JP3501108B2

JP3501108B2 - 流し

Info

Publication number: JP3501108B2
Application number: JP2000192143A
Authority: JP
Inventors: 雅哉坂本
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 2000-06-27
Filing date: 2000-06-27
Publication date: 2004-03-02
Anticipated expiration: 2020-06-27
Also published as: JP2002010841A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤、スポンジな
どを収納する収納ラックを設けた流しに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、平面視略長方形の長辺の一部
を窪ませて凹部を形成した流しが知られている。この流
しにおいては、凹部を形成したことにより、その短辺方
向の内寸が拡大して、流しの短辺よりも大きな直径の鍋
等を洗うことができる。また、この凹部に洗剤やスポン
ジなどを収納する収納ラックを設けたものも知られてい
る。このものにあっては、洗剤やスポンジなどを流しの
槽内に収納できるので、濡れた洗剤やスポンジ等の水滴
は水槽内に滴下して、これらをキッチンの天板上に載置
したときのように水滴により天板上が汚すようなことが
無いという利点がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、凹部に収納ラ
ックを設けた流しにおいて、大きな直径の鍋を洗う場合
には、鍋と収納ラックが干渉しこれが邪魔になることが
ある。そのような場合には、収納ラックを取り外すこと
になるが、取り外した収納ラックを、キッチンの天板上
に載置したような場合には、それらに付着した水滴や収
納した洗剤が溢れ出したりして天板上を汚すことがある
という問題点があった。また、取り外した収納ラックを
水槽の底部に載置した場合には、洗浄する鍋等に付着し
た油などにより、これを汚すことがあるという問題点が
あった。

【０００４】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、水槽内部の凹部に取り付
けた洗剤ラックを取り外した時に、都合の良い取付場所
を確保した流しを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の流しにあっては、平面視略長方形の流し本体の
槽内に、その長辺の一部を窪ませて収納ラックが収まる
凹部を形成し、槽内の短辺部と凹部の形状が略同一形状
としてあり、前記収納ラックは前記槽内の凹部と前記槽
内の短辺部の双方に取付可能とした。

【０００６】この流しによると、収納ラックに洗剤やス
ポンジなどを収納でき、それを流しの凹部および短辺部
の双方に取り付けることができる。これにより、通常は
凹部に収納ラックを取り付けておき、大きな直径の流し
を洗浄する場合などには、洗剤やスポンジを収納したま
ま短辺部に付け替えることができる。このとき収納ラッ
クは、槽内に位置するので、収納したスポンジから水滴
が垂れたり、洗剤がこぼれたような場合でも、これらは
槽内に流れ落ちて排水され、天板上を汚したりするよう
なことがない。さらに、収納ラックは短辺部、すなわち
流しの長手方向の端部に取り付けられるので、大きな直
径の鍋等を洗うような場合にも、収納ラックが邪魔にな
りにくい。

【０００７】また、収納ラックの外形を、短辺部と凹
部の双方に適合する形状とすることができる。

【０００８】また、収納ラックの両端部には略水平方向
に突出した突出部を形成し、短辺部の両端にはその突出
部が載置される段部を形成してもよい。この場合には、
突出部を段部に載置することで収納ラックを短辺部に取
り付けることができる。

【０００９】前記段部を長辺上端部の略全長に亙るよう
に形成してもよい。この場合には、段部に水切りプレー
ト等を載置することができる。

【００１０】前記凹部の両端部には、収納ラックの突出
部を載置する載置部を形成してもよい。この場合には、
収納ラックの突出部を載置部に載置することで、収納ラ
ックを凹部に取り付けることができる。

【００１１】前記凹部には収納ラックを係止するフック
を設けてもよい。この場合には、収納ラックをフックに
係止することで凹部に取り付けることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について、
図面に基づき説明する。図１は本発明の一実施の形態を
示す平面図であり、１は流し本体、１１は収納ラックで
ある。

