JP6099439B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄槽挿脱用開口が前部に形成された本体ケーシングと、前記本体ケーシングの内部の洗浄運転用の収納位置と前記本体ケーシングの前方に引き出された引出位置とにわたって前記洗浄槽挿脱用開口を通して出退移動自在な状態で、前記本体ケーシングに支持された洗浄槽とを備え、前記洗浄槽が前記収納位置に位置する状態において前記洗浄槽挿脱用開口を閉じる扉体が、前記洗浄槽の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う状態で、前記洗浄槽の前部に装着された食器洗浄機に関する。
かかる食器洗浄機は、通常、キッチンカウンタの下方に、引出し式の収納部等の複数の収納部と並ぶ状態で設置されて、皿や茶碗等の食器類を洗浄するのに使用されることになる。
つまり、洗浄槽を本体ケーシングから引き出した引出位置に位置させて、皿や茶碗等の食器類を洗浄槽の内部に収容し、その後、洗浄槽を本体ケーシングの内部の収納位置に位置させて、洗浄運転を行い、洗浄運転が終了した後においては、洗浄槽を本体ケーシングから引き出した引出位置に位置させて、皿や茶碗等の食器類を洗浄槽から取出すことになる。
そして、洗浄槽が収納位置に位置する状態において洗浄槽挿脱用開口を閉じる扉体が、洗浄槽の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う状態で、洗浄槽に装着されている。
この扉体の表面は、通常、キッチンカウンタの下方に配置される複数の収納部や固定パネル等の設置体の表面と、同一の色調で、同一の図柄となるように構成されて、色合い面において外観を美麗な状態にするように意図されている。
しかも、洗浄槽の前面に操作パネル等、収納部や固定パネル等の設置体の表面と色調や図柄の異なる部分が露呈するのを回避して、キッチン全体として統一感のある外観とするように意図されている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−97804号公報
ところで、扉体の表面を、システムキッチンのキッチンカウンタの下方に配置される複数の収納部や固定パネル等の設置体の表面と、同一の色調で、同一の図柄となるように構成する場合においては、食器洗浄機を設置する施工現場において、洗浄槽に対して扉体を装着することになる。
すなわち、食器洗浄機の製造会社にて製造された食器洗浄機が、扉体を装着しない状態で食器洗浄機を設置する施工現場に搬送され、システムキッチンの製造会社等によって製作された扉体が、別途、食器洗浄機を設置する施工現場に搬送されることになり、施工現場において、洗浄槽に対して扉体を装着することになる。
つまり、システムキッチンの購入者が、キッチンカウンタの下方に配置される複数の収納部や固定パネル等の設置体の表面の色調や図柄を選ぶと、システムキッチンの製造会社等によって、設置体の表面の色調や図柄と同一となる表面を備える扉体が施工現場に用意されることになり、施工者が、施工現場において、洗浄槽に対して扉体を装着することになる。
そして、施工者が、施工現場にて、洗浄槽に対して扉体を装着する形態の場合には、食器洗浄機の製造会社にて製造された食器洗浄機が、洗浄槽の前部に扉体を装着しないで施工現場に搬送されていると、施工者が洗浄槽の前部に装備されている機器類に触って損傷させる等、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷される虞があり、改善が望まれるものであった。
また、洗浄槽に対して扉体が装着された後、洗浄槽が本体ケーシングの収納位置に収納されて洗浄運転が行われているときに、洗浄槽の上部の開口から飛び出した湯水(洗浄水等)が扉体の裏側から浸入すると、浸入した湯水が扉体と洗浄槽との間を流下してキッチンの床に滴下し、キッチンの床面を汚損する虞もあり、改善が望まれるものであった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避し、しかも、洗浄槽に対して扉体を装着した状態において、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床面を汚損することを回避できる食器洗浄機を提供することにある。
本発明に係る食器洗浄機は、洗浄槽挿脱用開口が前部に形成された本体ケーシングと、前記本体ケーシングの内部の洗浄運転用の収納位置と前記本体ケーシングの前方に引き出された引出位置とにわたって前記洗浄槽挿脱用開口を通して出退移動自在な状態で、前記本体ケーシングに支持された洗浄槽とを備え、前記洗浄槽が前記収納位置に位置する状態において前記洗浄槽挿脱用開口を閉じる扉体が、前記洗浄槽の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う状態で、前記洗浄槽の前部に装着されたものであって、その第1特徴構成は、
前記洗浄槽と前記扉体との間に位置されて、前記洗浄槽の前部の前記洗浄槽上下幅方向の全体及び前記洗浄槽横幅方向の全体を覆う前カバーが、前記洗浄槽の前部に装着され、
前記前カバーに、その前カバーと前記扉体との間の上端から浸入してそれらの間を流下する湯水を前カバー横幅方向の全幅又はその全幅に近い範囲で受け止め、受け止めた湯水を前記前カバーを通過させてその後面側に流動させて、前記本体ケーシング又は前記洗浄槽に設けられた水受け部に流下させる前カバー通過案内部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、洗浄槽の前部には、その洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う状態で前カバーが装着されているため、食器洗浄機を設置する施工作業の際に、洗浄槽の前部に装備された機器類(例えば、食器洗浄機の運転を制御する運転制御部等)が露呈するのを回避することができるので、施工作業に際に、洗浄槽の前部に装備された機器類に触れてそれを損傷させるのを的確に防止することができる。
そして、前カバーと扉体との間から湯水が浸入したとしても、前カバー通過案内部によって、前カバーと扉体との間を流下する湯水を前カバー横幅方向の全幅又はその全幅に近い範囲で受け止め、受け止めた湯水を前カバーを通過させてその後面側に流動させて、本体ケーシング又は洗浄槽に設けられた水受け部に流下させる。
ちなみに、前カバーと洗浄槽との間に浸入した湯水は、前カバーと扉体との間から前カバーの後面側に流動される湯水と同様に、前カバー通過案内部の案内作用にて、水受け部に流動されることになる。
つまり、前カバーは、洗浄槽に対する姿勢が調整される扉体に追随して、扉体に沿う姿勢に変更できるようにするため、上端部が洗浄槽に止着される程度に簡易に位置決めされるものではあるが、その後面側に流動する湯水を、水受け部に流動させることができるように構成されるものである。
そして、前カバーと扉体との間に浸入した湯水や、前カバーと洗浄槽との間に浸入した湯水を、前カバー通過案内部の案内作用にて水受け部に流動させることになるので、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床に滴下するのを十分に抑制することができるのである。
従って、洗浄槽の前部に装備されている機器類が損傷されることを回避し、しかも、洗浄槽に対して扉体を装着した状態において、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床面を汚損することを回避できる食器洗浄機を提供することができる。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記前カバー通過案内部が、前記前カバーの前面部の上端側において、湯水を受け止め且つ受け止めた湯水を前記前カバーを通過させてその後面側に流動させるように作用する上方側作用部と、その上方側作用部が湯水を受け止める箇所よりも下方側にて、湯水を受け止め且つ受け止めた湯水を前記前カバーを通過させてその後面側に流動させるように作用する下方側作用部とを備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、先ず、上方側作用部により、前カバーと扉体との間を流下する湯水を前カバー横幅方向の全幅又はその全幅に近い範囲で受け止めて、受け止めた湯水を前カバーを通過させてその後面側に流動させて水受け部に流下させる。
上方側作用部により、前カバーと扉体との間を流下する湯水の全てを受け止められず、その上方側作用部が湯水を受け止める箇所を通過して湯水が流下したとしても、下方側作用部により、前カバーと扉体との間を流下する湯水を前カバー横幅方向の全幅又はその全幅に近い範囲で受け止めて、受け止めた湯水を前カバーを通過させてその後面側に流動させて水受け部に流下させる。
つまり、前カバー上下幅方向の2箇所で、前カバー横幅方向の全幅又はその全幅に近い範囲で湯水を受け止めて、受け止めた湯水を前カバーを通過させてその後面側に流動させ、さらに、水受け部に流下させるように構成されている。
従って、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床に滴下するのを一層抑制することができるので、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床面を汚損するのを一層回避することができる。
