JP6921383B2 - 水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台 - Google Patents

水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台 Download PDF

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Description

本発明は、水栓装置に関し、特に、ボウルから上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置及びそれを備えた洗面化粧台に関する。
従来から、ボウルから上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置及びそれを備えた洗面化粧台として、例えば、特許文献1、2に記載されているように、吐水口が形成されたスパウトが壁面に対して引き出し可能になっている、いわゆる、「プルアウト式のスパウト」を備えているものが知られている。
このような従来の洗面化粧台においては、使用時に、このようなプルアウト式のスパウトを引き出すことにより、スパウトの姿勢を自由に操作することができるため、ボウル周辺の作業スペースを確保しつつ、スパウトからボウル内に向けて効率良く吐水を行うことができるようになっている。
特開2008−125645号公報 特開2014−15740号公報
しかしながら、上述した従来のプルアウト式のスパウトを備えた水栓装置及びそれを備えた洗面化粧台においては、スパウトが洗面化粧台から露出しており、デザイン性を低下させる一因となっている。
また、近年では、洗面化粧台に対する使用者のニーズが多様化しており、例えば、洗面化粧台のボウルから上方に立ち上がる壁面の途中において、使用者が洗顔動作等の際に身に着けている眼鏡や腕時計、化粧品等の小物を置くための棚を設ける等のニーズもあるが、その反面、洗面化粧台のデザイン性が損なわれるおそれがあるという問題がある。
さらに、洗面化粧台の壁面にこのような棚を設けた場合には、デザイン性を考慮して、プルアウト式のスパウトを棚の一部に隠蔽することも想定されるが、スパウトと棚との互いの距離や配置によっては、スパウトを引き出した際に、スパウトが棚に接触し、うまく引き出せないという問題もある。
したがって、プルアウト式のスパウトをいかにして洗面化粧台の棚の周辺に隠蔽してデザイン性を向上させつつ、スパウトの引き出し時の操作性を向上させるかが近年要請された課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、デザイン性がよく、かつ、使用者の使い勝手がよい水栓装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、ボウルから上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置であって、上記壁面から前方に突出して形成された棚と、吐水口が形成され、上記棚から引き出し可能なプルアウト式のスパウトと、給水源と上記スパウトとを接続するホースと、上記棚の下側に設けられ、非使用時の上記スパウトを収納すると共にその下方が上記スパウトを収納位置から取り出し可能に開放される収納部と、上記壁面に設けられて、非使用時の上記スパウトを上記収納部内に固定する固定部材と、この固定部材に固定/固定解除可能に設けられ、上記スパウトの引き出し方向を変更可能に上記スパウト及び上記ホースを保持する保持部材と、を有し、この保持部材は、上記スパウトを上記収納部から引き出す前の準備として、上記スパウトを上記収納部の収納位置から引出可能位置まで下方に傾斜可能であることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、収納部に収納された状態のスパウトについて、使用時に、仮に、棚や収納部の前方に向かって単純に引き出そうとすると、スパウトが棚や収納部に接触する等して引き出すことができない。しかしながら、スパウトを収納部から引き出す前の準備として、保持部材について固定部材との固定を解除して下方に傾斜させる。これにより、スパウト及びホースについて収納部の収納位置から引出可能位置まで下方に傾斜させることができる。そして、スパウト及びホースを下方に傾斜させた状態で保持部材を固定部材に対して固定することができる。
したがって、非使用時のスパウトについては収納部内に隠蔽することによりデザイン性を向上させることができると共に、使用時のスパウトやホースについては、棚や収納部に接触させることなく、スムーズに安定して引き出すことができる。
これらの結果、デザイン性がよく、かつ、使用者の使い勝手がよい水栓装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、上記スパウトは、上記引出可能位置で上記保持部材に対して引き出し操作が可能であり、この引き出し操作に要する引出操作力は、上記スパウトを上記収納位置から上記引出可能位置に向かって下方に傾斜させる傾斜操作力よりも大きい。
このように構成された本発明においては、スパウトの引き出し操作に要する引出操作力が、スパウトを収納位置から引出可能位置に向かって下方に傾斜させる傾斜操作力よりも大きいため、スパウトを収納部から引き出す前の準備として、傾斜操作力でスパウトを収納位置から引出可能位置に向かって下方に傾斜させた際には、スパウトは、保持部材から引き出されることなく、固定部材に対しても固定された状態が維持される。
