JP6466710B2 - 水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室等に用いられる水栓装置に関する。
浴室等に用いられる水栓には、給水路を流れる湯水の流量や温度を調整するため、ハンドルやレバー等の操作用部材が備え付けられる。特許文献1に記載の水栓装置では、この種の操作用部材として、ハウジングに対して一方向に沿って直線状に移動可能なスライド操作子が取り付けられている。
特開2013−64261号公報
ところで、スライド操作子により水栓装置の弁機構を操作するうえでは、歯車機構等の伝達機構を用いて、スライド操作子に加えられる力を弁機構に機械的に伝達する必要がある。この種の伝達機構は、通常、熱膨張による素材の歪みを吸収するため、各構成部品間に遊びが設けられている。また、各構成部品間のねじ等による接続部では、ねじの緩みや経年劣化等により、意図しない遊びが生じることもある。
この結果、各構成部品間での遊びに起因して、スライド操作子にがたつきが生じる場合がある。このがたつきが生じると、スライド操作子の移動時、ハウジングとの間に形成される隙間の大きさがスライド操作子の位置によって変化してしまう。この隙間寸法の変化は使用者から見て目立ち易く、外観に影響が生じかねない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、スライド操作子にがたつきが生じる場合でも、外観への影響を抑えられる水栓装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の水栓装置は、水栓本体を収容するハウジングと、水栓本体の操作に用いられ、ハウジングに対して一方向に沿って変位可能なスライド操作子と、を備え、スライド操作子は、ハウジング内から外側に突出する突出部と、ハウジング外にて突出部に設けられるつまみ部とを有し、ハウジングは、つまみ部の一端部を外側から覆い、つまみ部の移動方向に沿って設けられる覆い部を有することを特徴とする。
スライド操作子にがたつきが生じ、スライド操作子を移動させたとき、つまみ部の一端部から他端部に向かう方向に臨むハウジングの面部分に対してつまみ部が離れる又は近づく方向に変位する場合を考える。この態様によれば、ハウジングの覆い部によりつまみ部の一端部が外側から覆われるとともに、覆い部がつまみ部の移動方向に沿って設けられる。よって、上述のようにつまみ部が変位した場合でも、ハウジングの面部分とつまみ部の一端部の間を通して奥側の他の物体の見える範囲が変化し難く、そのつまみ部の変位を目立ち難くできる。このため、スライド操作子にがたつきが生じても、水栓装置の外観への影響を抑えられ、見栄えが良好になる。
前述の態様において、ハウジングは、つまみ部との係合により、つまみ部の移動を案内可能な案内部を有してもよい。
この態様によれば、スライド操作子のがたつき等に起因して、一方向と異なる方向に意図せず変位しようとする場合でも、つまみ部が同方向に変位するのを防止でき、つまみ部を用いた操作をスムーズに行える。
前述の態様において、案内部は、覆い部の背面により一部が構成されてもよい。
この態様によれば、ハウジングの覆い部を設けた位置とは別の位置に案内部を設けずともよくなり、ハウジング全体の構成を簡略化できる。
前述の態様において、つまみ部は、突出部を外側から覆ってもよい。
この態様によれば、水栓装置よりもつまみ部に対して外側に離れた位置で水はねが生じた場合でも、水滴等の汚れの原因となる異物の突出部への付着を抑えられる。突出部はつまみ部よりハウジングに近い位置にあり、指を近づけ難いため、その突出部への異物の付着を抑えることで、清掃の手間を抑えられる。
前述の態様において、ハウジングには、突出部が挿通される開口部が形成され、開口部は、つまみ部の一端部から他端部に向かう方向に開放するように形成されてもよい。
この態様によれば、つまみ部の外側に向かう方向に開口部が開放するように形成されるよりも、開口部を通して内部が見え難くなる。よって、使用者から見て、すっきりとしたハウジングの外観にできる。
前述の態様において、覆い部は、前記つまみ部の一端部の外側端部分を外側から覆ってもよい。
この態様によれば、ハウジングの面部分とつまみ部の一端部との間に外側に露出する隙間が形成され難くなる。よって、ハウジングの面部分からつまみ部が離れる方向や近づく方向に変位しても、これらの間で寸法が変化する隙間が外側に露出し難くなり、そのつまみ部の変位を更に目立ち難くできる。このため、スライド操作子にがたつきが生じても、水栓装置の外観への影響を更に効果的に抑えられ、見栄えが更に良好になる。