第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記上方側作用部が、前記前カバーの前面部における上端側の部分に、その前面部から前方に突出する状態で、前記前カバー横幅方向に沿って伸びるように設けられた上側前方突出部と、その上側前方突出部の上面部にて受けられた湯水を受け入れて前記前カバーの後面側に流出させるべく、前記前カバー横幅方向に伸びる状態で前記前カバーに形成された通水スリットと、その通水スリットから流出した湯水を前記前カバーの後方側に流動させて前記水受け部に流下させる後方側流動案内部を備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、上方側作用部では、前カバー横幅方向に沿って伸びる上側前方突出部の上面部によって、前カバーと扉体との間を流下する湯水を受け止め、その上側前方突出部の上面部にて受け止められた湯水を通水スリットを通過させて前カバーの後面側に流出させ、その通水スリットから流出した湯水を後方側流動案内部により前カバーの後方側に流動させて、水受け部に流下させる。
つまり、上方側作用部では、前カバーと扉体との間を流下する湯水を下方側作用部よりも先に受け止めることから、その受け止める湯水の量が多い場合が想定される。そこで、受け止めた湯水を前カバー横幅方向に伸びる通水スリットを通過させて、前カバーの後面側に流出させるようにすることにより、受け止めた湯水の量が多くとも、十分に前カバーの後面側に流出させることができるのである。
従って、扉体の裏側から浸入する湯水の量が多くとも、その湯水がキッチンの床に滴下するのを十分に抑制することができるので、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床面を汚損するのを回避することができる。
第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記後方側流動案内部が、前記通水スリットから流出した湯水を受けるべく、前記前カバーの後面部から後方に突出する状態で、前記通水スリットにおける前記前カバー横幅方向の全幅にわたって設けられた上側後方突出部を備えて構成され、
前記上側後方突出部における前記前カバー横幅方向の所定の箇所に、前カバー上下幅方向に貫通する流下孔が設けられ、
前記上側後方突出部の上面部に、凹溝状の導水溝が、その底部が前記流下孔に近づくほど下位となる傾斜状になる状態で、前記前カバー横幅方向に沿って設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、通水スリットから前カバーの後面側に流出した湯水は、上側後方突出部の上面部で受けられてその上面部を流動して、導水溝に流入する。その導水溝の底部は流下孔に近づくほど下位になるように傾斜しているので、導水溝に流入した湯水は、流下孔に向かって流動して、その流下孔から水受け部に落下する。
つまり、前カバー横幅方向での流下孔の設置位置を、前カバー横幅方向において、洗浄槽と前カバーとの間に機器類が存在しない位置に設定する。そうすることにより、前カバー横幅方向に長く伸びる通水スリットから前カバーの後面側に流出した湯水を流下孔に集めて、その流下孔から、洗浄槽と前カバーとの間において機器類が存在しない箇所を通して水受け部に落下させることができるので、洗浄槽と前カバーとの間の機器類が濡れるのを防止することができる。
ところで、通水スリットを前カバー横幅方向に伸びる状態で形成することにより、前カバーの強度が低下する虞があるが、前カバー横幅方向に伸びる上側後方突出部によって、前カバーを補強することができるので、前カバーの強度が低下するのを回避することができる。
従って、前カバーの強度が低下するのを回避すると共に、洗浄槽と前カバーとの間の機器類が濡れるのを防止できながら、洗浄槽の上端部と扉体の上端部との間から浸入する湯水の量が多くとも、上方側作用部によって十分に湯水を受け止めてカバーの後面側に流出させて、水受け部に落下させることができる。
第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記下方側作用部が、上面部が前記前カバー横幅方向の一端の流下用端部側ほど下位となる傾斜状になる形態で、前記前カバーの前面部から前方に突出する状態で設けられた下側前方突出部と、その下側前方突出部の上面部の前記流下用端部から流下する湯水を流下案内すべく、後方側に凹む凹溝状で前記前カバー上下幅方向に沿って設けられた流下案内路と、その流下案内路を流下する湯水を受け止めるべく、前記流下案内路の下端を閉止する形態で設けられた流下案内路閉止部と、その流下案内路閉止部にて受け止められた湯水を受け入れて前記前カバーの後面側に流出させるべく、前記前カバーにおける前記流下案内路の下端に相当する箇所に形成された通水孔と、その通水孔から流出した湯水を前記前カバーの後方側に流動させて前記水受け部に流下させるべく、前記前カバーの後面部から後方に突出する状態で設けられた下側後方突出部とを備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、上方側作用部により受け止められずに流下する湯水は、下方側作用部の下側前方突出部の上面部により受け止められる。その下側前方突出部の上面部は、前カバー横幅方向の一端の流下用端部側ほど下位となる傾斜状になっているので、下側前方突出部の上面部により受け止められた湯水は、その上面部を流下用端部に向かって集まるように流動して、その流下用端部から流下案内路に流下流入して、その流下案内路を流下する。
そして、流下案内路を流下する湯水は、流下案内路閉止部にて受け止められて、通水孔を通過して前カバーの後面側に流出し、更に、下側後方突出部を前カバーの後方側に流動して、水受け部に流下する。
つまり、上方側作用部により受け止められずに流下する湯水の量は少なくなっていると考えられる。そこで、下方側作用部によって、流下する湯水を前カバー横幅方向の広い範囲で受け止めると共に、受け止めた湯水を前カバー横幅方向の所定の箇所に集めて、前カバーの下端部又は下端部近くにまで流下させてから、前カバーの後面側に流出させることにより、洗浄槽と前カバーとの間の機器類が濡れるのを防止することができる。
従って、下方側作用部によって、洗浄槽と前カバーとの間の機器類が濡れるのを防止しながら、前カバーと扉体との間を流下する湯水を十分に受け止めてカバーの後面側に流出させて、水受け部に落下させることができる。
第6特徴構成は、上記第5特徴構成に加えて、
前記扉体と前記前カバーの前記上側前方突出部との間、及び、前記扉体と前記前カバーの前記下側前方突出部との間の夫々に、夫々の間を封止するシール部材が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、扉体と前カバーの上側前方突出部との間、及び、扉体と前カバーの下側前方突出部との間の夫々が、シール部材により湯水を通さないように封止されているので、各シール部材の水封止作用により、上方側作用部によって湯水を受け止めて前カバーの後面側に流出させる作用、及び、下方側作用部によって湯水を受け止めて前カバーの後面側に流出させる作用を一層増強することができる。
従って、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床に滴下するのを更に抑制することができるので、扉体の裏側から浸入した湯水がキッチンの床面を汚損するのを更に回避することができる。
第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記扉体が、その後面に取り付けた係合体を前記洗浄槽の前部に取り付けた係合部に係合させた状態で、前記洗浄槽の前部に装着されるように構成され、
前記前カバーに、前記係合体を構成する部材、又は、前記係合部を構成する部材を挿通する挿通開口が設けられ、
前記前カバーの前面部における前記挿通開口の上方側の部分に、前記前カバーの前面部から前方に庇状に突出する庇状突出部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前カバーと扉体との間を流下する湯水は、挿通開口の上方側に設けられた庇状突出部により受け止められるので、湯水が挿通開口の前方を流下したり、その挿通開口を通って前カバーの後面側に浸入するのを防止することができる。
従って、洗浄槽と扉体との間に前カバーを位置させた状態で、扉体を洗浄槽の前部に装着するのを可能としながら、そのように扉体を洗浄槽の前部に装着するための係合体や係合部が湯水で濡れるのを防止することができる。
食器洗浄機の斜視図 扉体の装着部の一部切欠側面図 洗浄槽の斜視図 洗浄槽の正面図 図4におけるV−V線矢視図 図2におけるVI−VI線矢視図 固定受け金具の斜視図 洗浄槽側レール部材の斜視図 洗浄槽に前カバーを装着した状態の斜視図 扉体に係合体を装着した状態の斜視図 係合体の正面図 図11におけるXII−XII線矢視図 係合体の下方側係合作用部を示す斜視図 図11におけるXIV−XIV線矢視図 上方側係合部分の側面図 下方側係合部分の側面図 前後位置調節用回転体の斜視図 係合体と係合部との連結構成を示す斜視図 本体ケーシングの前方側部分を示す斜視図 前カバーの正面図 前カバーの前面側からの斜視図 前カバーの後面側からの斜視図 前カバーを装着した洗浄槽に対する扉体の装着構成を示す分解斜視図 前カバーを装着した洗浄槽に対する扉体の装着構成を示す要部の斜視図 図24におけるXXV−XXV線矢視図 システムキッチンの斜視図 食器洗浄機をキッチンカウンタに装備した状態の側面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
(食器洗浄機の構成)
図1に示すように、洗浄槽挿脱用開口Aが前部に形成された直方体状の本体ケーシング1が設けられ、平面視形状が四角状でかつ上部が開口された洗浄槽2が、本体ケーシング1の内部の洗浄運転用の収納位置と本体ケーシング1の前方に引き出された引出位置とにわたって洗浄槽挿脱用開口Aを通して出退移動自在な状態で、本体ケーシング1に支持されて、引出し式の食器洗浄機Sが構成されている。
