JP5322134B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料を収容するための化粧料容器に関する。
ファンデーション等の粉末化粧料は、携帯性に優れ、また取り扱いが容易であることから、化粧料を固形状に固めて充填した中皿を容器本体内に収容したコンパクト容器で使用されることが多い。ところがコンパクト容器に収容された固形状粉末化粧料は、例えば、コンパクト容器の持ち運びの際による振動や、使用者が誤ってコンパクト容器を落とすなどして衝撃を加えた場合、化粧料にひび割れが生じたり、一部が剥がれたり、化粧料が中皿から脱落する事態が発生しやすくなるが、固形状粉末化粧料は、一旦ひび割れ等が生じてしまうと、化粧料を中皿内で固定することが困難となり、パフやブラシで掬い取りにくくなり、使用できなくなるという問題に繋がる。
このような問題を解決する手段としては、例えば、中皿底面と容器本体との間に緩衝材を配したり(特許文献1)、中皿の上部フランジをスプリング部材で支え、中皿底面と容器本体との間に空隙を設けることにより(特許文献2)、容器本体に加わった衝撃を緩衝し、中皿への衝撃を和らげるための技術が知られている。
しかしながら、上記の手段は、コンパクト容器に対する垂直方向の衝撃あるいは振動を緩衝する効果はあるとしても、水平方向の衝撃等に対しては必ずしも十分な緩衝効果は発揮されず、化粧料の破損を完全に防止するといえるものではなかった。また、これらの技術では、緩衝材やスプリング部材を成形あるいは用意し、これを容器本体に組み込む必要があるなどの容器の生産性や、化粧料を充填した中皿をレフィルとして容易に交換することが困難な点があるなど課題が残るものであった。
特開2010−51367号公報 実開平6−66510号公報
本発明は、容器に加えられるあらゆる方向からの衝撃あるいは振動を効果的に緩和し、中皿に充填した化粧料の破損を防止するとともに、部品点数が少なく組み立てが容易であり、さらに化粧料を充填した中皿をレフィルとして交換可能な構造の化粧料容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明者らが検討を行った結果、容器の凹部に中皿収容枠を設置し、該中皿収容枠に化粧料を充填した中皿を着脱可能に収容する化粧料容器において、中皿収容枠の側壁外周に該側壁外周から延出する棒状の弾性部材を複数設置し、延出した弾性部材を凹部の所定の高さの表面に摺動可能に当接させ中皿収容枠を支持することにより、中皿をフローティング状態で保持することができ、あらゆる方向の衝撃等に対し化粧料を保護できる優れた緩衝効果を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、底板と側壁により形成された容器の凹部内に中皿収容枠を設置し、該中皿収容枠の枠内に化粧料を充填した中皿を収容する化粧料容器であって、中皿収容枠の側壁外周には該側壁外周から延出する棒状の弾性部材が複数設置され、延出した弾性部材が凹部の所定の高さの表面に摺動可能に当接して中皿収容枠を支持することにより、中皿収容枠に収容された中皿がフローティング状態で容器内に保持されることを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、複数の弾性部材が同一高さの水平面上に延出することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、同一高さの水平面上に湾曲して延出する2本の弾性部材が先端で連結することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、中皿収容枠が略方形筒状であって、中皿収容枠の同一の側壁平面から延出する2本の弾性部材が連結することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、中皿収容枠が略方形筒状であって、中皿収容枠の側壁平面から延出する弾性部材が近接する側壁平面から延出する弾性部材と略方形の角部を跨いで連結することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、2本の弾性部材が連結した連結部に略V字状の突起を弾性部材が延出する平面と同一平面上に設け、容器の凹部表面に設けた縦リブと係合することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、2本の弾性部材が連結した連結部に縦リブを設け、容器の凹部表面に設けた断面略V字状の縦溝と係合することