JP6391048B1 - 水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台 - Google Patents

水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台 Download PDF

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Abstract

【課題】デザイン性と操作性とを両立させることができる水栓装置を提供する。【解決手段】本発明の水栓装置1は、壁面6から引き出し可能な吐水ヘッド14と、この吐水ヘッドと共に引き出し可能な給水用ホース24と、壁面から前方に突出して設けられて、その下方に吐水ヘッドが収納される棚部12と、機能部を操作する操作部18と、を有し、棚部は、上側棚領域S1と、下側棚領域S2と、を備えており、吐水ヘッドは、収納時には、棚部の上側棚領域内及び下側棚領域内の双方に亘って設けられている収納部S3の収納位置に収納されて、吐水ヘッドの前方及び側方の少なくとも一部が棚部により覆われており、吐水ヘッドは、収納位置P1の吐水ヘッドを壁面から引き出す際に、吐水ヘッドの少なくとも前方且つ上端部分Tが上側棚領域内からその下方の領域外に移動することにより収納位置から引き出し可能な位置まで移動可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台に関し、特に、ボウルよりも上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台に関する。
従来から、ボウルよりも上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置及びそれを備えた洗面化粧台として、例えば、特許文献1に記載されているように、壁面から前方に突出して形成される棚部と、この棚部の下方に設けられ、吐水部の上方及び前方の少なくとも一部を覆うように収納する収納部と、を備えた水栓装置が知られている。
このような水栓装置は、吐水部の全体が使用者から見えず、さらにデザイン性がよい。 また、棚部の上面に小物を置くことができるため、例えば、洗顔の際などに、使用者が眼鏡や化粧品等の小物を置く、いわゆる「ちょい置き動作」を、棚部の上面を使って行うことができ、使用者の使い勝手がよい。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の水栓装置においては、吐水部を棚部で十分に覆い隠そうとする程、その分、棚部の厚みが厚くなり、デザイン性が低下してしまうという問題がある。
そこで、正面側から見た棚部の厚みについて可能な限り薄く見せ易くするために、棚部の前端且つ下端から後方に向けて下方に傾斜する傾斜面にすることが想定される。
その一方で、棚部自体に種々の機能部が設けられた場合には、使用者がその機能部を操作する操作部が分かり易く、操作がし易いように、各種操作部を棚部に設けることが好ましい。
しかしながら、各種操作部が棚部の上面等に設けられた場合には、「ちょい置き動作」の邪魔になったり、棚部の上面に物を置いている場合には、操作部自体を操作することができなくなったりするという問題もある。
したがって、使用者による操作部の操作性を考慮した場合には、各種操作部を棚部の前面に設けることが好ましい。
また、正面側から見た棚部の厚みについて可能限り薄く見せ易くするために、棚部の前端且つ下端から後方に向けて下方に傾斜する傾斜面にした場合には、棚部の前面自体が狭くなり、棚部の前面に各種操作部が設けられなくなるため、棚部の前面以外の下方の傾斜面等に操作部が設けられることになる。このため、使用者から棚部の傾斜面に設けられた操作部が見え難くなるため、操作がし難くなるという問題もある。
したがって、使用者側から操作部が見え易く、操作部のより良い操作性を考慮した場合、操作部が棚部の前方側の鉛直面に設けられるか、若しくは、前方側から後方側に向って上方に傾斜する傾斜面に設けられることが好ましい。
そこで、特許文献2に記載されている従来の水栓装置のように、各種操作部が棚部の上カバー及び下カバーの双方の前面に亘って設けられていると共に、吐水部(スパウト)自体も上下カバー内の双方の領域内に設けられ、デザイン性と操作部の操作性の両立が図られているものも知られている。
特開2003−184139号公報 特開2016−176304号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2に記載されている従来の水栓装置において、吐水部(吐水ヘッド)を引き出し操作可能にする、いわゆる、「プルアウト式の水栓装置」とした場合には、吐水ヘッドが棚部に配置されている領域が、操作部が配置されている棚部の領域と重なり合うことになる。
したがって、吐水ヘッドを引き出す際には、吐水ヘッドが操作部と干渉して引き出すことができず、操作性が低下するという問題がある。
また、吐水ヘッドを操作部と干渉しないように引き出そうとすると、棚部の前出寸法が大きくなるという問題や、棚部の前面等において吐水ヘッドを引き出し可能にするための切欠き部や通路等を特別に設ける必要があり、デザイン性が低下するという問題もある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、デザイン性と操作性とを両立させることができる水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、ボウルよりも上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置であって、洗浄水を吐水する吐水口が形成され、上記壁面から引き出し可能な吐水ヘッドと、一端が上記壁面の裏側で給水源に接続されていると共に、他端が上記壁面の開口を介して上記吐水ヘッドに接続されて上記吐水ヘッドと共に引き出し可能な給水用ホースと、上記壁面から前方に突出して設けられて、その下方に上記吐水ヘッドが収納される棚部と、機能部を操作する操作部と、を有し、上記棚部は、前方側から後方側に向って上方に傾斜する傾斜面又は鉛直面を前方側に備えており且つ上記操作部が配置される上側棚領域と、この上側棚領域の下方に設けられて前方側から後方側に向って下方に傾斜する傾斜面を備えている下側棚領域と、を備えており、上記吐水ヘッドは、収納時には、上記棚部の上側棚領域内及び下側棚領域内の双方に亘って設けられている収納部の収納位置に収納されて、上記吐水ヘッドの前方及び側方の少なくとも一部が上記棚部により覆われており、上記吐水ヘッドは、上記収納位置の吐水ヘッドを上記壁面から引き出す際に、上記吐水ヘッドの少なくとも前方且つ上端部分が上記上側棚領域内からその下方の領域外に移動することにより上記収納位置から引き出し可能な位置まで移動可能であることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、吐水ヘッドが、収納時には、棚部の上側棚領域内及び下側棚領域内の双方に亘って設けられている収納部の収納位置に収納されており、この吐水ヘッドの前方及び側方の少なくとも一部が棚部により覆われている。これにより、機能部を操作する操作部が棚部の上側棚領域に配置されていたとしても、吐水ヘッドが収納部の収納位置に収納された状態の棚部において、上側棚領域と下側棚領域とを含めた厚み全体を抑制することができる。
