JP7066532B2 - 浴室用カウンターの取付け構造 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 (1)株式会社ハウステック刊行 システムバスルーム フェリテプラス・フェリテのパンフレット 2018年3月 (2)第39回ジャパン建材フェア展示 2018年3月16日~17日 (3)ウェブサイト掲載 株式会社ハウステック リリース・お知らせ 2018年3月20日 (4)株式会社ハウステック各ショールームおよび各営業所への卸し 2018年4月1日
本発明は、浴室壁面に取付けられた取付け部材に対して、天板部材が着脱自在に取付けられた浴室用カウンターの取付け構造に関する。
従来、浴室用カウンターは浴室の壁面に固定された取付け部材を介して、天板部材が固定されている物が広く用いられている。
しかし、カウンターが固定されているため、天板部材の裏面や取付け部材及び壁面との間、カウンター下方の床などの清掃がしにくい為、汚れが残り易くまたカビの発生を招くなど、浴室内の外観や環境を悪化させる虞があるため、カウンター周りの清掃性を改善し浴室内を衛生的に使用したい要望があった。
そこで、以下の特許文献1では、浴室の壁バネルに設けたカウンターの水栓取付け金具に引掛け金具を螺着させ、そこに湯桶台の係合部を係合させてカウンターを着脱可能にする構造が開示されている。
また、以下の特許文献2では、浴室の壁面に設けたベース部材の全長に渡って設けた嵌合凹部に、カウンター部材の嵌合凸部を挿入することで、ベース部材からカウンター部材を着脱自在とする構造が開示されている。
さらに、図12に記載の従来構造では、天板部材10の前端縁に下向きのフック部10aを設け、天板部材10の後外端縁に下向き板状の係止片10bを設け、この天板部材10を側面視L型の取付け部材11で水平支持した構造が考えられる。
図12に示す従来構造では、天板部材10の前面内側に取付け部材11のフック部10aを引掛け、その後天板部材11の後外縁端の係止片10bを取付け部材11の溝11aに上方より嵌合させて、天板部材11を着脱可能にする構造が考えられる。
特開2001-346708号公報 特開2011-183118号公報
特許文献1に記載の構造では、カウンターと湯桶台が接触した状態で脱着することで、双方の接触面に傷等が発生すると共に、係合部分には着脱する為の隙間を設ける必要があり、その隙間により湯桶台にガタツキ等が発生するなどの問題点があった。
特許文献2に記載の構造では、ベース部材の全長に渡って設けられた嵌合凹部に湯水や汚れが溜まり易く、汚れた部分の清掃がしにくいなどの他に、汚れやゴミの堆積によりスムーズな嵌合が阻害される虞があるなどの問題点があった。
さらに、特許文献1の構造、特許文献2の構造共、天板部材に載置される湯水を溜めた洗面器等の加重等により、天板部材と取付け面の当接部下端を支点とし、天板部材と取付け面の当接部上端が作用点となり、取付け面当接部上端に隙間が発生しやすい構造であるなどの問題点があった。
図12に記載の従来構造では、天板部材10の壁側を持ち上げて着脱作業を行う為、天板部材10の上面に残留した湯水が利用者にかかったり、上方に配置されている水栓装置やシャワーホースと干渉することで天板部材10の着脱性を低下させてしまうなどの問題点があった。
さらに、天板部材10と壁面との間に取付け部材の嵌合部が露出してしまい、外観を損ねてしまうなどの問題点があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、着脱が容易であって、清掃性に優れ、嵌合部が目立たない浴室用カウンターの取付け構造の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
(1)本発明の浴室用カウンターの取付け構造は、浴室の壁面に対して固定された2以上の取付け部材と、前記取付け部材の上面に着脱自在に取付けられる天板部材と、を備えたカウンターの取付け構造において、平面視矩形型で四方端を垂下片で囲まれた天板と、前記天板の前縁側垂下片下端より内方に突出した前側掛部と、前記天板の裏面より下方に突出したL字形状の内側掛部と、を前記天板部材に備え、前記天板を受ける受け片と、前記受け片の上面に前後に並列に突出した第1の突出部および第2の突出部と、前記第1の突出部より先端側に設けた第1の係合部と、前記第2の突出部の上端より水平方向に突出させた第2の係合部と、を前記取付け部材に備え、前記取付け部材の上面に前記天板部材を載置し、前記天板部材を水平移動させることで、前記前側掛部に前記第1の係合部を、前記内側掛部に前記第2の係合部を、個々に着脱自在に係合したことを特徴とする。