【００１３】流し本体１は、ステンレス等で構成され、
図１および図３に示すように平面視略長方形であり、そ
の四隅は、図示するように円弧状に形成されている。流
し本体１の長辺には、その一部を窪ませて凹部２が形成
されている。凹部２は、その平面形状が、流し本体１の
短辺部３と略同形状である。すなわち凹部２は、流し本
体１の長手方向と同方向にのびる横長に形成され、その
両端部は、流し本体１の四隅と略同形状の円弧状に形成
されている。また、この凹部２の長手方向の長さと、短
辺部３の後述する段部４を含む長さは略同一である。

【００１４】流し本体１の槽内上端部には、段部４が設
けられている。段部４は、流し本体１の長辺に沿って、
凹部２を設けた部分を除いて設けられている。この段部
４の端部には、図１に示すように収納ラック１１を載置
することができる。また、段部４には、図示しない水切
りプレート等を載置して使用することもできる。一方、
凹部２の垂直な壁面には、図４に示すように収納ラック
１１を係止する先端が上方に屈曲したフック５が一対設
けられている。

【００１５】収納ラック１１は、図２に示すように、ス
テンレス等の金属棒を屈曲させると共に相互に溶接して
接続されており、上方が開口し、内部に横長の収納空間
を有する中空状に構成されている。この収納空間には、
流しで使用するスポンジや洗剤の容器等を収納すること
ができる。収納ラック１１は、図２（ａ）に示すよう
な、両端部が扇形に形成された環状の水平枠１２、１
３、１４と、これらを相互に縦方向に連結する複数の垂
直材１５と、最下位の水平枠１４を横断方向に連結する
水平材１６とからなる。最上位の水平枠１２はその両端
部が他の水平枠１３、１４より突出して、水平方向に突
出した突出部１８，１８を構成しており、この突出部１
８、１８が前記段部４，４に載置されて、収納ラック１
１を短辺部３に取り付けることができる。また、この垂
直材１５のうち、一対の垂直材１５ａは上端部が水平方
向に連結されて取っ手１７を構成している。

【００１６】前述したフック５には、収納ラック１１の
水平枠１２の後ろ側の水平材が係止されて、収納ラック
１１は凹部２に取り付けられる。収納ラック１１が、凹
部２または短辺部３に取り付けられたときには、収納ラ
ック１１の下端は、流し本体１の底部から離間してお
り、槽内を流れる水により、スポンジ、洗剤容器などの
収納物を汚すことが無い。

【００１７】この流しには、前述のように凹部２が設け
られているので、図１に点線で例示するような、比較的
大きな直径の鍋２１を洗浄する場合でも、その一部を凹
部２に挿入することで流し本体１の内壁面と干渉するこ
となく作業を行うことができる。その場合には、図１に
示すように、収納ラック１１を凹部２に取り付けたまま
にしておくと、鍋２１の端部と干渉し、作業の障害とな
る。

【００１８】その場合には、前記取っ手１７を把持し
て、収納ラック１１を持ち上げ、図１に点線で示すよう
に、流し本体１の短辺部３に付け替えることにより、鍋
２１との干渉を回避することができる。このとき凹部２
に取り付けられた収納ラック１１は、図３および図４に
示すようなフック５に係止されて取り付けられているの
で、上方に持ち上げるのみで取り外すことができる上、
短辺部３に取り付ける場合には、その突出部１８を段部
４に載置するのみで取り付けることができるのでその付
け替えを簡単に行うことができる。

【００１９】また、収納ラック１１を取り付ける短辺部
３は、平面視略長方形の流し本体１の長手方向の端部に
位置するので、図１からも明らかなように、大きな直径
の鍋２１等を洗浄する場合でも邪魔になりにくい。

【００２０】さらに、本実施の形態では、短辺部３の形
状と、凹部２の形状が略同一であるので、本実施の形態
のように収納ラック１１をそれらに沿うような形状にし
ておくことで、それらのいずれにも納まりよく取り付け
ることができる。

