JP6107486B2 - 車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のエンジン制御装置に関する。
従来から例えばオートバイなどの鞍乗型の車両においては、走行が停止してから所定の待機時間が経過した際に、エンジンを自動停止させるアイドリングストップ制御が行われており、燃費向上や排出ガス削減が図られている(特許文献1参照)。
特開2005−163669号公報
しかし、車両の停車時間が短くなる場合には、アイドリングストップ制御によるエンジンの自動停止が好ましくない場合がある。例えば、方向転換をする場合など、車両が一旦停車された後、直ぐに発進動作が行われる可能性の高い走行状況では、アイドリングストップ制御によるエンジンの自動停止が、その後の発進動作の始動性を低下させる可能性がある。
本発明は、車両の走行状態に応じて、アイドリングストップ制御によるエンジンの自動停止を、より好適に実施できる車両のエンジン制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
第1の発明では、車両の停車により所定の自動停止条件が成立した際にエンジンを自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立した際に、前記エンジンを自動再始動させるアイドリングストップ制御手段を備える車両のエンジン制御装置において、前記車両の走行中の走行状態を走行履歴として取得する走行履歴取得手段と、前記車両の停車時であって、その停車時から遡る所定の停車前期間に取得された前記走行履歴に基づいて、前記アイドリングストップ制御手段による前記エンジンの自動停止の許可または禁止を判定する自動停止判定手段と、前記エンジンの自動停止を許可すると判定された場合、前記自動停止条件の成立に基づいて前記エンジンを自動停止させ、前記エンジンの自動停止を禁止すると判定された場合、前記自動停止条件の成立にかかわらず前記エンジンの運転状態を継続させるエンジン制御手段と、を備えることを特徴とする。
車両の停車後すぐに発進動作が行われる可能性の高い走行状態の場合には、アイドリングストップ制御によるエンジンの自動停止が好まれない場合がある。一方、車両の停車後すぐに発進動作が行われる可能性の低い走行状態の場合には、アイドリングストップ制御によるエンジンの自動停止が行われることによって、燃費改善されることが好ましい。そこで車両の走行中の走行状態を走行履歴として取得して、停車前期間に取得された走行履歴に基づいて、自動停止条件が成立した際のエンジンの自動停止を許可するか禁止するかを判定する。これにより停車後すぐ発進動作が行われる可能性の高い走行状態が走行履歴として取得された場合には、アイドリングストップ制御によるエンジンの自動停止を禁止して、自動停止条件の成立時にエンジンの運転状態が継続されるようにすることで、その後の発進動作での車両の始動性を向上できる。一方、停車後すぐに発進動作が行われる可能性の低い走行状態が走行履歴として取得された場合には、エンジンの自動停止が許可されることで、自動停止条件の成立時にエンジンが停止され、燃費が向上される。
エンジン制御装置の構成を説明するブロック図。 走行履歴の取得処理を説明する第1実施形態のフローチャート。 エンジンの自動停止制御の処理手順を説明する第1実施形態のフローチャート。 停車時間を予測するための第1判定マップ。 交差点での車両の減速開始パターンの例。 各走行パターンにおけるエンジン制御のタイミングチャート。 走行履歴の取得処理を説明する第1実施形態の変容例のフローチャート。 走行履歴の取得処理を説明する第2実施形態のフローチャート。 エンジンの自動停止制御の処理手順を説明する第2実施形態のフローチャート。 停車前期間の平均車速と停車回数の関係の説明図。 予測停車時間の判定のための第2判定マップ。 予測停車時間の判定のための第2判定マップの変容例。 予測停車時間の判定のための第2判定マップの変容例。 エンジンの自動停止禁止の判定条件更新手順を説明するフローチャート。 予測停車時間の判定のための第2判定マップの変容例。
(第1実施形態)
以下、本実施形態の車両のエンジン制御装置の一例を図面に基づいて説明する。なお本実施形態では車両として、二輪車両、バギー等の三輪車両などの鞍乗型車両を想定している。
図1において、エンジン制御装置であるECU20は、電子制御ユニットであり、CPU,ROM,RAM、EEPROM(登録商標)等よりなるマイクロコンピュータを有して構成されており、各種アクチュエータ及び各種センサが接続されている。
例えば、アクチュエータとしては、燃料噴射手段としてのインジェクタ31、点火装置32(イグニションコイル、点火プラグ等)、エンジン30の始動時に、エンジン30に初期回転(クランキング回転)を付与するスタータ33等がECU20に接続される。センサとしては、クランク軸(図示略)の所定回転毎にクランク角信号を出力するクランク角度センサ34、車速を検出する車速センサ35、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ36、ブレーキの操作量を検出するブレーキセンサ37、ギアポジションを検出するギアポジションセンサ38等がECU20に接続されている。
ECU20のRAMには、上述した各種センサによる検出結果が記憶される。ROMには、各種センサの検出結果に基づいて、各種制御をするためのプログラムが記憶されている。例えば、アイドリングストップ制御を行うためのプログラムが記憶されている。アイドリングストップ制御では、車両が停車してから所定の待機時間ΔTX(例えば3秒)が経過して、エンジン30の自動停止条件が成立した際に、エンジン30が自動停止される。その後、スロットル操作がなされるなど、再始動条件が成立した際に、エンジン30が自動再始動される。
またROMには、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の許可又は禁止を決定するためのプログラム(エンジン制御手段)が記憶されている。エンジン制御手段は、車両の停車時に、その停車時から遡る所定の停車前期間に取得された走行履歴から、車両の停車後、次の発進までの時間である車両の停車時間を予測する。そして停車時間が所定以上となることが予測される場合にはエンジン30の自動停止を許可し、停車時間が所定未満となることが予測される場合にはエンジン30の自動停止を禁止する。なお走行状態は、上述した各種センサによる検出結果や、各種アクチュエータの動作状態に基づき取得される。
