交換可能に収容したものがある。例えば、図6のように、中皿収容凹部11aが設けられた中枠11を用いる場合、この中枠11は、容器本体(図示せず)の上面に設けられた凹部に嵌合固定される。この中枠11の中皿収容凹部11aの内部(凹部の壁面11b)には、左右一対の突条11c,11c’(係合部:ただし図6では右側の突条11c’は見えない)が設けられ、化粧料Fが充填された中皿12の周側壁12aの外周面には、同じく左右一対の凹溝12b,12b’(被係合部:ただし図6では左側の凹溝12b’は見えない)が設けられている。そして、上記中皿12をこの中枠11の中皿収容凹部11aの上部に押し込み、各凹溝12b,12b’に、対峙する各突条11c’,11cを係合させることにより、上記中皿12を、上記中皿収容凹部11a内に着脱自在に保持することができる。
ところで、上記コンパクトケース等、固形化粧料を充填した中皿を収容した化粧料容器では、これを床上等に落下させてしまうと、この落下時の衝撃によって、中皿内の固形化粧料がひび割れたり、損傷したりするため、化粧料容器の容器本体と固形化粧料を収容する中皿との間に、種々の緩衝機構(衝撃緩和手段あるいは衝撃吸収手段)を設け、この緩衝機構で落下時の衝撃を和らげるようにした構成が多数提案されている。
本出願人も、図7に示すような、容器本体20とその上面開口に嵌入した中枠21により形成された中皿収容用の凹部(22)内に、中空凸状に賦形された底面クッション部を有する底部23bと、同じく中空凸状に賦形された側面クッション部を有する側部23aと、この側部23aの内周面の所定位置に形成された中皿係合用の係合用凸部23cとを備える略カップ状の可撓性緩衝材23が配置された化粧料容器(コンパクトケース)を提案している(特許文献1を参照)。この化粧料容器によれば、上記カップ状の可撓性緩衝材23の内側に形成された中皿収容凹部24内に、化粧料が充填された中皿(図示省略)を嵌め入れ、この中皿の外周面に形成された被係合用の溝と、上記可撓性緩衝材23の係合用凸部23cとを係合させて、上記中皿をこの中皿収容凹部24内に収容・保持することにより、容器本体20から中皿に伝わる落下衝撃等を、効果的に吸収・緩和することができる。
特開2010−166977号公報
しかしながら、上記のような構成の化粧料容器をもってしても、依然として、その耐衝撃性(耐落下衝撃性能)は、化粧品メーカー等が要望するレベルに達していないのが現状である。そのため、化粧料容器の耐衝撃性の改善が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、容器の上下方向および側面方向のどちらの方向に対しても耐衝撃性に優れる化粧料容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、化粧料が充填される凹部を有する中皿と、上面に凹部を有する容器本体と、この容器本体の上記凹部内の上部に嵌入され上記中皿を上下に挿通するための中空部が設けられた額縁状の中枠と、同じくこの容器本体の上記凹部内の下部に配置され上記中皿を収容する中皿収容凹部を有する中皿トレーと、上記容器本体の上面を蓋する蓋体とを備え、上記中皿トレーの中皿収容凹部には、その開口上端から外側に向かって鍔部が延設され、上記鍔部が、上記中皿収容凹部の側部との間に空間を形成するよう折り曲げられた折り曲げ部と、その先端側からさらに外側に向かって延びる外縁部とを有し、上記容器本体の凹部には、上記中皿トレーの鍔部に対応する位置に、その底面から上方に突出するトレー載置部が立設され、上記額縁状の中枠の下面には、上記容器本体のトレー載置部に対峙する位置に、その下面から下方に突出するトレー押さえ部が突設されており、上記容器本体の凹部内の上部への中枠の嵌入によって、上記凹部内の下部に配置された中皿トレーの鍔部の外縁部が、上記トレー載置部と上記トレー押さえ部との間で挟持されることにより、この中皿トレーが上記容器本体に対して隙間を空けた状態で支持され、かつ、上記中枠の中空部を通した中皿の中皿収容凹部への着脱が可能になっている化粧料容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記容器本体のトレー載置部と、これに対峙する上記中枠のトレー押さえ部とが、それぞれ複数個ずつ設けられ、上記中皿トレーの鍔部を周方向に均等に支持できるように分散して配置されているものを第の要旨とする。