本発明によれば、スライド操作子にがたつきが生じる場合でも、外観への影響を抑えられる。
第1実施形態に係る水栓装置が用いられる浴室ユニットを示す斜視図である。 第1実施形態に係る水栓装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る水栓装置が用いられる吐水装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る水栓装置の上面図である。 第1実施形態に係る水栓装置の右側面図である。 第1実施形態に係る水栓装置の正面図である。 第1実施形態に係るカラン用操作子の近傍を拡大した側面断面図である。 第1実施形態に係る水栓装置の作用効果を説明するための参考図である。 第2実施形態に係るカラン用操作子の近傍を拡大した側面断面図である。
以下、各実施形態では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略する。
[第1の実施の形態]
図1は第1実施形態に係る水栓装置10が用いられる浴室ユニット310を示す斜視図である。浴室ユニット310は、水栓装置10の他に、浴槽312と、洗い場314と、壁316と、カウンター317と、鏡319と、シャワーフック320と、スライドバー321と、2つの収納棚325と、を備える。
浴槽312は、防水パン(図示せず)上に設置される。洗い場314は、浴槽312に隣接して設けられる。壁316は、浴槽312および洗い場314を取り囲む。壁316は、洗い場314を隔てて浴槽312と対向する第1壁316aと、浴槽312および洗い場314を挟んで第1壁316aと対向する第2壁316bと、第1壁316aの一端側と第2壁316bの一端側とに接続される第3壁316cと、第3壁316cと対向する、浴室ドアが設けられる第4壁(図示せず)とを含む。
カウンター317は、第3壁316cの洗い場314側に固定される。カウンター317には、シャンプーボトル、ボディソープボトル、石けん、タオル、その他の浴室用の物品が置かれる。鏡319は、縦長に形成され、カウンター317の上方で第3壁316cに固定される。2つの収納棚325は、使用者が立ったときに必要な物品を取り出せる高さで第3壁316cに固定される。
水栓装置10は、カウンター317と鏡319との間において第3壁316cに固定される。シャワーフック320は、浴槽312と水栓装置10との間において、スライドバー321を介して第3壁316cに固定される。シャワーフック320には後述のシャワーヘッド18が掛止される。
図2は第1実施形態に係る水栓装置10を示す斜視図である。水栓装置10は、後述する水栓本体24(本図では図示せず)と、水栓本体24を収容するハウジング62と、水栓本体24の操作に用いられるハンドル38と、複数の押しボタン42、44と、複数のスライド操作子46、48と、を備える。以下、水栓本体24の機能を先に説明してから、ハウジング62等の詳細を説明する。
図3は第1実施形態に係る水栓装置10が用いられる吐水装置12の構成を示すブロック図である。なお、本図では、説明の便宜のため、吐水装置12の各構成要素の位置関係について、現実の位置関係と異なるものを示す。
吐水装置12は設置室としての浴室内に設置される。浴室の室外には、給湯器(図示せず)から温水を供給する湯供給管20と、上水道から冷水を供給する水供給管22とが設置される。以下、温水と冷水を総称して湯水という。
吐水装置12は、水栓装置10の他、第1吐水部としてのカラン16と、第2吐水部としてのシャワーヘッド18とを備える。カラン16、シャワーヘッド18は、水栓装置10から給水される湯水を吐き出す。カラン16、シャワーヘッド18を総称するときはカラン16等という。
水栓装置10は、カラン16等への給水の有無を切り替え可能であるとともに、カラン16等に給水される湯水の温度及び流量を調整可能な水栓本体24を備える。水栓本体24は、カラン16等に給水するための給水路26が内部に形成される水路形成体であり、主として、配管部材とバルブボディを組み合わせて構成される。水栓本体24は、給水路26の途中位置に設置され、バルブボディに収容される弁機構として、湯水混合弁28と、第1流量調整弁としてのカラン用流量調整弁30と、第2流量調整弁としてのシャワー用流量調整弁32とを有する。