つまり、車両が一旦停車された後、直ぐに発進動作が行われる可能性が高く、停車時間が短くなることが予測される走行状態の場合(例えば方向転換の場合など)には、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止が、その後の発進動作の始動性を低下させる可能性がある。また運転者が停車後直ぐに車両発進を行うことを意図している場合に、エンジン30が自動停止されてしまうと、運転者にエンジン再始動の不安を与えることにも繋がる。更には、停車時間が短い場合に、エンジン30の自動停止と再始動が繰り返されると、アイドリングストップ制御による燃費改善の効果も得がたくなる。
一方、車両の停車時間は、車両の停車時から遡る所定の停車前期間に取得された走行履歴(減速状態)から予測できることが分かった。つまり、車両が方向転換をする場合には、運転者がその方向転換場所に自車両が到達することを見越して、それにあった減速調整を行う。この場合、運転者による減速が比較的に早い段階から開始されることになり、停車前期間での車速変化が小さくなる。つまり停車前にブレーキ操作が行われる減速期間が長くなる。又は、停車前にブレーキ操作が行われた状態での走行距離が長くなる。このように自ずと減速度合いが小さくなる場合、停車時間が短くなる傾向にあることが分かった。
例えば、交差点において停止信号(赤信号)で車両を停車させる場合には、その交差点の到達前にどの位置で信号機が停止信号に変わったかで、車両の減速状態が変わり、さらに、停止信号での停車時において、エンジン30を自動停止すべきか否かが変わると考えられる。
そこで本実施形態では、停車前期間の走行履歴から予測される停車時間に基づいて、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の許可または禁止を決定する。これにより、走行状態に応じて、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止がより好適に実施されるようになる。
次にECU20が実行する処理の手順を示す。図2は走行履歴取得のフローチャートであり、図3はアイドリングストップ制御による自動停止判定のフローチャートである。なお以下に示されるECU20の処理は所定周期で繰り返し実行される。またここでは車両の減速状態が走行履歴として取得されるとする。具体的には減速状態としては車速の変化速度が取得されるとする。なお、車速は所定時間毎、例えば5ms毎に、所定区間、例えば100msの間に入力される車速センサ信号をもとに求められる。これを現車速と定義する。
図2において、ステップS01では、エンジン30が運転中であるか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS02に進み車両が走行中であるか否かを判定する。車両が走行中であるか否かは車速センサ35の検出結果から取得される。肯定判定した場合には、ステップS03で現在の車速(現車速)を取得する。続くステップS04では、前回取得された車速と、今回取得された現車速との差分から、単位時間当たりの車速の変化量、すなわち車速の変化速度を求める。続くステップS05では、ステップS04で算出された車速の変化量をRAMに記憶する。この場合、車速の変化量は、現時点を基準として、それ以前の所定期間分のデータがRAMに記憶保持される。なおステップS01、S02で否定判定した場合には、本処理を終了する。
以上のようにして、走行中は車速の変化量が繰り返し取得される。そして車両が停車した際に、アイドリングストップ制御による自動停止を行うか否かの判定処理が開始される。図3において、ステップS10で車両が停車したか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS11で走行履歴として、ステップS04で取得した車速の変化量を呼び出す。ここでは、停車時から遡る所定の停車前期間に取得された車速の変化量が呼び出される。例えば、停車前期間は停車前の15秒間とする。
続くステップS12では、ステップS11で呼び出された、車速の変化量の平均値α(負の加速度に相当、以下減速度αと記す)を算出する。続くステップS13では、ステップS12で算出された減速度αに基づき停車時間を予測する。例えば車両の停車時間は、図4に示される、停車前期間の走行履歴(減速度α)と停車時間(予測停車時間)との関係を示す第1判定マップに基づき予測される。
例えば、減速度αが負側に閾値αth以上の場合に、車両の停車時間が所定値k以上になると予測する。例えば閾値は−0.6m/s^2である。一方、減速度αが閾値αth未満の場合には、車両の停車時間は所定値k未満になると予測する。続くステップS14では、ステップS13で判定した予測停車時間に基づいてエンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定する。つまり車両の予測停車時間が所定値k以上と判定した場合には、ステップS15に進み、アイドリングストップ実行フラグをONにして、エンジン30の自動停止を許可する。この場合、自動停止条件の成立に応じてエンジン30が自動停止される。一方、予測停車時間が所定未満と判定した場合には、ステップS16に進みアイドリングストップ実行フラグをOFFにする。この場合、自動停止条件の成立後もエンジン30の運転状態が継続される。
次に図5、図6に上記処理の実行例を示す。図5は車両10が交差点CRに進入する際の各種走行パターンの例であり、(1)車両が交差点CRを直進する際に、交差点CRの手前で減速が開始される第1走行パターン(パターン1)と、(2)車両が交差点CRを直進する際に、交差点CRから離れた位置で減速が開始される第2走行パターン(パターン2)と、(3)交差点CPで方向転換をする第3走行パターン(パターン3)とを示している。なお以下の説明で、停止信号とは、車両の走行停止を促す信号機の表示パターンであり、例えば赤信号、黄信号である。進行信号とは、車両の走行を許可する信号機の表示パターンであり、例えば青信号である。また図6では停車前期間をΔTと示している。
図5、6に示されるように、第1走行パターンの場合には、時刻t2以前は進行信号であり、走行中の車両10の車速V1が取得されており、車速の変化量が算出されてRAMに記憶されている。時刻t2で停止信号に切り替わると、ブレーキ操作によって車速が減速される。なお第1走行パターンでは、車両10が交差点手前の位置P2を通過する際に減速が開始されており、減速開始から停車に至るまでの距離D2が短く、短時間で減速動作が完了される必要がある。この場合、ブレーキ操作による減速度合いは大きく、車速の変化量が大きくなる。時刻t3で車両10が停車目標位置SPで停車すると(車速=0となると)、車速の取得が終了される。