すなわち、本発明の化粧料容器では、中皿収容凹部を有する中皿トレーが、その開口上端から外側に向かって鍔部が延設された形状であるため、この鍔部を容器本体の凹部の下部に設けられたトレー載置部の上に載置し、その凹部の上部に、下方に突出するトレー押さえ部を有する中枠を嵌入することにより、上記中皿トレーの鍔部が、上記トレー載置部とトレー押さえ部との間に挟持される。これにより、本発明の化粧料容器は、上記中皿トレーを、上記容器本体に対して上下(天地)方向にも横(水平)方向にも隙間を空けた状態(すなわち、容器本体の凹部の底面にも側面にも接触しない状態)で保持することができる。したがって、上記化粧料容器は、いかなる方向から衝撃や揺れ等を受けた場合でも、その振動と衝撃は、上記中皿トレーの中に収容保持されている中皿に直接伝わらず、この中皿トレーの撓みにより吸収・緩和される。
特に、本発明の化粧料容器では、上記中皿トレーの鍔部が、上記中皿収容凹部の側部との間に空間を形成するよう折り曲げられた折り曲げ部と、その先端側からさらに外側に向かって延びる外縁部とを有し、上記外縁部が、上記容器本体のトレー載置部と上記中枠のトレー押さえ部との間で挟持されるようになっているため、上記折り曲げ部により、中皿トレーの鍔部の撓み量と伸縮可能量が増大する。これにより、本発明の化粧料容器は、容器本体から伝わる衝撃等が、より確実に吸収され、中皿に充填された化粧料が破損することを防止できる。
そして、本発明の化粧料容器のなかでも、上記容器本体のトレー載置部と、これに対峙する上記中枠のトレー押さえ部とが、それぞれ複数個ずつ設けられ、上記中皿トレーの鍔部を周方向に均等に支持できるように分散して配置されているものは、上記中皿トレーの鍔部の撓みと伸縮とを、より効率的に利用して、上記容器本体から伝わる衝撃等を効果的に分散して吸収・緩和することができる。したがって、この構成を備えた本発明の化粧料容器は、全ての方向からの振動や衝撃に対して、耐衝撃性が向上する。
本発明の化粧料容器の構成を示す断面図である。 図1のP部拡大図である。 本発明の化粧料容器の構成を示す斜視図であり、上から順に、中枠,中皿トレー(一部断面),容器本体の外観を示す。 (a)は本発明の化粧料容器に用いられる中皿トレーの平面図であり、(b)はその側面(半断面)図である。 (a)〜(d)はいずれも、本発明の化粧料容器の容器本体の凹部内に形成される中皿トレー載置部の配置例を示す。 従来の化粧料容器の構成を説明する図である。 従来の化粧料容器の衝撃吸収構造を説明する図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の化粧料容器の構造を模式的に示す縦方向の断面図であり、図2は図1のP部拡大図である。なお、ユーザーの操作状態を考慮して、図1,2における上下方向を、そのまま化粧料容器の上下(天地)方向、図1,2における左右および紙面表裏方向を、化粧料容器の横(水平)方向として説明する。
本実施形態における化粧料容器は、パウダーファンデーション等の固形化粧料Fが中皿4に充填されたレフィルを、交換可能に収容することのできるコンパクトケースであり、図1に示すように、上面に開口するレフィル収容凹部1aを有する容器本体1と、このレフィル収容凹部1aを覆う中枠2と、固形化粧料Fが充填された中皿4と、上記容器本体1の上面開口を蓋する蓋体5とを備える。また、上記容器本体1と中皿4との間には、底部3bと、この底部3bの周縁部から立設された側部3aと、この側部3aの上端から外側に向かって延設された鍔部3cとからなる浅皿状の中皿トレー3が配置されており、この中皿トレー3の内側に形成された中皿収容凹部3d内に、上記中皿4が収容・保持されるようになっている。