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、容器の凹部表面に、延出した弾性部材を係合するための係合溝を形成することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、係合溝が、横断面が階段状の凹部の開口内縁に枠部材を係合することにより形成されることを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、係合溝内に縦リブ又は断面略V字状の縦溝を設置し、弾性部材の連結部に設けた略V字状の突起又は縦リブを係合することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、中皿の外面と中皿収容枠の内面に一対のアンダーカット部を設け、中皿を中皿収容枠に脱着可能に係合して収容することを特徴とする化粧料容器である。
さらに本発明は、中皿収容枠と弾性部材とが異なる材質で一体に成形されることを特徴とする化粧料容器である。
また本発明は、中皿収容枠を中皿と一体的に成型することにより、中皿を容器の凹部内に収容すると中皿がフローティング状態で化粧料容器内に収容されることを特徴とする中皿である。
本発明の化粧料容器によれば、棒状の弾性部材で支持された中皿収容枠により中皿はフローティング状態で保持するため、容器に加えられたあらゆる方向からの衝撃あるいは振動を効果的に緩衝し、中皿に充填した化粧料の破損を防止することができる。
弾性部材は中皿収容枠と一体的に成型することが可能な形状であることから部品数を少なくすることができ、また、中皿収容枠は弾性部材を容器の凹部表面に当接させながら収容する構造であり、組み立て作業が簡易で生産性に優れる。
中皿を中皿収容枠に着脱可能に収容する構造とすることにより、化粧料を使い切った中皿を取り出し、化粧料を充填した新しい中皿のレフィル容器に容易に交換することが可能となる。
化粧料容器の外観図 化粧料容器の構造図(部品分解図) 容器の凹部の構造を示す図 容器の凹部に中皿収容枠を設置した状態を示す図 中皿収容枠に中皿を収容した状態を示す図 中皿収容枠(第1の実施例)の構造を示す図((ア)正面図、(イ)下側面図、(ウ)右側面図、(エ)斜視図 容器内に収容された中皿の状態を示す図((ア)化粧料容器のa−a線断面図、(イ)B部拡大図) 水平方向に力が加えられたときに生じる弾性部材の反発力を示す図 中皿収容枠(第2の実施例)の構造を示す図((ア)正面図、(イ)下側面図、(ウ)右側面図、(エ)斜視図) 中皿収容枠(第3の実施例)の構造を示す図((ア)正面図、(イ)下側面図、(ウ)右側面図、(エ)斜視図) 中皿収容枠(第4の実施例)の構造を示す図((ア)正面図、(イ)側面図、(ウ)斜視図) 容器の凹部に中皿収容枠(第4の実施例)を設置した状態を示す図 容器の凹部に中皿収容枠(第4の実施例)を設置した状態を示すC部拡大図 水平方向に力が加えられたときに生じる弾性部材(第4の実施例)の反発力を示す図 垂直方向に力が加えられたときに生じる弾性部材(第4の実施例)の反発力を示す図(化粧料容器のb−b線断面図) 中皿収容枠(第5の実施例)の構造を示す図((ア)正面図、(イ)側面図、(ウ)斜視図)
本発明の化粧料容器を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1は本発明の化粧料容器の外観を示す。本発明の化粧料容器(1)は、図2に示すように、容器(1)の底板と側壁により形成された凹部(2)に中皿収容枠(3)を設置し、当該中皿収容枠の枠内に化粧料を充填した中皿(4)を収容する。また、凹部(2)の開口(2c)には窓開き蓋(5)を取り付け、窓開き蓋(5)の下方に設置した蓋脚部(5a)で中皿収容枠(3)の側壁から延出する弾性部材(6)を上方から抑え、中皿収容枠(3)を凹部内(2)に設置している。
中皿収容枠(3)は、側壁外周に当該側壁外周から延出する棒状の弾性部材(6)を複数設置しており(図6)、延出した弾性部材(6)が凹部(2)の所定の高さの表面に傾斜しながら当接するように中皿収容枠(3)を凹部内に設置することにより、中皿収容枠をフローティング状態で保持することができる。
棒状の弾性部材は、あらゆる方向に撓むことが可能で弾力性に優れるとともに、凹部の所定の高さの表面に摺動可能に当接しているため、いかなる方向からの衝撃も確実に緩和し、フローティング状態で保持した中皿内の化粧料を保護することができる。また、中皿収容枠の側壁から延出する弾性部材の形状は、弾性部材と中皿収容枠とを熱可塑性樹脂を用いて一体的に成型する際に適したものであり、上金型と下金型との間に、弾性部材と中皿収容枠を形成する空隙を設け、かかる空隙に熱可塑性樹脂を充填して行う射出成型が可能であり、生産性に優れるものである。
