JP3932558B2 - 洗面化粧台 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載されている従来の洗面化粧台においては、キャビネットの最下部に設けられた引出しの前面が補助化粧鏡を兼ねており、この補助化粧鏡が上方に回動可能となっており、引出しを出し入れすることによって使用者と補助化粧鏡の距離を調整したり、補助化粧鏡を回動させることによって鏡面の角度を調整することができるようになっている。しかしながら、上述した従来の洗面化粧台においては、補助化粧鏡の鏡面を大きくするには、引出しの前面そのものの大きさを大きく設定しなければならず、洗面化粧台の前でいす等に座ったままの状態で補助化粧鏡を使用しながら引出しの中身を出し入れする場合、引出しの中身が大きな補助化粧鏡によって覗きにくく使いにくくなるという問題がある。また、これとは反対に、引出しの使いやすさを優先して引出しの前面(補助化粧鏡)を小さく設定してしまうと、鏡面が小さく視野の狭い大変使いにくい補助化粧鏡となってしまうという問題がある。
また、本発明は、使用者の体勢に負担をかけずに使用することができる補助化粧鏡を備えた洗面化粧台を提供することを目的としている。
このように構成された本発明の洗面化粧台においては、補助化粧鏡が引出しの上面又は下面のいずれか一方に配置され、且つ補助化粧鏡の前端部又は後端部に設けられ且つ引出しの幅方向に沿って延びる回動軸を中心に引出しが引き出された状態で回動可能であるため、補助化粧鏡を使用者側に近づけることができると共に補助化粧鏡の姿勢を所望に調節することができる。また、使用者は座ったままの状態で体勢にほとんど負担をかけずに化粧鏡と補助化粧鏡の双方を適宜使用することができる。さらに、補助化粧鏡が引出しの上面又は下面のいずれか一方に配置されているため、補助化粧鏡の鏡面の大きさを引出しの正面よりも大きく設定することができ、鏡面視野が広く使いやすい。また、使用者が洗面台の前を通った場合でも補助化粧鏡にぶつかる恐れがなく、さらに、使用者が補助化粧鏡を使用する際、洗面台に設けられた水栓に干渉することもない。さらに、本発明においては、引出しは、主化粧鏡の下方に収納されており、補助化粧鏡は、引き出しの上面又は下面にほぼ平行に配置され、且つ、補助化粧鏡全体が引出しの前面の上端部よりも下方に位置した状態で使用できるようになっているので、使用者は、体勢にほとんど負担をかけることなく主化粧鏡と補助化粧鏡とを使い分けることができる。また、補助化粧鏡により引出しの中身が覗き難く、収納物が取り出し難いこともない。
このように構成された本発明の洗面化粧台においては、補助化粧鏡を使用しない場合には、引出しと共にキャビネットにコンパクトに収納することができる。また、補助化粧鏡が引出しの下面に沿って水平方向に延び、且つ引出しの前端部に設けられた回動軸を中心に回動可能となっているため、補助化粧鏡の鏡面の大きさを引出しの正面よりも大きく設定することができ、鏡面視野が広く使いやすい。
このように構成された本発明の洗面化粧台においては、補助化粧鏡を使用しない場合には、引出しと共にキャビネットにコンパクトに収納することができる。また、補助化粧鏡が引出しの上面に沿って水平方向に延び、且つ引出しの前端部に設けられた回動軸を中心に回動可能となっているため、補助化粧鏡の鏡面の大きさを引出しの正面よりも大きく設定することができ、鏡面視野が広く使いやすい。
このように構成された本発明の洗面化粧台においては、補助化粧鏡を使用しない場合には、引出しと共にキャビネットにコンパクトに収納することができる。また、補助化粧鏡が引出しの下面に沿って前方に移動可能であり、且つその後端部が引出しの前端部に設けられた回動軸を中心に回動可能となっているため、補助化粧鏡の鏡面の大きさを引出しの正面よりも大きく設定することができ、鏡面視野が広く使いやすい。
