JP3239890U - 折り畳みコンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳みコンテナの側壁の高さ及び幅に関して設計の自由度を高くした折り畳みコンテナを提供する。【解決手段】本考案の折り畳みコンテナは、四角形状の底部と、底部の一方の対辺から立設する四角形状の1対の第一側壁部と、底部の他方の対辺から立設する四角形状の1対の第二側壁部と、を備える。第一側壁部、第二側壁部は、それぞれ高さ方向の下方側を構成し、底部を起点として立設される第一下方側壁片、第二下方側壁片と、高さ方向の上方側を構成する第一上方側壁片、第二上方側壁片と、第一上方側壁片、第二上方側壁片を揺動可能に第一下方側壁片、第二下方側壁片に連結する第一ヒンジ機構、第二ヒンジ機構と、を有する。第一上方側壁片、第二上方側壁片をそれぞれ第一ヒンジ機構、第二ヒンジ機構により底部の上面に向かって揺動させることにより第一上方側壁片、第二上方側壁片を折り畳むことができる。【選択図】図3

Description

本考案は、物品を収容可能な折り畳みコンテナに関する。
従来、四角形状の下枠の四辺に、一対の第1の側壁と一対の第2の側壁をヒンジで折り畳み自在に結合した折り畳みコンテナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この折り畳みコンテナによれば、折り畳むことによりコンパクトにすることができる。
実用新案登録第3236998号公報
しかしながら、特許文献1に記載の折り畳みコンテナにおいて一対の第1の側壁、又は一対の第2の側壁は、折り畳む際、一対の第1の側壁同士、又は一対の第2の側壁同士が相互に干渉しない幅、高さにする必要がある。このような構成では、一対の第1の側壁、及び一対の第2の側壁の高さを高くして、折り畳みコンテナの収容空間の深さを深くしつつ、一対の第1の側壁、又は一対の第2の側壁の幅が小さいコンパクトな折り畳みコンテナを設けようとしても、折り畳む際、一対の第1の側壁、又は一対の第2の側壁が干渉してしまう。
本考案は、斯かる実情に鑑み、折り畳みコンテナの側壁の高さ及び幅に関して設計の自由度を高くした折り畳みコンテナを提供しようとするものである。
本考案の折り畳みコンテナは、四角形状の底部と、前記底部の一方の対辺から立設する四角形状の1対の第一側壁部と、前記底部の他方の対辺から立設する四角形状の1対の第二側壁部と、を備え、前記第一側壁部は、前記第一側壁部の高さ方向の下方側を構成し、前記底部を起点として立設される第一下方側壁片と、前記第一側壁部の高さ方向の上方側を構成する第一上方側壁片と、前記第一側壁部の幅方向(以下、第一幅方向と呼ぶ。)に延びる第一ヒンジ軸を有し、該第一ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第一上方側壁片を前記第一下方側壁片に連結する第一ヒンジ機構と、を有し、前記第一上方側壁片を前記底部の上面に向かって揺動させることにより前記第一上方側壁片を折り畳むようになっており、前記第二側壁部は、前記第二側壁部の高さ方向の下方側を構成し、前記底部を起点として立設される第二下方側壁片と、前記第二側壁部の高さ方向の上方側を構成する第二上方側壁片と、前記第二側壁部の幅方向(以下、第二幅方向と呼ぶ。)に延びる第二ヒンジ軸を有し、該第二ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第二上方側壁片を前記第二下方側壁片に連結する第二ヒンジ機構と、を有し、前記第二上方側壁片を前記底部の上面に向かって揺動させることにより前記第二上方側壁片を折り畳むことを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第一上方側壁片を折り畳むと、前記第一上方側壁片は、前記第一下方側壁片の高さ方向の上端近傍から前記底部の上面の中央側に向かって傾斜する傾斜姿勢となり、前記第二上方側壁片を折り畳むと、前記第二上方側壁片は、前記底部と平行な姿勢となるように構成されることを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが前記底部の上面に直交する面直交方向と平行となる直立姿勢にある場合において、前記第二側壁部の幅L1を前記第一幅方向における1対の前記第一側壁部間の最短距離と定義し、前記第一ヒンジ軸を基準とした前記第一上方側壁片の上端までの高さをHA2と定義し、前記底部の上面を基準とした前記第一下方側壁片の前記第一ヒンジ軸までの高さをHA3と定義した際、以下の式1を満たすことを特徴とする。
Figure 0003239890000002
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第一ヒンジ軸を基準とした前記第一上方側壁片の上端までの高さをHA2と定義し、前記底部の上面を基準とした前記第一下方側壁片の前記第一ヒンジ軸までの高さをHA3と定義し、前記底部の上面を基準とした前記第一側壁部の高さをHA1=HA2+HA3と定義した際、以下の式2を満たすことを特徴とする。
(数2)
0.50×HA1>HA3>0.05×HA1 (式2)
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第一下方側壁片の高さは、前記第二下方側壁片の高さよりも低く、前記第一ヒンジ軸の位置は、前記第二ヒンジ軸の位置よりも低い位置であり、前記第一上方側壁片を折り畳んだ後に、前記第一上方側壁片の上方側から前記第二上方側壁片を折り畳めるように構成されることを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが前記底部の上面に直交する面直交方向と平行となる直立姿勢にある場合において、前記第一側壁部の幅を前記第二幅方向における1対の前記第二側壁部間の最短距離と定義した際、前記第一側壁部の幅は、前記第二上方側壁片の高さの2倍以上であることを特徴とす。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第二ヒンジ軸を基準とした前記第二上方側壁片の上端までの高さをHB2と定義し、前記底部の上面を基準とした前記第二下方側壁片の前記第二ヒンジ軸までの高さをHB3と定義し、前記底部の上面を基準とした前記第二側壁部の高さをHB1=HB2+HB3と定義した際、以下の式3を満たすことを特徴とする。
(数3)
0.50×HB1>HB3>0.13×HB1 (式3)
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第一下方側壁片及び前記第一上方側壁片の少なくとも一方は、前記第一上方側壁片を折り畳んだ後に前記第二上方側壁片を折り畳んだ際に、前記第二上方側壁片の前記第二幅方向の端部またはその近傍を支持する支持面を有することを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記支持面は、折り畳まれた前記第一上方側壁片の外周面側の下端部、又はその近傍において前記第一幅方向に延びることを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第二上方側壁片は、前記第二上方側壁片の前記第二幅方向の両端から隣接する前記第二側壁部に向かって屈曲する1対の屈曲壁片を有し、前記第一下方側壁片は、前記第一下方側壁片の外周面側に前記第一下方側壁片の上端面に対して前記第一下方側壁片の壁厚方向に段差を有する前記支持面としての段差面を有し、前記第二上方側壁片が折り畳まれた際、前記屈曲壁片は前記段差面に接触し、前記第二上方側壁片は、前記屈曲壁片を通じて前記段差面で支持されることを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第一ヒンジ機構は、前記第一ヒンジ軸と、