湯水混合弁28は、給水路26の一部を通して湯供給管20及び水供給管22に接続される。湯水混合弁28は、複数の弁部(図示せず)の開度の調整により、湯供給管20、水供給管22から供給される湯水の混合比を調整し、湯水の温度を調整したうえでこれを下流側に流出させる。湯水混合弁28の弁部の開度はハンドル38により操作される。
給水路26には、湯水混合弁28の下流側に接続される導水路40が含まれる。導水路40は下流側に向かう途中位置で二股に分岐し、分岐箇所より下流側に延びる二つの水路にはカラン用流量調整弁30、シャワー用流量調整弁32が接続される。
各流量調整弁30、32は何れもパイロット弁である。各流量調整弁30、32は、図示しないが、スラストロック機構により、給水路26を開閉する弁部の弁体位置を開弁位置及び閉弁位置に切り替えたうえで保持可能に構成される。また、各流量調整弁30、32は、弁体が開弁位置にあるとき、送りねじ機構等を用いて弁部の開度を調整することにより、下流側に給水される湯水の流量を調整可能に構成される。シャワー用流量調整弁32は給水路26の一部及びシャワーホース56を通してシャワーヘッド18に接続される。カラン用流量調整弁30は給水路26の一部を通してカラン16に接続される。
各流量調整弁30、32の弁体位置の切り替えは、それぞれに対応して設けられる第1押しボタンとしてのカラン用押しボタン42と、第2押しボタンとしてのシャワー用押しボタン44とにより操作される。各流量調整弁30、32の湯水の流量調整は、それぞれに対応して設けられる第1スライド操作子としてのカラン用スライド操作子46と、第2スライド操作子としてのシャワー用スライド操作子48とにより操作される。以下、各操作子46、48をそれぞれカラン用操作子46、シャワー用操作子48という。
図4は水栓装置10の上面図である。水栓装置10は、浴室の被固定面としての側壁面60に一対の取付脚64を介して固定される。本発明では、各操作子46、48の使用時に使用者がいる使用者位置Aを予め一意に想定している。この使用者位置Aは、水栓装置10に対して、浴室の側壁面60から法線方向が延びる側、つまり、正面側に離れた位置を想定している。使用者位置Aは、水栓装置10に対して、ハウジング62の正面側に離れた位置にあるともいえる。本発明では、この使用者位置A側から見たときのハウジング62と各スライド操作子46、48の位置関係を基準として水栓装置10を設計している。ここでの「使用者位置A側」から見たときの位置関係とは、使用者位置Aから水栓装置10に向けて水平に延びる方向Bに直交する鉛直面を投影面としたとき、水栓装置10を投影面に正射影したときの投影像により観察したときの位置関係をいう。
図5は水栓装置10の右側面図である。ハウジング62は、図4、図5に示すように、天面部66及び底面部68と、浴室の側壁面60に対向する後面部70と、使用者位置A側に設けられる前側面部72と、使用者位置A側から見て左右に設けられる横側面部74と、を有する。
天面部66は、水平面と平行となるように平坦に形成される物品載せ面69を有する。物品載せ面69は、石けん等の浴室用の物品を載置可能なカウンターとして機能する。底面部68の後方寄りの部分にはハウジング62内から外側に一対の取付脚64(図5は一つのみ示す)が引き出される。水栓本体24は一対の取付脚64を介して浴室の側壁面60に支持される。
図6は水栓装置10の正面図である。本図は前述した使用者位置A側から見た投影図でもある。前側面部72には、左右方向X中央より左寄りの位置にカラン用押しボタン42が配置され、右寄りの位置にシャワー用押しボタン44が配置される。各押しボタン42、44はハウジング62内に向けての押し込みにより操作される。また、前側面部72には、カラン用押しボタン42の下側にカラン用操作子46が配置され、シャワー用押しボタン44の下側にシャワー用操作子48が配置される。左側の横側面部74には、前述のハンドル38が回転可能に取り付けられる。
カラン用操作子46、シャワー用操作子48は、ハウジング62に対して左右方向Xと平行な一方向P1に沿って直線状に変位可能であり、使用者位置Aにいる使用者により手動で操作される。
ハウジング62の前側面部72は、図5、図6に示すように、第1面部分80と、第1面部分80に対して後述する方向P2(図中下側)にある第2面部分82と、これらを接続する面部分としての段差部分84とを有する。第1面部分80には前述の各押しボタン42、44が配置される。