すなわち、引出し式の食器洗浄機Sは、洗浄槽2を本体ケーシング1から引き出した引出し状態において、食器類等の洗浄対象物を洗浄槽2の内部に収納し、洗浄槽2を本体ケーシング1の収納位置に収納した収納状態において、洗浄運転を行うように構成されている。
尚、洗浄槽2の下方には、洗浄ポンプ等の機器類が、洗浄槽2に組付けられた状態で配設され、洗浄槽2の内部には、洗浄ノズルや加熱用ヒータ等が配設され、また、洗浄槽2の内部には、食器類等の洗浄対象物を収納する洗浄カゴが、取出し自在に収納されることになるが、それらの構成は周知であるので、本実施形態においては説明を省略する。
また、洗浄槽2を本体ケーシング1に収納した状態において洗浄槽2の上面部を閉塞する内蓋部が、洗浄槽2を本体ケーシング1から引き出した引出し状態では洗浄槽2の上面部を開口するように、洗浄槽2の引き出し及び収納に伴って自動的に開閉される形態で設けられることになるが、その構成は周知であるので、本実施形態においては説明を省略する。
図1及び図19に示すように、本体ケーシング1の底部は、洗浄槽2の上部の開口から漏出した湯水Wを溜めるドレンパン(水受け部に相当する)37に構成されている。
図1及び図2に示すように、洗浄槽2の前部には、その洗浄槽2が収納位置に位置する状態において洗浄槽挿脱用開口Aを閉じる扉体3が、洗浄槽2の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う状態で装着されている。また、図2及び図9に示すように、洗浄槽2と扉体3との間に位置されて、洗浄槽2の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う前カバーMが、洗浄槽2の前部に装着される。
具体的には、扉体3は、その横幅が本体ケーシング1の横幅よりも少し大きく、且つ、その上下幅が本体ケーシング1の上下幅と同じ大きさとなるように構成されている。
さらに、扉体3には、引出し操作用の把手部4が設けられている。
図26及び図27に示すように、本実施形態の食器洗浄機Sは、システムキッチンKのキッチンカウンタ8の下方に、引出し式の収納部や固定パネル等の設置体Dと並べる状態で設置されるものであって、扉体3の表面が、設置体Dの前面部の表面と、同一の色調で、同一の図柄となるように構成されている。
尚、図26及び図27においては、食器洗浄機Sの下方に、設置体Dとして、引出し式の収納部が配置される場合を例示する。
そして、食器洗浄機Sの扉体3は、食器洗浄機SをシステムキッチンKに設置する際に、その施工現場にて、洗浄槽2の前部に装着されるものである。そこで、図9に示すように、食器洗浄機Sの洗浄槽2の前部には、上述のように前カバーMが装着されて、洗浄槽2の前部に装備した機器類を覆うように構成されている。
さらに、洗浄槽2の前部に対する扉体3の装着位置を、洗浄槽上下幅方向及び洗浄槽横幅方向において調整可能な扉体装着位置調整機構P(図10及び図18参照)が設けられている。
ちなみに、図2に示すように、洗浄槽2の前端部の上方箇所、つまり、扉体3の上部側部分の後方側箇所には、洗浄運転に関する種々の情報を指令する操作パネルBが装備されており、洗浄槽2を引出し状態にして、操作パネルBにて洗浄運転に関する情報を入力し、その後、洗浄槽2を収納状態することによって、運転制御部(図示せず)が、操作パネルBにて入力された情報に基づいて、洗浄ポンプや加熱用ヒータ等を作動させて洗浄運転を実行するように構成されている。
尚、図示はしないが、洗浄槽2を収納状態にロックするロック装置や、洗浄槽2が収納状態であること検出する収納検出装置が装備されおり、上記運転制御部が、洗浄槽2が収納状態であることを確認しながら、洗浄運転を実行するように構成されている。
図1に示すように、洗浄槽2を本体ケーシング1に対して移動自在に支持する左右一対のスライド式レール機構Lが、洗浄槽2の底部の左右両端部に対応する箇所に設けられており、このスライド式レール機構Lを介して、洗浄槽2が収納位置と引出位置とにわたって移動自在な状態で本体ケーシング1に支持されている。ちなみに、引出位置においては、洗浄槽2の大部分を本体ケーシング1の外方に露出させる状態に引き出すことができるように構成されている。
つまり、図3〜図5及び図8に示すように、スライド式レール機構Lを構成する洗浄槽側レール部材6に、長尺状の洗浄槽接続部材7が装備され、この洗浄槽接続部材7に、洗浄槽2の底部の左右両端部が取付けられている。
尚、洗浄槽側レール部材6は、本体ケーシング1に設けた本体ケーシング側レール部材(図示せず)に対して、スライド自在に係合されることになる。
ちなみに、図3及び図4に示すように、洗浄槽2の左右は、それぞれ、側壁2Sにて覆われ、各側壁2Sの下端部には、スライド式レール機構Lを覆う下方張出部2dが延設され、また、図3及び図6に示すように、洗浄槽2の左右の側壁2Sの前端部には、洗浄槽2の前面部に設けた機器類を覆う前方張出部2fが延設されている。
尚、各側壁2Sは、下方張出部2dと前方張出部2fとを一連に連なる板状で備える形態に、樹脂成型(例えば、PP樹脂)にて形成されている。
(扉体の装着構成)
上述したように、食器洗浄機Sの扉体3は、食器洗浄機SをシステムキッチンKに設置する際に、その施工現場にて、洗浄槽2の前部に装着されるものであり、以下、扉体3を洗浄槽2の前部に装着する構成について説明する。
図10に示すように、扉体3の後面には、係合体Eが取付けられ、そして、洗浄槽2の前部には、図3〜図5に示すように、係合部Fが設けられている。
従って、扉体3の後面に取付けた係合体Eが、洗浄槽2の前部に設けた係合部Fに係合された状態で、扉体3が洗浄槽2の前部に装着されることになる。
係合体Eは、上方側の左右一対の係合作用部Eu、及び、下方側の左右一対の係合作用部Esを備えるように構成され、そして、係合部Fが、係合体Eに合わせて、上方側の左右一対の係合作用部Euの夫々が各別に係合する上方側の左右一対の係合部分Fu、及び、下方側の左右一対の係合作用部Esの夫々が各別に係合する下方側の左右一対の係合部分Fsを備えるように構成されている。
つまり、図18に示すように、上方側の左方の係合作用部Euと上方側の左方の係合部分Fuとが係合する上方側左方連結部UL、上方側の右方の係合作用部Euと上方側の右方の係合部分Fuとが係合する上方側右方連結部UR、下方側の左方の係合作用部Esと下方側の左方の係合部分Fsとが係合する下方側左方連結部SL、及び、下方側の右方の係合作用部Esと下方側の右方の係合部分Fsとが係合する下方側右方連結部SRの夫々が設けられている。
そして、後述するように、上方側左方連結部UL、上方側右方連結部UR、下方側左方連結部SL及び下方側右方連結部SRの夫々が、係合作用部Eu、Esと係合部分Fu、Fsとを洗浄槽前後幅方向での相対移動を阻止した状態に係合させ、かつ、係合部分Fu、Fsに対する係合作用部Eu、Esの洗浄槽前後幅方向での位置を変更調節自在に構成されている。
係合体Eについて説明を加えると、本実施形態においては、図10に示すように、上方側の左方の係合作用部Eu及び下方側の左方の係合作用部Esを上下両端に備える金属製の左方側係合体形成体10L、及び、上方側の右方の係合作用部Eu及び下方側の右方の係合作用部Esを上下両端に備える金属製の右方側係合体形成体10Rが、扉体3の後面に設けられている。
そして、左方側係合体形成体10Lを扉体3に取付ける左方取付け機構JL及び右方側係合体形成体10Rを扉体3に取付ける右方取付け機構JRの夫々が設けられて、左方側係合体形成体10Lが、左方取付け機構JLによって扉体3に取付けられ、右方側係合体形成体10Rが、右方取付け機構JRによって扉体3に取付けられている。
本実施形態においては、左方取付け機構JLが、左方側係合体形成体10Lにおける上下の2箇所の夫々に設けられ、また、右方取付け機構JRが、右方側係合体形成体10Rにおける上下の2箇所の夫々に設けられている。
左方取付け機構JL及び右方取付け機構JRの夫々は、扉体3の洗浄槽横幅方向の位置を調節自在に構成されるものであって、具体的には、左方側係合体形成体10L及び右方側係合体形成体10Rを、扉体3の後面にビス11dにて止着される支持金具11に対して、扉体3の横幅方向(洗浄槽横幅方向)に沿って位置調節自在な状態で取付けるように構成されている。
左方側係合体形成体10L及び右方側係合体形成体10Rは、左右対称に構成されるものであり、また、左方取付け機構JL及び右方取付け機構JRは、同様に構成されるものであるため、以下、右方側係合体形成体10R及び右方取付け機構JRを代表にして、その構成について説明し、左方側係合体形成体10L及び左方取付け機構JLについては、必要に応じて適宜説明を加える。
図10及び図11に示すように、右方側係合体形成体10Rは、扉体3の上下幅方向(洗浄槽上下幅方向)に伸びる断面形状L型の軸状部10aの上下両端に、上方側の係合作用部Euを形成する上方板状部10u、及び、下方側の係合作用部Esを形成する下方板状部10sを備えるものであって、扉体3の横幅方向視において、U字状に構成されている。
つまり、断面形状L型の軸状部10aは、その長手方向視にて、一辺側部分を扉体3の後面に当て付けた状態に装着されるものであって、軸状部10aにおける扉体3から起立姿勢となる他辺側部分に、上方板状部10u及び下方板状部10sが連設されている。
軸状部10aにおける上下の支持金具11に対応する箇所には、扉体3の横幅方向に伸びる二股状の中間板状部10mが、軸状部10aにおける扉体3の後面に当て付けられる一辺側部分から連なる状態で形成され、それら中間板状部10mが、支持金具11に対して、扉体3の横幅方向に移動自在にかつ扉体3の上下幅方向での移動を規制された状態に係合するように構成されている。