(2)本発明の浴室用カウンターの取付け構造は、(1)に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記2以上の取付け部材を連接する連接部材と、前記連接部材と当接するように前記天板の裏面下方に突出して設けられた支え部とを設けたことが好ましい。
(3)本発明に係る浴室用カウンターの取付け構造において、(1)または(2)に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記天板の壁面当接辺の略中央部に内方に窪んだ凹部を設けた構成を採用できる。
(4)本発明に係る浴室用カウンターの取付け構造において、(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の前記天板部材は樹脂一体成形品である構成を採用できる。
(5)本発明に係る浴室用カウンターの取付け構造において、(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記天板の前記垂下片下端のそれぞれの角部に少なくとも1以上の突出した脚部材を設けた構成を採用できる。
(6)本発明に係る浴室用カウンターの取付け構造において、(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記第1の突出部と前記第2の突出部の先端にキャップを設けた構成を採用できる。
(7)本発明に係る浴室用カウンターの取付け構造において、(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記天板が、浴室内に設けられた浴槽のフランジ部に架け渡して配置可能な長さに形成された構成を採用できる。
本発明によれば、カウンターの天板部材を取付け部材から水平前後方向に移動させることで、天板部材の着脱作業を容易に行うことができる。また天板部材は着脱しなくても手前に引き出した状態でシャワーをかけると壁面やカウンター下方の床面を洗い流し綺麗な状態を保つことができ、清掃性に優れている。
さらに、天板部材の水平移動のみで天板部材の着脱ができるので、天板部材着脱の際に天板部材上方に配置される水栓やシャワーホースとの干渉を回避でき、天板部材上の湯水が利用者にかかることを防止することができる。
また、取付け部材より離脱した天板部材を、浴槽のフランジ部に掛け渡して、トレーとして使用することができる。
本発明において、取付け部材の連接部材に天板裏面下方に突出した支え部を当接させた構造とすることで、天板中央部の耐荷重性能が向上するので、天板部材の薄型化、軽量化を図ることができる。
本発明において、天板の壁面当接辺の中央部に凹部を設けることで、天板上の湯水等を壁側に排水させて利用者へかかることを防止することができる。また、天板中央部から流れた湯水は壁面を伝い洗場面へ流れることでカウンター下の汚れの蓄積を防止する。
さらに、カウンターと壁面当接の中央部が離間されていることで、カウンターの左右両端と壁面との隙間に多少のばらつきが生じても外観を損なうことを軽減することができる。また、凹部に手を挿入することで天板の離脱作業を容易に行うことができる。
本発明において、天板部材を樹脂一体成形品とすることで、天板部材に接合部が生じることがなく、外観と清掃性の向上を図ることができる。
本発明において、天板の垂下片下端のそれぞれの角部に少なくとも1以上の突出した脚部材を設けることで、天板を洗い場床面や浴槽上面等に置いた場合の傷付防止を図ることができる。また、天板部材を浴槽のフランジ部に架け渡して使用する場合、滑り防止とフランジ部への傷付防止を図ることができる。
本発明において、第1の突出部と第2の突出部の上面にキャップを設けたことで、天板部材を取付けた状態でのガタツキ防止と抜け防止を図ることができる。また、裏面を洗う時に天板を反転させて取付け部材の上面に置いた場合の傷付防止を図ることができる。
本発明では、天板部材を壁面や浴槽エプロンと離隔することができ、清掃性の向上を図ることができる。また、カウンターと浴槽エプロンとの連接をともなわない為、カウンターよりの浴槽エプロンを分割する必要がなく、浴槽エプロンを1枚物にて構成することができる。