このように構成された本発明の洗面化粧台においては、補助化粧鏡を引出しの正面よりも前方に位置するように回動させると、補助化粧鏡が使用者側に近づくと共に使用者にとって見やすい姿勢になるため、使用者は顔の一部の見たい箇所を補助化粧鏡に適宜映して使用することができる。また、使用者は座ったままの状態で体勢にほとんど負担をかけずに化粧鏡と補助化粧鏡の双方を適宜使用することができる。さらに、補助化粧鏡の鏡面の大きさを引出しの正面よりも大きく設定することができるため、鏡面視野が広く使いやすい。
このように構成された本発明の洗面化粧台においては、補助化粧鏡を使用する際に補助化粧鏡を回動させても引出しが同時に水平前後方向に移動しにくいため、補助化粧鏡の位置や姿勢を好みに応じて調節しやすく、使いやすい。
図1は本発明の第1実施形態による洗面化粧台を示す斜視図であり、図2は本実施形態の洗面化粧台を示す右側面図である。なお、図2においては、参考として洗面化粧台以外にも使用者との位置関係も説明するために、洗面化粧台の前でいすに座っている状態の成人使用者のモデルを合わせて示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態の洗面化粧台1は、洗面台2と、この洗面台2の前面2aよりも後方かつ上方に配置され、かつ収納室4を形成するキャビネット6を備えている。キャビネット6の前面6aには、キャビネット6の正面側を開放する扉として機能する3面の主化粧鏡8,10,12が横方向に並べて配置されている。
また、キャビネット6の下部のほぼ中央、すなわち、キャビネット6の正面中央にある主化粧鏡10の下方には、水平前後方向に摺動可能に収納される引出し14が設けられている。この引出し14の高さ位置は、洗面化粧台1の前でいす15に座った状態の一般的な成人使用者Uの頭部付近とほぼ高さになっている。
また、引出し14を水平前後方向に出し入れするのに要する引出し14の水平前後方向に加わる力は、補助化粧鏡16を回動軸16aを中心に回動させるのに要する力の水平前後方向成分の力よりも大きくなるように構成されている。
ここで、補助化粧鏡16が引出し14の下面14aの真下にほぼ平行に配置されている状態の回動角度θを0°とすると、補助化粧鏡16は図2に示すように回動軸16aを中心に時計まわりに回動角度θが約180°付近まで回動可能となっている。すなわち、補助化粧鏡16の回動角度θは、0°〜約180°の範囲内の任意の角度に設定することができ、特に、補助化粧鏡16の回動角度θが0°のときは、補助化粧鏡16は引出し14と共にキャビネット6内に収納可能となる。そこで、以下、補助化粧鏡16の回動角度θを0°に設定した状態における引出し14に対する補助化粧鏡16の設定角度を「収納角度」と呼び、補助化粧鏡16の回動角度θを0°以外に設定した状態における引出し14に対する補助化粧鏡16の設定角度を「使用角度」と呼ぶ。
図3に示すように、引出し14の内部には、外周部が立ち上がったトレイ形状の仕切りトレイ18が着脱自在に配置されている。この仕切りトレイ18の内部は、任意の個数の仕切り及び/または区画ケース18a,18b,18c,18dが着脱可能に取り付けられており、これらの区画ケース18a,18b,18c,18d内に化粧道具やコンタクトレンズ等の小物類の収納物(図示せず)を収納できるようになっている。
なお、図3では、引出し14をキャビネット6の下部に収納した状態の引出し14の前面パネル14bの位置を破線で示しているが、このような状態では、引出し14の前面パネル14bはキャビネット6の下部前面6aと面一となっている。一方、最大に引き出された状態の引出し14は水平方向前方へ所定距離以上移動しないように規制されており、使用角度の状態の補助化粧鏡16の最前端部が洗面台2の前面2aより奥側、すなわち、主化粧鏡10と洗面台前面2aとの間に常に位置するようになっている。