つまり、支持金具11は、扉体3の厚さ方向視(前後幅方向視)にて、帯板状に構成されるものであって、支持金具11の上下の縁部に対して、中間板状部10mの内縁部が摺接する状態となるように構成されている。
軸状部10aにおける上下の支持金具11に対応する箇所には、扉体3の横幅方向に伸びる逆U字状の連結片10rが、軸状部10aにおける扉体3から起立姿勢となる他辺側部分に連なる状態で形成されている(図12及び図13参照)。
支持金具11は、図12及び図13に明示するように、扉体3の後面にビス11dにて止着される板部分11aと、逆U字状の接続部分11bとを、扉体3の横幅方向に並ぶ状態で備える形態に構成されている。
そして、接続部分11bには、接続体12が装備され、接続部分11bにおける上壁に相当する部分には、扉体3の横幅方向に沿う長孔13が形成されている。
接続体12は、図12〜図14に示すように、支持金具11における接続部分11bと扉体3の後面との間に配置される本体部分12aと、本体部分12aから上方に突出する突出部分12bとを備える状態に形成されている。
本体部分12aが、支持金具11の接続部分11bに形成した長孔13の横幅よりも大きな横幅を有する状態に形成され、そして、突出部分12bが、支持金具11の接続部分11bに形成した長孔13の横幅よりも小さな横幅となる状態に形成されて、長孔13を通して、接続部分11bの外方に突出するように構成されている。
つまり、接続体12は、扉体3の横幅方向に移動自在な状態で、支持金具11の接続部分11bに装着されている。
接続体12における突出部分12bが、扉体3の横幅方向に沿って二股状となるように形成されている。
そして、右方側係合体形成体10Rにおける連結片10rの先端が、接続体12に係合するように構成され、かつ、連結片10rを貫通する頭付ボルト14が、接続体12に螺合する状態で設けられている。
すなわち、頭付ボルト14は、連結片10rと接続体12とに亘って架設されることになり、締め込みに伴って、接続体12の本体部分12aを支持金具11の接続部分11bに圧接させて、接続体12の支持金具11に対する移動を固定し、かつ、連結片10rを接続体12に向けて押圧して、接続体12に対する連結片10rの離脱を阻止する状態に固定するように構成されている。
したがって、頭付ボルト14を操作しながら、右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での位置を調節できるように構成されており、左方側係合体形成体10Lも同様である。
つまり、頭付ボルト14を緩めた状態において、接続体12の支持金具11に対する扉体3の横幅方向での位置を変更しながら、右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での位置を変更することができ、かつ、頭付ボルト14を締め付けた状態において、接続体12の支持金具11に対する扉体3の横幅方向での移動を固定することによって、右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での移動を固定することができるように構成され、左方側係合体形成体10Lについても同様に構成されている。
以上の説明から明らかな如く、本実施形態においては、右方取付け機構JRが、扉体3に固定した支持金具11に対して洗浄槽横幅方向に移動自在に且つ扉体3の後面から離間する方向への移動を阻止された状態に支持された接続体12に対して、右方側係合体形成体10Rから連設した連結片10rを洗浄槽横幅方向に一体移動するように係合させ、且つ、連結片10rと接続体12とに亘って架設される一つの締付け具としての頭付ボルト14によって、支持金具11に対する接続体12の移動を固定しかつ接続体12に対する連結片10rの離脱を阻止する状態に固定するように構成されている。
また、左方取付け機構JLが、右方取付け機構JRと同様に、扉体3に固定した支持金具11に対して洗浄槽横幅方向に移動自在に且つ扉体3の後面から離間する方向への移動を阻止された状態に支持された接続体12に対して、左方側係合体形成体10Lから連設した連結片10rを洗浄槽横幅方向に一体移動するように係合させ、且つ、連結片10rと接続体12とに亘って架設される一つの締付け具としての頭付ボルト14によって、支持金具11に対する接続体12の移動を固定しかつ接続体12に対する連結片10rの離脱を阻止する状態に固定するように構成されている。
そして、本実施形態においては、左方取付け機構JLが、左方側係合体形成体10Lの上下2箇所に対応して設けられるものであるから、左方側係合体形成体10Lの扉体3に対する横幅方向での位置を調節する際には、上下2箇所の頭付ボルト14を操作しながら行うことになる。
同様に、右方取付け機構JRが、右方側係合体形成体10Rの上下2箇所に対応して設けられるものであるから、右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での位置を調節する際には、上下2箇所の頭付ボルト14を操作しながら行うことになる。
尚、扉体3を洗浄槽2の前部に装着した状態においては、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rは、洗浄槽2の前部の係合部Fに支持された状態になるものであるから、扉体3を洗浄槽2の前部に装着した状態においては、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rに対して、扉体3に取付けた支持金具11の洗浄槽横幅方向での位置が調節されることになり、この調節によって、洗浄槽2に対する扉体3の洗浄槽横幅方向での位置が調節されることになる。
ちなみに、扉体3を洗浄槽2に装着した状態、つまり、扉体3の後面に取付けた係合体Eを洗浄槽2の前部に設けた係合部Fに係合させて、扉体3を洗浄槽2の前部に装着した状態においては、左方側係合体形成体10L及び右方側係合体形成体10Rが、洗浄槽2における左右の前方張出部2fの間に位置するものとなるが、図2及び図6に示すように、洗浄槽2における左右の前方張出部2fには、頭付ボルト14を操作するためのボルト操作用孔15が形成されているため、扉体3を洗浄槽2に装着した状態においても、頭付ボルト14を操作しながら、洗浄槽2に対する扉体3の洗浄槽横幅方向での位置を調節できるようになっている。
次に、係合体Eにおける上方側の左右一対の係合作用部Eu及び下方側の左右一対の係合作用部Es、並びに、係合部Fにおける上方側の左右一対の係合部分Fu及び下方側の左右一対の係合部分Fsを説明する。
尚、上方側の左右一対の係合作用部Euは同様に構成され、下方側の左右一対の係合作用部Esも同様に構成されるものであるため、以下、右方側係合体形成体10Rが備える上方側の右方の係合作用部Eu、及び、下方側の右方の係合作用部Esを代表として説明し、左方側係合体形成体10Lが備える上方側の左方の係合作用部Eu、及び、下方側の左方の係合作用部Esについては、必要に応じて説明を加える。
また、上方側の左右一対の係合部分Fuは同様に構成され、下方側の左右一対の係合部分Fsも同様に構成されるものであるため、係合部Fについても、右方側係合体形成体10Rが備える上方側の右方の係合作用部Euが係合する上方側の右方の係合部分Fu、及び、下方側の右方の係合作用部Esが係合する下方側の右方の係合部分Fsを代表として説明し、上方側の左方の係合部分Fu及び下方側の左方の係合部分Fsについては必要に応じて説明を加える。
図2、図10及び図15に示すように、上方側の右方の係合作用部Euを形成する右方側係合体形成体10Lの上方板状部10uには、上方側の右方の係合部分Fuが備える前後位置調整用回転体16に上方より係合する下向き開口状の係合孔17、及び、固定用ボルト18が挿通する4角状の挿通孔19が形成されている。
上方側の右方の係合部分Fuは、図3、図5及び図7に示すように、洗浄槽2の前部の上方箇所にビス止めされる横長状の固定受け金具20の端部に装備されている。
すなわち、固定受け金具20は、横長枠体状の本体部20aと、その本体部20aの両端部の前後方向に沿う姿勢の板状部20bとから構成され、その板状部20bに、前後位置調整用回転体16が回転自在に支持され、また、固定用ボルト18が螺合する連結孔21が形成されている。
前後位置調整用回転体16は、図17に示すように、マイナスドライバーの先端が係合する係合溝22を備えた円盤状の頭部16Aと、円柱状の軸部16Bとを備えるものであり、軸部16Bが、頭部16Aの中心に対して偏心する状態で、頭部16Aに対して接続されて、いわゆる偏心式のカム操作体として構成されている。
そして、前後位置調整用回転体16の軸部16Bが板状部20bに回転自在に嵌合されており、前後位置調整用回転体16の頭部16Aを回転操作することにより、右方側係合体形成体10Lの上方板状部10uを洗浄槽前後幅方向(扉体3の厚さ方向)に移動させることができるように構成されている。
したがって、上方側の右方の係合作用部Euは、上方側の右方の係合部分Fuが備える前後位置調整用回転体16に対して下向き開口状の係合孔17が係合することにより、上方側の右方の係合部分Fuに対する洗浄槽前後幅方向の移動が阻止され、かつ、洗浄槽上下幅方向の移動が許容されることになり、かつ、前後位置調整用回転体16の回転操作により、上方側の右方の係合部分Fuに対する洗浄槽前後幅方向での位置が調節されることになる。