本発明の実施形態にかかるカウンターの取付構造を備えた浴室及び浴槽を表す斜視図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターの使用状態の模式図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターを示す分解斜視図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターの断面図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターを取外した状態の断面図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターの天板平面図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターの側端面を表す断面図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターの天板裏面図である。 本発明の実施形態にかかるカウンターを浴槽上面で使用している状態の模式図である。 従来構造のカウンター中央部からの水の流れを示す模式図である。 本発明の実施形態にかかるカウンター中央部からの水の流れを示す模式図である。 従来のカウンター取付け構造の参考事例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるカウンターの取付け構造について図面を参照して説明する。
図1は浴槽2と洗い場4を備えた浴室1の一部を示す斜視図であり、浴槽2に隣接する壁面5の所定の高さにシャワー用の水栓3が取り付けられ、水栓3にシャワーホース310が接続され、水栓3の下方に取り付け部材6に支持されたカウンター9が設けられている。図1に示す例において、水栓3は浴槽2のフランジ上面高さより若干高い位置に取り付けられ、カウンター9は浴槽2のフランジ上面高さより若干低い位置に設置されている。
カウンター9は図2に示すように天板上面に洗面器12、シャンプー容器13やリンス容器14などの小物を設置するための平坦な上面を有する。
カウンター9においては、図3に示すように左右の取付け部材6により天板部材7が支持されている。
天板部材7は平面視横に長い長方形状の天板710からなり、天板710の全周縁には垂下片711が形成されている。図4に示すように垂下片711の高さ(上下方向長さ)は天板710の厚さの数倍程度に形成されている。天板710のコーナー部分は所定の曲率のアール部が形性されたエッジ形状とされている。
天板710は、図1に示すように浴室1の壁面5に沿って略水平に横長に設置されているため、以下、設置した状態の天板710において浴室1の内部側を前側、天板710において壁面5側を後側と適宜表記して説明する。
天板710の4周の垂下片711のうち、天板710の前側部分(天板710の一方の長辺部分)に位置する垂下辺711の下端部に天板710の裏面内側向きに延在された折曲片からなる前側掛部712が形成されている。前側掛部712はこの実施形態では図8に示すように天板710の前側部分の垂下片711のうち、左右のコーナー部分に近い位置において所定幅に渡るように2つ形成されている。
天板710の後側部分(天板710の他方の長辺部分)に位置する垂下片711と天板710の裏面中央部分との間の位置に、下方にL字形状となる内側掛部713が形成されている。図4に示す形態では、内側掛部713の上下高さは垂下片711の上下高さの半分程度に形成され、内側掛部713は天板710の後縁側に向くように折曲されるとともに、内側掛部713の横幅は後に詳述する取付け部材6の横幅(厚さ)と同程度の幅になるように(図8参照)形成されている。
なお、図8は天板710の裏面図であるので前側掛部712と内側掛部713はいずれも上方に突出するように描かれている。図8に示すようにこの実施形態では内側掛部713の横幅より前側掛部712の方が若干幅広に形成されている。
天板710の平面視形状を図6に示すが、天板710の前縁部分は直線状であるのに対し、天板710の後縁部分にはその長さの2/3程度を占める緩い円弧状の斜面からなる凹部730が形成されている。また、凹部730の平面視両端側から天板710の左右のコーナー部分に至る部分はいずれも平面視直線状に形成されている。
凹部730は天板710の内側に窪むように後縁側に形成され、図6に示す形態では凹部730の最も深い部分が天板710の奥行き(天板710の短辺側の長さ)の1/10程度を占めるように形成されている。換言すると、この凹部730の深さは、図1に示すように壁面5に天板710の後縁側直線状部分を当接させた状態において凹部730の部分を使用者の指が余裕をもって通過できる程度の深さに形成されている。
