JP6875657B2 - 水栓装置及びそれを備えた洗面化粧台 - Google Patents
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Description
このような水栓装置は、吐水部の全体が使用者から見えず、さらにデザイン性がよい。
また、棚部の上面に小物を置くことができるため、例えば、洗顔の際などに、使用者が眼鏡や化粧品等の小物を置く、いわゆる「ちょい置き動作」を、棚部の上面を使って行うことができ、使用者の使い勝手がよい。
図8及び図9を参照して、従来のプルアウト式の水栓装置を説明する。図8は、従来のプルアウト式の水栓装置を示す側面図である。図9は、図8の水栓装置において吐水ヘッドが引き出された状態を示す側面図である。
吐水ヘッド106を本体部102から取り外す際には、吐水ヘッド106の筒状連結部112が本体部102の環状連結部110を受け入れている嵌め込み距離D分だけ吐水ヘッド106を接続軸線Pの方向に引き出すことにより、本体部102から吐水ヘッド102を取り外すことができるようになっている。
しかしながら、特許文献2記載の水栓装置では、収納部に収納されている吐水ヘッドを引き出す際に、吐水ヘッドの筒状連結部が嵌め込こまれている嵌め込み距離D分だけ、吐水ヘッドを接続軸線Pの方向である前方に引き出して、取り外す必要があり、作業性が悪く、使い勝手が悪いという問題が生じる。
まず、図1乃至図3により、本発明の実施形態による水栓装置を備えた洗面化粧台について説明する。
上部キャビネット8は、水栓装置4よりも上方の壁面10に設けられた薄型のキャビネットであり、その前面には、鏡が取り付けられている。
図2に示すように、水栓装置4には、棚部12と、吐水ヘッド14と、操作ハンドル16と、タッチスイッチ18と、人体検知センサ22と、が備えられている。
図3に示すように、給水系統には、上流側から順に、給水源から水道水を供給する給水管24aと、水道水を遮断するための止水栓26aと、水道水の、吐水ヘッド14からの吐出、停止を切り換える水用電磁弁28aと、が設けられている。同様に、給湯系統には、上流側から順に、給水源である湯沸かし器(図示せず)等からの湯を供給する給湯管24bと、湯を遮断するための止水栓26bと、湯の、吐水ヘッド14からの吐出、停止を切り換える湯用電磁弁28bと、が設けられている。
上記のように、流調・温調バルブ30は、操作ハンドル16に連結された所謂「シングルレバー水栓」であり、操作ハンドル16の操作により、給水系統及び給湯系統を通って供給された湯及び水を所定の割合で混合させると共に、混合された湯水の流出流量を調整することができる。
コントローラ32は、人体検知センサ22が検知した被検知物の有無、又は、タッチスイッチ18の操作の有無に基づいて、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bの制御を行う。即ち、コントローラ32は、手指等の被検知物が吐水ヘッド14に接近している間、又は、タッチスイッチ18が使用者に操作されてから次にタッチスイッチ18が操作されるまで、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bに信号を送り、これらを開弁させ、吐水ヘッド14から湯水を吐出させる。この際、人体検知センサ22とタッチスイッチ18とのどちらの信号を使用して、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bの制御を行うかは、後述する磁気センサ34からの信号の有無に基づいて決定される。コントローラ32による制御の詳細については、後述する。
構造板12aは、L字型に折り曲げられたスチール製のプレートであり、その短辺が壁面10に固定されることにより、棚部12に剛性を付与している。なお、吐水ヘッド14から延びる可撓性ホース36は、構造板12aの短辺の部分を貫通して壁面10の裏側へ延びている。
棚カバー12cは、棚部12の前面及び下面の外観を構成する概ね直方体状の部材である。この棚カバー12cの内部には、棚部12の下面側に配置された人体検知センサ22や、流調・温調バルブ30等が収納されている。また、棚カバー12cの中央部は切り欠かれており、この切欠の中に吐水ヘッド14が収納される。
ステップS3の処理において、被検知物が検知された場合には、ステップS4の処理が実行される。ステップS4において、コントローラ32は、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bに信号を送り、これらを開弁させ、吐水ヘッド14から湯水を吐出させる。そして、ステップS4を実行後、コントローラ32は、ステップS5の処理に移り、被検知物が検知されているか否かが判断される。被検知物が検知されている場合には、ステップS5の処理が再び行われ、被検知物が検知されなくなるまでステップS5の処理が繰り返され、吐水ヘッド14からの吐水状態が維持される。
