JP6851192B2 - 仕切部材とシンク - Google Patents
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一方の収納空間は高さ方向中間部分に水切り孔を複数配列した支持台を有し、支持台上に籠状の小物ガードが設置されている。他方の収納空間はシンク本体の底部まで落ち込んでその底部に排水口を備えている。
しかも、支持台の両側に分割して設けた2つの収納空間はシンクの洗い場として使用できず、食器や食材等の被洗浄物をより広いスペースで洗浄等することができないため、洗い場の自由度が小さく使い勝手が悪かった。
本発明によれば、仕切部材の連結部をシンクの取付部に装着することでシンクを複数の独立した空間に分割して使用でき、スポンジ等の洗浄用具や洗剤等の設置スペースと洗い場のスペースとして使用できる。しかも、洗浄用具や洗剤等の設置スペースを仕切用区分け部で少なくとも一部を遮蔽できるため外観の見栄えが良くなる。また、仕切部材を取り除けばシンク全体を1つの広いスペースとして使用できる。
本発明によるシンクは、主シンクと補助シンクを仕切部材で仕切ることで例えば補助シンクをスポンジ等の洗浄用具や洗剤等の設置スペースとして利用でき、主シンクを洗い場として使用できる。また、仕切部材を取り外せば一体の広いシンクとして使用できる。
図2において、主シンク3は例えば上部開口を有する略直方体箱状の内部空間を有しており、底部3aと、正面方向に対向配置された正面側壁部3b及び手前側壁部3cと、その左右に対向配置する横側壁部3d、3eとで形成されている。これら正面側壁部3b、手前側壁部3c、左右の横側壁部3d、3eで主シンク3の側壁部を構成する。
主シンク3の側壁部3b〜3eと補助シンク4の補助側壁部4b〜4dは角部が湾曲する曲面を描いて滑らかに接続されている。主シンク3と補助シンク4には後述するように複数種類のサポート部材Sが取り外し可能に設置される。
上部周縁部7aを含む上面部7はカウンター2の上面よりわずかに低い位置にあって、水がシンク本体1A内に流れ込むようになっている。上面部7において、補助シンク4の両側に図示しない水栓を設置するための配管を通す配管用孔部8が例えば2つ設置され、この配管用孔部8のいずれか一方または両方に蛇口等の水栓を設置することができる。
主シンク3の段部10において、補助シンク4の両側の正面側壁部3bに設けた段部10を正面レール部10aといい、これに対向する手前側壁部3cに設けた段部10を手前レール部10bという。正面レール部10a及び手前レール部10bに略直交する横側壁部3d、3eの対向する段部10を横レール部10c、10dという。更に、補助シンク4の正面補助側壁部4bに設けた段部10を正面補助レール部10eといい、対向する両側部の補助側壁部4c、4dに設けた段部10を横補助レール部10f、10fという。
上側の取り付けピン13aは上部周縁部7aの下側近傍に固定され、下側の取り付けピン13bは段部10の下側近傍に固定されているため位置がずれている。また、取り付けピン13a、13bは主シンク3と補助シンク4の境界に設けられていれば、正面側壁部3bに固定されていてもよい。
図5に示すように、仕切部材15は主シンク3と補助シンク4との境界において、両端部を取り付けピン13a、13bに係合させて取り付けられている。仕切部材15は段部10近傍と上部周縁部7aとの間で主シンク3と補助シンク4を区画しており、段部10近傍の仕切部材15より下方は底部3a及び補助底部4aとの間が開口している。
図6(a)〜(c)において、仕切部材15は互いに略平行で棒状の上部梁部材16と下部梁部材17とが上下方向に配設され、その両端部に略コの字形状の第一連結部18及び第二連結部19が連結固定されている。上部梁部材16と下部梁部材17は例えば亜鉛ダイカスト製等の金属部材からなる。第一連結部18及び第二連結部19は例えば合成樹脂部材からなることで着脱時の衝突音等を低減できて好ましい。
