JP6119367B2 - 乗客コンベアのリニューアル工法 - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレータ等の乗客コンベアをリニューアルする工法に関するものである。
従来、エスカレータにおいて、既設トラスを撤去することなく、既設トラスの内部空間に新設トラスを設置し、既設トラスに新設トラスを合体させるリニューアル工法が知られている(特許文献1)。
係るリニューアル工法によれば、リニューアルの工期を短縮することが可能である。
又、この様なリニューアル工法において、新設トラスをその長手方向に複数のトラスセグメントに分割し、これらのトラスセグメントを順次、既設トラスの内部空間に設置していくリニューアル工法が知られている(特許文献2)。
係るリニューアル工法によれば、既設トラスの内部空間を既設トラスに沿って移動させながら、全てのトラスセグメントを既設トラスの内部空間に設置して、これらのトラスセグメントを互いに連結することにより、既設トラスの内部空間に新設トラスを完成することが出来る。
又、この様なリニューアル工法において、既設トラスに沿ってトラスセグメントを移動させる工程で、既設トラスの上階側水平部、傾斜部及び下階側水平部のそれぞれに1或いは複数の門型揚重装置を配備し、これらの門型揚重装置に設けられたチェーンブロックを用いて、トラスセグメントを吊り上げつつ、既設トラスの下階側水平部から傾斜部を経て上階側水平部まで移動させる工法が提案されている(特許文献3)。
更に又、既設トラスに沿ってトラスセグメントを移動させるリニューアル工法において、トラスセグメントの前後左右に、既設トラスの上面にて転動可能な車輪を具えた4つの搬送具を取り付け、該搬送具によってトラスセグメントを搬送することが提案されている(特許文献4)。
係るリニューアル工法によれば、新設トラスを構成すべき複数のトラスセグメントを既設トラスに沿って容易に搬送することが出来る。
特開昭58−152779号公報 特開2005−314085号公報 特開2008−44684号公報 特開2010−70313号公報
ところで、新設トラスをその長手方向に複数のトラスセグメントに分割し、これらのトラスセグメントを順次、既設トラスの内部空間に設置していくリニューアル工法においては、新設トラスの分割形態として、既設トラスの上階側水平部から傾斜部にかけて設置すべき上階側屈曲トラスセグメントと、既設トラスの傾斜部に設置すべき複数の中間トラスセグメントと、既設トラスの下階側水平部から傾斜部にかけて設置すべき下階側屈曲トラスセグメントとに分割する形態が採用される。
しかしながら、従来のリニューアル工法においては、図21に示す如く既設トラス(1)の傾斜部(12)に中間トラスセグメント(33)を設置した後、最後の下階側屈曲トラスセグメント(36)を設置する場合、中間トラスセグメント(33)の後端面(33a)が傾斜しているため、既設トラス(1)における中間トラスセグメント(33)の設置空間の長さWよりも、下階側屈曲トラスセグメント(36)の前後方向の長さLのほうが傾斜に応じた寸法Cだけ大きくなり、下階側屈曲トラスセグメント(36)を設置時の姿勢のままで降下させると、下階側屈曲トラスセグメント(36)の前方端部が中間トラスセグメント(33)の後方端部と干渉することになる。
そこで従来は、図22に示す如く、下階側屈曲トラスセグメント(36)を中間トラスセグメント(33)よりも先に設置し、最後に中間トラスセグメント(33)を設置する作業が行なわれていた。
該設置作業においては、先に設置した下階側屈曲トラスセグメント(36)を越えて、最後の中間トラスセグメント(33)を設置空間の上方位置まで移動させた後、該設置空間に潜り込ませる。
しかしながら、最後の中間トラスセグメント(33)をその設置空間へ潜り込ませるためには、中間トラスセグメント(33)の前後の端面(33a)(33b)が傾斜した姿勢を維持したまま、中間トラスセグメント(33)を設置空間へ向かって斜め方向へ移動させる必要があるため、その作業が極めて困難であり、新設トラス(3)の設置に労力と時間がかかる問題があった。