また、棚部の下側棚領域の傾斜面が前方側から後方側に向って下方に傾斜していることにより、正面側から見た棚部の下側棚領域の厚みを薄く見せ易くすることができるため、棚部の上側棚領域と下側棚領域とを含めた厚み全体を抑制することができる。
さらに、収納位置の吐水ヘッドが、棚部の上側棚領域内及び下側棚領域内の双方に亘って収納されていても、収納位置の吐水ヘッドを壁面から引き出す際に、吐水ヘッドの少なくとも前方且つ上端部分を棚部の上側棚領域内からその下方の領域外に移動させることにより収納位置から引き出し可能な位置まで移動可能である。このため、棚部の前出寸法を抑制することができ、さらに、棚部の上側棚領域の前方側の鉛直面又は傾斜面において、吐水ヘッドを引き出し可能にするための切欠き部や通路等を特別に設ける必要もない。
また、吐水ヘッドは、収納時には、棚部の上側棚領域内及び下側棚領域内の双方に亘って設けられている収納部の収納位置に収納されて、吐水ヘッドの前方及び側方の少なくとも一部が棚部により覆われている。さらに、吐水ヘッドは、収納位置の吐水ヘッドを壁面から引き出す際に、吐水ヘッドの少なくとも前方且つ上端部分が上側棚領域内からその下方の領域外に移動することにより収納位置から引き出し可能な位置まで移動可能である。これらにより、棚部の下側棚領域の傾斜面から突出させた構成の吐水ヘッドに比べて、棚部に対する吐水ヘッドの突出量を低減させることができる。
したがって、収納位置に収納された状態の吐水ヘッドについて、棚部の正面側から目立ち難くすることができるため、装置全体のデザイン性も向上させることができる。
さらに、引き出し可能な位置の吐水ヘッドを壁面から引き出す際には、吐水ヘッドを棚部の上側棚領域の前方の鉛直面又は傾斜面に干渉させることなく、確実且つスムーズな引き出し操作を行うことができる。
これらの結果、デザイン性と操作性とを両立させることができる水栓装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、上記吐水ヘッドは、上記収納位置に収納された状態で上記下側棚領域の外部に突出する突出部を備えており、上記棚部の下側棚領域の傾斜面における上記突出部の周辺領域は、上記吐水ヘッドの突出部が掴み易くなるように凹状に形成されている。
このように構成された本発明においては、例えば、本発明以外の水栓装置において、使用者が吐水ヘッドの引き出し操作を行う際、一般的には、棚部に対する吐水ヘッドの突出量が大きい程、吐水ヘッドが掴み易くなるため、引き出し操作を行い易くなる一方、棚部の正面側から吐水ヘッドが目立ち易くなるため、デザイン性が損なわれてしまう恐れがある。
これに対し、本発明においては、吐水ヘッドが、収納位置に収納された状態で棚部の下側棚領域の外部に突出する突出部を備えており、棚部の下側棚領域の傾斜面における吐水ヘッドの突出部の周辺領域が、吐水ヘッドの突出部が掴み易くなるように凹状に形成されている。
これにより、棚部に対する収納位置の吐水ヘッドの突出量を抑制することができると共に、吐水ヘッドを壁面から引き出すために収納位置の吐水ヘッドを引き出し可能位置に移動させる操作を行う際に、使用者が吐水ヘッドの突出部を掴み易いため、操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記棚部は、上記収納位置の上記吐水ヘッドの前方且つ上方に設けられて被検知物の有無を検知する検知部を備え、上記吐水ヘッドは、上記検知部の検知に基づいて上記吐水口における吐止水を自動で実行可能に構成され、
上記棚部の下側棚領域の傾斜面における上記収納位置の上記吐水ヘッドの突出部の左右方向近傍の領域は、上記吐水ヘッドの突出部が掴み易くなるように凹状に形成されたガイド面を備えている。
このように構成された本発明においては、被検知物の有無を検知する検知部が、収納位置の吐水ヘッドの前方且つ上方の棚部に設けられているため、吐水ヘッドの周辺に差し出された被検知物を確実に検知することができる。
また、棚部の下側棚領域の傾斜面における収納位置の吐水ヘッドの突出部の左右方向近傍の領域のガイド面が、吐水ヘッドの突出部が掴み易くなるように凹状に形成されている。これにより、使用者が、吐水ヘッドを壁面から引き出すために収納位置の吐水ヘッドを引き出し可能位置に移動させる操作や引き出し可能位置の吐水ヘッドを引き出す操作等の吐水ヘッドの種々の操作を行う際に、使用者の手指をガイド面に沿って吐水ヘッドの突出部の左右方向に誘導し易くすることができる。
したがって、吐水ヘッドの操作中の使用者の手が、意に反して吐水ヘッドの前方且つ上方の検知部の検知範囲で検知されることにより吐水ヘッドの吐水口から誤って吐水される、いわゆる、誤吐水を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記吐水ヘッドの突出部は、上記収納位置に収納された状態で左右方向に突出する突起部を備えている。
このように構成された本発明においては、吐水ヘッドの突出部が収納位置に収納された状態で左右方向に突出する突起部を備えているため、吐水ヘッドの操作中に突起部を掴むことにより、吐水ヘッドの突出部をより掴み易くすることができ、操作性をより向上させることができる。
また、本発明は、上記水栓装置と、この水栓装置の吐水ヘッドから吐水されるボウルと、を備えた洗面化粧台である。
このように構成された本発明においては、デザイン性と操作性とを両立させることができる水栓装置を備えた洗面化粧台を提供することができる。
本発明の水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台によれば、デザイン性と操作性とを両立させることができる。