天板部材7は天板710に垂下片711、前側掛部712、内側掛部713を備え、更に後述する支え部714などを備えているが、天板部材7はこれらの部分を含めて全体を硬質樹脂により一定成形した樹脂一体成形品とされている。天板部材7を樹脂一体成形品とすることで、天板部材7の上面側に接合部を設けなくとも、天板部材7の裏面側に接合部を設ける構造とすることができ、天板部材外観の美観を向上し、天板部材7とその周囲の清掃性の向上を図ることができる。
取付け部材6は、側面視略5角形状で壁面5から洗い場4側に突出するように壁面5にほぼ直角に取り付けられている。取付け部材6は、図1に示すように水栓3の下方にカウンター9を水平に支持できるようにカウンター9の左右両側下方に配置されている。
取付け部材6は、その上面側に天板710を支持するための受け片610を有し、壁面5に接する取付面601と、取付面601の底部から水平に延出する底面602と、この底面602の先端側から斜め上方に延出する斜面603と、この斜面603の先端部から上方に延出して受け片610の上面に達する前面605を有する側面視略5角形状に形成されている。
前面605の上端部分において受け片610に達する部分には前方に水平に延出された突出片からなる第1の係合部621が形成されている。
受け片610の上面側において取付面601に隣接する位置に平面視長方形状の段部606が形成され、受け片610の上面側において段部606より前方側の部分に前後に離間して円錐台状の第1の突出部611と第2の突出部612が形成されている。第1の突出部611は前面605に近い位置に形成され、第2の突出部612は段部606に近い位置に形成されている。
第2の突出部612の上端前方側には水平向きの突出片からなる第2の係合部622が形成されている。
第1の突出部611と第2の突出部612の上面側にはこれらの上面を所定の厚さで覆うように軟質樹脂製のキャップ630が装着されている。
壁面5に固定された左右の取付け部材6の間には、これら取付け部材6、6を橋渡しするように丸棒状の連接部材8が取り付けられている。左右の取付け部材6の内側面であって前面605に近い部分に連接部材8の端部を嵌合するための穴部(図示略)が形成され、これらの穴部に連接部材8の両端部を挿入することで左右の取付け部材6、6間に掛け渡すように水平に丸棒状の連接部材8が支持されている。
取付け部材6に設けた段部606は天板710の後側の垂下片711を挿入可能な深さの段部606であり、図4に示すように段部606に天板710の後側の垂下片711を挿入した状態で第1の係合部621に天板710の前側掛部712を係合できるようになっている。また、この係合状態において第1の突出部611のキャップ630と第2の突出部612のキャップ630が天板710の裏面に隙間無く当接し、図4に示すように天板710の上面が若干壁面側に向かって下り勾配を有するように支持されている。
更に、天板710の裏面中央部より天板前側に近い位置に円柱状の支え部714が突出され、上述の係合状態において、図4に示すように支え部714が連接部材8の上に載置されるようになっている。
また、上述の係合状態において内側掛部713は、取付け部材6の第2の係合部622に係合するようになっている。
天板710を取り付ける場合は、図5に示す通り、段部606において第2の突出部612に近い側の位置に天板710の後側の垂下片711を挿入し、第1の突出部611と第2の突出部612の上に天板710の裏面を載置する。第1の突出部611と第2の突出部612の上にはキャップ630が装着されているため、天板710はキャップ630に密着してがたつき無く支持される。この状態において天板710の前側の垂下片711と前側掛部712は、取付け部材6の第1の係合部621よりも若干前方に位置されている。
図5に示す状態から天板710を後方側に水平にスライドさせると、図4に示すように天板710の後側の垂下片711が段部606の奥側に向いて水平にスライドし、前側掛部712が第1の係合部621の突出片の下に入り込むように係合するとともに、内側掛部713が第2の係合部622に係合して天板710が位置決めされる。
なお、上述の第1、第2の係合部621、622による係合は、天板710を取付け部材6の後方側に向けて水平にスライド移動することで解除することができる。
即ち、図4、図5で示す通り、天板710は水平方向に前後移動させることで係合離脱することができ、天板710の着脱作業を容易に行い得る構造となる。
また、天板710を水平前後方向移動で着脱できることにより、図1で示すようなカウンター上方にある水栓3やシャワーホース310との干渉を回避することができ、また、天板上面の残留水が利用者にかかることを防止することができる。
天板710を移動させる際、天板710の前端側を手で把持して移動させても良く、天板710の後側の凹部730に指を入れて天板710を移動させても良い。
