JP3615270B2 - 流し台 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、水槽に左右方向にスライド自在なプレートを備えた流し台において、実際の使い勝手を考慮して大型のボール、鍋、釜が水槽にそっくり入るようにすると共に併せて洗剤やスポンジを置くトレーを設けるようにした流し台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より流し台の水槽の前後に渡す小水槽、調理プレート、水切プレートは多くのメーカーで供給されている商品で一般的に見受けられるものである。
さらに、水槽の奥行きの一部を広くして、大型の鍋などの調理用具などを水槽に入れて洗浄することができるようにしたものも知られている。
さらには、水槽の後壁とバックガードの間に収納ポケットを設けるようにしたものも多く提案され実際の商品で散見する。
【0003】
しかし、これらの構造は単独で提供されているもので、例えばスライドするプレートを備えた流し台では大型の調理用具をそっくり収納して洗浄したりすることはできず、全体として奥行の長い流し台では水槽の後壁とバックガードの間に洗剤やスポンジを置くスペースを形成することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、主な狙いとしては流し台で毎日頻繁に用いる洗剤やスポンジ、タワシなどの洗浄剤や清掃用品を流し台の水槽の至近箇所におくスペースを確保し、しかも、清掃用具からの水滴が水槽内に導かれるようにして周囲を汚さず、併せて流し台全体のデザインを変更する必要がないようにしたものである。
加えて、洗剤や清掃用具を置くスペースの重畳的利用として水槽の奥行を広くして大きな調理用具をすっぽり水槽内に収納して調理、洗浄することができるようにしたのである。
さらには、変形の水槽となっても現在では標準装備となっている水槽の左右方向へのプレートも用いることができるようにしたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明では従来のこのような課題を解決すべく種々検討を重ねた結果完成したもので、その要旨とするのは、水槽の前後の上端縁に掛け渡してスライド自在としたプレートを備えた流し台において、大型の調理用具をすっぽり収納できるように水槽後壁側に膨出水槽部を形成し、この膨出水槽部の左右には水槽と一体のつば辺を設け、一方にはカランを他方にはポケットを設け、膨出水槽部上を被い取り外し自在に配置するスポンジなどを載置するトレーを設け、このトレーには取り付け状態でプレートが水槽を左右方向にスライドできるような段部を設けるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に即してこの発明の内容を説明する。
流し台Sは、木製あるいは人工大理石製の天板1に方形の穴(図示せず)を設け、ここにステンレス鋼板製の水槽2をはめ込み取付金具及び又は接着剤などで固定するようにしたものである。全体をステンレス鋼板製のものとしても良い。
水槽2は基本的形状は平面方形をなすが、水槽後壁21側に膨出水槽部22を突出形成して水槽奥側の奥行きを広くした変形水槽とし、大型の鍋、釜、ボールなどの調理用具をすっぽり収めることができるようにしてあり、その周縁には一段低く形成した段縁23を設けてある。図示の例では膨出水槽部22をほぼ方形としてその左右にも水槽2と一体の幅広のつば辺24、25を設け、一方にはカラン3、3を起立させ、他方には小物収納用のポケット4を埋設するようにしてある。
膨出水槽部22をほぼ平面長方形状としているが、これに限定されるものではなく半円形、半楕円形その他所望の形状とすることができる。
【0007】
そして、この水槽2の前後の段縁23に小水槽5及びプレート6を渡し、左右にスライドするようになっている。
図示の例では、段縁23は一段なので小水槽5とプレート6は重ね合わせたり独立してスライドさせることはできないが、段縁23を二重に設ければ可能となる。
【0008】
膨出水槽部22上を被い取り外し自在とするトレー7を設けるようにする。
このトレー7上には、食器、調理用具、水槽を洗浄するための洗剤、スポンジ、たわしのように毎日頻繁に用いるものをおく。そこで、表面に多数条のスロット71を穿ち水切りをよくし、両側には小孔72を設けて、水槽の段縁23に起立させたピン23aにはめ込み取り外し自在であって確実に保持されるようにしてある。このトレー7の表面はつば辺24、25とほぼ面一になるようにする。
また、水槽後壁21側のプレート6が橋架される段縁23が不連続なのでプレート6がスムースにスライドできないので、トレー7の前縁には水槽2の段縁23と面一な段部73を形成してある。このような構成を採用することにより、膨出水槽部22の間口幅がプレート6の幅より広くても落下することがないのである。
【0009】
これまでの実施例でプレート6を左右方向にスライドさせるのに水槽2の周縁に段縁23を設けて案内させるようにしたが、水槽2の前後の上端縁に掛け渡しスライドできればよいので、段縁23を備えずプレート6の前後に水槽2上端縁へのL形などの橋架片(図示せず)を設けて掛け渡すようにしてもよい。
トレー7を保持するのに図示の例では小孔72とピン23aによっているが、、例えば、磁石や吸盤などのように一時的取り付け手段をもってなすこともできる。
プレート6は調理プレート(図1)、水切りプレート(図2)の外に、プレート上にまな板などを組み合わせた公知のものとすることもできる。
【0010】
【発明の効果】
この発明は以上のような構成からなるもので、流し台の水槽の奥行方向の一部を広くして大型の調理用具を納めて調理、洗浄することができる。
しかもこの広くしたスペースにトレーをおき、このトレーに洗剤やスポンジなどの毎日頻繁に用いる清掃用具を適切に配置することができる。
さらに、水槽の左右方向にスライドするプレートを備えたものとすることができたので、全体として極めて使い勝手の良い流し台を提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る流し台の要部斜視図である。
【符号の説明】
S 流し台
1 天板
2 水槽
21 水槽後壁
22 膨出水槽部
23 段縁
23a ピン
24 つば辺
25 つば辺
3 カラン
4 ポケット
5 小水槽
6 プレート
7 トレー
71 スロット
72 小孔
73 段部
Claims (4)
- 水槽の前後の上端縁に掛け渡してスライド自在としたプレートを備えた流し台において、大型の調理用具をすっぽり収納できるように水槽後壁側に膨出水槽部を形成し、この膨出水槽部の左右には水槽と一体のつば辺を設け、一方にはカランを他方にはポケットを設け、膨出水槽部上を被い取り外し自在に配置するスポンジなどを載置するトレーを設け、このトレーには取り付け状態でプレートが水槽を左右方向にスライドできるような段部を設けるようにしたことを特徴とする流し台。
- 水槽を方形に形成すると共に、周縁ないし前後縁に段縁を備えた流し台とし、トレーの段部と水槽の段縁がほぼ面一となるようにしたことを特徴とする請求項1記載の流し台。
- 請求項2記載の流し台において、トレーが平板であって表面に水切り穴を設けるように構成したもの。
- トレーを膨出水槽部上に保持するため、トレーの周側部に複数の止め穴を設け、この止め穴に対応するピンを水槽周縁に突設するようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の流し台。
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JP14969295A JP3615270B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 流し台 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14969295A JP3615270B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 流し台 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP14969295A Expired - Fee Related JP3615270B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 流し台 |
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- 1995-05-25 JP JP14969295A patent/JP3615270B2/ja not_active Expired - Fee Related
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