そして、上方側の左方の係合作用部Euも、上方側の右方の係合作用部Euと同様に、上方側の左方の係合部分Fuに対する洗浄槽前後幅方向の移動が阻止され、かつ、洗浄槽上下幅方向の移動が許容されることになり、かつ、前後位置調整用回転体16の回転操作により、上方側の左方の係合部分Fuに対する洗浄槽前後幅方向での位置が調節されることになる。
固定用ボルト18は、右方側係合体形成体10Rの上方板状部10uの挿通孔19を覆う大きさの頭部を備える又は挿通孔19を覆う大きさの座金を介在させて装着されるものであって、固定受け金具20の板状部20bの連結孔21に螺合させて締め付けることにより、右方側係合体形成体10Rの上方板状部10uを固定受け金具20の板状部20bに密着させた状態に固定するように構成されている。
図2、図10及び図16に示すように、下方側の右方の係合作用部Esを形成する右方側係合体形成体10Rの下方板状部10sには、下方側の右方の係合部分Fsが備える前後位置調整用回転体23に上方より係合する下向き開口状の係合孔24、下方側の右方の係合部分Fsが備える上下位置調整用回転体25に対して上方から接当する接当部26、及び、固定用ボルト27が挿通する4角状の挿通孔28が形成されている。
下方側の右方の係合部分Fsは、図5及び図8に示すように、洗浄槽側レール部材6に装備した洗浄槽接続部材7の前端部に設けられている。
すなわち、洗浄槽接続部材7の前端部に、前後方向に沿う姿勢の板体29が上方に向けて起立する状態で設けられ、その板体29に、前後位置調整用回転体23及び上下位置調整用回転体25が回転自在に支持され、また、固定用ボルト27が螺合する連結孔30が形成されている。
前後位置調整用回転体23及び上下位置調整用回転体25は、上方側の係合部分Fuが備える前後位置調整用回転体16と同様に、いわゆる偏心式のカム操作体として構成されて、板体29に回転自在に支持されている。
つまり、前後位置調整用回転体23を回転操作することにより、右方側係合体形成体10Rの下方板状部10sを洗浄槽前後幅方向(扉体3の厚さ方向)に移動させることができ、また、上下位置調整用回転体25を回転操作することにより、右方側係合体形成体10Rを洗浄槽上下幅方向(扉体3の上下幅方向)に移動させることができるように構成されている。
したがって、下方側の右方の係合作用部Esは、下方側の右方の係合部分Fsが備える前後位置調整用回転体23に対して下向き開口状の係合孔24が係合することにより、下方側の右方の係合部分Fsに対する洗浄槽前後幅方向の移動が阻止され、かつ、洗浄槽上下幅方向の移動が許容されることになり、かつ、前後位置調整用回転体23の回転操作により、下方側の右方の係合部分Fsに対する洗浄槽前後幅方向での位置が調節されることになる。
そして、下方側の左方の係合作用部Esも、下方側の右方の係合作用部Esと同様に、下方側の左方の係合部分Fsに対する洗浄槽前後幅方向の移動が阻止され、かつ、洗浄槽上下幅方向の移動が許容されることになり、かつ、前後位置調整用回転体23の回転操作により、上方側の左方の係合部分Fuに対する洗浄槽前後幅方向での位置が調節されることになる。
さらに、以上の説明から明らかな如く、上方側の右方の係合作用部Eu及び下方側の右方の係合作用部Esが、上下位置調整用回転体25の回転操作により、上方側の右方の係合部分Fu及び下方側の右方の係合部分Fsに対する洗浄槽上下幅方向での位置が変更調節されることになる。
同様に、上方側の左方の係合作用部Eu及び下方側の左方の係合作用部Esが、上下位置調整用回転体25の回転操作により、上方側の左方の係合部分Fu及び下方側の左方の係合部分Fsに対する洗浄槽上下幅方向での位置が変更調節されることになる。
固定用ボルト27は、上方側の右方の係合部分Fuの固定用ボルト18と同様に、右方側係合体形成体10Rの下方板状部10sの挿通孔28を覆う大きさの頭部を備える又は挿通孔28を覆う大きさの座金を介在させて装着されるものであって、板体29の連結孔30に螺合させて締め付けることにより、右方側係合体形成体10Rの下方板状部10sを板体29に密着させた状態に固定するように構成されている。
また、左方側係合体形成体10Lの上方板状部10uが、固定受け金具20の板状部20bの横外方側に位置し、かつ、右方側係合体形成体10Rの上方板状部10uが、固定受け金具20の板状部20bの横外方側に位置するように構成され、また、左方側係合体形成体10Lの下方板状部10sが、洗浄槽接続部材7に装備した板体29の横外方側に位置し、かつ、右方側係合体形成体10Rの下方板状部10sが、洗浄槽接続部材7に装備した板体29の横外方側に位置するように構成されることによって、扉体3が洗浄槽横幅方向に移動することが規制されている。
以上の通り、本実施形態においては、上方側左方連結部UL、上方側右方連結部UR、下方側左方連結部SL、及び、下方側右方連結部SRの夫々が、係合作用部Eu、Esと係合部分Fu、Fsとを、洗浄槽上下幅方向での相対移動を許容する状態で係合させるように構成されている。
そして、下方側の左方の係合部分Fsに、左方側係合体形成体10Lの洗浄槽上下幅方向での位置を調節すべく、下方側の左方の係合作用部Esを洗浄槽上下幅方向での位置を変更調節自在に受止め支持する左方側の受止め支持体として、上下位置調整用回転体25が設けられることになる。
同様に、下方側の右方の係合部分Fsに、右方側係合体形成体10Rの洗浄槽上下幅方向での位置を調節すべく、下方側の右方の係合作用部Esを洗浄槽上下幅方向での位置を変更調節自在に受止め支持する右方側の受止め支持体として、上下位置調整用回転体25が設けられることになる。
ちなみに、扉体3を洗浄槽2に装着するために、扉体3に取付けた係合体Eを洗浄槽2の前部に設けた係合部Fに係合させた状態においては、左方側係合体形成体10L及び右方側係合体形成体10Rが、洗浄槽2における左右の前方張出部2fの間に位置するものとなるが、図2、図15及び図16に示すように、洗浄槽2における右方側の前方張出部2fには、上方側操作用窓31及び下方側操作用窓32が形成されている。
そして、上方側操作用窓31を通して、上方側の右方の係合作用部Euと上方側の右方の係合部分Fuとの係合状態の確認や、上方側の右方の係合部分Fuが備える前後位置調整用回転体16の回転操作を行うことができ、加えて、固定用ボルト18の装着作業を行えるように構成されている。
また、下方側操作用窓32を通して、下方側の右方の係合作用部Esと下方側の右方の係合部分Fsとの係合状態の確認や、下方側の右方の係合部分Fsが備える前後位置調整用回転体23及び上下位置調整用回転体25の回転操作を行うことができ、加えて、固定用ボルト27の装着作業を行えるように構成されている。
ちなみに、図示は省略するが、上方側操作用窓31及び下方側操作用窓32は、左方側の前方張出部2fにも形成されて、上方側の左方の係合作用部Euと上方側の左方の係合部分Fuとの係合状態の確認や、下方側の左方の係合作用部Esと下方側の左方の係合部分Fsとの係合状態の確認等の作業を行えるように構成されている。
以上の通り、上方側左方連結部UL、上方側右方連結部UR、下方側左方連結部SL、及び、下方側右方連結部SRの夫々が、係合作用部Eu、Esと係合部分Fu、Fsとを、洗浄槽上下幅方向での相対移動を許容する状態で係合させるように構成されて、洗浄槽2に対する扉体3の洗浄槽上下幅方向での位置を変更調整自在に構成されている。また、左方取付け機構JL及び右方取付け機構JRの夫々が、左方側係合体形成体10L及び右方側係合体形成体10Rを、扉体3の後面に止着される支持金具11に対して、扉体3の横幅方向(洗浄槽横幅方向)に沿って位置調節自在な状態で取付けるように構成されて、扉体3の洗浄槽横幅方向の位置を調節自在に構成されている。
従って、上方側左方連結部UL、上方側右方連結部UR、下方側左方連結部SL、及び、下方側右方連結部SR、並びに、左方取付け機構JL及び右方取付け機構JRにより、扉体装着位置調整機構Pが構成されている。
(前カバーの構成)
前カバーMは合成樹脂製であり、図9、図20〜図22に示すように、正面視形状が概略長方形状に構成されるものであって、図2にも示すように、その左右両端縁夫々の上部側に、後面側に突出する状態で、ネジ挿通孔を備えた後方突起部39が設けられ、更に、図6にも示すように、左右両端縁夫々における後方突起部39の下方には、後面側に突出する状態で、板状の被せ部40が各端縁に沿って設けられている。そして、図2及び図9に示すように、前カバーMは、その左右の後方突起部39及び被せ部40を洗浄槽2の左右の前方張出部2fに被せた状態で、その上部側における左右の後方突起部39を介して、樹脂製の装着ネジ33にて洗浄槽2に止着されている。
そして、前カバーMには、図9及び図20に示すように、係合体Eにおける上方側の左右一対の係合作用部Eu及び下方側の左右一対の係合作用部Esを挿通させるために、上下方向に沿う4つのスリット状開口34が形成されている。
また、前カバーMには、図6、図9及び図20に示すように、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rにおける支持金具11との接続部分を挿通させる4つの窓状の挿通開口35が形成されており、扉体3を洗浄槽2の前部に装着した状態において、前カバーMを、扉体3と洗浄槽2の間に位置させることができるように構成されている。
さらに、図3、図4及び図7に示すように、洗浄槽2の前部の上方箇所に取り付けられた固定受け金具20における洗浄槽横幅方向の中央部には、扉体3を装着しない状態において、洗浄槽2を引出し操作する仮把手部20cが備えられ、図9、図20及び図21に示すように、前カバーMの上部側箇所には、仮把手部20cを操作するための仮把手部操作用開口36が形成されている。
そして、洗浄槽2に扉体3を装着しない状態で、仮把手部操作用開口36を通して仮把手部20cを掴んで、洗浄槽2を引出し操作することが可能に構成されている。