本発明の第1実施形態による水栓装置を備えた洗面化粧台の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による水栓装置の概略正面図である。 図2のIII−III線に沿った水栓装置の断面図であり、吐水ヘッドが棚部の収納位置に収納された状態を示す。 図3と同様な本発明の第1実施形態による水栓装置の断面図であり、吐水ヘッドが引出可能位置に設定された状態を示す。 本発明の第1実施形態による水栓装置の分解斜視図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図であり、引き出し前の状態の収納位置の吐水ヘッドを保持する保持部材が固定部材の第1固定位置に固定されている状態の正面断面図である。 図5に示す本発明の第1実施形態による水栓装置の固定部材の一方の固定位置切替部を拡大した部分拡大図である。 本発明の第1実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置の吐水ヘッドを保持する保持部材が固定部材の第1固定位置に固定されている状態を示す。 本発明の第1実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、引出可能位置の吐水ヘッドを保持する保持部材が固定部材の第2固定位置に固定されている状態を示す。 図2に示す本発明の第1実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部分を拡大した拡大図である。 図10のXI−XIに沿った断面図であり、吐水ヘッドを省略した状態を示す。 図10のXII−XIIに沿った断面図であり、吐水ヘッドを省略した状態を示す。 本発明の第2実施形態による水栓装置の概略側面断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台について説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施形態による水栓装置を備えた洗面化粧台の概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による水栓装置1は、洗面化粧台2のボウル4から上方に立ち上がる壁面6に設けられている。
洗面化粧台2は、ボウル4と、このボウル4の下方に設けられた下部キャビネット8と、水栓装置1の上方に配置された上部キャビネット10と、を備えている。
なお、下部キャビネット8の内部には、水道水の吐水、停止を切り換える電磁弁(図示せず)等の機器が収納されている。また、上部キャビネット10の前面には、鏡が取り付けられている。
ここで、本実施形態の水栓装置1では、洗面化粧台2のボウル4から上方に立ち上がる壁面6として、図1に示すように、ボウル4の後壁面から一体的に上方に立ち上がる壁面(ボウル4と一体型の壁面)に適用した形態について説明するが、このような形態に限られず、ボウル4の後部且つ上方に別体で設けられたパネル等の壁面に適用した形態であってもよい。要するに、ボウル4よりも上方に立ち上がる壁面であれば、ボウル4に対して一体的に形成された壁面であってもよいし、別体で設けられた壁面であってもよい。
つぎに、図2は、本発明の第1実施形態による水栓装置の概略正面図である。また、図3は、図2のIII−III線に沿った水栓装置の断面図である。
図1〜図3に示すように、水栓装置1は、棚部12、吐水ヘッド14、操作ハンドル16、複数のタッチスイッチ18、及び、人体検知センサ20等を備えている。
まず、図1〜図3に示すように、棚部12は、壁面6の上下方向のほぼ中間位置に設けられている。そして、棚部12は、壁面6から前方に突出し、正面側から見て上下方向の幅(縦幅)よりも左右方向の幅(横幅)が長い概ね扁平の直方体形状に形成されている。
また、図1〜図3に示すように、棚部12の上面は平面状に形成されている。これにより、例えば、使用者がボウル4内で洗顔動作等の際に、身に着けている眼鏡や腕時計、化粧品等の小物を棚部12の上面に置くことができるようになっている。
さらに、図3に示すように、棚部12は、詳細については後述するが、その内部において上側棚領域S1及び下側棚領域S2のそれぞれを上下方向に備えている。
つぎに、図2及び図3に示すように、吐水ヘッド14は、詳細については後述するが、棚部12の内部の左右中央付近に設けられた収納部(収納スペースS3)内の所定の収納位置P1に着脱可能に収納されている。
すなわち、図3に示す水栓装置1においては、吐水ヘッド14が収納スペースS3内の収納位置P1にある引き出し前の状態を示す。
本実施形態の水栓装置1では、吐水ヘッド14について所定の手動操作(詳細は後述する)を行うことにより、棚部12に対して引き出した状態で使用可能な、いわゆる、「プルアウト式のスパウト(吐水ヘッド)」として機能するようになっている。
なお、プルアウト式の吐水ヘッド14の構造の詳細については後述する。
また、図2及び図3に示すように、吐水ヘッド14は、その前端且つ下端に吐水口22が設けられている。ボウル4内で洗面や手洗い等に使用する水道水は、この吐水口22によりボウル4に向けて吐水されるようになっている。
つぎに、図2に示すように、操作ハンドル16は、棚部12に内蔵された機能部である流調・温調バルブ(図示せず)等に連結されている。この操作ハンドル16について、前後方向に操作することにより吐水ヘッド14から吐出される湯水の流量を調整することができると共に、左右方向に操作することにより湯水の温度を調整することができるようになっている。これにより、操作ハンドル16は、いわゆる、「シングルレバー水栓」の「シングルレバー(操作レバー)」として機能することができるようになっている。
つぎに、図2に示すように、複数のタッチスイッチ18は、棚部12の前面12aに設けられており、例えば、吐水ヘッド14が棚部12から引き出されている状態においてタッチスイッチ18を手動で操作することができるようになっている。これらのタッチスイッチ18の手動操作により、流調・温調バルブ(図示せず)等の各種機能部を操作することができ、吐水ヘッド14を吐水状態又は止水状態のいずれかの状態に切り換え操作が可能となっている。
なお、タッチスイッチ18が操作可能とする各種機能部としては、棚部12に内蔵されている流調・温調バルブ(図示せず)以外の機能部であってもよく、例えば、自動水栓の自動モードと手動モードを切り替えるための機能部であってもよいし、水道水を電気分解して得られる電解水等の除菌作用を有する機能水を吐出するための機能部であってもよい。或いは、鏡が取り付けられた上部キャビネット10に設けられたLED照明等の洗面化粧台2の付属機器(図示せず)等に関連する機能部であってもよい。
つぎに、図2及び図3に示すように、人体検知センサ20は、棚部12の前面12aの左右方向中央部の裏側に設けられた機能部の一部であり、収納位置P1の吐水ヘッド14の前方且つ上方に設けられている。
また、この人体検知センサ20の下面は、前方斜め下方に差し向けられた状態で露出している。この人体検知センサ20により、吐水ヘッド14の吐水口22の下方付近に接近する手指等の被検知物の有無を検知することができるようになっている。
さらに、棚部12等には、吐水ヘッド14の吐水口22からの自動吐水を制御するコントローラ(図示せず)が内蔵されており、このコントローラ(図示せず)が、人体検知センサ20が検知した信号に基づいて、吐水ヘッド14の吐水口22からの自動吐水を制御することができるようになっている。
なお、本実施形態においては、人体検知センサ20として赤外線式のセンサを採用した例について説明するが、赤外線式のセンサ以外にも、マイクロ波式センサ等、他の種類の非接触タイプのセンサを採用してもよい。
