JP6642877B2 - キッチンシンク - Google Patents
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Description
また、特許文献1に記載の構造では、シンク内に食器洗剤やスポンジ等を収納するカゴ類や、まな板スタンド、水栓を立てるデッキスペースが無いため別途設けることになり、コスト高になったり、水仕舞いが悪いなど必ずしも使い勝手が良いとは言えなかった。
また、特許文献1に記載の構造と同様、特許文献2に記載の構造では、シンク内に食器洗剤やスポンジ等を収納するカゴ類や、まな板スタンド、水栓を立てるデッキスペースが無いといった問題があった。
さらに、例えば、硬い食材のカット、魚をさばくなど、力を入れても安定した状態でプレート類を使用したい場合、重なり合ったプレート同士がずれることは無いが、結合したプレートごとリブ上を左右に滑ってしまうことがあり、必ずしも使い勝手が良いとは言えなかった。
(1)本発明に係るキッチンシンクは、平面視矩形型のシンク本体と、前記シンク前方上部に上段支持面と、前記シンク後方上部に水栓取付デッキと、前記水栓取付デッキの一部がシンク底面にかけて後方に陥没したシンク後方凹部と、前記シンク後方凹部と向かい合う位置にシンク前方上部の上段支持面の一部がシンク深さ方向の途中にかけてシンク前方に陥没させたことで形成される中段支持面と、前記シンク後方凹部に装着する収納ラックと、前記収納ラックに調理補助具を保持する受け部と、前記シンクおよび収納ラックに架け渡し可能な調理補助具とを備えたキッチンシンクであって、前記中段支持面と前記調理補助具受け部上端が略同一水平面上にあることを特徴とする。
前記上段支持面と上段支持面下側壁の各々延長上に形成される稜線と、前記水栓取付デッキと水栓取付デッキ下側壁の各々延長上に形成される稜線との間隔と、略同一であることが好ましい。
(3)本発明に係るキッチンシンクにおいて、前記シンク本体の上段支持面および水栓取付デッキに架け渡した調理補助具または、中段支持面および収納ラックにおける調理補助具受け部に架け渡した調理補助具のうち、少なくともいずれかが左右にスライド可能であることが好ましい。
(5)本発明に係るキッチンシンクにおいて、前記シンク本体における全ての側壁が、上端から下端に行くに従って鉛直または窄まる方向に傾斜していることが好ましい。
また、調理補助具のサイズ別の種類を低減できることにより、プレート類によるコスト高を抑制し、プレート類の洗い物を増やすことなく、収納スペースの確保も容易なキッチンシンクを提供できる。
本発明のキッチンシンクによれば、上段支持面側または中段支持面側に架け渡した調理補助具を左右にスライド自在とすることで、左右に隣接する調理補助具の左右間隔を調整できる。このため、調理補助具間の左右間隔を拡げることで水栓からシンク底面へ吐水できる領域が広がり、シンク底面の残材を洗い流すことができ、使い勝手が向上する。
図1は本発明の第1実施形態に係るシンク本体および収納ラックの平面図である。
図2は図1におけるシンク本体および天板および収納ラックのX−X断面図である。
本実施形態のシンク本体1において、水栓取付デッキ105の間口(DまたはF)がシンク本体1の左右どちらかに片寄っていても良い。即ち、図1の形態では後方凹部102をシンク本体1の後部側幅方向中央部に設けているので、後方凹部102の左右両側に均等幅の水栓取付デッキ105を設けている。しかし、後方凹部102をシンク本体1の右側寄りか左側寄りの部分に設け、左右異なる幅の水栓取付デッキ105を設けた構造を採用しても良い。
これらの前傾防止突起107は、シンク後方凹部102の左右両方の収納棚支持面106の前縁部(シンク本体の中央部側よりの前縁部)において前縁部の底部から上部まで達するように形成されている。このため、シンク後方凹部102の前面側の開口部幅は、図6にも示されているように、シンク内側に開口する部分で若干絞られている。即ち、前傾防止突起107は、シンク後方凹部102の収納棚支持面106よりもシンク内側に若干せり出すように突出されている。
また、シンク本体1の製造方法としては、人工大理石などの樹脂成形ではプレス成形や注型成形等、また、ステンレスなどの金属ではプレス成形等、一般的な一体型成形にてして製造することができる。
プレートスタンド401には、図4に示す水切りプレート6やまな板7などを立てかけることができ、収納棚400には台所用洗剤やスポンジなどを収納することができるだけでなく、ペットボトルや紙パックなどの空容器を上下逆さまにして干したりすることも可能である。また、収納ラック4の前方下端には調理補助具下側受け部404が設けられている。