したがって、スパウトを下方に傾斜させた際に、スパウトが固定部材から誤って脱落してしまうことを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記引出可能位置における上記スパウトは、その上端が上記棚よりも下方に位置している。
このように構成された本発明においては、引出可能位置におけるスパウトの上端が棚よりも下方に位置しているため、引出可能位置のスパウトについて引き出し操作を行った際には、スパウトと棚とが互いに接触することを防ぐことができる。
したがって、スパウトや棚の損傷を防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記保持部材は、上記スパウトが上記収納部から取り出された状態では上記固定部材によって固定された状態である。
このように構成された本発明においては、スパウトが収納部から取り出されて状態では、保持部材が固定部材によって固定された状態であるため、引出可能位置のスパウトを保持部材に対して引き出す際には、安定した引き出し操作を行うことができる。
また、使用後の引き出した状態のスパウトを元の引出可能位置に戻す際にも、保持部材が固定部材によって固定された状態であるため、安定した戻し操作を行うことができる。
したがって、収納部に対するスパウトの収納性についても向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記固定部材は、上記保持部材の固定位置を切り替え可能にする固定位置切替部を備え、この固定位置切替部は、上記保持部材を第1固定位置に固定する第1凹部と、上記保持部材を上記第1固定位置とは異なる第2固定位置に固定する第2凹部と、これらの第1凹部と第2凹部との間に設けられて上記保持部材の傾斜を規制する金属製の凸部と、を備え、上記保持部材は、上記収納位置から上記引出可能位置まで上記スパウトと共に下方に傾斜可能な樹脂製の本体と、この本体に設けられた金属製のボールと、を備え、このボールは、上記収納位置と上記引出可能位置に応じて上記凸部を乗り越えて上記第1凹部又は上記第2凹部のいずれかに嵌合可能である。
このように構成された本発明においては、例えば、スパウトが収納位置にあるときには、保持部材の金属製のボールが固定部材の固定位置切替部の第1凹部に嵌合する。これにより、保持部材が固定部材に対して第1固定位置に固定される。
そして、スパウトを収納位置から引出可能位置に傾斜させる際には、保持部材の金属製のボールが、保持部材の傾斜を規制する固定部材の金属製の凸部を乗り越えた後、固定部材の第2凹部に嵌合する。これにより、保持部材が固定部材に対して第2固定位置に固定される。
このとき、保持部材の本体が樹脂製の本体であっても、保持部材のボールと固定部材の凸部が保持部材の本体よりも剛性のある金属製であるため、保持部材のボールが固定部材の凸部に接触して乗り越える際に、互いの摩耗や損傷を抑制することができる。
したがって、保持部材と固定部材のそれぞれの耐久性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記保持部材は、さらに、上記ホースとの間に設けられた水浸入抑制部材を備え、この水浸入抑制部材は、上記スパウト側からの水の浸入を抑制すると共に上記スパウトが引き出される際に上記ホースを摺動可能に保持するものである。
このように構成された本発明においては、ホースと保持部材との間に水浸入抑制部材を設けたことにより、スパウト側から保持部材を介して固定部材へ水が浸入することを抑制することができるばかりでなく、スパウトが引き出される際にホースを安定してガイドすることができる。
また、使用後の引き出した状態のスパウトを元の引出可能位置に戻す際や、引出可能位置から収納位置に戻す際にも、スパウトやホースを安定してガイドすることもできる。
したがって、スパウト及びホースについて、引き出し時の操作性、並びに、引き戻し時や収納時の操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記収納位置における上記スパウトの上面と上記棚の下面との間には、隙間が形成されている。
このように構成された本発明においては、収納位置におけるスパウトの上面と棚の下面との間に隙間により、スパウトが収納部に収納された際に棚と接触することを防ぐことができる。
したがって、スパウトと棚との接触による損傷や異音の発生を防ぐことができる。
また、本発明は、本発明の水栓装置と、この水栓装置からスパウトから吐水されるボウルと、を備えた洗面化粧台である。
このように構成された本発明においては、非使用時のスパウトについては収納部内に隠蔽することによりデザイン性を向上させることができると共に、使用時のスパウトやホースについては、棚や収納部に接触させることなく、スムーズに安定して引き出すことができる洗面化粧台を提供することができる。
したがって、デザイン性がよく、かつ、使用者の使い勝手がよい水栓装置を備えた洗面化粧台を提供することができる。
本発明の水栓装置によれば、デザイン性がよく、かつ、使用者の使い勝手がよい。