そこで本発明の目的は、新設トラスがその長手方向に複数のトラスセグメントに分割された状態で、これらのトラスセグメントを順次、既設トラスの内部空間に設置していく乗客コンベアのリニューアル工法において、新設トラスの設置工事の簡易化を図ることである。
本発明に係る乗客コンベアのリニューアル工法は、既設トラスの内部空間に設置すべき新設トラスが、その長手方向に複数のトラスセグメントに分割された状態で、これらのトラスセグメントを順次、既設トラスの内部空間に設置していくものであって、
新設トラスは、既設トラスの上階側水平部と傾斜部に亘って設置されるべきトラス上半部が複数のトラスセグメントに分割されると共に、既設トラスの傾斜部と下階側水平部に亘って設置されるべきトラス下半部が、既設トラスの傾斜部と下階側水平部に沿って屈曲する下階側屈曲トラスセグメントと、既設トラスの下階側水平部の端部に沿って水平に延びる下階側水平トラスセグメントとに分割されており、
前記トラス上半部を構成すべき複数のトラスセグメントを順次設置した後、前記下階側屈曲トラスセグメントを設置し、その後、前記下階側水平トラスセグメントを設置する。
具体的態様において、前記トラス上半部を構成すべき複数のトラスセグメントを既設トラスに設置する際は、搬送の対象とするトラスセグメントに、既設トラスの長手方向に延在する上面に配置することが可能な複数の搬送具を取り付けて、該複数の搬送具を前記上面に沿って移動させながら、各トラスセグメントを搬送し、前後のトラスセグメントどうしを互いに連結する。
他の具体的な態様において、前記トラス上半部を構成すべき複数のトラスセグメントの設置工事に際し、既設トラスの少なくとも下階側水平部に門型揚重装置を配備し、該門型揚重装置を用いて、前記下階側屈曲トラスセグメント及び下階側水平トラスセグメントの設置工事を実施する。
上記本発明のリニューアル工法によれば、既設トラスの傾斜部と下階側水平部に亘って設置されるべきトラス下半部が、既設トラスの傾斜部と下階側水平部に沿って屈曲する下階側屈曲トラスセグメントと、既設トラスの下階側水平部の端部に沿って水平に延びる下階側水平トラスセグメントとに分割されているので、下階側屈曲トラスセグメントの設置時には、下階側屈曲トラスセグメントのための設置空間と下階側水平トラスセグメントのための設置空間からなる広い空間を用いて、容易に設置工事を行なうことが出来る。
その後、下階側水平トラスセグメントの設置時には、下階側水平トラスセグメントは、既設トラスの下階側水平部の端部に沿って水平に延びているので、下階側水平トラスセグメントのための設置空間に対して、下階側水平トラスセグメントを水平姿勢のまま下方に降ろしていくだけの簡易な作業で、容易に設置工事を行なうことが出来る。
本発明に係る乗客コンベアのリニューアル工法によれば、新設トラスの設置工事の簡易化を図ることが出来る。
図1は、本発明のリニューアル工法における第1工程を示す斜視図である。 図2は、該リニューアル工法における第2工程を示す斜視図である。 図3は、該リニューアル工法における第3工程を示す斜視図である。 図4は、該リニューアル工法における第4工程を示す斜視図である。 図5は、該リニューアル工法における第5工程を示す斜視図である。 図6は、本発明の搬送具を示す斜視図である。 図7は、該搬送具の側面図である。 図8は、該搬送具の正面図である。 図9は、該搬送具による調整を説明する図である。 図10は、本発明のリニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第1の過程を示す一連の側面図である。 図11は、該リニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第2の過程を示す一連の側面図である。 図12は、該リニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第3の過程を示す一連の側面図である。 図13は、該リニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第4の過程を示す一連の側面図である。 図14は、該リニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第5の過程を示す一連の側面図である。 