そして、上記中皿トレー3は、図2に示すように、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aに収容された状態で、その鍔部3cの外縁部3fが、上記レフィル収容凹部1a内に立設されたトレー載置部1dと、上記中枠2の下面に突設されたトレー押さえ部2bとの間に挟持されており、側部3aおよび底部3bからなる中皿収容凹部3dが、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aの側面1cや底面1bに接触することなく、これらに対して隙間(側面1cとの隙間S1,底面1bとの隙間S2)を空けた状態で支持されている。これが、本発明の化粧料容器の特徴である。
上記化粧料容器について詳しく説明すると、上記容器本体1は、樹脂製で、その上面に、後記の中皿4および中皿トレー3を収容するためのレフィル収容凹部1aが形成されている。このレフィル収容凹部1aは、図3のように、底面1bと側面1cとからなる凹状で、その側面1cに沿った底面1bの縁部に、複数のトレー載置部1dが立設されている。
また、上記レフィル収容凹部1aの側面1cには、後記の中枠2に設けられた係合部2cの凸状と係合する溝状の係合部1eが形成されている。なお、容器本体1の前端(手前)側には、図3に示すように、蓋体5の前縁部に設けられたフック(図示省略)と係合するための凸部を有する切り欠き部1fが形成され、容器本体1の後端(奥)側には、上記蓋体5の後縁部とのヒンジ連結に用いる切り欠き部1gが形成されている。また、上記レフィル収容凹部1aの底面1bには、中皿4の取り出しに用いる棒等を挿通するための穴1hが設けられている。
上記容器本体1のレフィル収容凹部1aに収容される中皿トレー3は、厚み0.1〜1.5mm程度の樹脂製シートを真空形成することにより賦形されたものであり、全体として、図3に示すような浅皿状である。なお、図3においては、上記中皿トレー3の形状が分かり易いように、一部を切り欠いて描画している。
上記中皿トレー3の側部3aは、底部3bの縁部から立設され、その内側に中皿収容凹部3dが形成されているとともに、この中皿収容凹部3dの開口上端から外側に向かって、所定の突出幅の鍔部3cが延設されている。この鍔部3cは、図4(b)に示すように、上記側部3aの上端から延びて一旦下方に向かう折り曲げ部3eと、その先端側から水平外方に延びる外縁部3fとから構成されており、上記折り曲げ部3eと側部3aとの間に、空間S3が形成されている。
そして、図1,2のように、上記鍔部3cの最外側の外縁部3fが、上記レフィル収容凹部1a内のトレー載置部1dと後記する中枠2のトレー押さえ部2bとの間に挟持(把持)されることにより、この中皿トレー3は、その側部3aと上記レフィル収容凹部1aの側面1cとの間に隙間S1を形成し、その底部3bと上記レフィル収容凹部1aの底面1bとの間に隙間S2を形成する。これにより、上記中皿トレー3の側部3aや底部3bは、外部からの揺動や衝撃等を受けた際も、これら側部3aや底部3bが、上記レフィル収容凹部1aの側面1cや底面1bに接触することのないようになっている。
また、図3および図4に示すように、中皿トレー3の中皿収容凹部3d内の四隅には、その側部3aから内側に突出する凸部3gが設けられており、中皿4を中皿収容凹部3dに嵌入した際、上記各凸部3gがこの中皿4の周側壁4aに設けられた溝状の凹部4cと係合して、これを保持するようになっている。さらに、底部3bには、上記レフィル収容凹部1aの底面1bと同様、中皿4の取り出しに用いる棒等を挿通するための穴3hが設けられている。