図20〜図22、及び、図25に示すように、本発明では、前カバーMに、その前カバーMと扉体3との間の上端から浸入してそれらの間を流下する湯水Wを前カバー横幅方向(即ち、洗浄槽横幅方向)の全幅又はその全幅に近い範囲で受け止め、受け止めた湯水Wを前カバーMを通過させてその後面側に流動させて、本体ケーシング1に設けられたドレンパン37(図1及び図19参照)に流下させる前カバー通過案内部Zが設けられている。
そして、前カバーMは、上述した左右の後方突起部39及び左右の被せ部40、並びに、以下のように構成される前カバー通過案内部Zを一体的に備える形状に樹脂成型により形成される。
本実施形態では、前カバー通過案内部Zが、前カバーMの前面部の上端側において、湯水Wを受け止め且つ受け止めた湯水Wを前カバーMを通過させてその後面側に流動させるように作用する上方側作用部Zuと、その上方側作用部Zuが湯水Wを受け止める箇所よりも下方側にて、湯水Wを受け止め且つ受け止めた湯水Wを前カバーMを通過させてその後面側に流動させるように作用する下方側作用部Zsとを備えて構成されている。
そして、上方側作用部Zuが、前カバーMの前面部における上端側の部分に、その前面部から前方に突出する状態で、前カバー横幅方向に沿って伸びるように設けられた上側前方突出部41と、その上側前方突出部41の上面部41mにて受けられた湯水Wを受け入れて前カバーMの後面側に流出させるべく、前カバー横幅方向に伸びる状態で前カバーMに形成された通水スリット42と、その通水スリット42から流出した湯水Wを前カバーMの後方側に流動させてドレンパン37に流下させる後方側流動案内部Yを備えて構成されている。
図22に示すように、その後方側流動案内部Yが、通水スリット42から流出した湯水Wを受けるべく、前カバーMの後面部から後方に突出する状態で、通水スリット42における前カバー横幅方向の全幅にわたって設けられた上側後方突出部48を備えて構成されている。
そして、その上側後方突出部48における前カバー横幅方向の所定の箇所に、前カバー上下幅方向(即ち、洗浄槽上下幅方向)に貫通する流下孔49が設けられ、上側後方突出部48の上面部48mに、凹溝状の導水溝50が、その底部が流下孔49に近づくほど下位となる傾斜状になる状態で、前カバー横幅方向に沿って設けられている。
また、図20〜図22、及び、図25に示すように、下方側作用部Zsが、上面部43mが前カバー横幅方向の一端の流下用端部43e側ほど下位となる傾斜状になる形態で、前カバーMの前面部から前方に突出する状態で設けられた下側前方突出部43と、その下側前方突出部43の上面部43mの流下用端部43eから流下する湯水Wを流下案内すべく、後方側に凹む凹溝状で前カバー上下幅方向に沿って設けられた流下案内路44と、その流下案内路44を流下する湯水Wを受け止めるべく、流下案内路44の下端を閉止する形態で設けられた流下案内路閉止部45と、その流下案内路閉止部45にて受け止められた湯水Wを受け入れて前カバーMの後面側に流出させるべく、前カバーMにおける流下案内路44の下端に相当する箇所に形成された通水孔46と、その通水孔46から流出した湯水Wを前カバーMの後方側に流動させてドレンパン37に流下させるべく、前カバーMの後面部から後方に突出する状態で設けられた下側後方突出部47とを備えて構成されている。
以下、前カバー通過案内部Zについて説明を加える。
図20及び図21に示すように、前カバーMの前面部から前方に突出する上側前方突出部41は、前カバー上下幅方向において左右の後方突起部39の上端と略同位置に位置させて、前カバー横幅方向に沿って前カバーMにおける前カバー横幅方向の全長にわたって直線状に伸びる状態で、前カバーMの前面部に設けられている。
つまり、この上側前方突出部41の上面部41mは、前カバー横幅方向及び洗浄槽前後幅方向(即ち、前カバー厚さ方向)に沿うように構成されて、食器洗浄機SがシステムキッチンKに設置された状態では、略水平方向に沿うように構成されている。
そして、この上側前方突出部41の上面部41mにより、湯水Wを前カバーMにおける前カバー横幅方向の全幅にわたって受け止めることが可能なように構成されている。
本実施形態では、4個の通水スリット42が、夫々の長さ方向を前カバー横幅方向に沿わした状態で、前カバー横幅方向に沿って並べて前カバーMに形成されている。
図25に示すように、上側前方突出部41と各通水スリット42との前カバー上下幅方向における相対位置関係は、上側前方突出部41の上面部41mと、各通水スリット42の開口縁における前カバー上下幅方向の下方の開口縁部分とが、前カバー上下幅方向において略同位置に位置する(即ち、略同高さとなる)位置関係に設定されている。
図20及び図21に示すように、下側前方突出部43は、正面視で概略四角形状を呈する形態で、洗浄槽前後幅方向の前方に台状に突出するように、前カバーMに設けられている。そして、本実施形態では、2個の下側前方突出部43,43が、前カバーMの前面部における前カバー上下幅方向の下端側に、夫々の上面部43mの流下用端部43eを前カバー横幅方向の内方側に位置させた姿勢で、互いの間に前カバー上下幅方向に沿って伸びる流下案内路44を形成すべく、前カバー横幅方向において所定の間隔を隔てて並べて設けられている。
尚、以下の説明では、2個の下側前方突出部43,43を区別して説明する場合、正面視において左側のもの(図20及び図21の紙面上で左側のもの)を左側の下側前方突出部43と称し、右側のもの(図20及び図21の紙面上で右側のもの)を右側の下側前方突出部43と称する。
上述のように、左右の下側前方突出部43,43が、前カバー横幅方向において所定の間隔を隔てて並べて設けられた状態では、左右の下側前方突出部43,43の上面部43mは、前カバーMにおける前カバー横幅方向の全幅近くにわたって伸びるように構成されて、左右の下側前方突出部43,43の上面部43m,43mにより、湯水Wを前カバーMにおける前カバー横幅方向の全幅に近い範囲で受け止めることが可能なように構成されている。
左右の下側前方突出部43,43は、夫々、前カバーMの下端縁まで伸びるように設けられ、左側の下側前方突出部43に、左側下方のスリット状開口34及び挿通開口35が形成され、右側の下側前方突出部43に、右側下方のスリット状開口34及び挿通開口35が形成されている。
つまり、流下案内路44は、左右の下側前方突出部43,43により凹溝の両側部が囲われて、洗浄槽前後幅方向の後方側に凹む凹溝状に構成され、その流下案内路44が、前カバーMの前面部における前カバー横幅方向の略中央に、前カバー上下幅方向に沿って前カバーMの下端にまで伸びる状態で設けられている。
左側の下側前方突出部43の上面部43mは、前カバー横幅方向の中央側(右側)の流下用端部43e側ほど漸次下位となる右下がり状の傾斜面に形成されている。また、右側の下側前方突出部43の上面部43mは、前カバー横幅方向の中央側(左側)の流下用端部43e側ほど漸次下位となる左下がり状の傾斜面に形成されている。つまり、正面視において、左側の下側前方突出部43の上面部43mと右側の下側前方突出部43の上面部43mとが、概略V字状になるように構成されている。ただし、正面視でV字状となる左右の下側前方突出部43,43夫々の上面部43m,43mの流下用端部43e,43e同士の間は、流下案内路44によって隔てられている。
図20及び図21に示すように、流下案内路閉止部45は、左右の下側前方突出部43,43の間の流下案内路44の下端を閉止するように、左側の下側前方突出部43の下端と右側の下側前方突出部43の下端とに跨る形態で前カバーMの下端に設けられている。
通水孔46は、左右の下側前方突出部43,43の間の流下案内路44内における前カバー上下幅方向の下端に位置させて、前カバー厚さ方向に貫通するように、前カバーMに形成されている。
図22及び図25に示すように、前カバーMの後面部から後方側に突出する上側後方突出部48は、前カバーMにおける前カバー横幅方向の全幅にわたって直線状に伸びて、左右の後方突起部39に架け渡された状態で、前カバーMの後面部に設けられている。
この上側後方突出部48の上面部48mは、前カバー横幅方向及び前カバー厚さ方向に沿うように構成されており、食器洗浄機SがシステムキッチンKに設置された状態では、略水平方向に沿うように構成されている。
流下孔49は、上側後方突出部48における前カバー横幅方向の左端側の部分に、前カバー上下幅方向に貫通する状態で形成されている。また、導水溝50は、底部が流下孔49に近づくほど漸次下位となる左下がり傾斜状で流下孔49に連通するように、上側後方突出部48の上面部48mに形成されている。
また、下側後方突出部47は、前カバーMの後面部の下端縁から洗浄槽前後幅方向の後方側に突出する状態で、その下端縁の全長にわたって設けられている。この下側後方突出部47の上面部は、上述した流下案内路閉止部45の上面部と一連の平面を形成するように構成されている。
さらに、下側後方突出部47には、平面視において、上側後方突出部48の流下孔49と重なるように、即ち、その流下孔49の鉛直方向の下方に位置させて、通水用切り欠き51が形成されている。
図20及び図21に示すように、前カバーMにおける左側上方の挿通開口35及び右側上方の挿通開口35夫々の上方には、前カバーMの前面部から前方に庇状に突出する庇状突出部52が設けられている。各庇状突出部52は、各挿通開口35の上端縁に沿って前カバー横幅方向に伸びる状態で設けられている。
各庇状突出部52における前カバー横幅方向の外方側の端部は上方に屈曲され、前カバー横幅方向の内方側の端部は下方に屈曲されている。
このように構成された前カバーMが、上述のように、左右の後方突起部39を介して、2本の装着ネジ33にて洗浄槽2の前部に装着されることになる。