図15は、該リニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第6の過程を示す一連の側面図である。 図16は、該リニューアル工法において、トラスセグメントが順次、既設トラスに沿って搬送される第7の過程を示す一連の側面図である。 図17は、既設トラスを示す側面図である。 図18は、新設トラスを構成する複数のトラスセグメントを示す側面図である。 図19は、下階側屈曲トラスセグメントの設置工事を示す工程図である。 図20は、下階側水平トラスセグメントの設置工事を示す工程図である。 図21は、従来の下階側屈曲トラスセグメントとその設置空間を示す図である。 図22は、従来のリニューアル工法におけるトラスセグメントの設置工程を説明する図である。
以下、本発明をエスカレータのリニューアル工法に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。尚、以下の説明では、トラスの長手方向に沿って下階から上階へ向かう方向を「前方」、その逆方向を「後方」と称する。
本発明の一実施形態であるエスカレータのリニューアル工法は、既設トラスを撤去することなく既設トラスの内部空間に新設トラスを設置するものであって、先ず、第1工程では、図1及び図17に示す如くエスカレータから既設トラス(1)以外の部品や機器(駆動装置、ステップ、手摺り駆動機構、制御機器等)を撤去し、既設トラス(1)のみを残す。
既設トラス(1)は、上階側水平部(11)、傾斜部(12)及び下階側水平部(13)から構成されており、上階側水平部(11)から傾斜部(12)を経て下階側水平部(13)まで延在する上面(1a)を有している。
又、図18に示す如く、新設トラス(3)は、既設トラス(1)の上階側水平部(11)と傾斜部(12)に亘って設置されるべきトラス上半部が、上階側水平トラスセグメント(31)と、上階側屈曲トラスセグメント(32)と、複数の中間トラスセグメント(33)(33)とに分割されると共に、既設トラス(1)の傾斜部(12)と下階側水平部(13)に亘って設置されるべきトラス下半部が、既設トラス(1)の傾斜部(12)と下階側水平部(13)に沿って屈曲する下階側屈曲トラスセグメント(34)と、既設トラス(1)の下階側水平部(13)の端部に沿って水平に延びる下階側水平トラスセグメント(35)とに分割されている。
尚、これらのトラスセグメント(31)〜(35)には、エスカレータを構成すべき複数の部品や機器の内、予め搭載可能な複数の部品や機器(駆動装置、駆動輪、ガイドレール等)が搭載されている。
以下の説明においては、新設トラス(3)を構成するトラスセグメント(31)〜(35)を適宜、トラスセグメント(30)と総称する。
次に、第2工程では、図2に示す如く既設トラス(1)の下階側水平部(13)に門型揚重装置(2a)を設置すると共に、既設トラス(1)の上階側水平部(11)に門型揚重装置(2b)を設置する。
続いて、第3工程では、図3に示す如く下階側の門型揚重装置(2a)と上階側の門型揚重装置(2b)に設けられているチェーンブロック(20)を用いて、トラスセグメント(30)を既設トラス(1)の上面に沿って引き上げる。
ここで、トラスセグメント(30)には、前後左右の4箇所にそれぞれ、搬送具(4)が取り付けられており、該4つの搬送具(4)を既設トラス(1)の全長に亘って延在する上面に配置し、該上面に沿って移動させることにより、トラスセグメント(30)を搬送する。
搬送具(4)は、図6に示す如く、トラスセグメント(30)の上面に締結固定されるべき平板状のベース部材(41)と、既設トラス(1)の上面(1a)に沿って滑動可能なそり部材(43)と、ベース部材(41)とそり部材(43)の間に介在する伸縮機構(42)とを具えている。
図8に示す如く、ベース部材(41)の裏面には、トラスセグメント(30)の上面に接触可能な取付け面(41a)が形成されている。
又、そり部材(43)は、図7及び図8に示す如く、伸縮機構(42)の下端部にアングル部材(46)を介して固定されている。