前記第一下方側壁片の高さ方向の上端近傍に設けられる第一ヒンジ軸配置領域で前記第一幅方向に延びるように前記第一ヒンジ軸を支持する第一軸支持部と、前記第一上方側壁片の下端部に設けられ、前記第一ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第一ヒンジ軸に係合する第一軸係合部と、を有することを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第一下方側壁片は、前記底部を起点として立設される土台壁片と、前記土台壁片の上端から前記土台壁片の高さ方向の上方側に延び、前記第一幅方向に間隔を空けて設けられる複数の支持壁片と、を有し、前記第一ヒンジ軸配置領域は、隣接する前記支持壁片の間の領域であり、前記第一ヒンジ軸は、両端を隣接する前記支持壁片で支持されることを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナにおいて、前記第二ヒンジ機構は、前記第二ヒンジ軸と、前記第一ヒンジ軸配置領域よりも上方側、且つ前記第二下方側壁片の高さ方向の上端近傍に設けられる第二ヒンジ軸配置領域で、前記第一ヒンジ軸よりも高い位置で前記第二幅方向に延びるように前記第二ヒンジ軸を支持する第二軸支持部と、前記第二上方側壁片の下端部に設けられ、前記第二ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第二ヒンジ軸に係合する第二軸係合部と、を有することを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナでは、1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが前記底部の上面に直交する面直交方向と平行となる直立姿勢にある場合において、短手方向の外寸幅が270(mm)~330(mm)、長手方向の外寸幅が370(mm)~430(mm)で、外寸高さが160(mm)~220(mm)であり、1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが折り畳まれた場合において、前記短手方向の外寸幅が270(mm)~330(mm)、前記長手方向の外寸幅が70(mm)~430(mm)で、外寸高さが45(mm)~75(mm)であることを特徴とする。
本考案の折り畳みコンテナによれば、折り畳みコンテナの側壁の高さ及び幅に関して設計の自由度を高くすることができるという優れた効果を奏し得る。
本考案の実施形態における折り畳みコンテナの斜視図である。 本考案の実施形態における折り畳みコンテナの平面図である。 一方の第二側壁を省略し、一方の第一側壁を取り外して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナの斜視図である。 (A)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一下方側壁片の斜視図である。(B)は、(A)のF-F矢視概略断面図である。(C)は、(A)とは別方向から見た本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一下方側壁片の斜視図である。 第二側壁を省略し、第一下方側壁片から第一上方側壁片を取り外して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナの斜視図である。 一方の第一側壁及び第二側壁が省略して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナの斜視図である。 (A)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一ヒンジ機構による第一下方側壁片と第一上方側壁片の連結態様を示す斜視図である。(B)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一ヒンジ機構による第一下方側壁片と第一上方側壁片の連結態様を示す概略断面図である。 (A)~(C)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一上方側壁片を折り畳む動作を時系列に並べた概略図である。 一方の第二上方側壁片が省略して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナを折り畳んだ状態の斜視図である。 一方の第一側壁を省略し、一方の第二側壁を取り外して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナの斜視図である。 第一側壁を省略し、第二下方側壁片から第二上方側壁片を取り外して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナの斜視図である。 (A)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第二ヒンジ機構による第二下方側壁片と第二上方側壁片の連結態様を示す斜視図である。(B)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第二ヒンジ機構による第二下方側壁片と第二上方側壁片の連結態様を示す概略断面図である。 (A)~(C)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第二上方側壁片を折り畳む動作を時系列に並べた図である。 (A)は、一方の第二上方側壁片が省略して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナを折り畳んだ状態の斜視図である。(B)は、(A)のG-G矢視概略断面図である。 (A)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一上方側壁片が直立姿勢にある状態の概略図である。(B)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一上方側壁片が折り畳み姿勢にある状態の概略図である。(C)は、一方の第二上方側壁片が省略して描かれた本考案の実施形態における折り畳みコンテナを折り畳んだ状態の斜視図である。 (A)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第二下方側壁片の斜視図である。(B)は、本考案の実施形態における折り畳みコンテナの第一上方側壁片が折り畳み姿勢にある状態の概略図である。 (A)は、従来の折り畳みコンテナのモデルを単純化して第二側壁を正面から描いた図である。(B)は、(A)の状態から第一側壁が折り畳まれた際に対向する第一側壁同士が干渉した状態を示す図である。(C)は、従来の折り畳みコンテナのモデルを単純化して第一側壁を正面から描いた図である。(D)は、(C)の状態から第二側壁が折り畳まれた際に対向する第二側壁同士が干渉した状態を示す図である。 (A)は、本実施形態における折り畳みコンテナのモデルを単純化して描いた図であり、第一側壁が折り畳まれた状態で、第二側壁が直立姿勢にある状態を示す図である。(B)は、(A)の状態から第二側壁が折り畳まれた状態を示す図である。 (A)は、本実施形態における折り畳みコンテナのモデルを単純化して描いた図であり、第一側壁が途中まで折り畳まれた状態を示す図である。(B)は、(A)の状態から第一側壁(第一上方側壁片)が底部に接触するまで折り畳まれた状態を示す図である。(C)は、(B)の状態において第一側壁と底部を含む直角三角形の長さ関係を示す図である。 (A)は、参考用となるフルサイズの折り畳みコンテナの斜視図である。(B)は、本実施形態のハーフサイズの折り畳みコンテナの斜視図である。 (A)は、折り畳んだ状態の参考用のフルサイズの折り畳みコンテナの平面図である。(B)は、折り畳んだ状態の本実施形態のハーフサイズの折り畳みコンテナの平面図である。 折り畳んだ状態のハーフサイズの折り畳みコンテナの斜視図である。