また、図3及び図5に示すように、補助化粧鏡16のつまみ部16bを含む最大幅wは、引出し14の内部または下面14aの幅bとほぼ等しいか、この幅bよりもわずかに小さく設定することが好ましい。一方、補助化粧鏡16の縦寸法lは、引出し14の前面パネル14bの高さhよりも大きく、引出し14の内部の奥行長さdとほぼ等しいか、この奥行長さdよりもわずかに小さく設定することが好ましい。
さらに、図4に示すように、引出し14の下面14aの後部とこれと対向する補助化粧鏡16の上面の一部にはマグネット20が設けられており、図5に示すように補助化粧鏡16を収納角度に設定すると、両マグネット20が互いに磁気的に結合するようになっている。なお、両マグネット20の磁力を調整したり、マグネット20の取付位置を適宜変更してマグネット20と回動軸16aとの間の距離等を調整することにより、収納角度に設定された状態の補助化粧鏡16を回動させる際、両マグネット20の磁気結合を解除して補助化粧鏡16を回動させ始めるときの力を適宜調整してもよい。
また、図5に示すように、収納角度に設定された状態の補助化粧鏡16は、各マグネット20により引出し14の下面14aに固定され、引出し14と共にキャビネット6の下部へ収納可能となっている。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1では、キャビネット6の下部に収納された状態の引出し14及び補助化粧鏡16の下方は、キャビネット6の下面によって塞がれているが、開放されていてもよい。
図2示すように、洗面化粧台1の前でいす15に座っている状態の成人使用者Uが、洗面化粧台1の補助化粧鏡16に顔の一部を映して化粧メイク、髭剃り、コンタクトレンズの着脱等の作業を行う際、まず、キャビネット6の下部に収納されている引出し14について前面パネル14bをつかんで手前側に引き出す。その後、収納角度の補助化粧鏡16のつまみ部16bをつまんで前方斜め下方に向かって力をかけると、引出し14の下面14aと補助化粧鏡16の上面のマグネット20における結合が解除され、補助化粧鏡16が使用者Uの方向に向かって所定の回動角度(使用角度)θの範囲内(0°<θ≦180°)で任意に回動される。
また、使用角度に設定された状態の補助化粧鏡16を使用しない場合には、補助化粧鏡16を使用角度から収納角度(θ=0°)まで回動して引出し14の下面14aに取り付けた状態で、引出し14をキャビネット6の下部へ収納する。
また、本実施形態の洗面化粧台1によれば、補助化粧鏡16の使用角度θをほぼ90°に設定した場合には、補助化粧鏡16の後端部が最も下方に位置する状態となるが、この補助化粧鏡16の後端部(最下端部)と洗面台2の上面との間には、使用者Uが洗面台2に手を出し入れするのに十分な距離とスペースが確保されているため、洗面台2の洗面器に干渉したり、洗面台2の上面に設けられた水栓(図示せず)の障害物に干渉することもなく、補助化粧鏡16を使用しながらでも、洗面台2を満足に使用することができる。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1によれば、補助化粧鏡16の使用角度θを90°より大きく設定した場合には、収納角度の状態における補助化粧鏡16の後端部が使用角度の状態では補助化粧鏡16の最前端部となり、補助化粧鏡16の鏡面が、引き出された状態の引出し14の前面パネル14bよりも前方に位置するため、補助化粧鏡16をさらに使用者U側に近づけることができ、使用者Uにとって補助化粧鏡16をさらに見やすく設定することができる。この際、最大に引き出された状態の引出し14は水平方向前方へ所定距離以上移動しないように規制されており、使用角度の状態の補助化粧鏡16の最前端部は、洗面台2の前面2aより奥側、すなわち、主化粧鏡10と洗面台前面2aとの間に常に位置している。したがって、例えば、引出し14を最大限に引き出し、補助化粧鏡16を使用角度180°回動した状態においても、補助化粧鏡の最前端部が洗面台2の前面2aよりキャビネット6側に配置され、使用者Uが洗面台2の前を通った場合であっても、補助化粧鏡16にぶつかる恐れがなくなる。