また時刻t3で車両10が停車した際に、停車前期間ΔTで取得された減速度αが呼び出されて、停車時間が予測される。ここでは減速度αは負側に閾値αth以上となり、停車時間が所定値k以上になると予測される。この場合、アイドリングストップ実行フラグがONとなり(エンジン30の自動停止が許可されて)、待機時間ΔTXが経過する時刻t4で、エンジン30が自動停止される。そして時刻t4以降で進行信号に切り替わり、スロットル操作が行われ、所定の再始動条件が満たされた際に、エンジン30が自動再始動される。
第1走行パターンの場合には、減速開始から停車に至るまでの時間が短く、停車目標位置SPで停車した際に、信号待ちでの停車時間が比較的長くなる傾向にある。その為、アイドリングストップ制御によってエンジン30が自動停止されることにより燃費改善が効果的に行なわれる。
第2走行パターンの場合には、時刻t1以前は進行信号であり、車速V1が取得され、車速の変化量が算出されている。時刻t1で停車信号に切り替わると、交差点CRで停車することを見越して、ブレーキ操作によって車速が減速される。なお第2走行パターンでは、車両10が交差点CRから、位置P2よりも離れた位置P1を通過する際に減速が開始されており、減速開始から停車に至るまでの距離D1が長く(距離D1>D2)、ブレーキ操作による減速が小さく、車速の変化量は小さくなる。
時刻t3で車両10が停車した際に、停車前期間ΔTで取得された減速度αは閾値αth未満であると判定され、停車時間は所定値k未満になると予測される。この場合、アイドリングストップ実行フラグはOFFのままとなり(エンジン30の自動停止が禁止されて)、待機時間ΔTXが経過する時刻t4で、エンジン30の運転状態が継続される。
なお第2走行パターンの場合には、減速開始から停車に至るまでの時間が長く、停車目標位置SPで停車した際に、信号待ちでの停車時間が比較的短く、直ぐに進行信号に切り替わる可能性が高くなる。このような走行状態で、アイドリングストップ制御による自動停止が禁止され、エンジン30の運転状態が継続されることで、その後の発進動作が円滑に行われるようになる。
第3走行パターンの場合には、時刻t1で、運転者が方向転換を行う地点(交差点CR)を確認した際に、運転者の意図に基づき減速が開始される。なお運転者の走行停止の意図に基づく減速動作は、第2走行パターンと同様に、一旦停車する地点を早くから確認できていることから、比較的に早い段階から開始される傾向にある。その為、ブレーキ操作による減速が小さく、取得される車速の変化量は小さくなる。この場合、減速度αは閾値αth未満であると判定され、停車時間は所定値k未満になると予測される。この場合にも、エンジン30の自動停止は禁止され、アイドリングストップ実行フラグはOFFのままとなり、待機時間ΔTXの経過後もエンジン30の運転状態が継続される。
第3走行パターンの場合には、車両が交差点CRで一旦停車された後、運転者の意図に基づいて円滑に発進動作が行われることが求められる。この場合にも、車両が停車した際にエンジン30の運転状態が継続されることによって、運転者が車両の方向転換が可能であると判断した際に、スムーズに車両走行が行なわれるようになる。
上記によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)車両の停車後にすぐに発進動作が行われる可能性の高い走行状態の場合には、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止が好まれない場合がある。一方、車両の停車後にすぐに発進動作が行われる可能性の低い走行状態の場合には、アイドリングストップ制御によってエンジン30が自動停止されることによって、燃費が改善されることが好ましい。そこで車両の走行中の走行状態を走行履歴として取得して、停車前期間ΔTに取得された走行履歴に基づいて、自動停止条件が成立した際のエンジン30の自動停止を許可するか禁止するかを判定する。つまり停車後すぐ発進動作が行われる可能性の高い走行状態が走行履歴として取得された場合には、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止を禁止することで、自動停止条件の成立時にエンジン30の運転状態が継続されるようにでき、その後の発進動作での始動性を向上できる。一方、停車後すぐに発進動作が行われる可能性の低い走行状態が走行履歴として取得された場合には、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止を許可することで、自動停止条件の成立時にエンジン30が停止されて、燃費が向上される。
(2)車両の停車直前における減速度合いが小さい減速状態の場合には、車両の停車時間は比較的短くなる傾向があり、減速度合いが大きい減速状態の場合には、車両の停車時間は比較的長くなる傾向がある。つまり運転者が所定の停車位置に自車両が到達することを見越して、それにあった減速調整を行う場合には、自ずと減速度合いが小さくなると考えられる。これに対し、運転者が自車両の都合よりも他車両の都合で減速調整を行う場合には、自ずと減速度合いが大きくなると考えられる。そこで、停車前期間ΔTでの減速状態から車両の停車時間を予測して、停車時間が比較的長くなることが予測される場合にはエンジン30の自動停止を許可し、停車時間が比較的短くなることが予測される場合にはエンジン30の自動停止を禁止する。これにより停車後すぐに発進動作が行われる場合の始動性を向上できるとともに、停車後すぐに発進動作が行われない場合には燃費を向上できる。
(3)停車前期間ΔTにおける車速の変化量が小さい場合には、減速開始から停車に至るまでに要する時間が比較的長くなり、停車時間が短くなる傾向がある。一方、停車前期間ΔTにおける車速の変化量が大きい場合には、減速開始から停車に至るまでに要する時間が比較的短くなり、停車時間が長くなる傾向がある。このような車速の変化量と停車時間との関係を利用して、車速の変化量が小さい場合に、エンジン30の自動停止を禁止することで、停車後すぐに車両走行が開始される可能性の高い場合に、車両の始動性を向上できる。一方、車速の変化量が大きい場合に、エンジン30の自動停止を許可することで燃費が改善される。
なお第1実施形態を次のように変更してもよい。
・図3のステップS11において、停車前期間ΔTは、車両の走行状態に基づいて設定されてもよい。例えば、ブレーキ操作に伴う車両の減速開始前の車速が比較的速い場合には(例えば60km/h)、車両の減速が開始されてから停車に至るまでの時間(距離)が長くなる傾向にあるため、停車前期間ΔTが長く設定されるようにする(例えば30秒間)。一方、ブレーキ操作に伴う車両の減速開始前の車速が比較的遅い場合には(例えば30km/h)、減速が開始されてから停車に至るまでの時間(距離)が短くなる傾向にあるため、停車前期間ΔTが比較的短く設定されるようにする(例えば10秒間)。このように、減速が開始される前の車速に応じて停車前期間ΔTの長さを決定することによって、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の可否判定の精度を向上させることができる。これ以外にも、停車前期間ΔTは、車速が所定以下になってから停車に至るまでの期間に設定されてもよく、ブレーキセンサ37の検出信号に基づき減速動作が開始されてから走行停止に至るまでの期間に設定されてもよい。