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1~図22は考案を実施する形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
<全体構成>
図1を参照して、本考案の実施形態における折り畳みコンテナ1の全体構成について説明する。本実施形態における折り畳みコンテナ1は、図1に示すように、上面が開口し、物品等を収容可能な収容空間10を有する箱状の部材であり、底部2と、1対の第一側壁部3と、1対の第二側壁部4と、を備える。そして、本実施形態における折り畳みコンテナ1では、1対の第一側壁部3と、1対の第二側壁部4は高さ方向の途中から折り畳み可能に構成される。
なお、本実施形態において1対の第一側壁部3及び1対の第二側壁部4のそれぞれに高さ方向H、幅方向及び壁厚方向を定義する。高さ方向Hは、底部2に対して1対の第一側壁部3及び1対の第二側壁部4が直立する姿勢において、折り畳みコンテナ1の収容空間10の深さ方向に平行となる方向である。第一側壁部3、第二側壁部4の幅方向は、それぞれ高さ方向Hに直交する方向であり、第一側壁部3の幅方向をW1、第二側壁部4の幅方向をW2と定義する。1対の第一側壁部3及び1対の第二側壁部4の壁厚方向は、1対の第一側壁部3及び1対の第二側壁部4のそれぞれの厚み方向であり、高さ方向H及び幅方向の双方に直交する。また、1対の第一側壁部3及び1対の第二側壁部4の収容空間10側を向く面を内周面と定義し、折り畳みコンテナ1の外部空間11側を向く面を外周面と定義する。
<底部>
図1及び図2を参照して、底部2について説明する。底部2は、折り畳みコンテナ1の底部分を構成するものである。図2に示すように、本実施形態において底部2は、板状に構成される。そして、底部2は、底部2の上面22に対して略垂直な面直角方向から平面視した際、四角形状に構成される。本実施形態において底部2は、平面視した際、長方形状に構成される。底部2の短辺側の1対の縁に、1対の第一側壁部3が配置される。また底部2の長辺側の1対の縁に、1対の第二側壁部4が配置される。底部2の形状は、長方形状に限定されるものではなく、正方形状であってもよい。なお、底部2の上面22は、収容空間10側を向く面である。
<1対の第一側壁部>
図3~図7を参照して、1対の第一側壁部3について説明する。1対の第一側壁部3は、折り畳みコンテナ1の一方の側壁を構成するものである。図3に示すように、1対の第一側壁部3は、底部2の一方の1対の対辺20を起点として上方側に立設する。本実施形態において1対の第一側壁部3は、底部2の上面22に対して略垂直な面直角方向に立設する。本実施形態において底部2の一方の1対の対辺20は、底部2の短辺側の1対の対辺に相当する。
また、本実施形態において1対の第一側壁部3は、側面視した際、四角形状に構成される。図3に示すように、本実施形態において1対の第一側壁部3は、第一下方側壁片30と、第一上方側壁片31と、第一ヒンジ機構32と、を有する。
<第一下方側壁片>
図3に示すように、第一下方側壁片30は、第一側壁部3の高さ方向Hの下方側を構成する。図4(A)及び図5に示すように、本実施形態において第一下方側壁片30は、第一土台壁片301と、第一土台壁片301の上端から第一土台壁片301の高さ方向Hの上方側に延びる複数の第一支持壁片302と、を有する。
第一土台壁片301は、第一下方側壁片30の土台を成すものであり、底部2の一方の対辺20を起点として上方側(面直角方向)に立設する。本実施形態において第一土台壁片301(第一下方側壁片30)は、底部2と一体形成されているが、これに限定されるものではなく、第一下方側壁片30は、底部2とは別部材として構成され、ネジ等の連結部材により底部2に連結されてもよい。
また、複数の第一支持壁片302は、図4(A)及び図5に示すように、第一側壁部3の幅方向W1に間隔を空けて設けられる。複数の第一支持壁片302のそれぞれの幅は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。隣接する第一支持壁片302の間の外部に開放された領域は、後述する第一ヒンジ軸33を配置するための第一ヒンジ軸配置領域300となる。
図4(B)に示すように、第一土台壁片301の壁厚方向T1に第一土台壁片301の上端を3つの帯状領域に分け、折り畳みコンテナ1の外部空間11に近位な帯状領域を第一帯状領域R1、収容空間10に近位な帯状領域を第三帯状領域R3、第一帯状領域R1と第三帯状領域R3の間の帯状領域を第二帯状領域R2と定義した際、第一支持壁片302は、第二帯状領域R2に設けられる。
第一下方側壁片30は、第一支持壁片302(第一下方側壁片30)の上端部302Cに対して第一下方側壁片30の壁厚方向(第一土台壁片301の壁厚方向T1)に段差を有する段差面36を有する。段差面36は、第一帯状領域R1に相当する。
また、図4(C)に示すように、第一下方側壁片30の両端に位置する第一支持壁片302を両端支持壁片302Aと定義した際、両端支持壁片302Aの第一土台壁片301の上端を基準とした高さQ1は、1対の両端支持壁片302Aの間に設けられた第一支持壁片302の高さQ2よりも高いことが好ましい。
<第一上方側壁片>
図3に示すように、第一上方側壁片31は、第一側壁部3の高さ方向Hの上方側を構成する。第一上方側壁片31は、第一ヒンジ機構32により第一下方側壁片30に連結され、第一ヒンジ機構32及び第一下方側壁片30と共に、折り畳みコンテナ1の側壁(第一側壁部3)を構成する。
また、図6に示すように、第一上方側壁片31は、第一上方側壁片31の幅方向W1の両端において、第一上方側壁片31の外周面31A側に第一上方側壁片31の壁厚方向に凹む2つの凹領域310を有する。凹領域310は、第一上方側壁片31の幅方向W1の外縁を含み、第一上方側壁片31の高さ方向Hに延びる帯状領域に形成される。また、2つの凹領域310のそれぞれは、第一上方側壁片31の壁厚方向における凹領域310の基底面312を起点として凸となる複数の凸部311を有する。複数の凸部311は、第一上方側壁片31の高さ方向Hに間隔を空けて設けられる。1対の凹領域310は、第一上方側壁片31と後述する第二上方側壁片41を連結する連結機構の一部を成す。
<第一ヒンジ機構>
第一ヒンジ機構32は、図3の矢印に示すように、第一上方側壁片31を、底部2の上面22に向かって折り畳み可能にする。本実施形態における第一ヒンジ機構32は、第一ヒンジ軸33を有し、第一ヒンジ軸33を中心に揺動可能に第一上方側壁片31を第一下方側壁片30に連結する。本実施形態における第一ヒンジ機構32は、第一ヒンジ軸33を中心に第一上方側壁片31を底部2の上面22に向かって揺動させる。
本実施形態における第一ヒンジ機構32は、第一下方側壁片30の上端近傍に設けられる。底部2に設けられていた従来のヒンジ機構と対比すると、第一ヒンジ機構32は、第一下方側壁片30により高さ方向Hに底上げされた位置に設けられていると見做せる。
図3に示すように、本実施形態における第一ヒンジ機構32は、第一ヒンジ軸33と、第一軸支持部34と、第一軸係合部35と、を有する。
<第一軸支持部>