なお、上記鍔部3cにおいて、折り曲げ部3eを設けず、上記側部3aの上端から直接、水平な外縁部3fが外方に延びる形状とした場合は、本発明の参考の実施形態となる。また、上記中皿トレー3を構成する樹脂としては、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),ポリエチレンテレフタレート(PET)等を使用することが可能で、なかでも、PETが、好適に用いられる。この中皿トレー3の厚みは、上記樹脂の種類にも依存するが、トレーとして真空成形(賦形)後に、一般的には0.1〜1.5mm程度、好ましくは0.2〜1.0mmになるように形成される。また、真空成形品であるため、必ずしもトレーの全ての部位が、同じ厚みでなくても差し支えない。
さらに、上記中皿トレー3の鍔部3cは、必ずしも周方向に連続している必要はなく、少なくとも上記トレー載置部1dとトレー押さえ部2bとの間に挟持される部位に形成されていればよい。しかしながら、上記鍔部3cの撓み量を大きくして全体で分散して振動を吸収するという観点から、上記鍔部3c(折り曲げ部3eおよび外縁部3f)は、周状に連続して(一周全体に)設ける方が望ましい。なお、上記実施形態では、中皿トレー3を真空成形品としているが、インジェクション成形による成形品とすることもできる。
つぎに、上記容器本体1のレフィル収容凹部1aの上部に嵌入される中枠2は、図3に示すように、その中枠本体2aが、上記容器本体1の上面開口の縁部に沿った枠状で、その内側に、中皿4を上下に挿通することのできる大きな開口(中空部)が設けられている。この中枠本体2aの下面には、上記容器本体1のトレー載置部1dの形成箇所に対応する位置に、トレー載置部1dとの間に中皿トレー3の鍔部3cを挟み込むためのトレー押さえ部2bが突設されているとともに、このトレー押さえ部2bから外れた位置に、上記容器本体1の溝状の係合部(被係合部)1eと係合する凸部を有する係合部2cが形成されている。
そして、上記構成により、上記中枠2は、レフィル収容凹部1aの上部に嵌入された時、上記凸部を有する係合部2cが、レフィル収容凹部1aの側面1cに形成された溝状の係合部1eに係合して、この容器本体1の上面開口の縁部とその近傍を覆った状態で固定される。そして、同時にレフィル収容凹部1a内に挿入された上記トレー押さえ部2bは、このレフィル収容凹部1a内に予め配置されている中皿トレー3の鍔部3cを上から押さえ込み、下側のトレー載置部1dとの間に挟み込んで、これを固定するようになっている。
つぎに、上記中皿トレー3に収容される中皿4は、底板4bと周側壁4aとからなる凹状で、その凹部の中に、パウダーファンデーション等の固形化粧料Fが充填されている。また、この中皿4の周側壁4aの外周面には、先にも述べたように、中皿トレー3の側部3aの凸部3gと係合する溝状の凹部4cが設けられており、この中皿4が中皿収容凹部3dに収容された際、上記凹部4cに凸部3gが嵌り込んで、上記中皿4を保持するようになっている。なお、中皿4としては、樹脂製または金属製のもののどちらを用いてもよい。金属製の中皿4の場合は、ホットメルト等の接着剤を用いて、中皿4を中皿トレー3に保持すればよい。
また、上記容器本体1の上面を蓋する蓋体5は、図1のようにこの容器本体1と同様の樹脂で形成された略板状で、その内面側(容器本体1側)には、鏡等が取り付けられている。この蓋体5は、ヒンジ連結部(図示省略)により、容器本体1の後端側(奥側)に開閉自在に取り付けられている。なお、蓋体5の形状や開閉構造は、容器本体1の構造やデザイン等により適宜変更される。
上記のような化粧料容器によれば、容器本体1の上面開口を覆う枠状の中枠2の内側に設けられた中空部を通して、化粧料Fが充填された中皿4を、中皿トレー3の中皿収容凹部3dに、着脱自在にかつ交換可能に収容・保持することができる。