・減速状態として、ブレーキ操作による減速が開始されてから停車に至るまでの走行距離または走行時間を取得してもよい。運転者が予め停車を見越している場合には、比較的早い段階から減速動作が開始されることで、減速開始から停車に至るまでの走行距離または走行時間が長くなる傾向にある。これを利用して、減速が開始されてから停車に至るまでの走行距離(走行時間)に基づき停車時間を予測して、エンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定してもよい。
具体的には、図7の走行履歴取得処理の変容例において、ステップS51でエンジン30が運転中であると判定し、ステップS52で車両が走行中であると肯定判定した際に、続くステップS53では、減速が開始されたか否かを判定する。例えば、ブレーキセンサ37によるブレーキ操作の検出信号があるか否かを判定する。否定判定した場合には本処理を終了する。肯定判定した場合には、ステップS54に進み、減速状態として、減速開始からの走行距離(走行時間)を取得する。なお走行距離は車速センサ等の検出結果に基づき取得できる。走行時間は図示を略すタイマ等の検出結果に基づき取得できる。続くステップS55では、減速開始から停車に至るまでの走行距離(走行時間)を、走行履歴として記憶する。そして、図3において、ステップS10で車両走行が停止したと判定した際に、ステップS11で、減速開始から停車に至るまでの走行距離(走行時間)を呼び出す。ステップS12は省略され、続くステップS13では、図4の第1判定マップの横軸を走行距離(走行時間)、縦軸を停車時間として、減速開始から停車に至るまでの走行距離(走行時間)に基づき車両の停車時間を予測する。
・減速状態として、スロットル開度センサ36で検出されるスロットル開度を用いてもよい。運転者が自車両の停車を見越して減速動作を行う場合には、車両の停車前に、スロットル操作を解除したまま惰性走行する場合がある。惰性走行の場合にも、減速開始から停車までに時間を要することから、停車時間が短くなることが想定される。なお惰性走行が行われる場合、スロットル開度センサ36で検出されるスロットル開度が所定未満(例えば5°以下)となる状態が、所定時間以上維持される。そこで、スロットル開度の変化量が所定未満であることが検出されかつ所定時間維持された場合に、惰性走行が行なわれており、停車時間が所定未満になると予測して、エンジン30の自動停止が禁止されるようにしてもよい。
・減速状態として、ギアポジションセンサ38で検出されるギアポジションの変化を用いてもよい。運転者が自車両の停車を見越している場合には、比較的に余裕を持って減速動作を行なうことができる。その為、車両の停車前の所定時間で、ギアを段階的に下げ、それにより生じるエンジンブレーキを使って、車両を減速させることができる。またこの場合には、停車時にギアポジションが1速まで下げられる可能性が高い。一方、運転者が他車両の都合で減速を行なう場合には、停車前の所定期間でギアを段階的に下げることが困難となる可能性が高く、エンジンブレーキよりもブレーキ操作により減速される可能性が高く、停車時のギアポジションも1速まで下げられる可能性が低くなる。そこで、停車前の所定時間でギアが段階的に下げられていることが検出され、停車時間が短くなると予測される際に、エンジン30の自動停止を禁止する。一方、停車前の所定時間でギアが段階的に下げられておらず、停車時間が長くなると予測される際に、エンジン30の自動停止が許可されるようにする。または、車両の停車時のギアポジションが1速の場合にエンジン30の自動停止を禁止して、停車時のギアポジションが1速以外の場合にエンジン30の自動停止を許可してもよい。
・ステップS13で、予測停車時間が所定未満であると判定し、ステップS16で、エンジン30の自動停止を禁止した後、車両の停車が所定以上継続された際に、エンジン30の自動停止の禁止を解除してもよい。例えば、エンジン30が自動停止されてから10秒間、車両10の停車が継続された場合に、アイドルストップフラグをONにして、エンジン30の自動停止の禁止を解除して、エンジン30を自動停止させる。このように、停車時間が短いとの予測がはずれて、実際の車両の停車時間が長かった場合に、アイドリングストップ制御によってエンジン30が自動停止されることで、燃費向上が図られるようになる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について上記第1実施形態との相違点を主に説明する。上記の実施形態では、車両の停車直前における減速動作を把握すべく、停車前期間ΔTを比較的短い時間に定めたが、本実施形態では、停車直前以外も含む期間で減速動作の傾向を把握すべく、停車前期間ΔTを比較的長い期間としている。例えば停車前期間ΔTは5分間とされる。そしてその停車前期間ΔTにおいて、減速動作の傾向に基づいて、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の許可または禁止を実施する。
例えば、車両が渋滞の道路を走行中に停車する場合には、周囲の走行状況に合わせて、車両の停車と発進の動作のタイミングが決定されるため、停車時間が長くなる可能性が高くなる。一方、方向転換の場合には、交差点等で車両が一旦停車された後、方向転換が可能となった際に、直ぐに発進動作ができることが求められるため、停車時間が短くなる可能性が高くなる。そこで本実施形態では、このような車両の走行状況の違いに応じて、停車時間が所定以上となることが予測される走行状況の場合に、エンジン30の自動停止を許可する。一方、停車時間が所定未満となることが予測される走行状況の場合には、エンジン30の自動停止を禁止する。
具体的には、渋滞で停車時間が長くなる場合には、停車前の所定時間にブレーキ操作による減速が繰り返されるため、減速の操作頻度が高くなる傾向がある。一方、方向転換等で停車時間が短くなる場合には、ブレーキ操作による減速の操作は主に停車直前で行われるため、減速の操作頻度が低くなる傾向がある。なお減速の操作頻度とは、停車前期間ΔTに行なわれた車両の停車回数、所定時間にブレーキがONとされていた割合等であり、車速センサ35やブレーキセンサ37の検出信号に基づき取得される。またこのような減速の操作頻度は停車前の車速に相関関係を持つ。そこで本実施形態では、停車前期間ΔTで取得された現車速の平均値(平均車速)および減速の操作頻度から、車両の停車時間を予測して、エンジン30の自動停止を許可するか禁止するかを判定する。これにより、車両の走行状況に応じて、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の許可と禁止とが、より精度よく判定されるようになる。