弾性部材の材質は、適度な弾力性を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂や金属等を用いることができる。弾性部材の材質としてポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いれば、金型による射出成型が可能となり生産性において好適である。また、弾性部材と中皿収容枠とを同じ熱可塑性樹脂により一体的に成型すればさらに生産性が向上し好適である。
また、中皿収容枠と弾性部材とを異なる材質とし、これらを一体に成形することもできる。弾性部材を中皿収容枠と異なる材質とすることにより、弾性部材としてより弾力性に富む材料を選定することが可能となる。一体に成形する方法としては、まず中皿収容枠(又は弾性部材)を成型し、その成型された中皿収容枠を金型に入れ、インサート成型することにより弾性部材(又は中皿収容枠)を一体的に成型することができる。ただし、一体的に成形する方法は、これに限定されるものではない。
図6に示す中皿収容枠(3)は略方形筒状であり、側壁平面(3a)から2本ずつ、合計8本の弾性部材が同一高さの水平面上に湾曲しながら延出している。同一の側壁平面(3a)の離れた位置から延び出す2本の弾性部材(6,6)は、互いに湾曲して先端(6a)で連結している。このように2本の弾性部材を連結することにより、弾性部材を撓ませたとき、弾性部材による十分な反発力が得られるとともに、中皿収容枠を凹部に設置するための組み込み作業を容易にし、容器の生産性を向上させることができる。
2本の弾性部材が連結した連結部(6b)には、V字状の突起(7)が弾性部材(6,6)が延出する平面と同一の平面上に設けられている。このV字状突起(7)は、凹部(2)の表面に設けられた縦リブ(2b)と係合するためのものである(図3、4)。
凹部(2)は、図3に示すように内周に支持台(2a)を備えた階段状であり、側壁から支持台(2a)の上面に縦リブ(2b)が設けられている。図6に示す中皿収容枠(3)を凹部内に設置すると、図4に示すように、弾性部材(6,6)の連結部(6b)に設けられたV字状突起(7)は縦リブ(2b)に係合するとともに、弾性部材(6)の先端(6a)は支持台(2a)に支えられ、中皿収容枠(3)は、凹部(2)の底面から浮き上がった状態で保持される。このように設置された中皿収容枠(3)に中皿(4)を収容すれば、中皿(4)を容器内にフローティング状態で保持することができる(図5)。
図7は化粧料容器(1)の断面を示すものである。支持台(2)に支えられた弾性部材(6)の先端(6a)は、窓開き蓋(5)の下方に設けられた蓋脚部(枠部材)(5a)により上方から抑えられ、中皿収容枠(6)が凹部(2)の開口部(2c)から抜け出ることを防止している。中皿収容枠(4)の側壁外周から延出する弾性部材(6)は、凹部(2)の表面に摺動可能に当接するとともに、あらゆる方向に撓むことができるため、容器に加わるあらゆる方向からの衝撃力を緩衝し、中皿内の化粧料を保護する効果に優れる。
図7では、支持台(2)の上面と蓋脚部(枠部材)(5a)の下面との間に形成された係合溝(8)に弾性部材(6)の先端(6a)が係合し、中皿収容枠(3)の上下の移動を制限する構造となっているが、必ずしも2つの部材(支持台と枠部材)により係合溝を形成する必要はなく、例えば、凹部(2)の内周側壁に係合溝(8)設け、かかる係合溝に弾性部材の先端を係合することによっても中皿収容枠(3)の上下移動を制限することができる。
中皿(4)の側壁外面と中皿収容枠(3)の側壁内面に一対のアンダーカット部(4a,3b)を設け、かかるアンダーカット部の係合により、中皿は中皿収容枠に着脱可能に収容することができる。このように中皿を中皿収容枠に対して着脱自在とすることにより、化粧料を使い切った中皿を取り出し、化粧料を充填した新しい中皿のレフィル容器に容易に交換することが可能となる。