カウンター9の天板710を手前側に水平移動させた状態では、天板710を壁面5と離間することができ、シャワー散水で壁面5を洗い流すことができ、清掃を容易に行うことができる。また、壁面5を伝わった水は洗い場面へ流れることでカウンター下の汚れの蓄積を防止することができる。
カウンター9の天板上面は図4で示す通り、壁面5に向かって若干の下り勾配をもつ傾斜面とされている。天板上面は図1、図6等に示す通り、壁面当接側に凹部730を設けることで天板上の湯水などを壁面5に向かって自然に流動させることでき、利用者に湯水がかかることを防止できる。
また、天板上面に下り勾配をもつことで、洗面器12やシャンプー容器13、リンス容器14などの物品の手前側への落下防止を図ることができる。
図2で示すようにカウンター9の使用状態では中央に洗面器12、左右にシャンプー容器13やリンス容器14を載置する。洗面器12を載置するカウンター中央部は図4で示す通り、カウンター裏面下方に突出した支え部714と取付け部材6と連結された連接部材8に当接されることで、天板中央にかかる荷重を連接部材8で受けることができる。
荷重を連接部材8で受けることができることから、天板710の薄型化、軽量化を図ったとしてもカウンター用として十分な剛性を得ることができる。
また。支え部714の先端に軟質部材715を取り付けることにより、連接部材8との間のガタツキを押さえることができる。
天板710の裏面は図7、図8で示す通り、コーナー部分に複数の脚部材720を形成することで着脱後は天板710を床面や浴槽上などに置くことができる。脚部材720の先端部は、図7に示すように垂下片711の先端より若干突出されている。
また、脚部材720を軟質部材で形成することで、床面や浴槽の傷付きを防止することができる。
例えば、図9で示す通り、取り外した天板710は、浴槽フランジ部210に架け渡して設置し、トレーとして使用することもできる。また、脚部材720を軟質部材で構成することで浴槽フランジ部210の傷付防止を行い、架け渡し時のガタツキ防止を行うことができる。
さらに、天板710をトレーとして使用しないときは、取付け部材6、6に係合して納めておくことで、トレーとしての天板710の収納場所を別途新たに設ける必要がない。
なお、天板710をトレーとして使用する場合などにおいて、剛性が高いことを重要視する場合は、天板710の薄型化、軽量化に拘らず、天板710を必要十分な厚さに形成することが好ましい。
図10はカウンターの天板710を壁面5に仮に密着配置している場合のシャワーヘッド311からの湯水の流れを示し、図11は本実施形態の天板710のように凹部730の存在により天板710と壁面5との間に間隙が形成されている場合のシャワーヘッド311からの湯水の流れを示す。
図10に示す構成の場合、シャワーヘッド311からの湯水の流れは天板710の奥側から前側へ、換言すると、使用者側への一方向の流れとなり、使用者に湯水がかかる危険性が高い。
これに対し、図11に示す構成の場合、シャワーヘッド311からの湯水の流れは天板710の奥側から前側への流れと天板710の奥側から凹部730を介し壁面5に沿って下方への流れの2つに分流する。換言すると、使用者側への湯水の流れが弱くなり、使用者に大量の湯水がかかる危険性が少なくなる。
本実施形態の構造によれば、天板710は着脱しなくても手前に引き出した状態でシャワーにより湯水をかけると壁面5やカウンター下方の床面を洗い流し綺麗な状態を保つことができ、清掃性に優れている。勿論、取付け部材6、6から天板710を取り外して取付け部材6、6周辺の壁面5を露出させることができ、この状態で壁面5と取付け部材6を清掃することができ、清掃性も良好となる。
本実施形態にかかる天板710と取付け部材6によるカウンター9の取付け構造であるならば、天板710を係止している第1の係合部621と第2の係合部622及びそれらの周囲が図1に示すように使用者から全く見えない。このため、係合部621、622の存在により浴室1の美観を損なうことがない。なお、係合部621、622や取付け部材6の上面は天板710を図2に示すように設置してカウンター9として使用している状態では隠されているので、汚れなどがあっても目立たないが、これらの部分が汚れた場合は係合部621、622の係合を解いて天板710を取付け部材6から取り外すと、これらの部分を容易に露出できるので、清掃作業が容易にできるようになる。