第一軸支持部34は、第一ヒンジ軸33が第一側壁部3の幅方向W1に平行に延びるように第一ヒンジ軸33を支持する。図5に示すように、本実施形態において第一軸支持部34は、隣接する1対の第一支持壁片302で構成される。1対の第一支持壁片302は、両者の間の第一ヒンジ軸配置領域300を介して相互に対向する第一軸支持面340をそれぞれ有する。第一ヒンジ軸33は、第一ヒンジ軸配置領域300において、第一ヒンジ軸33の両端でそれぞれの第一軸支持面340に繋がり、それぞれの第一軸支持面340で挟持されて支持される。
また、本実施形態における複数の第一支持壁片302は、第一下方側壁片30の幅方向W1に沿って間隔を空けて設けられるので、第一ヒンジ軸配置領域300は、第一下方側壁片30の幅方向W1に沿って間隔を空けて第一下方側壁片30に複数存在する。そして、複数の第一ヒンジ軸配置領域300のそれぞれで、各第一ヒンジ軸33が同軸となるように各第一軸支持部34で支持される。
<第一軸係合部>
図3に示すように、第一軸係合部35は、第一上方側壁片31の下端部に設けられ、第一ヒンジ軸33を中心に揺動可能に第一ヒンジ軸33に係合するものである。図5及び図7(B)に示すように、本実施形態における第一軸係合部35は、第一湾曲部350と、第一湾曲部350と第一上方側壁片31を繋げる第一接続部351と、を有する。
図7(B)に示すように、第一湾曲部350は、第一ヒンジ軸33の周面の部分周を覆いつつ、第一ヒンジ軸33の周面に当接可能に構成される。そして、第一湾曲部350は、自身の内周面が第一ヒンジ軸33に当接しつつ、第一ヒンジ軸33を中心に回動可能である。本実施形態において第一湾曲部350は、C型形状をしている。図7(A)に示すように、第一上方側壁片31の高さ方向Hが折り畳みコンテナ1の収容空間10の深さ方向に平行となる直立姿勢にある際、第一湾曲部350の閉じていない開放部分352が折り畳みコンテナ1の収容空間10側を向くように第一湾曲部350は設けられる。
第一接続部351は、第一上方側壁片31の下端部と第一湾曲部350のそれぞれに連続する。
<第一上方側壁片の折り畳み動作>
図8(A)に示す第一上方側壁片31の高さ方向Hが折り畳みコンテナ1の収容空間10の深さ方向に平行となる直立姿勢(図8(A)参照)から第一ヒンジ機構32により第一上方側壁片31が底部2の上面22に接近する(収容空間10側に向かう)ように揺動すると(図8(A)の矢印方向参照)、図8(B)に示すように、第一上方側壁片31は、第一ヒンジ軸33を中心に底部2の上面22(収容空間10)に向かって揺動する。そして、揺動動作を継続すると、図8(C)に示すように、第一上方側壁片31は、底部2の上面22に接触する。
この際、図8(C)に示すように、第一上方側壁片31は、第一上方側壁片31の内周面31B側の上端部31C又はその近傍が底部2の上面22に接触する。一方、第一上方側壁片31の内周面31B側の下端部31Dは、第一軸係合部35により第一土台壁片301と第一支持壁片302の境界近傍(第一土台壁片301の上端近傍)に位置する。結果、図8(C)及び図9に示すように、第一上方側壁片31は、折り畳まれると、第一下方側壁片30の上端近傍から底部2の上面22の中央側に向かって傾斜する傾斜姿勢となる。
なお、第一上方側壁片31は、第一上方側壁片31の内周面31B側の上端部31C又はその近傍が底部2の上面22に接触しなくてもよく、そのようなものも本考案の範囲に含まれる。この場合でも、第一上方側壁片31は、傾斜姿勢、または、平行姿勢のいずれであってもよい。なお、傾斜姿勢とは、上記説明した姿勢であり、底部2に対して第一上方側壁片31が傾斜する姿勢を指す。平行姿勢とは、第一上方側壁片31と底部2が平行となる姿勢を指す。
<1対の第二側壁部>
図10~図13を参照して、1対の第二側壁部4について説明する。1対の第二側壁部4は、折り畳みコンテナ1の残りの側壁を構成するものである。図10に示すように、1対の第二側壁部4は、底部2の他方の1対の対辺21を起点として上方側に立設する。本実施形態において1対の第二側壁部4は、底部2の上面22に対して略垂直な面直角方向に立設する。本実施形態において底部2の一方の1対の対辺21は、底部2の長辺側の1対の対辺に相当する。つまり、第二側壁部4の幅方向W2の外寸(外寸幅)は、第一側壁部3の幅方向W1の外寸(外寸幅)よりも大きく設定される。なお、第二側壁部4の底部2の上面22を基準とした高さは、第一側壁部3の同高さと一致する。
また、本実施形態において1対の第二側壁部4は、側面視した際、四角形状に構成される。本実施形態において1対の第二側壁部4は、1対の第一側壁部3と高さは同じであるが、幅が異なる。なお、底部2が平面視した際に正方形状に構成されている場合、1対の第二側壁部4と1対の第一側壁部3は、高さ及び幅は同じとなるように構成される。
そして、図10に示すように、本実施形態において1対の第二側壁部4は、第二下方側壁片40と、第二上方側壁片41と、第二ヒンジ機構42と、を有する。
<第二下方側壁片>
図10に示すように、第二下方側壁片40は、第二側壁部4の高さ方向Hの下方側を構成する。図11に示すように、本実施形態において第二下方側壁片40は、第二土台壁片401と、第二土台壁片401の上端から第二土台壁片401の高さ方向Hの上方側に延びる複数の第二支持壁片402と、複数の閉塞壁片403と、を有する。なお、第二下方側壁片40は、複数の閉塞壁片403を除けば、第一下方側壁片30と同様の構成であり、適宜、第一下方側壁片30での説明を適用可能である。
第二土台壁片401(第二下方側壁片40)は、底部2の一方の対辺21を起点として上方側(面直角方向)に立設する。本実施形態において第二土台壁片401(第二下方側壁片40)は、底部2と一体形成されているが、これに限定されるものではなく、第一下方側壁片30は、底部2とは別部材として構成され、ネジ等の連結部材により底部2に連結されてもよい。
複数の第二支持壁片402は、図11に示すように、第二側壁部4の幅方向W2に間隔を空けて設けられる。複数の第二支持壁片402のそれぞれの幅は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。隣接する第二支持壁片402の間の外部に開放された領域は、後述する第二ヒンジ軸43を配置するための第二ヒンジ軸配置領域400となる。
また、図11に示すように、第二下方側壁片40は、高さ方向Hにおいて第一下方側壁片30よりも高く構成される。また、第二土台壁片401は、底部2の上面22を基準とした高さが第一土台壁片301のみならず、第一下方側壁片30よりも高い。
複数の閉塞壁片403は、第二ヒンジ軸配置領域400の外部空間11を向く側を閉塞する。そして、複数の閉塞壁片403は、第二土台壁片401及び隣接する2つの第二支持壁片402の双方に連続し、第二支持壁片402の上端と同じ高さまで延びる。
<第二上方側壁片>
図10に示すように、第二上方側壁片41は、第二側壁部4の高さ方向Hの上方側を構成する。第二上方側壁片41は、第二ヒンジ機構42により第二下方側壁片40に連結され、第二ヒンジ機構42及び第二下方側壁片40と共に、折り畳みコンテナ1の側壁(第二側壁部4)を構成する。
また、図10に示すように、第二上方側壁片41は、本体壁片412と、本体壁片412の幅方向W2の両端に、隣接する第一側壁部3に向かって屈曲する1対の屈曲壁片410と、を有する。屈曲壁片410は、直角に屈曲することが好ましい。また、本体壁片412において本体壁片412の下端部を起点とした高さ方向Hの上方側の途中までを第一区間とし、残りの区間を第二区間と定義した際、屈曲壁片410は、第二区間の少なくとも一部に設けられる。第一区間には、屈曲壁片410は設けられない。屈曲壁片410は、屈曲壁片410の壁厚方向に貫通する孔411を複数有する。複数の孔411は、第二上方側壁片41の高さ方向Hに沿って間隔を空けて設けられる。1対の屈曲壁片410は、第一上方側壁片31と後述する第二上方側壁片41を連結する連結機構の一部を成す。