本発明の一実施形態による水栓装置を備えた洗面化粧台の概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の概略斜視図である。 図2のIII−III線に沿った水栓装置の断面図であり、スパウトが非使用時に収納スペース内の収納位置にある状態を示す。 図3と同様な本発明の一実施形態による水栓装置の断面図であり、スパウトが使用時に収納スペース内の収納位置から引出可能位置まで下方に傾斜された状態を示す。 本発明の一実施形態による水栓装置の分解斜視図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図であり、収納位置の非使用時のスパウトを保持する保持部材が固定部材の第1固定位置に固定されている状態の正面断面図である。 図5に示す本発明の一実施形態による水栓装置の固定部材の一方の固定位置切替部を拡大した部分拡大図である。 本発明の一実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置の非使用時のスパウトを保持する保持部材が固定部材の第1固定位置に固定されている状態を示す。 本発明の一実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置から下方に傾斜された引出可能位置のスパウトを保持する保持部材が固定部材の第2固定位置に固定されている状態を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水栓装置、及び、それを備えた洗面化粧台について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水栓装置を備えた洗面化粧台の概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水栓装置1は、洗面化粧台2のボウル4から上方に立ち上がる壁面6に設けられている。
洗面化粧台2は、ボウル4と、このボウル4の下方に設けられた下部キャビネット8と、水栓装置1の上方に配置された上部キャビネット10と、を有する。
なお、下部キャビネット8や上部キャビネット10の詳細な説明については省略するが、下部キャビネット8の内部には、水道水の吐水、停止を切り換える電磁弁(図示せず)等の機器が収納されている。また、上部キャビネット10の前面には、鏡が取り付けられている。
つぎに、図2は、本発明の一実施形態による水栓装置の概略斜視図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った水栓装置の断面図である。
図1〜図3に示すように、水栓装置1は、棚12、スパウト14と、操作ハンドル16と、タッチスイッチ18と、人体検知センサ20とを備えている。
図1〜図3に示すように、棚12は、壁面6の上下方向のほぼ中間位置に設けられている。そして、棚12は、壁面6から前方に突出し、正面側から見て上下方向の幅(縦幅)よりも左右方向の幅(横幅)が長い概ね直方体形状に形成されている。
また、図1〜図3に示すように、棚12の上面は平面状に形成されている。これにより、例えば、使用者がボウル4内で洗顔動作等の際に、身に着けている眼鏡や腕時計、化粧品等の小物を棚12の上面に置くことができるようになっている。
つぎに、図2及び図3に示すように、スパウト14は、棚12の下面中央の収納部(収納スペースS)内の所定の収納位置P1に着脱可能に収納されている。
すなわち、図3に示す水栓装置1においては、スパウト14が非使用時に収納スペースS内の収納位置P1にある状態を示す。
本実施形態の水栓装置1では、スパウト14について所定の手動操作(詳細は後述する)を行うことにより、棚12に対して引き出した状態で使用可能な、いわゆる、「プルアウト式のスパウト」として機能するようになっている。
なお、プルアウト式のスパウト14の構造の詳細については後述する。
また、図2及び図3に示すように、スパウト14は、その前端且つ下端に吐水口22が設けられている。ボウル4内で洗面や手洗い等に使用する水道水は、この吐水口22によりボウル4に向けて吐水されるようになっている。
つぎに、図2に示すように、操作ハンドル16は、棚12に内蔵された流調・温調バルブ(図示せず)に連結されている。この操作ハンドル16について、前後方向に操作することによりスパウト14から吐出される湯水の流量を調整することができると共に、左右方向に操作することにより湯水の温度を調整することができるようになっている。
つぎに、図2に示すように、タッチスイッチ18は、棚12の前面に設けられており、例えば、スパウト14が棚12から引き出されている状態においてタッチスイッチ18を手動で操作することができるようになっている。このタッチスイッチ18の手動操作により、スパウト14を吐水状態又は止水状態のいずれかの状態に切り換えることができるようになっている。
つぎに、図2及び図3に示すように、人体検知センサ20は、棚12の前端部の下面に設けられており、スパウト14の吐水口22の下方付近に接近する手指等の被検知物の有無を検知し、この検知した信号に基づいて自動吐水を行うことができるようになっている。
なお、本実施形態においては、人体検知センサ20として赤外線式のセンサを採用した例について説明するが、赤外線式のセンサ以外にも、マイクロ波式センサ等、他の種類の非接触タイプのセンサを採用してもよい。