図8は走行履歴取得処理の第2実施形態のフローチャートであり、図9はアイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止判定の第2実施形態のフローチャートである。図10は平均車速と停車回数の関係の説明図であり、横軸が時間、縦軸が車速である。なお、第2実施形態ではRAMに記憶されている後述する第2判定マップを用いて、エンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定する。
図8において、ステップS21でエンジン30が運転中であるか否かを判定する。否定判定した場合には本処理を終了する。肯定判定した場合にはステップS22に進み、走行中であるか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS23で現在の車速(現車速)を取得する。本実施形態では、現車速として5ms毎に、所定区間、例えば100msの間に入力される車速センサ信号をもとに求められる車速を用いた。これ以外にも、その車速をもとに算出される移動平均車速を現車速として用いてもよい。続くステップS24では、現時点からそれ以前の所定期間(例えば5分間)で取得した現車速の平均値として、平均車速を算出する。これ以外にも、平均車速には現車速をもとに算出される移動平均車速を用いてもよい。
一方、ステップS22で否定判定した場合(走行停止の場合)には、ステップS26で減速の操作頻度を取得する。ここでは減速の操作頻度として車両の停車回数をもとめる。そして、続くステップS25では、ステップS24で取得した平均車速と、ステップS26で取得した停車回数とを関連付けて走行履歴としてRAM等に記憶する。
ここで、車両の走行及び走行停止に伴い取得される現車速、平均車速及び停車回数について、図10を用いて補足説明する。車両の走行中には、所定時間毎、例えば5ms毎に、所定区間、例えば100msの間に入力される車速センサ信号をもとに現車速が算出され、る。そして、その現車速について所定期間(図では車両停止時を基準とする停車前期間ΔT)における平均車速が算出される。また、車両の走行停止時には、所定期間(ΔT)における停車回数がカウントされる。
そして車両が停車した際に、アイドリングストップ制御による自動停止を行うか否かの判定処理が開始される。図9において、ステップS30で車両の走行停止を判定すると、ステップS31で、停車前期間ΔTの平均車速と停車回数とを呼び出す。続くステップS32では、図11に示される第2判定マップに、ステップS31で取得した平均車速と停車回数を対応付けて、予測停車時間を判定する。
なお図11の第2判定マップは、平均車速(横軸)と停車回数(縦軸)を指標として、アイドリングストップ制御による自動停止をした場合に、停車時間が所定以上となることが予測される第1領域A1と、停車時間が所定未満となることが予測される第2領域A2と、第1領域A1と第2領域A2との境界線を定める判定基準Lとから構成されており、実際の車両の減速状態に基づき定められている。
つまり、停車時間が長くなる傾向にある走行状態の場合には、平均車速と減速の操作頻度(減速状態)が第1領域A1の情報として取得される。一方、停車時間が短くなる傾向にある走行状態の場合には、平均車速と減速の操作頻度(減速状態)が第2領域A2の情報として取得される。例えば、渋滞の場合の減速状態(図中X)が第1領域A1の情報として取得される。一方、交差点CRで方向転換を行なう場合の減速状態(図中Y)や、交差点以外で方向転換を行なうUターンの場合の減速状態(図中Z)が、第2領域A2の情報として取得される。そして各平均車速に対して、第1領域A1と第2領域A2の境界に判定基準Lを定めている。
つまりステップS32では、平均車速に対する停車回数が判定基準Lを超えて第1領域A1に含まる場合には、予測停車時間は所定以上と判定する。一方、平均車速に対する停車回数が判定基準Lを超えず、第2領域A2に含まれる場合には、予測停車時間は所定未満と判定する。続くステップS33では、ステップS32で判定した予測停車時間に基づいて、エンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定する。つまり、予測停車時間が所定以上であり肯定判定した場合には、ステップS34に進みアイドリングストップ実行フラグをONとして、エンジン30の自動停止を許可する。一方、予測停車時間が所定未満であり否定判定した場合には、ステップS35に進みアイドリングストップ実行フラグをOFFとして、エンジン30の自動停止を禁止する。例えば、平均車速が30km/hの場合には、停車回数が3回以上の場合にエンジン30の自動停止を許可し、停車回数が3回未満の場合にエンジン30の自動停止を禁止する。以上のようにすることで車両の走行状況に応じて、より精度よくアイドリングストップ制御が実施されるようになる。
上記に示されるように、停車前の減速状態に関わらず、減速の操作頻度が高くなる走行状態(例えば渋滞)の場合には、停車時間が長くなる可能性が高くなる。そこで停車前期間ΔTにおける平均車速と減速の操作頻度とを取得して、減速の操作頻度が高く、停車時間が所定以上となることが予測される走行状態の場合には、エンジン30の自動停止を許可する。一方、減速の操作頻度が低く、停車時間が所定未満になることが予測される走行状態の場合には、エンジン30の自動停止を禁止する。これにより、車両の走行状況に応じて、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止が好適に制御されるようになる。
なお第2実施形態は以下のように変更してもよい。
・車両の走行中(減速動作の開始前)の平均車速に応じて、減速状態を取得する停車前期間ΔTが変更されてもよい。例えば、平均車速が比較的遅い場合(例えば30km/h以下の場合)には、車両の走行状態(渋滞や方向転換)を判定するために、より多くの情報量が必要となる。そこでこの場合には停車前期間ΔTを長く設定する(例えば8分間)。一方、平均車速が比較的早い場合(例えば60km/h)には、車両が停車される可能性が低くなるため、停車前期間ΔTを短く設定する(例えば3分間)。