そして、第一上方側壁片31及び第二上方側壁片41のそれぞれが収容空間10の深さ方向に延びる直立姿勢にある際、図6に示すように、第二上方側壁片41の1対の屈曲壁片410の複数の孔411に、第一上方側壁片31の凹領域310の複数の凸部311が嵌合しつつ、屈曲壁片410が、凹領域310に嵌合する。結果、第一上方側壁片31及び第二上方側壁片41が直立姿勢で、隣接する第一上方側壁片31と第二上方側壁片41は連結される。その意味で、複数の凸部311を有する凹領域310と、複数の孔411を有する屈曲壁片410は、第一上方側壁片31と第二上方側壁片41を直立姿勢で連結する連結機構の少なくとも一部を構成すると見做せる。
<第二ヒンジ機構>
第二ヒンジ機構42は、図10の矢印に示すように、第二上方側壁片41を底部2に向かって折り畳み可能にする。本実施形態における第二ヒンジ機構42は、第二ヒンジ軸43を有し、第二ヒンジ軸43を中心に底部2に向かって揺動可能に第二上方側壁片41を第二下方側壁片40に連結する。本実施形態における第二ヒンジ機構42は、第二上方側壁片41を底部2に向かって揺動させる。
本実施形態における第二ヒンジ機構42は、第二下方側壁片40の上端近傍に設けられる。底部2に設けられていた従来のヒンジ機構と対比すると、第二ヒンジ機構42は、第二下方側壁片40により高さ方向Hに底上げされた位置に設けられていると見做せる。また、第二ヒンジ機構42は、第一ヒンジ機構32と対比すると、より高さ方向Hの上方側に位置する。
図10に示すように、本実施形態における第二ヒンジ機構42は、第二ヒンジ軸43と、第二軸支持部44と、第二軸係合部45と、を有する。
<第二軸支持部>
第二軸支持部44は、第二側壁部4の幅方向W2に平行に延びるように第二ヒンジ軸43を支持する。図11に示すように、本実施形態において第二ヒンジ軸43は、隣接する1対の第二支持壁片402で構成される。1対の第二支持壁片402は、両者の間の第二ヒンジ軸配置領域400を介して相互に対向する第二軸支持面440をそれぞれ有する。第二ヒンジ軸43は、第二ヒンジ軸配置領域400において、第二ヒンジ軸43の両端でそれぞれの第二軸支持面440に繋がり、それぞれの第二軸支持面440で挟持されて支持される。
また、本実施形態における複数の第二支持壁片402は、第二下方側壁片40の幅方向W2に沿って間隔を空けて設けられるので、第二ヒンジ軸配置領域400は、第二下方側壁片40の幅方向W2に沿って間隔を空けて第二下方側壁片40に複数存在する。そして、複数の第二ヒンジ軸配置領域400のそれぞれで、各第二ヒンジ軸43が同軸となるように各第二軸支持面440で支持される。
既に説明したように、第二下方側壁片40は、底部2の上面22を基準とした高さが第一下方側壁片30よりも高い。また、第二土台壁片401は、底部2の上面22を基準とした高さが第一土台壁片301よりも高い。このため、図11に示すように、第二ヒンジ軸43と第一ヒンジ軸33の配置に高さの差が設けられ、第二ヒンジ軸43は、第一ヒンジ軸33よりも高さ方向Hにおける高さが高い位置で支持される。
<第二軸係合部>
図10に示すように、第二軸係合部45は、第二上方側壁片41の下端部に設けられ、第二ヒンジ軸43を中心に揺動可能に第二ヒンジ軸43に係合するものである。図11及び図12(B)に示すように、第二軸係合部45は、第二湾曲部450と、第二湾曲部450と第二上方側壁片41を繋げる第二接続部451と、を有する。
図12(B)に示すように、第二湾曲部450は、第二ヒンジ軸43の周面の部分周を覆いつつ、第二ヒンジ軸43の周面に当接可能に構成される。そして、第二湾曲部450は、自身の内周面が第二ヒンジ軸43に当接しつつ、第二ヒンジ軸43を中心に回動可能である。本実施形態において第二湾曲部450は、C型形状をしている。図12(A)に示すように、第二上方側壁片41の高さ方向Hが折り畳みコンテナ1の収容空間10の深さ方向に平行となる直立姿勢にある際、第二湾曲部450は、第二湾曲部450の閉じていない開放部分452が第二上方側壁片41の内周面41Bと同じ側を向くように設けられる。
第二接続部451は、第二上方側壁片41の下端部と第二湾曲部450のそれぞれに連続する。
<第二上方側壁片の折り畳み動作>
図13~図15を参照して、第二上方側壁片41の折り畳み態様について説明する。既に説明したように、第二下方側壁片40(第二土台壁片401)は、第一下方側壁片30(第一土台壁片301)よりも高さが高い。また、第二軸支持部44としての1対の第二支持壁片402は、第一軸支持部34としての1対の第一支持壁片302よりも高さ方向Hにおいて高い位置に位置する。結果、第二ヒンジ軸43は、第一ヒンジ軸33よりも高さ方向Hにおける位置が高い位置で支持される。このため、本実施形態では、先に第二上方側壁片41を折り畳むと第一上方側壁片31が第二上方側壁片41に干渉して折り畳むことができないので、<第一上方側壁片の折り畳み動作>で説明したように、まず、第一上方側壁片31を折り畳み、その後に第二上方側壁片41を折り畳む。
図13(A)に示す第二上方側壁片41の高さ方向Hが折り畳みコンテナ1の収容空間10の深さ方向に平行となる直立姿勢(図13(A)参照)から第二ヒンジ機構42により第二上方側壁片41が底部2の上面22に接近する(収容空間10側に向かう)ように揺動すると、図13(B)に示すように、第二上方側壁片41は、第二ヒンジ軸43を中心に底部2の上面22(収容空間10)に向かって揺動する。そして、揺動動作を継続すると、図13(C)に示すように、第二上方側壁片41は、第一下方側壁片30に接触する。
第二上方側壁片41が折り畳まれて第一下方側壁片30に接触した態様を図14及び図15に示す。第二上方側壁片41が折り畳まれると、図14(A),(B)に示すように、第二上方側壁片41の内周面41Bの幅方向W2の両端近傍の帯状領域Mは、先に折り畳まれた第一上方側壁片31の外周面31Aの下端部における幅方向W1に延びる帯状領域Nに接触する。結果、第二上方側壁片41は、第一上方側壁片31の帯状領域Nにおいて支持される。なお、図11に示すように、帯状領域Mは、第二上方側壁片41の屈曲壁片410の内周面41Bの角の近傍において第二上方側壁片41の高さ方向Hに延びる。また、図14(A)に示すように、帯状領域Nは、第一上方側壁片31の外周面31Aの下端部において幅方向W1に延びる。なお、帯状領域M,Nは、それぞれ線状領域であってもよい。
また、図15(A)~(C)に示すように、第二ヒンジ機構42により第二上方側壁片41が折り畳まれると、第一下方側壁片30(第一土台壁片301)の段差面36(第一帯状領域R1)と、第一支持壁片302の外部空間11を向く面302Bとを境界に有し、外部空間11に連続する領域R4(図4(B)及び図16参照)には、第二上方側壁片41の1対の屈曲壁片410が収容される。この際、屈曲壁片410の屈曲方向における先端面410Aが段差面36(第一帯状領域R1)に接触することが好ましい。また、第二上方側壁片41の本体壁片412の両端及びその近傍の第一区間K1は、両端支持壁片302Aに接触することが好ましい。結果、第二上方側壁片41は、両端支持壁片302A、及び/又は第一下方側壁片30の段差面36(第一帯状領域R1)において支持される。この際、第二上方側壁片41は、底部2に平行な姿勢(平行姿勢)となることが好ましい。そして、第二上方側壁片41の外周面41Aは、底部2の下端面23に平行となる。
