JP4701683B2 - 車両のトルク制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のトルク制御装置に関する。
車両に搭載された内燃機関の滑らかな加速性能とスモーク抑制効果を得るため、内燃機関の過渡運転時に、いわゆるなまし制御を行うものが知られている。例えば、加速時のなまし制御の初回の燃料噴射量を、機関回転数に応じてスモークを防止し得るできるだけ大きな値として算出するものが知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
特開2001−159356号公報 特開平7−158483号公報 特開2001−73839号公報 特開平5−133257号公報
上記特許文献1では、初回の燃料噴射量が内燃機関の回転数のみに基づいて算出され、アクセルペダルの操作状態が考慮されていない。このため、アクセルペダルの操作状態に関わらず加速初期のトルクが略一定に設定されてしまい、運転条件によっては加速ショックの発生が懸念される。
そこで、本発明は、滑らかな加速性能の実現と排気エミッションの制限要求とを満足させつつ、良好な初期応答性を得ることができる車両のトルク制御装置を提供することを目的とする。
本発明のトルク制御装置は、車両に搭載された内燃機関の運転状態に応じて目標トルクを設定するとともに、設定された目標トルクに基づいて内燃機関のトルク制御を行う車両のトルク制御装置であって、アクセルペダルの操作状態に応じて要求トルクを算出する要求トルク算出手段と、排気エミッションの制限により予め定められた制約トルクを算出する制約トルク算出手段と、前記要求トルク算出手段及び前記制約トルク算出手段のそれぞれの算出結果を比較して小さい方を目標トルクとする目標トルク算出手段と、前記目標トルクが所定変化量を超えて不連続的に増加したときに、増加前のトルクから増加後のトルクへ内燃機関のトルクを変化させる過程で所定のなまし度にて前記目標トルクのなまし処理を行うなまし処理手段と、前記なまし処理手段により前記なまし処理を行う際に、前記増加前のトルクよりも大きく、かつ前記増加後のトルクよりも小さい値の所定トルクから前記なまし処理が開始されるように、前記内燃機関のトルクを制御する過渡トルク制御手段と、を具備することにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この発明によれば、アクセルペダルの操作状態に応じて算出される要求トルクと排気エミッションの制限により予め定められた制約トルクとが比較され、小さい方が目標トルクとして算出されるため、排気エミッションの制限要求を満足できる。そして、目標トルクが増加したときに、増加前のトルクよりも大きく、かつ増加後のトルクよりも小さい値の所定トルクから目標トルクのなまし処理が開始されるため、加速ショックの無い滑らかな加速感をドライバに与えることができ、なおかつ、変化前のトルクからなまし処理が開始される形態と比較して、より効果的な加速感をドライバに与えることができる。
本発明のトルク制御装置において、前記所定トルクとして、ドライバが加速初期に期待する最低限の初期加速度を得るために必要な切替トルクを設定する切替トルク設定手段を更に具備してもよい(請求項2)。この場合は、所定トルクとして切替トルクが設定されるため、ドライバが加速初期に期待する最低限の加速感をドライバに与えることができ、加速のもたつき感を無くすことができる。
上記のように設定された切替トルクと目標トルクとを比較すると、目標トルクが切替トルクを超えない場合もある。このような運転状態は、例えば車速の調整のためにドライバがアクセルペダルを踏み増しした場合のように、ドライバが初期加速感を期待しない状態であることが多い。また、このような運転状態では加速ショックが発生する可能性も低い。従って、本発明のトルク制御装置の一形態として、前記目標トルクが前記切替トルクを超えない場合、前記なまし処理手段は、前記増加前のトルクを開始点とし、かつ前記所定のなまし度を前記目標トルクが前記切替トルクを超える場合よりも小さくして前記なまし処理を行うか、又は、前記なまし処理を禁止してもよい(請求項3)。