つぎに、図2〜図10を参照して、本実施形態の水栓装置1のプルアウト式の吐水ヘッド14の構造について具体的に説明する。
図4は、図3と同様な本発明の第1実施形態による水栓装置の断面図であり、吐水ヘッドが引出可能位置に設定された状態を示す。
まず、図2〜図4に示すように、棚部12は、その内部において上側棚領域S1及び下側棚領域S2のそれぞれを上下方向に備えている。
また、図2〜図4に示すように、棚部12の上側棚領域S1は、その前端側にほぼ鉛直方向に延びた前面12a(鉛直面)を備えている。
さらに、図2〜図4に示すように、棚部12の上側棚領域S1は、その前面12a(鉛直面)に対して、人体検知センサ20よりも後方に傾斜面12bを備えている。この傾斜面12bは、前方側から後方側に向って上方に傾斜している。
一方、図2〜図4に示すように、棚部12の下側棚領域S2は、その下方に傾斜面12cを備えている。この傾斜面12cは、その前端且つ上端が棚部12の上側棚領域S1の前面12aの下端付近に位置しており、前方側から後方側に向って下方に傾斜する傾斜面を形成している。
また、図2及び図3に示すように、棚部12の内部には、引き出し前の状態の吐水ヘッド14が収納される収納部(以下「収納スペースS3」)が設けられている。この収納スペースS3(収納部)は、棚部12の上側棚領域S1内及び下側棚領域S2内の双方に亘って設けられている。
さらに、図2〜図4に示すように、棚部12の収納スペースS3の下方は、吐水ヘッド14を収納位置P1から取り出し可能に開放されている。
したがって、図3及び図4に示すように、吐水ヘッド14については、収納スペースS3から引き出す際に、詳細は後述する所定の手動操作を行うことにより、収納スペースS3内の収納位置P1(図3参照)から収納スペースS3の外部の引出可能な位置(図4に示す「引出可能位置P2」)まで下方に傾斜可能にする構造となっている。
すなわち、図3及び図4に示すように、吐水ヘッド14は、詳細は後述するが、壁面6に対する引き出し操作を行う前に、予め収納位置P1から引出可能位置P2まで移動させた後に、引き出し操作が可能となっている。
ここで、図2及び図3に示すように、収納スペースS3の収納位置P1に収納された状態の吐水ヘッド14においては、その下面以外の大部分(吐水ヘッド14の前面の一部、上面、並びに、両側面の一部)が棚部12の収納スペースS3内の傾斜面12b、天面12d、側面12e(図4参照)により覆われている。
すなわち、図2及び図3に示すように、収納スペースS3内に収納されている状態の吐水ヘッド14は、その下側部分と吐水口22の部分のみが棚部12から部分的に露出している状態となっている。
また、図3及び図4に示すように、吐水ヘッド14は、給水用のホース24を介して壁面6の裏側で水道や給湯器等の給水源(図示せず)に接続されている。
また、図3に示すように、収納位置P1の吐水ヘッド14は、その長手方向が前後方向に水平に延びた姿勢となっている。これにより、吐水ヘッド14をそのままの姿勢で前方に引き出そうとすると、吐水ヘッド14がその前方の棚壁12aに接触してしまうため、引き出すことができないようになっている。
さらに、図3に示すように、収納位置P1の吐水ヘッド14においては、この吐水ヘッド14の外面が収納スペースS3内の傾斜面12b、天面12d、及び、側面12e等に接触しないようになっている。
また、図3及び図4に示すように、吐水ヘッド14は、収納位置P1から引出可能位置P2に移動する際に、吐水ヘッド14の後方側の固定部材26の水平左右方向に延びる回動中心軸線A1を中心に下方に回動可能となっているが、この回動中においても、吐水ヘッド14の外面が収納スペースS3内の傾斜面12b、天面12d、及び、側面12e等に接触しないようになっている。
つぎに、図3〜図10を参照して、本実施形態の水栓装置1のプルアウト式の吐水ヘッド14について収納スペースS3内の収納位置P1から引出可能位置P2まで傾斜可能にする構造について具体的に説明する。
まず、図5は、本発明の一実施形態による水栓装置の分解斜視図である。
図5に示すように、水栓装置1の基本構造として、壁面6の表側から前方に向かって、固定部材26、保持部材28、及び、吐水ヘッド14がそれぞれ設けられている。
図3〜図5に示すように、固定部材26は、壁面6の開口6aに挿入された状態で複数のねじ部材30によって固定されている。この固定部材26は、詳細は後述する保持部材28を介して、引き出し前の状態の吐水ヘッド14を収納スペースS3内に固定することができるようになっている。
また、図3〜図5に示すように、保持部材28は、樹脂製の本体32と、ホースガイド34と、複数の止め輪36,38と、を備えている。
まず、図3〜図5に示すように、樹脂製の本体32は、詳細は後述するが、固定部材26に対して固定/固定解除可能に設けられている。
図3〜図5に示すように、ホースガイド34は、概ね円筒状に形成されており、その外側の複数の止め輪36,38によって本体32の内部に固定されている。このホースガイド34は、その内周側でホース24を摺動可能に保持している。これにより、吐水ヘッド14の引き出し時及び引き戻し時には、ホース24をホースガイド34のガイド穴h1に沿って安定してガイドすることができるようになっている。
また、ホースガイド34は、ホース24の外周面とこれと対向する保持部材28の本体32の内周面との間の隙間を塞ぐように配置されているため、水が浸入することを抑制する水浸入抑制部材としても機能するようになっている。例えば、吐水ヘッド14及びホース24が引き出された状態で吐水ヘッド14側からホース24の表面を伝わった水滴は、ホースガイド34で阻止されるため、保持部材28の本体32の内部や固定部材26の内部、さらに、壁面6の裏側にほとんど浸入することができないようになっている。
つぎに、図6は、図5のVI−VI線に沿った水栓装置の断面図である。
まず、図5及び図6に示すように、保持部材28の本体32は、円筒部32aと、側壁部32b,32bと、一対の回動部32c,32cとを備えている。
まず、図5及び図6に示すように、本体32の円筒部32aは、本体32のほぼ中央部を前後方向に延びるようにほぼ円筒状に形成されている。
つぎに、図5及び図6に示すように、本体32の側壁部32b,32bは、円筒部32aの左右両側に所定間隔を置いて設けられている。
また、図5及び図6に示すように、本体32の一対の回動部32c,32cは、各側壁部32b,32bの後端から後方側に突出し、かつ、円筒部32aの左右両側に所定間隔を置いて設けられている。
つぎに、図5及び図6に示すように、固定部材26は、一対の固定位置切替部26a,26aと、一対の回動取付部26b,26bと、を備えている。
一対の固定位置切替部26a,26aは、固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定位置を切り替え可能にするものである。