ステップS6処理が終了すると、コントローラ32における処理がステップS2へ戻る。
まず、本発明の実施形態による洗面化粧台1によれば、水栓装置4の吐水ヘッド14は、可撓性ホース36が延びる接続軸線Pの周囲に形成された外周面を有し、収納部44に収容された状態において、その外周面が、接続軸線Pと垂直な方向から保持用磁石42と金属製の構造板12aによって保持されている。このため、吐水ヘッド14を棚部12の収納部44から引き出す際に、吐水ヘッド14を一旦接続軸線Pの方向に引き出して保持用磁石42と構造板12aによる保持を解除する必要がなく、作業性が向上し使い勝手が良い。
2 ボウル
4 水栓装置
6 下部キャビネット
8 上部キャビネット
10 壁面
12 棚部
12a 構造板
12b 化粧板
12c 棚カバー
14 吐水ヘッド
14a 外周面
18 タッチスイッチ(手動操作装置)
20 吐水口
22 人体検知センサ
24a 給水管
24b 給湯管
26a 止水栓
26b 止水栓
28a 水用電磁弁(電磁弁)
28b 湯用電磁弁(電磁弁)
30 流調・温調バルブ
32 コントローラ(制御装置)
34 磁気センサ(保持検知センサ)
36 可撓性ホース(給水用ホース)
38 外観部材
40a 第1通水路部材
40b 第2通水路部材
40c 第3通水路部材
42 保持用磁石
44 収納部
Claims (6)
- ボウルから上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置であって、
洗浄水を吐水する吐水口が形成され、上記壁面から引き出し可能な吐水ヘッドと、
この吐水ヘッドから所定の接続軸線の方向に延び、上記壁面に形成された開口を通して、他端が給水源に接続され、上記吐水ヘッドと共に上記壁面から引き出される給水用ホースと、
上記壁面から前方に突出して形成される棚部と、
この棚部の下面に設けられ、上記吐水ヘッドの上方及び前方の少なくとも一部を覆うように上記吐水ヘッドを収納する収納部と、
この収納部に上記吐水ヘッドが収納された状態において、上記吐水ヘッドを上記収納部に保持する保持装置と、を備え、
上記吐水ヘッドは、上記接続軸線の周囲に形成された外周面を有し、上記保持装置は、上記吐水ヘッドの上記外周面を上記接続軸線とは異なる方向から保持し、
上記吐水ヘッドが上記収納部に収納された状態において、上記接続軸線は上記壁面の前後方向に延び、
上記吐水ヘッドは、上記収納部から、上記接続軸線の方向とは異なる下方に向けて引き出されるように構成されていることを特徴とする水栓装置。 - 上記保持装置は、上記吐水ヘッドを所定距離まで近付けると上記吐水ヘッドを上記収納部に向けて引き上げるようにアシストするように構成されていることを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
- さらに、上記吐水口からの吐止水を切り替える電磁弁と、
上記吐水口の下方にある被検知物の有無を検知する人体検知センサと、
使用者によって操作される手動操作装置と、
上記人体検知センサによる上記被検知物の検知の有無、又は、上記手動操作装置の操作に基づいて上記電磁弁の開閉を制御する制御装置と、
上記収納部から上記吐水ヘッドが取り外されているか否かを検知する保持検知センサと、
を備え、
上記制御装置は、上記収納部から上記吐水ヘッドが取り外されていることが上記保持検知センサによって検知されている場合には、上記人体検知センサの検知に基づく上記電磁弁の開閉を行わないことを特徴とする請求項2記載の水栓装置。 - 上記保持装置は、上記棚部又は収納部に設けられた金属板と、上記吐水ヘッドに設けられ、上記収納部に向けて上記吐水ヘッドを引き上げるように上記金属板に磁気を及ぼす保持用磁石と、から構成されており、
上記保持検知センサは、上記保持用磁石からの磁気を検知する、上記棚部又は収納部に設けられた磁気センサであり、
上記磁気センサは、上記保持用磁石からの磁気の検知に基づいて、上記保持用磁石から上記吐水ヘッドが取り外されているか否かを検知することを特徴とする請求項3記載の水栓装置。 - 上記吐水ヘッドが上記収納部に収納された状態において、上記吐水ヘッドの下方に向けた回動が許容されるように、上記収納部には上記吐水ヘッドの前方及び後方に隙間が設けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水栓装置。
- 請求項1乃至5の何れか1項に記載の水栓装置と、この水栓装置から洗浄水が吐水される上記ボウルと、を備えた洗面化粧台。
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