また、本発明のトルク制御装置において、前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクをアクセルペダルの操作状態に応じて設定してもよい(請求項4)。この場合、ドライバの加速意思の程度を反映させて切替トルクが設定されるので、例えば緩加速や急加速といった加速要求に応じた初期応答性、即ち初期加速感をドライバに与えることができる。
本発明のトルク制御装置において、前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを変速機の変速段に応じて設定してもよい(請求項5)。この場合、例えば、変速段が低速段のときの切替トルクよりも高速段のときの切替トルクを大きく設定することにより、低速段での加速ショックを抑制するとともに、高速段での加速性を向上することができる。
本発明のトルク制御装置において、前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを道路情報に応じて設定してもよい(請求項6)。この場合、例えば、渋滞時にはそれ以外よりも小さな切替トルクを、登坂時にはそれ以外よりも大きな切替トルクを設定できるため、渋滞時に緩やかな初期加速感を、登坂時に十分な加速感をドライバに付与できる。
本発明のトルク制御装置において、前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを車両積載情報に応じて設定してもよい(請求項7)。この場合、例えば乗員人数や積載量に応じて切替トルクを適正化できる。
本発明のトルク制御装置において、ドライバの加速傾向の要求をドライバの操作により検出する切替スイッチを具備し、前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを前記切替スイッチの操作状態に応じて設定してもよい(請求項8)。この場合は、ドライバの運転嗜好に基づいて切替トルクを選択することができる。
本発明のトルク制御装置において、前記なまし処理手段は、前記所定のなまし度をアクセルペダルの操作状態に応じて設定してもよい(請求項9)。この場合、緩加速や急加速といった加速要求に応じ、それに適した加速感をドライバに与えることができる。
以上説明したように、本発明によれば、要求トルクと制約トルクとを比較して小さい方を目標トルクし、目標トルクが増加したときに、増加前のトルクよりも大きく、かつ増加後のトルクよりも小さい値の所定トルクから目標トルクのなまし処理が開始されるので、滑らかな加速性能の実現と排気エミッションの制限要求とを満足させつつ、良好な初期応答性を得ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のトルク制御装置を適用した内燃機関の一実施形態を示している。内燃機関1は図示しない車両に搭載され、複数(図1では1つのみ示した)の気筒2内をクランクシャフト4に連結されたピストン3が往復運動するレシプロ式のディーゼルエンジンとして構成されている。内燃機関1は吸気通路5及び排気通路6をそれぞれ備え、吸気通路5及び排気通路6には、これらを開閉する吸気弁7と排気弁8とが設けられている。気筒2の上部には、気筒2に臨むようにして噴射ノズル10が設けられている。噴射ノズル10は例えばコモンレール式の燃料供給装置11に接続されている。燃料供給装置11の動作はエンジンコントロールユニット(ECU)12に制御され、適正な噴射時期及び噴射期間(噴射量)で噴射ノズル10から燃料が噴射される。これにより、内燃機関1のトルクは適正に制御され、ECU12が内燃機関1のトルクを適宜に制御する本発明のトルク制御装置として機能する。なお、ECU12はマイクロプロセッサ、RAM、ROM等の構成を備えたコンピュータであり、ECU12には内燃機関1の運転状態を検出する各種センサの信号が入力される。図1には、機関回転数(回転速度)を検出する回転数センサ13、アクセルペダル9の開度、変位量、踏み込み速さ、加速度、踏力等の操作状態を検出可能なアクセルセンサ14、吸入空気量を検出するエアフローメータ15、及び車両の速度(車速)を検出する車速センサ16がそれぞれ示されている。