図7はカラン用操作子46の近傍を拡大した側面断面図である。各操作子46、48や、操作対象となるカラン用流量調整弁30、シャワー用流量調整弁32、更にはこれら周囲の構成は大半が共通する。以下の説明では、カラン用操作子46、カラン用流量調整弁30の構成を中心に説明し、シャワー用操作子48、シャワー用流量調整弁32、これら周囲の構成は説明を省略する。
ハウジング62の段差部分84には開口部88が形成され、開口部88は下側に向けて開放する。この開口部88が開放する方向は、後述するつまみ部92の一端部98から他端部99がある下側に向かう方向P2となる。開口部88は、操作子46の移動方向P1(図7中左右方向X)に沿って溝状に形成される。
ハウジング62内には、ベース体となるベースプレート150が収容される。ベースプレート150は水栓本体24にねじ等により固定され、ベースプレート150にはレール部152が形成される受け部材154がねじ等により固定される。
操作子46は、レール部152に対してスライド自在に設けられるスライド部材162と、スライド部材162にねじ等により接続される支持部材164と、支持部材164に取り付けられるカバー部材166とを備える。支持部材164はステンレス等の金属材料を素材とする板状成形品であり、長手方向の一端側がスライド部材162に接続され、その他端側に後述する突出部90が設けられる。
ハウジング62内には、操作子46に加えられる力を水栓本体24の流量調整弁30(本図では図示せず)に機械的に伝達するための荷重伝達機構169が設けられる。荷重伝達機構169は歯車機構であり、その一部を構成する複数のラック歯170がスライド部材162の上面に形成される。
操作子46は、ハウジング62内から外側に下向きに突出する突出部90と、ハウジング62外にて突出部90に設けられるつまみ部92とを有する。突出部90は、ハウジング62の開口部88に挿通される。つまみ部92は、前述のカバー部材166であり、支持部材164の突出部90にねじ等により取り付けられる。つまみ部92は、操作子46を操作するときに使用者により把持される。
ここで、ハウジング62は、図6、図7に示すように、つまみ部92の一端部98を外側から覆い、つまみ部の移動方向P1に沿って設けられる覆い部104を有する。覆い部104は、つまみ部92の一端部98のうちの外側端部分100を外側から覆う。ここでの「つまみ部92の一端部98」とは、つまみ部92の配置位置から移動方向P1の一方に延びる方向軸(方向軸X)を含む鉛直面内において、その方向軸と直交する方向(上下方向Z)の一端部をいう。また、ここでの「外側」とは、その鉛直面の法線方向(奥行方向Y)のうち、ハウジング62から前側又は横側に遠ざかる方向をいう。別の観点から説明すると、「外側」とは、使用者位置A側から見て手前側となる。
前述したハウジング62の段差部分84は、つまみ部92の一端部98から他端部99に向かう方向P2に臨む面部分である。覆い部104がつまみ部92を方向P2に覆う範囲は、予め想定されるがたつきによる変位量で段差部分84から離れる方向P2につまみ部92が変位したときも、つまみ部92の一端部98を覆う大きさとなるように定められる。
つまみ部92は、覆い部104により覆われる部位以外の残部が外側に露出する。つまみ部92の露出部分は、覆い部104の一端縁部である下側端縁部86からはみ出るように設けられる。
つまみ部92の一端部98は、外側端部分100より奥側にある奥側部分101よりも外側端部分100の方が、ハウジング62の段差部分84に突出するように凸状に形成される。つまみ部92の一端部98の奥側部分101と、ハウジング62の段差部分84との間には隙間102が形成される。つまみ部92の外側端部分100は、操作子46の突出部90や隙間102を外側から覆うように設けられる。
覆い部104は、図6に示すように、カラン用操作子46のつまみ部92の可動範囲S1と、シャワー用操作子48のつまみ部92の可動範囲S2とを左右方向に跨ぐ範囲S3に亘って、各つまみ部92の移動方向P1に沿って設けられる。覆い部104は、カラン用操作子46のつまみ部92の移動方向一端側(図6中左側)での限界可動位置より更に一端側に離れた位置B1から、シャワー用操作子48のつまみ部92の移動方向他端側(図6中右側)での限界可動位置より更に他端側に離れた位置B2までの範囲S3に設けられる。覆い部104は、各操作子46、48のつまみ部92の全可動範囲での移動軌跡の一部を手前側から覆うことになる。