そり部材(43)は、既設トラス(1)の上面に対向して、図7に示す3つの滑動面(43a)(43b)(43b)を有し、中央の主滑動面(43a)の前後に2つの補助滑動面(43b)(43b)が形成されており、両補助滑動面(43b)(43b)はそれぞれ主滑動面(43a)に対して一定の後退角をもって傾斜している。
搬送具(4)が既設トラス(1)の上面の平坦な領域を移動する過程では、そり部材(43)の主滑動面(43a)が既設トラス(1)の上面に摺接するが、搬送具(4)が既設トラス(1)の上面の凸部を乗り越える過程では、先ず、そり部材(43)の前方の補助滑動面(43b)が既設トラス(1)の凸部に摺接して、該凸部を乗り越え、その後、主滑動面(43a)が既設トラス(1)の凸部に摺接して、該凸部を乗り越え、最後に後方の補助滑動面(43b)が既設トラス(1)の凸部に摺接して、該凸部を乗り越えることになる。
図7及び図8に示す如く、伸縮機構(42)は、ベース部材(41)の裏面に連結された外筒(421)と、アングル部材(46)の上面に連結された内筒(422)とから構成され、外筒(421)と内筒(422)が筒軸方向に沿って互いに摺動可能に嵌合している。
又、外筒(421)には筒軸方向に長い長孔(48)が開設される一方、内筒(422)にはボルト(47)がねじ込まれ、該ボルト(47)の頭部が長孔(48)に嵌合して、外筒(421)に対する内筒(422)の摺動が案内され、且つ内筒(422)の脱落が防止されている。
そして、ベース部材(41)には、第1調整ボルト(44)がねじ込まれ、該第1調整ボルト(44)の先端面が内筒(422)の端面に当接している。
従って、第1調整ボルト(44)をベース部材(41)に対してねじ込むことにより、該第1調整ボルト(44)の先端面が内筒(422)の端面を押圧し、これによって外筒(421)と内筒(422)とが互いに離間方向に相対移動して、伸縮機構(42)が伸長し、その長さAが大きくなる。
逆に、第1調整ボルト(44)をねじ戻すことによって、外筒(421)と内筒(422)とが互いに接近方向に相対移動可能となり、トラスセグメント(30)の重量によって伸縮機構(42)が収縮し、その長さAが小さくなる。
又、ベース部材(41)には第2調整ボルト(45)がねじ込まれ、ベース部材(41)を貫通した第2調整ボルト(45)の先端部にはナット(49)(49)が螺合している。
第2調整ボルト(45)は、図9(a)に示す如くベース部材(41)がトラスセグメント(30)の上面に設置された状態で該トラスセグメント(30)を貫通し、その先端部のナット(49)(49)の締め付けによって、ベース部材(41)をトラスセグメント(30)に固定することが出来る。
4つの搬送具(4)のベース部材(41)をそれぞれトラスセグメント(30)の前後左右に締結固定した状態で、4つの搬送具(4)のそり部材(43)を既設トラス(1)の上面に沿って滑動させる際には、第1調整ボルト(44)の操作によって図9(a)に示す伸縮機構(42)の長さAを変化させることにより、既設トラス(1)の上面(1a)とトラスセグメント(30)の上面との間隔Bを調整する。
これによって、トラスセグメント(30)を既設トラス(1)と干渉させることなく、既設トラス(1)の内部空間にてトラスセグメント(30)を搬送することが出来る。
トラスセグメント(30)を既設トラス(1)の上面(1a)に沿って所定の位置まで搬送した後、ベース部材(41)に対するトラスセグメント(30)の締結を緩めると共に、図9(b)に示す第2調整ボルト(45)を操作して、ベース部材(41)に対するねじ込み量を増減させることによって、既設トラス(1)の内部空間にてトラスセグメント(30)を昇降させ、既設トラス(1)の上面(1a)とトラスセグメント(30)の上面との間隔B′を調整する。この際、第1調整ボルト(44)を操作して、既設トラス(1)の上面(1a)とトラスセグメント(30)の上面との間隔B′を調整することも可能である。
これによって、トラスセグメント(30)を既設トラス(1)の内部空間にて所定の高さ位置に設定することが出来る。
この結果、トラスセグメント(30)を前方の設置済みのトラスセグメント(30)と連結することが可能となる。