つぎに、図2〜図10を参照して、本実施形態の水栓装置1のプルアウト式のスパウト14の構造について具体的に説明する。
まず、図2及び図3に示すように、収納スペースSは、棚12の下側に設けられ、非使用時のスパウト14を収納する収納部である。非使用時のスパウト14その大部分は、この収納スペースS内の所定の収納位置P1に収納されている。
つぎに、図2及び図3に示すように、棚12の収納スペースSの前側及び両側は、棚壁12aによって覆われている。一方、棚12の収納スペースSの下方は開放されている。これらにより、収納スペースS内に収納されている状態のスパウト14は、その下側部分と吐水口22の部分のみが棚12から露出している状態となっている。
また、図3に示すように、収納位置P1のスパウト14は、その長手方向が前後方向に水平に延びた姿勢となっている。これにより、スパウト14をそのままの姿勢で前方に引き出そうとすると、スパウト14がその前方の棚壁12aに接触してしまうため、引き出すことができないようになっている。
一方、図4は、図3と同様な本発明の一実施形態による水栓装置の断面図であり、スパウトが使用時に収納スペース内の収納位置から引出可能位置まで下方に傾斜された状態を示す。
図3及び図4に示すように、収納スペースSの下方は、スパウト14を収納位置P1から取り出し可能に開放されている。したがって、スパウト14については、収納スペースSから引き出す前の準備として、詳細は後述する所定の手動操作を行うことにより、収納スペースS内の収納位置P1(図3参照)から収納スペースSの外部の引出可能な位置(図4に示す「引出可能位置P2」)まで下方に傾斜可能にする構造となっている。
また、図3及び図4に示すように、スパウト14は、ホース24を介して水道や給湯器等の給水源(図示せず)に接続されている。
つぎに、図3〜図10を参照して、本実施形態の水栓装置1のプルアウト式のスパウト14について収納スペースS内の収納位置P1から引出可能位置P2まで傾斜可能にする構造について具体的に説明する。
まず、図5は、本発明の一実施形態による水栓装置の分解斜視図である。
図5に示すように、水栓装置1の基本構造として、壁面6の表側から前方に向かって、固定部材26、保持部材28、及び、スパウト14がそれぞれ設けられている。
図3〜図5に示すように、固定部材26は、複数のねじ部材30によって壁面6に固定されている。この固定部材26は、詳細は後述する保持部材28を介して、非使用時のスパウト14を収納スペースS内に固定することができるようになっている。
また、図3〜図5に示すように、保持部材28は、樹脂製の本体32と、ホースガイド34と、複数の止め輪36,38と、を備えている。
まず、図3〜図5に示すように、樹脂製の本体32は、詳細は後述するが、固定部材26に対して固定/固定解除可能に設けられている。
図3〜図5に示すように、ホースガイド34は、概ね円筒状に形成されており、その外側の複数の止め輪36,38によって本体32の内部に固定されている。このホースガイド34は、その内周側でホース24を摺動可能に保持している。これにより、スパウト14の引き出し時及び引き戻し時には、ホース24をホースガイド34のガイド穴h1に沿って安定してガイドすることができるようになっている。
また、ホースガイド34は、ホース24の外周面とこれと対向する保持部材28の本体32の内周面との間の隙間を塞ぐように配置されているため、水が浸入することを抑制する水浸入抑制部材としても機能するようになっている。例えば、スパウト14及びホース24が引き出された状態でスパウト14側からホース24の表面を伝わった水滴は、ホースガイド34で阻止されるため、保持部材28の本体32の内部や固定部材26の内部、さらに、壁面6の裏側にほとんど浸入することができないようになっている。
つぎに、図6は、図5のVI−VI線に沿った水栓装置の断面図である。
まず、図5及び図6に示すように、保持部材28の本体32は、円筒部32aと、側壁部32b,32bと、一対の回動部32c,32cとを備えている。
まず、図5及び図6に示すように、本体32の円筒部32aは、本体32のほぼ中央部を前後方向に延びるようにほぼ円筒状に形成されている。
つぎに、図5及び図6に示すように、本体32の側壁部32b,32bは、円筒部32aの左右両側に所定間隔を置いて設けられている。
また、図5及び図6に示すように、本体32の一対の回動部32c,32cは、各側壁部32b,32bの後端から後方側に突出し、かつ、円筒部32aの左右両側に所定間隔を置いて設けられている。
つぎに、図5及び図6に示すように、固定部材26は、一対の固定位置切替部26a,26aと、一対の回動取付部26b,26bと、を備えている。
一対の固定位置切替部26a,26aは、固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定位置を切り替え可能にするものである。
なお、本実施形態の水栓装置1の固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定位置を切り替え可能にする構造の詳細については後述する。
また、図5及び図6に示すように、一対の固定位置切替部26a,26aは、固定部材26の前面から前方に突出した突出部に設けられている。そして、これら一対の固定位置切替部26a,26a同士の間には、保持部材28の本体32の円筒部32aが嵌め込まれている。