また、本実施形態の洗面化粧台1によれば、使用角度に設定した状態の補助化粧鏡16は、その全体が常に引出し14よりも下方に位置しているため、洗面化粧台1の前でいす15に座った状態の一般的な成人使用者Uは、補助化粧鏡16を常に顔付近とほぼ同じ高さかそれよりも低い高さの位置で使用することができる。したがって、使用者Uはいす15に座った状態のまま目線を変えるだけで、顔全体等を主化粧鏡8,10,12で確認しながら、補助化粧鏡16の使用角度も所定角度の範囲内で任意に調節することにより、目元や口元等の顔の一部を見やすいように補助化粧鏡16に映して、化粧メイク、髭剃り、コンタクトレンズの着脱等の作業を行うことができる。また、使用者Uは、体勢にほとんど負担をかけることなく主化粧鏡8,10,12と補助化粧鏡16を使い分けることができる。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1によれば、引出し14の内部の仕切りトレイ18内に化粧道具やコンタクトレンズ等の小物類の収納物(図示せず)を収納できるため、引出し14を引き出した状態で補助化粧鏡16を使用しながら、適宜引出し14の仕切りトレイ18内の収納物を出し入れすることができ、とても使い勝手がよい。
また、本実施形態の洗面化粧台1によれば、引出し14を収納して補助化粧鏡16を使用しない状態では、引出し14及び補助化粧鏡16の下方が、キャビネット6の下面によって塞がれているため、洗面台2を使用して洗面動作等を行っている際に、飛び跳ねた水が補助化粧鏡16の鏡面にかかる恐れがないため汚れにくい。
さらに、本実施形態の洗面化粧台1によれば、引出し14を水平前後方向に出し入れするのに要する引出し14の水平前後方向に加わる力は、補助化粧鏡16を回動軸16aを中心に回動させるのに要する力の水平前後方向成分の力よりも大きくなるように構成されている。このため、補助化粧鏡16を使用する際に補助化粧鏡16を回動させても引出し14が同時に水平前後方向に移動しにくいため、補助化粧鏡16の位置や姿勢を好みに応じて調節しやすく、使いやすい。
図6は、本実施形態の洗面化粧台における引出しと収納角度に設定された補助化粧鏡の部分を斜め上方から見た部分拡大斜視図である。また、図7は、本実施形態の洗面化粧台における引出しと使用角度に設定された補助化粧鏡の部分を斜め上方から見た部分拡大斜視図である。なお、図6及び図7において、第1実施形態の洗面化粧台と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態の洗面化粧台においては、補助化粧鏡30が引出し14の仕切りトレイ18の上面側に配置され、手前側へ回動可能に構成されている点で、第1実施形態の洗面化粧台1の補助化粧鏡16と異なった構成となっている。具体的には、補助化粧鏡30の前端部に設けられかつ引出し14の幅方向に延びる回動軸30aが引出し14の前面パネル14bの上端付近に設けられている。補助化粧鏡30は、引出し14をキャビネット6から引き出した状態では、回動軸30aを中心に収納角度から使用角度まで前後方向に回動可能となっている。
また、収納角度に設定された補助化粧鏡30は、仕切りトレイ18を蓋のように覆っており(図6参照)、使用角度に設定された補助化粧鏡30は、仕切りトレイ18の上方を開放し、鏡面30bが手前側を向くようになっている(図7参照)。
さらに、補助化粧鏡30の縦寸法lと最大幅wは、第1実施形態の洗面化粧台1の補助化粧鏡16とほぼ等しくなっている。
また、本実施形態の洗面化粧台においても、第1実施形態と同様に、キャビネット6の下部に収納された状態の引出し14及び補助化粧鏡30の下方は、キャビネット6の下面によって塞がれているが、開放されていてもよい。