上述の如く、搬送対象となるトラスセグメント(30)に4つの搬送具(4)を取り付け、これら4つの搬送具(4)を既設トラス(1)の上面に沿って移動させながら、各トラスセグメント(30)を搬送し、前後のトラスセグメント(30)(30)どうしを互いに連結することにより、図4に示す如く、既設トラス(1)の内部空間に新設トラス(3)を完成する。
最後に、第4工程では、図5の如く既設トラス(1)から下階側門型揚重装置(2a)及び上階側門型揚重装置(2b)を撤去した後、新設トラス(3)に対して必要な部品や機器(ステップ、手摺り、制御機器等)を取り付けることにより、エスカレータのリニューアルを完了する。
図10〜図16は、下階側門型揚重装置(2a)及び上階側門型揚重装置(2b)を用いて、複数のトラスセグメント(30)を順次、既設トラス(1)の上面に沿って移動させて、新設トラス(3)を完成するまでの一連の引き上げ及び設置作業を示している。
即ち、図10(a)〜図11(c)は、上階側水平トラスセグメント(31)の搬送及び設置作業を示し、図11(c)〜図12(c)は、上階側屈曲トラスセグメント(32)の搬送及び設置作業を示し、図13(a)〜(d)は、1つ目の中間トラスセグメント(33)の搬送及び設置作業を示し、図14(a)〜(c)は、2つ目の中間トラスセグメント(33)の搬送及び設置作業を示し、図15(a)〜(d)は、下階側屈曲トラスセグメント(34)の設置作業を示し、図16(a)〜(c)は、下階側水平トラスセグメント(35)の設置作業を示している。
下階側屈曲トラスセグメント(34)及び下階側水平トラスセグメント(35)の設置作業では、前記下階側門型揚重装置(2a)を用いることによって、図19(a)(b)(c)及び図20(a)(b)(c)に示す如くトラスセグメント(34)(35)の吊り上げ及び設置を実施する。
ここで、図19(c)に示す如く下階側屈曲トラスセグメント(34)のための設置空間の前後方向の長さW1は、下階側屈曲トラスセグメント(34)の前後方向の長さL1よりも十分に大きく、下階側屈曲トラスセグメント(34)の設置作業は広い空間を利用して行なうことが出来るので、設置工事は容易である。
又、図20(b)に示す如く下階側水平トラスセグメント(35)のための設置空間の前後方向の長さW2は、下階側水平トラスセグメント(35)の前後方向の長さL2よりも大きく、下階側水平トラスセグメント(35)が下階側屈曲トラスセグメント(34)と干渉することはない。従って、下階側水平トラスセグメント(35)を水平姿勢のまま下方に降ろしていくだけの簡易な作業で設置空間に設置することが出来、設置工事は容易である。
尚、下階側水平トラスセグメント(35)の前後方向の長さL2は、中間トラスセグメント(33)の設置姿勢における端面(33a)の上端と下端の間の水平距離Dと同等、若しくはそれ以上の大きさを有している。
各トラスセグメント(30)の設置工事においては、トラスセグメント(30)の高さ調整を行なった後、該トラスセグメント(30)を前方の設置済みのトラスセグメント(30)と連結すると共に、必要に応じて該トラスセグメント(30)を既設トラス(1)と連結する。
そして、トラスセグメント(30)の引き上げ及び設置が終了する度に、又は、トラスセグメント(30)の引き上げ及び設置が全て完了した後、トラスセグメント(30)に取り付けられている4つの搬送具(4)を取り外す。
この際、搬送具(4)の伸縮機構(42)を収縮させれば、搬送具(4)は容易に取り外すことが出来る。
上記エスカレータのリニューアル工法によれば、トラスセグメント(30)に4つの搬送具(4)を取り付けて、該搬送具(4)のそり部材(43)を既設トラス(1)の上面に沿って滑動させることにより、トラスセグメント(30)を移動させることが出来るので、トラスセグメント(30)の搬送は容易なものとなる。
又、搬送具(4)において、そり部材(43)はベース部材(41)に対して一体的に設けられているので、トラスセグメント(30)の搬送時に大きな負荷が作用したとしても、搬送具(4)が破損する虞は殆どなく、メンテナンスも容易である。