しかも、第一及び第二連結部18,19は上アーム部18a,19aの上部梁部材16に近接した部分と下アーム部18b、19bの下部梁部材17から離れた部分とに連結アーム18c、19cが連結されている。これにより、図6(c)の側面視で示すように、上部梁部材16と下部梁部材17は上下方向と水平方向に離間すると共に、上部梁部材16に対して下部梁部材17がより前方に突出した位置で第一連結部18及び第二連結部19に連結されて段部10に対応している。
なお、凹溝部18d、19d、18e、19eは外側に開口が形成され、内側は閉鎖されたストッパー面とされている。そのため、仕切部材15を取り付けピン13a、13bに装着した際、凹溝部18d、19d、18e、19eを各取り付けピン13a、13bにそれぞれ嵌合させて正しく位置決めできる。また、凹溝部18d、19d、18e、19eを貫通孔にしてもよい。
本実施形態によるキッチンシンク1のシンク本体1Aによれば、取り付けピン13a、13bに対して着脱可能な仕切部材15を取り付けた状態で、主シンク3と補助シンク4を区画して個別の機能やスペースを持たせることができる。例えば主シンク3は洗い場等として用い、補助シンク4はワイヤーポケット20等のサポート部材Sを設置してスポンジやたわしやブラシ等の洗浄用具や洗剤等の小物類の水切り兼用置場として使用できる。また、仕切部材15を取り外した状態では、主シンク3と補助シンク4を一体にした洗い場等として利用できる。
図1、図8及び図9において、主シンク3との境界を仕切部材15で仕切られた補助シンク4内には籠状のワイヤーポケット20が設置されている。ワイヤーポケット20はスポンジやたわしやブラシ等の洗浄道具、洗剤、その他の小物類等を載置して水切り可能に保管するものである。
ワイヤーポケット20の側部にはワイヤーポケット20を左右に仕切る仕切板23を取り付けてもよい。仕切板23は上部に設けた例えばフック部をワイヤーポケット20の係止部20aのワイヤーに引掛けて、仕切板23の下部を自重でワイヤーポケット20の側部のワイヤー等に当接して保持できる。仕切板23によってワイヤーポケット20を左右に区画することで、スポンジやたわしやブラシ等を食器用の洗浄道具と排水口5やダストボックス22等の洗浄道具とに区別して設置することができる。
この場合、仕切部材15の下部梁部材17は段部10の下側に位置する取り付けピン13bに係止されている。仕切部材15を取り付けた状態で第一水切り籠25の着脱作業を行える。
また、第一水切りプレート27は長片の側部が左側の横側壁部3dに設けた横レール部10cに載置されていてもよく、この場合、一層安定して支持される。しかも、第一水切りプレート27も手前側壁部3cの手前レール部10bと下部梁レール部17aとの上をスライド移動可能である。
これら第二水切り籠29や第二水切りプレート30も食器や調理器具、食材等の水切り対象物の水切りを行うものである。第二水切り籠29や第二水切りプレート30も、カウンター2の上面と上面部7の上部周縁部7a及び上部梁レール部16aに沿ってスライド移動可能とされている。
なお、第二水切り籠29や第二水切りプレート30に代えて、まな板をカウンター2の上面と上部周縁部7a及び上部梁レール部16aとの上に設置してもよい。
また、仕切部材15はシンク本体1Aにおける排水口5の上方に位置するため、排水口5やその周辺の底部3aや補助底部4aを視覚的に見えにくくして隠すことができる。
しかも、仕切部材15に上部梁部材16と下部梁部材17を設けたため、ワイヤーポケット20等に収納した洗剤等の落下を防ぐと共に、上部梁部材16と下部梁部材17の間を目視できるため視覚的な狭さや閉塞感を感じさせない。更に仕切部材15の上部梁レール部16aと下部梁レール部17aを段部10と共に第一及び第二水切り籠25,29や第一及び第二水切りプレート27、30等を設置する支持部として利用できる。
また、下部梁部材17の下部梁レール部17aは段部10の正面側壁部10bと略面一であるため、段部10に設置した第一水切り籠25や第一水切りプレート27等を仕切部材15と干渉することなく着脱操作することができる。ワイヤーポケット20を補助シンク4に設置した状態で仕切部材15を着脱することもできる。