【００２１】凹部２、短辺部３のいずれに取り付けた場
合でも、収納ラック１１は流し本体１の槽内に位置する
ので、これらに収納したスポンジや洗剤容器から、水滴
や洗剤が滴下しても、それらは槽内に流下し排水口から
排水されて、天板などの他の部分を汚すことがない。

【００２２】次に、異なる実施の形態について、上記実
施の形態と異なる点のみを説明する。この実施の形態に
おいては、図５に示すように凹部２の両端部に、段状の
載置部６，６が形成されている。この載置部６は、流し
本体１の長辺に沿って設けられた段部４と連続するよう
に形成されている。

【００２３】この実施の形態において、収納ラック１１
を凹部２に取り付ける場合には、これの突出部１８を載
置部６に載置する。また、収納ラック１１を短辺部３に
取り付ける場合には、同様に突出部１８を段部４に載置
する。この実施の形態においては、収納ラック１１を凹
部２に取り付ける場合と、短辺部３に取り付ける場合と
が共通の取り付け構造となるので、それらの付け替えが
容易となる。

【００２４】これらの実施の形態においては、短辺部３
の両端には段部４，４を設けたが、短辺部３にも凹部２
と同様のフック５を設けてこれに収納ラック１１を取り
付け、段部４を省略してもよい。また、収納ラック１１
は、必ずしも左右両方の短辺部３，３に取り付けられる
ようにする必要はなく、一方にのみ取り付けられるよう
にしても良い。

【００２５】

【発明の効果】本発明の流しは、上述の実施態様の如く
実施されて、請求項１記載の発明によると、収納ラック
を流し本体の凹部と短辺部とに付け替えが自在であり、
流しでの作業の邪魔になりにくい取り付け位置を選択し
て付け替えが可能である。このとき収納ラックは、槽内
に位置するので、収納したスポンジから水滴が垂れた
り、洗剤がこぼれたような場合でも、これらは槽内に流
れ落ちて排水され、天板上を汚したりするようなことが
ない。さらに、収納ラックは短辺部、すなわち流しの長
手方向の端部に取り付けられるので、大きな直径の鍋等
を洗うような場合にも、収納ラックが邪魔になりにく
い。

【００２６】また、収納ラックを短辺部と凹部のいず
れに取り付けた場合にも納まりよくすることができる。

【００２７】請求項２記載の発明によると、突出部を
段部に載置して収納ラックを取り付けるので、収納ラッ
クの着脱が容易である。

【００２８】請求項３記載の発明によると、収納ラッ
クを載置するための段部と、水切りプレート等を載置す
るための段部を兼用することができる。請求項４記載の
発明によると、突出部を載置部に載置して収納ラックを
取り付けるので、収納ラックの着脱が容易である。

【００２９】請求項５記載の発明によると、収納ラッ
クをフックに係止して取り付けるので、収納ラックの着
脱が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の流しを示す平面図であ
る。

【図２】同収納ラックを示す（ａ）は平面図、（ｂ）は
正面図、（ｃ）は側面図である。

【図３】同流し本体を示す平面図である。

【図４】同フックを示す側面図である。

【図５】異なる実施の形態の流し本体を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１流し本体２凹部３短辺部４段部５フック６載置部１１収納ラック１８突出部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】平面視略長方形の流し本体の槽内に、そ
の長辺の一部を窪ませて収納ラックが収まる凹部を形成
し、槽内の短辺部と凹部の形状が略同一形状としてあ
り、前記収納ラックは前記槽内の凹部と前記槽内の短辺
部の双方に取付可能であることを特徴とする流し。
【請求項２】前記収納ラックの両端部には略水平方向
に突出した突出部を形成し、短辺部の両端にはその突出
部が載置される段部を形成した請求項１記載の流し。
【請求項３】前記段部を長辺上端部の略全長に亙るよ
うに形成した請求項１または２記載の流し。
【請求項４】前記凹部の両端部には、収納ラックの突
出部を載置する載置部を形成した請求項２または３記載
の流し。
【請求項５】前記凹部には収納ラックを係止するフッ
クを設けた請求項１乃至４のいずれか１項に記載の流
し。