また、上記化粧料容器は、中皿4が、上記中皿トレー3により、レフィル収容凹部1aの側面1cおよび底面1bに対して、それぞれ隙間S1および隙間S2を空けた状態で収容・保持されている。これにより、本実施形態の化粧料容器は、携行時等に外部からの衝撃等を受けても、その衝撃は、容器本体1から中皿4に直接伝達されることなく、上記トレー載置部1dとトレー押さえ部2bとの間に挟持された中皿トレー3の鍔部3cを通じてのみ伝達される。しかも、上記化粧料容器は、上記中皿トレー3の鍔部3cの一部に、この鍔部3cの撓み量を大きくするための折り曲げ部3eが形成されているため、容器本体1のどの方向から衝撃を受けても、この衝撃を上記鍔部3cの撓みにより、効果的に吸収・緩和することができる。したがって、本実施形態の化粧料容器は、容器本体1のどの方向から衝撃を受けた場合でも、上記中皿4に充填された固形化粧料Fの割れ等を防止することができる。
つぎに、上記容器本体1のレフィル収容凹部1a内に立設されるトレー載置部1dの配置と、これに対応して中皿トレー3に設けられる中皿保持用の凸部3gの位置関係について説明する。図5(a)〜図5(d)はいずれも、本発明の化粧料容器に使用される容器本体1の形状例を示す平面図である。なお、上記図5(a)〜図5(d)においては、中皿トレー3およびその鍔部3cを仮想線(二点鎖線)で表すとともに、上記トレー載置部1dに対峙して設けられる、鍔部3c挟持用の中枠(2)側のトレー押さえ部(2b)の図示を省略している。また、図5(a)は、上記実施形態(図1,図2)と同じ形状の容器本体1である。
まず、図5(a)の容器本体1は、上記実施形態と同様、レフィル収容凹部1a内の各トレー載置部1d(図面上の上下の辺に配置された3個1対の載置部グループと、左右の辺に配置された2個1対の載置部グループ)が、レフィル収容凹部1aの角部近傍を除く位置に、周方向ほぼ等間隔に立設されている。また、中皿トレー3の中皿収容凹部3d内の各凸部3g(二点鎖線)は、上記各トレー載置部1dとは周方向の位相が異なる、中皿収容凹部3dの角部(レフィル収容凹部1aの角部)の近傍に形成されている。
このように、各トレー載置部1dを、上記中皿トレー3の鍔部3cを周方向に均等に分散して支持できる位置に設けるとともに、上記中皿4(図示省略)を支持する各凸部3gを、これら各トレー載置部1dの周方向位置からずらした位置に設けることにより、外部から受ける衝撃等が中皿4にストレートに伝わらず、その衝撃が容器本体1から中皿4まで伝わる経路を、充分に長くとることができる。すなわち、上記化粧料容器は、外部からの衝撃等を受けた場合でも、その衝撃は、充分に長い距離をおいて設けられた上記トレー載置部1dと凸部3gとの間に介在する鍔部3cの撓み等により、充分に吸収・緩和され、上記中皿4に衝撃が伝達されるのを、より確実に防止することができる。
つぎに、図5(b)に示す容器本体1は、レフィル収容凹部1a内の各トレー載置部1d(図面上の上下の辺に配置された各1個の載置部と、左右の辺に配置された各1個の載置部)が、レフィル収容凹部1aの各辺の略中央部に立設されている。また、中皿トレー3の中皿収容凹部3d内の各凸部3g(二点鎖線)は、上記各トレー載置部1dとは周方向の位相が異なる、中皿収容凹部3dの角部(レフィル収容凹部1aの角部)の近傍に形成されている。この配置によっても、上記図4(a)の例と同様、外部から受ける衝撃等が中皿4にストレートに伝わらず、その衝撃が容器本体1から中皿4(図示省略)まで伝わる経路を、充分に長くとることができる。したがって、この化粧料容器も、外部から受ける衝撃等が、上記トレー載置部1dと凸部3gとの間に介在する鍔部3cの撓みにより充分に吸収・緩和され、上記中皿4に衝撃が伝達されるのを、確実に防止することができる。
つぎに、図5(c)に示す容器本体1は、上記図5(a),(b)の例とは逆の配置に相当するもので、レフィル収容凹部1a内の各トレー載置部1d(図面上の上下の辺に配置された2個1対の載置部グループ2つと、左右の辺に配置された2個1対の載置部グループ2つ)が、レフィル収容凹部1aの角部近傍に、周方向ほぼ等配となるように立設されている。また、中皿トレー3の中皿収容凹部3d内の各凸部3g(二点鎖線)は、上記各トレー載置部1bとは周方向の位相が異なる、中皿トレー3の側部(3a)の各辺の略中央部に形成されている。この構成(配置)によっても、上記図5(a),(b)の例と同様、外部から受ける衝撃等が中皿4にストレートに伝わらず、その衝撃が容器本体1から中皿4(図示省略)まで伝わる経路を、充分に長くとることができる。したがって、この化粧料容器も、外部から受ける衝撃等が、上記トレー載置部1dと凸部3gとの間に介在する鍔部3cの撓みにより充分に吸収・緩和され、上記中皿4に衝撃が伝達されるのを、確実に防止することができる。