しかも、主シンク3の例えば中央領域等で水栓から水を流して野菜等の食材や食器等の洗浄作業や水仕事に使用できる上に、その両側部には段部10やカウンター2の上面や上部周縁部7aや仕切部材15に第一水切り籠25、第二水切り籠29や第一及び第二水切りプレート27、30等を設置できるため、キッチンシンク1のスペース全体を効率よく有効利用できる。
この場合には、仕切部材15の前方に設置した補助シンク4のワイヤーポケット20等に設けた洗浄用具や洗剤等を隠すことができるため、外観上の見栄えが良くなる。なお、実施形態における仕切部材15の上部梁部材16及び下部梁部材17と変形例による仕切遮蔽部32は仕切り用区分け部に含まれる。
この場合でも、補助シンク4内で段部10上にワイヤーポケット20等を載置できる。また、主シンク3内で、段部10の正面レール部10a及び下部梁レール部17aと手前レール部10bの上に第一水切り籠25や第一水切りプレート27等を設置できる。同様に上面部7の上部周縁部7aや上部梁レール部16a上やカウンター2の上面にも第二水切り籠29や第二水切りプレート30等を設置できる。
また、仕切部材15の取付部として上側の取り付けピン13aと下側の取り付けピン13bを対向する位置に設けたが、少なくとも上側の取り付けピン13aが対向して設置されていればよい。下側の取り付けピン13bは省略可能である。この場合、取り付けピン13aと凹溝部18d、19dは断面多角形状等の回転を阻止するように形成することが好ましい。
また、上述した実施形態や変形例では台所や洗い場等で使用するキッチンシンク1について説明したが、本発明はキッチンシンク1に限定されることなく、キッチン以外の各種の用途のシンク(流し台)に用いることができる。
1A シンク本体
3 主シンク
3b、3c、3d、3e 側壁部
4 補助シンク
4b、4c、4d 補助側壁部
7a 上部周縁部
10 段部
10a 正面レール部
10b 手前レール部
10c、10d 横レール部
10e 正面補助レール部
10f 横補助レール部
12 位置決めピン
13a、13b 取り付けピン
15 仕切部材
16 上部梁部材
17 下部梁部材
18 第一連結部
18a,19a 上アーム部
18b、19b 下アーム部
18d、19d、18e,19e 凹溝部
19 第二連結部
20 ワイヤーポケット
25 第一水切り籠
27 第一水切りプレート
29 第二水切り籠
30 第二水切りプレート
32 仕切遮蔽部
Claims (3)
- 上部と下部が水平方向に位置ずれした形状を有している仕切用区分け部と、
前記仕切用区分け部の両側に設けられていてシンクの取付部に着脱可能に装着される連結部と、
を備え、
前記仕切用区分け部の上部は棒状の上部梁部材であり、前記下部は前記上部梁部材と上下方向及び水平方向に離間した棒状の下部梁部材であり、
前記連結部は前記上部梁部材と下部梁部材の両端部にそれぞれ連結された略コ字状の部材であることを特徴とする仕切部材。 - 底部と側壁部を有していて上方に開口する内部空間が形成された主シンクと、
前記主シンクの前記側壁部の一部を外側に拡張して補助底部と補助側壁部が形成された補助シンクと、
前記主シンクと補助シンクの境界に着脱可能に装着された請求項1に記載された前記仕切部材と、
を備えたことを特徴とするシンク。 - 前記主シンクおよび前記補助シンクの高さ方向中間部分に段部が形成されるとともに、前記主シンクおよび前記補助シンクの上端周縁に板状の上面部が形成され、
前記仕切部材を取り付けた状態で、
前記下部梁部材の上面は平面状の下部梁レール部を構成し、該下部梁レール部はその両側に位置する前記段部の上面と略面一に位置し、
前記上部梁部材の上面は平面状の上部梁レール部を構成し、該上部梁レール部は前記上面部と略面一に位置している請求項2に記載されたシンク。
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