又、トラスセグメント(30)に搬送具(4)を取り付けたままで、該搬送具(4)によって、トラスセグメント(30)の搬送作業と、搬送後のトラスセグメント(30)の高さ調整を含む設置作業とを実施することが出来るので、搬送作業から設置作業への段取り替えが不要である。
更に又、下階側屈曲トラスセグメント(34)及び下階側水平トラスセグメント(35)の設置作業は簡易なものとなり、これによって、従来よりも少ない作業工数でリニューアルを完了することが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、履体としてそり部材(43)を具えた搬送具(4)を用いているが、これに限らず、車輪等の種々の履体を具えた搬送具を採用することが出来る。
又、上記実施形態では、工場にて新設トラス(3)を完成させた後、該新設トラス(3)を複数のトラスセグメント(30)に分割し、これらのトラスセグメント(30)をリニューアル工事の現場に搬入することとしているが、新設トラス(3)を構成すべき複数のトラスセグメント(30)を工場にて別々に製造した後、工場ではこれらのトラスセグメント(30)を組み立てることなく、リニューアル工事の現場に搬入することも可能である。
(1) 既設トラス
(2a) 下階側門型揚重装置
(2b) 上階側門型揚重装置
(20) チェーンブロック
(3) 新設トラス
(31) 上階側水平トラスセグメント
(32) 上階側屈曲トラスセグメント
(33) 中間トラスセグメント
(34) 下階側屈曲トラスセグメント
(35) 下階側水平トラスセグメント
(4) 搬送具
(41) ベース部材
(42) 伸縮機構
(43) そり部材

Claims (3)

  1. 既設トラスの内部空間に設置すべき新設トラスが、その長手方向に複数のトラスセグメントに分割された状態で、これらのトラスセグメントを順次、既設トラスの内部空間に設置していく乗客コンベアのリニューアル工法において、
    新設トラスは、既設トラスの上階側水平部と傾斜部に亘って設置されるべきトラス上半部が複数のトラスセグメントに分割されると共に、既設トラスの傾斜部と下階側水平部に亘って設置されるべきトラス下半部が、既設トラスの傾斜部と下階側水平部に沿って屈曲する下階側屈曲トラスセグメントと、既設トラスの下階側水平部の端部に沿って水平に延び、前記下階側屈曲トラスセグメントとの当接面が前記既設トラスの下階側水平部と直交する下階側水平トラスセグメントとに分割され、前記下階側屈曲トラスセグメントの直上に配置される中間トラスセグメントと前記下階側屈曲トラスセグメントの当接面は、前記既設トラスの前記傾斜部に対して直交するよう分割され、前記下階側水平トラスセグメントの前後方向の長さL2は、前記中間トラスセグメントと前記下階側屈曲トラスセグメントとの当接面の上端と下端の水平距離D以上であって、
    前記トラス上半部を構成すべき複数のトラスセグメントを順次設置した後、前記中間トラスセグメントを設置し、続いて、前記中間トラスセグメントの前記当接面よりも下側に形成された前記既設トラスの内部空間に前記下階側屈曲トラスセグメントを挿入して前記下階側屈曲トラスセグメントを前記中間トラスセグメントと連結し、その後、前記下階側水平トラスセグメントを前記下階側屈曲トラスセグメントと前記既設トラスとの間に水平姿勢のまま下方に降ろして設置する、乗客コンベアのリニューアル工法。
  2. 前記トラス上半部を構成すべき複数のトラスセグメントを既設トラスに設置する際は、搬送の対象とするトラスセグメントに、既設トラスの長手方向に延在する上面に配置することが可能な複数の搬送具を取り付けて、該複数の搬送具を前記上面に沿って移動させながら、各トラスセグメントを搬送し、前後のトラスセグメントどうしを互いに連結する、請求項1に記載のリニューアル工法。
  3. 前記トラス上半部を構成すべき複数のトラスセグメントの設置工事に際し、既設トラスの少なくとも下階側水平部に門型揚重装置を配備し、該門型揚重装置を用いて、前記下階側屈曲トラスセグメント及び下階側水平トラスセグメントの設置工事を実施する請求項1又は請求項2に記載のリニューアル工法。
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