・停車前期間ΔTにおいて、1度(又は所定回数)、車速が所定値(例えば40km/h)を超えた場合には、走行状況が渋滞である可能性は低くなる(停車時間が長くなる走行状況である可能性は低くなる)。そこで、停車前期間ΔTの走行速度の変化に基づいて、第2判定マップの判定基準Lを変更してもよい。例えば、上述の場合には判定基準Lを、第2領域A2側にシフトして、エンジン30の自動停止を許可すると判定する第1領域A1が広げられるようにする。このように停車前期間ΔTの車速変化(加速状態)を考慮して、判定基準Lが変更されることで、よりエンジン30の自動停止の要否判定の精度を向上させることができる。なお、車速が所定値を越えた回数や、所定値との差分の大きさによって、判定基準Lのシフト量が調整されてもよい。
・図8のステップS26では、減速の操作頻度としてブレーキON比率を取得してもよい。ブレーキON比率とは、停車前期間ΔT(5分間)でブレーキ操作が行われていた割合(時間)であり、ブレーキセンサ37の検出信号に基づき取得される。この場合には、図9のステップS32では、図12の第2判定マップの変容例に基づき予測停車時間が判定される。図12の第2判定マップは、縦軸がブレーキON比率、横軸が平均車速である。例えば、平均車速が30km/hの場合において、ブレーキON比率が判定基準L(例えば25%)以下の場合には減速状態(走行履歴)は第2領域A2に含まれて、予測停車時間は所定未満と判定され、エンジン30の自動停止が禁止される。一方、ブレーキON比率が判定基準Lよりも大きい場合には、減速状態(走行履歴)が第1領域A1に含まれて、予測停車時間が所定以上と判定され、エンジン30の自動停止が許可される。この場合にも、上述と同様に、停車前期間ΔTの平均車速や、車速の最大値に応じて第2判定マップの判定基準Lが変更されてもよい。またこの場合のブレーキON比率は、ステップS22で判定される車両走行の有無に関わらず、減速の操作頻度として取得してもよい。つまり、車両が停車に至っていない場合であっても、ブレーキ操作が行われる頻度が高い場合には、予測停車時間が所定以上になると判定できる。
・図8のステップS26では、減速の操作頻度として停車前期間ΔT(5分間)でのブレーキ操作回数を取得してもよい。この場合には、図9のステップS32では、図13の第2判定マップの変容例に基づき予測停車時間が判定される。図13の第2判定マップは、縦軸がブレーキ操作回数、横軸が平均車速である。例えば、平均車速が30km/hの場合において、ブレーキ操作回数が判定基準L(例えば25回)以下の場合には減速状態(走行履歴)は第2領域A2に含まれて、予測停車時間は所定未満と判定され、エンジン30の自動停止が禁止される。一方、ブレーキ操作回数が判定基準Lよりも大きい場合には、減速状態(走行履歴)は第1領域A1に含まれて、予測停車時間は所定以上と判定され、エンジン30の自動停止が許可される。この場合にも、上述と同様に、平均車速や車速の最大値に応じて第2判定マップの判定基準Lが変更されてもよい。またこの場合のブレーキ操作回数は、ステップS22の車両走行の有無に関わらず、減速の操作頻度として取得してもよい。つまり、車両が停車に至っていない場合であっても、ブレーキ操作回数が多い場合には、予測停車時間が所定以上になると判定できる。
・第1実施形態と第2実施形態との判定結果を組み合わせて、エンジン30の自動停止の許可又は禁止が判定されてもよい。この場合に、第1実施形態での判定結果と、第2実施形態との判定結果が異なる場合には、各判定結果に所定の重み付けをして総合的に判断してもよい。例えば、第1実施形態での閾値αth(例えば−0.6m/s^2)に対して、取得された減速度αが例えば所定比率以上(例えば−0.42m/s^2)で成立している場合には、第1実施形態の判定結果に基づき、エンジン30の自動停止の許可又は禁止の判定が行われるようにする。一方、閾値αthに対する減速度αが所定比率未満の場合には、第2実施形態の判定結果に基づいて、エンジン30の自動停止の許可又は禁止が判定されるようにしてもよい。
・渋滞と方向転換以外でも、車両の停車時間が長くなる走行状況と、車両の停車時間が短くなる走行状況における平均車速に対する減速の操作頻度に基づいて、第2判定マップ(判定基準L)を定めてもよい。
・判定基準Lは、運転者(ユーザ)の手動操作によって変更されてもよい。例えば図示を略すスイッチ(アイドルストップスイッチ)によって、判定基準Lを第1領域A1側にシフトさせ、第2領域A2を広げることによって、エンジン30の自動停止を禁止すると判定される頻度を増加させる。または、判定基準Lを第2判定マップの第2領域A2側にシフトさせて、第1領域A1を広げることによって、エンジン30の自動停止が許可すると判定される頻度を増加させる。このようにして、よりユーザの好みに応じたアイドリングストップ制御が行われるようになる。
(第3実施形態)
上述のエンジン30の自動停止の判定結果を評価して、図4の第1判定マップの閾値αthや、図11〜図13の第2判定マップの判定基準Lが学習(カスタマイズ)されてもよい。これによって、運転者の好みや、車両の走行状況(地域など)に応じて、より適切にアイドリングストップ制御を実施できるようになる。
図14のエンジン30の自動停止の判定条件を更新するためのフローチャートにおいて、まずステップS40で、判定条件の更新(学習)を行うか否かを判定する。例えば車両に設けられた周知のスイッチ操作によって、学習モードと通常モードが選択可能に用意されている場合に、学習モードが選択された際に肯定判定し、通常モードが選択された際に否定判定する。なお否定判定した場合には本処理を終了する。
ステップS40で肯定判定した場合、ステップS41で車両が停車したか否かを判定する。肯定判定した場合には、続くステップS42でアイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定する。続くステップS43では、ステップS42における判定結果及びその判定に用いた減速状態(走行履歴)をRAMに記憶する。例えば減速状態として、第1実施形態における停車直前の車速の変化量、ブレーキ操作回数、ブレーキON比率、スロットル開度変化、第2実施形態における所定の停車前時間での平均車速に対する停車回数(またはブレーキ操作回数、ブレーキON比率)などを記憶する。
続くステップS44では、車両が停車してからの経過時間をカウントする。一方、ステップS41で否定判定した場合には、ステップS45で、エンジン30が再始動されたか否かを判定する。否定判定した場合には本処理を終了する。肯定判定した場合はステップS46で、ステップS42におけるエンジン30の自動停止の許可又は禁止の判定が適切ではなかったか否かを判定する。
例えば、ステップS42でエンジン30の自動停止を禁止すると判定しエンジンを停止させなかった場合に、ステップS44でカウントした経過時間(車両停車時間)が所定以上の場合には、エンジン30の自動停止が必要であったと判定し、エンジン30の自動停止の判定基準Lを変更する。同様に、ステップS42でエンジン30の自動停止を許可すると判定した場合に、ステップS44での経過時間のカウントが所定未満の場合には、エンジン30の自動停止が不要であったと判定し、エンジン30の自動停止の判定基準Lを変更する。これらの場合にはステップS47に進み、ステップS43の判定結果およびその判定に用いられた減速状態(走行履歴)を、学習データとして記憶する。