また、第1実施形態の洗面化粧台1と同様に、収納角度の状態における補助化粧鏡3016の後端部が使用角度の状態では補助化粧鏡30の最前端部となり、補助化粧鏡30の鏡面30bが、引き出された状態の引出し14の前面パネル14bよりも前方に位置するため、補助化粧鏡30をさらに使用者側に近づけることができ、使用者にとって補助化粧鏡30をさらに見やすく設定することができる。
さらに、第1実施形態の洗面化粧台1と同様に、使用角度に設定した状態の補助化粧鏡30は、その全体が引出し14よりも下方に位置しているため、洗面化粧台の前でいすに座った状態の一般的な成人使用者は、補助化粧鏡30を常に顔付近とほぼ同じ高さかそれよりも低い高さの位置で使用することができる。したがって、使用者はいすに座った状態のまま目線を変えるだけで、顔全体等を主化粧鏡8,10,12で確認しながら、補助化粧鏡30の使用角度も所定角度の範囲内で任意に調節することにより、目元や口元等の顔の一部を見やすいように補助化粧鏡30に映して、化粧メイク、髭剃り、コンタクトレンズの着脱等の作業を行うことができる。また、使用者は、体勢にほとんど負担をかけることなく主化粧鏡8,10,12と補助化粧鏡30を使い分けることができる。
また、本実施形態の洗面化粧台によれば、補助化粧鏡30を使用しない状態では、補助化粧鏡30の鏡面30bが引出し14の仕切りトレイ18上面に配置されているため、洗面台2を使用して洗面動作等を行っている際に、飛び跳ねた水が補助化粧鏡30の鏡面30bにかかる恐れがないため汚れにくい。
図8は、本実施形態の洗面化粧台における引出しと収納角度に設定された補助化粧鏡の部分を斜め下方から見た部分拡大斜視図である。図9は、本実施形態の洗面化粧台における引出しと使用角度に設定された補助化粧鏡の部分を斜め下方から見た部分拡大斜視図である。なお、図8及び図9において、第1実施形態の洗面化粧台と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図8及び図9に示すように、本実施形態の洗面化粧台では、補助化粧鏡40が引出し14の下面14aに配置されている点で、第1実施形態の洗面化粧台1の補助化粧鏡16と共通しているが、鏡面が上方(引出し14の下面14a側)に面している補助化粧鏡40が引出し14に対して手前側に引き出された状態で回動可能となる点で第1実施形態の洗面化粧台1の補助化粧鏡16とは異なった構成となっている。具体的には、引出し14の下面14aには、補助化粧鏡40の両側部40aを支持するL形状の支持部材42が設けられている。また、補助化粧鏡40の両側部40aには、その面の前後方向に沿って摺動溝44が形成されている。さらに、引出し14の前面パネル14bの下端における補助化粧鏡40の両側部40aが通過する両側部分には、引出し14の前面パネル14bの幅方向内方に突出して対向する支持突起46が形成され、これらの突起46は、補助化粧鏡40の各摺動溝44と嵌合している。
なお、本実施形態の洗面化粧台においても、第1及び第2実施形態と同様に、キャビネット6の下部に収納された状態の引出し14及び補助化粧鏡40の下方は、キャビネット6の下面によって塞がれているが、開放されていてもよい。
つぎに、補助化粧鏡40の摺動溝44の後端部44aが支持突起46に達すると、図9の破線で示すように補助化粧鏡40の全体が引出し14の前面パネル14bよりも水平方向前方に突出した状態となる。この状態において、支持突起46が補助化粧鏡40の回動軸となり、補助化粧鏡40を支持突起46を中心に下方へ使用角度だけ回動させることにより、補助化粧鏡40の鏡面が前方の使用者側に向いた状態となる。
また、使用状態の補助化粧鏡40を引出し14と共にキャビネット6の下部に収納する際には、補助化粧鏡40を収納状態から使用状態に設定するまでの工程と逆の工程を行えばよい。
また、第1及び第2実施形態の洗面化粧台と同様に、補助化粧鏡40の最前端部(または最下端部)が、引き出された状態の引出し14の前面パネル14bよりも前方に位置するため、補助化粧鏡40をさらに使用者側に近づけることができ、使用者にとって補助化粧鏡40をさらに見やすく設定することができる。