次に、扉体3を前カバーMが装着された状態の洗浄槽2に装着する手順について、説明を加える。
図23、図24及び図25に示すように、扉体3を前カバーMが装着された状態の洗浄槽2に装着するときは、前カバーMの前面部において、その上端に位置させて1段目のシール部材54が装備され、上側前方突出部41の前部に位置させて2段目のシール部材55が装備され、左右の下側前方突出部43,43夫々の前部の上端に夫々位置させて左右一対の3段目のシール部材56が装備され、左右の下側前方突出部43,43夫々の前部の下端側の部分に夫々位置させて左右一対の4段目のシール部材57が装備される。
1段目から4段目のシール部材54,55,56,57は、夫々、柔軟性を有すると共に湯水Wを通さない材料でテープ状に形成されている。
1段目のシール部材54は、その上端縁を前カバーMの前面部の上端縁に合わせた状態で、前カバーMの前面部の上端に前カバー横幅方向の全長にわたって設けられている。
2段目のシール部材55は、その上端縁を上側前方突出部41の上端縁に合わせた状態で、前カバーMの上側前方突出部41の前部に前カバー横幅方向の全長にわたって設けられている。
左右一対の3段目のシール部材56のうちの一方は、その上端縁を左側の下側前方突出部43の上端縁に合わせた右下がり傾斜状で、その上端縁の全長にわたって設けられ、他方は、その上端縁を右側の下側前方突出部43の上端縁に合わせた左下がり傾斜状で、その上端縁の全長にわたって設けられている。つまり、正面視において、左右の3段目のシール部材56,56が、概略V字状になるように設けられている。ただし、正面視でV字状となる左右の3段目のシール部材56,56夫々の前カバー横幅方向中央側の端部同士の間は、流下案内路44によって隔てられている。
左右一対の4段目のシール部材57のうちの一方は、最下部となる前カバー横幅方向中央側の端部(右端)が通水孔46の上方に近接する右下がり傾斜状で、左側の下側前方突出部43の前部の下方側にその前カバー横幅方向の全長にわたって設けられ、他方は、最下部となる前カバー横幅方向中央側の端部(左端)が通水孔46の上方に近接する左下がり傾斜状で、右側の下側前方突出部43の前部の下方側にその前カバー横幅方向の全長にわたって設けられている。つまり、正面視において、左右の4段目のシール部材57,57が、概略V字状になるように設けられている。ただし、正面視でV字状となる左右の4段目のシール部材57,57夫々の端部同士の間は、流下案内路44によって隔てられている。
そして、先ず、扉体3の後面に装着した係合体Eにおける上方側の左右一対の係合作用部Eu及び下方側の左右一対の係合作用部Esを、前カバーMのスリット状開口34を通して、前カバーMの内部に挿入し、次に、上方側の左右一対の係合作用部Eu及び下方側の左右一対の係合作用部Esを、上方側の左右一対の係合部分Fu及び下方側の左右一対の係合部分Fsに係合させることになる(図18参照)。
具体的には、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rにおける上方板状部10uの係合孔17を、上方側の係合部分Fuの前後位置調整用回転体16に係合させる。
同様に、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rにおける下方板状部10sの係合孔24を、下方側の係合部分Fuの前後位置調整用回転体23に係合させ、かつ、下方板状部10sの接当部26を下方側の係合部分Fsの上下位置調整用回転体25に接当する状態に載せ付ける。
次に、係合体Eにおける上方側の左右一対の係合作用部Eu及び下方側の左右一対の係合作用部Esを、上方側の左右一対の係合部分Fu及び下方側の左右一対の係合部分Fsに係合させた状態において、扉体3の洗浄槽上下幅方向での位置、扉体3の洗浄槽前後幅方向での位置、及び、扉体3の洗浄槽横幅方向での位置を調節することになり、加えて、扉体3の前後方向での傾きや左右方向での傾きを調節することになる。
具体的には、左右一対の下方側の係合部分Fsに装備した上下位置調整用回転体25を回転操作することにより、扉体3の洗浄槽上下幅方向での位置を調節する。
また、上方側の左右一対の係合部分Fuに装備した前後位置調整用回転体16及び下方側の左右一対の係合部分Fsに装備した前後位置調整用回転体23の回転操作により、扉体3の洗浄槽前後幅方向での位置を調節することになる。
この際、左右の前後位置調整用回転体16及び左右の前後位置調整用回転体23の回転操作により、扉体3の上方側の左右両側部分及び下方側の左右両側部分についての洗浄槽前後幅方向での位置を調節することにより、扉体3の前後方向での傾きや左右方向での傾きを調節することができる。
また、必要に応じて、頭付ボルト14を操作しながら、左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rの扉体3に対する横幅方向での位置を調節することによって、扉体3の洗浄槽横幅方向での位置を調節することができる。
そして、扉体3の洗浄槽2に対する位置調節が終了すると、上方側の左右一対の係合部分Fuに対応する固定用ボルト18及び下方側の左右一対の係合部分Fsに対応する固定用ボルト27を締結し、また、4つの頭付ボルト14を締結する締結作業を行う。
ちなみに、扉体3を洗浄槽2の前部に装着する作業を行う際には、装着ネジ33を少し緩めて、前カバーMを前後に揺動できる状態にしておき、上述した締結作業が終了した段階で、前カバーMを扉体3後面に密着させるように揺動させ、その後、装着ネジ33を締め付けて、前カバーMを固定することになる。
図示を省略するが、上述のように、前カバーMが装着された洗浄槽2の前部に扉体3を装着して、洗浄槽2を収納位置に位置させると、前カバーMの下端部がドレンパン37の前端部の上方に位置するように構成されている。従って、後述するように、前カバーMの通水用切り欠き51を通って落下する湯水Wや、前カバーMの下側後方突出部47の後端縁から落下する湯水Wは、ドレンパン37に受け止められる。
以上のように、前カバーMが前部に装着された洗浄槽2の前部に扉体3を装着すると、図23及び図25に示すように、1段目のシール部材54により、前カバーMの上端部と扉体3の上端部との間が、前カバー横幅方向の全長にわたって、湯水Wを通さないように封止される。
また、2段目のシール部材55により、前カバーMの上側前方突出部41と扉体3との間が、前カバー横幅方向の全長にわたって、湯水Wを通さないように封止される。
また、左側の3段目のシール部材56により、左側の下側前方突出部43の前部の上端縁部と扉体3との間が、その下側前方突出部43の上端縁の全長にわたって、湯水Wを通さないように封止され、右側の3段目のシール部材56により、右側の下側前方突出部43の前部の上端縁部と扉体3との間が、その下側前方突出部43の上端縁の全長にわたって、湯水Wを通さないように封止される。
さらに、左側の4段目のシール部材57により、左側の下側前方突出部43の前部の下方側部分と扉体3との間が、前カバー横幅方向の全長にわたって、湯水Wを通さないように封止され、右側の4段目のシール部材57により、右側の下側前方突出部43の前部の下方側部分と扉体3との間が、前カバー横幅方向の全長にわたって、湯水Wを通さないように封止される。
上述のように、前カバーMと扉体3との間が1段目のシール部材54により封止されているので、発生するのは稀であるが、洗浄槽2の上部の開口から飛び出して前カバーMの上端部と扉体3の上端部との間から浸入した湯水Wが、1段目のシール部材54を通過して下方に流動する場合が起こり得る。
次に、図21、図22及び図25に基づいて、このように洗浄槽2の上部の開口から飛び出した湯水Wが1段目のシール部材54を通過した場合の挙動を矢印にて説明する。但し、図25においては、矢印を記載していない。
1段目のシール部材54を通過して流下する湯水Wは、上側前方突出部41の上面部41mや2段目のシール部材55の上面部にて受け止められる。それらによって受け止められた湯水Wは、通水スリット42を前カバーMの後面側に通過して、上側後方突出部48の上面部48mを後方側に流動して導水溝50に流入する。導水溝50に流入した湯水Wは、その導水溝50を流下孔49に向かって流動し、その流下孔49から流下する。流下孔49から流下した湯水Wは、前カバーMの後面部を伝って流下して、下側後方突出部47の後端縁からドレンパン37に落下するか、あるいは、前カバーMの後面部を伝わずに落下して通水用切り欠き51を通って、ドレンパン37に落下する。
前カバーMの上側前方突出部41と扉体3との間が2段目のシール部材55により封止されているにも拘らず、その間を湯水Wが通過した場合は、前カバーMの前面部を伝って更に流下することになる。
この場合、上方の左右の挿通開口35の上方には庇状突出部52が設けられていて、湯水Wがその庇状突出部52にて受け止められるので、湯水Wが上方の左右の挿通開口35の前方を落下したり、その挿通開口35を通って前カバーMの後面側に流動するのが防止される。従って、上方の左右の挿通開口35の挿通されている左方側係合体形成体10Lや右方側係合体形成体10Rの支持金具11との接続部分が湯水Wで濡れるのを回避することができる。
各庇状突出部52における前カバー横幅方向外方側の端部は上方に屈曲され、前カバー横幅方向内方側の端部は下方に屈曲されているので、各庇状突出部52の上面で受け止められた湯水Wは、各庇状突出部52における前カバー横幅方向の内方側の端部から流下する。