次に、本実施形態に係るトルク制御について説明する。図2はトルク制御ルーチンの手順を示したフローチャートである。この制御ルーチンのプログラムは、ECU12のROMに格納されており、内燃機関1の目標トルクが増加したとき、この形態では所定変化量を超えて不連続的に目標トルクが増加したときに、ECU12にて繰り返し実行される。この所定変化量は本発明を適用する内燃機関に応じて適宜に設定される。ECU12は、まずステップS1において、アクセルセンサ14からの入力信号を参照してアクセル開度accpを取得する。続くステップS2では、ECU12はアクセル開度accpに応じた要求トルクTdemを算出する。要求トルクTdemの算出は、図3に示したように、要求トルクTdemをアクセル開度accp及び機関回転数Neに関連させたマップを予めECU12のROMに記憶させておき、このマップを参照することにより実現できる。なお、機関回転数Neは回転数センサ13からの入力信号に基づいて取得する。ステップS2の実行によりECU12は本発明の要求トルク算出手段として機能する。
次に、ECU12はステップS3において、スモーク等の排気エミッションの制限により予め定められた制約トルクTgrdを算出する。内燃機関1のトルクが制約トルクTgrdを超えると規定値を超えた排気エミッションを招く。つまり制約トルクTgrdは排気エミッションの許容範囲の上限値である。制約トルクTgrdは、吸入空気量と相関させたマップを予めECU12のROMに記憶させておき、このマップを参照することにより算出できる。吸入空気量はエアフローメータ15からの入力信号より取得する。ステップS3の実行によりECU12は本発明の制約トルク算出手段として機能する。
続くステップS4において、ECU12は目標トルクTtrgを算出する。本実施形態では、ステップS2で算出した要求トルクTdemとステップS3で算出した制約トルクTgrdとを比較して、小さい方が目標トルクTtrgとされる。目標トルクTtrg、要求トルクTdem、及び制約トルクTgrdの関係の一例を図4に示す。この図のように、目標トルクの増加が開始する加速開始時tから制約トルクTgrdと要求トルクTdemとが交差する時tまでは、要求トルクTdemが制約トルクTgrdを上回る。このため、この期間の目標トルクTtrgは制約トルクTgrdと等しくなる。そして時刻t以降は要求トルクTdemが制約トルクTgrdを下回るため、時刻t以降の目標トルクTtrgは要求トルクTdemと等しくなる。従って、図4においては、算出される目標トルクTtrgは時刻tを始点とし時刻tで折れ曲がる実線で示される。このステップS4の実行によりECU12は本発明の目標トルク算出手段として機能する。
次に、ECU12はステップS5において、ステップS4で算出した目標トルクTtrgと切替トルクTchgとを比較する。切替トルクTchgはドライバが加速初期に期待する最低限の初期加速度を得るために必要な値であり、機関回転数等の内燃機関1の運転状態に対応させて予め設定されている。ドライバが期待する初期加速度、つまりドライバが加速初期に体感する加速感は運転状態によって異なるため、切替トルクTchgの具体的な値は内燃機関1の運転状態に応じて実験的に又は人間工学的見地から予め設定される。本実施形態では、内燃機関1の運転状態に切替トルクTchgを関連付けたマップがECU12のROMに格納されており、ECU12がこのマップを参照することによりステップS5で使用する切替トルクTchgを特定している。この処理の実行により、ECU12は本発明の切替トルク設定手段として機能する。
ステップS5において目標トルクTtrgが切替トルクTchgを超えると判定したとき(Yes)には、ECU12は処理をステップS6へ進める。ステップS6において、ECU12は、図5に示したように、内燃機関1のトルクを所定トルクとしての切替トルクTchgまで増加させる。この場合、切替トルクTchgは増加前のトルクTよりも大きく、かつ目標トルクTtrgよりも小さい。本実施形態では、ECU12は、切替トルクTchgを指令トルクとし、この指令トルクに対応した燃料噴射量で燃料の噴射が行われるように燃料供給装置11の動作を制御している。この制御は、目標トルクの増加の判定から所定時間待って実行してもよい。そして、次のステップS7において、ECU12は後に続くなまし処理にて使用されるなまし度aを決定する。なまし度aは、切替トルクTchgよりも大きい目標トルクTtrg1(図5参照)への滑らかな漸近を定義する係数でありその値は予め設定されている。次いでECU12は、ステップS8において、切替トルクTchgを開始点としてなまし度aで目標トルクTtrg1のなまし処理を実行する。なまし処理は適宜の手法でよく、例えばなまし処理に一般的に用いられる一次遅れを用いてよい。以上によって、図5に示したように、切替トルクTchgからなまし処理が開始され、増加前のトルクTから増加後のトルクTtrg1へ内燃機関1のトルクを変化させる過程で目標トルクTtrg1がなまされる。