さらに、図5及び図6に示すように、各固定位置切替部26a,26aとその外側の固定部材26の内壁面26cとの間には、保持部材28の本体32の各側壁部32b,32b及び各回動部32c,32cが嵌め込まれている。そして、保持部材28の本体32の各回動部32c,32cは、固定部材26の各回動取付部26b,26bの内面(内壁面26c)に対してピボットピン40によって回動可能に取り付けられている。
図3、図5及び図6に示すように、保持部材28の本体32が固定部材26に取り付けられた状態では、保持部材28の本体32の円筒部32a内及びホースガイド34内のガイド穴h1(図5及び図6参照)の中心を通る前後方向の中心軸線A1が、固定部材26を前後方向に貫くガイド穴h2(図5参照)の中心を通る前後方向の中心軸線A1と一致している。
さらに、図3〜図6に示すように、スパウト14及びホース24を保持している状態の保持部材28(本体32及びホースガイド34)については、固定部材26の各回動取付部26b,26bの中心を通る左右方向に延びる中心軸線A2と一致し且つ保持部材28の本体32の各回動部32c,32cの中心を通る左右方向に延びる回転中心軸線A3を中心に回動可能となっている。
つぎに、図5〜図9を参照して、本実施形態の水栓装置1の固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定位置を切り替え可能にする構造について具体的に説明する。
図7は、図5に示す本発明の一実施形態による水栓装置の固定部材の一方の固定位置切替部を拡大した部分拡大図である。
また、図8は、本発明の一実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置の非使用時のスパウトを保持する保持部材が固定部材の第1固定位置に固定されている状態を示す。
さらに、図9は、本発明の一実施形態による水栓装置における固定部材と保持部材の側面図であり、収納位置から下方に傾斜された引出可能位置のスパウトを保持する保持部材が固定部材の第2固定位置に固定されている状態を示す。
まず、図6〜図9に示すように、固定部材26の各固定位置切替部26aは、2つの第1凹部42及び第2凹部44と、平行ピン46と、を備えている。
第1凹部42及び第2凹部44のそれぞれは、各固定位置切替部26aの外側面にほぼ半球面状に形成されており、互いに上下方向に所定間隔を置いて配置されている。
つぎに、図6〜図9に示すように、平行ピン46は、各固定位置切替部26aの第1凹部42と第2凹部44との間に設けられている。この平行ピン46は、保持部材28の樹脂製の本体32よりも剛性のあるステンレス(例えば、SUS304)等の金属製である。
また、各平行ピン46は、その大半が各固定位置切替部26aに埋め込まれているが、外側表面が各固定位置切替部26aの外側面から露出して弧状の凸部を形成している。これにより、各平行ピン46は、保持部材28の傾斜をある程度規制することができるようになっている。
一方、図5〜図9に示すように、保持部材28の本体32の各側壁部32bには、左右方向に貫く単一のボール取付穴32dがそれぞれ形成されている。そして、各ボール取付穴32dには、ステンレス(例えば、SUS304)等の金属製のボール48がそれぞれ嵌め込まれている。
また、図5〜図9に示すように、各ボール48の外側は、保持部材28の本体32の各側壁部32bに取り付けられたボール押え部材50によって保持されている。このボール押え部材50は、前後方向から見て概ねU字状に形成されており、保持部材28の本体32の側壁部32bの外側面と固定部材26の内壁面26cとの間で保持されている。そして、ボール押え部材50の下部は、一対のねじ部材52,52によって保持部材28の本体32の下部に固定されている。
さらに、図6に示すように、ボール押え部材50によって保持されている状態の各ボール48は、各固定位置切替部26aの外側面に向かって各ボール取付穴32dから内側に突出した状態が維持されている。これにより、各ボール48は、固定部材26に対する保持部材28の本体32の回動状態に応じて、第1凹部42に嵌合したり、第1凹部42と第2凹部44との間の平行ピン46を乗り越えて第2凹部44に嵌合したりすることができるようになっている。
ここで、図3、図6及び図8に示す本実施形態の水栓装置1では、各ボール48が固定部材26の各固定位置切替部26aの第1凹部42に嵌合され、保持部材28の本体32が固定部材26の第1固定位置Q1に固定されている状態を示している。この状態では、図3に示すように、第1固定位置Q1に固定されている保持部材28(本体32及びホースガイド34)により、非使用時のスパウト14及びホース24が収納位置P1で保持されている状態となっている。
また、この状態では、図3、図6及び図8に示すように、保持部材28の本体32の円筒部32aの中心軸線A1が、固定部材26の前後方向の中心軸線A1と一致している。
一方、図4及び図9に示す本実施形態の水栓装置1では、各ボール48が固定部材26の各固定位置切替部26aの第2凹部44に嵌合され、保持部材28の本体32が固定部材26の第2固定位置Q2に固定されている状態を示している。この状態では、図4に示すように、第2固定位置Q2に固定されている保持部材28(本体32及びホースガイド34)により、スパウト14及びホース24が引出可能位置P2で保持されている状態となっている。