なお、本実施形態の水栓装置1の固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定位置を切り替え可能にする構造の詳細については後述する。
また、図5及び図6に示すように、一対の固定位置切替部26a,26aは、固定部材26の前面から前方に突出した突出部に設けられている。そして、これら一対の固定位置切替部26a,26a同士の間には、保持部材28の本体32の円筒部32aが嵌め込まれている。
さらに、図5及び図6に示すように、各固定位置切替部26a,26aとその外側の固定部材26の内壁面26cとの間には、保持部材28の本体32の各側壁部32b,32b及び各回動部32c,32cが嵌め込まれている。そして、保持部材28の本体32の各回動部32c,32cは、固定部材26の各回動取付部26b,26bの内面(内壁面26c)に対してピボットピン40によって回動可能に取り付けられている。
図3、図5及び図6に示すように、保持部材28の本体32が固定部材26に取り付けられた状態では、保持部材28の本体32の円筒部32a内及びホースガイド34内のガイド穴h1(図5及び図6参照)の中心を通る前後方向の中心軸線A2が、固定部材26を前後方向に貫くガイド穴h2(図5参照)の中心を通る前後方向の中心軸線A2と一致している。
さらに、図3〜図6に示すように、吐水ヘッド14及びホース24を保持している状態の保持部材28(本体32及びホースガイド34)については、吐水ヘッド14の後方側の固定部材26の水平左右方向に延びる回動中心軸線A1を中心に下方に回動可能となっている。
なお、吐水ヘッド14の回動中心軸線A1は、固定部材26の各回動取付部26b,26bの中心を通る水平左右方向に延びる中心軸線A1に一致すると共に、保持部材28の本体32の各回動部32c,32cの中心を通る左右方向に延びる回転中心軸線A3とも一致している。
つぎに、図5〜図9を参照して、本実施形態の水栓装置1の固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定位置を切り替え可能にする構造について具体的に説明する。
図7は、図5に示す本発明の一実施形態による水栓装置の固定部材の一方の固定位置切替部を拡大した部分拡大図である。
また、図8は、本発明の一実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置の吐水ヘッドを保持する保持部材が固定部材の第1固定位置に固定されている状態を示す。
さらに、図9は、本発明の一実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置から下方に傾斜された引出可能位置の吐水ヘッドを保持する保持部材が固定部材の第2固定位置に固定されている状態を示す。
まず、図6〜図9に示すように、固定部材26の各固定位置切替部26aは、2つの第1凹部42及び第2凹部44と、平行ピン46と、を備えている。
第1凹部42及び第2凹部44のそれぞれは、各固定位置切替部26aの外側面にほぼ半球面状に形成されており、互いに上下方向に所定間隔を置いて配置されている。
つぎに、図6〜図9に示すように、平行ピン46は、各固定位置切替部26aの第1凹部42と第2凹部44との間に設けられている。この平行ピン46は、保持部材28の樹脂製の本体32よりも剛性のあるステンレス(例えば、SUS304)等の金属製である。
また、各平行ピン46は、その大半が各固定位置切替部26aに埋め込まれているが、外側表面が各固定位置切替部26aの外側面から露出して弧状の凸部を形成している。これにより、各平行ピン46は、保持部材28の傾斜をある程度規制することができるようになっている。
一方、図5〜図9に示すように、保持部材28の本体32の各側壁部32bには、左右方向に貫く単一のボール取付穴32dがそれぞれ形成されている。そして、各ボール取付穴32dには、ステンレス(例えば、SUS304)等の金属製のボール48がそれぞれ嵌め込まれている。
また、図5〜図9に示すように、各ボール48の外側は、保持部材28の本体32の各側壁部32bに取り付けられたボール押え部材50によって保持されている。このボール押え部材50は、前後方向から見て概ねU字状に形成されており、保持部材28の本体32の側壁部32bの外側面と固定部材26の内壁面26cとの間で保持されている。そして、ボール押え部材50の下部は、一対のねじ部材52,52によって保持部材28の本体32の下部に固定されている。
さらに、図6に示すように、ボール押え部材50によって保持されている状態の各ボール48は、各固定位置切替部26aの外側面に向かって各ボール取付穴32dから内側に突出した状態が維持されている。これにより、各ボール48は、固定部材26に対する保持部材28の本体32の回動状態に応じて、第1凹部42に嵌合したり、第1凹部42と第2凹部44との間の平行ピン46を乗り越えて第2凹部44に嵌合したりすることができるようになっている。
ここで、図3、図6及び図8に示す本実施形態の水栓装置1では、各ボール48が固定部材26の各固定位置切替部26aの第1凹部42に嵌合され、保持部材28の本体32が固定部材26の第1固定位置Q1に固定されている状態を示している。この状態では、図3に示すように、第1固定位置Q1に固定されている保持部材28(本体32及びホースガイド34)により、引き出し前の状態の吐水ヘッド14及びホース24が収納位置P1で保持されている状態となっている。
また、この状態では、図3、図6及び図8に示すように、保持部材28の本体32の円筒部32aの中心軸線A2が、固定部材26の前後方向の中心軸線A2と一致している。
一方、図4及び図9に示す本実施形態の水栓装置1では、各ボール48が固定部材26の各固定位置切替部26aの第2凹部44に嵌合され、保持部材28の本体32が固定部材26の第2固定位置Q2に固定されている状態を示している。この状態では、図4に示すように、第2固定位置Q2に固定されている保持部材28(本体32及びホースガイド34)により、吐水ヘッド14及びホース24が引出可能位置P2で保持されている状態となっている。
また、この状態では、図4及び図9に示すように、保持部材28の本体32の円筒部32aの中心軸線A4が、固定部材26の前後方向の中心軸線A2に対して所定の傾斜角度αで下方に傾斜した状態となっている。
なお、保持部材28の本体32が第1固定位置Q1から第2固定位置Q2まで下方に傾斜した状態の傾斜角度αについては、10°〜20°に設定されることが好ましく、15°〜18°に設定されることがより好ましい。
さらに、図3、図4、図8及び図9に示すように、本実施形態の水栓装置1においては、収納位置P1の吐水ヘッド14を収納スペースS3内から引き出す際に、使用者が吐水ヘッド14の前端部等を把持した状態で、吐水ヘッド14を下方に傾斜させて、収納スペースS31の外部に取り出す操作が下向きの操作力(以下「傾斜操作力F1」)(図3参照)で行われるようになっている。