なお、エンジン30の自動停止を禁止すると判定した場合の経過時間が所定未満の場合および、エンジン30の自動停止を許可すると判定した場合の経過時間が所定以上の場合には、エンジン30の自動停止の判定結果が変更不要であると判定し、本処理を終了する。
続くステップS48では、前記減速状態(走行履歴)に対する判定結果の学習データの記憶が所定回数以上行なわれたか否かを判定する。例えば同様の学習データが3回記憶されているか否かを判定する。否定判定した場合には本処理を終了する。肯定判定した場合には、第2判定マップの判定基準L(または第1判定マップの閾値αth)を変更する。
例えば、第1実施形態において、取得した減速度αが−1.0m/s^2であり、負側に閾値αth=−0.6m/s^2以上であって、エンジン30の自動停止の許可が判定されたとする。この場合に、その判定基準Lを変更するとして、学習データとして3回記憶された際には、以降に取得された同様の走行履歴に対して、エンジン30の自動停止を禁止する判定が行われるように判定基準Lが変更される。例えばステップS48で、従来の第1判定マップの閾値αth=−0.6m/s^2を、新しい閾値αth=−1.0m/s^2に変更する。
以上に示されるように、エンジン30の自動停止の判定結果と、実際の前記車両の停車期間の長さとに基づいて、実際のエンジン30の自動停止の判定結果が適切ではなかったと判定された際に、エンジン30の自動停止の判定基準が変更されるようにする。これにより運転者の好みや車両の走行状態(渋滞、方向転換等)に応じて、より適切にアイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止が行なわれる。
具体的には、エンジン30の自動停止が許可された際に、実際の停車時間が短かった場合には、エンジン30の自動停止が不要であった可能性が高い。一方、エンジン30の自動停止を禁止した際に、実際の停車時間が長かった場合には、エンジン30の自動停止が必要であった可能性が高い。そこでこれらの場合に、エンジン30の自動停止の判定基準が変更されるようにすることで、運転者の好みや車両の走行状態に応じて、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止をより適切に行うことができるようになる。
なお第3実施形態は以下のように変更してもよい。
・エンジン30が自動再始動される際のスロットル開度の変化量に基づいて、エンジン30の自動停止の許可又は禁止の判定結果が学習されてもよい。例えば、運転者に走行停止の意図が無い場合に、エンジン30が自動停止された場合には、運転者は急いでエンジン30を再始動させようとして、アクセルを大きく回転(操作)させることがあり、この場合のスロットル開度の変化量が大きくなる可能性が高くなる。そこで、エンジン30の自動停止が許可されて、エンジン30が自動停止された後、再始動時に行われるスロットル開度の変化量が所定以上の場合には、そのエンジン30の自動停止の判定結果が適切ではなかったとして学習データとして記憶してもよい。
具体的には、図14のステップS45で、エンジン30の自動再始動が肯定判定された際に、その際のスロットル開度の変化量を取得する。続くステップS46では、スロットル開度の変化量に基づきエンジン30の自動停止の判定結果を学習する。つまりスロットル開度の変化量が所定以上(例えば35°以上)の場合に、エンジン30の自動停止判定が適切ではなかったとして、ステップS47で学習データとして記憶する。同様に、エンジン30の自動停止を禁止すると判定した際に、自動再始動時のスロットル開度の変化量が所定未満(例えば20°未満)の場合には、本来必要とされるエンジン30の自動停止が行われなかったとして、ステップS47で学習データとして記憶する。なおこの場合にはステップS44の処理を省略できる。
・エンジン30の自動停止が許可されて、エンジン30が停止されている間に、運転者によるエンジン30の自動停止の解除操作が行われた場合には、エンジン30の自動停止の許可判定が適切ではなかったとして、学習データとして記憶してもよい。ここで、解除操作とは、例えばエンジンの自動停止機能全体を禁止することができるアイドルストップスイッチを押すこと等である。またエンジン30の自動停止が禁止されて、エンジン30の運転状態が継続された際に、運転者によってエンジン30の自動停止を要求する操作が行われた場合に、エンジン30の自動停止の禁止判定が適切ではなかったとして、学習データとして記憶してもよい。
(第4実施形態)
エンジン30が自動再始動される際には、燃料の始動時増量がある。そこで、エンジン30が自動再始動される際の燃料消費量の予測値と、(2)エンジン30の自動停止を禁止すると判定された場合に、運転状態が継続されることによる燃料消費量の予測値とを比較して、より燃費改善効果の高いほうの制御が選択されてもよい。例えば、図4に示される車両10の停車直前の減速状態と車両の予測停車時間との相関関係の第1判定マップに基づいて、車両の減速状態から予測される車両の停車時間(予測停車時間)を判定する。
そして、(1)自動再始動に伴う燃料噴射増加量を加味した燃料消費量の予測値、(2)予測停車時間でエンジン駆動を継続した場合の燃料噴射量の予測値と、を比較して、燃料噴射量がより少ない制御方法が実施されるようにする。なお図示を略す水温センサ等によって検出される温度条件に応じて、燃料噴射量の演算値が変更されるようにしてもよい。このように、燃料消費量を加味したエンジン制御は、特に燃料タンクの燃料の残量が少ない場合に実施されることで、ガス欠などの不具合発生を回避するなどの効果を奏する。例えば、燃料タンク内の燃料の残量を検出するための、図示を略す燃料検出センサを搭載し、ECU20が、燃料検出センサによる検出結果に基づき、燃料の残量が所定値以下であると判定した際に、上述した燃料消費量の予測値に基づき、エンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定するようにする。
上記によれば、エンジン30の自動停止を許可すると判定した場合に、エンジン30を所定期間停止した後の自動再始動によって消費される燃料消費量の予測値と、エンジン30の自動停止を禁止すると判定した場合に、エンジン30の運転状態が所定期間継続されることによる燃料消費量の予測値とを比較して、より燃料消費量が少ない制御が選択されることによって、エンジン30の燃費改善を図りつつ、エンジン30の自動停止がより適切に実施されるようになる。