ここで、図15(A)に示すように、第一下方側壁片30と第二下方側壁片40の高さの差をSとし、第二上方側壁片41の本体壁片412の壁厚をP1とし、第二上方側壁片41の屈曲壁片410の屈曲方向における最大幅をP2とし、第二上方側壁片41の本体壁片412の第一区間K1の長さをJ、幅方向W1における両端支持壁片302Aの長さをIと定義する。図15(B)に示すように、第二上方側壁片41の屈曲壁片410が領域R4と両端支持壁片302Aの境界近傍から領域R4に嵌合するには、J≒Iとなることが好ましい。また、図15(B)に示すように、折り畳んだ際、第二上方側壁片41の外周面41Aが第二下方側壁片40の上端40Aから大きく突出しない方が見栄えが良くなるので、P1≒Sであることが好ましい。
また、両端支持壁片302Aの第一土台壁片301の上端を基準とした高さをQ1、1対の両端支持壁片302Aの間に設けられた第一支持壁片302の高さをQ2と定義しする。図16(B)に示すように、第二上方側壁片41の本体壁片412の第一区間K1が両端支持壁片302Aに接触するには、Q1>Q2、P2≦Q1であることが好ましい。Q1<Q2、P2>Q1であると、第二上方側壁片41は、下端部よりも上端部の方が高い位置に位置する傾斜姿勢のままで第一支持壁片302に接触するか、又は、屈曲壁片410が段差面36(第一帯状領域R1)に接触することになるからである。
更に、屈曲壁片410の屈曲方向における先端面410Aが段差面36(第一帯状領域R1)に接触するには、P2≒Q1であることが好ましい。
なお、第二上方側壁片41は、平行姿勢でなくてもよく、第一上方側壁片31と同様に、底部2の上面22の中央側に向かって傾斜する傾斜姿勢となってもよい。このようなものも本考案の範囲に含まれる。
<従来の折り畳みコンテナについて>
図17は、従来の折り畳みコンテナ1Bを単純化したモデルである。この従来の折り畳みコンテナ1Bでは、図17(A)に示すように、底部60と1対の第一側壁部61の基端部の間に第一ヒンジ機構63が設けられる。直立姿勢にある1対の第一側壁部61の間隔(最短距離)EAは、第二側壁部62の幅寸に近似する。第一ヒンジ機構63により1対の第一側壁部61全体を折り畳む場合、EA<2DAであると、図17(B)に示すように、1対の第一側壁部61が干渉する。
同様に、図17(C)に示すように、底部60と1対の第二側壁部62の基端部の間に第二ヒンジ機構64が設けられる。直立姿勢にある1対の第二側壁部62の間隔(最短距離)EBは、第一側壁部61の幅寸に近似する。第二ヒンジ機構64により1対の第二側壁部62全体を折り畳む場合、EB<2DBであると、図17(D)に示すように、1対の第二側壁部62が干渉する。ここでは、1対の第一側壁部61の間隔EAよりも、1対の第二側壁部62の間隔EBの方が小さいので、1対の第二側壁部62の互いの干渉量が大きくなる。これらの干渉を回避するために、第一側壁部61および第二側壁部62の幅寸を大きくすると、全体として浅い箱になってしまう。つまり、コンパクトで収容空間10の深さが深い折り畳みコンテナ1Bを設けることが難しい。
<第一側壁部の幅と第二側壁部の高さについて>
図10及び図18を参照して、第一側壁部3の幅と第二側壁部4の高さについて説明する。1対の第一側壁部3と1対の第二側壁部4が直立姿勢にあると仮定した際、図10に示すように、1対の第二側壁部4の底部2の上面22を基準とした第二側壁部4の高さ方向Hに沿う高さ(距離)をHB1とし、1対の第二側壁部4間の内周面41B(収容空間10側を向く面)の最短距離(間隔)を第一側壁部3の幅と見做し、それをL2とする。更に、第二ヒンジ軸43を基準とした第二上方側壁片41の上端(上端縁)までの第二側壁部4の高さ方向Hに沿う高さ(距離)をHB2とし、底部2の上面22を基準とした第二ヒンジ軸43までの第二下方側壁片40の高さ(距離)をHB3とする。結果、HB1=HB2+HB3の関係を満たす。そして、このモデルを単純化したものを図18に示す。なお、図18では、第一上方側壁片31は、折りたたまれた傾斜姿勢にあり、図14及び図15に示す状態にあるものとする。
第二下方側壁片40によって、第二ヒンジ機構42が高さ方向HにHB3だけ底上げされる。この底上げによって、1対の第二側壁部4は、高さ方向Hの途中から折り畳めるようになる。本実施形態において第二側壁部4の折り畳み部分(第二上方側壁片41)は、折り畳まれると、底部2と平行となる平行姿勢(図18(B)参照)となる。L2≧2×HB2を満たすように設定すれば、折り畳み部分(第二上方側壁片41)を折り畳んでも互いに干渉しない。一方で、底部2の上面22のサイズ(L2)をできる限り小さくするためには、HB2を小さくする必要があり、その分だけ第二下方側壁片40の高さHB3を大きくする必要がある。そこで本実施形態では、第二側壁部4の高さに対する第二下方側壁片40の高さHB3の占有比率として、HB3>0.13×HB1を満たすようにすることが好ましく、より好ましくはHB3>0.15×HB1を満たすようにする。
ただし、第二下方側壁片40の高さHB3が大き過ぎると、折り畳み部分(第一上方側壁片31、第二上方側壁片41)を折り畳んだ際、折り畳みコンテナ1の高さが高くなる。第二下方側壁片40の高さHB3が折り畳み部分(第一上方側壁片31、第二上方側壁片41)を折り畳んだ際の折り畳みコンテナ1の高さの指標となる。このため、0.5×HB1>HB3であることが好ましく、0.33×HB1>HB3であることがより好ましく、0.25×HB1>HB3であることが更に好ましい。また、第一側壁部3の第一ヒンジ機構32と第二側壁部4の第二ヒンジ機構42は、互いの配置高さを異ならせることで、折り畳まれた第二上方側壁片41の下側に折り畳まれた第一上方側壁片31を収容する必要があるので、第二下方側壁片40の高さHB3を極端に小さくすることは好ましくない。
以上の結果、第一側壁部3及び第二側壁部4の幅が小さく、収容空間10の深さが深いが、1対の第二上方側壁片41が干渉しない折り畳みコンテナ1を容易に設けることができる。
<第二側壁部の幅と第一側壁部の高さについて>
図3に示すように、1対の第一側壁部3と1対の第二側壁部4が直立姿勢にあると仮定した際、底部2の上面22を基準とした第一側壁部3の高さをHA1とし、1対の第一側壁部3間の内周面31B(収容空間10を向く面)の最短距離(間隔)を第二側壁部4の幅と見做し、それをL1とする。更に、第一ヒンジ軸33を基準とした第一上方側壁片31の上端(上端縁)までの第一側壁部3の高さ方向Hに沿う高さ(距離)をHA2とし、底部2の上面22を基準とした第一ヒンジ軸33までの第一下方側壁片30の高さ(距離)をHA3とする。結果、HA1=HA2+HA3の関係を満たす。なお、第一側壁部3の高さをHA1は、第二側壁部4の高さをHB1と一致する。そして、このモデルを単純化したものを図19に示す。
図19(A)に示す本実施形態を単純化したモデルのように、第一下方側壁片30によって、第一ヒンジ機構32が高さ方向HにHA3だけ底上げされている。この底上げによって、1対の第一側壁部3は、高さ方向Hの途中から折り畳めるようになる。折り畳み部分(第一上方側壁片31)の高さHA2は、L1≧2×HA2を満たすように設定すれば、折り畳み部分(第一上方側壁片31)を折り畳んでも互いに干渉しない。
また、図19(B)に示すように、第一上方側壁片31を折り畳むと、第一上方側壁片31の上端縁31Eが底部2の上面22に接触することで、第一ヒンジ機構32から底部2の中央に向かって傾斜する傾斜姿勢となる。ちなみに、図19(C)に示すように、傾斜状態における第一上方側壁片31の幅方向W1の距離は以下の式4によって表される。
Figure 0003239890000003
結果、第一上方側壁片31の高さHA2、第一下方側壁片30の高さHA3、1対の第一側壁部3の間隔L1が、以下の(式1)の関係を満たすことで、第一上方側壁片31が相互に干渉することなく、折り畳むことができる。
Figure 0003239890000004