つぎに、図5(d)に示す容器本体1’は、円形の中皿(図示省略)を収容・保持する、平面視円形の中皿トレー3’(鍔部3’cも円形)と、同じく円形のレフィル収容凹部1’aを有する容器本体1’とを用いた例であって、この場合も、レフィル収容凹部1’a内の各トレー載置部1’d(この例では4個)は、レフィル収容凹部1’aの周方向等配となるように立設される。また、中皿トレー3’の中皿収容凹部3’d内の各凸部3’g(二点鎖線)は、上記各トレー載置部1’dとは周方向に位相が異なる位置に、中皿トレー3’の側部3’aの周方向等配となるように形成されている。この構成によっても、上記図5(a)〜図5(c)の四角状の容器本体1の例と同様、外部から受ける衝撃等が円形の中皿にストレートに伝わらず、その衝撃が容器本体1’から円形の中皿まで伝わる経路を、充分に長くとることができる。したがって、この化粧料容器も、外部から受ける衝撃等が、上記トレー載置部1’dと凸部3’gとの間に介在する鍔部3’cの撓みにより充分に吸収・緩和され、上記円形の中皿に衝撃が伝達されるのを、確実に防止することができる。
なお、上記容器本体1のレフィル収容凹部1a内に立設されるトレー載置部1d(1’d)の配置と、これに対応して中皿トレー3に設けられる中皿保持用の凸部3g(3’g)の位置については、上記4つの例以外にも変形例が多数考えられる。しかしながら、いずれの化粧料容器においても、上記容器本体1のトレー載置部1d(1’d)と、これに対峙する上記中枠2のトレー押さえ部2bとは、上記中皿トレー3の鍔部3cを周方向に均等に支持可能な位置に分散して設けることが望ましい。
つぎに、実施例について参考例、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例、参考例、比較例では、実際のコンパクトケースに、固形化粧料が充填された中皿を収容した「参考例1」,「実施例」,「比較例1」のサンプルを準備し、エンドユーザーが使用する状態で落下試験(落下衝撃試験)を行った。
[供試品]
参考例1」の化粧料容器として、中皿収容凹部の開口上端から直に延設された平板状の鍔部(折り曲げ部なし)を有する中皿トレーを介して、化粧料充填済みの中皿を収容保持したコンパクトケースを準備した。また、「実施例」の化粧料容器として、中皿収容凹部の開口上端から折り曲げ部(3e)が延設され、その先端側に外縁部(3f)が設けられた鍔部を有する中皿トレー(図4参照)を介して、化粧料充填済みの中皿を収容保持したコンパクトケースを準備した。そして、「比較例1」の化粧料容器として、図6に示すような、中皿と、容器本体の中皿収容凹部との間に緩衝材等が配置されていないコンパクトケース(従来品)を準備した。
[試験に使用したコンパクトケース]
・容器本体−ファンデーションパクト
・レフィル(中皿)−樹脂製,ファンデーション充填品
・中皿トレー−PET樹脂製真空成形品,厚み0.4mm,鍔部出幅1.5mm
参考例1、実施例1のみ使用。容器本体にセットした時の中皿トレーと容器本体底部の間の隙間は2.0mmに設定。)
[落下衝撃試験]
試験は、上記中皿を中皿収容凹部内にセットした状態で、供試品のコンパクトケースを、平坦なPVC板の上に、下記試験1〜試験4の条件で落下させた。
[落下条件]
試験1.水平落下(容器底面を下にして水平状態のまま底側から落下)落下距離40cm
試験2.背面落下(容器底面を上にして水平状態のまま蓋側から落下)落下距離20cm
試験3.側面(縦)落下(フック側の容器手前面またはヒンジ側の容器奥側面を下にしてそのまま落下)落下距離20cm