また、燃料タンク内の燃料の残量が少ない場合に、燃費予測手段による予測結果を利用して、エンジン30の自動停止の許可又は禁止が判定されることで、エンジン30の運転状態の安定性を図りつつ、アイドリングストップ制御によるエンジン30の自動停止の許可又は禁止を判定できる。
(その他の実施形態)
・エンジン30の自動停止の許可条件が選択されるようにしてもよい。例えば、図15の第2判定マップの変容例に示されるように、第2判定マップに複数の判定基準L1〜L3を設ける。そして、例えばスタータ33がONとされてから所定時間以内に、運転者によって、エンジン30の自動停止の頻度を決定するスイッチ操作などが行われることにより、判定条件が選択されるようにする。この際、各判定基準L1〜L3に特定のモード(例えば通勤路モード等)が予め割り当てられていてもよい。複数の判定基準L1〜L3が選択可能に設けられていることによって、運転者は用途・目的に応じたエンジン制御を行なうことができるようになる。なおこの場合にも、ECU20によるエンジン30の自動停止の判定結果が、運転者の入力操作に基づき評価されることで、各判定基準L1〜L3が変更されてもよい。
・方向指示器スイッチセンサを追加してスイッチのオン・OFF状態で所定の待機時間ΔTXを切り替えてより、ユーザ嗜好にあったアイドルストップシステムとしてもよい。
・学習値の記憶手段が電源OFF時にデータが消失するRAMでもよいし記憶させることができるEEPROMでもよい。
・上記の説明において、車速は現車速を移動平均して算出した値を用いてもよい。
ΔT…停車前期間、10…車両、30…エンジン。

Claims (10)

  1. 車両(10)の停車により所定の自動停止条件が成立した際にエンジン(30)を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立した際に、前記エンジンを自動再始動させるアイドリングストップ制御手段を備える車両のエンジン制御装置において、
    前記車両の走行中の減速状態を走行履歴として取得する走行履歴取得手段と、
    前記車両の停車時であって、その停車時から遡る所定の停車前期間に取得された前記走行履歴に基づいて、前記アイドリングストップ制御手段による前記エンジンの自動停止の許可または禁止を判定する自動停止判定手段と、
    前記エンジンの自動停止を許可すると判定された場合、前記自動停止条件の成立に基づいて前記エンジンを自動停止させ、前記エンジンの自動停止を禁止すると判定された場合、前記自動停止条件の成立にかかわらず前記エンジンの運転状態を継続させるエンジン制御手段と、を備えることを特徴とする車両のエンジン制御装置。
  2. 前記走行履歴取得手段は、前記走行履歴として、前記車両の減速状態を取得するものであって、
    前記自動停止判定手段は、前記停車前期間に取得された前記減速状態に基づく判定基準によって、今回の前記車両の停車時間が所定以上となることが予測される場合に前記エンジンの自動停止を許可すると判定し、今回の前記車両の停車時間が所定未満となることが予測される場合に前記エンジンの自動停止を禁止すると判定する請求項1に記載の車両のエンジン制御装置。
  3. 前記走行履歴取得手段は、前記減速状態として車速の変化速度を取得するものであって、
    前記自動停止判定手段は、前記停車前期間における前記車速の変化速度が所定以上の場合には前記エンジンの自動停止を許可すると判定し、前記停車前期間における前記車速の変化が所定未満の場合には前記エンジンの自動停止を禁止すると判定する請求項2に記載の車両のエンジン制御装置。
  4. 前記走行履歴取得手段は、前記走行履歴として、前記停車前期間での平均車速を取得するものであって、
    前記自動停止判定手段の判定基準は、前記平均車速と前記減速状態とを指標として、前記車両の停車時間が所定以上となることが予測される第1領域と、前記車両の停車時間が所定未満となることが予測される第2領域との境界に設定される請求項2〜3のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  5. 前記自動停止判定手段は、前記走行履歴が前記第1領域に含まれる場合には、前記エンジンの自動停止を許可すると判定し、前記走行履歴が前記第2領域に含まれる場合には、前記エンジンの自動停止を禁止すると判定する請求項4に記載の車両のエンジン制御装置。
  6. 前記自動停止判定手段による前記エンジンの自動停止の判定結果と、実際の前記車両の停車期間の長さとに基づいて、前記エンジンの自動停止の前記判定基準を変更するか否かを判定する要否判定手段と、
    前記要否判定手段によって前記エンジンの自動停止の判定基準を変更すると判定された際に、前記判定基準を変更する判定基準変更手段と、を備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  7. 前記要否判定手段は、前記エンジンの自動停止が許可されて、前記エンジンが停止された状態での前記車両の実際の停車時間が閾値未満の場合、および前記エンジンの自動停止が禁止されて、前記エンジンの運転状態が継続された状態での前記車両の実際の停車時間が前記閾値以上の場合に、前記自動停止判定手段による前記判定基準を変更すると判定する請求項6に記載の車両のエンジン制御装置。
  8. 前記自動停止判定手段によって前記エンジンの自動停止を禁止すると判定された場合の燃料消費量と、前記エンジンの自動停止を許可すると判定された場合における、前記エンジンの自動停止後の再始動による燃料消費量とを予測する燃費予測手段を備え、
    前記自動停止判定手段は、前記エンジンの自動停止を禁止する際の燃料消費量の予測値が、前記エンジンの自動停止を許可した際の再始動時の燃料消費量の予測値よりも少ない場合に、前記エンジンの自動停止を禁止する請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  9. 燃料タンク内の燃料の残量を判定する残量判定手段を備え、
    前記自動停止判定手段は、前記残量判定手段により前記燃料の残量が所定以下であると判定された際に、前記燃費予測手段による予測結果に基づく前記エンジンの自動停止の許可又は禁止の判定をする請求項8に記載の車両のエンジン制御装置。
  10. 前記エンジン制御手段は、前記自動停止判定手段によって前記エンジンの自動停止を禁止すると判定された際に、前記自動停止条件の成立後、前記車両の停車状態が所定時間継続された際に、前記エンジンの自動停止の禁止を解除する請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
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