また、底部2の上面22のサイズ(L1)をできる限り小さくするためには、HA2を小さくする必要があり、その分だけ第一下方側壁片30の高さHA3を大きくする必要がある。そこで本実施形態では、第一側壁部3の高さHA1に対する第一下方側壁片30の高さHA3の占有比率として、HA3>0.50×HA1を満たすようにすることが好ましく、より好ましくはHA3>0.10×HA1を満たすようにする。
ただし、第一下方側壁片30の高さHA3が大き過ぎると、第二上方側壁片41を折り畳んだ後に、更に折り畳まれる第一上方側壁片31と干渉する。従って、第一下方側壁片30の高さHA3は、第二下方側壁片40の高さHB3よりも小さく設定される。また、第一下方側壁片30の高さHA3は、0.5×HA1>HA3であることが好ましく、0.33×HA1>HA3であることがより好ましく、0.25×HA1>HA3であることが更に好ましい。
結果、第一側壁部3及び第二側壁部4の幅が小さく、収容空間10の深さが深いが、1対の折り畳み部分(第二上方側壁片41)が干渉しない折り畳みコンテナ1を容易に設けることができる。
<第一下方側壁片と第二下方側壁片の高さについて>
第一下方側壁片30の高さHA3と、第二下方側壁片40の高さHB3の差は、図5に示すように、第一ヒンジ軸33と第二ヒンジ軸43の高低差U(以下、ヒンジ高低差Uと呼ぶ。)と一致する。このヒンジ高低差Uは、第二側壁部4の壁厚P1(図15参照)と同じ又はそれ以上に設定されることが好ましい。一方で、このヒンジ高低差Uが大きすぎると、第二上方側壁片41を折り畳んでも、事前に折りたたまれている第一下方側壁片30と隙間が形成されてしまい、美観を損なう。従って、ヒンジ高低差Uは、壁厚の二倍(2×P1)未満に設定されることが好ましい。
<サイズについて>
本実施形態に係る折り畳みコンテナ1は、1対の第一側壁部3、及び1対の第二側壁部4のそれぞれが直立姿勢となる場合に、長手外寸幅370(mm)~430(mm)(望ましくは380(mm)~418(mm))、短手外寸幅が270(mm)~330(mm)(望ましくは288(mm)~308(mm))、外寸高さが160(mm)~220(mm)(望ましくは178(mm)~197(mm))とすることが好ましい。本実施形態に係る折り畳みコンテナ1は、1対の第一側壁部3、及び1対の第二側壁部4のそれぞれが直立姿勢となる場合に、長手内寸幅342(mm)~406(mm)、短手内寸幅が242(mm)~302(mm)、内寸高さが153(mm)~213(mm)とすることが好ましい。また、1対の第一側壁部3及び1対の第二側壁部4が折り畳まれた場合、折り畳みコンテナ1の長手外寸幅および短手外寸幅は変化することなく、外寸高さが45(mm)~75(mm)とすることが好ましい。
更に、第二下方側壁片40の第二ヒンジ軸43までの高さHB3は、20(mm)~50(mm)とすることが好ましい。第一下方側壁片30の第一ヒンジ軸33までの高さHA3は、10(mm)~40(mm)とすることが好ましい。第一側壁部3および第二側壁部4の壁厚は、5(mm)~20(mm)とすることが好ましい。底部2の板厚は、5(mm)~20(mm)とすることが好ましい。
<フルサイズの折り畳みコンテナとハーフサイズの折り畳みコンテナについて>
図20(A)に示す参考用の折り畳みコンテナ1Aは、フルサイズに相当するものである。フルサイズの折り畳みコンテナ1Aは、例えば、底部2が長方形状であり、長手外寸幅が598(mm)、短手外寸幅が398(mm)、外寸高さが187(mm)として構成される。また、フルサイズの折り畳みコンテナは、例えば、長手内寸幅が570(mm)、短手内寸幅が370(mm)、内寸高さが180(mm)として構成される。また、フルサイズの折り畳みコンテナを折り畳んだ際の外寸高さは、35(mm)である。特に図示しないが、折り畳みコンテナ1Aは、本実施形態のような、第一下方側壁片30を有していない。それでも、図21(A)に示すように、フルサイズの折り畳みコンテナは、ヒンジ機構により各側壁を内側に折り畳んだ際に、対向する1対の側壁が干渉しないように構成されている。
一方、図20(B)に示す本実施形態に係るハーフサイズの折り畳みコンテナ1は、長手外寸幅が398(mm)、短手外寸幅が298(mm)、外寸高さが187(mm)となる。また、ハーフサイズの折り畳みコンテナは、長手内寸幅が370(mm)、短手内寸幅Wが270(mm)、内寸高さが180(mm)となる。また、ハーフサイズの折り畳みコンテナを折り畳んだ際の外寸高さは、58(mm)である。つまり、本実施形態のハーフサイズの折り畳みコンテナ1は、長手外寸幅398(mm)がフルサイズの短手外寸幅と一致し、短手外寸幅298(mm)がフルサイズの長手外寸幅の略1/2となり、外寸高さ187(mm)および内寸高さが180(mm)はフルサイズの一致させている。従って、図20のように、フルサイズの折り畳みコンテナ1Aとハーフサイズの折り畳みコンテナ1を並べて使用しても、外寸高さ187(mm)に差が存在しないので利便性が高い。更に、図21(A)に示すように、折り畳んだフルサイズの折り畳みコンテナ1Aの上面に対して、2つのハーフサイズの折り畳みコンテナ1を載置したりできる。
既に述べたように、ハーフサイズの本実施形態の折り畳みコンテナ1では、図20(B)に示すように、第二ヒンジ軸の位置を、フルサイズにおける第二ヒンジ軸の位置よりも23(mm)底上げすることにより、第二側壁部4の折り畳み部分(第二上方側壁片41)の実質的な高さを23(mm)短くしている。結果、ハーフサイズの折り畳みコンテナ1を折り畳んだ際の外寸高さが58(mm)となる。これにより、図21(B)及び図22に示すように、ハーフサイズの折り畳みコンテナの第二側壁部4は、折り畳んでも互いに干渉しない。ここでは、図21(B)及び図22に示すように、折り畳んだ状態の第二側壁部4(第二上方側壁片41)の上端(上縁)の間には、わずかな隙間Yが生じるように設定されている。なお、隙間Yは、操作性の観点からは第二上方側壁片41を起立させる際に指を入れられる幅がある方が好ましい。また、隙間Yの幅は、美観性の観点からは0又は限りなく小さい方が好ましい。
尚、本考案の折り畳みコンテナ1は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 折り畳みコンテナ
2 底部
3 第一側壁部
4 第二側壁部
10 収容空間
11 外部空間
20 対辺
21 対辺
22 底部の上面
23 底部の下端面
30 第一下方側壁片
31 第一上方側壁片
31A 第一上方側壁片の外周面
31B 第一上方側壁片の上端部
32 第一ヒンジ機構
33 第一ヒンジ軸
34 第一軸支持部
35 第一軸係合部
40 第二下方側壁片
41 第二上方側壁片
41A 第二上方側壁片の内周面
41B 第二上方側壁片の外周面
42 第二ヒンジ機構
43 第二ヒンジ軸
44 第二軸支持部
45 第二軸係合部
300 第一ヒンジ軸配置領域
301 土台壁片
302 支持壁片
310 凹領域
311 凸部
312 基底面
340 第一軸支持面
350 第一湾曲部
351 第一接続部
352 開放部分
400 第二ヒンジ軸配置領域
401 第二土台壁片
402 第二支持壁片
403 閉塞壁片
410 屈曲壁片
411 孔
440 第二軸支持面
450 第二湾曲部
451 第二接続部
452 開放部分

Claims (14)

  1. 四角形状の底部と、
    前記底部の一方の対辺から立設する四角形状の1対の第一側壁部と、
    前記底部の他方の対辺から立設する四角形状の1対の第二側壁部と、
    を備え、
    前記第一側壁部は、
    前記第一側壁部の高さ方向の下方側を構成し、前記底部を起点として立設される第一下方側壁片と、
    前記第一側壁部の高さ方向の上方側を構成する第一上方側壁片と、