ハウジング62は、図7に示すように、段差部分84に形成される案内部108を有する。案内部108は、覆い部104の背面104aにより一部が構成される。案内部108は、つまみ部92の外側端部分100が差し込まれる差込口110を有する。案内部108は、差込口110より奥側に底部がある有底孔としての孔部である。案内部108はつまみ部92の移動方向P1に沿って溝状に形成される。つまみ部92の外側端部分100はつまみ部92に対して外側及び奥側に向かう奥行方向Yの寸法が案内部108の奥行方向Yの寸法より小さくなり、案内部108の底部との間で隙間が空けられる。案内部108は、つまみ部92が一方向P1に沿って移動するとき、がたつき等に起因して移動方向P1と異なる奥行方向Yに変位した場合に、その内側の外側端部分100との係合によりつまみ部92の移動を一方向P1に沿うように案内可能である。このとき、案内部108は、つまみ部92の外側端部分100の外側面又は奥側面と係合する。
以上の水栓装置10による作用効果を説明する。
図8は上述の覆い部104がない場合のつまみ部92とハウジング62の位置関係を模式的に示す参考図である。本図では使用者位置A側から見た位置関係を示す。また、本図ではつまみ部92の移動前の位置を実線、移動後の位置を破線、移動軌跡を一点鎖線で示す。
つまみ部92の一端部98が露出すると、その一端部98に対向するハウジング62の段差部分84と、つまみ部92の一端部98との間には隙間102が形成され、その隙間102を通して奥側の他の物体が見えるようになる。ここでの奥側の物体とは、本実施形態では、ハウジング62の第2面部分82(図7参照)である。
ここで、操作子46、48にがたつきがない場合に、つまみ部92を移動方向P1に沿って移動させたとき、図8(a)に示すように、この隙間102の大きさである隙間寸法Laがつまみ部92の位置により変化しないと仮定する。
この仮定した条件のもと、つまみ部92を移動方向P1に沿って移動させたとき、ハウジング62の段差部分84に対してつまみ部92が一端部98から他端部99に向かって離れる方向P2に変位するように、操作子46、48にがたつきが生じる場合を考える。この場合、図8(b)に示すように、移動前のつまみ部92により形成される隙間寸法Laより、移動後のつまみ部92により形成される隙間寸法Lbの方が大きくなる。このように隙間寸法が変化してしまうと、つまみ部92とハウジング62の間の隙間102を通して奥側の物体の見える範囲が変化する。このような奥側の物体は、つまみ部92より奥側にあるためつまみ部92の外側面と比較して明暗が大きく異なり易い。また、つまみ部92との間で色調が大きく異なる場合もある。これらに起因して、上述のようにつまみ部92が変位して、隙間102を通して奥側の物体の見える範囲が変化すると、つまみ部92の変位が使用者位置Aにいる使用者から見て目立ち易くなる。
この点、本実施形態によれば、図6、図7に示すように、ハウジング62の覆い部104によりつまみ部92の一端部98が外側から覆われるとともに、覆い部104がつまみ部92の移動方向P1に沿って設けられる。よって、上述のようにつまみ部92がハウジング62の段差部分84から離れる方向P2や近づく方向に変位しても、ハウジング62の段差部分84とつまみ部92の一端部98の間を通して奥側の物体の見える範囲が変化し難く、そのつまみ部92の変位を目立ち難くできる。このため、操作子46、48にがたつきが生じても、水栓装置10の外観への影響を抑えられ、見栄えが良好になる。
また、本実施形態に係る覆い部104はつまみ部92の一端部のうちの外側端部分100を外側から覆うため、ハウジング62の段差部分84とつまみ部92の一端部98との間に外側に露出する隙間が形成され難くなる。よって、ハウジング62の段差部分84からつまみ部92が離れる方向P2や近づく方向に変位しても、これらの間で寸法が変化する隙間が外側に露出し難くなり、そのつまみ部92の変位を更に目立ち難くできる。このため、操作子46、48にがたつきが生じても、水栓装置10の外観への影響を更に効果的に抑えられ、見栄えが更に良好になる。
また、ハウジング62の物品載せ面69等に水滴や泡等が付着したり、水栓装置10よりもつまみ部92に対して外側に離れた位置である使用者位置Aでカラン16、シャワーヘッド18等を利用して水はねが生じた場合を考える。これらの場合に、つまみ部92とハウジング62の間の隙間102に向けて、水滴等の汚れの原因となる異物が侵入しようとしたとき、その侵入が覆い部104により抑えられる。よって、この隙間102への異物の付着による汚れの発生を抑えられ、清掃の手間を抑えられる。