そのように各庇状突出部52における前カバー横幅方向の内方側の端部から流下して前カバーMの前面部を伝って流下する湯水Wや、前カバーMの前面部における左右の庇状突出部52の間を伝って流下する湯水Wは、左側の下側前方突出部43の右下がり傾斜状の上面部43mや左側の3段目のシール部材56の上面部、あるいは、右側の下側前方突出部43の左下がり傾斜状の上面部43mや右側の3段目のシール部材56の上面部にて受け止められて、前カバー横幅方向の中央側に流動して、流下用端部43eから流下案内44に流下流入し、その流下案内路44を流下する。
流下案内路44を流下する湯水Wは、流下案内路閉止部45にて受け止められて、通水孔46を前カバーMの後面側に通過し、下側後方突出部47を後方側に流動して、その後端縁からドレンパン37に落下する。
上述のように、扉体3と前カバーMとの間は、前カバー上下幅方向に並ぶ1段目から4段目のシール部材54,55,56,57にて4段で封止されているので、下方側のシール部材ほど湯水Wが通過する可能性が低くなる。万が一、湯水Wが3段目のシール部材56を通過したとしても、その湯水Wは、4段目のシール部材57に受け止められるので、湯水Wが4段目のシール部材57を通過するのを確実に防止することができる。
従って、洗浄槽2の上部の開口から飛び出した湯水Wが前カバーMの上端部と扉体3の上端部との間に浸入したとしても、キッチンの床上に滴下するのを十分に抑制することができる。
尚、洗浄槽2の上部の開口から飛び出した湯水Wが前カバーMと洗浄槽2の上端部との間に浸入したとしても、浸入した湯水Wは、前カバーMの後面部を伝って流下して、下側後方突出部47に受け止められ、その後端縁からドレンパンMに落下するので、湯水Wがキッチンの床上に滴下することはない。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 前カバー通過案内部Zの具体的な構成は、上記の実施形態において例示した構成、即ち、湯水Wを受け止め且つ受け止めた湯水Wを前カバーMを通過させてその後面側に流動させるように作用する作用部として、上方側作用部Zuと下方側作用部Zsとの2つを備えた構成に限定されるものではない。例えば、前カバー通過案内部Zを構成するに、前述の作用部を湯水Wを受け止める箇所を洗浄槽上下幅方向に異ならせた状態で、3つ以上備えて構成しても良い。
また、前カバー通過案内部Zを構成するに、湯水Wを洗浄槽上下幅方向の1箇所で受け止めるように構成しても良い。
あるいは、前カバー通過案内部Zを構成するに、湯水Wを洗浄槽上下幅方向の複数箇所で受け止めて、受け止めた湯水Wを前カバーMを通過させてその後面側に流動させ、そのように複数箇所夫々から後面側に流動する湯水Wを1箇所に集まるように流動させて、ドレンパン37に流下させるように構成しても良い。
(ロ) 上記の実施形態では、ドレンパン37を本体ケーシング1に設けたが、洗浄槽2の底部に設けても良い。この場合、洗浄槽2を収納位置から前方に引き出している状態においても、前カバー通過案内部Zにより前カバーMの後面側に流動させられた湯水Wをドレンパン37に流下させることが可能となるので、湯水Wが床に滴下するのをより一層抑制することができる。
(ハ) 上記の実施形態において、庇状突出部52を、その上面が前カバー横幅方向の中央側ほど漸次下位となる傾斜状になる状態で設けても良い。この場合、庇状突出部52の上面部にて受け止められた湯水Wを迅速に流下案内路44に流入させることができる。
(ニ) 上記の実施形態では、上側前方突出部41や下側前方突出部43を、樹脂成型により前カバーMに一体的に備えさせたが、上側前方突出部41や下側前方突出部43を、前カバーMとは別体のシール部材にて構成しても良い。即ち、上記の実施形態における2段目のシール部材55を上側前方突出部41として機能させ、3段目のシール部材56を下側前方突出部43として機能させるように構成する。
(ホ) 上記の実施形態では、複数の通水スリット42を、夫々の長さ方向を前カバー横幅方向に沿わした状態で、前カバー横幅方向に沿って並べて形成したが、1個の通水スリット42を、前カバーMにおける前カバー横幅方向の全幅近くにわたって伸びるように形成しても良い。
(ヘ) 2段目から4段目のシール部材55,56,57を省略しても良い。この場合は、扉体3を、前カバーMを前部に装着した洗浄槽2の前部に装着するに当たって、上側前方突出部41及び下側前方突出部43を夫々扉体3の後面に密着させることが可能なように構成する。
1 本体ケーシング
2 洗浄槽
3 扉体
10L 左方側係合体形成体(係合体を構成する部材)
10R 右方側係合体形成体(係合体を構成する部材)
35 挿通開口
37 ドレンパン(水受け部)
41 上側前方突出部
41m 上面部
42 通水スリット
43 下側前方突出部
43e 流下用端部
43m 上面部
44 流下案内路
45 流下案内路閉止部
46 通水孔
47 下側後方突出部
48 上側後方突出部
48m 上面部
49 流下孔
50 導水溝
52 庇状突出部
55 シール部材
56 シール部材
57 シール部材
A 洗浄槽挿脱用開口
E 係合体
F 係合部
M 前カバー
W 湯水
Y 後方側流動案内部
Z 前カバー通過案内部
Zs 下方側作用部
Zu 上方側作用部

Claims (7)

  1. 洗浄槽挿脱用開口が前部に形成された本体ケーシングと、前記本体ケーシングの内部の洗浄運転用の収納位置と前記本体ケーシングの前方に引き出された引出位置とにわたって前記洗浄槽挿脱用開口を通して出退移動自在な状態で、前記本体ケーシングに支持された洗浄槽とを備え、
    前記洗浄槽が前記収納位置に位置する状態において前記洗浄槽挿脱用開口を閉じる扉体が、前記洗浄槽の前部の洗浄槽上下幅方向の全体及び洗浄槽横幅方向の全体を覆う状態で、前記洗浄槽の前部に装着された食器洗浄機であって、
    前記洗浄槽と前記扉体との間に位置されて、前記洗浄槽の前部の前記洗浄槽上下幅方向の全体及び前記洗浄槽横幅方向の全体を覆う前カバーが、前記洗浄槽の前部に装着され、
    前記前カバーに、その前カバーと前記扉体との間の上端から浸入してそれらの間を流下する湯水を前カバー横幅方向の全幅又はその全幅に近い範囲で受け止め、受け止めた湯水を前記前カバーを通過させてその後面側に流動させて、前記本体ケーシング又は前記洗浄槽に設けられた水受け部に流下させる前カバー通過案内部が設けられている食器洗浄機。
  2. 前記前カバー通過案内部が、前記前カバーの前面部の上端側において、湯水を受け止め且つ受け止めた湯水を前記前カバーを通過させてその後面側に流動させるように作用する上方側作用部と、その上方側作用部が湯水を受け止める箇所よりも下方側にて、湯水を受け止め且つ受け止めた湯水を前記前カバーを通過させてその後面側に流動させるように作用する下方側作用部とを備えて構成されている請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 前記上方側作用部が、前記前カバーの前面部における上端側の部分に、その前面部から前方に突出する状態で、前記前カバー横幅方向に沿って伸びるように設けられた上側前方突出部と、その上側前方突出部の上面部にて受けられた湯水を受け入れて前記前カバーの後面側に流出させるべく、前記前カバー横幅方向に伸びる状態で前記前カバーに形成された通水スリットと、その通水スリットから流出した湯水を前記前カバーの後方側に流動させて前記水受け部に流下させる後方側流動案内部を備えて構成されている請求項2に記載の食器洗浄機。
  4. 前記後方側流動案内部が、前記通水スリットから流出した湯水を受けるべく、前記前カバーの後面部から後方に突出する状態で、前記通水スリットにおける前記前カバー横幅方向の全幅にわたって設けられた上側後方突出部を備えて構成され、
    前記上側後方突出部における前記前カバー横幅方向の所定の箇所に、前カバー上下幅方向に貫通する流下孔が設けられ、
    前記上側後方突出部の上面部に、凹溝状の導水溝が、その底部が前記流下孔に近づくほど下位となる傾斜状になる状態で、前記前カバー横幅方向に沿って設けられている請求項3に記載の食器洗浄機。
  5. 前記下方側作用部が、上面部が前記前カバー横幅方向の一端の流下用端部側ほど下位となる傾斜状になる形態で、前記前カバーの前面部から前方に突出する状態で設けられた下側前方突出部と、その下側前方突出部の上面部の前記流下用端部から流下する湯水を流下案内すべく、後方側に凹む凹溝状で前記前カバー上下幅方向に沿って設けられた流下案内路と、その流下案内路を流下する湯水を受け止めるべく、前記流下案内路の下端を閉止する形態で設けられた流下案内路閉止部と、その流下案内路閉止部にて受け止められた湯水を受け入れて前記前カバーの後面側に流出させるべく、前記前カバーにおける前記流下案内路の下端に相当する箇所に形成された通水孔と、その通水孔から流出した湯水を前記前カバーの後方側に流動させて前記水受け部に流下させるべく、前記前カバーの後面部から後方に突出する状態で設けられた下側後方突出部とを備えて構成されている請求項4に記載の食器洗浄機。
  6. 前記扉体と前記前カバーの前記上側前方突出部との間、及び、前記扉体と前記前カバーの前記下側前方突出部との間の夫々に、夫々の間を封止するシール部材が設けられている請求項5に記載の食器洗浄機。
  7. 前記扉体が、その後面に取り付けた係合体を前記洗浄槽の前部に取り付けた係合部に係合させた状態で、前記洗浄槽の前部に装着されるように構成され、
    前記前カバーに、前記係合体を構成する部材、又は、前記係合部を構成する部材を挿通する挿通開口が設けられ、
    前記前カバーの前面部における前記挿通開口の上方側の部分に、前記前カバーの前面部から前方に庇状に突出する庇状突出部が設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
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