    前記第一側壁部の幅方向(以下、第一幅方向と呼ぶ。)に延びる第一ヒンジ軸を有し、該第一ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第一上方側壁片を前記第一下方側壁片に連結する第一ヒンジ機構と、
    を有し、
    前記第一上方側壁片を前記底部の上面に向かって揺動させることにより前記第一上方側壁片を折り畳むようになっており、
    前記第二側壁部は、
    前記第二側壁部の高さ方向の下方側を構成し、前記底部を起点として立設される第二下方側壁片と、
    前記第二側壁部の高さ方向の上方側を構成する第二上方側壁片と、
    前記第二側壁部の幅方向(以下、第二幅方向と呼ぶ。)に延びる第二ヒンジ軸を有し、該第二ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第二上方側壁片を前記第二下方側壁片に連結する第二ヒンジ機構と、
    を有し、
    前記第二上方側壁片を前記底部の上面に向かって揺動させることにより前記第二上方側壁片を折り畳むことを特徴とする、
    折り畳みコンテナ。
  2. 前記第一上方側壁片を折り畳むと、前記第一上方側壁片は、前記第一下方側壁片の高さ方向の上端近傍から前記底部の上面の中央側に向かって傾斜する傾斜姿勢となり、
    前記第二上方側壁片を折り畳むと、前記第二上方側壁片は、前記底部と平行な姿勢となるように構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
  3. 1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが前記底部の上面に直交する面直交方向と平行となる直立姿勢にある場合において、
    前記第二側壁部の幅L1を前記第一幅方向における1対の前記第一側壁部間の最短距離と定義し、
    前記第一ヒンジ軸を基準とした前記第一上方側壁片の上端までの高さをHA2と定義し、
    前記底部の上面を基準とした前記第一下方側壁片の前記第一ヒンジ軸までの高さをHA3と定義した際、式1を満たすことを特徴とする、
    請求項2に記載の折り畳みコンテナ。
    Figure 0003239890000005
  4. 前記第一ヒンジ軸を基準とした前記第一上方側壁片の上端までの高さをHA2と定義し、
    前記底部の上面を基準とした前記第一下方側壁片の前記第一ヒンジ軸までの高さをHA3と定義し、
    前記底部の上面を基準とした前記第一側壁部の高さをHA1=HA2+HA3と定義した際、式2を満たすことを特徴とする、
    請求項3に記載の折り畳みコンテナ。
    (数2)
    0.50×HA1>HA3>0.05×HA1 (式2)
  5. 前記第一下方側壁片の高さは、前記第二下方側壁片の高さよりも低く、
    前記第一ヒンジ軸の位置は、前記第二ヒンジ軸の位置よりも低い位置であり、
    前記第一上方側壁片を折り畳んだ後に、前記第一上方側壁片の上方側から前記第二上方側壁片を折り畳めるように構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
  6. 1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが前記底部の上面に直交する面直交方向と平行となる直立姿勢にある場合において、前記第一側壁部の幅を前記第二幅方向における1対の前記第二側壁部間の最短距離と定義した際、
    前記第一側壁部の幅は、前記第二上方側壁片の高さの2倍以上であることを特徴とする、
    請求項5に記載の折り畳みコンテナ。
  7. 前記第二ヒンジ軸を基準とした前記第二上方側壁片の上端までの高さをHB2と定義し、
    前記底部の上面を基準とした前記第二下方側壁片の前記第二ヒンジ軸までの高さをHB3と定義し、
    前記底部の上面を基準とした前記第二側壁部の高さをHB1=HB2+HB3と定義した際、式3を満たすことを特徴とする、
    請求項6に記載の折り畳みコンテナ。
    (数3)
    0.50×HB1>HB3>0.13×HB1 (式3)
  8. 前記第一下方側壁片及び前記第一上方側壁片の少なくとも一方は、前記第一上方側壁片を折り畳んだ後に前記第二上方側壁片を折り畳んだ際に、前記第二上方側壁片の前記第二幅方向の端部またはその近傍を支持する支持面を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
  9. 前記支持面は、折り畳まれた前記第一上方側壁片の外周面側の下端部、又はその近傍において前記第一幅方向に延びることを特徴とする、
    請求項8に記載の折り畳みコンテナ。
  10. 前記第二上方側壁片は、前記第二上方側壁片の前記第二幅方向の両端から隣接する前記第二側壁部に向かって屈曲する1対の屈曲壁片を有し、
    前記第一下方側壁片は、前記第一下方側壁片の外周面側に前記第一下方側壁片の上端面に対して前記第一下方側壁片の壁厚方向に段差を有する前記支持面としての段差面を有し、
    前記第二上方側壁片が折り畳まれた際、前記屈曲壁片は前記段差面に接触し、
    前記第二上方側壁片は、前記屈曲壁片を通じて前記段差面で支持されることを特徴とする、
    請求項8に記載の折り畳みコンテナ。
  11. 前記第一ヒンジ機構は、
    前記第一ヒンジ軸と、
    前記第一下方側壁片の高さ方向の上端近傍に設けられる第一ヒンジ軸配置領域で前記第一幅方向に延びるように前記第一ヒンジ軸を支持する第一軸支持部と、
    前記第一上方側壁片の下端部に設けられ、前記第一ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第一ヒンジ軸に係合する第一軸係合部と、
    を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
  12. 前記第一下方側壁片は、
    前記底部を起点として立設される土台壁片と、
    前記土台壁片の上端から前記土台壁片の高さ方向の上方側に延び、前記第一幅方向に間隔を空けて設けられる複数の支持壁片と、
    を有し、
    前記第一ヒンジ軸配置領域は、隣接する前記支持壁片の間の領域であり、
    前記第一ヒンジ軸は、両端を隣接する前記支持壁片で支持されることを特徴とする、
    請求項11に記載の折り畳みコンテナ。
  13. 前記第二ヒンジ機構は、
    前記第二ヒンジ軸と、
    前記第一ヒンジ軸配置領域よりも上方側、且つ前記第二下方側壁片の高さ方向の上端近傍に設けられる第二ヒンジ軸配置領域で、前記第一ヒンジ軸よりも高い位置で前記第二幅方向に延びるように前記第二ヒンジ軸を支持する第二軸支持部と、
    前記第二上方側壁片の下端部に設けられ、前記第二ヒンジ軸を中心に揺動可能に前記第二ヒンジ軸に係合する第二軸係合部と、
    を有することを特徴とする、
    請求項11に記載の折り畳みコンテナ。
  14. 1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが前記底部の上面に直交する面直交方向と平行となる直立姿勢にある場合において、短手方向の外寸幅が270(mm)~330(mm)、長手方向の外寸幅が370(mm)~430(mm)で、外寸高さが160(mm)~220(mm)であり、
    1対の前記第一側壁部、及び1対の前記第二側壁部のそれぞれが折り畳まれた場合において、前記短手方向の外寸幅が270(mm)~330(mm)、前記長手方向の外寸幅が70(mm)~430(mm)で、外寸高さが45(mm)~75(mm)であることを特徴とする、
    請求項1~13のいずれか一項に記載の折り畳みコンテナ。
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