一方、ステップS5において目標トルクTtrgが切替トルクTchgを超えないと判定したとき(No)には、ECU12は処理をステップS9に進め、なまし度bを決定する。なまし度bは、なまし度aよりも小さい値に設定されている。このため、なまし度bでなまし処理を行った場合には、なまし度aを使用した場合よりも漸近勾配が鋭くなる。つまり、なましの程度が小さくなる。次いで、ECU12は、上述したステップS8へ処理を進め、加速直前のトルクTを開始点としてなまし度bで目標トルクTtrg2(切替トルクTchgよりも小さい目標トルクTtrg)のなまし処理を行う。これにより、図5に示したように、加速初期の目標トルクTtrg2がなまされる。なお、目標トルクTtrg2のなまし処理を禁止してもよい。この場合は、なまし度bを0(零)に設定することにより、なまし処理の禁止を実現してもよいし、ステップS9を省略して一旦本制御ルーチンを終了させてもよい。以上のステップS6〜S9の実行によりECU12は本発明のなまし処理手段及び過渡トルク制御手段としてそれぞれ機能する。
次に、ステップS10において、ECU12は、ステップS8のなまし処理の結果に基づいて指令トルクを算出し、算出した指令トルクに対応した燃料噴射量で燃料の噴射が行われるように燃料供給装置11の動作を制御して今回のルーチンを終える。
以上の実施形態により、図5に示すように、増加前のトルクTから増加後のトルクTtrg1へ内燃機関1のトルクを変化させる過程で目標トルクTtrg1がなまされるので、加速ショックの発生が抑制される。そして、なまし処理を行う前に内燃機関1のトルクを切替トルクTchgまで増加させ、その後、切替トルクTchgからなまし処理が開始されるので、図6から明らかなように、増加前のトルクTを開始点Qとしてなまし処理を実行する形態(破線L)と比べ、ドライバが期待する良好な初期応答を得ることができ、加速のもたつき感を無くすことができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。この形態は図7に示した制御ルーチンを除き第1の実施形態と同様であり、内燃機関の構成については図1が参照される。また、図7において、図2と共通する処理については同一符号を付して重複する説明を省略する。図7に示したように、この形態では切替トルクTchgを演算するステップS100が追加されている。第1の実施形態では、切替トルクTchgが内燃機関1の運転状態に対応させて予め設定されていたが、この形態ではアクセルペダル9の操作状態に応じて切替トルクTchgが設定される。一例として、内燃機関1の運転状態に対応して設定された切替トルクTchgをアクセルペダル9の変位量に応じて補正してもよい。この場合は、第1実施形態で使用した切替トルクTchgのマップから、ベーストルクを特定する。そして、アクセルペダル9の変位量に対応する補正値を定義したマップから補正値を特定し、ベーストルクに特定した補正値を加算して切替トルクTchgを算出する。この補正値は、アクセルペダル9の変位量が大きいほど大きくなるように設定される。これにより、変位量が大きいほど切替トルクTchgが大きく算出されるので、緩加速や急加速といった加速要求に応じた初期応答性、即ち加速感をドライバに与えることができる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態を説明する。この形態は図8に示した制御ルーチンを除き第1の実施形態と同様であり、内燃機関の構成については図1が参照される。また、図8において図2と共通する処理については同一符号を付して重複する説明を省略する。この形態ではアクセルペダル9の操作状態から、なまし度a及びなまし度bをそれぞれ算出するステップS200が追加されている。一例として、なまし度a及びなまし度bの算出は、アクセルペダルの9の変位量に応じたなまし度a及びなまし度bをそれぞれ与えたマップを参照することにより実現してもよい。