図8は、容器の側面方向(図の左方向)から衝撃力Fが加えられた際、弾性部材(8,9)、V字状突起(7)及び縦リブ(2b)が作用することにより発生する復元力を示すものである。中皿収容枠(3)に衝撃力Fが加えられると、衝撃力Fに対向する位置の弾性部材A(8,8)は中皿収容枠(3)の右方向への移動にともない大きく撓んだ状態となるが、この状態で発生する弾性部材A(8,8)の弾性力は中皿収容枠を元の位置に押し戻すための復元力Faとして作用する。また、衝撃力Fの方向に対して直角方向に配置されている弾性部材B(9,9)は、中皿収容枠の右方向への移動にともないV字状突起(7)の傾斜部(7a)が縦リブ(2b)と当接しながら移動するため、中皿収容枠側に押されて撓んだ状態となるが、この状態で発生する弾性力により弾性部材B(9,9)が元の位置に戻ろうとすると、V字状突起の傾斜部は縦リブに沿って移動するため、弾性部材B(9,9)の弾性力は中皿収容枠を左方向に押し戻すための復元力Fbとして作用することとなる。このように、中皿収容枠に加えられた衝撃力は、複数の弾性部材に分散して作用し、これらの力は弾性部材により元の位置に戻すための復元力あるいは熱エネルギーに変換されるため、中皿に充填した化粧料を確実に保護することが可能となる。
中皿収容枠(3)は図6に示す構造に限られず、例えば、図9、10に示す構造のものでもよい。図9に示す中皿収容枠(3)は略方形筒状であって、中皿収容枠(3)の側壁平面(3a)から延出する弾性部材(6)が近接する側壁平面(3c)から延出する弾性部材(6)と略方形の角部(3d)を跨いで連結した構造である。
図10に示す中皿収容枠は略方形筒状であって、同一高さの水平面上に湾曲しながら延びる4本の弾性部材を、各側壁平面に1本ずつ設置している。弾性部材(6)の先端(6a)が容器の凹部表面に当接することにより、中皿収容枠を支持することができる。
図11は、中皿収容枠(3)の4つの側壁平面から2本ずつ、合計8本の弾性部材が同一高さの水平面上に湾曲しながら延出し、各弾性部材の先端には山形突起(11)と支持突起(10)を備えた中皿収容枠の例を示す。この中皿収容枠(3)は、化粧料容器の凹部内(2)に設置すると、4分の1球状の支持突起(10)は、4分の1球の平面部を凹部(2)の内周側壁に当接しながら支持台(2a)の上に配置される(図12)。また、このとき山形突起(11)の傾斜部(11a)は縦リブ(2b)と当接し、該傾斜部(11a)と反対側に位置する弾性部材(8)の先端部側壁面は支持台上(2a)に立設する係止棒(2d)と当接する(図13)。
このように設置した中皿収容枠(3)は、外部から受ける衝撃力Fに対し、図14に示すような復元力を発生することにより中皿をフローティング状態に保持する。中皿収容枠(3)に衝撃力Fが加えられると、衝撃力Fに対向する位置の弾性部材A(8,8)は中皿収容枠の右方向への移動にともない大きく撓んだ状態となるが、この状態で発生する弾性部材A(8,8)の弾性力は中皿収容枠(3)を元の位置に押し戻すための復元力Faとして作用する。また、弾性部材C(12,12)は、先端が係止棒(2d)と当接しているため右方向への移動が抑制され、中皿収容枠の外方向に撓んだ状態となる。これにより弾性部材Cは、中皿収容枠を左方向に押し戻すための復元力Fcを発生させる。さらに、衝撃力Fの方向に対して直角方向に配置されている弾性部材B(9,9)は、中皿収容枠の右方向への移動にともない山形突起(11)の傾斜部(11a)が縦リブ(2b)と当接しながら移動するため、中皿収容枠側に押されて撓んだ状態となるが、この状態で発生する弾性力により弾性部材B(9,9)が元の位置に戻ろうとすると、山形突起の傾斜部(11a)は縦リブ(2b)に沿って移動するため、弾性部材B(9,9)の弾性力は中皿収容枠を左方向に押し戻すための復元力Fbとして作用することとなる。このように、中皿収容枠に加えられた衝撃力Fは、複数の弾性部材に分散して作用し、これらの力は弾性部材の弾性力により元の位置に戻すための復元力あるいは熱エネルギーに変換されるため、中皿をフローティング状態に保持し、化粧料を確実に保護することが可能となる。
図15は、この中皿収容枠に上方向からの衝撃力が加えられた場合に発生する復元力を示すものである。中皿収容枠(3)に上方向から衝撃力Fが加えられると、中皿収容枠(3)は下方向に移動するが、下方向に撓んだ弾性部材(8)は、その弾性力により中皿収容枠(3)をもとの位置に戻すための復元力Fdを発生させる。ここで、中皿収容枠(3)の上下動に対し、4分の1球状の支持突起(10)は、支持台上(2a)を4分の1球の湾曲した稜線部に沿って回転するため、摩擦抵抗が小さく、発生した復元力Fdを円滑に中皿収容枠(3)に伝えることができる。
このように、4分の1球状の支持突起(10)は、弾性部材の先端に取り付けることにより、弾性部材と弾性部材(8)を支える支持台(2a)との間に発生する摩擦力をなくし、弾性部材の弾性力により発生した復元力Fdを中皿収容枠(3)に円滑に伝えるものであるが、中皿収容枠をフローティング状態に保持するために必ずしも必要不可欠な部材ではなく、例えば、図16に示すように、支持突起のない中皿収容枠を用いても化粧料を保護することができる。