また、この状態では、図4及び図9に示すように、保持部材28の本体32の円筒部32aの中心軸線A4が、固定部材26の前後方向の中心軸線A1に対して所定の傾斜角度αで下方に傾斜した状態となっている。
なお、保持部材28の本体32が第1固定位置Q1から第2固定位置Q2まで下方に傾斜した状態の傾斜角度αについては、10°〜20°に設定されることが好ましく、15°〜18°に設定されることがより好ましい。
さらに、図3、図4、図8及び図9に示すように、本実施形態の水栓装置1においては、収納位置P1のスパウト14を収納スペースS内から引き出す前の準備として、使用者がスパウト14の前端部等を把持した状態で、スパウト14を下方に傾斜させて、収納スペースS1の外部に取り出す操作が下向きの操作力(以下「傾斜操作力F1」)(図3参照)で行われるようになっている。
このようなスパウト14の取り出し操作により、保持部材28(本体32及びホースガイド34)についても、第1固定位置Q1から回転の中心軸線A2,A3回りに下方に回動し、平行ピン46を乗り越えて、第2固定位置Q2まで回動する操作が行われるようになっている。そして、スパウト14は、収納スペースS内の収納位置P1(図3参照)から引出可能位置P2(図4参照)まで下方に傾斜した状態となる。
すなわち、スパウト14を下方に傾斜させる傾斜操作力F1により、第1固定位置Q1の保持部材28の本体32のボール24は、固定部材26の第1凹部42に嵌合している状態から外れ、固定部材26に対する保持部材28の本体32の固定が一旦解除されるようになっている。その後、ボール24は、保持部材28の本体32の下方への回動に伴って、固定部材26の固定位置切替部26aの平行ピン46を乗り越えた後、第2凹部44に嵌まり込み、保持部材28の本体32が固定部材26に対して第2固定位置P2に固定されるようになっている。
したがって、固定部材26に対する保持部材28の本体32が第1固定位置Q1又は第2固定位置Q2のいずれかの固定位置に固定されている場合において、傾斜操作力F1よりも小さい操作力で操作を行ったとしても、保持部材28の本体32の固定位置は変更されることなく、操作前の固定状態が依然として維持されるようになっている。
ここで、図4及び図9に示すように、スパウト14が収納スペースSから取り出されて引出可能位置P2にある状態では、保持部材28の本体32のボール24が固定部材26の第2凹部44に嵌合し、第2固定位置Q2に固定されている状態となっている。
これにより、保持部材28の本体32が固定部材26に対して第2固定位置Q2で固定された状態が維持されたままで、引出可能位置P2のスパウト14について安定した引き出し操作が可能な状態となっている。
つぎに、図4及び図9に示すように、本実施形態の水栓装置1においては、収納スペースS1の外部に取り出された状態の引出可能位置P2のスパウト14について、使用者がスパウト14の前端部等を把持した状態で、保持部材28の本体32の円筒部32aの中心軸線A4に沿って斜め前方且つ下方に操作力(以下「引出操作力F2」)(図4参照)でスパウト14を引き出す操作が行われるようになっている。
この引出操作力F2による引き出し操作により、スパウト14の後端の接続部14a(図4参照)は、保持部材28の本体32の前端の接続部32e(図4参照)と接続した状態から解除されるようになっている。そして、スパウト14は、保持部材28の本体32から切り離されて使用者によって自由な姿勢で使用可能になると共に、ホース24は、スパウト14と一体的にホースガイド34のガイド穴h1に沿って摺動することができるようになっている。
ちなみに、本実施形態の水栓装置1においては、図3に示す傾斜操作力F1と図4に示す引出操作力F2とについて、同一方向の力成分で大きさを比較した場合、引出操作力F2は、傾斜操作力F1よりも大きくなるように設定されている。
なお、傾斜操作力F1については、2[N]〜10[N]に設定されていることが好ましく、6[N]〜8[N]に設定されていることがより好ましい。
また、引出操作力F2については、15[N]〜38[N]に設定されていることが好ましく、20[N]〜25[N]に設定されていることがより好ましい。
つぎに、図4に示すように、引出可能位置P2におけるスパウト14の上端14bは、棚12の前側に設けられた棚壁12aの下端よりも下方に位置している。これにより、図4に示す引出可能位置P2のスパウト14について引き出し操作を行った際には、スパウト14と棚12とが接触することを防ぐことができるようになっている。
また、図3に示すように、収納位置P1におけるスパウト14の上面14cと棚12の下面12b(収納スペースSの天面)との間には、隙間Gが形成されている。これにより、例えば、引出可能位置P2のスパウト14を収納位置P1まで戻した際に、スパウト14の上面14cと棚12の下面12bとが接触しないようになっている。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による水栓装置1における作用について説明する。
まず、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、収納スペースS内に収納された状態のスパウト14について、使用時に、仮に、棚12や収納スペースSの前方に向かって単純に引き出そうとすると、スパウト14が棚12の前側の棚壁12aや収納スペースSを形成する内壁に接触する等して引き出すことができない。