収納ラック4を前記シンク後方凹部102にその上方から落とし込むように装着させると、収納棚側方部406を前記収納棚支持面106に置くことができ、かつ同時に収納ラック4の前傾防止部409が前記収納ラック前傾防止突起107に係止されるので、収納棚後部405は前記シンク後方凹部後方側壁103に沿って係止される。
プレートスタンド401の左右底部側から左右2本の連結具403を斜め下方前方側にそれぞれL字型に延出させ、連結具403の下端延出部上に細い金属ロッドを複数本前後左右に並設して横長の棚状に一体化した収納棚400が形成されている。
収納棚400は、図1、図2、図6等に示すようにシンク後方凹部402に挿入した場合に、その底部に沿って隙間無く収容できる大きさの輪郭形状に形成されている。
収納棚400は、シンク後方凹部102の平面視内郭形状と略同等の平面視外郭形状を有する外周枠400Aと、この外周枠400Aと交差するように形成された複数本の横桟材400Bを主体として構成されている。
なお、調理補助具受け部404(外周枠400A)を構成する金属ロッドは、調理補助具を支える強度を確保するため、収納棚400を構成する他の金属ロッドより直径を大きくすることが望ましい。
収納棚400の平面視外郭形状はシンク後方凹部102の平面視内郭形状と略同等に形成されているので、収納棚400をシンク後方凹部102の底面に沿って隙間無く設置することができる。
このとき調理補助具下側受け部404に荷重がかかっても、前傾防止部409と前記収納ラック前傾防止突起107との係止および収納棚後部405と前記シンク後方凹部後方側壁103との係止により、収納ラック4が前傾することがなく、前後に動いて調理補助具が脱落することがなく、さらに同時に脚部402が前記天板2に載ることで、前記プレートスタンド401に荷重がかかっても収納ラック4が後傾することがない。
即ち、同じ奥行きの調理補助具なら、上段支持面104と水栓取付デッキ105の間と、中段支持面103と調理補助具下側受け部404の間のどちらにも掛け渡すことができる。図1に示す状態では、同じ奥行きの調理補助具ならば、シンク本体1の左右両側と中央側の3ヶ所のいずれの位置であっても架け渡すことができる。
まな板前後受け部70は、シンク本体1の前方上部の上段支持面104と後方の水栓取付デッキ105との間、及び、中段支持面103と前記収納ラック4における調理補助具下側受け部404との間に係止できる形状となっている。
水切りカゴ前後受け部80は、シンク本体1の前方上部の上段指示面104と後方の水栓取付デッキ105との間、及び、中段支持面103と前記収納ラック4における調理補助具下側受け部404との間に係止できる形状となっている。
図6は図1におけるZ−Z断面図に対し、図4に示す各調理補助具の設置例を重ねた図である。
図7は図1におけるシンク本体1、天板2および収納ラック4のX−X断面図に対し、図4に示す各調理補助具の設置例を重ねた図である。
また、例えば上段にまな板7を架け渡して使用した場合は通常のカット作業として使用できる。一方、中段にまな板7を架け渡して使用した場合、例えば糸こんにゃくや豆腐などの水気を多く含む食材のカットに便利である。
さらに、水栓取付デッキ105の間口(DまたはF)を同一ではなく、左右どちらかに片寄せすることにより、上段支持面104と水栓取付デッキ105に架け渡した調理補助具も左右にスライドさせることができるようになり、上段、中段のいずれかで調理補助具をスライドさせることが可能となる。
図9は図1におけるシンク本体1、天板2および収納ラック4のX−X断面図に対し図8における中段の調理補助具を重ね合わせる手順を示した図である。
中段支持面103と収納ラック4における調理補助具下側受け部404との間に水切りプレート6を架け渡す。
次に、架け渡した水切りプレート6の上に裏面6cを上にしたまな板7を接近させ、まな板7の後部側のまな板前後受け部70を斜め下方に向けて水切りプレート6と調理補助具上側受け部407の間に差し込み、続いてまな板7の前部側を水切りプレート6に重ね合わせることで水切りプレート6とまな板7を重ねて使用することができるようになる。
また、前後方向は中段支持面上側壁111と調理補助具上側受け部407により抑止され、上下方向は調理補助具下側受け部404及び調理補助具上側受け部407により保持されことで、3方向に対する移動抑制効果が発揮される。