本発明の化粧料容器について行った効果を確認するための試験を以下詳細に説明する。
固形状粉末化粧料(パウダリーファンデーション)を同一の条件で充填した中皿を本発明の化粧料容器(図6に示す中皿収容枠を用いた化粧料容器)と従来の化粧料容器(緩衝機構を備えていないコンパクト容器)に収容し(各n=3)、30cmの高さから倒立の状態(底面が上、蓋天面が下に位置する状態)で繰り替えし落下した際、化粧料が割れたときの回数をそれぞれの容器について計測した。
表1に示すように、中皿に充填した化粧料が割れる回数は、本発明の化粧料容器では9〜16回(平均13回)であるのに対し、従来の化粧料容器ではすべて4回であった。この結果から、本発明の容器は外部から衝撃力を緩和し、中皿に充填した化粧料を保護する効果に優れることを確認することができた。
Figure 0005322134
1 化粧料容器
2 凹部
2a 支持台
2b 縦リブ
2c 開口部
2d 係止棒
3 中皿収容枠
3a 側壁平面
3b アンダーカット部
3c 近接する側壁平面
3d 角部
4 中皿
4a アンダーカット部
5 窓開き蓋
5a 蓋脚部(枠部材)
6 弾性部材
6a 先端
6b 連結部
7 V字状突起
7a 傾斜部
8 弾性部材A
9 弾性部材B
10 支持突起
11 山形突起
11a 傾斜部
12 弾性部材C

Claims (13)

  1. 底板と側壁により形成された容器の凹部内に中皿収容枠を設置し、該中皿収容枠の枠内に化粧料を充填した中皿を収容する化粧料容器であって、中皿収容枠の側壁外周には該側壁外周から延出する棒状の弾性部材が複数設置され、延出した弾性部材が凹部の所定の高さの表面に摺動可能に当接して中皿収容枠を支持することにより、中皿収容枠に収容された中皿がフローティング状態で容器内に保持されることを特徴とする化粧料容器。
  2. 複数の弾性部材が同一高さの水平面上に延出することを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
  3. 同一高さの水平面上に湾曲して延出する2本の弾性部材が先端で連結することを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料容器。
  4. 中皿収容枠が略方形筒状であって、中皿収容枠の同一の側壁平面から延出する2本の弾性部材が連結することを特徴とする請求項3記載の化粧料容器。
  5. 中皿収容枠が略方形筒状であって、中皿収容枠の側壁平面から延出する弾性部材が近接する側壁平面から延出する弾性部材と略方形の角部を跨いで連結することを特徴とする請求項3記載の化粧料容器。
  6. 2本の弾性部材が連結した連結部に略V字状の突起を弾性部材が延出する平面と同一平面上に設け、容器の凹部表面に設けた縦リブと係合することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の化粧料容器。
  7. 2本の弾性部材が連結した連結部に縦リブを設け、容器の凹部表面に設けた断面略V字状の縦溝と係合することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の化粧料容器。
  8. 容器の凹部表面に、延出した弾性部材を係合するための係合溝を形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の化粧料容器。
  9. 係合溝は、横断面が階段状の凹部の開口内縁に枠部材を係合することにより形成されることを特徴とする請求項8記載の化粧料容器。
  10. 係合溝内に縦リブ又は断面略V字状の縦溝を設置し、弾性部材の連結部に設けた略V字状の突起又は縦リブを係合することを特徴とする請求項8又は9記載の化粧料容器。
  11. 中皿の外面と中皿収容枠の内面に一対のアンダーカット部を設け、中皿を中皿収容枠に脱着可能に係合して収容することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の化粧料容器。
  12. 中皿収容枠と弾性部材とが異なる材質で一体に成形されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の化粧料容器。
  13. 請求項1記載の中皿収容枠を中皿と一体に成形することにより、中皿を容器の凹部内に収容すると中皿がフローティング状態で化粧料容器内に収容されることを特徴とする中皿。
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