このような吐水ヘッド14の取り出し操作により、保持部材28(本体32及びホースガイド34)についても、第1固定位置Q1から回転の中心軸線A1,A3回りに下方に回動し、平行ピン46を乗り越えて、第2固定位置Q2まで回動する操作が行われるようになっている。そして、吐水ヘッド14は、収納スペースS3内の収納位置P1(図3参照)から引出可能位置P2(図4参照)まで下方に傾斜した状態となる。
すなわち、吐水ヘッド14を下方に傾斜させる傾斜操作力F1により、第1固定位置Q1の保持部材28の本体32のボール24は、固定部材26の第1凹部42に嵌合している状態から外れ、固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定が一旦解除されるようになっている。その後、ボール24は、保持部材28の本体32の下方への回動に伴って、固定部材26の固定位置切替部26aの平行ピン46を乗り越えた後、第2凹部44に嵌まり込み、保持部材28の本体32が固定部材26に対して第2固定位置P2に固定されるようになっている。
したがって、固定部材26に対する保持部材28の本体32が第1固定位置Q1又は第2固定位置Q2のいずれかの固定位置に固定されている場合において、傾斜操作力F1よりも小さい操作力で操作を行ったとしても、保持部材28の本体32の固定位置は変更されることなく、操作前の固定状態が依然として維持されるようになっている。
ここで、図4及び図9に示すように、吐水ヘッド14が収納スペースS3から取り出されて引出可能位置P2にある状態では、保持部材28の本体32のボール24が固定部材26の第2凹部44に嵌合し、第2固定位置Q2に固定されている状態となっている。
これにより、保持部材28の本体32が固定部材26に対して第2固定位置Q2で固定された状態が維持されたままで、引出可能位置P2の吐水ヘッド14について安定した引き出し操作が可能な状態となっている。
つぎに、図4及び図9に示すように、本実施形態の水栓装置1においては、収納スペースS31の外部に取り出された状態の引出可能位置P2の吐水ヘッド14について、使用者が吐水ヘッド14の前端部等を把持した状態で、保持部材28の本体32の円筒部32aの中心軸線A4に沿って斜め前方且つ下方に操作力(以下「引出操作力F2」)(図4参照)で吐水ヘッド14を引き出す操作が行われるようになっている。
この引出操作力F2による引き出し操作により、吐水ヘッド14の後端の接続部14a(図4参照)は、保持部材28の本体32の前端の接続部32e(図4参照)と接続した状態から解除されるようになっている。そして、吐水ヘッド14は、保持部材28の本体32から切り離されて使用者によって自由な姿勢で使用可能になると共に、ホース24は、吐水ヘッド14と一体的にホースガイド34のガイド穴h1に沿って摺動することができるようになっている。
ちなみに、本実施形態の水栓装置1においては、図3に示す傾斜操作力F1と図4に示す引出操作力F2とについて、同一方向の力成分で大きさを比較した場合、引出操作力F2は、傾斜操作力F1よりも大きくなるように設定されている。
なお、傾斜操作力F1については、2[N]〜10[N]に設定されていることが好ましく、6[N]〜8[N]に設定されていることがより好ましい。
また、引出操作力F2については、15[N]〜38[N]に設定されていることが好ましく、20[N]〜25[N]に設定されていることがより好ましい。
つぎに、図3及び図4に示す吐水ヘッド14において、収納位置P1の吐水ヘッド14の前方且つ上端の頂部を符号「T」で示す。
図3及び図4に示すように、吐水ヘッド14においては、収納位置P1の吐水ヘッド14を壁面6から引き出す際に、吐水ヘッド14の少なくとも前方且つ上端部分(吐水ヘッド14の頂部T)が棚部12の上側棚領域S1内からその下方の領域外(下側棚領域S2内)に移動することにより、収納位置P1から引出可能位置P2まで移動可能となっている。
すなわち、収納位置P1から引出可能位置P2に移動した状態の吐水ヘッド14の頂部Tは、棚部12の上側棚領域S1内からその下方の領域外(下側棚領域S2内)に位置している。これにより、図4に示す引出可能位置P2の吐水ヘッド14について引き出し操作を行った際には、吐水ヘッド14と棚部12とが接触することを防ぐことができるようになっている。
ここで、本実施形態の水栓装置1においては、図3及び図4に示すような側面視における吐水ヘッド14の形状が、その前面から上面にかけて頂部Tの前後で屈曲するような形状となっており、吐水ヘッド14の前方且つ上端部分(頂部T)が角部となっている。
しかしながら、本実施形態の水栓装置1に適用可能な吐水ヘッドの形状については、上述した吐水ヘッド14のような形状に限られず、吐水ヘッドの前面から上面にかけて部分円弧状等で形成された曲面形状であってもよい。
要するに、本実施形態の水栓装置1においては、他の吐水ヘッドの形態として、種々の形状の吐水ヘッドを適用した場合であっても、この吐水ヘッドの前方且つ上端部分が上側棚領域S1内からその下方の領域外(下側棚領域S2内)に移動させるだけで、吐水ヘッドを壁面6から引き出すことができるようになっている。
また、図3に示すように、収納位置P1における吐水ヘッド14の上面14bと棚部12の収納スペースS3内の天面12dとの間には、隙間G0が形成されている。これにより、例えば、引出可能位置P2の吐水ヘッド14を収納位置P1まで戻した際に、吐水ヘッド14の上面14bと棚部12の収納スペースS3内の天面12dとが接触しないようになっている。
つぎに、図10は、図2に示す本発明の第1実施形態による水栓装置の吐水ヘッド部分を拡大した拡大図である。また、図11は、図10のXI−XIに沿った断面図であり、吐水ヘッドを省略した状態を示す。さらに、図12は、図10のXII−XIIに沿った断面図であり、吐水ヘッドを省略した状態を示す。
まず、図3及び図10に示すように、吐水ヘッド14は、収納位置P1に収納された状態で棚部12の下側棚領域S2の外部に突出する突出部Hを備えている。
また、図10〜図12に示すように、棚部12の下側棚領域S2の傾斜面12cにおける吐水ヘッド14の突出部Hの周辺領域S4は、吐水ヘッド14の突出部Hが掴み易くなるように凹曲面状に形成されている。
特に、図10〜図12に示すように、棚部12の下側棚領域S2の傾斜面12cにおける吐水ヘッド14の突出部Hの周辺領域S4は、吐水ヘッド14の突出部Hが掴み易くなるように凹状に形成されたガイド面G1,G2を備えている。
また、図10に示すように、吐水ヘッド14の突出部Hは、収納位置P1に収納された状態で左右方向に突出する突起部14cを備えている。
さらに、図3及び図10に示すように、人体検知センサ20は、収納位置P1の吐水ヘッド14の突出部Hの前方且つ上方に設けられている。