しかしながら、本実施形態では、スパウト14を収納スペースS内から引き出す前の準備として、保持部材28の本体32について固定部材26との固定を解除して下方に傾斜させることができる。これにより、スパウト14及びホース24について収納スペースS内の収納位置P1から引出可能位置P2まで下方に傾斜させることができる。そして、スパウト14及びホース24を下方に傾斜させた状態で保持部材28の本体32を固定部材26に対して固定することができる。
したがって、非使用時のスパウト14については収納スペースS内に隠蔽することによりデザイン性を向上させることができると共に、使用時のスパウト14やホース24については、棚12や収納スペースSを形成する壁等に接触させることなく、スムーズに安定して引き出すことができる。
これらの結果、デザイン性がよく、かつ、使用者の使い勝手がよい水栓装置1を提供することができる。
また、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、スパウト14の引き出し操作に要する引出操作力F2(図4参照)が、スパウト14を収納位置P1から引出可能位置P2に向かって下方に傾斜させる傾斜操作力F1(図3参照)よりも大きい。このため、スパウトを収納部から引き出す前の準備として、傾斜操作力F1でスパウト14を収納位置P1から引出可能位置P2に向かって下方に傾斜させた際には、スパウト14及びホース24は、保持部材28(本体32及びホースガイド34)から引き出されることなく、固定部材26に対しても固定された状態が維持される。
したがって、スパウト14を下方に傾斜させた際に、スパウト14の接続部14aが保持部材28の本体32の接続部32eから外れて、スパウト14が固定部材26から誤って脱落してしまうことを防ぐことができる。
さらに、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、引出可能位置P2におけるスパウト14の上端14bが、棚12の前側に設けられた棚壁12aの下端よりも下方に位置している。このため、引出可能位置P2のスパウト14について引き出し操作を行った際には、スパウト14と棚12とが互いに接触することを防ぐことができる。
したがって、スパウト14や棚12の損傷を防ぐことができる。
さらに、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、スパウト14が収納スペースSから取り出されて状態では、保持部材28の本体32が固定部材26によって固定された状態である。このため、引出可能位置P2のスパウト14及びホース24を保持部材28(本体32及びホースガイド34)に対して引き出す際には、安定した引き出し操作を行うことができる。
また、使用後の引き出した状態のスパウト14を元の引出可能位置P2に戻す際にも、保持部材28(本体32及びホースガイド34)が固定部材26によって第2固定位置Q2に固定された状態であるため、安定した戻し操作を行うことができる。
したがって、引出可能位置P2のスパウト14を収納位置P1に戻す際においても、収納スペースSに対するスパウト14の収納性についても向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、例えば、スパウト14が収納位置P1にあるときには、保持部材28の金属製のボール48が固定部材26の固定位置切替部26aの第1凹部42に嵌合する。これにより、保持部材28(本体32及びホースガイド34)が固定部材26に対して第1固定位置Q1に固定される。
そして、スパウト14を収納位置P1から引出可能位置P2に傾斜させる際には、保持部材28の金属製のボール48が、保持部材28の傾斜を規制する固定部材26の金属製の平行ピン46を乗り越えた後、固定部材の第2凹部44に嵌合する。これにより、保持部材28(本体32及びホースガイド34)が固定部材26に対して第2固定位置Q2に固定される。
このとき、保持部材28の本体32が樹脂製であっても、保持部材28のボール48と固定部材26の平行ピン46が保持部材28の本体32よりも剛性のある金属製であるため、保持部材28のボール48が固定部材26の平行ピン46に接触して乗り越える際に、互いの摩耗や損傷を抑制することができる。
したがって、保持部材28と固定部材26のそれぞれの耐久性を向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、ホース24と保持部材28の本体32との間に水浸入抑制部材であるホースガイド34を設けたことにより、スパウト14側から保持部材28を介して固定部材26へ水が浸入することを抑制することができる。こればかりでなく、スパウト14が引き出される際には、ホースガイド34によりホース24を安定してガイドすることができる。
また、使用後の引き出した状態のスパウト14を元の引出可能位置P2に戻す際や、引出可能位置P2から収納位置P1に戻す際にも、スパウト14やホース24を安定してガイドすることもできる。