また、つまみ部92の移動を案内可能な案内部108がハウジング62にあるため、操作子46、48のがたつき等に起因して、移動方向P1と異なる方向に意図せず変位しようとする場合でも、つまみ部92が同方向に変位するのを防止でき、つまみ部92を用いた操作をスムーズに行える。特に、つまみ部92の外側面が案内部108に係合可能であるため、つまみ部92を誤って外側に引っ張った場合でも、その過度の変位を防止できる。
また、つまみ部92は、突出部90にねじ等により取り付けられるが、そのねじ等による接続部での緩みに起因して、突出部90に対してつまみ部92がぐらつく場合が考えられる。突出部90の移動もハウジング62の開口部88との係合により案内できるが、突出部90に対してつまみ部92がぐらつくことで相対変位した場合、つまみ部92そのものは開口部88により案内できないため、つまみ部92を用いた操作をスムーズにできない恐れもある。この点、ハウジング62に開口部88とは別に案内部108が設けられ、その案内部108によりつまみ部92の移動が案内されるため、突出部90に対してつまみ部92がぐらつく場合でも、つまみ部92を用いた操作をスムーズに行える利点がある。
また、案内部108が覆い部104の背面104aにより一部が構成されるため、ハウジング62の覆い部104を設けた位置とは別の位置に案内部108を設けずともよくなり、ハウジング62全体の構成を簡略化できる。また、覆い部104によりつまみ部92の一端部98を外側から覆いつつ、その背面104aによりつまみ部92の移動を案内できる利点もある。
また、つまみ部92は、突出部90を外側から覆うため、水栓装置10よりもつまみ部92に対して外側に離れた位置でカラン16等を利用して水はねが生じた場合でも、水滴等の汚れの原因となる異物の突出部90への付着を抑えられる。突出部90はつまみ部92よりハウジング62に近い位置にあり、指を近づけ難いため、その突出部90への異物の付着を抑えることで、清掃の手間を抑えられる。
また、他にも次の利点がある。つまみ部92は操作時に力が付与される力点となり、突出部90は力点から離れた位置にある。よって、突出部90は、つまみ部92よりも曲げ、ねじり等の変形に対する強度の確保が必要となり、これを満たすうえでステンレス等の金属材が素材に用いられる。また、つまみ部92は、突出部90と比べて大きな強度が要求されないものの、ハウジング62外に露出する。よって、つまみ部92は、意匠性の観点から、色彩の調整が容易な樹脂材が素材に用いられる。このとき、突出部90とつまみ部92とで素材の地色が異なる場合、色彩の相違により外観に影響が生じかねない。この点、本実施形態によれば、つまみ部92により突出部90を隠せるため、使用素材の相違に起因する色彩の相違による影響を抑えられ、見栄えを良好にできる。なお、つまみ部92や突出部90の素材はこれらに限られない。
また、開口部88は、つまみ部92の一端部98から他端部99に向かう方向P2に開放するように形成されるため、つまみ部92の外側に向かう方向に開放するように形成されるよりも、開口部88を通して内部が見え難くなる。よって、すっきりとしたハウジング62の外観にでき、見栄えを良好にできる。
[第2の実施の形態]
図9は第2実施形態に係る水栓装置10に用いられるカラン用操作子46の近傍を拡大した水栓装置10の側面断面図である。図7では、ハウジング62の開口部88が段差部分84に形成される例を説明した。本実施形態に係る開口部88は、図9に示すように、ハウジング62の段差部分84ではなく第2面部分82に形成される。
また、図7では、つまみ部92の一端部98の奥側部分101より外側端部分100の方が、ハウジング62の段差部分84に突出するように凸状に形成される例を説明した。本実施形態に係るつまみ部92の一端部98は、図9に示すように、奥行方向Yの一部分が他部分より段差部分84に突出せず、その全体が平坦に形成されるとともに、ハウジング62の案内部108に差し込まれる。また、ハウジング62の覆い部104は、つまみ部92の外側端部分100を含む奥行方向Yの全範囲で一端部98を覆う。なお、つまみ部92の一端部98はハウジング62の案内部108の底部と接触する例を示すが、これとの間で隙間が設けられていてもよい。