つぎに、図1〜図10を参照して、上述した本発明の第1実施形態による水栓装置1における作用について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による水栓装置1によれば、図3に示すように、吐水ヘッド14が、収納時には、棚部12の上側棚領域S1内及び下側棚領域S2内の双方に亘って設けられている収納部(収納スペースS3)の収納位置P1に収納されている。これにより、この吐水ヘッド14の下面以外の大部分(吐水ヘッド14の前面の一部、上面、並びに、両側面の一部)が棚部12の収納スペースS3内の傾斜面12b、天面12d、側面12e(図4参照)により覆われている。
したがって、図2に示すように、各種機能部を操作する操作部(タッチスイッチ18)が棚部12の上側棚領域S1の前面aに配置されていたとしても、吐水ヘッド14が収納スペースS3の収納位置P1に収納された状態の棚部12において、上側棚領域S1と下側棚領域S2とを含めた厚み全体(棚部12の最下端から最上端までの上下方向の厚み等)を抑制することができる。
また、図2、図11及び図12に示すように、棚部12の下側棚領域S2の傾斜面12cが、前方側から後方側に向って下方に傾斜していることにより、正面側から見た棚部12の下側棚領域S2の厚みを薄く見せ易くすることができるため、棚部12の上側棚領域S1と下側棚領域S2とを含めた厚み全体を抑制することができる。
さらに、図3に示すように、収納位置P1の吐水ヘッド14が、棚部12の上側棚領域S1内及び下側棚領域S2内の双方に亘って収納されているため、収納位置P1の吐水ヘッド14を壁面6から引き出す際に、吐水ヘッド14の少なくとも前方且つ上端部分の頂部Tを棚部12の上側棚領域S1内からその下方の領域外(下側棚領域S2内)に移動させるだけで、収納位置P1の吐水ヘッド14を棚部12の外部の引出可能位置P2まで容易に移動させることができる。
したがって、棚部12の前出寸法を抑制することができ、さらに、棚部12の上側棚領域S1の前方側の鉛直面(前面12a)やその裏側の傾斜面12bにおいて、吐水ヘッド14を引き出し可能にするための切欠き部や通路等を特別に設ける必要もない。
また、図3に示すように、吐水ヘッド14は、収納時には、棚部12の上側棚領域S1内及び下側棚領域S2内の双方に亘って設けられている収納スペースS3の収納位置P1に収納されて、吐水ヘッド14の前方及び側方の少なくとも一部が棚部12により覆われている。さらに、吐水ヘッドは、収納位置P1の吐水ヘッド14を壁面6から引き出す際に、吐水ヘッド14の少なくとも前方且つ上端部分が上側棚領域S1内からその下方の領域外(下側棚領域S2内)に移動することにより収納位置P1から引出可能位置P2まで移動可能である。これらにより、棚部12の下側棚領域S2の傾斜面12cから突出させた構成の吐水ヘッドに比べて、棚部12に対する吐水ヘッド14の突出部Hの突出量を低減させることができる。
したがって、収納位置P1に収納された状態の吐水ヘッド14について、棚部12の正面側から目立ち難くすることができるため、水栓装置1の全体のデザイン性も向上させることができる。
さらに、引出可能位置P2の吐水ヘッド14を壁面6から引き出す際には、吐水ヘッドの頂部T等を棚部12の上側棚領域S1の前方側の鉛直面(前面12a)の裏側の傾斜面12bに干渉させることなく、確実且つスムーズな引き出し操作を行うことができる。
これらの結果、デザイン性と操作性とを両立させることができる水栓装置1を提供することができる。
また、本発明以外の水栓装置において、使用者が吐水ヘッドの引き出し操作を行う際、一般的には、棚部に対する吐水ヘッドの突出量が大きい程、吐水ヘッドが掴み易くなるため、引き出し操作を行い易くなる一方、棚部の正面側から吐水ヘッドが目立ち易くなるため、デザイン性が損なわれてしまう恐れがある。
これに対し、本実施形態の水栓装置1においては、図3及び図10に示すように、吐水ヘッド14が、収納位置P1に収納された状態で棚部12の下側棚領域S2の外部に突出する突出部Hを備えている。
また、図10〜図12に示すように、棚部12の下側棚領域S2の傾斜面12cにおける吐水ヘッド14の突出部Hの周辺領域S4が、吐水ヘッド14の突出部Hが掴み易くなるように凹曲面状に形成されている。
これらにより、棚部12に対する収納位置P1の吐水ヘッド14の突出部Hの突出量を抑制することができると共に、吐水ヘッド14を壁面6から引き出すために、収納位置P1の吐水ヘッド14を引出可能位置P2に移動させる操作を行う際には、使用者が吐水ヘッド14の突出部Hを掴み易いため、操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、図3及び図10に示すように、被検知物の有無を検知する検知部(人体検知センサ20)が、収納位置P1の吐水ヘッド14の突出部Hの前方且つ上方の棚部12に設けられているため、吐水ヘッド14の吐水口22の周辺に差し出された手指等の被検知物を確実に検知することができる。
また、図10〜図12に示すように、棚部12の下側棚領域S2の傾斜面12cにおける収納位置P1の吐水ヘッド14の突出部Hの左右方向近傍の領域のガイド面G1,G2が、吐水ヘッド14の突出部Hが掴み易くなるように凹曲面状に形成されている。
これにより、使用者が、吐水ヘッド14を壁面6から引き出すために、収納位置P1の吐水ヘッド14を引出可能位置P2に移動させる操作や、引出可能位置P2の吐水ヘッド14を引き出す操作等の吐水ヘッド14の種々の操作を行う際に、使用者の手指をガイド面G1,G2に沿って吐水ヘッド14の突出部Hの左右方向に誘導し易くすることができる。
したがって、吐水ヘッド14の操作中の使用者の手が、意に反して吐水ヘッド14の前方且つ上方の検知部(人体検知センサ20)の検知範囲で検知されることにより吐水ヘッド14の吐水口22から誤って吐水される、いわゆる、誤吐水を抑制することができる。
さらに、本実施形態による水栓装置1によれば、図10に示すように、吐水ヘッド14の突出部Hが収納位置P1に収納された状態で左右方向に突出する突起部14cを備えている。これにより、吐水ヘッド14の操作中に突起部14cを掴むことにより、吐水ヘッド14の突出部Hをより掴み易くすることができ、操作性をより向上させることができる。
つぎに、図13を参照して、本発明の第2実施形態による水栓装置について説明する。
図13は、本発明の第2実施形態による水栓装置の概略側面断面図である。
ここで、図13に示す本発明の第2実施形態による水栓装置100において、上述した本発明の第1実施形態による水栓装置1の部分と同一部分については、同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図13に示すように、本発明の第2実施形態による水栓装置100においては、収納スペースS3(収納部)が、棚部12の上側棚領域S1内及び下側棚領域S2内の双方に亘って設けられている点、上述した本発明の第1実施形態による水栓装置1と共通する。