このマップでは、アクセルペダル9の変位量が大きいほどなまし度a及びなまし度bがそれぞれ小さくなるように設定されている。この形態によれば、アクセルペダル9の変位量が大きいときには、目標トルクTtrgのなましの程度が小さくなるので、鋭い加速感が得られる。反対に変位量が小さいときには緩やかな加速感が得られる。従って、緩加速や急加速といった加速要求に応じ、それに適した加速感をドライバに与えることができる。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態にて実施してよい。本発明のトルク制御装置の適用対象となる内燃機関の形態は特に制限されず、ガソリンエンジンにも適用できる。
要求トルクTdemの算出の基礎は、アクセル開度accpに限定されず、アクセルペダル9の変位量、踏み込み速さ、加速度、踏力等に代表されるアクセルペダル9の操作状態を算出の基礎としてよい。アクセルペダル9の操作状態はアクセルセンサ14にて検出できる。第2及び第3の実施形態においても同様に、切替トルクTchg、なまし度a、及びなまし度bを算出する際には、アクセルペダル9の変位量の他、踏み込み速さ、加速度、踏力等を考慮して、またこれらを適宜に組合わせてもよい。アクセルペダル9の踏み込み速さを検出した場合には、アクセルペダル9の変位量が等しい場合でも、緩加速、急加速の別を判別できる。更に、アクセルペダル9の加速度を検出した場合には、アクセルペダルの踏み込み初期に加速度のピークが得られるので、このピークに基づいて加速要求を推測できる。従って、アクセルペダルの変位量や踏み込み速さを検出する場合よりも、早期に加速要求を得ることができ、応答遅れを低減できる。更にまた、アクセルペダル9の踏力を検出した場合には、アクセルペダル9が変位する前から加速要求の程度を察知できるので、アクセルペダル9の加速度を検出する形態よりも更に速やかに加速要求を得ることができる。
切替トルクTchgは、変速機(不図示)の変速段に応じて設定してもよい。この場合は、例えば、変速段が低速段のときよりも高速段のときの切替トルクTchgを大きく設定したマップをECU12のROMに予め格納しておき、ECU12が現在の変速段を取得して切替トルクTchgを設定すればよい。変速段の検出は、内燃機関1に変速段を検出する変速段センサ(不図示)を設け、このセンサからの入力信号に基づいて実現すればよい。これにより、低速段での加速ショックを抑制するとともに、高速段での加速性を向上できる。
また、切替トルクTchgは、道路情報に応じて設定してもよい。例えば、渋滞時にはそれ以外よりも小さな切替トルクを、登坂時にはそれ以外よりも大きな切替トルクを設定できるため、渋滞時に緩やかな初期加速感を、登坂時に十分な加速感を得ることができる。渋滞時か否かの検出は、ECU12が車速センサの入力信号から所定時間における平均車速を求めるとともに、平均車速の大きさに基づいて実現してもよい。また、登坂時か否かの検出は、ECU12が内燃機関1の負荷と車速の変化を特定し、これに基づいて実現してもよい。
更に、切替トルクTchgは、車両積載情報に応じて設定してもよい。この場合は、車両積載量が多いほど、切替トルクTchgが大きくなるように設定するとよい。これによれば、例えば乗員人数や積載量に応じて切替トルクを適正化できる。この場合、ECU12が車両の速度変化(加速度)から総重量を算出し、この総重量から予め用意された車両重量を減算して積載量や乗員人数等を求めてもよいし、車両の座席に着座センサ(不図示)を設けて乗員人数を検出するようにしてもよい。
更にまた、切替トルクTchgは、ドライバの加速傾向の要求をドライバの切替スイッチ20(図1)の操作状態に応じて設定してもよい。切替スイッチ20は、例えば鋭い加速感が得られるスポーツモードや緩やかな加速感が得られるファミリーモード等の選択肢が表示される。ECU12は、ドライバの切替スイッチ20の操作に応じて入力される入力信号から切替スイッチ20の操作状態を把握し、切替スイッチ20の操作状態に対応させて予め設定された切替トルクTchgを選択する。これによれば、ドライバの運転嗜好に基づいて切替トルクを選択することができる。