さらに、第1及び第2実施形態の洗面化粧台と同様に、使用角度に設定した状態の補助化粧鏡40は、その全体が引出し14よりも下方に位置しているため、洗面化粧台の前でいすに座った状態の一般的な成人使用者は、補助化粧鏡40を常に顔付近とほぼ同じ高さかそれよりも低い高さの位置で使用することができる。したがって、使用者はいすに座った状態のまま目線を変えるだけで、顔全体等を主化粧鏡8,10,12で確認しながら、補助化粧鏡40の使用角度も所定角度の範囲内で任意に調節することにより、目元や口元等の顔の一部を見やすいように補助化粧鏡40に映して、化粧メイク、髭剃り、コンタクトレンズの着脱等の作業を行うことができる。また、使用者は、体勢にほとんど負担をかけることなく主化粧鏡8,10,12と補助化粧鏡40を使い分けることができる。
また、本実施形態の洗面化粧台によれば、引出し14を収納して補助化粧鏡40を使用しない状態では、引出し14及び補助化粧鏡40の下方が、キャビネット6の下面によって塞がれており、補助化粧鏡40の鏡面も上方(引出し14の下面14a側)に面しているため、洗面台2を使用して洗面動作等を行っている際に、飛び跳ねた水が補助化粧鏡40の鏡面にかかる恐れがないため汚れにくい。
2 洗面台
4 収納室
6 キャビネット
8,10,12 主化粧鏡
14 引出し
16,30,40 補助化粧鏡
16a,30a 回動軸
16b つまみ部
18 仕切りトレイ
20 マグネット
42 支持部材
44 摺動溝
46 支持突起
Claims (6)
- 水栓を備えた洗面台と、この洗面台の前面よりも後方かつ上方に配置されたキャビネットと、を備えた洗面化粧台であって、
上記キャビネットの前面に取り付けられた主化粧鏡と、
上記キャビネットの下部でその正面が外部に露出すると共にその上面が収納され、この収納された状態から水平方向に前方に引き出して使用される引出しと、
この引出しの上面又は下面のいずれか一方に配置された補助化粧鏡であって、この補助化粧鏡の前端部又は後端部に設けられ且つ引出しの幅方向に沿って延びる回動軸を中心に回動可能となっている上記補助化粧鏡と、を有し、
上記引出しは、引出しを最も引き出した状態で上記補助化粧鏡の最前端部が上記洗面台の前面よりも上記キャビネット側に位置するように、その水平方向の移動が規制されており、
上記補助化粧鏡は、その一端部が最も下方に位置する状態において上記水栓と干渉することないように構成されており、
上記引出しは、上記主化粧鏡の下方に収納されており、上記補助化粧鏡は、上記引き出しの上面又は下面にほぼ平行に配置され、且つ、上記補助化粧鏡全体が上記引出しの前面の上端部よりも下方に位置した状態で使用できるようになっていることを特徴とする洗面化粧台。 - 上記補助化粧鏡は、上記引出しの下面に沿って水平方向に延び、その前端部が、上記引出しの前端部に設けられた回動軸を中心に回動可能となっている請求項1記載の洗面化粧台。
- 上記補助化粧鏡は、上記引出しの上面に沿って水平方向に延び、その前端部が、上記引出しの前端部に設けられた回動軸を中心に回動可能となっている請求項1記載の洗面化粧台。
- 上記補助化粧鏡は、上記引出しの下面に沿って前方に移動可能であり、この前方に移動した状態で、その後端部が上記引出しの前端部に設けられた回動軸を中心に回動可能となっている請求項1記載の洗面化粧台。
- 上記補助化粧鏡は、少なくともその鏡面の一部が上記引出しの正面よりも前方に位置するように上記回動軸を中心に回動可能である請求項1乃至4の何れか1項記載の洗面化粧台。
- 上記引出しを水平前後方向に出し入れするのに要する上記引出しの水平前後方向に加わる力は、上記補助化粧鏡を上記回動軸を中心に回動させるのに要する力の水平前後方向成分の力よりも大きい請求項1乃至5の何れか1項記載の洗面化粧台。
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