また、上述した本発明の第1実施形態による水栓装置1では、図3に示すように、収納位置P1の吐水ヘッド14の形状が、前方且つ下方の突出部Hから後方且つ上方の頂部Tまでほぼ円筒状に延びている形状である。
これに対し、本発明の第2実施形態による水栓装置100では、吐水ヘッド114の形状が、前方且つ下方の突出部Hから後方且つ上方の頂部Tまでほぼ円筒形状のみで形成されており、上述した本発明の第1実施形態による水栓装置1の吐水ヘッド14に比べて、単純な形状である点で、本発明の第1実施形態による水栓装置1の吐水ヘッド14の形状と異なっている。
図13に示すように、本発明の第2実施形態による水栓装置100によれば、収納部(収納スペースS3)の収納位置P1に収納されている状態の吐水ヘッド114は、その下面以外の大部分(吐水ヘッド114の前面の一部、上面、並びに、両側面の一部)が棚部12の収納スペースS3内の傾斜面12b、天面12d、側面(図示せず)等により覆われている。
また、図13に示すように、この収納位置P1の吐水ヘッド14は、棚部12の上側棚領域S1内及び下側棚領域S2内の双方に亘って収納されている。
したがって、本実施形態による水栓装置100においては、第1実施形態の水栓装置1と同様に、各種機能部を操作する操作部(タッチスイッチ18)が棚部12の上側棚領域S1の前面aに配置されていたとしても、棚部12の上側棚領域S1と下側棚領域S2とを含めた厚み全体(棚部12の最下端から最上端までの上下方向の厚み等)を抑制することができる。
さらに、収納位置P1の吐水ヘッド114を壁面6から引き出す際に、吐水ヘッド114の少なくとも前方且つ上端部分の頂部Tを棚部12の上側棚領域S1内からその下方の領域外(下側棚領域S2内)に移動させるだけで、収納位置P1の吐水ヘッド114を棚部12の外部の引出可能位置P2まで容易に移動させることができる。 これにより、吐水ヘッド114を棚部12の外部の引出可能位置P2に移動させた後は、吐水ヘッド114をそのまま前方又は斜め下方に引出操作するだけで、吐水ヘッド114の頂部T等が棚部12に干渉することなく、確実に引出操作を行うことができるため、引出操作の操作性を向上させることができる。
これらの結果、デザイン性と操作性とを両立させることができる水栓装置100を提供することができる。
1 本発明の第1実施形態による水栓装置
2 洗面化粧台
4 ボウル
6 壁面
6a 壁面の開口
8 下部キャビネット
10 上部キャビネット
12 棚部
12a 棚部の前面(鉛直面)
12b 棚部の上側棚領域の傾斜面、収納スペース内の傾斜面
12c 棚部の下側棚領域の傾斜面
12d 棚部の収納スペース内の天面
12e 棚部の収納スペース内の側面
14 吐水ヘッド
14a 吐水ヘッドの接続部
14b 吐水ヘッドの上面
14c 突起部
16 操作ハンドル(操作部)
18 タッチスイッチ(操作部)
20 人体検知センサ(検知部)
22 吐水口
24 給水用のホース
26 固定部材
26a 固定位置切替部
26b 回動取付部
26c 内壁面
28 保持部材
30 ねじ部材
32 保持部材の本体
32a 円筒部
32b 側壁部
32c 回動部
32d ボール取付穴
32e 接続部
34 ホースガイド
36 止め輪
38 止め輪
40 ピボットピン
42 第1凹部
44 第2凹部
46 平行ピン
48 ボール
50 ボール押え部材
52 ねじ部材
100 本発明の第2実施形態による水栓装置
114 吐水ヘッド
A1 固定部材の各回動取付部の中心を通る左右方向に延びる中心軸線、吐水ヘッドの回動中心軸線
A2 固定部材及び保持部材のガイド穴の中心を通る前後方向の中心軸線
A3 保持部材の本体の各回動部の回転中心軸線、吐水ヘッドの回動中心軸線
A4 引き出し方向の中心軸線
F1 傾斜操作力
F2 引出操作力
G0 隙間
G1 ガイド面
G2 ガイド面
H 吐水ヘッドの突出部
h1 ガイド穴
h2 ガイド穴
S1 棚部の上側棚領域
S2 棚部の下側棚領域
S3 収納スペース(収納部)
S4 棚部の下側棚領域の傾斜面における吐水ヘッドの突出部の周辺領域
T 収納位置の吐水ヘッドの前方且つ上端の頂部
P1 収納位置
P2 引出可能位置
Q1 第1固定位置
Q2 第2固定位置

Claims (5)

  1. ボウルよりも上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置であって、
    洗浄水を吐水する吐水口が形成され、上記壁面から引き出し可能な吐水ヘッドと、
    一端が上記壁面の裏側で給水源に接続されていると共に、他端が上記壁面の開口を介して上記吐水ヘッドに接続されて上記吐水ヘッドと共に引き出し可能な給水用のホースと、
    上記壁面から前方に突出して設けられて、その下方に上記吐水ヘッドが収納される棚部と、
    機能部を操作する操作部と、を有し、
    上記棚部は、前方側から後方側に向って上方に傾斜する傾斜面又は鉛直面を前方側に備えており且つ上記操作部が配置される上側棚領域と、この上側棚領域の下方に設けられて前方側から後方側に向って下方に傾斜する傾斜面を備えている下側棚領域と、を備えており、
    上記吐水ヘッドは、収納時には、上記棚部の上側棚領域内及び下側棚領域内の双方に亘って設けられている収納部の収納位置に収納されて、上記吐水ヘッドの前方及び側方の少なくとも一部が上記棚部により覆われており、
    上記吐水ヘッドは、上記収納位置の吐水ヘッドを上記壁面から引き出す際に、上記吐水ヘッドの少なくとも前方且つ上端部分が上記上側棚領域内からその下方の領域外に移動することにより上記収納位置から引き出し可能な位置まで移動可能であることを特徴とする水栓装置。
  2. 上記吐水ヘッドは、上記収納位置に収納された状態で上記下側棚領域の外部に突出する突出部を備えており、上記棚部の下側棚領域の傾斜面における上記突出部の周辺領域は、上記吐水ヘッドの突出部が掴み易くなるように凹状に形成されている請求項1記載の水栓装置。
  3. 上記棚部は、上記収納位置の上記吐水ヘッドの前方且つ上方に設けられて被検知物の有無を検知する検知部を備え、上記吐水ヘッドは、上記検知部の検知に基づいて上記吐水口における吐止水を自動で実行可能に構成され、
    上記棚部の下側棚領域の傾斜面における上記収納位置の上記吐水ヘッドの突出部の左右方向近傍の領域は、上記吐水ヘッドの突出部が掴み易くなるように凹状に形成されたガイド面を備えている請求項2記載の水栓装置。
  4. 上記吐水ヘッドの突出部は、上記収納位置に収納された状態で左右方向に突出する突起部を備えている請求項2又は3に記載の水栓装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の水栓装置と、この水栓装置の上記吐水ヘッドから吐水されるボウルと、を備えた洗面化粧台。
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