試験4.側面(横)落下(向かって左右側の容器側面のいずれかを下にしてそのまま落下)落下距離20cm
なお、落下は、同じサンプルで連続して20回行い、その1回ごとに、内部の化粧料に「ひび割れ」や「欠け」等の損傷が生じていないか、蓋を開けて確認した。落下回数が20回に到達しても化粧料に損傷が生じていないものは、それ以上の試験を行っていない。また、中皿は、一方向の一連の連続落下の後に、化粧料の損傷の有無に関わらず新品に交換している。
[評価]
今回の落下衝撃試験においては、連続落下の(社内)評価基準を、「10回落下しても化粧料に損傷がないこと」と設定し、10回をクリアしたものを「適」、9回以下のものを「不適」で評価している。上記試験の結果を、下記に列記する。
参考例1〉
試 験 項 目 回 数 評 価
試験1.水 平 落 下 16回 適
試験2.背 面 落 下 20回 適
試験3.側面(縦)落下 15回 適
試験4.側面(横)落下 16回 適
〈実施例
試 験 項 目 回 数 評 価
試験1.水 平 落 下 20回 適
試験2.背 面 落 下 17回 適
試験3.側面(縦)落下 20回 適
試験4.側面(横)落下 20回 適
〈比較例1〉
試 験 項 目 回 数 評 価
試験1.水 平 落 下 5回 不適
試験2.背 面 落 下 20回 適
試験3.側面(縦)落下 3回 不適
試験4.側面(横)落下 4回 不適
[試験結果]
上記試験結果より、中皿トレーを介して中皿(レフィル)を保持した本発明の化粧料容器(実施例1)は、どの方向への落下に対しても、設定した評価基準を上回る落下回数を記録した。これに対して、中皿トレーを使用しない従来品(比較例1)は、試験2の背面落下以外、設定した評価基準をクリアできず、特に、縦,横への側面方向への落下により化粧料が損傷し易い傾向がみられた。
本発明の化粧料容器は、ファンデーション,アイシャドウ,チーク等の固形化粧料を充填した中皿(レフィル)を内部に収容するコンパクトケース等、ユーザーが携帯して使用する化粧料容器に適する。
1 容器本体
1a レフィル収容凹部
1b 底面
1c 側面
1d トレー載置部
2 中枠
2a 中枠本体
2b トレー押さえ部
3 中皿トレー
3c 鍔部
3d 中皿収容凹部
3e 折り曲げ部
3f 外縁部
4 中皿

Claims (2)

  1. 化粧料が充填される凹部を有する中皿と、上面に凹部を有する容器本体と、この容器本体の上記凹部内の上部に嵌入され上記中皿を上下に挿通するための中空部が設けられた額縁状の中枠と、同じくこの容器本体の上記凹部内の下部に配置され上記中皿を収容する中皿収容凹部を有する中皿トレーと、上記容器本体の上面を蓋する蓋体とを備え、上記中皿トレーの中皿収容凹部には、その開口上端から外側に向かって鍔部が延設され、上記鍔部が、上記中皿収容凹部の側部との間に空間を形成するよう折り曲げられた折り曲げ部と、その先端側からさらに外側に向かって延びる外縁部とを有し、上記容器本体の凹部には、上記中皿トレーの鍔部に対応する位置に、その底面から上方に突出するトレー載置部が立設され、上記額縁状の中枠の下面には、上記容器本体のトレー載置部に対峙する位置に、その下面から下方に突出するトレー押さえ部が突設されており、上記容器本体の凹部内の上部への中枠の嵌入によって、上記凹部内の下部に配置された中皿トレーの鍔部の外縁部が、上記トレー載置部と上記トレー押さえ部との間で挟持されることにより、この中皿トレーが上記容器本体に対して隙間を空けた状態で支持され、かつ、上記中枠の中空部を通した中皿の中皿収容凹部への着脱が可能になっていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 上記容器本体のトレー載置部と、これに対峙する上記中枠のトレー押さえ部とが、それぞれ複数個ずつ設けられ、上記中皿トレーの鍔部を周方向に均等に支持できるように分散して配置されている請求項1記載の化粧料容器。
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