本実施形態の構造によれば、天板710を係合する場合、第1の係合部621と第2の係合部622の存在に加え、キャップ630を備えた第1の突出部611と第2の突出部612が天板下面をガタツキ無く支持し、軟質部材715を備えた支え部714が連接部材8に当接してガタツキ無く天板下面を支持するので、天板710をガタツキ無く支持できる。
また、天板710の裏面側の第1の突出部611と第2の突出部612およびこれらの周囲部分を清掃する場合、天板710を裏返して左右の取付け部材6の上に天板710を設置するが、この場合にキャップ630を備えた第1の突出部611と第2の突出部612が天板710の表面を支持するので、天板710を裏返して清掃する場合に天板710の表面に傷を付けることもない。
更に、天板710の着脱は天板710を水平に前後にスライドすることで実施できるので、着脱が容易なカウンター9の取付け構造を提供できる。
このため、浴槽フランジ部210に天板710を架け渡してトレーなどとして使用する場合に天板710を簡単に取り外して使用することができ、使用後に天板710を元の位置に戻す場合の作業も容易に実施できる。このため、図9に示すように入浴中に天板710をトレーとして利用しやすく、使い勝手の良好な浴室1を提供できる。
本実施形態の構造によれば、図1に示すように浴槽2とカウンター9を連接する構造とはならないため、カウンターよりの浴槽エプロン220を分割可能な構造とする必要が無く、浴槽エプロン220は樹脂一体成形品の1枚物で構成することができる。
このため、浴槽エプロン220は浴槽に対応したデザインや表面形状のものを自由に選択することができ、浴槽側面の美観向上に寄与する。
1…浴室、2…浴槽、210…浴槽フランジ部、220…浴槽エプロン、3…水栓、310…シャワーホース、311…シャワーヘッド、4…洗い場、5…壁面、6…取付け部材、606…段部、610…受け片、611…第1の突出部、612…第2の突出部、621…第1の係合部、622…第2の係合部、630…キャップ、7…天板部材、710…天板、711…垂下片、712…前側掛部、713…内側掛部、714…支え部、720…脚部材、730…凹部、8…連接部材、9…カウンター、10…天板部材、11…取付け部材。

Claims (7)

  1. 浴室の壁面に対して固定された2以上の取付け部材と、
    前記取付け部材の上面に着脱自在に取付けられる天板部材と、を備えたカウンターの取付け構造において、
    平面視矩形型で四方端を垂下片で囲まれた天板と、前記天板の前縁側垂下片下端より内方に突出した前側掛部と、前記天板の裏面より下方に突出したL字形状の内側掛部と、を前記天板部材に備え、
    前記天板を受ける受け片と、前記受け片の上面に前後に並列に突出した第1の突出部および第2の突出部と、前記第1の突出部より先端側に設けた第1の係合部と、前記第2の突出部の上端より水平方向に突出させた第2の係合部と、を前記取付け部材に備え、
    前記取付け部材の上面に前記天板部材を載置し、前記天板部材を水平移動させることで、前記前側掛部に前記第1の係合部を、前記内側掛部に前記第2の係合部を、個々に着脱自在に係合したことを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
  2. 請求項1に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記2以上の取付け部材を連接する連接部材と、前記連接部材と当接するように前記天板の裏面下方に突出して設けられた支え部とを設けたことを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記天板の壁面当接辺の略中央部に内方に窪んだ凹部を設けたことを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の前記天板部材は樹脂一体成形品であることを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記天板の前記垂下片下端のそれぞれの角部に少なくとも1以上の突出した脚部材を設けたことを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記第1の突出部と前記第2の突出部の先端にキャップを設けたことを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の浴室用カウンターの取付け構造において、前記天板が、浴室内に設けられた浴槽のフランジ部に架け渡して配置可能な長さに形成されたことを特徴とする浴室用カウンターの取付け構造。
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