この場合も、第1実施形態と同様、ハウジング62の覆い部104によりつまみ部92の一端部98が外側から覆われるとともに、覆い部104がつまみ部92の移動方向P1に沿って設けられる。よって、操作子46、48を移動方向P1に移動させたとき、ハウジング62の段差部分84に対してつまみ部92が離れる方向P2(図中下側)や近づく方向に変位しても、ハウジング62の段差部分84とつまみ部92の一端部98の間を通して奥側の物体の見える範囲が変化し難く、つまみ部92の変位を目立ち難くできる。このため、操作子46、48にがたつきが生じても、水栓装置10の外観への影響を抑えられ、見栄えが良好になる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
水栓装置10は浴室に設置される例を説明したが、キッチン、洗面室に設置されてもよい。また、水栓装置10が用いられる吐水装置12は複数の吐水部を有する例を説明したが、単数の吐水部のみを有してもよい。
使用者位置Aは、水栓装置10に対して、浴室の側壁面60から法線方向が延びる側に離れた位置を想定したが、その法線方向に対して交差した方向の延びる側に離れた位置でもよい。
各操作子46、48は、ハウジング62に対して左右に変位する例を説明したが、その移動方向は上下方向Zでもよいし、これらに対して斜めの方向でもよい。また、各操作子46、48は、直線状に移動可能な例を説明したが、仮想的な円中心周りに円弧状に移動可能でもよいし、これらを組み合わせた移動経路に移動可能でもよい。
ハウジング62の覆い部104は、つまみ部92の一端部98のうち、奥行方向Yでの一部の範囲を外側から覆っていればよい。たとえば、つまみ部92の一端部98のうち、奥行方向Yでの中間部分に凸部分を設け、その凸部分のみを覆い部104により覆うようにしてもよい。また、覆い部104は、つまみ部92の一端部98から他端部99にかけての範囲のうち、つまみ部92の一端部98を少なくとも覆っていればよい。たとえば、覆い部104は、つまみ部92の一端部98から他端部99にかけての全ての範囲を覆うようにしてもよい。
ハウジング62の案内部108は、有底孔としての孔部を例に説明したが、差込口110より奥側に貫通してハウジング62の外内を連通する貫通孔としての孔部でもよい。また、ハウジング62の案内部108は、覆い部104の背面104aにより一部が構成される例を説明したが、覆い部104とは別に構成されてもよい。
10…水栓装置、24…水栓本体、46…カラン用スライド操作子、48…シャワー用スライド操作子、62…ハウジング、88…開口部、90…突出部、92…つまみ部、98…一端部、100…外側端部分、104…覆い部、104a…背面、108…案内部。

Claims (6)

  1. 水栓本体を収容するハウジングと、
    前記水栓本体の操作に用いられ、前記ハウジングに対して一方向に沿って変位可能なスライド操作子と、を備え、
    前記スライド操作子は、前記ハウジング内から外側に突出する突出部と、前記ハウジング外にて前記突出部に設けられるつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の一端部は、前記ハウジングとの間で隙間を空けて設けられ、
    前記ハウジングは、前記つまみ部の一端部を外側から覆い、該つまみ部の移動方向に沿って設けられる覆い部を有することを特徴とする水栓装置。
  2. 前記ハウジングは、前記つまみ部との係合により、該つまみ部の移動を案内可能な案内部を有することを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。
  3. 前記案内部は、前記覆い部の背面により一部が構成されることを特徴とする請求項2に記載の水栓装置。
  4. 前記つまみ部は、前記突出部を外側から覆うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水栓装置。
  5. 前記ハウジングには、前記突出部が挿通される開口部が形成され、
    前記開口部は、前記つまみ部の一端部から他端部に向かう方向に開放するように形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水栓装置。
  6. 前記覆い部は、前記つまみ部の一端部の外側端部分を外側から覆うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の水栓装置。
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