本発明のトルク制御装置を適用した内燃機関の一実施形態を示した図。 トルク制御ルーチンの手順を示したフローチャート。 要求トルクをアクセル開度及び機関回転数に関連させたマップの一例を示した図。 目標トルク、要求トルク、及び制約トルクの関係の一例を示した図。 本発明のトルク制御装置の制御内容を説明した説明図。 図5に示す形態と加速直前のトルクを開始点としてなまし処理を実行する形態とを比較した説明図。 第2の実施形態に係るトルク制御ルーチンの手順を示すフローチャート。 第3の実施形態に係るトルク制御ルーチンの手順を示すフローチャート。
符号の説明
1 内燃機関
9 アクセルペダル
12 ECU(要求トルク算出手段、制約トルク算出手段、目標トルク算出手段、なまし処理手段、過渡トルク制御手段)
20 切替スイッチ

Claims (9)

  1. 車両に搭載された内燃機関の運転状態に応じて目標トルクを設定するとともに、設定された目標トルクに基づいて内燃機関のトルク制御を行う車両のトルク制御装置であって、
    アクセルペダルの操作状態に応じて要求トルクを算出する要求トルク算出手段と、排気エミッションの制限により予め定められた制約トルクを算出する制約トルク算出手段と、前記要求トルク算出手段及び前記制約トルク算出手段のそれぞれの算出結果を比較して小さい方を目標トルクとする目標トルク算出手段と、前記目標トルクが所定変化量を超えて不連続的に増加したときに、増加前のトルクから増加後のトルクへ内燃機関のトルクを変化させる過程で所定のなまし度にて前記目標トルクのなまし処理を行うなまし処理手段と、前記なまし処理手段により前記なまし処理を行う際に、前記増加前のトルクよりも大きく、かつ前記増加後のトルクよりも小さい値の所定トルクから前記なまし処理が開始されるように、前記内燃機関のトルクを制御する過渡トルク制御手段と、を具備することを特徴とする車両のトルク制御装置。
  2. 前記所定トルクとして、ドライバが加速初期に期待する最低限の初期加速度を得るために必要な切替トルクを設定する切替トルク設定手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の車両のトルク制御装置。
  3. 前記目標トルクが前記切替トルクを超えない場合、前記なまし処理手段は、前記増加前のトルクを開始点とし、かつ前記所定のなまし度を前記目標トルクが前記切替トルクを超える場合よりも小さくして前記なまし処理を行うか、又は、前記なまし処理を禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両のトルク制御装置。
  4. 前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクをアクセルペダルの操作状態に応じて設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のトルク制御装置。
  5. 前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを変速機の変速段に応じて設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のトルク制御装置。
  6. 前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを道路情報に応じて設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のトルク制御装置。
  7. 前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを車両積載情報に応じて設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のトルク制御装置。
  8. ドライバの加速傾向の要求をドライバの操作により検出する切替スイッチを具備し、
    前記切替トルク設定手段は、前記切替トルクを前記切替スイッチの操作状態に応じて設定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両のトルク制御装置。
  9. 前記なまし処理手段は、前記所定のなまし度をアクセルペダルの操作状態に応じて設定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両のトルク制御装置。
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