したがって、スパウト14及びホース24について、引き出し時の操作性、並びに、引き戻し時や収納時の操作性を向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による水栓装置1によれば、収納位置P1におけるスパウト14の上面14cと棚12の下面12bとの間に隙間Gにより、スパウト14が収納スペースS内に収納された際に棚12と接触することを防ぐことができる。
したがって、スパウト14と棚12との接触による損傷や異音の発生を防ぐことができる。
また、本発明の一実施形態による水栓装置1を備えた洗面化粧台2によれば、非使用時のスパウト14については収納スペースS内に隠蔽することによりデザイン性を向上させることができる。同時に、使用時のスパウト14やホース24については、棚12や収納スペースSを形成する壁等に接触させることなく、スムーズに安定して引き出すことができる洗面化粧台を提供することができる。
したがって、デザイン性がよく、かつ、使用者の使い勝手がよい水栓装置1を備えた洗面化粧台2を提供することができる。
1 水栓装置
2 洗面化粧台
4 ボウル
6 壁面
8 下部キャビネット
10 上部キャビネット
12 棚
12a 棚壁
12b 棚の下面
14 スパウト
14a スパウトの接続部
14b スパウトの上端
14c スパウトの上面
16 操作ハンドル
18 タッチスイッチ
20 人体検知センサ
22 吐水口
24 ホース
26 固定部材
26a 固定位置切替部
26b 回動取付部
26c 内壁面
28 保持部材
30 ねじ部材
32 保持部材の本体
32a 円筒部
32b 側壁部
32c 回動部
32d ボール取付穴
32e 接続部
34 ホースガイド(水浸入抑制部材)
36 止め輪
38 止め輪
40 ピボットピン
42 第1凹部
44 第2凹部
46 平行ピン(凸部)
48 ボール
50 ボール押え部材
52 ねじ部材
A1 固定部材及び保持部材のガイド穴の中心を通る前後方向の中心軸線
A2 固定部材の各回動取付部の中心を通る左右方向に延びる中心軸線
A3 保持部材の本体の各回動部の回転中心軸線
A4 引き出し方向の中心軸線
F1 傾斜操作力
F2 引出操作力
G 隙間
h1 ガイド穴
h2 ガイド穴
S 収納スペース(収納部)
P1 収納位置
P2 引出可能位置
Q1 第1固定位置
Q2 第2固定位置

Claims (8)

  1. ボウルから上方に立ち上がる壁面に設けられる水栓装置であって、
    上記壁面から前方に突出して形成された棚と、
    吐水口が形成され、上記棚から引き出し可能なプルアウト式のスパウトと、
    給水源と上記スパウトとを接続するホースと、
    上記棚の下側に設けられ、非使用時の上記スパウトを収納すると共にその下方が上記スパウトを収納位置から取り出し可能に開放される収納部と、
    上記壁面に設けられて、非使用時の上記スパウトを上記収納部内に固定する固定部材と、
    この固定部材に固定/固定解除可能に設けられ、上記スパウトの引き出し方向を変更可能に上記スパウト及び上記ホースを保持する保持部材と、を有し、
    この保持部材は、上記スパウトを上記収納部から引き出す前の準備として、上記スパウトを上記収納部の収納位置から引出可能位置まで下方に傾斜可能であることを特徴とする水栓装置。
  2. 上記スパウトは、上記引出可能位置で上記保持部材に対して引き出し操作が可能であり、この引き出し操作に要する引出操作力は、上記スパウトを上記収納位置から上記引出可能位置に向かって下方に傾斜させる傾斜操作力よりも大きい請求項1記載の水栓装置。
  3. 上記引出可能位置における上記スパウトは、その上端が上記棚よりも下方に位置している請求項1又は2に記載の水栓装置。
  4. 上記保持部材は、上記スパウトが上記収納部から取り出された状態では上記固定部材によって固定された状態である請求項1乃至3の何れか1項に記載の水栓装置。
  5. 上記固定部材は、上記保持部材の固定位置を切り替え可能にする固定位置切替部を備え、この固定位置切替部は、上記保持部材を第1固定位置に固定する第1凹部と、上記保持部材を上記第1固定位置とは異なる第2固定位置に固定する第2凹部と、これらの第1凹部と第2凹部との間に設けられて上記保持部材の傾斜を規制する金属製の凸部と、を備え、
    上記保持部材は、上記収納位置から上記引出可能位置まで上記スパウトと共に下方に傾斜可能な樹脂製の本体と、この本体に設けられた金属製のボールと、を備え、このボールは、上記収納位置と上記引出可能位置に応じて上記凸部を乗り越えて上記第1凹部又は上記第2凹部のいずれかに嵌合可能である請求項1乃至4の何れか1項に記載の水栓装置。
  6. 上記保持部材は、さらに、上記ホースとの間に設けられた水浸入抑制部材を備え、この水浸入抑制部材は、上記スパウト側からの水の浸入を抑制すると共に上記スパウトが引き出される際に上記ホースを摺動可能に保持するものである請求項1乃至5の何れか1項に記載の水栓装置。
  7. 上記収納位置における上記スパウトの上面と上記棚の下面との間には、隙間が形成されている請求項1乃至6の何れか1項に記載の水栓装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の水栓装置と、この水栓装置のスパウトから吐水されるボウルと、を備えた洗面化粧台。
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