これらにより、調理補助具を2つ重ねることで耐圧強度を増すことができ、かつ、まな板7が前後、左右に位置ずれることを抑制できる。
このとき、まな板7c面の設置高さは、天板2に一般的なまな板9を置いた際の上面よりおよそ8cm前後下方であることが望ましく、例えば、かぼちゃなど大きくて硬い食材をカットをする際に天板2の上で行うより力を入れやすい。
また、まな板7をシンク底面108から浮かせて配置していることにより、水を流しながら魚をさばく等の調理作業であっても、まな板7を含めて調理補助具自体が横すべりしにくく安定した状態で調理することが可能となる。
例えば、硬い食材のカット、魚をさばく時、力を入れ易く、力を入れてもまな板7が位置ずれすることのないシンク本体1の中段にまな板7を安定支持することができ、このまな板7はシンク本体1の上段にもそのまま適用することができる。
このため、奥行き同一サイズの水切りプレート6、まな板7、水切りカゴ8を用意しておけば、これらのいずれであっても中段と上段に使い分けて使用することができ、必要最低限の数の調理器具を用意しておけば、シンク本体1の種々の位置にて立体的な使い分けができる。
102:シンク後方凹部、103:中段支持面、104:上段支持面、
105:水栓取付デッキ 、106:収納棚支持面、
107:収納ラック前傾防止突起、108:シンク底面、
109:中段支持面下側壁、110:上段支持面下側壁、
111:中段支持面上側壁、112:水栓取付デッキ下側壁、
113:シンク後方凹部後方側壁、114:シンク左右側壁、
2:天板、3:水栓、30:水栓台座 31:水栓スパウト、
4:収納ラック、400:収納棚、401:プレートスタンド、402:脚部、
403:連結具、404:調理補助具下側受け部、405:収納棚後部、
406:収納棚側方部、407:調理補助上側具受け部、408:左右移動抑止部、
409:前傾防止部、
5:キッチンキャビネット、6:水切りプレート、6c:水切りプレートの裏面、
60:水切りプレート前後受け部、61:水切りプレートコーナー受け部、
7:まな板、7c:まな板の裏面、70:まな板前後受け部、71:まな板コーナー受け部、
8:水切りカゴ、80:水切りカゴ前後受け部、81:水切りカゴコーナー受け部、
9:一般的なまな板。
Claims (5)
- 平面視矩形型のシンク本体と、前記シンク前方上部に上段支持面と、前記シンク後方上部に水栓取付デッキと、前記水栓取付デッキの一部がシンク底面にかけて後方に陥没したシンク後方凹部と、前記シンク後方凹部と向かい合う位置にシンク前方上部の上段支持面の一部がシンク深さ方向の途中にかけてシンク前方に陥没させたことで形成される中段支持面と、前記シンク後方凹部に装着する収納ラックと、前記収納ラックに調理補助具を保持する受け部と、前記シンクおよび収納ラックに架け渡し可能な調理補助具とを備えたキッチンシンクであって、前記中段支持面と前記調理補助具受け部上端が略同一水平面上にあることを特徴とするキッチンシンク。
- 前記中段支持面と中段支持面下側壁の各々延長上に形成される稜線と、前記収納ラックにおける調理補助具受け部前端との間隔が、
前記上段支持面と上段支持面下側壁の各々延長上に形成される稜線と、前記水栓取付デッキと水栓取付デッキ下側壁の各々延長上に形成される稜線との間隔と、
略同一であることを特徴とする請求項1に記載のキッチンシンク。 - 前記シンク本体の上段支持面および前記水栓取付デッキに架け渡した調理補助具、または、前記中段支持面および前記収納ラックにおける前記調理補助具受け部に架け渡した調理補助具のうち、少なくともいずれかが左右にスライド可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキッチンシンク。
- 前記シンク中段支持面および前記収納ラックの調理補助具受け部に架け渡し可能な調理補助具のうち、2つを重ね合わせて設置する際、前記収納ラックにおける前記調理補助具受け部の上下間に、重ね合わせた2つの調理補助具が左右にずれないよう嵌合自在とされることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキッチンシンク。
- 前記シンク本体における全ての側壁が、上端から下端に行くに従って鉛直または窄まる方向に傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のキッチンシンク。
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